JPH11104629A - 光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法 - Google Patents

光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法

Info

Publication number
JPH11104629A
JPH11104629A JP9273147A JP27314797A JPH11104629A JP H11104629 A JPH11104629 A JP H11104629A JP 9273147 A JP9273147 A JP 9273147A JP 27314797 A JP27314797 A JP 27314797A JP H11104629 A JPH11104629 A JP H11104629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raft
water
photocatalytic reaction
tio
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9273147A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Kubota
伸彦 久保田
Tsuneo Ayabe
統夫 綾部
Mizuno Tanaka
瑞乃 田中
Norikazu Nemezawa
礼和 根目沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP9273147A priority Critical patent/JPH11104629A/ja
Publication of JPH11104629A publication Critical patent/JPH11104629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広大な水面に対して適用可能とし、人工光や
強制循環設備を省略して経済性を確保するとともに、水
の浄化,水質改善を長期間に亘って持続させ、メンテナ
ンス性を向上させる。 【解決手段】 浮力により水に浮かべた状態とする筏構
成材と、該筏構成材の表面にTiO2 体を担持させた状
態に形成される光触媒層とを具備する光触媒反応用筏を
使用し、主として太陽光による光照射時の光触媒反応に
基づく酸化力を利用して、水に浮遊している微生物を死
滅させ、または繁殖防止を行なって、水の浄化を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒反応用筏及
びこれを利用した水の浄化方法に係わり、特に、貯水タ
ンクやプールの防汚,水質改善技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】金属酸化物等の光触媒反応による酸化力
を利用して、水中の微生物を死滅させかつ繁殖防止を行
なう技術として、技術例1:特開平02−251290
号公報、技術例2:特開平05−305125号公報、
技術例3:特開平07−000078号公報、技術例
4:特開平07−275338号公報、技術例5:特開
平07−284764号公報、技術例6:特開平08−
310591号公報に示す技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの技術
は、いずれも小規模な装置及び設備であり、かつ紫外線
ランプ等の人工光や強制循環手段を必要とするものであ
り、これらの技術を、例えば大型プールに適用する場合
には、経済性が著しく損なわれてしまうという課題が残
されている。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成するものである。 広大な水面に対して適用可能とすること。 人工光や強制循環設備の省略を可能にし、経済性を
確保すること。 水中,特に水面付近の微生物を死滅させかつ繁殖防
止を行なうこと。 水の浄化,水質改善を長期間に亘って持続させるこ
と。 メンテナンス性を向上させること。 対象水面の大きさや形状に対する融通性を持たせる
こと。
【0005】
【課題を解決するための手段】浮力により水に浮かべた
状態とする筏構成材と、該筏構成材の表面にTiO2
を担持させた状態に形成される光触媒層とを具備する光
触媒反応用筏を使用し、主として太陽光による光照射時
の光触媒反応に基づく酸化力を利用して、水に浮遊して
いる微生物を死滅させ、または繁殖防止を行なって、水
の浄化を行なう技術が採用される。筏構成材は、発泡樹
脂の成形体によって構成されるか、または少なくとも一
部が、パイプ状体によって構成されて、筏構成材の半分
以上を水没させた状態とする技術が採用される。筏構成
材の表面に塗膜を形成して、塗膜にTiO2 体を担持さ
せた状態とする技術や、筏構成材に、薄板を取り付けて
TiO2 体を露出状態に配する技術も採用される。ま
た、筏構成材に、TiO2 体を露出状態に配する技術と
して、TiO2 体を担持させた状態のテープを作製して
おき、該テープを筏構成材に巻回する技術も適用され
る。複数の筏構成材を、ロープにより連結して、広大な
水面に配するとともに、ロープを牽引して筏構成材を移
動させたり、回収する技術も適用される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光触媒反応用
筏及びこれを利用した水の浄化方法の第1実施形態につ
いて、図1及び図2を参照して説明する。
【0007】図中、符号Aは光触媒反応用筏、1は筏構
成材、2は光触媒層(TiO2 層)、3はTiO2 テー
プ、Wは水(水面)、Lは液位である。
【0008】前記筏構成材1は、水Wに対して見掛けの
比重を小さくすることにより、浮力を利用して水Wに浮
かべた状態とするものであり、図1例では、丸棒状をな
す複数の浮体11を、接続部材12で井桁状に接続した
構造が採用されている。
【0009】前記TiO2 層2は、筏構成材1の表面に
塗膜を形成して、該塗膜にTiO2体を担持させた状態
とする技術や、筏構成材1の表面に、TiO2 体を露出
状態に配した薄板を取り付ける技術等により、浮体11
及び接続部材12の全表面に作製される。
【0010】このように、筏構成材1の表面にTiO2
層2を配した光触媒反応用筏Aであると、水Wに浮かべ
ることにより、TiO2 層2が水Wに接触した状態とな
り、太陽光による光照射時に、TiO2 層2の部分に光
触媒反応が発生する。
【0011】この光触媒反応に基づいて、TiO2 層2
に担持されているTiO2 体の部分に強力な酸化力が生
じ、該酸化力により水Wに浮遊している微生物、つまり
藻,海草,微生物等の水生生物、あるいは有機物が分解
されて、微生物にあっては、死滅させられるかまたは繁
殖が妨げられ、例えば油等の高分子の有機物にあって
は、分解により一部がガス化されて水Wから分離して除
去される。したがって、水Wに混入したあるいは遊泳す
る微生物等の殺菌,滅菌,繁殖防止を行なうとともに、
光触媒反応用筏Aの近傍に微生物が存在している場合に
は、これらを分解して、水Wを浄化する作用が生じる。
【0012】なお、水Wが、大気に晒されているプール
の貯留水である場合には、風の影響等により水面Wに波
が発生するとともに、水Wの移動によりTiO2 層2に
接触する水Wの入れ替えが行なわれて、光触媒反応に基
づく微生物の死滅作用等が、光触媒反応用筏Aの回りに
広がって、結果的に水の浄化範囲を拡大することが期待
できる。
【0013】図3及び図4は、筏構成材1及びTiO2
層2の具体的な構造例(第1例及び第2例)を示してい
る。図3の第1例では、浮体11が、発泡ポリプロピレ
ン,ウレタンフォーム等の発泡樹脂の成形体によって構
成され、該浮体11の表面に塗装を施す等の方法で、T
iO2 層2が形成されている。図4の第2例では、浮体
11が、例えばアルミパイプにより形成された中空状と
され、該浮体11の表面にTiO2 を溶射する等の方法
で、TiO2 層2が形成されている。なお、パイプ状体
とする場合には、その両端に閉塞蓋が取り付けられる。
【0014】一方、浮体11を接続して筏構成材1とす
るための接続部材12の部分は、任意材料を選択するこ
とができるが、筏構成材1の半分以上(例えば70%)
を水没させた状態とすることが、光触媒反応範囲を大き
くする上で望ましい。
【0015】図5は、筏構成材1及びTiO2 層2の第
3例を示している。該第3例では、筏構成材1が円筒面
状の表面を有する場合等において、予めTiO2 体を担
持させた状態のテープ(TiO2 テープ)3を作製して
おき、該TiO2 テープ3を筏構成材1の表面に、螺旋
状に巻き付けて取り付ける技術を採用している。この場
合には、TiO2 テープ3を密に巻回する以外に、開放
螺旋巻きする方法も有効であり、筏構成材1が角筒面状
である場合にも適用可能である。なお、図5例にあっ
て、光触媒反応に基づく酸化力は、TiO2 テープ3の
間の空間部分にも及ぶため、得られる照射光の強さ及び
酸化力を勘案して、巻回ピッチの大きさが設定される。
【0016】〔他の実施の形態〕本発明にあっては、以
下の技術も包含するものである。 a)水面Wの範囲が、プール,貯水池及び港湾海域等の
ように大きい場合に、光触媒反応用筏Aを複数設置する
とともに、これら複数の光触媒反応用筏Aを、図1に鎖
線で示すロープ4等により相互に連結して、設置範囲を
設定すること。 b)複数の光触媒反応用筏Aを、ロープ4で連結状態と
するとともに、ロープ4を経由して牽引することによ
り、所望箇所への移動や回収を行なうこと。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る光触媒反応用筏及びこれを
利用した水の浄化方法によれば、以下の効果を奏する。 (1) 光触媒反応用筏を使用して、主として太陽光に
よる光照射時の光触媒反応に基づく酸化力を利用して、
水に浮遊している微生物を死滅させ、繁殖防止を行なっ
て、水の浄化を行なう技術であるから、広大な水面に対
して適用することができる。 (2) 光触媒反応用筏を必要とする水面に浮かべるも
のであるために、設備を簡素化し設置コストを低く抑制
することができる。 (3) 太陽光と自然気象との利用により、例えば紫外
線照射のための人工光や強制循環設備の省略を可能に
し、設備費を低減して経済性を確保することができる。 (4) 太陽光による光照射時の光触媒反応に基づく酸
化力を利用することにより、水中,特に水面付近の微生
物を死滅させ、または繁殖防止を行なって、水の浄化を
行なうことができる。 (5) TiO2 体を露出状態に配するものであるため
に、水の浄化,水質改善を長期間に亘って、半永久的に
持続させることができる。 (6) 可動部分がなく、かつ光触媒反応用筏自身が、
有機物を分解する浄化機能を有するため、機能維持のた
めの労力を低減して、メンテナンス性を向上させること
ができるとともに、水面に浮遊している石油等の油膜
や、筏自身に付着した油を分解して浄化することができ
る。 (7) 光触媒反応用筏を任意数連結する自由性が高
く、対象水面の大きさや形状に対する融通性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる光触媒反応用筏及びこれを利
用した水の浄化方法の第1実施形態を示す一部を断面し
た斜視図である。
【図2】 図1における筏構成材の要部の断面図であ
る。
【図3】 図2における浮体の第1例を示す横断面図で
ある。
【図4】 図2における浮体の第2例を示す横断面図で
ある。
【図5】 筏構成材及びTiO2 層の第3例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
A 光触媒反応用筏 W 水(水面) L 液位 1 筏構成材 2 TiO2 層(光触媒層) 3 TiO2 テープ(テープ) 4 ロープ 11 浮体 12 接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/72 101 C02F 1/72 101

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光照射時の光触媒反応により、水(W)
    に浮遊する微生物を死滅させかつ繁殖防止を行なう光触
    媒反応用筏であって、浮力により水に浮かべた状態とす
    る筏構成材(1)と、該筏構成材の表面にTiO2 体を
    担持させた状態に形成される光触媒層(2)とを具備す
    ることを特徴とする光触媒反応用筏。
  2. 【請求項2】 筏構成材(1)が、発泡樹脂の成形体に
    よって構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    光触媒反応用筏。
  3. 【請求項3】 筏構成材(1)の少なくとも一部が、パ
    イプ状体によって構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の光触媒反応用筏。
  4. 【請求項4】 TiO2 体が、筏構成材(1)の表面に
    形成された塗膜からなる光触媒層(2)に担持されてい
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載の光触媒
    反応用筏。
  5. 【請求項5】 筏構成材(1)に、TiO2 体を露出状
    態に配した薄板からなる光触媒層(2)が形成されるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の光触媒反応
    用筏。
  6. 【請求項6】 複数の筏構成材(1)が、ロープ(4)
    により連結されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の光触媒反応用筏。
  7. 【請求項7】 TiO2 体を表面に担持させた筏構成材
    (1)を水(W)に浮かべ、光照射時のTiO2 体の光
    触媒反応により、水に浮遊する微生物を死滅させかつ繁
    殖防止を行なうことを特徴とする筏を利用した水の浄化
    方法。
  8. 【請求項8】 筏構成材(1)の半分以上を水没させた
    状態とすることを特徴とする請求項7記載の筏を利用し
    た水の浄化方法。
JP9273147A 1997-10-06 1997-10-06 光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法 Pending JPH11104629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9273147A JPH11104629A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9273147A JPH11104629A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11104629A true JPH11104629A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17523777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9273147A Pending JPH11104629A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11104629A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072137A (ko) * 1999-08-14 2000-12-05 김영웅 산화티탄 광촉매 코팅막이 구비된 회전부재를 이용한수질오염 정화장치
KR100365584B1 (ko) * 2000-03-15 2002-12-26 삼협자원개발 주식회사 이산화티탄 광촉매를 이용한 조류의 제거방법
KR20020095904A (ko) * 2001-06-18 2002-12-28 보람이엔티 (주) 촉매를 코팅한 볼 형태의 담체
WO2013062323A1 (ko) * 2011-10-25 2013-05-02 주식회사 세기종합환경 수질 정화 장치
JP2017202715A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 浜口ウレタン株式会社 水上多目的フロート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072137A (ko) * 1999-08-14 2000-12-05 김영웅 산화티탄 광촉매 코팅막이 구비된 회전부재를 이용한수질오염 정화장치
WO2001012562A1 (en) * 1999-08-14 2001-02-22 Ec. Tech Co., Ltd. Apparatus for purification of contaminated water by using rotating member
KR100365584B1 (ko) * 2000-03-15 2002-12-26 삼협자원개발 주식회사 이산화티탄 광촉매를 이용한 조류의 제거방법
KR20020095904A (ko) * 2001-06-18 2002-12-28 보람이엔티 (주) 촉매를 코팅한 볼 형태의 담체
WO2013062323A1 (ko) * 2011-10-25 2013-05-02 주식회사 세기종합환경 수질 정화 장치
JP2017202715A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 浜口ウレタン株式会社 水上多目的フロート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2016273102B2 (en) Safety improvements for UV radiation in aquatic applications
US5893978A (en) Purifying method and purification system for lakes and marshes
US11090697B2 (en) Method and device for biofouling prevention on vessels by means of UV radiation and surface modification
AU2016269629B2 (en) Safety improvements for UV radiation in aquatic applications
JPH11104629A (ja) 光触媒反応用筏及びこれを利用した水の浄化方法
JP3113754B2 (ja) 水中浮遊型汚水浄化装置及びそれを用いた汚水の浄化方法
US20190047026A1 (en) Assembly of a buoyancy module and an anti-fouling system
KR100571974B1 (ko) 물의 정화장치 및 정화방법
KR102217961B1 (ko) 고정상 생태계 정화시스템
JPH0978552A (ja) 海洋構造物
RU2496724C2 (ru) Устройство для финишной очистки морских прибрежных вод
JP4032461B2 (ja) 水浸構造物の防汚方法および防汚膜を有する水浸構造物
JP2000178954A (ja) 海中における海洋構築物の付着生物防止装置
JP2002013117A (ja) 海生物等の除去装置
JPH1192315A (ja) 船舶または水浸構造物の防汚方法及び防汚用帯状体
JP2001300585A (ja) 自然エネルギー型水質浄化装置
JPH11107232A (ja) 水浸構造物の防汚方法及びその設備
JP2005334812A (ja) 閉鎖性水域の水質浄化及び/又は改善システム
JPH11255187A (ja) 水漬構造物及びその防汚方法
JPH10286582A (ja) 水処理装置
JPH11269837A (ja) 水漬構造物の防汚方法及び保護被膜
JP2004167451A (ja) 水路の防汚方法