JPH11103216A - オーディオパワーアンプ - Google Patents

オーディオパワーアンプ

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JPH11103216A
JPH11103216A JP26361097A JP26361097A JPH11103216A JP H11103216 A JPH11103216 A JP H11103216A JP 26361097 A JP26361097 A JP 26361097A JP 26361097 A JP26361097 A JP 26361097A JP H11103216 A JPH11103216 A JP H11103216A
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JP
Japan
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circuit
power supply
voltage
supply potential
capacitor
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Application number
JP26361097A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yukita
昌裕 雪田
Kazuhito Ayukawa
一仁 鮎川
Ritsuji Takeshita
律司 竹下
Kazuo Watanabe
一雄 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオパワーアンプの出力電圧振幅を電
源電圧いっぱいに拡大させられるようにして、限られた
電源電圧を最大限に活かした高出力を得ることができる
とともに、共通基準電位上のグランドノイズ発生を効果
的に抑えてビート音障害を確実に防止させる。 【解決手段】 外部から供給される電源電位により動作
するプッシュプル出力段と、その電源電位を基準にして
昇圧動作を行うチャージポンプ回路とを有し、このチャ
ージポンプ回路にて生成される昇圧電圧を上記プッシュ
プル出力段のプッシュ側ドライバトランジスタに動作電
圧として与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオパワー
アンプ、さらには半導体集積回路化されたオーディオパ
ワーアンプに適用して有効な技術に関するものであっ
て、たとえば車載用音響再生システムいわゆるカーオー
ディオに利用して有効な技術に関するものである(たと
えばラジオ技術社発行「基礎トランジスタアンプ設計
法」24〜255ページを参照)。
【0002】
【従来の技術】オーディオパワーアンプ、とくにカーオ
ーディオ用のパワーアンプでは、車載バッテリから供給
される比較的低い電源電圧(通常12V程度)でもっ
て、できるだけ大きな出力を得ることが要求されてい
る。このため、この種のアンプでは、通常、出力段をプ
ッシュプル構成にするとともに、負荷であるスピーカを
2つのパワーアンプで差動駆動するBTL駆動方式が採
用されている。しかし、これだけでは不十分であった。
【0003】限られた電源電圧条件下にて出力を可及的
に増大させるためには、出力電圧の振幅範囲いわゆるダ
イナミックレンジを電源電圧いっぱいにまで拡大させる
必要がある。そのためには、出力段とくにプッシュプル
出力段のプッシュ側出力素子での電圧損失をできるだけ
小さくしなければならない。
【0004】上記出力素子としては、パワーバイポーラ
トランジスタが多く使用されているが、このバイポーラ
トランジスタでは、ベース・エミッタ間電圧による駆動
電圧損失によって出力電圧振幅が制限されてしまうとい
う問題がある。そこで、本発明者は、容量素子とスイッ
チ回路により構成されるチャージポンプ回路を用いて電
源電圧を昇圧し、この昇圧電圧をプッシュ側パワートラ
ンジスタのベース駆動回路(ドライバ段)に動作電圧と
して与えることにより、上記駆動電圧損失を補わせるこ
とを検討した。
【0005】図4は、本発明者が使用を検討したチャー
ジポンプ回路の概略構成を示す。
【0006】同図に示すチャージポンプ回路3は、共通
基準電位(接地電位)GNDに対して一定電圧Vrを生
成するツェナーダイオードZD1、第1の容量素子C1
を電源電圧(Vcc)で充電する第1のスイッチ回路S
1、上記定電圧Vrの上に第1の容量素子C1の充電電
圧(Vcc)を直列加算して第2の容量素子C1に充電
する第2のスイッチ回路S2と、第1および第2のスイ
ッチ回路S1,S2を互いに相補なクロックパルス信号
+Q,−Qで交互に切換動作させる制御回路5により構
成され、上記第2の容量素子C1の充電電極から昇圧電
位Vch(=Vcc+Vr)を取り出すようにしたもの
である。
【0007】制御回路5はクロックパルス発生器51
と、このパルス発生器51の出力を正論理パルス信号+
Qと負論理パルス信号−Qに振り分けて上記スイッチ回
路S1,S2に制御信号として与える位相分割回路52
とにより構成されている。
【0008】なお、図4の回路は本発明者らが検討した
ものであって、公知ではない。
【0009】上述したチャージポンプ回路3を用いるこ
とにより、プッシュ側パワーバイポーラトランジスタの
ベースを電源電位Vccよりも高い昇圧電位Vrで駆動
(ドライブ)することができ、これにより、そのパワー
バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧降下
を補償して、出力電圧を電源電圧(Vcc−GND)い
っぱいに振幅させることができるようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0011】すなわち、上述したオーディオパワーアン
プの場合、出力電圧を電源電圧近くまで大きく振幅させ
たときに、プッシュ側パワーバイポーラトランジスタは
飽和領域で動作させられることになる。バイポーラトラ
ンジスタを飽和領域で動作させると、電流増幅率(Hf
e)が大きく低下してそのベース駆動電流が増加する。
このため、出力電圧を電源電圧近くまで大きく振幅させ
るためには、電流増幅率の大幅な低下を予め見込んで、
上記チャージポンプ回路3の電流供給能力を十分に大き
くする必要がある。
【0012】しかし、チャージポンプ回路3の電流供給
能力を大きくすると、そのチャージポンプの動作に伴っ
て、共通基準電位GND上に大きなグランドノイズが発
生してチューナー部に漏れ込み、放送局の搬送波周波数
と干渉してビート音障害を引き起こすようになる。これ
は、とくに弱電界領域で大きな問題となる。
【0013】そこで、本発明者は、チャージポンプ回路
の電流供給負担を軽減させるために、プッシュプル出力
段の出力素子として、電圧制御素子であって比較的駆動
電流が少なくて済むパワーMOSトランジスタ(MOS
−FET)の使用を検討した。しかし、パワーMOSト
ランジスタの場合も、そのゲート容量を充放電駆動する
ためには、飽和動作するバイポーラトランジスタのベー
ス電流ほどでないにしても、ある程度の電流供給能力は
必要であり、共通基準電位GND上のグランドノイズは
多少軽減されるものの、上記障害の防止には十分でない
ことが本発明者らによってあきらかとされた。
【0014】本発明の目的は、オーディオパワーアンプ
の出力電圧振幅を電源電圧いっぱいに拡大させられるよ
うにして、限られた電源電圧を最大限に活かした高出力
を得ることができるとともに、共通基準電位上のグラン
ドノイズ発生を巧みに回避してビート音障害等を確実に
防止できるようにする、という技術を提供することにあ
る。
【0015】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0017】すなわち、外部から供給される電源電位
(Vcc)により動作するプッシュプル出力段と、この
プッシュプル出力段のプッシュ側出力素子をなすパワー
MOSトランジスタ(M1)と、このパワーMOSトラ
ンジスタ(M1)のゲート駆動回路をなすプッシュ側ド
ライバトランジスタ(Q1)と、上記電源電位(Vc
c)を基準にして昇圧動作を行うチャージポンプ回路
(3)とを有し、このチャージポンプ回路(3)にて生
成される昇圧電圧(Vch)を上記プッシュ側ドライバ
トランジスタ(Q1)に動作電圧として与えるようにし
たものである。
【0018】上述した手段によれば、プッシュ側出力素
子がMOSトランジスタであることにより、その駆動に
必要な電流供給能力を低減させることができるととも
に、チャージポンプ回路が、共通基準電位ではなく電源
電位を基準にして動作することにより、その動作に伴う
共通基準電位上のグランドノイズ発生を大幅に少なくす
ることができる。これにより、オーディオパワーアンプ
の出力電圧振幅を電源電圧いっぱいに拡大させられるよ
うにして、限られた電源電圧を最大限に活かした高出力
を得ることができるとともに、共通基準電位上のグラン
ドノイズ発生を巧みに回避してビート音障害等を確実に
防止できるようにする、という目的が達成される。
【0019】また、上記チャージポンプ回路(3)とし
て、電源電位(Vcc)を基準にして定電圧(Vr)を
生成する定電圧回路(31)と、上記定電圧(Vr)で
第1の容量素子(C1)を充電させる第1のスイッチ回
路(S1)と、一方の電極が上記電源電位(Vcc)に
接続されている第2の容量素子(C2)に上記第1の容
量素子(C1)の充電電荷を転送充電することにより、
その第2の容量素子(C2)の他方の電極を上記電源電
位(Vcc)よりも高電位に充電させる第2のスイッチ
回路(S2)と、第1および第2のスイッチ回路(S
1,S2)を交互に切換動作させる制御回路(5)とを
備え、上記第2の容量素子(C2)の他方の電極から昇
圧電圧(Vch)を取り出すようにするとよい。これに
より、共通基準電位(GND)上のグランドノイズ発生
を回避しながら昇圧を行わせることができる。
【0020】さらに、上記チャージポンプ回路(3)と
して、電源電位(Vcc)から共通基準電位(GND)
側へ一定電流を通電する定電流回路(I3)と、この定
電流回路(I3)と上記電源電位(Vcc)間に直列に
介在することにより、上記電源電位(Vcc)を基準に
して定電圧(Vr)を生成する定電圧素子(ZD1)
と、第1の容量素子(C1)を上記定電圧(Vr)で充
電する第1のスイッチ回路(S1)と、一方の電極が上
記電源電位(Vcc)に接続されている第2の容量素子
(C2)に上記第1の容量素子(C1)の充電電荷を転
送充電することにより、その第2の容量素子(C2)の
他方の電極を上記電源電位(Vcc)よりも高電位に充
電させる第2のスイッチ回路(S2)と、第1および第
2のスイッチ回路(S1,S2)を交互に切換動作させ
る制御回路(5)とを備え、上記第2の容量素子(C
2)の他方の電極から昇圧電圧(Vch)を取り出すよ
うにする。これにより、スイッチ回路S1のスイッチ動
作に伴うスパイクノイズの発生を低減させることができ
る。
【0021】また、上記プッシュ側ドライバトランジス
タとしてバイポーラトランジスタ(Q1)を用いるとと
もに、このバイポーラトランジスタ(Q1)でエミッタ
フォロワ回路を形成するとよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様を
図面を参照しながら説明する。
【0023】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0024】図1は本発明の技術が適用されたオーディ
オパワーアンプの一実施態様を示したものであって、1
はパワーアンプ部、2は動作電源(Vcc)の供給源で
ある車載バッテリ、3は昇圧動作を行うチャージポンプ
回路、Vccは電源電位、GNDは共通基準電位(接地
電位)、SPは負荷をなすスピーカ、Vinは入力電
圧、Voutは出力電圧である。
【0025】パワーアンプ部1は、プッシュ側出力部1
1、プル側出力部12、レベルシフト回路13、定電流
回路I1,I2などにより構成されている。また、ダイ
オードD2,D3、定電流回路I3、およびnpnバイ
ポーラトランジスタQ2になどによるバイアス帰還回路
が形成されている。
【0026】プッシュ側出力部11は、プッシュプル出
力段のプッシュ側出力素子をなすnチャネル型パワーM
OSトランジスタ(MOS−FET)M1と、このパワ
ーMOSトランジスタM1のゲート駆動回路いわゆるド
ライバ段をなすnpnバイポーラトランジスタQ1とに
より構成されている。ドライバ段のバイポーラトランジ
スタQ1は、チャージポンプ回路3から供給される昇圧
電圧Vchを動作電源とするエミッタフォロワ回路を形
成し、その出力であるエミッタがパワーMOSトランジ
スタM1のゲートに接続されている。
【0027】プル側出力部12は、上記プッシュプル出
力段のプル側出力素子をなすnチャネル型パワーMOS
トランジスタM2とともに、このパワーMOSトランジ
スタM2のゲート駆動回路として、nチャネルMOSト
ランジスタM6、pnpバイポーラトランジスタQ3,
Q6,Q7、npnバイポーラトランジスタQ4,Q5
が設けられている。
【0028】レベルシフト回路13は、定電流回路I
1、ダイオードD1、MOSトランジスタM3により形
成され、入力電圧Vinを電源電位Vcc側へ所定量だ
けレベルシフトする。
【0029】チャージポンプ回路3は、電源電位Vcc
を基準にして定電圧Vrを生成する定電圧回路31と、
上記定電圧Vrで第1の容量素子C1を充電させる第1
のスイッチ回路S1と、一方の電極が上記電源電位Vc
cに接続されている第2の容量素子C2に上記第1の容
量素子C1の充電電荷を転送充電することにより、その
第2の容量素子C2の他方の電極を上記電源電位Vcc
よりも高電位(Vcc+Vr’)に充電させる第2のス
イッチ回路S2と、第1および第2のスイッチ回路S
1,S2を交互に切換動作させる制御回路5とを備え、
上記第2の容量素子C2の他方の電極から昇圧電圧Vc
h(=Vcc+Vr’)を取り出すように構成されてい
る。
【0030】定電圧回路31は、電源電位Vccから共
通基準電位GND側へ一定電流を通電する定電流回路I
3と、この定電流回路I3と上記電源電位Vcc間に直
列に介在することにより、上記電源電位Vccを基準と
する定電圧Vrを生成するツェナーダイオード(定電圧
素子)とにより形成されている。
【0031】制御回路5は、クロックパルス発生器51
と、このパルス発生器51の出力を正論理パルス信号+
Qと負論理パルス信号−Qに分けて上記スイッチ回路S
1,S2に制御信号として与える位相分割回路52とに
より構成されている。
【0032】次に、動作について説明する。
【0033】上述したオーディオパワーアンプでは、ま
ず、プッシュプル出力段のプッシュ側出力素子がMOS
トランジスタM1であることにより、その駆動に必要な
電流供給能力を低減させることができるとともに、チャ
ージポンプ回路3が、共通基準電位GNDではなく、電
源電位Vccを基準にして動作することにより、その動
作に伴う共通基準電位GND上のグランドノイズ発生を
大幅に少なくすることができる。
【0034】これにより、オーディオパワーアンプの出
力電圧Vout振幅を電源電圧いっぱいに拡大させて、
限られた電源電圧(Vcc−GND)を最大限に活かし
た高出力を得ることができるとともに、共通基準電位G
ND上のグランドノイズ発生を巧みに回避して、チュー
ナ部への漏れ込みによるビート音障害等を確実に防止さ
せることができる。
【0035】さらに、図1に示した構成では、容量素子
C1への充電電流が定電流回路I3により定電流制御さ
れるようになっているが、これにより、スイッチ回路S
1のスイッチ動作に伴うスパイクノイズの発生を低減さ
せることができるという効果を得ることができる。
【0036】図2は上記チャージポンプ回路3の詳細な
回路例を示す。
【0037】同図において、第1のスイッチ回路S1は
ダイオードD4とpチャネルMOSトランジスタM4に
より形成され、クロックパルス信号−Qがロウレベルの
ときにM4がオン状態になることにより、第1の容量素
子C1に充電電流(実線で示す方向)を通電する。この
とき、第1の容量素子C1は、電源電位Vccを基準に
してツェナーダイオードZD1の両端に生成する定電圧
Vrにより充電される。
【0038】第2のスイッチ回路S2はダイオードD5
とpチャネルMOSトランジスタM5により形成され、
クロックパルス信号+QがロウレベルのときにM5がオ
ン状態になることにより、第1の容量素子C1の充電電
荷が第2の容量素子C2に転送される形で充電される。
この場合、第2の容量素子C2の一方の電極は電源電位
Vccに接続されていて、第1の容量素子C1からの充
電は、第2の容量素子C2の他方の電極側がプラスとな
る方向の通電により行われる(波線で示す方向)。
【0039】これにより、第2の容量素子C2の他方の
電極に、電源電位Vccを基準にして、その電源電位V
ccよりも高電位(Vcc+Vr’)に昇圧(チャージ
アップ)された電圧Vchを得ることができる。
【0040】図3は本発明のオーディオパワーアンプが
集積形成された半導体集積回路の全体ブロック図を示
す。
【0041】同図に示すように、半導体集積回路(I
C)100内には、それぞれBTL駆動回路を形成する
パワーアンプ1,1の対が複数組(複数チャネル)設け
られているとともに、各パワーアンプ対(1,1)をそ
れぞれに差動駆動させるための位相分割回路4が設けら
れている。各パワーアンプ部1,1,1,・・・のドラ
イバ段には、共通のチャージポンプ回路3から昇圧電圧
Vchが供給されるようになっている。
【0042】以上説明したように上記実施例は、外部か
ら供給される電源電位(Vcc)により動作するプッシ
ュプル出力段と、このプッシュプル出力段のプッシュ側
出力素子をなすパワーMOSトランジスタ(M1)と、
このパワーMOSトランジスタ(M1)のゲート駆動回
路をなすプッシュ側ドライバトランジスタ(Q1)と、
上記電源電位(Vcc)を基準にして昇圧動作を行うチ
ャージポンプ回路(3)とを有し、このチャージポンプ
回路(3)にて生成される昇圧電圧(Vch)を上記プ
ッシュ側ドライバトランジスタ(Q1)に動作電圧とし
て与えるようにしたので、プッシュ側出力素子がMOS
トランジスタであることにより、その駆動に必要な電流
供給能力を低減させることができるとともに、チャージ
ポンプ回路が、共通基準電位ではなく電源電位を基準に
して動作することにより、その動作に伴う共通基準電位
上のグランドノイズ発生を大幅に少なくすることがで
き、その結果、オーディオパワーアンプの出力電圧振幅
を電源電圧いっぱいに拡大させられるようにして、限ら
れた電源電圧を最大限に活かした高出力を得ることがで
きるとともに、共通基準電位上のグランドノイズ発生を
巧みに回避してビート音障害等を確実に防止できるよう
になるという効果がある。
【0043】また、上記チャージポンプ回路(3)とし
て、電源電位(Vcc)を基準にして定電圧(Vr)を
生成する定電圧回路(31)と、上記定電圧(Vr)で
第1の容量素子(C1)を充電させる第1のスイッチ回
路(S1)と、一方の電極が上記電源電位(Vcc)に
接続されている第2の容量素子(C2)に上記第1の容
量素子(C1)の充電電荷を転送充電することにより、
その第2の容量素子(C2)の他方の電極を上記電源電
位(Vcc)よりも高電位に充電させる第2のスイッチ
回路(S2)と、第1および第2のスイッチ回路(S
1,S2)を交互に切換動作させる制御回路(5)とを
備え、上記第2の容量素子(C2)の他方の電極から昇
圧電圧(Vch)を取り出すようにしたので、共通基準
電位(GND)上のグランドノイズ発生を回避しながら
昇圧を行わせることができるという効果がある。
【0044】さらに、上記チャージポンプ回路(3)と
して、電源電位(Vcc)から共通基準電位(GND)
側へ一定電流を通電する定電流回路(I3)と、この定
電流回路(I3)と上記電源電位(Vcc)間に直列に
介在することにより、上記電源電位(Vcc)を基準に
して定電圧(Vr)を生成する定電圧素子(ZD1)
と、第1の容量素子(C1)を上記定電圧(Vr)で充
電する第1のスイッチ回路(S1)と、一方の電極が上
記電源電位(Vcc)に接続されている第2の容量素子
(C2)に上記第1の容量素子(C1)の充電電荷を転
送充電することにより、その第2の容量素子(C2)の
他方の電極を上記電源電位(Vcc)よりも高電位に充
電させる第2のスイッチ回路(S2)と、第1および第
2のスイッチ回路(S1,S2)を交互に切換動作させ
る制御回路(5)とを備え、上記第2の容量素子(C
2)の他方の電極から昇圧電圧(Vch)を取り出すよ
うにしたので、スイッチ回路S1のスイッチ動作に伴う
スパイクノイズの発生を低減させることができるという
効果が得られる。
【0045】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例
えば、プッシュ側ドライバ段にpnpバイポーラトラン
ジスタを用いてインバーテッドダーリントン回路を形成
するようにしてもよい。また、チャージポンプ回路3の
スイッチ回路S1,S2はバイポーラトランジスタを用
いて構成することもできる。
【0046】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である車載
用の音響再生システムに適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、たとえば内蔵電池
で動作する携帯型音響機器にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0048】すなわち、オーディオパワーアンプの出力
電圧振幅を電源電圧いっぱいに拡大させられるようにし
て、限られた電源電圧を最大限に活かした高出力を得る
ことができるとともに、共通基準電位上のグランドノイ
ズ発生を巧みに回避してビート音障害を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用されたオーディオパワーア
ンプの実施態様を示す回路図
【図2】本発明にて使用されるチャージポンプ回路の詳
細な構成例を示す回路図
【図3】本発明のオーディオパワーアンプが形成された
半導体集積回路の全体ブロック図
【図4】本発明に先立って検討されたチャージポンプ回
路の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 パワーアンプ部 2 車載バッテリ SP 負荷をなすスピーカ 11 プッシュ側出力部 12 プル側出力部 13 レベルシフト回路 I1,I2,I3 定電流回路 D1,D2,D3 ダイオード M1,M2 nチャネル型パワーMOSトランジスタ Q1 npnバイポーラトランジスタ 3 チャージポンプ回路 31 定電圧回路 ZD1 ツェナーダイオード(定電圧素子) S1 第1のスイッチ回路 C1 第1の容量素子 S2 第2のスイッチ回路 C2 第2の容量素子 5 制御回路 51 クロックパルス発生器 52 位相分割回路 100 半導体集積回路(IC) 4 位相分割回路4 Vcc 電源電位 GND 共通基準電位(接地電位) Vch 昇圧電圧 Vr 定電圧 Vin 入力電圧 Vout 出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 律司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 渡辺 一雄 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される電源電位により動作
    するプッシュプル出力段と、このプッシュプル出力段の
    プッシュ側出力素子をなすパワーMOSトランジスタ
    と、このパワーMOSトランジスタのゲート駆動回路を
    なすプッシュ側ドライバトランジスタと、上記電源電位
    を基準にして昇圧動作を行うチャージポンプ回路とを有
    し、このチャージポンプ回路にて生成される昇圧電圧を
    上記プッシュ側ドライバトランジスタに動作電圧として
    与えるようにしたことを特徴とするオーディオパワーア
    ンプ。
  2. 【請求項2】 チャージポンプ回路として、電源電位を
    基準にして定電圧を生成する定電圧回路と、上記定電圧
    で第1の容量素子を充電させる第1のスイッチ回路と、
    一方の電極が上記電源電位に接続されている第2の容量
    素子に上記第1の容量素子の充電電荷を転送充電するこ
    とにより、その第2の容量素子の他方の電極を上記電源
    電位よりも高電位に充電させる第2のスイッチ回路と、
    第1および第2のスイッチ回路を交互に切換動作させる
    制御回路とを備え、上記第2の容量素子の他方の電極か
    ら昇圧電圧を取り出すようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のオーディオパワーアンプ。
  3. 【請求項3】 チャージポンプ回路として、電源電位か
    ら共通基準電位側へ一定電流を通電する定電流回路と、
    この定電流回路と上記電源電位間に直列に介在すること
    により、上記電源電位を基準にして定電圧を生成する定
    電圧素子と、第1の容量素子を上記定電圧で充電する第
    1のスイッチ回路と、一方の電極が上記電源電位に接続
    されている第2の容量素子に上記第1の容量素子の充電
    電荷を転送充電することにより、その第2の容量素子の
    他方の電極を上記電源電位よりも高電位に充電させる第
    2のスイッチ回路と、第1および第2のスイッチ回路を
    交互に切換動作させる制御回路とを備え、上記第2の容
    量素子の他方の電極から昇圧電圧を取り出すようにした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオ
    パワーアンプ。
  4. 【請求項4】 プッシュ側ドライバトランジスタとして
    バイポーラトランジスタを用いるとともに、このバイポ
    ーラトランジスタでエミッタフォロワ回路を形成したこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のオー
    ディオパワーアンプ。
  5. 【請求項5】 チャージポンプ回路をなすスイッチ回路
    をMOSトランジスタで構成したことを特徴とする請求
    項1から4のいずかに記載のオーディオパワーアンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6970044B2 (en) 2003-04-23 2005-11-29 Rohm Co., Ltd. Audio signal amplifier circuit and electronic apparatus having the same

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US6970044B2 (en) 2003-04-23 2005-11-29 Rohm Co., Ltd. Audio signal amplifier circuit and electronic apparatus having the same

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