JPH1110221A - クラッド材の押出製造方法 - Google Patents

クラッド材の押出製造方法

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JPH1110221A
JPH1110221A JP16297197A JP16297197A JPH1110221A JP H1110221 A JPH1110221 A JP H1110221A JP 16297197 A JP16297197 A JP 16297197A JP 16297197 A JP16297197 A JP 16297197A JP H1110221 A JPH1110221 A JP H1110221A
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C33/00Feeding extrusion presses with metal to be extruded ; Loading the dummy block
    • B21C33/004Composite billet

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通の押出機を用いて、アルミニウム等の母
材2のねらった部分に、粉末圧縮材料からなるフラック
ス入りろう材等の異種材料3を、的確に安定良くクラッ
ドさせていくことのできるクラッド押出法の提供。 【解決手段】 ダイス6の後部に組み合わされるプレー
ト7に、第1及び第2の通路孔11,12が、それらの
後端開口を、後方のコンテナ孔13a内に開放させるよ
うに形成された押出工具5を用い、第2通路孔12に異
種材料3を予め充填配置し、しかる後、コンテナビレッ
ト孔13a内に装填した母材材料2に押出力を作用せし
め、押出を行い、異種材料3と母材材料2とをダイスベ
アリング部9の通過直前に互いに圧着せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、アルミニ
ウム製の母材にこれとは性質を異にする異種の材料がク
ラッドされたクラッド材を押出にて製造する、クラッド
材の押出製造方法に関する。
【0002】なお、この明細書において、「アルミニウ
ム」の語はアルミニウム及びその合金を含む意味で用い
る。
【0003】
【従来の技術】クラッド材の押出製造方法として、従来
より、母材用のアルミビレットに予め異種材料を組み込
ませて押出を行う方法や、2つのコンテナが備えられた
押出機を用い、一方のコンテナに母材用アルミビレット
を、もう一方のコンテナに異種材料用ビレットを装填
し、これらビレット材料を共通の押出工具内に導入圧着
させて押出を行う方法などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、母材用
ビレットに異種材料を組み込ませて押出を行う方法で
は、ビレットからダイスのベアリング部までがかなり離
れているため、両材料が、ダイスベアリング部に到達す
るまでの間に、塑性流動のバランスを大きく崩してしま
い、異種材料が、母材のねらった部分に的確に安定良く
クラッドされないという問題があった。
【0005】特に、異種材料が母材材料よりも硬質であ
るような場合は、母材材料のみが一方的に塑性流動を起
こしてダイスベアリング部を通過してしまい、そのた
め、硬質の異種材料がクラッドされず、良好なクラッド
材が得られないというような問題もあった。
【0006】一方、2つのコンテナを用いて押出を行う
方法では、それぞれのビレット材料の押出速度を的確に
制御していかなければならず、その制御がなかなか難し
いといのみならず、2つのコンテナを備えた特殊構造の
押出機を用いなければならず、一般的な普通の押出機を
使えないという欠点があった。
【0007】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
み、普通の押出機を用いて、異種材料を母材のねらった
部分に的確に安定良くクラッドさせていくことのできる
クラッド材の押出製造方法を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、内部に、複
数の材料通路孔が、それらの後端開口を後方の母材材料
加圧室に開放させるように形成された押出工具を用い、
母材材料用の通路孔を残しつつ1つ又は複数の前記材料
通路孔に予め異種材料を配置し、しかる後、加圧室内の
母材材料に押出力を作用せしめて、各材料通路孔内の材
料を押出工具のベアリング部通過前に互いに圧着せしめ
ることを特徴とするクラッド材の押出製造方法によって
解決される。
【0009】なお、「後端」「後方」等の語は、クラッ
ド材が押出されていく方向を前方とした場合の概念であ
ることはいうまでもない。
【0010】即ち、上記方法では、押出中、押出工具の
材料通路孔内の異種材料には、その後端部において母材
材料からの押出力が作用すると共に、先端側には母材材
料による連れ出し力が作用し、これらの力によって異種
材料は、材料通路孔を出て、母材材料と圧着され、ダイ
スベアリング部に向う。材料通路孔を出てからダイスベ
アリング部に到達するまでの距離は短く、母材材料と異
種材料とは塑性流動のバランスを良好に保ちながらダイ
スベアリング部を通過することになる。従って、異種材
料は、母材のねらった部分に、的確に、安定良くクラッ
ドされて押し出されていく。上記押出をビレット押出に
て行う場合には、押出機には母材用ビレットを装填する
1つのコンテナが備えられていればよく、従って、普通
の押出機を用いて本発明を遂行し得る。
【0011】上記方法は、異種材料が母材材料よりも硬
質である場合に、特に有効的である。即ち、上記のよう
に、押出工具の材料通路孔内の異種材料には、押出中、
その後端部において母材材料からの押出力が作用すると
共に、先端側には母材材料による連れ出し力が作用す
る。従って、異種材料は、これらの力によって母材材料
に負けることなく塑性流動を起こすことができる。従っ
て、母材材料のみが一方的にダイスベアリング部を通過
してしまうというようなことがなく、異種材料も積極的
にダイスベアリング部を通過し、良好なクラッド材が得
られる。
【0012】また、母材材料がアルミニウムであり、異
種材料が粉末圧縮材料からなるフラックス入りアルミニ
ウムろう材である場合には、アルミニウム母材にフラッ
クス入りろう材がクラッドされたクラッド材を得ること
ができ、従って、押出材に別途フラックス入りろう材を
塗布するというような手間を省くことができて、工数削
減、生産性向上を図ることができる。
【0013】中実あるいは中空のクラッド材を押出製造
しようとする場合は、例えば、押出工具が、押出材の外
周部を成形するダイス金型と、このダイス金型の後部に
配置されるプレートと有し、該プレートに、上記の複数
の材料通路孔が設けられ、母材材料用の通路孔を残しつ
つ1つ又は複数の材料通路孔に異種材料を予め配置し、
押出を遂行することにより、好適に実現される。なお、
中空のクラッド材の場合は、押出材の中空部内周面を成
形するダイス金型を、プレートの後部に、その材料通路
孔を塞いでしまわない態様において、組み合わせた押出
工具を用いればよい。
【0014】また、中空のクラッド材を押出製造しよう
とする場合は、例えば、押出工具がポートホールダイス
からなり、母材材料用のポート孔を残しつつ1つ又は複
数のポート孔又は雄型に形成された専用の材料通路孔に
異種材料を予め配置し、上記押出を遂行することによっ
て好適に実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】本実施形態では、図6(イ)に示されるよ
うに、母材(2)をA6061等のアルミニウムとし、
その一側に、異種材料として、母材(2)よりも硬質
の、粉末圧縮材料からなるフラックス入りアルミニウム
ろう材(3)をクラッドさせたフラットバー(1)を押
出製造する。このフラットバー(1)は、同図(ロ)に
示されるように、他の部材(4)に対し、フラックス入
りアルミニウムろう材(3)を介して密着させて組み合
わされ、トーチによるバーナー加熱や炉内加熱により接
合され、フラックス塗布工程を省略できることによる接
合工程の削減に寄与し得る。
【0017】なお、フラックス入りアルミニウムろう材
(3)としては、例えば、Si、Alを含むろう材金属
粉末とフッ化物系フラックス粉末との加圧成形体からな
る固形のろう材であって、フッ化物系フラックスを除く
元素の合計含有量に対してSi含有量が3〜15wt%で
あり、かつフラックスを除く元素の合計とフッ化物系フ
ラックスとが重量比で99.9:0.1〜70:30の
割合で配合され、かつ密度が理論値の90%以上である
ものを挙示し得る。このようなフラックス入りアルミニ
ウムろう材は、例えば次のような方法で製造される。即
ち、Si、Alを含み、Si含有量が3〜15wt%であ
るろう材金属粉末と、フッ化物系フラックス粉末とを用
意し、これらろう材金属粉末とフッ化物系フラックス粉
末とを重量比で99.9:0.1〜70:30の配合比
率で混合したのち、混合粉末を圧粉固化し、固化した圧
粉体を二次加工により加圧して、密度が理論値の90%
以上とすることにより、製造し得る。
【0018】押出工具(5)は、図1ないし図4に示さ
れるように、ダイス(6)と、その後部に組み合わされ
るプレート(7)とからなる。
【0019】ダイス(6)には、その後端部位置におい
て、上記フラットバー(1)の横断面外周形状に対応す
る内周形状のベアリング部(9)が設けられている。こ
のベアリング部(9)に囲まれた成形孔を材料が通過す
ることにより上記のような横断面外周形状のフラットバ
ー(1)が押出成形される。
【0020】一方、プレート(7)には、母材材料用の
偏平方形状の第1通路孔(11)と、異種材料用の第2通
路孔(12)との、2つの材料通路孔が互いに隣り合って
前後方向に貫通して設けられている。第2通路孔(12)
は、前方に向けて外方に開いていく円形のテーパー孔に
よる。母材材料用の第1通路孔(11)は、プレート
(7)をダイス(6)の後部に組み合わせた際、ダイス
(6)の成形孔ベアリング部(9)と同心状に配置され
るように形成され、また、異種材料用の第2通路孔(1
2)は、その前端開口部がダイス(6)の後端面にて封
鎖されるように形成されている。また、いずれの通路孔
(11)(12)も、その後端開口は、プレート(7)をダ
イス(6)とともに押出機のコンテナ(13)の前端部に
セットした際、母材加圧室となるコンテナ(13)のビレ
ット孔(13a )内に面して開放されるように形成されて
いる。そして、第1通路孔(11)と第2通路孔(12)と
を仕切る、あいだの壁(14)は、その前端縁部がプレー
ト(7)の前端面位置よりも後方に退入され、そこに、
第1通路孔(11)と第2通路孔(12)とを連通させて母
材材料と異種材料とを合流圧着させる連通部(15)が形
成されている。図1(ロ)に示されるように、第2通路
孔(12)内には、その前端部の第1通路孔(11)側にお
いて、同第1通路孔(11)側に向けて傾斜する傾斜面
(16)が形成されている。この傾斜面(16)は、第2通
路孔(12)からの硬質の異種材料(3)が連通部 (1
5)において母材材料(2)に深く食込んでしまうのを
抑制するもので、母材アルミニウム合金材料(2)にク
ラッドさせるフラックス入りろう材(3)の肉厚を、厚
すぎない適正な肉厚に規制するのに役立つ。
【0021】クラッド押出は、上記の押出工具(5)を
用い、次のようにして行う。まず、押出工具(5)のプ
レート(7)の第2通路孔(12)内に、フラックス入り
ろう材からなる粉末圧縮材料(3)を充填配置する。こ
の充填は押出機を用いて行う。即ち、図3(イ)に示さ
れるように、プレート(7)の第1通路孔(11)を栓材
(17)にて塞ぐと共に、押出機のコンテナ(13)に粉末
圧縮材料からなるビレット(3)を装填し、押出を行
う。これにより、第2通路孔(12)内に粉末圧縮材料
(3)が充填配置される。この押出の際、図示のよう
に、栓材(17)の先端部をダイス(6)のベアリング部
(9)で形成された成形孔内に突出させ、粉末圧縮材料
(3)の一部を該成形孔内に押し出しておくようにす
る。なお、第2通路孔(12)内への粉末圧縮材料(3)
の充填は押出によらずに、プレスなどその他の方法によ
って行うようにしてもよい。
【0022】しかる後、図3(ロ)に示されるように、
プレート(7)の後部の押しカスを除去すると共に、栓
材(17)を取り除き、そして、コンテナ(13)に母材と
なるアルミニウム合金ビレット(2)を装填し、押出し
を行う。押出中、図1及び図2に示されるように、第2
通路孔(12)内の粉末圧縮材料(3)の後端部には、コ
ンテナ(13)内の母材ビレット(2)からの押出力が作
用し、しかも、粉末圧縮材料(3)の先端部は、連通部
(15)から成形孔(9)内において母材材料(2)に連
れ出されるように押出方向に引っ張られていき、これら
の力によって粉末圧縮材料(3)は母材材料(2)に負
けない塑性流動を起こしえて連通部(15)へと送り込ま
れていき、母材材料(2)と圧着されて、ベアリング部
(9)を通過していく。上記のように、粉末圧縮材料
(3)を第2通路孔(12)内に充填する際、粉末圧縮材
料(3)の一部をダイス(6)の成形孔(9)内に押し
出して突出させておくことにより、粉末圧縮材料(3)
には、押出当初から、その先端部に母材アルミニウム合
金材料(2)による連れ出し力が作用すると共に、後端
部に押出力が作用することとなり、先端部にも粉末圧縮
材料(3)が良好にクラッドされたフラットバー(1)
が得られる。
【0023】図5には、押出工具の変形例を示す。この
押出工具(5)は、上記実施形態におけるような傾斜面
(16)が省略され、それにかえて、押出方向と直交する
面(19)が形成されている。この形式の押出工具(5)
は、第2通路孔(12)からの異種材料(3)を連通部
(15)において母材材料(2)と強く圧着させることが
でき、異種材料(3)を母材(2)に肉厚大きくクラッ
ドするような場合などに有効的に用いることができる。
【0024】図7には、押出工具の更なる変形例を示
す。この押出工具(5)は、複数のポート孔(20)…を
有する中空材押出用のポートホールダイスからなる。こ
のポートホールダイス(5)のいずれかのポート孔(2
0)に異種材料(3)を充填し、そして、上記と同様に
して母材のビレット押出を行う。ポート孔(20)内の異
種材料(3)は、その後端部においてコンテナ(13)内
の母材ビレット(2)から押出力を受けると共に、先端
部は、ポートホールダイス(6)内の溶着室(21)内の
母材材料(2)による連れ出し力を受け、これらの力に
より、塑性流動を起こして、成形隙間(9)を通過しク
ラッド材(1)となって押し出されていく。
【0025】図8には、ポートホールダイス(6)の雄
型(23)に、ポート孔(20)…とは別に、専用の材料通
路孔(22)を形成したもので、この材料通路孔(22)に
異種材料(3)を充填して、クラッド材の押出を行うよ
うにしたものである。
【0026】因みに、上記の図1ないし図4に示される
押出工具(5)を用い、フラックス量を15%とする粉
末圧縮圧縮材料からなるフラックス入りアルミニウムろ
う材を異種材料とし、A6061合金を母材材料とし、
幅が20mm、厚さが4mmの図6(イ)に示されるよ
うなフラットバー(1)をクラッド押出した。押出条件
は、フラックス入りろう材に対してもA6061合金に
対してもともに、ビレット温度、ダイス温度、コンテナ
温度を450℃とし、A6061合金の押出はラム速度
を0.5mm/sec.とした。その結果、得られたフ
ラットバーには、若干のスピードクラックがみられたも
のの、フラックス入りろう材が約2mmの厚さで長手方
向に安定良くクラッドされているのを確認しえた。ま
た、図6(ロ)に示されるように、フラットバー(1)
をA6061合金製の板材(4)に密着させてバーナー
にてあぶって接合したところ、ろう材がきれいに濡れ広
がって接合していることを確認しえた。
【0027】なお、上記実施形態では、アルミニウム製
の母材(2)に、粉末圧縮材料からなるフラックス入り
アルミニウムろう材(3)をクラッドさせる場合につい
て説明しているが、本発明方法は、フラックス入りろう
材(3)の他、耐摩耗性あるいは高硬度などの各種の粉
末圧縮材料、あるいはその他の材料を異種材料としてク
ラッドさせる場合にも広く適用されるものであることは
いうまでもない。
【0028】
【発明の効果】上述の次第で、本発明のクラッド材の押
出製造方法は、内部に、複数の材料通路孔が、それらの
後端開口を後方の母材材料加圧室に開放させるように形
成された押出工具を用い、母材材料用の通路孔を残しつ
つ1つ又は複数の前記材料通路孔に予め異種材料を配置
し、しかる後、加圧室内の母材材料に押出力を作用せし
めて、各材料通路孔内の材料を押出工具のベアリング部
通過前に互いに圧着せしめるものであるから、母材材料
と異種材料とは、それぞれが良好に塑性流動を起こし
て、その塑性流動のバランスを良好に保ちながらダイス
ベアリング部を通過していきことができ、従って、異種
材料を母材のねらった部分に的確に安定良くクラッドさ
せていくことができる。
【0029】しかも、上記押出をビレット押出にて行う
場合には、押出機には母材用ビレットを装填する1つの
コンテナが備えられていればよく、従って、普通の押出
機をそのまま用いて本発明を遂行し得る。その他の押出
機で押出を行う場合も従来の普通の押出機を用いて本発
明を遂行していくことができる。
【0030】また、異種材料が母材材料よりも硬質であ
る場合には、押出中、その後端部において母材材料から
の押出力が作用すると共に、先端側に母材材料による連
れ出し力が作用し、異種材料は、これらの力によって母
材材料に負けない塑性流動を起こすことができ、母材材
料のみが一方的にダイスベアリング部を通過してしまう
というようなことをなくし得て、硬質の異種材料を上記
のように母材のねらった部分に的確に安定良くクラッド
させていくことができる。
【0031】また、母材材料がアルミニウムであり、異
種材料が粉末圧縮材料からなるフラックス入りアルミニ
ウムろう材である場合には、押出によってアルミニウム
母材にフラックス入りろう材を適正にクラッドしえて、
押出材に別途フラックス入りろう材を塗布するというよ
うな手間を省くことができて、工数削減により生産性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態にかかるもので、図(イ)は押出中
の押出工具の内部を示す断面図、図(ロ)は図(イ)の
部分拡大断面図である。
【図2】押出中の押出工具及びコンテナの断面図であ
る。
【図3】図(イ)は粉末圧縮材料の充填工程を示す断面
図、図(ロ)は粉末圧縮材料の充填工程後にコンテナに
母材ビレットを装填した状態を示す断面図である。
【図4】図(イ)はダイスの後端面図、図(ロ)はプレ
ートの前端面図である。
【図5】図(イ)は押出工具の変更例を示す断面図、図
(ロ)は部分拡大断面図である。
【図6】図(イ)はクラッド材の斜視図、図(ロ)は図
(イ)のクラッド材を用いた接合例を示す斜視図であ
る。
【図7】図(イ)は押出工具の更に他の変更例を示す断
面図、図(ロ)は押出工具の後端面図である。
【図8】図(イ)は押出工具の更に他の変更例を示す断
面図、図(ロ)は押出工具の後端面図である。
【符号の説明】
1…フラットバー(クラッド材) 2…アルミニウム材(母材材料) 3…フラックス入りろう材(粉末圧縮材料、異種材料) 5…押出工具 6…ダイス 7…プレート 9…ベアリング部 11…第1通路孔 12…第2通路孔 13…コンテナ(母材材料加圧室)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 35/40 340 B23K 35/40 340J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に、複数の材料通路孔が、それらの
    後端開口を後方の母材材料加圧室に開放させるように形
    成された押出工具を用い、 母材材料用の通路孔を残しつつ1つ又は複数の前記材料
    通路孔に予め異種材料を配置し、しかる後、 加圧室内の母材材料に押出力を作用せしめて、各材料通
    路孔内の材料を押出工具のベアリング部通過前に互いに
    圧着せしめることを特徴とするクラッド材の押出製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記異種材料が、母材材料よりも硬質で
    ある請求項1に記載のクラッド材の押出製造方法。
  3. 【請求項3】 前記母材材料はアルミニウムであり、前
    記異種材料は粉末圧縮材料からなるフラックス入りアル
    ミニウムろう材である請求項2に記載のクラッド材の押
    出製造方法。
  4. 【請求項4】 前記押出工具が、押出材の外周部を成形
    するダイス金型と、このダイス金型の後部に配置される
    プレートと有し、該プレートに、上記の複数の材料通路
    孔が設けられ、母材材料用の通路孔を残しつつ1つ又は
    複数の材料通路孔に異種材料を予め配置し、上記押出を
    遂行する請求項1に記載のクラッド材の押出製造方法。
  5. 【請求項5】 前記押出工具がポートホールダイスから
    なり、母材材料用のポート孔を残しつつ1つ又は複数の
    ポート孔又は雄型に形成された専用の材料通路孔に異種
    材料を予め配置し、上記押出を遂行する請求項1に記載
    のクラッド材の押出製造方法。
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