JPH11102089A - 電子写真法を用いた画像形成方法 - Google Patents

電子写真法を用いた画像形成方法

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JPH11102089A
JPH11102089A JP10183047A JP18304798A JPH11102089A JP H11102089 A JPH11102089 A JP H11102089A JP 10183047 A JP10183047 A JP 10183047A JP 18304798 A JP18304798 A JP 18304798A JP H11102089 A JPH11102089 A JP H11102089A
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JP
Japan
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image forming
forming method
sheets
photosensitive layer
photosensitive drum
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JP10183047A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ozawa
義夫 小沢
Hisashi Mukaidaka
寿 向高
Youjirou Satou
謡次郎 佐藤
Yuji Kamiyama
雄二 神山
Motoki Moriguchi
元樹 森口
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって、優れた印字性やクリーニ
ング性が得られる電子写真法を用いた画像形成方法を提
供する。 【解決手段】 回転する感光体ドラム上に、現像器を用
いて現像剤を供給してトナー画像を形成し、形成された
トナー画像を転写紙に転写して転写紙上に画像を形成す
るとともに、クリーニングブレードを用いて、転写され
なかった現像剤を除去する電子写真法を用いた画像形成
方法であり、導電性基体上に、初期厚さが20〜50m
mの範囲内の値である感光層を形成したOPC感光体ド
ラムを使用し、かつ、OPC感光体ドラムにおける感光
層の膜厚減少量Xが、下記式(1)を満足してなる電子
写真法を用いた画像形成方法に関する。 0.5μm<30X/R<1.5μm (1) X:一例として、A4版の転写紙縦送り装置を用いて、
6枚/分の印刷速度で10000枚印刷したときの感光
層の膜厚減少量(μm) R:OPC感光体ドラムの直径(mm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法を用い
た画像形成方法に関する。より詳しくは、本発明は、プ
リンター等の印字装置において、長期間にわたって優れ
た印字性やクリーニング性が得られる電子写真法を用い
た画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成方法は、プ
リンターやファックス等の印字装置において広く用いら
れており、基本的に以下(1)〜(4)の4つの工程か
ら構成されている。 (1)感光体を、暗下で、均一に帯電させる工程。 (2)帯電した感光体を、露光し、所望の静電潜像を形
成する工程。 (3)静電潜像に対応した現像剤(トナー)によるトナ
ー像を形成する工程。 (4)感光体上のトナー像を、転写紙に転写、定着させ
て、画像形成する工程。
【0003】したがって、このような電子写真法を用い
た画像形成方法を実施するために、図1に示すように、
感光体ドラム11、帯電器13、画像信号露光器15、
現像器17、転写ロール19、クリーニンブレード2
1、全面露光器23等の部材がプリンター等の印字装置
内に設けられている。そして、印字装置において画像形
成するには、帯電器13を用いて、回転する感光体ドラ
ム11を暗下で均一に帯電させた後、画像信号露光器1
5を用いて帯電した感光体ドラム13を露光し、所望の
静電潜像を形成される。次いで、形成された静電潜像に
対応させて、現像器17から現像剤を供給してトナー画
像を形成し、さらに、このトナー画像を転写紙に転写、
定着させて画像形成するとともに、クリーニングブレー
ド21を用いて、転写されなかった現像剤を除去するこ
とが行われている。
【0004】ここで、従来の感光体ドラムの一例とし
て、アモルファスシリコンを感光層に用いた感光体ドラ
ムが知られている。かかる感光体ドラムを有する転写紙
縦送り装置を用いると、一例として6枚(A4版の転写
紙)/分の印刷速度で、100000枚以上の印刷した
場合であっても、安定した印字濃度の画像を形成するこ
とができる。しかしながら、アモルファスシリコンを感
光層に用いた感光体ドラムは、一般に安定して製造する
ことが困難であり、製造コストが高いという問題点が見
られた。
【0005】そこで、導電性基体と、その表面上に形成
されたOPC感光層とから構成されたOPC感光体ドラ
ムが提案されている。そして、OPC感光体ドラムは、
バインダー樹脂中に、感光体材料(OPC材料)を分散
または担持させて構成した感光層を設けることを特徴と
しており、その初期厚さは一般に15〜20mmの範囲
内の値である。このようなOPC感光体ドラムは、図2
および図3に示すように、導電性基体25上に、単層ま
たは複数層からなる感光層27、29を積層して構成し
てある。また、感光層29が複数層からなる場合には、
導電性基体25上に形成され電荷発生層31と、その上
にさらに形成された電荷輸送層33とから一般に構成さ
れている。そして、このようなOPC感光体ドラムは、
一般に製造が容易で、製造コストが安いという利点を有
している。しかしながら、従来のOPC感光体ドラム
は、感光層が容易に磨耗しやすいという問題があり、長
期間、例えば、A4版の転写紙縦送り装置を用いて、6
枚/分の印刷速度で100000枚にわたって安定した
印字濃度の画像を形成することが困難であった。また、
OPC感光体ドラムを使用した場合、短期間でOPC感
光体ドラムのクリーニング性が低下しやすいという問題
も見られた。したがって、トナーフィルミング現象とし
て、転写されなかった現像剤をクリーニングブレードを
用いて除去することが困難であるという問題が見られ
た。
【0006】そのため、感光体ドラムにOPC感光体ド
ラムを使用した場合、従来は、OPC感光体ドラムを短
期間で交換することを余儀なくされていた。したがっ
て、このようなOPC感光体ドラムの交換は、プリント
コストやメンテナンスコストの上昇を招き、さらには、
地球環境保全の下、省資源化の趨勢に逆行するという問
題が見られた。
【0007】また、近年では、感光体ドラムと、帯電器
と、現像器と、クリーニンブレード等を一体化した、い
わゆる「プロセスカートリッジ」も採用されている。し
かるに、OPC感光体ドラムを交換しようとすると、他
の構成部品も、交換、廃棄しなければならず、経済的不
利益性は、更に大きな問題となっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の発明
者らは鋭意検討した結果、導電性基体上に、比較的肉厚
のOPC感光層を形成し、かつ、OPC感光体ドラムに
おける比較的短時間(一例として、A4版の転写紙縦送
り装置を用いて、6枚/分の印刷速度で10000枚印
刷した場合に相当する時間、以下、10000枚相当時
間と称する場合がある。)での、感光層の膜厚減少量X
を一定範囲の値に制限することにより、感光体ドラムに
おける帯電保持機能を長期間(一例として、A4版の転
写紙縦送り装置を用いて、6枚/分の印刷速度で100
000枚印刷した場合に相当する時間、以下、1000
00枚相当時間と称する場合がある。)にわたって維持
し、結果として、画像形成に必要な表面電位を長期間確
保できることを見出した。すなわち、本発明は、種々の
異なる直径の感光層を有するOPC感光体ドラムを用い
た場合においても、長期間にわたって優れた印字性(画
像品質)やクリーニング性が得られる電子写真法を用い
た画像形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転する感光
体ドラム上に現像剤を供給してトナー画像を形成し、感
光体ドラム上に形成されたトナー画像を転写紙に転写し
て転写紙上に画像を形成するとともに、クリーニングブ
レードを用いて、転写されなかった現像剤を除去する電
子写真法を用いた画像形成方法である。そして、導電性
基体上に、初期厚さが20〜50mmの範囲内の値であ
る感光層を形成したOPC感光体ドラムを使用し、か
つ、OPC感光体ドラムにおける感光層の膜厚減少量X
が、下記式(1)を満足してなる電子写真法を用いた画
像形成方法である。 0.5μm<30X/R<1.5μm (1) X:一例として、A4版の転写紙縦送り装置を用いて、
6枚/分の印刷速度で10000枚印刷したときの感光
層の膜厚減少量(μm) R:OPC感光体ドラムの直径(mm)
【0010】このように導電性基体上に、比較的肉厚の
OPC感光層を形成し、かつ、OPC感光体ドラムの比
較的短時間(10000枚相当時間)における感光層の
膜厚減少量Xを一定範囲の値に制限することにより、長
期間(100000枚相当時間)経過後も、優れた印字
性やクリーニング性を得ることができる。また、100
00枚相当時間において、膜厚減少量を調整することが
できるため、仮に値がずれていた場合にも、適切の範囲
内に修正するのが容易である。なお、クリーニングブレ
ードの厚さや材質の変更、あるいは、クリーニングブレ
ードの位置を変更することにより、膜厚減少量を調整し
たり制御したりすることができる。なお、本発明におい
て、感光層の膜厚減少量Xの測定は、必ずしもA4版の
転写紙を10000枚印刷したときに限られず、当該転
写紙を印刷する相当時間に行えば良い。この点、以下の
説明においても同様である。したがって、より具体的に
は、感光層における膜厚減少量Xの測定誤差と、感光層
における膜厚減少量Xの修正や調正の容易さとのバラン
スを考慮して、A4版の転写紙を5000〜15000
枚印刷する間に測定すれば良く、8000〜12000
枚印刷する間に測定するのがより好ましく、9000〜
11000枚印刷する間に測定するのが最も好ましい。
【0011】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、膜厚減少量Xを連続的または断続的に測定する
ことが好ましい。このように膜厚減少量Xを測定するこ
とにより、10000枚相当時間での膜厚減少量Xの値
をより容易かつ正確に制御することができる。したがっ
て、100000枚相当時間においても、優れた印字性
やクリーニング性を確実に得ることができる。
【0012】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、膜厚減少量Xとして、OPC感光体ドラムの幅
方向の少なくとも3箇所において測定した膜厚減少量の
平均値を用いることが好ましい。このように膜厚減少量
Xを測定することにより、測定値のバラツキを考慮しな
がら、10000枚相当時間での膜厚減少量Xの値をよ
り容易かつ正確に制御することができる。
【0013】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、一例として、A4版の転写紙縦送り装置を用い
て、6枚/分の印刷速度で10000枚印刷したときの
感光層の膜厚減少量(μm)をYとし、A4版の転写紙
縦送り装置を用いて、6枚/分の印刷速度で20000
枚印刷したときの感光層の膜厚減少量(μm)をZとし
たときに、(Z−Y)/10000で表される変化率を
0.00005〜0.00015μm/枚の範囲内の値
とするのが好ましい。このように膜厚減少量の変化を変
化率で以て制御することにより、100000枚相当時
間において、優れた印字性やクリーニング性をより確実
に得ることができる。
【0014】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、導電性基体の表面に存在する最大突起の頂点か
ら、感光層表面までの厚さを10μm以上の値とするの
が好ましい。導電性基体の表面凹凸が存在しており、感
光層の厚さが最も薄い場所において、帯電保持機能が制
御されやすい。したがって、このように感光層の厚さが
最も薄い場所、すなわち導電性基体の表面に存在する最
大突起の頂点から、感光層表面までの厚さを制御するこ
とにより、100000枚相当時間において、優れた印
字性やクリーニング性をより確実に得ることができる。
【0015】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、感光層が、電荷発生層とその上に形成された電
荷移動層とからなり、電界強度が2×105V/cmの
条件において、電荷移動層におけるホール移動度を1×
10-1cm2/V・s以上の値とするのが好ましい。こ
のように感光層の電荷移動層におけるホール移動度を制
御することにより、100000枚相当時間において
も、優れた印字性やクリーニング性をより確実に得るこ
とができる。
【0016】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、感光層におけるバインダー樹脂として、ポリカ
ーボネート樹脂を含有することが好ましい。ポリカーボ
ネート樹脂は、適度の固さと耐久性を有しており、10
0000枚相当時間においても、優れた印字性やクリー
ニング性を得ることができる。また、ポリカーボネート
樹脂をバインダー樹脂として含有する感光層は、ホール
移動度を制御することも容易である。
【0017】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、電子写真法における現像剤として、キャリアお
よびトナーを含む二成分現像剤を使用し、かつ、現像剤
の全体量を100重量部としたときに、キャリアの配合
量を1〜25重量部の範囲内の値とするのが好ましい。
このように現像剤を構成すると、転写紙に転写後に、O
PC感光体ドラム上に残る余分なトナー量が減少し、優
れた印字性やクリーニング性を得ることができる。ま
た、クリーニング性が良好なために、クリーニングブレ
ードを用いて、OPC感光体ドラムを損傷することな
く、トナーを容易に脱離させることができる。
【0018】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、キャリアの表面に、高分子体を被覆するのが好
ましい。このようにキャリアを構成すると、キャリアが
OPC感光体ドラムを損傷させるおそれが少なくなリ、
したがって、10000枚相当時間での膜厚減少量Xの
値を容易かつ正確に制御することができる。
【0019】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、高分子体が、ポリオレフィン樹脂であるのが好
ましい。このようにポリオレフィン樹脂で被覆したキャ
リアを用いることにより、キャリアがOPC感光体ドラ
ムを損傷させる傾向が少なくなる。
【0020】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、高分子体が、キャリア表面にモノマーを直接重
合したものであるのが好ましい。このようにモノマーを
直接重合しながら高分子体をキャリア表面に被覆するこ
とにより、高分子体を均一にキャリア表面に被覆するこ
とができる。したがって、キャリアがOPC感光体ドラ
ムを損傷させる傾向がより少なくなる。
【0021】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、現像剤におけるトナーに、凝集研磨粒子を含有
するのが好ましい。このように凝集研磨粒子を含有させ
ることにより、現像においてトナーを容易にOPC感光
体ドラムに対して付着させることができるとともに、ク
リーニングブレードを用いて、OPC感光体ドラムを損
傷することなく、トナーを容易に脱離させることができ
る。
【0022】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、現像剤におけるトナーに、トナーの全体量を1
00重量部としたときに、0.1〜10重量部の凝集研
磨粒子を含有するのが好ましい。凝集研磨粒子の含有量
をこのような範囲内の値とすることにより、現像におい
てトナーをOPC感光体ドラムに対して確実に付着させ
ることができる。また、クリーニングブレードを用い
て、OPC感光体ドラムをより損傷することなく、不要
のトナーを容易に脱離させることもできる。
【0023】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、凝集研磨粒子における一次粒子径を0.01〜
0.1μmの範囲内の値とし、凝集研磨粒子における二
次粒子径を0.2〜1.0μmの範囲内の値とするのが
好ましい。凝集研磨粒子における一次粒子径と二次粒子
径の関係を制限することにより、凝集研磨粒子における
適度の固さと、凝集性(ほぐれやすさ)が得られる。し
たがって、現像においてトナーをOPC感光体ドラムに
対してより確実に付着させることができるとともに、ク
リーニングブレードを用いて、OPC感光体ドラムを損
傷させることなく、不要のトナーを容易に脱離させるこ
とができる。
【0024】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、凝集研磨粒子が、シリカおよび導電性チタンあ
るいはいずれか一方であることが好ましい。これらの凝
集研磨粒子は、適度の固さと凝集性を有している。した
がって、現像においてトナーをOPC感光体ドラムに対
してより確実に付着させることができる。また、クリー
ニングブレードを用いて、OPC感光体ドラムを損傷さ
せることなく、不要のトナーを容易に脱離させることも
できる。
【0025】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、凝集研磨粒子が、トナーの表面に付着している
ことが好ましい。このようにすると、少量の凝集研磨粒
子の添加で、優れた研磨効果を発揮させることができ
る。
【0026】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、クリーニングブレードが、厚さ1.5〜2.0
mmのウレタンゴムであることが好ましい。ウレタンゴ
ムは耐久性や耐クリープ性に優れており、また、このよ
うな範囲内の厚さを有するウレタンゴムは、OPC感光
体ドラムに対して、適度な圧接力を付加することができ
る。したがって、クリーニングブレードに起因して、O
PC感光体ドラムを過度に磨耗することなく、優れた印
字性やクリーニング性を長期間にわたって得ることがで
きる。
【0027】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、クリーニングブレードの位置を、膜厚減少量X
に対応させて可変とするのが好ましい。クリーニングブ
レードをこのように構成することにより、膜厚減少量X
の値が小さい場合には、クリーニングブレードをOPC
感光体ドラムに対して、比較的離れた場所に配置し、一
方、膜厚減少量Xの値が大きい場合には、クリーニング
ブレードをOPC感光体ドラムに対して、比較的近い場
所に配置することができる。したがって、OPC感光体
ドラムに対して、適度な一定圧接力を常に付加すること
ができ、優れた印字性やクリーニング性を長期間にわた
って得ることができる。
【0028】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、少なくとも感光体ドラムと、現像器と、クリー
ニンブレードとを一体化して構成したユニットを使用す
ることが好ましい。このようなユニットを使用すること
により、メンテナンスが容易となり、優れた印字性やク
リーニング性を長期間にわたって経済的に得ることがで
きる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明における実施形態1〜4
を、図面を適宜参照しつつ、具体的に説明する。なお、
第1の実施形態は、OPC感光体ドラムにおける感光層
に特徴があり、第2の実施形態は、現像剤であるトナー
に特徴があり、第3の実施形態は、キャリアに特徴があ
り、第4の実施形態は、クリーニングブレードに特徴が
ある。
【0030】[第1の実施形態]第1の実施形態は、回
転する感光体ドラム上に、現像器を用いて現像剤を供給
してトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を転写
紙に転写して転写紙上に画像を形成するとともに、クリ
ーニングブレードを用いて、転写されなかった現像剤を
除去する電子写真法を用いた画像形成方法である。そし
て、導電性基体上に、初期厚さが20〜50μm(但
し、20μmは含まない。)の範囲内の値である感光層
を形成したOPC感光体ドラムを使用し、かつ、OPC
感光体ドラムにおける感光層の膜厚減少量Xが、下記式
(1)を満足してなる電子写真法を用いた画像形成方法
である。 0.5μm<30X/R<1.5μm (1) X:一例として、A4版の転写紙縦送り装置を用いて、
6枚/分の印刷速度で10000枚印刷したときの感光
層の膜厚減少量(μm) R:OPC感光体ドラムの直径(mm)
【0031】なお、以下の説明において、第1の実施形
態の特徴的部分であるOPC感光体ドラムについて中心
的に説明する。したがって、第1の実施形態に使用する
印字装置における帯電器、現像器、転写器、転写紙、定
着器等についての説明は便宜上省略するが、これらは特
に制限されるものではない。すなわち、一般的に公知公
用のもの、例えば図1に示すような印字装置や図2およ
び図3に示す感光体ドラムを使用することができる。こ
の点、以下に説明する第2〜4の実施形態においても同
様である。
【0032】(1)感光層の厚さ まず、第1の実施形態におけるOPC感光体ドラムは、
導電性基体上に、初期厚さが20〜50μmの範囲内の
値(但し、20μmは含まない。)である感光層を形成
して構成してある。したがって、従来のOPC感光体ド
ラムと異なり、第1の実施形態におけるOPC感光体ド
ラムは、比較的肉厚の感光層を使用することを特徴とす
る。なお、第1の実施形態において、感光層が電荷発生
層と電荷輸送層とから構成されている場合には、感光層
の初期厚さは、それぞれの層の厚さを合算した値を意味
する。
【0033】ここで感光層の厚さをこのように制限する
理由を説明すると、感光層の初期厚さが20μm以下と
なると、感光層における電化発生層で発生した正孔が感
光層の表面に移動する時間が短くなり、感光体の電位の
調節が困難となるためである。したがって、いわゆる黒
点やカブリが発生しやすくなる。また、感光層の厚さが
20μm以下となると、10000枚相当時間におい
て、感光層の膜厚減少量Xを所定範囲に制御することが
困難となる。よって、100000枚相当時間におい
て、確実に優れた印字性やクリーニング性を得ることが
できなくなる。
【0034】一方、感光層の初期厚さが50μmを超え
ると、感光層が不均一に磨耗しやすくなり、10000
枚相当時間において、感光層の膜厚減少量Xを所定範囲
に制御することが困難となる。また、感光層の初期厚さ
が50μmを超えると、感光層における電化発生層で発
生した正孔が感光層の表面まで移動する時間が長くなる
ため、感光体の電位の調節が困難となる。したがって、
いわゆるかぶりが発生したり、画像濃度が低下しやすい
などの問題が生じやすい。
【0035】よって、感光体の電位の調節や、長期間に
わたる印字性やクリーニング性等とのバランスがより優
れている観点から、OPC感光体ドラムにおける感光層
の初期厚さを、30〜45μmの範囲内の値(但し、3
0μmは含まない。)とするのがより好ましく、30〜
35μmの範囲内の値(但し、30μmは含まない。)
するのがさらに好ましい。
【0036】また、感光層の初期厚さを所定範囲に制限
する理由を、図4を参照しつつ、より詳細に説明する。
なお、感光体ドラムとして、感光層の初期厚さのみが異
なる、4種類の、ヒドラゾン系材料を感光材料とし、ポ
リカーボネート樹脂をバインダー樹脂として構成した感
光体(大日本インキ化学工業(株)製)を用いた。すな
わち、感光層の初期厚さが18μm、23μm、38μ
m、60μmである感光体ドラムをそれぞれ用いた。
【0037】そして、図4において、横軸に、A4版の
転写紙縦送り装置を使用した場合におけるA4転写紙の
印刷枚数を採ってあり、縦軸には、感光層の初膜厚を含
めた膜厚変化(μm)を採って示してある。図4中、ラ
インAが60μmの感光体ドラムの変化曲線であり、ラ
インBが38μmの感光体ドラムの変化曲線であり、ラ
インCが23μmの感光体ドラムの変化曲線であり、お
よびラインDが8μmの感光体ドラムの変化曲線であ
る。図4に示す各変化曲線から容易に理解されるよう
に、初期膜厚が20μm以上の値であれば、10000
0枚相当時間においても、15μm程度の値を確実に得
られることがわかる。そして、一般に15μm以上の感
光層の厚さがあれば、適当なホール移動度が得られる。
すなわち、初期膜厚が20μm以上の値であれば、長期
間使用後にも、カブリや黒点が発生せず、優れた印字性
(画像品質)を得ることができることができる。一方、
初期膜厚が50μm超の感光体ドラムの場合(ライン
A)、100000枚相当時間においても、膜厚は50
μmを超えた値である。したがって、前述したとおり、
感光層の初期厚さが50μmを超えると、感光層におけ
る電化発生層で発生した正孔が感光層の表面まで移動す
る時間が長くなるため、かぶりが発生したり、画像濃度
が低下しやすいなどの問題が生じやすい。よって、図4
に示す各変化曲線からも、感光層における初期厚さを2
0〜50μmの範囲内の値(但し、20μmは含まな
い。)にするのが好ましいことがわかる。なお、図4に
は示さないが、OPC感光体ドラムの直径が30mm以
外の場合についても、同様の傾向が得られることが別途
確認されている。
【0038】また、OPC感光体ドラムの感光層の厚さ
について、導電性基体の表面に存在する最大突起の頂点
から、感光層表面までの初期厚さを10μm以上の値と
するのが好ましい。導電性基体の表面には、一般に凹凸
が存在していることが判明している。したがって、導電
性基体の突起部分のように、感光層の初期厚さが薄い場
所においては、帯電保持機能が低下して、黒点などの画
像不良が生じやすい。よって、導電性基体の表面に存在
する最大突起の頂点から、感光層表面までの初期厚さを
このように制御することにより、優れた印字性やクリー
ニング性を長期間にわたって確実に得ることができる。
なお、より好ましくは、導電性基体の表面に存在する最
大突起の頂点から、感光層表面までの初期厚さを15〜
40μmの範囲内の値とすることであり、20〜30μ
mの範囲内の値とすることが最も好ましい。
【0039】(2)膜厚減少量 第1の実施形態におけるOPC感光体ドラムは、100
00枚相当時間における膜厚減少量Xが、上述した式
(1)を満足する必要がある。なお、式(1)は、OP
C感光体ドラムの直径(R)を考慮した式であり、例え
ば、直径が30mmの場合には、膜厚減少量Xの係数
(30/R)は1となる。したがって、以下の説明で
は、内容を簡略化するために、OPC感光体ドラムの直
径が30mmの場合について行う。
【0040】まず、膜厚減少量Xを、0.5μm超とす
る理由は、0.5μm以下の値では、感光層が固すぎ
て、長期間にわたって優れたクリーニング性が得られ
ず、結果としていわゆるフィルミングが生じやすいため
である。一方、膜厚減少量Xが1.5μm未満とする理
由は、1.5μm以上の値となると、感光層が柔らかす
ぎて不均一に磨耗しやすく、長期間使用後、例えば10
0000枚相当時間において、優れた印字性が得られ
ず、フィルミング等の問題が発生するためである。
【0041】したがって、100000枚相当時間にお
けるクリーニング性と、印字性とのバランスがより良好
な観点から、10000枚相当時間における膜厚減少量
Xを、0.6〜1.2μmの範囲内の値するのがより好
ましい。
【0042】この点、図5を参照して、A4版の転写紙
縦送り装置を用いて、10000枚相当時間における膜
厚減少量Xを所定範囲内の値に制御する理由を詳細に説
明する。なお、感光体ドラムとしては、上述した感光層
の初期厚さが38μmのものを用いた。
【0043】まず、図5は、横軸に、A4版の転写紙縦
送り装置を使用した場合におけるA4転写紙の印刷枚数
を採ってあり、縦軸には、感光層の膜厚減少量X(μ
m)を採って示してある。そして、ラインEは、膜厚減
少量の上限値を示し、ラインGは、膜厚減少量の下限値
を示している。また、ラインFは、上記感光体ドラムに
おける膜厚減少量の変化曲線を示している。図5から容
易に理解されるように、A4転写紙の印刷枚数と膜厚減
少量Xとは、比例関係にあることが理解される。すなわ
ち、A4転写紙の印刷枚数が多くなる程、それに呼応し
て膜厚減少量Xの値が大きくなる関係にある。一方、A
4転写紙の印刷枚数が10000枚(10000枚相当
時間)になったころに、膜厚減少量Xの値が1μm前後
の値になり、測定誤差(±0.5μm)以上の値となる
傾向が見られる。したがって、10000枚相当時間に
おいて、膜厚減少量Xを一定範囲に調整することによ
り、100000枚相当時間における膜厚減少量Xの値
を正確に推定することができる。
【0044】また、10000枚相当時間において、仮
に値がずれていた場合にも、クリーニングブレードの厚
さや材質の変更、あるいは、クリーニングブレードの位
置を変更することにより、膜厚減少量を調整して、適切
の範囲内に修正するのが容易である。よって、このよう
に感光層の膜厚減少量X(μm)を制御すると、例えば
100000枚相当時間における感光層の厚さも所定範
囲内に容易に制御することができる。したがって、長時
間使用後であっても、優れた印字性やクリーニング性を
得ることができる。なお、図5には示さないが、OPC
感光体ドラムの直径が30mm以外の場合についても、
同様の傾向が得られることが別途確認されている。
【0045】(3)膜厚減少量の測定方法 式(1)における膜厚減少量Xの測定方法としは、特に
制限されるものではないが、一例として非破壊の分光干
渉法を利用した膜厚測定装置MCDP−2000(大塚
電子(株)製を用いて測定することができる。
【0046】また、膜厚減少量Xの測定を連続的または
断続的に実施することが好ましい。このように膜厚減少
量Xを測定することにより、膜厚減少量Xの値をより容
易かつ正確に制御することができる。したがって、優れ
た印字性やクリーニング性を確実に得ることができる。
なお、図4および図5は、膜厚減少量Xの測定を断続的
に行った例である。
【0047】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、膜厚減少量Xとして、OPC感光体ドラムの幅
方向の少なくとも3箇所において測定した膜厚減少量の
平均値を用いることが好ましい。このように膜厚減少量
Xを測定することにより、測定値のバラツキを考慮しな
がら、膜厚減少量Xの値をより容易かつ正確に制御する
ことができる。したがって、OPC感光体ドラムにおけ
る優れた印字性やクリーニング性を確実に得ることがで
きる。なお、図4および図5は、膜厚減少量Xの測定を
ドラムの幅方向の3箇所(右、中央、左)において行っ
た例であり、それぞれ図面上には、測定データとして平
均値を示してある。
【0048】また、本発明の画像形成方法を実施するに
あたり、一例として、A4版の転写紙縦送り装置を用い
て、6枚/分の印刷速度で10000枚印刷したときの
感光層の膜厚減少量(μm)をYとし、A4版の転写紙
縦送り装置を用いて、6枚/分の印刷速度で20000
枚印刷したときの感光層の膜厚減少量(μm)をZとし
たときに、(Z−Y)/10000で表される変化率を
0.00005〜0.00015μm/枚の範囲内の値
とするのが好ましい。このように一定時間における膜厚
減少量を測定することにより、膜厚減少量Xの変化率
(変化傾向)を考慮して、膜厚減少量Xの値をより容易
かつ正確に制御することができる。したがって、優れた
印字性やクリーニング性をより確実に得ることができ
る。なお、この点、図4のグラフの傾きからも容易に理
解されるであろう。
【0049】(4)感光層のバインダー樹脂 第1の実施形態におけるOPC感光体ドラムに設ける感
光層に、バインダー樹脂としてポリカーボネート(P
C)樹脂やポリビニルブチラール(PVB)樹脂、ポリ
ビニルホルマール(PVH)樹脂、ポリアセタール(P
Ac)樹脂等を使用することが好ましい。これらの樹脂
を使用することにより、電荷輸送材料(CTM)である
フタロシアニン顔料やスクアリリウム顔料を溶解(分
散)し、電荷(ホール)移動度を制御することが容易で
ある。
【0050】また、これらの樹脂のうち、特にポリカー
ボネート樹脂を使用することが好ましい。この理由は、
ポリカーボネート樹脂は、各種の電荷輸送材料を幅広く
溶解させることができ、例えば、ヒドラゾン化合物やア
ミン化合物等の高速応答性の電荷輸送材料も均一に溶解
させることができるためである。したがって、ポリカー
ボネート樹脂をバインダー樹脂として使用することによ
り、電荷(ホール)移動度を容易に、しかも高速応答可
能に制御することが可能となり、いわゆるかぶりの発生
を低減したり、あるいは、画像濃度を一定範囲に容易に
維持することができる。また、ポリカーボネート樹脂
は、適度の固さ、耐熱性および耐久性等を有しているた
め、優れた印字性やクリーニング性を長期間にわたって
得ることができる。
【0051】なお、ポリカーボネート樹脂の種類も特に
制限されるものではないが、フェニルポリカーボネート
樹脂(PHPC)、ビフェニルポリカーボネート樹脂
(BPPC)、テトラフェニルポリカーボネート樹脂
(TPPC)、シクロヘキシル環を有するポリカーボネ
ート樹脂(PCZ)等が挙げられる。
【0052】さらに、感光層は、通常、図2に示すよう
な単層や、図3に示すような導電性基体(アルミニウム
等)上に、電荷発生層(CGL)と、その上に形成され
た電荷移動層(CTL)とから構成された複数層であ
る。但し、導電性基体と電荷発生層(CGL)との間、
あるいは電荷発生層と電荷移動層との間に、下引層(中
間層)を設けて構成してもよい。したがって、ポリカー
ボネート樹脂あるいは上述したバインダー樹脂を、少な
くとも電荷移動層に使用すれば良く、あるいは電荷発生
層、さらには下引層(中間層)に使用するのがより好ま
しい。
【0053】(5)感光層におけるホール移動度 OPC感光体ドラムの感光層(電荷移動層)におけるホ
ール移動度を、1×10-7cm2/V・s以上の値とす
るのが好ましい。このように感光層の電荷移動層におけ
るホール移動度を制御することにより、100000枚
相当時間においても、優れた印字性(画像品質)を得る
ことができる。すなわち、いわゆる画像ぼけを有効に防
止し、画像(白/黒)のコントラストが良好で、画像濃
度の値も適切なものとなる。なお、感光層(電荷移動
層)におけるホール移動度は、23℃、60%RHの環
境条件において、OPC感光体ドラムに対して、電界強
度(E)=2×105(v/cm)となるようにバイア
ス電圧を印加しておき、照射波長(λ)=780nmの
光を照射することにより得られた表面電位の変化曲線
(光減衰曲線)から算出することができる。
【0054】したがって、優れた印字性(画像品質)が
得られ、しかも中間調の再現性も優れていることから、
感光層(電荷移動層)におけるホール移動度を、電界強
度が2×105V/cmの条件において、5×10-6
1×10-3cm2/V・sの範囲内の値とするのがより
好ましく、8×10-6〜5×10-4cm2/V・sの範
囲内の値とするのがさらに好ましい。なお、感光層(電
荷移動層)におけるホール移動度は、感光層の厚さ、バ
インダー樹脂の種類、電荷輸送材料の種類、添加量、下
引層(中間層)の有無等により、容易に調整することが
できる。
【0055】[第2の実施形態]第2の実施形態は、回
転する感光体ドラム上に、現像器を用いて現像剤を供給
してトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を転写
紙に転写して転写紙上に画像を形成するとともに、クリ
ーニングブレードを用いて、転写されなかった現像剤を
除去する電子写真法を用いた画像形成方法であり、現像
剤におけるトナーに、凝集研磨粒子を含有することを特
徴としている。このようにトナー中に、凝集研磨粒子を
含有させることにより、トナーの分散性が向上して、現
像においてトナーを容易にOPC感光体ドラムに対して
付着させることができる。
【0056】また、トナー表面に凝集研磨粒子が存在し
ているため、クリーニングブレードを用いて、トナーを
容易に脱離させることができるとともに、過度の力がか
かった場合には、凝集研磨粒子が容易にほぐれて、OP
C感光体ドラムを損傷する傾向が少ない。さらに、この
ような凝集研磨粒子をトナーに使用することにより、い
わゆるトナーフィルミングを有効に防止することができ
る。したがって、ノイズを減少させ、優れた印字性やク
リーニング性を長期間にわたって得ることができる。な
お、第2の実施形態の説明においては、特徴的であるト
ナーについて中心的に説明する。したがって、第1の実
施形態において既に説明したOPC感光体ドラム等につ
いての説明はここでは省略する。
【0057】(1)トナーの種類 まず、第2の実施形態においてトナーの種類(形態含
む)は特に制限されるものではなく、スチレン系樹脂、
アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、エポキシ系樹脂等のバインダー樹脂に、各
種顔料を添加して構成したものであれば良い。また、各
種顔料としては、例えば、シアン顔料としてのC.I.
Pigment Blue 15や、マゼンダ顔料とし
てのC.I.Pigment Red 57:1や、イ
エロー顔料としてのC.I.Pigment Yell
ow 12等を挙げることができる。
【0058】また、トナー中に、帯電制御剤(CCA)
や磁性粉を添加することも好ましい。このような帯電制
御剤(CCA)や磁性粉を添加することにより、よりト
ナーの帯電設計が容易となる。このような帯電制御剤
(CCA)としては、4級アニモニウム塩、有機リン化
合物、リン酸化合物、サリチル酸の金属塩、テトラフェ
ニルホウ酸塩等が挙げられる。また、磁性粉は、トナー
表面に露出して、感光体ドラムを過度に磨耗しないよう
に、トナーの全体量を100重量部としたときに、1〜
25重量部の範囲内の値とするのが好ましく、より好ま
しくは、2〜20重量部の範囲内の値である。
【0059】(2)凝集研磨粒子の種類 次に、第2の実施形態における凝集研磨粒子の種類につ
いて説明する。かかる凝集研磨粒子の種類は、特に制限
されるものではないが、シリカ、導電性チタン、酸化ア
ルミニム、酸化チタン、酸化ケイ素等が挙げられる。こ
れらの凝集研磨粒子は、1種単独で使用することもでき
るし、あるいは2種以上を組み合わせて使用することも
できる。
【0060】また、より好ましい凝集研磨粒子は、シリ
カおよび導電性チタンあるいはいずれか一方である。こ
れらの凝集研磨粒子は、適度の固さと凝集性を有してお
り、現像においてトナーをOPC感光体ドラムに対して
より確実に付着させることができる。また、このような
凝集研磨粒子を使用することにより、OPC感光体ドラ
ムをより損傷させることなく、不要のトナーを容易に脱
離させることができ、転写設計が容易となる。
【0061】また、第2の実施形態の画像形成方法を実
施するにあたり、凝集研磨粒子における一次粒子径を
0.01〜0.1μmの範囲内の値とし、凝集研磨粒子
における二次粒子径を0.2〜1.0μmの範囲内の値
とするのが好ましい。凝集研磨粒子における一次粒子径
と二次粒子径の関係をこのように制限することにより、
凝集研磨粒子における適度の固さと、凝集性(ほぐれや
すさ)が得られる。したがって、一定範囲の大きさの凝
集研磨粒子であるため、OPC感光体ドラムに対して適
度な研磨性が得られる一方、過度の力がかかった場合に
は、容易にほぐれて、OPC感光体ドラムを損傷する傾
向が少ない。すなわち、現像においてトナーをOPC感
光体ドラムに対してより確実に付着させることができる
とともに、あるいはクリーニングブレードを用いて、O
PC感光体ドラムを損傷させることなく、不要のトナー
を容易に脱離させることができる。
【0062】したがって、凝集研磨粒子における一次粒
子径を0.02〜0.08μmの範囲内の値とし、凝集
研磨粒子における二次粒子径を0.2〜0.8μmの範
囲内の値とするのがより好ましい。
【0063】(3)凝集研磨粒子の添加量 また、凝集研磨粒子の添加量は、特に制限されるもので
はないが、トナー100重量部あたり、0.1〜10重
量部の凝集研磨粒子を含有するのが好ましい。凝集研磨
粒子の添加量をこのような範囲内の値とすることによ
り、現像においてトナーをOPC感光体ドラムに対して
確実に付着させることができる。また、クリーニングブ
レードを用いて、OPC感光体ドラムをより損傷するこ
となく、不要のトナーを容易に脱離させることもでき
る。
【0064】したがって、トナーのOPC感光体ドラム
に対する付着性と、脱離の容易性とのバランスがより良
好な観点から、トナー100重量部あたり、0.5〜8
重量部の凝集研磨粒子を含有するのがより好ましく、
1.0〜5重量部の凝集研磨粒子を含有するのがさらに
好ましい。
【0065】[第3の実施形態]第3の実施形態は、第
1の実施形態において、現像剤として、高分子体で被覆
したキャリアおよびトナーを含む二成分現像剤を使用す
ることを特徴とする。このように二成分現像剤を使用し
た場合、柔軟な磁気ブラシを用いて、OPC感光体ドラ
ムを摺擦しながら、潜像に対してトナーを供給して現像
する。したがって、現像すると同時に均一な感光体の研
磨が可能となるため、優れた印字性やクリーニング性を
長期間にわたって得ることができる。なお、二成分現像
剤と対比される非磁性一成分現像法の場合には、ゴム製
の現像ローラが感光体ドラムに直接接し、しかも一定の
画像濃度を得るべく、現像ローラとOPC感光体との間
に速度差をつけるため、剪断力がかかりやすく、OPC
感光体ドラムがゴムローラによって摩擦されやすい。さ
らに、二成分現像剤と対比されるジャンピング現像法の
場合には、磁性粉を多量(一般に35〜50重量%)に
含む磁性トナーを用いるため、磁性粉がトナー表面に露
出しやすい。したがって、露出した磁性粉により、OP
C感光体ドラムにおける感光層が摩耗されやすい。
【0066】また、第3の実施形態では、高分子体で被
覆したキャリアを使用することにより、キャリアがOP
C感光体ドラムを損傷させるおそれが少なくなる。した
がって、10000枚相当時間での膜厚減少量Xの値を
容易かつ正確に制御することができ、結果として、優れ
た印字性やクリーニング性を長期間にわたって得ること
ができる。
【0067】なお、第3の実施形態の説明においては、
特徴的であるキャリアについて中心的に説明する。した
がって、第1および第2の実施形態において既に説明し
たOPC感光体ドラムやトナー等についての説明はここ
では省略する。
【0068】(1)キャリアの種類 第3の実施形態において、キャリアの種類は特に制限さ
れるものではないが、シリカ、チタニア、アルミナ、酸
化亜鉛、酸化ズズ、酸化鉄等の無機酸化物や、ポリマー
微粒子等の有機化合物を挙げることができる。これら
は、1種を単独使用することもできるし、あるいは、2
種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0069】(2)キャリアの高分子被覆 また、第3の実施形態において、キャリアの表面に、高
分子体を被覆することを特徴とする。このようにポリオ
レフィン樹脂で被覆したキャリアを用いることにより、
キャリアがOPC感光体ドラムを損傷させる傾向がより
少なくなる。また、このような高分子体としては、フッ
素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂等が挙げられる。これらのうち、ポリオレ
フィン樹脂であるのがより好ましい。ポリオレフィン樹
脂は電気絶縁性に優れており、帯電性に優れたキャリア
とすることもできる。
【0070】また、キャリアの表面に被覆する高分子体
が、モノマーを直接重合したものであるのが好ましい。
このようにモノマーを直接重合しながら高分子体をキャ
リア表面に被覆することにより、高分子体を均一かつ密
着させてキャリア表面に被覆することができる。したが
って、キャリアがOPC感光体ドラムを損傷させる傾向
がより少なくなる。また、高分子体とキャリアの密着力
も向上するため、高分子体が剥離する傾向も少なくな
る。
【0071】また、キャリアの表面に被覆する高分子体
の密着力をさらに向上させるため、キャリアの表面に高
分子体を被覆した後に、熱的処理および機械的処理ある
いはいずれか一方の処理を行うのが好ましい。このよう
に高分子体の密着力がさらに向上することにより、優れ
た印字性やクリーニング性を長期間にわたって得ること
ができる。ここで、熱的処理としては、高分子体の融点
あるいはガラス転移温度以上に加熱するのが好ましい
が、より具体的には、温度50〜150℃の範囲内で加
熱するのが好ましい。また、機械的処理をする場合、ヘ
ンシェルミキサー等の撹拌装置を用いて、表面の高分子
体をたたく処理するのが好ましい。
【0072】(3)キャリアの配合量 また、現像剤の全体量を100重量部としたときに、キ
ャリアの配合量を1〜25重量部の範囲内の値とするの
が好ましい。キャリアの配合量が1重量部未満となる
と、現像量が低下し、優れた印字性が得られない傾向が
ある。一方、キャリアの配合量が25重量部を超える
と、トナーの帯電特性の調整が困難となる傾向がある。
したがって、現像剤の全体量を100重量部としたとき
に、キャリアの配合量を、2〜20重量部の範囲内の値
とするのがより好ましく、3〜15重量部の範囲内の値
とするのがさらに好ましい。
【0073】[第4の実施形態]第4の実施形態は、第
1の実施形態において、クリーニングブレードとして、
ウレタンゴムを使用することを特徴とする。
【0074】(1)材質および厚さ 第4の実施形態において、クリーニングブレードとし
て、厚さ1.5〜2.0mmの範囲内のウレタンゴムを
使用することが好ましい。まず、ウレタンゴムは、耐久
性や耐クリープ性により優れている点で、使用すること
が好ましい。また、ウレタンゴムは、原料の種類から、
ポリエーテルポリウレタンと、ポリエステルポリウレタ
ンに二分されるが、耐加水分解性がより優れている観点
から、ポリエーテルポリウレタンを使用すのがより好ま
しい。また、このような範囲内の厚さを有するウレタン
ゴムは、OPC感光体ドラムに対して、適度な圧接力を
付加することができる。したがって、このようにクリー
ニングブレードを構成することにより、クリーニングブ
レードに起因して、OPC感光体ドラムを過度に磨耗す
ることが少なくなる。
【0075】(2)可変機構 また、クリーニングブレードの位置を、膜厚減少量Xに
対応させて可変する可変機構を設けることが好ましい。
このように、クリーニングブレードの位置を可変とする
ならば、膜厚減少量Xの値が小さい場合には、クリーニ
ングブレードをOPC感光体ドラムに対して、比較的離
れた場所に配置することができる。一方、膜厚減少量X
の値が大きい場合には、クリーニングブレードをOPC
感光体ドラムに対して、比較的近い場所に配置すること
もできる。したがって、OPC感光体ドラムに対して、
適度な一定圧接力を常に付加することができ、優れた印
字性やクリーニング性を長期間にわたって得ることがで
きる。なお、可変機構としては、特に制限されるもので
はなく、クリーニングブレードを可動レール上に配置し
て構成しても良く、あるいは可動アーム上に配置して構
成しても良い。
【0076】(3)ユニット また、第4の実施形態の画像形成方法を実施するにあた
り、少なくとも感光体ドラムと、現像器と、クリーニン
ブレードとを一体化して構成したユニットを使用するこ
とが好ましい。このようなユニットを使用することによ
り、メンテナンスが容易となり、優れた印字性やクリー
ニング性を長期間にわたって経済的に得ることができ
る。
【0077】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、以下の説明において特に断りがない限り、
「部」および「%」は重量基準を意味する。
【0078】[実施例1〜3および比較例1〜2]接触
帯電ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリーニングブレ
ード(厚さ1.8mm、2.0mm、2.2mm)を装
備し、以下の仕様のOPC感光体ドラム(ヒドラゾン系
材料を感光材料とし、ポリカーボネート樹脂をバインダ
ー樹脂として構成した感光体、大日本インキ化学工業
(株)製、以下すべてOPC感光体ドラムは、大日本イ
ンキ化学工業(株)製である。)を備えた二成分現像方
式による、京セラ(株)製プリンターFS−400改造
機(6枚/分)を用意した。
【0079】また、クリーニングブレードの接触圧を1
〜5段階に変えて、設定した。すなわち、1段階が最も
弱い接触圧であり(比較例1)、2〜4段階が適当な接
触圧(実施例1〜3)であり、5段階が最も強い接触圧
である(比較例1)。なお、クリーニングブレードの段
階1および段階5の接触圧は、クリーニングブレードの
厚さを、2.0mmに固定したままで、クリーニングブ
レードの位置の可変機構により、段階2〜4の位置か
ら、感光体ドラムに近づけたり(段階5)、あるいは遠
ざけたり(段階1)することにより変更した。また、段
階2〜4の接触圧は、クリーニングブレードの厚さを、
1.8mm(段階2)、2.0mm(段階3)、2.2
mm(段階4)にそれぞれ変えることにより変更した。
【0080】また、OPC感光体ドラムにおける感光層
の膜厚は、非破壊の分光干渉法を用いた膜厚測定装置M
CDP−2000(大塚電子(株)製)を用いて測定し
た。なお、感光層の膜厚は、OPC感光体ドラムを幅方
向に三等分して、それぞれの中央付近において感光層の
膜厚を測定し、その平均値から算出した。
【0081】また、感光層(電荷移動層)におけるホー
ル移動度は、23℃、60%RHの環境条件において、
OPC感光体ドラムに対して、電界強度(E)=2×1
5(v/cm)となるようにバイアス電圧を印加して
おき、照射波長(λ)=780nmの光を照射すること
により得られた表面電位の変化曲線(光減衰曲線)から
算出した。この点、以下の実施例等においても同様であ
る。さらに、基板(アルミニウム)上の表面突起は、触
針式表面粗さ計(JISB 0561 −1976準
拠)を用いて測定した。
【0082】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 35μm 基板上の表面突起:1μm以下
【0083】次いで、プリンターFS−400改造機を
用いて、A4転写紙の転写を100000枚行い、
(1)印字性(画像品質)および(2)クリーニング性
を、以下の基準で評価した。また、10000枚相当時
間において膜厚減少量を測定した。得られた結果を表1
に示す。
【0084】(1)印字性評価(画像品質) 〇:ISO5%の印字パターンを用いて、画像が明瞭で
ある。 △:ISO5%の印字パターンを用いて、画像がやや不
明瞭である。 ×:ISO5%の印字パターンを用いて、画像が明らか
に不明瞭である。
【0085】(2)クリーニング性 〇:クリーニング性が良好で、フィルミングやかぶりが
全く発生しない。 △:クリーニング性がやや不良で、フィルミングやかぶ
りが若干発生する。 ×:クリーニング性が不良で、フィルミングやかぶりが
顕著に発生する。
【0086】
【表 1】
【0087】表1に示す結果から理解されるように、1
0000枚相当時間において、膜厚減少量が0.5〜
1.5μmの範囲内のOPC感光体ドラム(実施例1〜
3)は、100000枚相当時間においても、優れた印
字性(画像品質)やクリーニング性(フィルミング防止
性)が得られることが確認された。一方、10000枚
相当時間における膜厚減少量が0.5μm未満あるいは
1.5μm超のOPC感光体ドラム(比較例1〜2)
は、100000枚相当時間において、印字性(画像品
質)やクリーニング性(フィルミング防止性)が乏しい
ことが確認された。
【0088】[比較例3〜7]実施例1等と同様に、接
触帯電ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリーニングブ
レード(厚さ2.0mm)を装備し、以下の仕様のOP
C感光体ドラムを備えた二成分現像方式による、京セラ
(株)製プリンターFS−400改造機(6枚/分)を
用意した。但し、OPC感光体ドラムの初期厚さを15
μmとかなり薄く設定した。また、実施例1等と同様
に、クリーニングブレードの接触圧を1〜5段階に変え
て設定した。すなわち、1段階が最も弱い接触圧であり
(比較例3)、比較例4〜6が順次に接触圧が高くな
り、5段階が最も強い接触圧である(比較例7)。
【0089】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 15μm 基板上の表面突起:1μm以下
【0090】次いで、実施例1等と同様に、プリンター
FS−400改造機を用いて、A4転写紙への転写を1
00000枚行い、(1)印字性(画像品質)および
(2)クリーニング性を評価した。また、10000枚
相当時間で、膜厚減少量を測定した。得られた結果を表
2に示す。
【0091】
【表2】
【0092】表2に示す結果から理解されるように、1
0000枚相当時間において、膜厚減少量が0.5未満
あるいは1.5μm超のOPC感光体ドラム(比較例3
および7)はもちろんのこと、膜厚減少量が0.5〜
1.5μmの範囲内のOPC感光体ドラム(比較例4〜
6)についても、100000枚相当時間において、印
字性(画像品質)やクリーニング性が乏しいことが確認
された。したがって、優れた印字性(画像品質)やクリ
ーニング性を得るためには、初期膜圧を一定以上(20
μm超)に厚くしなければならないことが理解される。
【0093】[比較例8〜12]実施例1等と同様に、
接触帯電ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリーニング
ブレード(厚さ2.0mm)を装備し、以下の仕様のO
PC感光体ドラムを備えた二成分現像方式による、京セ
ラ(株)製プリンターFS−400改造機(6枚/分)
を用意した。但し、OPC感光体ドラムの初期厚さを5
5μmとかなり厚く設定した。また、実施例1等と同様
に、クリーニングブレードの接触圧を1〜5段階に変え
て設定した。すなわち、1段階が最も弱い接触圧であり
(比較例8)、比較例9〜11が順次に接触圧が高くな
り、5段階が最も強い接触圧である(比較例12)。
【0094】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 55μm 基板上の表面突起:1μm以下
【0095】次いで、実施例1等と同様に、プリンター
FS−400改造機を用いて、A4転写紙への転写を1
00000枚行い、(1)印字性(画像品質)および
(2)クリーニング性を評価した。また、10000枚
相当時間で、膜厚減少量を測定した。得られた結果を表
3に示す。
【0096】
【表3】
【0097】表3に示す結果から理解されるように、1
0000枚相当時間において、膜厚減少量が0.5未満
あるいは1.5μm超のOPC感光体ドラム(比較例3
および7)はもちろんのこと、膜厚減少量が0.5〜
1.5μmの範囲内のOPC感光体ドラム(比較例4〜
6)についても、100000枚相当時間において、印
字性(画像品質)やクリーニング性が乏しいことが確認
された。したがって、優れた印字性(画像品質)やクリ
ーニング性を得るためには、初期膜圧を一定以下(50
μm以下)に薄くしなければならないことが理解され
る。
【0098】[実施例4〜9]基板上における表面突起
の高さの影響を検討した。すなわち、実施例1等と同様
に、接触帯電ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリーニ
ングブレード(厚さ2.0mm)を装備し、以下の仕様
のOPC感光体ドラムを備えた二成分現像方式による、
京セラ(株)製プリンターFS−400改造機(6枚/
分)を用意した。但し、OPC感光体ドラムの初期厚さ
を15μmと設定し、基板上の表面突起の高さを意図的
に5μmおよび12μmとした。なお、表面突起の高さ
は、基板上における最大値と最小値の差と定義され、例
えば、表面粗さ計を用いて測定される。また、実施例1
〜3と同様に、クリーニングブレードの接触圧を2〜4
段階に変えて設定した。
【0099】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 30μm 基板上の表面突起:5μm、12μm
【0100】次いで、実施例1等と同様に、プリンター
FS−400改造機を用いて、A4転写紙への転写を1
00000枚行い、(1)印字性(画像品質)および
(2)クリーニング性を評価した。また、10000枚
相当時間で、膜厚減少量を測定した。その結果、実施例
4〜8については、10000枚相当時間での、膜厚減
少量が0.7〜1.3μmの範囲内であり、10000
0枚相当時間においても、印字性(画像品質)およびク
リーニング性に特に問題は見られかった。一方、基板上
の表面突起を12μmにし、クリーニングブレードの接
触圧を4段階にした例(実施例9)において、1000
00枚相当時間において、クリーニング性には問題ない
ものの、印字性(画像品質)に関して、わずかに黒点
(直径0.2mm以上)が発生する傾向が見られた。ま
た、実施例9について、最大突起から感光層表面までの
膜厚を測定したところ、約8μmであった。したがっ
て、感光層の厚さが不均一に磨耗していることが確認さ
れた。
【0101】[実施例10〜24および比較例13〜1
7]感光層(電荷移動層)におけるホール移動度の影響
を検討した。すなわち、実施例1等と同様に、接触帯電
ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリーニングブレード
(厚さ2.0mm)を装備し、感光層のホール移動度お
よび初期厚さが異なる以下の仕様のOPC感光体ドラム
を備えた、二成分現像方式による京セラ(株)製プリン
ターFS−400改造機(6枚/分)を用意した。
【0102】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-7、8×10-7、2×10-6cm2
/V・s 初期厚さ: 20、35、50、60μm 基板上の表面突起:1μm以下
【0103】次いで、ホール移動度が低下する条件であ
る温度10℃、湿度20%RHの環境で、A4転写紙へ
の転写を100000枚行い、実施例1と同様に、
(1)印字性(画像品質)および(2)クリーニング性
をそれぞれ評価した。得られた結果を表4に示す。な
お、本実施例等における評価は加速試験である。すなわ
ち、このような温度10℃、湿度20%RHの環境で、
優れた印字性(画像品質)およびクリーニング性が得ら
れれば、通常の室温条件(温度25℃、湿度50%R
H)においても、同様の傾向が得られることが別途判明
している。
【0104】結果から理解されるように、比較例13〜
17については、感光層の初期厚さが60μmと厚過ぎ
るためと思われるが、100000枚相当時間における
印字性(画像品質)に乏しく、画像がぼける等の現象が
見られた。なお、初期から印字性に乏しく、特に、比較
例13〜16については、その傾向が顕著であった。一
方、実施例10〜13、16〜19および24について
は、100000枚相当時間においても優れた印字性が
得られた。また、実施例14については、100000
枚相当時間において、中間調の再現性が若干悪い傾向が
見られた。さらに、実施例15、20〜23について
は、100000枚相当時間において、十分な画像濃度
が得られたが、若干、コントラストに乏しい傾向が見ら
れた。
【0105】
【表4】
【0106】[実施例25〜26および比較例18〜1
9]キャリア表面の高分子体による被覆の効果を検討し
た。すなわち、実施例1等と同様に、接触帯電ローラ、
転写ローラ、ウレタン製クリーニングブレード(厚さ
2.0mm)を装備し、以下の仕様のOPC感光体ドラ
ムを備えた二成分現像方式による、京セラ(株)製プリ
ンターFS−400改造機(6枚/分)を用意した。そ
して、表面をポリエチレン樹脂で被覆したキャリア(実
施例25)と、表面を被覆していないキャリア(実施例
26)とを用意し、それぞれキャリア重量が95重量%
となるようにトナー(5重量%)と組み合わせて現像剤
を構成した。なお、トナー中にも、100重量部あた
り、5重量部の磁性材料を配合しておいた。また、同時
に、本実施例16および17と、非磁性一成分現像(比
較例18)と、磁性ジャンピング現像(比較例19)と
の比較もそれぞれ行った。
【0107】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 35μm 基板上の表面突起:1μm以下
【0108】次いで、実施例1等と同様に、プリンター
FS−400改造機を用いて、A4転写紙への転写を連
続的に行い、印字性およびクリーニング性を評価した。
また、画像不良に至るまでの枚数(顕著に画像品質が低
下したときの、その印刷枚数)および黒点発生の有無
(直径0.2mm以上)を目視で測定した。得られた結
果を表5に示す。
【0109】表5に示す結果から理解されるように、表
面を被覆していないキャリア(実施例26)を用いた場
合でも、100000枚相当時間まで、画像品質の低下
は発生しなかったが、150000枚相当時間経過後に
は、顕著な画像品質の低下が観察された。一方、表面を
ポリエチレン樹脂で被覆したキャリア(実施例27)を
用いた場合には、150000枚相当時間経過しても、
画像品質の低下は発生しなかった。したがって、表面を
高分子体(ポリエチレン樹脂)で被覆したキャリアを用
いることにより、飛躍的に印字性を向上させることが確
認された。
【0110】また、非磁性一成分現像(比較例18)の
場合には、10000相当時間における膜厚減少量が
5.45μmと極端に大きく、100000枚相当時間
に達する前に、具体的には、23000枚において、顕
著な画像品質の低下が観察された。さらに、磁性ジャン
ピング現像(比較例19)の場合においても、1000
0相当時間における膜厚減少量が7.0μmと極端に大
きく、30000枚において、顕著な画像品質の低下が
観察された。
【0111】
【表5】
【0112】[実施例27〜32]トナー中への凝集研
磨粒子の添加効果を検討した。すなわち、実施例1等と
同様に、接触帯電ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリ
ーニングブレード(厚さ2.0mm)を装備し、以下の
仕様のOPC感光体ドラムを備えた、二成分現像方式に
よる京セラ(株)製プリンターFS−400改造機(6
枚/分)を用意した。
【0113】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 30mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 35μm 基板上の表面突起:1μm以下
【0114】次いで、凝集研磨粒子を添加したトナー
(実施例28〜32)と、凝集していない研磨粒子を添
加したトナー(実施例27)をそれぞれ用意し、キャリ
ア重量が95重量%となるようにトナー(5重量%)と
それぞれ組み合わせて現像剤を構成した。
【0115】なお、凝集研磨粒子を添加したトナーにお
ける組成の詳細については、下記に示す。かかるトナー
を製造するにあたり、最初に、ポリエステル樹脂と、帯
電制御剤S−34(オリエント(株)社製)と、ポリプ
ロピレンワックスと、カーボンブラックとをそれぞれ2
軸押出機を用いて溶融混合した。これを室温まで冷却
し、粗粉砕、中粉砕を経て、ジェットミルを用いて微粉
砕し、さらに分級し、平均粒径が7μmの球状体を得
た。得られた球状体に対して、0.5重量%となるよう
に、流動化剤としての疎水性シリカと、1.0重量%と
なるように、研磨剤としての導電性チタニア(一次粒子
径0.05μm)とを添加し、ヘンシェルミキサーで混
合時間および回転数を変えてトナーを作成した。得られ
たトナーをSEM(電子顕微鏡)を用いて観察したとこ
ろ、表面上に、導電性チタニアは0.1〜1.15μm
の範囲内の凝集体としてそれぞれ存在していた(実施例
28〜32)。
【0116】一方、凝集していない研磨粒子を添加した
トナーの組成は、凝集研磨粒子を添加したトナーにおけ
る組成と同様であるが、ヘンシェルミキサーの代わり
に、通常のプロペラミキサーを使用してトナーを作成し
た。得られたトナーをSEM(電子顕微鏡)を用いて観
察したところ、表面上に、導電性チタニアは凝集せず
に、0.05μmの単体として存在していた(実施例2
7)。
【0117】(トナー組成) ポリエステル樹脂: 100重量部 帯電制御剤(S−34):2 重量部 ポリプロピレンワックス:4 重量部 カーボンブラック :5 重量部 疎水性シリカ :0.5重量%(対球状体) 導電性チタニア :1.0重量部(対球状体)
【0118】次いで、実施例1等と同様に、プリンター
FS−400改造機を用いて、A4転写紙への転写を連
続的に行い、画像不良に至るまでの枚数を測定した。得
られた結果を表6に示す。結果から理解されるように、
実施例27(凝集していない研磨粒子を添加したトナ
ー)および実施例28(凝集粒子径0.05μm)にお
いては、100000枚相当時間まで、顕著な画像品質
の低下は発生しなかったが、150000枚相当時間経
過後には、画像品質の低下が観察された。また、実施例
29〜31の場合には、150000枚相当時間まで、
顕著な画像品質の低下は発生しなかった。したがって、
所定粒径以上の凝集研磨粒子を添加したトナーを用いる
ことにより、飛躍的に印字性を向上させることが確認さ
れた。さらに、実施例32の場合には、100000枚
相当時間まで、顕著な画像品質の低下は発生しなかった
が、一部、黒点(直径0.2mm以上)の発生が観察さ
れた。したがって、一定範囲の凝集粒子径を有する研磨
粒子を用いることにより、飛躍的に印字性等を向上させ
られることが確認された。
【0119】
【表6】
【0120】[実施例33〜34]感光層における直径
の大きさの影響を検討した。すなわち、実施例1等と同
様に、接触帯電ローラ、転写ローラ、ウレタン製クリー
ニングブレード(厚さ2.0mm)を装備し、以下の仕
様のOPC感光体ドラムを備えた、二成分現像方式によ
る京セラ(株)製プリンターFS−400改造機(6枚
/分)を用意した。
【0121】(OPC感光体ドラムの仕様) ドラム直径: 20、40mm ホール移動度: 5×10-6cm2/V・s 初期厚さ: 50μm(ドラム直径20mm) 23μm(ドラム直径40mm) 基板上の表面突起:1μm以下
【0122】次いで、実施例1と同様に、プリンターF
S−400改造機を用いて、A4転写紙の転写を100
000枚行い、(1)印字性(画像品質)および(2)
クリーニング性を評価したところ、実施例33および3
4ともに優れた印字性(画像品質)やクリーニング性が
得られることが確認された。また、実施例33および3
4ともに100000枚相当時間に膜厚減少量Xを測定
し、式(1)を満足することを確認した。したがって、
式(1)を満足するならば、ドラム直径にかかわらず、
長期間使用後も、優れた印字性(画像品質)やクリーニ
ング性が得られることが確認された。
【0123】
【発明の効果】本発明により、プリンター等の印字装置
において、感光層の初期厚さを所定範囲の値とし、か
つ、10000枚相当時間における感光層の膜厚減少量
Xを所定範囲の値とすることにより、100000枚相
当時間においても優れた印字性やクリーニング性が得ら
れる電子写真法を用いた画像形成方法が提供できるよう
になった。
【0124】また、感光層における電荷移動層のホール
移動度を所定範囲内の値とすることにより、より優れた
印字性が得られる電子写真法を用いた画像形成方法が提
供できるようになった。
【0125】また、現像剤として、キャリアおよびトナ
ーを含む二成分現像剤を使用し、かつ、キャリア表面
に、高分子体を被覆することにより、より長期間、優れ
た印字性やクリーニング性が得られる電子写真法を用い
た画像形成方法が提供できるようになった。
【0126】また、現像剤におけるトナーに、凝集研磨
粒子を含有することにより、より長期間、優れた印字性
やクリーニング性が得られる電子写真法を用いた画像形
成方法が提供できるようになった。
【0127】また、クリーニングブレードに、所定厚さ
のウレタンゴムを使用することにより、より長期間、優
れた印字性やクリーニング性が得られる電子写真法を用
いた画像形成方法が提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子写真法用いた印字装置の一例を示す図で
ある。
【図2】 OPC感光体ドラムの一例を示す図である
(その1)。
【図3】 OPC感光体ドラムの一例を示す図である
(その2)。
【図4】 転写紙の印刷枚数と、膜厚との関係を表わす
図である。
【図5】 転写紙の印刷枚数と、膜厚減少量との関係を
表わす図である。
【符号の説明】
11 感光体ドラム 13 帯電器 15 画像信号露光器 17 現像器 19 転写ロール 21 クリーニンブレード 23 全面露光器 25 導電性基体 27、29 感光層 31 電荷発生層 33 電荷輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/10 G03G 9/08 375 21/00 318 (72)発明者 神山 雄二 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重工場内 (72)発明者 森口 元樹 三重県度会郡玉城町野篠字又兵衛704番地 19 京セラ株式会社三重工場内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する感光体ドラム上に、現像器を用
    いて現像剤を供給してトナー画像を形成し、形成された
    トナー画像を転写紙に転写して転写紙上に画像を形成す
    るとともに、クリーニングブレードを用いて、転写され
    なかった現像剤を除去する電子写真法を用いた画像形成
    方法であり、 導電性基体上に、初期厚さが20〜50mmの範囲内の
    値である感光層を形成したOPC感光体ドラムを使用
    し、かつ、 OPC感光体ドラムにおける感光層の膜厚減少量Xが、
    下記式(1)を満足してなる電子写真法を用いた画像形
    成方法。 0.5μm<30X/R<1.5μm (1) X:一例として、A4版の転写紙縦送り装置を用いて、
    6枚/分の印刷速度で10000枚印刷したときの感光
    層の膜厚減少量(μm) R:OPC感光体ドラムの直径(mm)
  2. 【請求項2】 前記膜厚減少量Xを連続的または断続的
    に測定してなる請求項1に記載の電子写真法を用いた電
    子写真法を用いた画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記膜厚減少量Xとして、OPC感光体
    ドラムの幅方向の少なくとも3箇所において測定した膜
    厚減少量の平均値を用いてなる請求項1または2に記載
    の電子写真法を用いた画像形成方法。
  4. 【請求項4】 一例として、A4版の転写紙縦送り装置
    を用いて、6枚/分の印刷速度で10000枚印刷した
    ときの感光層の膜厚減少量(μm)をYとし、A4版の
    転写紙縦送り装置を用いて、6枚/分の印刷速度で20
    000枚印刷したときの感光層の膜厚減少量(μm)を
    Zとしたときに、(Z−Y)/10000で表される変
    化率を0.00005〜0.00015μm/枚の範囲
    内の値としてなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    電子写真法を用いた画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記導電性基体の表面に存在する最大突
    起の頂点から、前記感光層表面までの厚さを10μm以
    上の値としてなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    電子写真法を用いた画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記感光層が、電荷発生層とその上に形
    成された電荷移動層とからなり、電界強度が2×105
    V/cmの条件において、電荷移動層におけるホール移
    動度を1×10-1cm2/V・s以上の値としてなる請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の電子写真法を用いた
    画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記感光層が、ポリカーボネート樹脂を
    含有してなる請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子
    写真法を用いた画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記電子写真法における現像剤として、
    キャリアおよびトナーを含む二成分現像剤を使用し、か
    つ、現像剤の全体量を100重量部としたときに、キャ
    リアの配合量を1〜25重量部の範囲内の値としてなる
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子写真法を用い
    た画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記キャリアの表面に、高分子体を被覆
    してなる請求項8に記載の電子写真法を用いた画像形成
    方法。
  10. 【請求項10】 前記高分子体が、ポリオレフィン樹脂
    である請求項9に記載の電子写真法を用いた画像形成方
    法。
  11. 【請求項11】 前記高分子体が、前記キャリア表面に
    モノマーを直接重合してなる請求項9または10に記載
    の電子写真法を用いた画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記現像剤におけるトナーが、凝集研
    磨粒子を含有してなる請求項8〜11のいずれか一項に
    記載の電子写真法を用いた画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記トナーの全体量を100重量部と
    したときに、凝集研磨粒子の添加量を0.1〜10重量
    部の範囲内の値としてなる請求項12に記載の電子写真
    法を用いた画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記凝集研磨粒子における一次粒子径
    を0.01〜0.1μmの範囲内の値とし、前記凝集研
    磨粒子における二次粒子径を0.2〜1.0μmの範囲
    内の値としてなる請求項12または13に記載の電子写
    真法を用いた画像形成方法。
  15. 【請求項15】 前記凝集研磨粒子が、シリカおよび導
    電性チタニアあるいはいずれか一方である請求項12〜
    14のいずれか一項に記載の電子写真法を用いた画像形
    成方法。
  16. 【請求項16】 前記凝集研磨粒子が、前記トナーの表
    面に付着してなる請求項12〜15のいずれか一項に記
    載の電子写真法を用いた画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記クリーニングブレードが、厚さ
    1.5〜2.0mmの範囲内のウレタンゴムである請求
    項1〜16のいずれか一項に記載の電子写真法を用いた
    画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記クリーニングブレードの位置を、
    前記膜厚減少量Xに対応させて可変としてなる請求項1
    〜17のいずれか一項に記載の電子写真法を用いた画像
    形成方法。
  19. 【請求項19】 少なくとも、前記感光体ドラムと、前
    記現像器と、前記クリーニンブレードとを一体化してユ
    ニットを構成してなる請求項1〜18のいずれか一項に
    記載の電子写真法を用いた画像形成方法。
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