JPH1110228A - コイル搬送方法及び設備 - Google Patents

コイル搬送方法及び設備

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JPH1110228A
JPH1110228A JP17153297A JP17153297A JPH1110228A JP H1110228 A JPH1110228 A JP H1110228A JP 17153297 A JP17153297 A JP 17153297A JP 17153297 A JP17153297 A JP 17153297A JP H1110228 A JPH1110228 A JP H1110228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
station
lifter
relay
car
Prior art date
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Application number
JP17153297A
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English (en)
Inventor
Shigeki Narishima
茂樹 成島
Hajime Umetsu
一 梅津
Yoshiaki Tanaami
嘉昭 田名網
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延ラインから搬出されるコイルを、コイル
ヤード内の必要な位置まで効率的かつ迅速に搬送し、自
動分配できるコイル搬送方法と設備を提供する。 【解決手段】 圧延ライン3の巻取機6、7から搬出さ
れたコイル8を中継用コイルステーション15、14の
上に置き、次に該コイルステーションに待機させたリフ
ター付コイルカー25のリフター35を上昇させコイル
を保持し、下流側に設けた中継用コイルステーション1
6まで走行させ、リフターを下降させコイルを置き、そ
の後に上流側の中継用コイルステーションまで戻し、連
続する中継用コイルステーション間でリフター付コイル
カーを往復させてコイルを高速搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間又は冷間圧延
ラインから搬出されるコイルを用途別に設けたコイルヤ
ード内のステーションにリフター付コイルカーで効率的
かつ迅速に搬送し自動分配するコイル搬送方法と設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧延設備の出側近傍に設けられた複数の
ダウンコイラー等の巻取機で巻取られた圧延材のコイル
は、圧延ラインから搬出されてダウンコイラーの近傍に
放置状態に置かれる。その後コイルの用途によって、作
業員が放置されたコイル群の中から1個づづ所定のコイ
ルを選びだし、クレーンの運転手に合図して下流側のコ
イルヤード内の必要な位置に1個づづクレーンで吊下げ
て運んでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
クレーンで1個づづ吊下げて運んでいたのでは、コイル
の搬送に限界がありコイルを効率よく処理できないた
め、圧延材の生産性の向上が困難であった。また、クレ
ーン数も増える結果生産コストも高くなる。更に、作業
員がコイル群の中から必要なコイルを選び出していたの
で選択誤りもあり、誤手配による搬送作業のやり直しも
発生し、クレーンを拘束しコイルを停滞させる原因とな
ることもあった。また、コイル位置が明確でないため、
自動化が難しかった。そのため、必要とする位置に高速
で正確にコイルを搬送できなかった。
【0004】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、圧延
ラインから搬出されるコイルを、コイルヤード内の必要
な位置まで効率的かつ迅速に搬送し自動分配ができるコ
イル搬送方法及び設備を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧延ラ
インの巻取機から搬出されたコイルを中継用コイルステ
ーションの上に置き、次に該コイルステーションに待機
させたリフター付コイルカーのリフターを上昇させコイ
ルを保持し、下流側に設けた中継用コイルステーション
まで走行させ、リフターを下降させコイルを置き、その
後に上流側の中継用コイルステーションまで戻し、連続
する中継用コイルステション間でリフター付コイルカー
を往復させてコイルを搬送させる、ことを特徴とするコ
イル搬送方法が提供される。
【0006】上記本発明のコイル搬送方法によれば、圧
延ラインの巻取機から搬出されたコイルを、中継用コ
イルステーションの上に置き、次に該コイルステーシ
ョンの下部に待機していたリフター付コイルカーのリフ
ターを上昇させてコイル下面を保持し、コイルを保持
した状態で下流側に設けた中継用コイルステーションの
下部までコイルが転落しない程度の速度で走行させ、
次にリフターを下降させてコイルを中継用コイルステー
ションの上に置き、その後にリフター付コイルカーを
高速で上流側の中継用コイルステーションまで戻し、
連続する中継用コイルステション間でリフター付コイル
カーを往復させてコイルを搬送させる。従って、中継用
コイルステーションの設置とリフター付コイルカーの往
復動によるコイルの高速搬送により、コイルを迅速に搬
送しコイルの滞留を防止できる。
【0007】本発明の好ましい実施形態によれば、コイ
ルを用途によってコイルヤード内の所定の場所に振り分
けるために、前記上流側の中継用コイルステーションに
置かれたコイルをリフターで保持したリフター付コイル
カーにより、下流側に設けた分岐用コイルステーション
まで走行し、リフターを下降させて分岐用コイルステー
ションに置き、その後に上流側の中継用コイルステーシ
ョンまでリフター付コイルカーを戻し、中継用コイルス
テーションと分岐用コイルステーション間でコイルを搬
送させ、かつ分岐用コイルステーションに置かれたコイ
ルをリフター付コイルカーの走行方向に対して直角方向
に移動させる分岐コイル用搬送装置により、直角方向の
所定の位置までコイルを搬送させる。
【0008】この方法によれば、コイルを用途によって
コイルヤード内の所定の場所に振り分けるために、前
記上流側の中継用コイルステーションに置かれたコイル
をリフターで保持した状態で、リフター付コイルカー
を下流側に設けた分岐用コイルステーションの下部まで
走行し、リフターを下降させてコイルを分岐用コイル
ステーションの上に置き、その後にリフター付コイル
カーを高速で上流側の中継用コイルステーションまで戻
し、中継用コイルステーションと分岐用コイルステー
ション間でリフター付コイルカーを往復させてコイルを
搬送させ、その一方で、分岐用コイルステーションの
上に置かれたコイルを、リフター付コイルカーの走行方
向に対して直角(横)方向に移動させる分岐コイル用搬
送装置を作動させ、コイルを直角方向の所定の位置ま
でコイルを搬送させる。従って、中継用コイルステーシ
ョンの下流側に分岐用コイルステーションの設置と、リ
フター付コイルカーの往復動によるコイルの高速搬送を
行うことにより、コイルを迅速に搬送しコイルの滞留を
防止できる。更に、コイルの横方向搬送が容易かつ迅速
にできる。
【0009】更に、本発明によれば、巻取機から搬出さ
れるコイルに個別の識別番号を付与し、巻取機、各コイ
ルステーション、リフター付コイルカー、分岐コイル用
搬送装置及びクレーン間をそれぞれコンピュータで接続
して所定の場所に自動的にコイルを搬送させる。この方
法によれば、コイルが個別に認識でき、コイル位置の把
握が明確化するので自動選別やコイルの搬送の自動化が
容易にでき、生産性の向上と省人化が図れる。
【0010】また、本発明によれば、圧延ラインの巻取
機から搬送されたコイルを置く中央部近傍に貫通開口を
設けた中継用コイルステーションと、該コイルステーシ
ョンの下部を通過自在に走行しコイル受け台を備えたリ
フターで保持かつ昇降自在にコイルを搬送するリフター
付コイルカーと、を備え、圧延ラインから搬出されたコ
イルを中継用コイルステーションの上に置き、次に該コ
イルステーションに待機させたリフター付コイルカーの
リフターを上昇させコイルを保持し、下流側に設けた中
継用コイルステーションまで走行させ、リフターを下降
させコイルを置き、その後に上流側の中継用コイルステ
ーションまで戻し、連続する中継用コイルステション間
でリフター付コイルカーを往復させてコイルを搬送させ
る、ことを特徴とするコイル搬送設備が提供される。
【0011】本発明の構成によれば、圧延ラインの巻取
機から搬送されたコイルを置く中央部近傍に貫通開口を
設けた中継用コイルステーションを設けたので、コイル
の搬送作業が容易にできる。また、該コイルステーショ
ンの下部を通過自在に走行しコイル受け台を備えたリフ
ターで保持かつ昇降自在にコイルを搬送するリフター付
コイルカーを取入れたので、リフターによるコイルの取
入れと取出しが簡単かつ迅速にできる。また、中継用コ
イルステーションに貫通開口を設けたのでリフター付コ
イルカーが自在に通過しかつ待機できるので搬送作業が
効率的にできる、更に搬送時間の短縮が図れる。
【0012】本発明の好ましい実施態様によれば、更
に、コイルを用途によってコイルヤード内の所定の場所
に振り分けるために、前記の両中継用コイルステーショ
ン間又は上流側の中継用コイルステーションの下流側に
あって、搬送されたコイルを置く中央部近傍に十字形状
の貫通開口を有しかつリフター付コイルカーが走行可能
な分岐コイルステーションと、分岐コイルステーション
からコイルをリフター付コイルカーの走行方向に対して
直角方向の所定の位置まで移動させる分岐コイル用搬送
装置と、を備え、前記上流側の中継用コイルステーショ
ンに置かれたコイルをリフターで保持したリフター付コ
イルカーで、下流側に設けた分岐用コイルステーション
まで走行し、リフターを下降させて分岐用コイルステー
ションに置き、その後に上流側の中継用コイルステーシ
ョンまでリフター付コイルカーを戻し、中継用コイルス
テーションと分岐用コイルステーション間でコイルを搬
送させかつ分岐用コイルステーションに置かれたコイル
を、リフター付コイルカーの走行方向に対して直角方向
に移動させる分岐コイル用搬送装置により、直角方向の
所定の位置までコイルを搬送させる。
【0013】この設備によれば、コイルを用途によって
コイルヤード内の所定の場所に振り分けるために、前記
の両中継用コイルステーション間又は上流側の中継用コ
イルステーションの下流側にあって、搬送されたコイル
を置く中央部近傍に十字形状の貫通開口を設けかつリフ
ター付コイルカーが走行可能な分岐コイルステーション
を設けたので、コイルの取入れと取出しが簡単かつ迅速
にできる。更に、コイルを横方向に迅速に移動させる効
率的な搬送作業場を確保できる。
【0014】また、中継用コイルステーションはコイル
生産ピッチに合わせて少なくとも2台以上を設けかつ連
続する中継用コイルステーション間又は上流側の中継用
コイルステーションと分岐用コイルステーション間を専
用に往復してコイルを搬送するコイルを昇降可能なリフ
ター付コイルカーを設けている。この構成により、例え
ばコイル生産ピッチに合わせてコイルヤードが3つあっ
た場合に、各々1つのコイルヤードの入側と出側(又は
途中)に連続する上流側と下流側の中継用コイルステー
ション(又は下流側が分岐用コイルステーション)を設
け又この連続する中継用コイルステーション間だけを専
用に高速でコイルを往復搬送するリフター付コイルカー
を配置したので、短時間に迅速かつ効率的にコイルを搬
送することできる。また、上流側のコイルの滞留も防止
できる。
【0015】更に、分岐用コイルステーションはコイル
を用途によってコイルヤード内の所定の場所(この場合
は横方向)に振り分けるために、連続する中継用コイル
ステーション間又は上流側の中継用コイルステーション
の下流に設けている。この構成により、コイルの用途例
えば外販用コイル又はメッキ処理用コイル等にコイルの
行き先別用の分岐用コイルステーションを1つのコイル
ヤード内に1つ又は複数を配置させたので、コイルを横
方向に移動させる効率的な搬送場所を確保できる。ま
た、上流側のコイルの滞留も防止できる。
【0016】また、前記分岐用コイル搬送装置は、コイ
ル下面を保持する受け台を前記分岐用コイルステーショ
ンの中央部近傍に設けた十字形状の貫通開口の下部に滑
り込ませて、直角方向の所定の位置までコイルを搬送す
るウォーキングビーム式搬送装置である。この構成によ
り、ウォーキングビーム式搬送装置を作動させてコイル
を迅速かつ容易に横方向の所定の場所に搬送できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略す
る。図1は、本発明のコイル搬送設備の全体平面構成図
である。この図において、熱間又は冷間用の圧延ヤード
1内に配置された圧延ライン3の上流側(本図の右側)
から仕上げ圧延され所定の厚さで搬送された圧延材2
は、剪断機4で所定の長さに切断された後にピンチロー
ル5で複数の巻取機(本図では2台)のダウンコイラー
6又は7に搬送され、交互に巻取られて所定の大きさの
コイル8を形成する。圧延ヤード1に隣接してコイル8
の用途によって複数(本実施形態では3面)のコイルヤ
ード9、10、11が設けられている。例えば9はコイ
ル8を何の加工もせずにそのまま外販するためのコイル
ヤードであり、10はコイル8の表面をメッキ処理する
ためのコイルヤードであり、11はコイル8に調質(ス
キンパス)圧延をするためのコイルヤードである。ま
た、圧延ライン3に平行する形でコイル8を下流側に搬
送するコイル搬送ライン12と、このコイル搬送ライン
12から直角方向に前記のコイルヤード9、10、11
に向かって延びるコイル搬送ライン13が設けられてい
る。
【0018】また、コイル搬送ライン12上にはダウン
コイラー6又は7から図示しない搬出装置で搬出したコ
イル8を一時置きする中継用コイルステーション14、
15が設けられている。更にこのコイル搬送ライン12
の延長上で中継用コイルステーション14から距離S1
離れ、コイル搬送ライン13と直角に接続する位置に搬
送されたコイル8を置くための中継用コイルステーショ
ン16が設けられている。また、中継用コイルステーシ
ョン16から直角方向にコイルヤード9、10、11に
向かって設けたコイル搬送ライン13上にも、夫々距離
S2、S3を隔てて中継用コイルステーション17、1
8が配置されている。なお、この中継用コイルステーシ
ョンはコイル生産ピッチに合わせて何台でも配置でき
る。
【0019】更に、図1において、コイル搬送ライン1
3上の中継用コイルステーション16とコイルヤード
9、10の境にあり下流側となる中継用コイルステーシ
ョン17間に、コイル搬送ライン13に対して直角方向
(本図では左側)をなす横方向に外販用に搬送するため
に、コイル8を一時置きする分岐用コイルステーション
19が配置されている。また、同様にコイル搬送ライン
13上で、上流側となる中継用コイルステーション17
とコイルヤード10、11の境にあり下流側となる中継
用コイルステーション18間に、コイル搬送ライン13
に対して直角方向(本図では右側)をなす横方向にメッ
キ用に搬送するために、コイル8を一時置きする分岐用
コイルステーション20が配置されている。更に、コイ
ル搬送ライン13上で、上流側となる中継用コイルステ
ーション18の下流側に距離S4の位置となるコイルヤ
ード11内に、コイル搬送ライン13に対して直角方向
(本図では左側)をなす横方向にスキンパス圧延用に搬
送するために、コイル8を一時置きする分岐用コイルス
テーション21が配置されている。なお、この分岐用コ
イルステーションは必要に応じて何台でも配置できる。
また、分岐用コイルステーション19、20、21の横
方向の各延長方向には分配されて夫々の用途に従ってコ
イル8を運搬するクレーン22、23、24が配置され
ている。
【0020】また、図1において、コイル搬送ライン1
2の中継用コイルステーション14又は15と下流側の
中継用コイルステーション16間を専用に高速で往復
し、かつコイル8を昇降自在に保持した状態で搬送可能
なリフター付コイルカー25が配置されている。更に、
コイル搬送ライン13の中継用コイルステーション16
と下流側の中継用コイルステーション17との間、同様
に中継用コイルステーション17と下流側の中継用コイ
ルステーション18との間、及び同じく中継用コイルス
テーション18と下流側の分岐用コイルステーション2
1との間にも、夫々その限定した区間を専用に高速で往
復してコイル8を搬送するリフター付コイルカー26、
27、28が配置されている。
【0021】図2は、図1のX−X矢視図であり、中継
用コイルステーションとコイルを保持するリフター付コ
イルカーとの関係を示している。また図3は、図2のY
−Y矢視図でコイルと中継用コイルステーションに設け
た貫通開口との関係を示している。図2及び図3におい
て、コイル搬送ライン13(コイル搬送ライン12も同
様)の床面29から支持された中継用コイルステーショ
ン18が配置されている。この中継用コイルステーショ
ン18は、4分割されたコイル置台30を有し、各コイ
ル置台30は、互いにセンタ方向に傾斜しコイル8を安
定して支持する傾斜面を備えている。また、コイル搬送
ライン13の中継用コイルステーション18の下部は、
コイル8を保持した状態でリフター付コイルカー27が
通過して走行可能に設けられている。更に、中継用コイ
ルステーション18の中央部近傍のコイル8を置くコイ
ル置台30には、貫通開口31が設けられている。この
貫通開口31は、コイル8を搬送するリフター付コイル
カー27からコイル8を中継用コイルステーション18
の上にリフターを昇降して置くための空間である。ま
た、この様に置かれたコイル8を下流側の分岐用コイル
ステーション21に搬送するために取りに行くリフター
付コイルカー28が、無事通過できるために設けたもの
でもある。
【0022】次に、リフター付コイルカー27は、床面
29に取付けたレール32の上を車輪33を介して高速
で走行する走行装置を内蔵したコイルカー本体34と、
コイルカー本体34の上面に設けられ油圧等の昇降装置
で迅速に昇降するリフター35と、リフター35の上部
に取付けてコイル8を確実に保持するコイル受け台36
を有している。なお、コイル受け台36の幅は、干渉を
防止するために貫通開口31の幅より小さく設けてい
る。
【0023】図4は、図1のZ部を示す部分斜視図であ
り、分岐用コイルステーションにコイルを置きかつコイ
ルを横方向に移動するウォーキングビーム式搬送装置を
示している。また、図5は、コイルを保持するウォーキ
ングビーム式受け台の前進、上昇、後退(搬送)、下降
の一連の各動作からなる矩形駆動サイクルを示してい
る。
【0024】図4において、分岐用コイルステーション
19は、図示しない構造でコイル搬送ライン13の床面
29から支持され、互いにセンタ方向に傾斜してコイル
8を安定して置ける傾斜面を有する4分割されたコイル
置台37を有している。分岐用コイルステーション19
の下部は、コイル8を保持した状態でリフター付コイル
カー26が通過して走行可能となっている。更に、分岐
用コイルステーション19の中央部近傍のコイル8を置
くコイル置台37には、十字形状の貫通開口39が設け
られている。この貫通開口39は、コイル8を搬送する
リフター付コイルカー26からコイル8を分岐用コイル
ステーション19上にリフターを昇降して置くための空
間である。なお、リフター付コイルカー26がコイル8
を本分岐用コイルステーション19を通過して下流側の
中継用コイルステーション17に搬送する場合に、干渉
しない様に貫通開口39の幅は、コイル受け台36の幅
より大きく設けている。
【0025】図4において、分岐用コイルステーション
19のコイル置台37に置かれたコイル8を、コイル搬
送ライン13に対し横方向に移動するウォーキングビー
ム式搬送装置40は、床面29に固定されたベース板4
1と、中間板42と、コイル8の下面を保持する凹形状
の受け台43と、これら3つの板の側面に同一長さの夫
々4枚計8枚のリンク44と、これらのリンク44を平
行状態で移動可能とする同じく前記3つの板の側面に同
一間隔で取付けたピン45からなる。また、反コイル搬
送ライン13側(本図では左側)には、図示しない液圧
シリンダ等のアクチュエータが設けられて、中間板42
を水平に移動できる様になっている。更に、受け台43
の幅は、十字形状の貫通開口39の幅より干渉しない様
に小さく設けられている。コイル置台37に置かれたコ
イル8は、中間板42をアクチュエータでコイル置台3
7方向に移動させるとリンク44を介して、受け台4
3をコイル8の下面直下まで前進させ、次に受け台4
3を上昇させコイル置台37からコイル8を持ち上げ、
次にコイル8を保持した状態で受け台43を後退し分
岐用コイルステーション19から横方向の所定の位置ま
で搬送し、その後所定の位置でクレーン22でコイル
8を吊り上げて外販のために集積場所に搬送され、受け
台43は下降し次の横方向の移動準備態勢に入る、とい
う図5に示すウォーキングビーム方式の4つの一連の各
動作からなる矩形駆動サイクルで、横方向にコイル8を
容易かつ迅速に搬送できる。
【0026】また、ブロック線図やフローチャート図は
図示していないが、巻取機6、7から搬出されるコイル
8に個別の識別番号を付与し、巻取機と、各コイルステ
ーション、各リフター付コイルカー、各分岐コイル用搬
送装置、各クレーン間をそれぞれコンピュータで接続し
て所定の場所に自動的にコイルを搬送している。従っ
て、コイルの1つ1つを個別に認識しコイル位置が明確
に把握されるので、自動選別やコイルの搬送の自動化が
容易にでき、生産性の向上と省人化が図れる。
【0027】次に図1により、巻取機6から搬出された
後、クレーン23で吊り上げられてメッキ処理用に搬送
されるコイル8の本発明でのコイル搬送方法を説明す
る。まず、巻取機6で識別番号を付与されたコイル8
は、中継用コイルステーション15の上に搬出され、
このコイルステーション15の下部で待機していたリフ
ター付コイルカー25に保持されてコイル搬送ライン1
2の下流側の中継用コイルステーション16の上に搬送
する。空のリフター付コイルカー25は高速で上流の中
継用コイルステーション14の下部に戻す。中継用コ
イルステーション16の上に搬送されたコイル8は、こ
のコイルステーションの下部で待機していたリフター付
コイルカー26に保持されてコイル搬送ライン13の下
流側の分岐用コイルステーション19を通過して中継用
コイルステーション17の上に搬送し、空のリフター付
コイルカー26は高速で上流の中継用コイルステーショ
ン16の下部に戻す。中継用コイルステーション17
の上に搬送されたコイル8は、このコイルステーション
の下部で待機していたリフター付コイルカー27に保持
され下流側の分岐用コイルステーション20の上に搬送
し、空のリフター付コイルカー27は高速で上流の中継
用コイルステェーション17の下部に戻す。分岐用コ
イルステーション20の上に搬送されたコイル8は、ウ
ォーキングビーム式搬送装置40で横方向に移動搬送さ
れ、所定の位置でクレーン23に吊り上げられてメッキ
処理加工に回される。この様にコイル8は、バトンタッ
チ形式で高速でかつ効率的に所定の位置に無人で自動化
されて搬送する。
【0028】なお、発明は上述した実施形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できるこ
とは勿論である。
【0029】
【発明の効果】上述したように本発明のコイル搬送方法
及び設備は、連続するコイルステーション間を専用に往
復するリフター付コイルカーでコイルを搬送させコイル
の滞留の防止と効率的な搬送ができ、またウォーキング
ビーム式搬送により横方向のコイルの移動を簡単かつ迅
速にでき、更にコイル搬送の自動化ができる、等の優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル搬送設備の全体平面構成図であ
る。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】図2のY−Y矢視図である。
【図4】図1のZ部を示す部分斜視図である。
【図5】受け台の動作を示す矩形駆動サイクル図であ
る。
【符号の説明】
1 圧延ヤード 2 圧延材 3 圧延ライン 4 剪断機 5 ピンチロール 6、7 巻取機 8 コイル 9、10、11 コイルヤード 12、13 コイル搬送ライン 14、15、16、17、18 中継用コイルステーシ
ョン 19、20、21 分岐用コイルステーション 22、23、24 クレーン 25、26、27、28 リフター付コイルカー 29 床面 30 コイル置台 31 貫通開口 32 レール 33 車輪 34 コイルカー本体 35 リフター 36 コイル受け台 37 コイル置き台 39 貫通開口 40 ウォーキング式搬送装置 41 ベース板 42 中間板 43 受け台 44 リンク 45 ピン S1、S2、S3、S4 距離
フロントページの続き (72)発明者 田名網 嘉昭 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ラインの巻取機から搬出されたコイ
    ルを中継用コイルステーションの上に置き、次に該コイ
    ルステーションに待機させたリフター付コイルカーのリ
    フターを上昇させコイルを保持し、下流側に設けた中継
    用コイルステーションまで走行させ、リフターを下降さ
    せコイルを置き、その後に上流側の中継用コイルステー
    ションまで戻し、連続する中継用コイルステション間で
    リフター付コイルカーを往復させてコイルを搬送させ
    る、ことを特徴とするコイル搬送方法。
  2. 【請求項2】 コイルを用途によってコイルヤード内の
    所定の場所に振り分けるために、前記上流側の中継用コ
    イルステーションに置かれたコイルをリフターで保持し
    たリフター付コイルカーで、下流側に設けた分岐用コイ
    ルステーションまで走行し、リフターを下降させて分岐
    用コイルステーションに置き、その後に上流側の中継用
    コイルステーションまでリフター付コイルカーを戻し、
    中継用コイルステーションと分岐用コイルステーション
    間でコイルを搬送させ、かつ分岐用コイルステーション
    に置かれたコイルをリフター付コイルカーの走行方向に
    対して直角方向に移動させる分岐コイル用搬送装置によ
    り、直角方向の所定の位置までコイルを搬送させる、こ
    とを特徴とする請求項1に記載のコイル搬送方法。
  3. 【請求項3】 巻取機から搬出されるコイルに個別の識
    別番号を付与し、巻取機、各コイルステーション、リフ
    ター付コイルカー、分岐コイル用搬送装置及びクレーン
    間をそれぞれコンピュータで接続して所定の場所に自動
    的にコイルを搬送させる、ことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のコイル搬送方法。
  4. 【請求項4】 圧延ラインの巻取機から搬送されたコイ
    ルを置く中央部近傍に貫通開口を設けた中継用コイルス
    テーションと、該コイルステーションの下部を通過自在
    に走行しコイル受け台を備えたリフターで保持かつ昇降
    自在にコイルを搬送するリフター付コイルカーと、を備
    え、 圧延ラインの巻取機から搬出されたコイルを中継用コイ
    ルステーションの上に置き、次に該コイルステーション
    に待機させたリフター付コイルカーのリフターを上昇さ
    せコイルを保持し、下流側に設けた中継用コイルステー
    ションまで走行させ、リフターを下降させコイルを置
    き、その後に上流側の中継用コイルステーションまで戻
    し、連続する中継用コイルステション間でリフター付コ
    イルカーを往復させてコイルを搬送させる、ことを特徴
    とするコイル搬送設備。
  5. 【請求項5】 更に、コイルを用途によってコイルヤー
    ド内の所定の場所に振り分けるために、前記の両中継用
    コイルステーション間又は上流側の中継用コイルステー
    ションの下流側にあって、搬送されたコイルを置く中央
    部近傍に十字形状の貫通開口を有しかつリフター付コイ
    ルカーが走行可能な分岐コイルステーションと、分岐コ
    イルステーションからコイルをリフター付コイルカーの
    走行方向に対して直角方向の所定の位置まで移動させる
    分岐コイル用搬送装置と、を備え、 前記上流側の中継用コイルステーションに置かれたコイ
    ルをリフターで保持したリフター付コイルカーで、下流
    側に設けた分岐用コイルステーションまで走行し、リフ
    ターを下降させて分岐用コイルステーションに置き、そ
    の後に上流側の中継用コイルステーションまでリフター
    付コイルカーを戻し、中継用コイルステーションと分岐
    用コイルステーション間でコイルを搬送させ、かつ分岐
    用コイルステーションに置かれたコイルをリフター付コ
    イルカーの走行方向に対して直角方向に移動させる分岐
    コイル用搬送装置により、直角方向の所定の位置までコ
    イルを搬送させる、ことを特徴とする請求項4のコイル
    搬送設備。
  6. 【請求項6】 中継用コイルステーションはコイル生産
    ピッチに合わせて少なくとも2台以上を設けかつ連続す
    る中継用コイルステーション間又は上流側の中継用コイ
    ルステーションと分岐用コイルステーション間を専用に
    往復してコイルを搬送するコイルを昇降可能なリフター
    付コイルカーを設けている、ことを特徴とする請求項4
    又は5に記載のコイル搬送設備。
  7. 【請求項7】 分岐用コイルステーションはコイルを用
    途によってコイルヤード内の所定の場所に振り分けるた
    めに、連続する中継用コイルステーション間又は上流側
    の中継用コイルステーションの下流に設けている、こと
    を特徴とする請求項4乃至6に記載のコイル搬送設備。
  8. 【請求項8】 前記分岐用コイル搬送装置は、コイル下
    面を保持する受け台を前記分岐用コイルステーションの
    中央部近傍に設けた十字形状の貫通開口の下部に滑り込
    ませて、直角方向の所定の位置までコイルを搬送するウ
    ォーキングビーム式搬送装置である、ことを特徴とする
    請求項4乃至7に記載のコイル搬送設備。
  9. 【請求項9】 更にコイルコンベア又はウォーキングビ
    ーム式搬送装置を備え、これによりコイルを搬送する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコイル搬送方法。
JP17153297A 1997-06-27 1997-06-27 コイル搬送方法及び設備 Pending JPH1110228A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5226508B2 (ja) * 2006-05-16 2013-07-03 ローツェ株式会社 シャトル型搬送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5226508B2 (ja) * 2006-05-16 2013-07-03 ローツェ株式会社 シャトル型搬送装置

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