JPH11103963A - リクライニングユニット - Google Patents

リクライニングユニット

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Publication number
JPH11103963A
JPH11103963A JP26715397A JP26715397A JPH11103963A JP H11103963 A JPH11103963 A JP H11103963A JP 26715397 A JP26715397 A JP 26715397A JP 26715397 A JP26715397 A JP 26715397A JP H11103963 A JPH11103963 A JP H11103963A
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JP
Japan
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backrest
coil spring
movable shaft
reclining unit
reclining
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Application number
JP26715397A
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English (en)
Inventor
Mikio Mochida
美喜雄 持田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コンパクトでかつコストを低減でき
るリクライニングユニットを得ることにある。 【解決手段】座部側連結部54と背もたれ側連結部39
とを備え、かつ、軸方向に移動される可動軸48を正逆
回転可能なモータ33で移動させることにより両連結部
39、54の間の距離を変化させて、背もたれの角度を
調節するリクライニングユニットを前提とする。可動軸
48が突没可能に収容される固定筒部47の外径より大
径なコイルばね35を、固定筒部47の外周と可動軸と
にわたって配置して、このばねで可動軸48を付勢す
る。ばねは、背もたれが倒れる時にエネルギーを蓄え、
この蓄えたエネルギーを背もたれが起きる時に可動軸4
8に放出して、この軸を背もたれが起きる方向に移動さ
る。それにより、背もたれが起きる時のモータ33の負
荷を減らすことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起倒可能な背もた
れを有したリクライニング・シートやリクライニング・
チェア等に装備されて、前記背もたれの角度を調節する
リクライニングユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】リクライニングユニットの中にはモータ
の動力を利用するものがあり、その従来例が図11及び
図12に示されている。
【0003】図11に示すリクライニング・チェア1
は、金属製の丸パイプやチャンネル材等を溶接止め等に
より組合わせてなるフレーム2の上面に座部3を取付け
るとともに、この座部3の後側に位置して背もたれ4を
配置して形成されている。背もたれ4は、その下端から
突出された取付け板5の長手方向中間部を、フレーム2
の後部に溶接止めして斜め上向きに突設された第1ブラ
ケット6に枢軸7を介して連結され、それにより、枢軸
7を支点に回動して座部3に対する角度を調節できるよ
うに取付けられている。
【0004】座部3の下側にはリクライニングユニット
8が配置されている。このユニット8は、後述の構造に
より長さを可変できるものであって、その長手方向一端
部に有した座部側連結部9は、フレーム2の前部に溶接
止めされて斜め下向きに突出されたブラケット10に枢
軸11を介して回動可能に連結されている。又、前記ユ
ニット8がその長手方向の他端部に有した背もたれ側連
結部12は、前記取付け板5の下端部に枢軸13を介し
て回動可能に連結されている。
【0005】従来のリクライニングユニット8の構成は
図12に示される。つまり、歯車減速機構21が内蔵さ
れたギヤボックス22には、正逆回転が可能な電動式モ
ータ23と固定筒部24とが夫々固定され、固定筒部2
4の先端開口を通って突没可能な可動軸25が固定筒部
24に収容されている。モータ23には前記機構21の
入力歯車21aに噛み合う駆動歯車26が取付けられて
いる。前記可動軸25の内側に固定されたナット部材2
7には、減速歯車機構21の出力歯車21cに連結され
て固定筒部24の中心部に軸方向に延びて突出された送
りねじ軸28が貫通し螺合されている。そして、この送
りねじ軸28の軸線延長上において、ギヤボックス22
に前記背もたれ側連結部12が一体に形成されていると
ともに、可動軸25の先端部に前記座部側連結部9が取
付けられている。
【0006】このリクライニングユニット8において図
11(B)の状態からモータ23が一方向に回転(正
転)されると、歯車減速機構21の減速比に応じて送り
ねじ軸28が正転されるから、この軸28に螺合されて
いるナット部材27との噛み合いの変化に基づきが可動
軸25が固定筒部24の先端開口からより長く突出され
て、両連結部9、12間の距離が長くなる。この場合、
リクライニングユニット8の可動軸25は、フレーム2
に座部側連結部9が連結されていることにより前方への
移動を禁じられているから、背もたれ側連結部12が後
方に向けて相対的に移動する。したがって、図11
(A)に示されるように枢軸7を回動支点として背もた
れ4を起こすことができる。
【0007】この逆に、図11(A)の状態からリクラ
イニングユニット8のモータ23が逆転されると、歯車
減速機構21の減速比に応じて送りねじ軸28が逆転さ
れるから、この軸28に螺合されているナット部材27
との噛み合いの変化に基づき可動軸25が固定筒部24
内に没入する方向に動かされて、両連結部9、12間の
距離が短くなる。そのため、リクライニングユニット8
の背もたれ側連結部12がリクライニング・チェアの前
方に向けて相対的に移動する。したがって、図11
(B)に示されるように枢軸7を回動支点として背もた
れ4を倒すことができる。
【0008】以上のようにリクライニングユニット8
は、そのモータ23を正転及び逆転させることにより、
モータ23の回転量に応じて可動軸25を固定筒部24
に対して軸方向に移動させるとともに両連結部9、12
間の距離を変化させ、それに応じて背もたれ4の角度を
調節するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のリクライニング
ユニット8は、背もたれ4を起こすときにも、又、倒す
時にも、その動作を担う動力として、モータ23の回転
動力のみに専ら依存している。しかし、背もたれ4には
使用者の上半身が寄りかかっていて、その重さが負荷と
なって加わっていることが普通であり、背もたれ4を倒
すときよりも背もたれ4を起こすときの方が必要とする
動力はかなり大きい。このようなことからリクライニン
グユニット8は、大きな負荷を受ける背もたれ4を起倒
できるように設計しなければならないため、背もたれ4
の起倒に必要な動力をモータ23の回転動力のみに専ら
依存している従来のリクライニングユニット8では、高
出力のモータ23を搭載する必要がある。したがって、
それに伴いユニット8全体を大形化せざるを得ないとと
もに、コストも向上してしまうという問題がある。
【0010】本発明が解決しようとする第1の課題は、
コンパクトでかつコストを低減できるリクライニングユ
ニットを得ることにある。
【0011】また、本発明が解決しようとする第2の課
題は、前記第1の課題を解決するにあたり、よりコンパ
クトにできるリクライニングユニットを得ることにあ
る。
【0012】さらに、本発明が解決しようとする第3の
課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、外観が良
いとともに、長期にわたり安定した特性を維持できるリ
クライニングユニットを得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、座部側連結部
と背もたれ側連結部とを備え、かつ、軸方向に移動され
る可動軸を正逆回転可能なモータで移動させることによ
り前記両連結部間の距離を変化させて、前記背もたれの
角度を調節するリクライニングユニットを前提とする。
【0014】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明は、前記両連結部間に、前記背もた
れが倒れる時に付勢エネルギーを蓄えるとともに、前記
背もたれが起きるときに前記蓄えた付勢エネルギーを前
記可動軸に放出する付勢手段を設けたものである。
【0015】この請求項1の発明において、ユニットの
両端部間に設けた付勢手段は、背もたれが倒されるとき
に可動軸を付勢する付勢エネルギー蓄え、この蓄えたエ
ネルギーを背もたれが起こされるときに背もたれが起き
るように可動軸に放出する。それにより、前記のように
放出される力とモータの動力とが合わさって背もたれを
起こすことができ、背もたれに寄りかかった使用者の上
半身の重さに基づくモータに対する負荷が、背もたれを
起こす時と倒す時とで大きく異なることをなくして、前
記負荷の差を小さくできる。
【0016】前記第2の課題を解決するために、請求項
1に従属する請求項2の発明は、前記付勢手段は前記可
動軸が突没可能に収容される固定筒部の外径より大径な
コイルばねであって、このばねを前記固定筒部の外周と
前記可動軸とにわたって配置して前記可動軸を付勢した
ことを特徴としている。
【0017】この請求項2の発明は、両連結部間に配置
される付勢手段としてのコイルばねは、背もたれを倒し
たときに縮められるとともに、背もたれを起こしたとき
に伸張されて蓄えたエネルギーを背もたれが起きるよう
に可動軸に放出するので、請求項1の発明と同様の作用
を得ることができる。それに加えて、コイルばねを固定
筒部の外周に配置したので、固定筒部の先端に連ねてコ
イルばねを配置したり、或いは可動軸の固定筒部側の端
面に連ねてコイルばねを配置する場合に比較して、コイ
ルばねを縮めた状態でのコイルばね配設スペースをユニ
ットの軸方向に特別に要することがない。その分、両連
結部間の距離を短くできるとともに、コイルばねを長く
できてモータの動力を補助する放出エネルギーも大きく
できる。
【0018】前記第3の課題を解決するために、請求項
1に従属する請求項3の発明は、前記付勢手段は前記可
動軸が突没可能に収容される固定筒部の内径より小径な
コイルばねであって、このばねを前記固定筒部に収容し
て前記可動軸を付勢したことを特徴としている。
【0019】この請求項3の発明は、両連結部間に配置
される付勢手段としてのコイルばねは、背もたれを倒し
たときに縮められるとともに、背もたれを起こしたとき
に伸張されて蓄えたエネルギーを背もたれが起きるよう
に可動軸に放出するので、請求項1の発明と同様の作用
を得ることができる。それに加えて、コイルばねが固定
筒部に収容されているから、視認されることがない。そ
の上、固定筒部でコイルばねを保護できるとともに、コ
イルばねが露出している場合のようにコイルばねの素線
間の隙間に異物が挟まってしまう恐れも防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。なお、この説明にあ
たって、リクライニング・チェア(又はリクライニング
・シート)の構成は、図11を参照して既に説明したも
のと同じであるから、同一部分には同じ符号を付して、
ここでは説明を省略する。
【0021】前記チェア1の座部3の幅方向中央位置の
下側に配置されるリクライニングユニット31は、図2
から図4に示されるように減速装置32と、電動式のモ
ータ33と、伸縮機構34と、付勢手段としてのコイル
ばね35とを具備している。
【0022】減速装置32について説明する。図2から
図4中36はギヤボックスであって、これは、一面が開
口されたボックス本体37と、この本体37にその開口
された一面を塞いでねじ止めされたボックス蓋38とか
らなる。ボックス蓋38の外面には前記取付け板5に枢
軸11を介して回動可能に連結される背もたれ側連結部
39が一体に突設されている。ギヤボックス36内に
は、入力歯車40と、この歯車40の中央部に連結され
た中間歯車41と、この歯車41に噛み合わされた出力
歯車42とからなる減速歯車機構が収容されている。な
お、符号43は入力歯車40と一体化された中間歯車4
2を回転自在に支持する歯車支え軸である。又、ボック
ス本体37内には後述する送りねじ軸用の軸受部44が
一体に形成されている。
【0023】モータ33には正逆回転可能なものが採用
され、これはボックス本体37の底壁37a外面に固定
されている。モータ33のモータ軸33aは前記底壁3
7aを貫通し、このモータ軸33aには駆動歯車45が
連結されている。この歯車45は入力歯車40と噛み合
わされている。
【0024】図2及び図3に示されるように伸縮機構3
4は、送りねじ軸46と、固定筒部47と、可動軸48
と、ナット部材49とを備えている。
【0025】送りねじ軸46は、ボックス36内に挿入
される非ねじ軸部46aと、この軸部46aと一体であ
ってボックス本体37の底壁37aを貫通してギヤボッ
クス36の外部に突出されたねじ軸部46bとからな
る。この送りねじ軸46は、前記軸受部44に非ねじ軸
部46aを貫通して回転自在に支持されている。なお、
図示しないが例えば軸受部44をその両端方向から挟む
ように配置される止め輪を非ねじ軸部46aに取付ける
等の適当な位置決め手段により、送りねじ軸46は軸方
向には移動できないように設けられている。非ねじ軸部
46aにはこれと一体に回転するように前記出力歯車4
2が取付けられている。この取付けは、図4に示される
ように非ねじ軸部46aにその軸直角方向に貫通して設
けた伝達ピン50を、出力歯車42の中心部に径方向に
延びて設けられた伝達溝42aに嵌合させることによっ
てなされている。
【0026】ボックス本体37の底壁37a外面には、
送りねじ軸46と同心的な短い連結筒部51が一体に突
設されている。この筒部51の内面に嵌着して両端開口
の前記固定筒部47がギヤボックス36にモータ33と
同じ方向に突設されている。なお、固定筒部47はボッ
クス本体37と一体に形成してもよい。この固定筒部4
7の内側には送りねじ軸46の外周面にねじ山が形成さ
れたねじ軸部46b全体が収容されている。固定筒部4
7の先端部にはばね受52が取付けられている。ばね受
52は、例えば円筒部の一端に固定筒部47の先端面を
覆うばね座用のフランジを有してなり、その円筒部の内
周面で可動軸48の移動を案内する摺動ガイドを兼ねて
いる。このガイド作用により、可動軸48の軸方向移動
を送りねじ軸46の軸線に対して傾かないように案内し
て、可動軸48の移動を円滑に行なえるようなってい
る。
【0027】可動軸48は、中空軸からなり、その一端
部の内側にはナット部材49が嵌着されている。ナット
部材49は短い軸状をなしている。この可動軸48はナ
ット部材49を固定した端部側を先頭にして固定筒部4
7内に移動自在に遊挿されているとともに、ナット部材
49には送りねじ軸46のねじ軸部46bが螺合して貫
通されている。可動軸48の先端面には円板状のばね受
53が溶接止めされているとともに、このばね受53に
溶接止めされて座部側連結部54が固定されている。こ
の連結部54は前記フレーム2の前部に溶接止めされて
斜め下向きに突出されたブラケット10に枢軸11を介
して回動可能に連結される。
【0028】この座部側連結部54と前記背もたれ側連
結部39とは、送りねじ軸46の軸線延長上に夫々配設
されている。そして、これら両連結部39、54間に
は、前記背もたれ4が倒れるときに付勢エネルギー(ば
ね力)を蓄えるとともに、背もたれ4が起きるときに蓄
えた付勢エネルギーを伸縮機構34が伸びるように可動
軸48に放出する前記コイルばね35が設けられてい
る。具体的には、このばね35は、両端部を固定側のば
ね受52と可動側のばね受53とに夫々支持させて、こ
れら両ばね受52、53間に圧縮された状態に挟まれて
設けられている。コイルばね35には、背もたれ4を倒
す場合と背もたれ4に使用者が寄りかかった状態で背も
たれ4を起こす場合においてモータ33に対する負荷が
均等化するようなばね定数を有したばねを採用すること
が望ましい。
【0029】次に、前記構成のリクライニングユニット
31の動作を背もたれ4の角度調節とともに説明する。
【0030】図1(A)のように背もたれ4が起立して
いる時には、リクライニングユニット31は図2に示さ
れる様態に保持されている。この状態において図示しな
い操作部の釦操作等によりモータ33が正転されると、
歯車減速機構の減速比に応じて送りねじ軸46が正転さ
れるから、この軸46のねじ軸部46bに螺合されてい
るナット部材49との噛み合いの変化に基づきが可動軸
48が固定筒部47内に没入するように移動されて、両
連結部39、54間の距離が短くなる。例えば可動軸4
8が最大に移動される時には、図2に示す伸張寸法Aか
ら図3に示す短縮寸法Bへと短くなる。なお、可動軸4
8の軸回り方向の回転は、フレーム2の第2ブラケット
10に枢軸11を介して座部側連結部54が連結されて
いることにより防止される。
【0031】ところで、こうしたフレーム2と座部側連
結部54との連結により、リクライニングユニット31
の可動軸48が前方及び後方へ移動することは禁じられ
ているから、前記のような伸縮機構34の縮小動作にし
たがって相対的には背もたれ側連結部39が前方に向け
て移動される。そのため、図1(B)に示されるように
枢軸7を回動支点として背もたれ4を斜めに倒すことが
できる。
【0032】そして、前記のようなリクライニングユニ
ット31の伸縮機構34の短縮動作に従い、コイルばね
35は縮められて可動軸48を固定筒部47から突出す
る軸方向に付勢する付勢エネルギー(反発力)を蓄え、
最終的には図3に示される密着巻きの状態となって両ば
ね受52、53間に挟持される。ところで、このように
背もたれ4を任意角度に倒す際に使用者の上半身の重さ
を背もたれ4が受けている場合が多いから、その場合に
おいては前記重さによる背もたれ4への負荷をコイルば
ね35を圧縮する力として利用できる。そのため、モー
タ33の動力のみに頼ることなく前記短縮動作と共にコ
イルばね35を圧縮でさせることがきるから、コイルば
ね35の存在がモータ33の高出力化を余儀なくさせる
要因となることがない。
【0033】又、背もたれ4が斜めに倒されている時に
は、既に説明したようにリクライニングユニット31は
図3に示される様態に保持されている。この状態におい
て図示しない操作部の釦操作等によりモータ33が逆転
されると、歯車減速機構の減速比に応じて送りねじ軸4
6が逆転されるから、この軸46のねじ軸部46bに螺
合されているナット部材49との噛み合いの変化に基づ
き可動軸48が固定筒部47内から突出する方向に動か
されて、両連結部39、54間の距離が図3に示す短縮
寸法Bから図2に示す伸張寸法Aへと長くなる。この時
にも、可動軸48の軸回り方向の回転は、座部側連結部
54がフレーム2の第2ブラケット10に枢軸11を介
して連結されていることにより防止される。そのため、
伸縮機構34の伸張動作に伴ってリクライニングユニッ
ト31の背もたれ側連結部39はリクライニング・チェ
ア1の後方に向けて相対的に移動する。したがって、図
1(B)に示されるように枢軸7を回動支点として背も
たれ4を起こすことができる。
【0034】このように背もたれ4を起立させる動作に
おける前記のようなリクライニングユニット31の伸縮
機構34の伸張動作に従い、両ばね受52、53間のコ
イルばね35は、それに蓄えられた付勢エネルギーを放
出しながら伸張されるから、可動軸48がより多く固定
筒部47外に突出するように付勢される。その結果とし
て前記取付け板5の枢軸7を中心とする回動を介して背
もたれ4を起立方向に付勢することができる。
【0035】そして、一般的に、背もたれ4を起立させ
る時には背もたれ4が使用者の上半身の重さを受けてい
る場合が多い。しかし、このような上半身の負荷に拘ら
ず、コイルばね35の反発力を背もたれ4を起こす力と
して利用できるので、前記のように放出される力とモー
タ33の動力とを合わせて背もたれ4を起こすことがで
きる。こうしてコイルばね35が可動軸48を介して背
もたれ4に加える補助的な起こし力により、背もたれ4
を起こす時と倒す時とにおいて、背もたれ4に寄りかか
った使用者の上半身の重さに基づくモータ33に対する
負荷が大きく異なることをなくして、前記負荷の差を小
さくできる。
【0036】したがって、背もたれ4を起こす時と倒す
時の負荷が差に拘らず背もたれ4を起倒できるように高
出力のモータを搭載してリクライニングユニット31を
設計する必要がなくなる。言い換えれば、モータ33に
小形でかつ低出力のものを採用でき、それにより、モー
タ33ひいてはリクライニングユニット31をコンパク
トに形成できるとともに、コストも低減することができ
る。
【0037】図5〜図7は本発明の第2の実施の形態を
示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実
施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前
記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成およ
び作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分
は、固定筒部のばね受の位置とそれに伴う圧縮状態での
コイルばねの配置等である。
【0038】すなわち、この第2の実施の形態におい
て、ばね受52は固定筒部47の先端面に代えて、この
先端面から所定距離ギヤボックス36側に後退した先端
部外周に嵌合して取付けられている。前記所定距離C
は、図7に示されるようにコイルばね35が縮められて
密着巻きされた状態での長さ(密着高さ)に等しくする
ことが最も好ましいが、前記密着高さより長くてもよ
く、又、多少短くてもよい。そして、コイルばね35に
は固定筒部47の外径よりも大きな内径を有したものが
使用され、このばね35は図6及び図7に示されるよう
に固定筒部47の先端部を内側に配置して両ばね受5
2、53間に圧縮された状態に挟まれて設けられてい
る。言い換えれば、コイルばね35は、固定筒部47の
先端部外周と可動軸48の先端部とにわたって配置され
て、可動軸48をその先端方向に常に付勢して設けられ
ている。又、55は固定筒部47の先端に取付けられた
摺動ガイドである。なお、以上説明した点以外の構成は
前記第1の実施の形態と同じである。
【0039】したがって、この第2の実施の形態におい
ても、両連結部39、54間に配置された付勢手段とし
てのコイルばね35が、背もたれ4を倒したときに縮め
られるとともに、背もたれ4を起こしたときに伸張され
て蓄えたエネルギーを伸縮機構34が伸びるように可動
軸48に放出するので、請求項1の発明と同様に前記第
1の課題を解決できる。
【0040】それに加えて、伸縮機構34を最大に縮め
た時にコイルばね35の少なくとも大部分が固定筒部4
7の先端部外周に配置されるので、固定筒部47の先端
に連ねてコイルばね35を配置したり、或いは可動軸4
8の固定筒部47側の端面に連ねてコイルばね35を配
置する場合に比較して、コイルばね35を縮めた状態で
のコイルばね配設スペースをリクライニングユニット3
1の軸方向に特別に要することがない。
【0041】すなわち、前記密着高さCに相当する分の
コイルばね配設スペースがリクライニングユニット31
の軸方向長さを長くする原因となることがない。したが
って、両連結部39、54間の距離A及びBを短くでき
て、リクライニングユニット31をよりコンパクトにで
きる。
【0042】しかも、固定筒部47の先端面よりばね受
52がギヤボックス36側に寄っていることにより、そ
れに応じてより長いコイルばね35を使用できる。した
がって、そのばね長さに応じた大きなばね力を得られる
ので、モータ33の動力を補助する放出エネルギーも大
きくできる。
【0043】又、前記のようにばね受52を密着高さC
だけ後退させて配置した構成によれば、それよりも固定
筒部47の先端面側に配置した場合に比較して長いコイ
ルばね35を使用できるとともに、両連結部39、54
間の距離A及びBを短くできる点で優れており、前記後
退位置よりも更にギヤボックス36側に寄せてばね受5
2を配置した場合に比較して、コイルばね35を縮めた
時に確実に密着巻き状態に縮めて、モータ33の動力を
補助する放出エネルギーを大きく確保できる点で優れて
いる。
【0044】図8〜図10は本発明の第3の実施の形態
を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の
実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には
前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成お
よび作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明
する。第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部
分は、コイルばねの配置等である。
【0045】すなわち、この第3の実施の形態におい
て、コイルばね35にはその外径が固定筒部47の内径
よりも小径なものが採用されている。このばね35は、
固定筒部47内に収容され、ギヤボックス36の底壁3
7aと固定筒部47内に常に配置された可動軸48の端
部とに両端を支持されて、これら端部及び底壁37aを
ばね受としてこれらの間に圧縮された状態に挟まれて設
けられている。言い換えれば、コイルばね35は固定筒
部47内に収容されて可動軸48を軸方向に付勢して設
けられている。
【0046】又、図9及び図10中55は固定筒部47
の先端に取付けられた摺動ガイド、56及び57は、コ
イルばね35の端部内側に嵌合してこのばね35を位置
決めするために、底壁37a及びナット部材49に一体
に突設されたリング状凸部である。なお、以上説明した
点以外の構成は前記第1の実施の形態と同じである。
【0047】したがって、この第3の実施の形態におい
ても、両連結部39、54間に配置された付勢手段とし
てのコイルばね35が、背もたれ4を倒したときに縮め
られるとともに、背もたれ4を起こしたときに伸張され
て蓄えたエネルギーを伸縮機構34が伸びるように可動
軸48に放出するので、請求項1の発明と同様に前記第
1の課題を解決できる。
【0048】それに加えて、コイルばね35が固定筒部
47に収容されているから、視認されることがなく、し
たがって、リクライニングユニット31の外観を向上で
きる。その上、前記のようにコイルばね35を覆い隠し
た固定筒部47でコイルばね35を保護できるととも
に、コイルばね35が露出している場合のように、コイ
ルばね35の素線間の隙間に異物が挟まって、それによ
りばね特性が変化する恐れが防止されるので、長期にわ
たり安定した特性を維持できる。
【0049】なお、本発明は前記各実施の形態には制約
されない。例えば、第1、第2の実施の形態において
は、コイルばね35を露出させないようにするために、
伸縮機構34の伸縮動作に伴って伸び縮みする蛇腹状の
ゴム製カバーを設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】請求項1に記載の発明によれば、背もたれ
に寄りかかった使用者の上半身の重さに基づくモータに
対する負荷の差を、背もたれを起こす時と倒す時とで小
さくしたから、小形でかつ低出力のモータを採用でき、
それにより、コンパクトに形成できるとともに、コスト
も低減できる。
【0052】請求項1に従属する請求項2に記載の発明
によれば、請求項1の発明の効果に加えて、両連結部間
の距離を短くできるとともに、コイルばねを長くできて
モータの動力を補助する放出エネルギーも大きくできる
から、よりコンパクトにできる。
【0053】請求項1の発明に従属する請求項3に記載
の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、コイ
ルばねが視認されることがなく外観が良いとともに、固
定筒部でコイルばねを保護してその素線間の隙間に異物
が挟まる恐れも防止できるので、長期にわたり安定した
特性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るリク
ライニングユニットを備えたリクライニング・チェアの
構成を、背もたれを立てた状態で一部断面して示す側面
図。(B)は図1(A)のリクライニング・チェアの構
成を背もたれを倒した状態で一部断面して示す側面図。
【図2】第1の実施の形態に係るリクライニングユニッ
トを伸張させた状態で示す断面図。
【図3】第1の実施の形態に係るリクライニングユニッ
トを短縮させた状態で示す断面図。
【図4】第1の実施の形態に係るリクライニングユニッ
トの減速歯車機構部の構成を示す平面図。
【図5】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るリク
ライニングユニットを備えたリクライニング・チェアの
構成を、背もたれを立てた状態で一部断面して示す側面
図。(B)は図5(A)のリクライニング・チェアの構
成を背もたれを倒した状態で一部断面して示す側面図。
【図6】第2の実施の形態に係るリクライニングユニッ
トを伸張させた状態で示す断面図。
【図7】第2の実施の形態に係るリクライニングユニッ
トを短縮させた状態で示す断面図。
【図8】(A)は本発明の第3の実施の形態に係るリク
ライニングユニットを備えたリクライニング・チェアの
構成を、背もたれを立てた状態で一部断面して示す側面
図。(B)は図8(A)のリクライニング・チェアの構
成を背もたれを倒した状態で一部断面して示す側面図。
【図9】第3の実施の形態に係るリクライニングユニッ
トを伸張させた状態で示す断面図。
【図10】第3の実施の形態に係るリクライニングユニ
ットを短縮させた状態で示す断面図。
【図11】(A)は従来例に係るリクライニングユニッ
トを備えたリクライニング・チェアの構成を、背もたれ
を立てた状態で一部断面して示す側面図。(B)は図1
1(A)のリクライニング・チェアの構成を背もたれを
倒した状態で一部断面して示す側面図。
【図12】(A)は従来例に係るリクライニングユニッ
トの構成を示す側面図。(B)は図12(A)中X−X
線に沿って示すリクライニングユニットの断面図。
【符号の説明】
3…座部、 4…背もたれ、 31…リクライニングユニット、 33…モータ、 34…伸縮機構、 35…コイルばね(付勢手段)、 39…背もたれ側連結部、 46…送りねじ軸、 47…固定筒部、 48…可動軸、 49…ナット部材、 52、53…ばね受、 54…座部側連結部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座部側連結部と背もたれ側連結部とを備
    え、かつ、軸方向に移動される可動軸を正逆回転可能な
    モータで移動させることにより前記両連結部間の距離を
    変化させて、前記背もたれの角度を調節するリクライニ
    ングユニットにおいて、 前記両連結部間に、前記背もたれが倒れる時に付勢エネ
    ルギーを蓄えるとともに、前記背もたれが起きるときに
    前記蓄えた付勢エネルギーを前記可動軸に放出する付勢
    手段を設けたことを特徴とするリクライニングユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】前記付勢手段は前記可動軸が突没可能に収
    容される固定筒部の外径より大径なコイルばねであっ
    て、このばねを前記固定筒部の外周と前記可動軸とにわ
    たって配置して前記可動軸を付勢したことを特徴とする
    請求項1記載のリクライニングユニット。
  3. 【請求項3】前記付勢手段は前記可動軸が突没可能に収
    容される固定筒部の内径より小径なコイルばねであっ
    て、このばねを前記固定筒部に収容して前記可動軸を付
    勢したことを特徴とする請求項1記載のリクライニング
    ユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198105A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Aisin Seiki Co Ltd オットマン装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006198105A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Aisin Seiki Co Ltd オットマン装置

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