JPH11101092A - 取水トンネルの構築方法及びそのためのトンネル掘削機 - Google Patents

取水トンネルの構築方法及びそのためのトンネル掘削機

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JPH11101092A
JPH11101092A JP9278167A JP27816797A JPH11101092A JP H11101092 A JPH11101092 A JP H11101092A JP 9278167 A JP9278167 A JP 9278167A JP 27816797 A JP27816797 A JP 27816797A JP H11101092 A JPH11101092 A JP H11101092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の集水開口を有するセグメントを、地下
水の流入をおさえながら組み立てて取水トンネルを構築
する。 【解決手段】 地山に接するスキンプレート21の一部
に集水開口22が形成されたセグメント20をトンネル
掘削機1の掘進に伴って組み立てていき、帯水層60内
に取水トンネルを構築する際に、集水開口22から構築
中の取水トンネル内への地下水を、トンネル掘削機1の
テール位置の胴殻4内面に周方向に沿って集水開口22
を跨ぐように設けられた複数段のテールシール3で止水
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は取水トンネルの構築
方法及びそのためのトンネル掘削機に係り、特に集水開
口が形成されたセグメントを支保部材とした取水トンネ
ルの構築方法及び同トンネルを構築するためのトンネル
掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、陸地部および海底下の土壌中
の地下水資源(淡水または海水)を大規模に取水する取
水施設の一例として図7、図8に示した取水トンネル5
0を提案した。図示した取水トンネル50はシールドト
ンネルからなる取水斜坑51と、この取水斜坑51の深
い側の一端が連結する揚水立坑52とからなる。取水斜
坑51は砂層や砂礫層からなる帯水層60から下り勾配
で傾斜して粘性土層あるいは岩盤等からなる不透水層6
1内で揚水立坑52の下端に連結されている。帯水層6
0内を通過する取水斜坑51の支保部材として集水セグ
メント53が用いられている。
【0003】図8は帯水層60中を通過する取水斜坑5
1の集水セグメント53の組立状態を示した部分斜視図
である。集水セグメント53は鋼製セグメントからな
り、スキンプレート54の表面に集水開口55が形成さ
れている。一例として同図には長方形状の集水開口55
が列設されている。この大型の集水開口55を介して帯
水層60中の地下水あるいは海水を取水斜坑51内に流
入させる。
【0004】また、集水開口55のセグメント内側には
ストレーナ56が取り付けられている。集水開口55は
メッシュフィルタ70で覆われ、ストレーナ56内には
図示しないフィルタ層と、フィルタ層に連続したドレー
ン層とが形成されている。フィルタ層内にはフィルタ材
として単粒度砕石が所定層厚で充填されている。ドレー
ン層には例えば透水性の高い立体網状の繊維を円筒状に
成形したドレーン部材が収容されている。
【0005】以上のような構成からなる取水トンネルで
は、たとえば従来のシールドトンネルのセグメントと同
様の手順によってシールド掘削機によって集水セグメン
トをリング状に組み立て、図7に示した取水斜坑51を
構築していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の集水
セグメントの開口率は、セグメントの全表面積に対して
40〜50%程度と想定される。このため、従来のシー
ルド掘削機で被圧水中を掘進し、セグメントを組み立て
る段階では、集水開口部を経由してテールシール部を迂
回して流入するテール部分からの地下水の流入は避けら
れない。このため、シールド掘削機内への地下水の流入
が多い場合にはセグメントの組み立てが困難となる。ま
た、テール部での地下水流入を防止するために、シール
ド掘削機の掘進中にテールシールに防水グリースパテを
供給すると、集水開口表面に防水グリースパテが大量に
付着し、取水運転前のメッシュフィルタ、フィルタ層の
洗浄が煩雑になるという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、大きな集水開口を有するセ
グメントを組み立てる取水トンネルを安全に構築でき、
また集水開口部分を汚さないようにセグメントを組み立
てるようにした取水トンネルの構築方法及びトンネル掘
削機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は地山に接するスキンプレートの一部に集水
開口が形成されたセグメントをトンネル掘削機の掘進に
伴って組み立てていき、帯水層内に取水トンネルを構築
する際に、前記集水開口から構築中の前記取水トンネル
内への地下水を、前記トンネル掘削機のテール位置の胴
殻内面に周方向に沿って前記集水開口を跨ぐように設け
られた複数段のテールシールで止水するようにしたこと
を特徴とする。
【0009】このとき、トンネル掘削機の掘進に伴い、
前記複数段のテールシールのうち、前記集水開口位置を
摺接して移動するテールシールでの防水グリースパテ供
給ラインの運転を停止する一方、前記セグメントのスキ
ンプレート面を摺接して移動する他のテールシールの防
水グリースパテ供給ラインの運転を行い、前記防水グリ
ースパテ供給ラインを運転中のテールシール位置で止水
することを特徴とすることが好ましい。
【0010】上記構築方法の発明に用いられるトンネル
掘削機として、組み立てられるセグメントに形成された
集水開口の幅より、トンネル延長方向の最前段のテール
シール位置と最後段のテールシール位置との間隔をあけ
て、テール位置の胴殻内面に周方向に沿って複数段のテ
ールシールを設けることを特徴とし、さらには、組み立
てられるセグメントに形成された集水開口のトンネル延
長方向の幅よりも間隔をあけて、テール位置の胴殻内面
に周方向に沿って複数段のテールシールを設けることが
好ましい。
【0011】このとき、前記複数段のテールシールのそ
れぞれに独立して運転可能な防水グリースパテ供給ライ
ンを配管することが好ましい。
【0012】上述のトンネル掘削機及びセグメントを組
み立ててなる取水トンネルの構築方法によれば、トンネ
ル構築時にトンネル内への湧水を防止でき、また集水開
口のメッシュフィルタやフィルタ層に防水グリースパテ
等が不必要に付着して透水性を低下させるのを最小限に
抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の取水トンネルの構
築方法及びそのためのトンネル掘削機の一実施の形態に
ついて、添付図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明のトンネル掘削機1と、この
トンネル掘削機1の胴殻4のテール部2で組み立てられ
た帯水層60中を通過する取水斜坑51の一部を示した
部分斜視図である。本実施の形態ではトンネル掘削機と
してシールド掘削機1が用いられている。同図に示した
ように砂層あるいは砂礫層からなる帯水層60中を掘進
する仮想線で示したシールド掘削機1の胴殻4のテール
部2で集水セグメント20がリング状に組み立てられて
いる。各集水セグメント20の表面には矩形の集水開口
22が形成されている。
【0015】シールド掘削機1のテール部2の内側には
前段テールシール3Aと後段テールシールとからなる2
段テールシール3がトンネルの周方向に沿って装着され
ている。これら2段テールシール3は、本実施の形態で
はワイヤブラシタイプからなり、周方向に沿って延設さ
れたワイヤブラシ束内には、後に詳述する防水グリース
パテ供給ライン5が所定間隔をあけて組み込まれてい
る。この防水グリースパテ供給ライン5によって適当な
タイミングで全周にわたりワイヤブラシ先端近傍に防水
グリースパテを充填し、テール部2での止水性を確保す
ることができる。最前段テールシール3Aと最後段テー
ルシール3Bの前後方向の間隔Lは図1に示したよう
に、集水開口22の開口幅Aより広くとられており、最
前段テールシール3Aと最後段テールシール3Bとの間
に集水開口22が位置するようになっている。なお、テ
ールシールの列数としては最小段数の場合、本実施の形
態のように前後2段で構成されるが、テール部での止水
性を高めるために、最前段テールシールと最後段テール
シールとの中間位置にテールシールを設けることができ
る。
【0016】図1のシールド掘削機1では特に図示して
いないが、切羽安定機構、掘削機構、搬土機構、掘削機
本体の推進機構及びセグメント組立機構等の各設備とし
ては、本発明の実施が特に限定される機構はなく、掘削
対象地盤に応じて公知の種々のものが組み込み可能であ
る。
【0017】図2は集水セグメント20のストレーナ3
0のフィルタ層33での断面を示した平断面である。本
実施の形態では、集水セグメント20として鋼製セグメ
ントが用いられており、スキンプレート21の表面には
開口形状が長方形の集水開口22が形成されている。こ
の集水開口22は周囲が枠形状のフレームで補剛されて
おり、さらに集水開口22を一面とするストレーナ30
がセグメント内面側に設置されている。このストレーナ
30で帯水層60中の地下水あるいは海水を濾過して取
水斜坑51内に流入させることができる。
【0018】図1に示したように、集水開口22が全周
に位置するように集水セグメント22が組み立てられて
いるため、トンネル周囲の広範囲の地山から地下水を取
水することができる。なお、地下水条件によっては集水
セグメント20は全周に配置する必要はなく、トンネル
下半のみ等、トンネル壁面の特定の一部分に組み込むよ
うにしてもよい。
【0019】次に、集水開口22、ストレーナ30の構
成について、図2、図3を参照して説明する。図3は本
発明のトンネル掘削機としてのシールド掘削機1のテー
ル部2と、テール部2で組み立てられた集水セグメント
22の断面を拡大して示した部分拡大断面図である。図
3に示したように、ストレーナ30は集水セグメント2
0のスキンプレート21に形成された集水開口22の内
側に取り付けられている。ストレーナ30の外形は集水
開口22の開口寸法にほぼ等しく、高さがセグメントの
ウェブ厚にほぼ等しい箱形の枠体フレーム31で集水開
口22が補剛されている。枠体フレーム31の一端は集
水開口22の周縁に沿ってスキンプレート21の内側面
に溶接されている。さらに枠体フレーム31と集水開口
22の周囲のスキンプレート21は図示しない縦リブで
補剛されている。
【0020】集水開口22のトンネル延長方向の開口幅
Aは図2、図3に示したように、セグメントのスキンプ
レート21の前後の幅の合計B(=B1+B2)に対し
てA<Bで、比率的には2:3程度になるように設定さ
れている。例えばセグメント幅が100cmの場合には
A=40cm、B=60cmとなる。なお、スキンプレ
ート21の前後の幅B1、B2は等しく設定されてい
る。
【0021】集水開口22はメッシュフィルタ32で覆
われ、枠体フレーム31内にはフィルタ層33と、フィ
ルタ層33に連続したドレーン層34とが形成されてい
る。本実施の形態では、メッシュフィルタ32には溶接
金網が用いられている。フィルタ層33には単粒度砕石
が充填されている。さらにドレーン層34にはセグメン
トの曲率と等しい湾曲板状のドレーン部材41が枠体フ
レーム31内に収容されている。このドレーン部材41
としては、透水性の高い不織布を湾曲板状に成形した硬
質ドレーン材が使用されている。枠体フレーム31の集
水開口22と反対面は蓋板39で覆われている。
【0022】フィルタ層33位置の枠体フレーム31に
は図2に示したように、4本の洗浄パイプ35がトンネ
ル周方向に所定の間隔をあけて取り付けられている。こ
れらの洗浄パイプ35はトンネル掘進時にメッシュフィ
ルタ32に付着したりフィルタ層33に入り込んだ防水
グリースや防水ベントナイトパテなどを取り除いてメッ
シュフィルタ32とフィルタ層33とを清浄にするため
に用いられる。この洗浄パイプ35のフィルタ層33内
に収容される部分は有孔管形状となり、排出口近傍には
開閉バルブ36が設けられている。
【0023】一方、枠体フレーム31の蓋部39の中央
位置には集水パイプ37が取り付けられている。パイプ
の口元には開閉バルブ38が設けられてトンネル内への
地下水の流入を調整できるようになっている。
【0024】図3に示した実施例では、集水セグメント
22はシールド掘削機1のテール部2で、すでに組み立
てられているセグメント20の妻面に連結するようにし
て図示しないセグメント組立機構によりリング状に組み
立てられる。トンネル延長方向及び周方向のセグメント
間は連結ボルト25で堅固に連結される。またウェブ接
合面での水密性を確保するためにシール材26が介装さ
れている。
【0025】一方、シールド掘削機1の胴殻4のテール
部2内面には前述した2段テールシール3が装着されて
いる。前段テールシール3Aと後段テールシール3Bと
の前後の間隔Lは図示したように、トンネル延長方向に
連結され隣接した集水セグメント22のスキンプレート
21部分の長さB(=B1+B2)よりわずかに短くな
るように設定されている。したがって、図3に示した実
施例では集水開口幅Aとの関係において、A<L<Bが
成立するように各寸法が設定されている。さらに前段テ
ールシール3Aと後段テールシール3Bのそれぞれのワ
イヤブラシ先端に防水グリースパテを独立して供給可能
な防水グリースパテ供給管5が胴殻4内面に別系統5
A、5Bとして配管されている。制御部6からの指令に
より前段テールシール3Aへの防水グリースパテ供給の
タイミングと後段テールシール3Bへの防水グリースパ
テ供給のタイミングを調節できるようになっている。な
お、図3では集水セグメント22において、集水開口2
2の位置はB1=B2となるように設定されているが、
例えばB1=0またはB2=0としてもよい。また、集
水開口22をトンネル延長方向あるいは周方向に複数列
をなすスリット状となるように配置もよい。
【0026】ここで、シールド掘削機1の掘進に伴って
集水セグメント20を組み立てる際の防水グリースパテ
の供給運転の手順について説明する。集水セグメント2
0は前述したようにスキンプレート21面に大きな集水
開口22を備えた鋼製セグメントで、工場製作段階でス
トレーナ30及び洗浄パイプ35、集水パイプ37も同
時に組み立てられ、内部にはフィルタ材40、ドレーン
部材41が収容されている。掘進に従ってシールド掘削
機1のテール部2で集水セグメント20を組み立てる
が、このとき洗浄パイプ35、集水パイプ37の開閉バ
ルブ36、38をともに閉状態にして図示しないシール
ド掘削機1のテールシール(図示せず)部分からの地下
水の浸入を防止するようになっている。このとき図4,
図5に例示したように2段テールシールまたは3段テー
ルシールからそれぞれ供給される防水グリースパテが集
水開口22に付着するのを最小限にするために、防水グ
リースパテの供給タイミングを制御しながら運転を行う
ことができる。
【0027】以下、図4、図5の状態説明図、図6の作
業フローチャートを参照して説明する。集水開口幅A、
スキンプレート21の幅(B1、B2、B=B1+B
2)、前段(以下、図5の3列の場合の最前段も前段と
記す。)テールシールと後段(以下図5の3列の場合の
最後段も後段と記す。)テールシールとの間の取付間隔
Lは図4(a)乃至図4(e)、図5(a)乃至図5
(e)に示した関係にある。図4(a)、図5(a)に
示した段階からシールド掘削機1が矢印A方向に掘進す
る際に、防水グリースパテは後段テールシール3B(図
6中、TSと略記)から供給されてテール部2の水密性
が保持される(図4(a)→(b)、図5(a)→
(b)、図6(ステップ(図6中、Sと略記)10
0))。シールド掘削機1のテール部2が図4(b)、
図5(b)にある状態で集水セグメント20Aが組み立
てられる(ステップ110)。このとき後段テールシー
ル3Bは進行方向に対して集水開口22Bの手前に、前
段テールシール3Aは集水開口22Bを越えた位置にあ
る。1リング分のセグメント組み立てが完了したら、後
段テールシール3Bからの防水グリースパテ供給を停止
するとともに、前段テールシール3Aから防水グリース
パテを供給開始する。この状態で前段テールシール3A
が組み立て直後の集水セグメントの集水開口22Aの手
前位置に到達するまでシールド掘削機1による掘進を行
える(図4(b)→(c)、図5(b)→(c)、(ス
テップ120))。このとき後段テールシール3Bのワ
イヤブラシ先端は集水開口22Bの表面を摺るように移
動するが、防水グリースパテが供給されないので、集水
開口22Bのメッシュフィルタへの防水グリースパテの
付着は最小限に抑えられる。シールド掘削機1が移動
し、前段テールシール3Aが集水開口22Aの手前に到
達したら、防水グリースパテの供給ライン(図示せず)
を前段テールシール3A側から後段テールシール3B側
に切り替える(ステップ130)。この状態で図4
(e)、図5(e)までの掘進を行える。この間にセグ
メント組立位置に到達したら、セグメント20を組み立
てる(ステップ140)。このようにして2段テールシ
ール3のうち、集水開口22部分位置を通過するテール
シール以外のテールシールによって防水グリースパテを
供給し、集水開口22位置での防水グリースパテの付着
を最小限にすることができる。なお、図4、図5各図に
おいてテールシールに沿って示した矢印は防水グリース
パテ供給管5からのグリース供給状態を示している。
【0028】このようにしてたとえば図7に示したよう
な構成からなる取水トンネルの取水斜坑51を揚水立坑
52側から坑奥に到達するまで構築する。揚水立坑52
内に揚水設備を設けた後に、洗浄運転を行う。初めて集
水開口22から取水する段階ではメッシュフィルタ32
の外面にはシールド掘削機1のテール部2から供給され
た防水グリースパテや防水ベントナイトが付着してい
る。そこで、メッシュフィルタとフィルタ層に一定量の
地下水を通水させてグリースやベントナイトを洗い流す
洗浄運転を行う必要がある。
【0029】まず、図2に示したストレーナ30の4本
の洗浄パイプ35の開閉バルブ36をすべて開放する。
このとき取水斜坑51内は大気圧状態にあるため、取水
斜坑51内にストレーナ30のフィルタ層33、洗浄パ
イプ35を介して地下水が流入する。流入する地下水圧
が低い場合には、取水斜坑51側から洗浄パイプ35に
圧力水あるいは圧縮空気を送り込み、フィルタ層33と
メッシュフィルタ32の洗浄を行うことができる。洗浄
運転が完了した段階で洗浄パイプ35の開閉バルブ36
を閉じ、集水パイプ37の開閉バルブ38を開放するこ
とにより、取水運転を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による取水トンネルの構築を行うための
一実施の形態としてのシールド掘削機1と、組み立てら
れたトンネルの一部を示した模式全体斜視図。
【図2】トンネルを構成する集水セグメントの内部構成
を示した平断面図。
【図3】本発明のシールド掘削機のテール部とセグメン
トとの関係を示した部分拡大断面図。
【図4】セグメントの組み立て段階におけるセグメント
とテールシールとの位置関係を示した状態説明図(2段
テールシール)。
【図5】セグメントの組み立て段階におけるセグメント
とテールシールとの位置関係を示した状態説明図(3段
テールシール)。
【図6】図4に示した組み立て段階を追って説明した作
業フローチャート。
【図7】従来の取水トンネルの一例の全体構成を示した
模式断面図。
【図8】従来の取水トンネルの一部を拡大して示した部
分拡大斜視図
【符号の説明】
1 トンネル掘削機 2 テール部 3 2段テールシール 3A 前段テールシール 3B 後段テールシール 4 シールド掘削機胴殻 5 防水グリースパテ供給ライン 20 集水セグメント 21 スキンプレート 22 集水開口 30 ストレーナ 32 メッシュフィルタ 33 フィルタ層 34 ドレーン層 35 洗浄パイプ 37 集水パイプ 36,38 開閉バルブ 40 フィルタ材 41 ドレーン部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地山に接する外周面の一部に集水開口が形
    成されたセグメントをトンネル掘削機の掘進に伴って組
    み立てていき、帯水層内に取水トンネルを構築する方法
    であって、前記集水開口から構築中の前記取水トンネル
    内への地下水の流入を、前記トンネル掘削機のテール位
    置の胴殻内面に周方向に沿って前記集水開口を跨ぐよう
    に設けられた複数段のテールシールで止水するようにし
    たことを特徴とする取水トンネルの構築方法。
  2. 【請求項2】トンネル掘削機の掘進に伴い、前記複数段
    のテールシールのうち、前記集水開口位置を摺接して移
    動するテールシールでの防水グリースパテ供給ラインの
    運転を停止する一方、前記セグメントのスキンプレート
    面を摺接して移動する他のテールシールの防水グリース
    パテ供給ラインの運転を行い、前記テール位置で止水す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の取水トン
    ネルの構築方法。
  3. 【請求項3】組み立てられるセグメントに形成された集
    水開口のトンネル延長方向の開口幅を跨ぐようにテール
    位置の胴殻内面に周方向に沿って複数段のテールシール
    が設けられたことを特徴とするトンネル掘削機。
  4. 【請求項4】組み立てられるセグメントに形成された集
    水開口のトンネル延長方向の幅よりも間隔をあけて、テ
    ール位置の胴殻内面に周方向に沿って複数段のテールシ
    ールが設けられたことを特徴とする請求項3記載のトン
    ネル掘削機。
  5. 【請求項5】前記複数段のテールシールのそれぞれに独
    立して運転可能な防水グリースパテ供給ラインが配管さ
    れたことを特徴とする請求項3または請求項4記載のト
    ンネル掘削機。
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CN114045799B (zh) * 2021-12-21 2022-11-29 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种引水隧洞交叉的导流洞封堵结构

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