JPH1110053A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH1110053A
JPH1110053A JP16086897A JP16086897A JPH1110053A JP H1110053 A JPH1110053 A JP H1110053A JP 16086897 A JP16086897 A JP 16086897A JP 16086897 A JP16086897 A JP 16086897A JP H1110053 A JPH1110053 A JP H1110053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気の放電に起因する処理液の飛散を効果
的に防止する。 【解決手段】 チャック12に吸着保持した基板Wの表
面にフォトレジスト液を供給し、チャック12の回転に
よる遠心力を利用して基板Wの表面に均一な液膜を形成
するようにスピンコータを構成した。チャック12の表
面には、基板Wの中心部を吸着する吸着保持部40と、
その周囲に形成される複数の支持部とを設けた。支持部
としては、チャック12の中心から放射状に延びる放射
状支持部44と、平面視でこれら放射状支持部44の間
に設けられる中間支持部46と、チャック12の周縁に
沿って断続的に配設される端縁支持部48とを設けた。
そして、これら吸着保持部40、放射状支持部44、中
間支持部46及び端縁支持部48により基板Wを吸着し
た状態で水平に支持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示器用ガラ
ス角型基板、プラズマディスプレイ用ガラス角形基板、
半導体ウエハ等の基板に所定の処理液を塗布する基板処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示器用ガラス基板やプラズ
マディスプレイ用ガラス基板等の角型基板にフォトレジ
スト液等の処理液を塗布する基板処理装置として、例え
ば、特開平7−328510号公報に開示されるような
装置が知られている。
【0003】この装置は、基板を吸着保持する回転可能
なチャックと、このチャックを包囲するスピンカップ
と、スピンカップ内外にわたって移動可能な液供給用の
スリットノズルとを有しており、チャックに保持された
基板上にスリットノズルを介して処理液を供給した後、
チャックと基板を一体に回転させることにより、その遠
心力によって基板全体に均一な処理液の薄膜を形成する
ように構成されている。
【0004】そして、塗布後は、例えば、チャックを上
昇させることにより基板をスピンカップ上方に持ち上
げ、搬送装置により基板を支持した後、チャックを下降
させることにより基板をチャックから剥離させながら搬
送装置に受渡して次工程へと搬送するように構成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
置では、通常、基板のほぼ全面を吸着するようにチャッ
クが構成されており、こうすることで基板全体を平坦に
保持して全体に均一な厚みを有する薄膜を形成するよう
にしてある。
【0006】ところが、基板全体を吸着保持するため、
基板には、その全体にわたって接触帯電による比較的高
い電圧の静電気が発生しており、基板をチャックから剥
離させる際に基板の角部で放電が生じて、処理液がミス
ト状に飛散するという現象が生じる場合がある。
【0007】この際、飛散する処理液は基板角部近傍に
塗布されているもの、すなわち、後工程で洗浄除去され
るものであるため当該基板の品質に影響を及ぼすことは
少ないが、チャックからの基板の剥離は、上述のように
基板が上方に持ち上げられた状態で行われるため、飛散
した処理液が周辺機器に付着して乾燥し、これによって
パーティクルが発生するという問題がある。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、基板に処理液を塗布する基板処理装置
において、静電気の放電に起因する処理液の飛散を効果
的に防止することができる基板処理装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、保持手段により保持した基板の表面に、
液供給手段により処理液を供給して基板処理を行う基板
処理装置において、上記保持手段は、基板の裏面中央部
を吸着保持する吸着保持手段と、前記吸着保持手段の周
辺領域に設けられ、上記基板の裏面のうち上記吸着保持
手段で保持されていない周囲の領域において基板を複数
箇所で支持する支持手段とを備えているものである(請
求項1)。
【0010】通常、接触帯電により生じる静電気の電圧
は、基板を吸着して保持する部分で高くなる。そのた
め、基板中央部のみを吸着保持し、その周囲を支持手段
で支持するようにすれば、基板全体を平坦に保持しなが
らも、基板の上記周囲の領域では、静電気の電圧が高く
なることが抑えられ、これにより放電が抑えられる。
【0011】特に、請求項1記載の装置において、上記
支持手段が、上記周辺領域において点在して配置され、
各々が基板の上記周囲の領域を支持する複数の支持部を
備えるようにすれば、基板との接触面積を少なくして基
板の上記周囲の領域での接触帯電による静電気の発生を
抑えることができる。
【0012】また、請求項2記載の装置において、上記
複数の支持部の少なくとも一部を基板の端縁に沿って断
続的に設けるようにすれば(請求項3)、基板の端縁部
分を支持しながらも、その部分で静電気の電圧が高くな
るのを抑えることができる。
【0013】さらに、請求項2または3に記載の装置に
おいて、上記支持手段が、上記周辺領域に配置され、基
板の上記周囲の領域で基板を吸着支持する吸着保持部を
さらに備えるようにすれば(請求項4)、基板中央部以
外の部分を吸着することにより、保持手段による基板の
保持力を高めることが可能となる。
【0014】特に、請求項2乃至4のいずれかに記載の
基板処理装置において、前記複数の支持部の少なくとも
一部が平面視で上記吸着保持手段を中心として放射状に
配置されるようにしたり(請求項5)、あるいは、平面
視で格子状に配置されるようにすれば(請求項6)、基
板全体を良好に平坦に保持することができる。
【0015】また、請求項2乃至6のいずれかに記載の
基板処理装置において、基板との接触部分が点又は線と
なるように、前記複数の支持部の少なくとも一部を構成
するようにすれば(請求項7)、基板との接触面積を小
さくして、静電気の電圧が高くなるのを効果的に抑える
ことができる。
【0016】また、請求項1乃至7のいずれかに記載の
基板処理装置において、吸着保持手段および支持手段を
液供給手段に対して相対的に移動させる移動手段を設け
るようにすれば(請求項8)、処理液の供給に際し、基
板を平坦に支持した状態で液供給手段に対して基板を接
近させ、あるいは離間させる必要がある場合に都合のよ
いものとなる。
【0017】さらに、請求項1乃至8のいずれかに記載
の基板処理装置において、前記吸着保持手段および支持
手段を一体に回転駆動する駆動手段を設けるようにすれ
ば(請求項9)、基板を回転させながら処理液を基板表
面で拡げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0019】図1は、本発明の基板処理装置を概略的に
示している。この図に示す基板処理装置は、ガラス製、
かつ角形の基板W(以下、単に基板Wという)を回転さ
せながらその表面にフォトレジスト液(処理液)の薄膜
を形成するスピンコータ10で、基板Wを保持するチャ
ック12と、処理中の基板Wを包囲するカップ14及び
蓋体16と、フォトレジスト液を基板Wの表面に供給す
る液供給装置18とを備えている。
【0020】上記チャック12は、平面視で基板Wより
も若干小さな相似形を有しており、スピンコータ10の
基台(図示せず)に上下動及び回転可能に支持されてい
る。
【0021】すなわち、スピンコータ10の基台には鉛
直方向のガイド23と、モータ26の作動により回転す
るボールねじ軸24とが設けられ、チャック12の中央
部裏面に接続された支持軸20が、その下端部に取付け
られたブラケットを介して上記ガイド23沿って上下動
可能に支持されているとともに、このブラケットに連結
されたナット部分22が上記ボールねじ軸24に螺合し
ている。そして、上記モータ26の作動によるボールね
じ軸24の回転に応じてチャック12がカップ14内に
介在する処理位置と、カップ上方に突出する位置とにわ
たって昇降するようになっている。
【0022】また、図示を省略しているが、カップ14
の下方には、例えば、モータを駆動源として上記支持軸
20を回転させるベルト伝動機構等からなる回転駆動機
構が配設されており、これによりチャック12が回転さ
せられるようになっている。
【0023】チャック12には、図2に示すように、そ
の表面に基板Wの中央を吸着した状態で支持する吸着保
持部40(吸着保持手段)と、その周囲を支持する複数
の支持部(支持手段)とが設けられている。これらの吸
着保持部40及び支持部は、いずれもチャック12の表
面に形成される突部からなり、これらの突部により基板
Wを支持するようになっている。
【0024】吸着保持部40は、チャック12の中心部
に形成された円形の突部に平面視で十字状の溝40a及
び同心円状の複数の環状溝40bが形成されたもので、
その中心には、図3に示すように、チャック内部に形成
される負圧供給通路42への連絡口43が開口してい
る。すなわち、チャック12は供給管等を介して図外の
負圧供給源に接続されており、負圧供給源から供給され
る負圧が供給通路42及び連絡口43を介して上記各溝
40a,40b内に導入されることによって基板Wが吸
引保持されるようになっている。
【0025】上記支持部としては、チャック12の中心
から放射状に延びる放射状支持部44と、平面視でこれ
ら放射状支持部44の間に設けられる中間支持部46
と、チャック12の端縁に沿って断続的に配設される端
縁支持部48とが設けられている。
【0026】放射状支持部44には、スリット状の溝4
4aが形成されており、図4に示すように、この溝44
a内に上記負圧供給通路42への連絡口45が開口して
いる。これにより、放射状支持部44においても基板W
を吸着保持し得るようになっている。一方、中間支持部
46及び端縁支持部48は、単に、基板Wを支えるだけ
の構成となっており、特に、端縁支持部48は、図5に
示すように、先細りの形状とされ、これにより基板Wへ
の接触部分が線状となって接触面積が小さくなるように
されている。
【0027】つまり、このチャック12では、吸着部分
を基板Wの中心部及びその周辺部分にとどめ、基板Wの
端縁部分については、基板Wとチャック12の接触面積
を極力少なくし、しかも、基板Wを吸着することなく単
に支えるだけの構成となっている。こうすることで、基
板Wを水平な状態で適切に吸着保持しながらも、基板W
とチャック12との接触帯電による静電気の電圧が基板
端縁部分で高くなることがないようになっている。
【0028】一方、上記液供給装置18には、フォトレ
ジスト液を基板Wの表面に向けて吐出するための一軸方
向に延びるスリット状の吐出口を有するノズル30が設
けられ、このノズル30がカップ14の上方においてノ
ズル30の長手方向と直交する方向に移動可能に支持さ
れている。
【0029】すなわち、上記カップ14の側部には互い
に水平かつ平行に延びる一対のレール(図示せず)とモ
ータ32の作動により回転するボールねじ軸34とが配
設され、上記レールに支持部材36がスライド自在に装
着され、この支持部材36に上記ノズル30が取付けら
れるとともに、この支持部材36のナット部分36aが
上記ボールねじ軸34に螺合している。そして、モータ
32の作動によるボールねじ軸34の回転に応じてノズ
ル30が支持部材36と一体にカップ14上方を移動す
るとともに、この移動中にノズル30のスリット状の吐
出口からフォトレジスト液を吐出することにより基板表
面にフォトレジスト液を供給するようになっている。
【0030】上記カップ14及び蓋体16は、基板Wを
収納する閉空間を形成するもので、処理中は、基板Wを
この空間内に配置することによって、基板Wの回転に伴
う周囲へのフォトレジスト液の飛散を防止すようになっ
ている。蓋体16は、図外の昇降駆動機構により昇降可
能に支持され、下降端位置でカップ14に装着されるこ
とにより、カップ14と共働して上記閉空間を形成する
ようになってる。
【0031】以上のように構成されたスピンコータ10
では、蓋体16が上昇端の待機位置に、ノズル30がカ
ップ14側方の待機位置にそれぞれ保持された状態で、
図外の搬送装置により基板Wが搬入されてチャック12
に受け渡される。
【0032】具体的に説明すると、例えば、搬送装置の
一対のアームにより相対向する端縁部分が支持された状
態で基板Wがカップ上方に配置され、チャック12の上
昇に伴い基板Wが持ち上げられる。そして、アームが互
いに基板幅よりもの広い間隔に変位させられた後、チャ
ック12が下降することにより搬送装置からチャック1
2へと基板Wが受け渡される。この際、例えば、基板W
がチャック12によって持ち上げれられるタイミングで
上記負圧供給通路42に負圧が供給され、これにより基
板Wが吸着保持部40及び放射状支持部44等によって
水平に支持された状態で吸着保持される。
【0033】基板Wを吸着保持したチャック12は、そ
の後、液供給装置18による所定の供給位置、すなわ
ち、カップ14の上方であって、ノズル30と基板表面
との間隔が所定の間隔となる高さ位置に保持される。そ
して、この状態で、液供給装置18の作動によりノズル
30が往復移動させられつつ、この間に、ノズル30か
らフォトレジスト液が吐出されることにより基板表面に
フォトレジスト液が供給される。
【0034】フォトレジスト液の供給が完了すると、ノ
ズル30が待機位置にリセットされるとともに、チャッ
ク12がカップ14内の処理位置にセットされ、その
後、蓋体16が下降位置まで移動させられてカップ14
に装着される。これによりカップ14及び蓋体16によ
り形成される閉空間内に基板Wが配置される。
【0035】次いで、チャック12が回転駆動させられ
ることにより、その遠心力でフォトレジスト液が基板表
面全体に拡げられる。こうして基板Wの表面に均一なフ
ォトレジスト液の薄膜が形成されることとなる。
【0036】このようなフォトレジスト液の塗布動作が
完了すると、蓋体16がカップ14上方の退避位置にリ
セットされ、その後、チャック12から搬送装置へと基
板が受け渡されて例えば次工程へと基板Wが搬出され
る。
【0037】この際、チャック12から搬送装置への基
板Wの受渡しは、搬送装置からチャック12への基板W
の受渡し動作と逆の動作に基づいて行われる。
【0038】すなわち、上記両アームが離間位置にセッ
トされた状態でカップ14の上方に搬送装置がセットさ
れ、この状態でチャック12が上昇することにより、両
アームの間を介してこれらの上方に基板Wが持ち上げら
れる。そして、両アームが接近させられた後、チャック
12が下降するとともに所定のタイミングでチャック1
2への負圧の供給が停止され、これにより基板Wが搬送
装置に受け渡される。
【0039】ところで、このような基板Wの受渡し時に
は、吸着保持されていた基板Wがチャック12から引き
剥がされるときに、基板Wとチャック12との接触帯電
によって生じた静電気が基板角部から放電され、基板角
部のフォトレジスト液がスピンコータ10の周囲に飛散
することが懸念されるところである。
【0040】しかし、上記チャック12では、上述のよ
うに基板Wの中心部及びその周辺の一部のみを吸着保持
するだけで、基板Wの端縁部分については、基板Wを吸
着することなく、先細りに形成した端縁支持部48によ
って断続的に基板Wを支えているだけなので、接触帯電
により生じる基板端縁部分での静電気の電圧レベルは極
めて低い。そのため、基板端縁部分での静電気の電圧レ
ベルが、例えば、放電を誘発する程度の高い電圧、すな
わち、基板Wの吸着保持部分等で生じるレベルまで高ま
ることがない。従って、上記のような放電現象は極めて
発生し難く、放電によりフォトレジスト液が周囲に飛散
することは殆どない。
【0041】このように上記スピンコータ10によれ
ば、静電気の放電に伴い装置周辺に処理液を飛散させる
ようなことが殆どないので、従来のこの種の装置のよう
に、放電により飛散した処理液が乾燥してパーティクル
が発生し、これにより基板の品質を低下させてしまうと
いう事態の発生を効果的に回避することができる。
【0042】なお、上記実施形態のスピンコータ10
は、本発明に係る基板処理装置の一例であって、その具
体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。
【0043】例えば、基板Wを吸着保持するチャックと
しては、上記チャック12以外に、例えば、図6に示す
ように、上記吸着保持部40と同一構造の吸着保持部5
0を中央部に有し、支持部として、吸着保持部の周囲に
格子状の突部からなる支持部52(格子状支持部52と
いう)を設けたチャック12′を採用するようにしても
よい。この場合、格子状突起52は、先に説明したチャ
ック12の端縁支持部48と同様に先細りに形成して基
板Wへの接触面積を小さくし、また、同図に示すように
基板Wをその端縁に沿って断続的に支持するように格子
を形成するのが好ましい。このようなチャック12′の
場合にも、基板Wの中心部分のみを吸着し、基板Wの端
縁部分については、基板Wを吸着することなく、端縁に
沿って断続的に基板Wを支えるだけなので、静電気の電
圧が基板端縁部分で高くなることがない。従って、放電
現象の発生を効果的に抑えることができる。
【0044】なお、チャックの具体的な構成は、これら
チャック12,12′以外にも種々考えられるが、接触
帯電により生じる静電気の電圧は、基板Wとチャック1
2との接触面積が広いほど高く、特に、基板を吸着する
部分で高くなる傾向にあるので、要は、基板端縁部分に
おける基板Wの支持箇所を少なく設定するとともに、基
板端縁部分では基板Wの吸着を行うことなく単に基板W
を支えるようにチャック12を構成するようにすればよ
い。
【0045】また、上記のスピンコータ10では、チャ
ック12全体が昇降するように構成されているが、例え
ば、チャック12のうち吸着保持部40の部分のみを昇
降させるように構成してもよい。
【0046】すなわち、上記スピンコータ10では、液
供給装置18によるフォトレジスト液の供給の際に、カ
ップ14上方に配置されたノズル30と基板Wとの間隔
を所定の間隔に保つため、チャック12をカップ14内
の処理位置よりも上方の位置(中段位置)にセットして
基板Wを水平に支持する必要がある。そのためチャック
全体を昇降させるようにしている。しかし、例えば、基
板Wをカップ14内の処理位置にセットした状態のまま
でフォトレジスト液を供給できるように液供給装置18
が構成されている場合には、必ずしも、中段位置で基板
Wを水平に保持する必要がなく、従って、このような場
合には、チャック12のうち吸着保持部40の部分のみ
を昇降させるように構成してもよい。
【0047】さらに、上記実施形態では、処理液として
フォトレジスト液を基板Wに塗布するスピンコータを例
に説明しているが、本発明の適用対象はスピンコータに
限定されるものではなく、いわゆるスリットコータや、
処理液として現像液を供給して現像を行う基板処理装置
にも適用することができる。
【0048】ところで、本発明は、上記の実施の形態に
示されるような、ガラス製かつ角形の基板の表面にスリ
ット状の吐出口を有するノズルから処理液を供給すると
いう構成の場合に特に効果を発揮するものである。すな
わち、上記チャックにより基板の中央部を吸着保持した
ときに接触帯電により、吸着保持された基板の中央部に
静電気が発生する。基板が絶縁物であるガラス製である
場合、静電気により基板の中央部に発生した電荷が、基
板の中央部から端縁部分まで移動する速度が遅いので、
基板の端縁部分には静電気による電荷が殆ど移動せず、
放電現象が生じない。また、放電現象の発生し易い基板
の角部においても静電気による電荷が殆ど移動しないの
で、角部において放電現象が生じない。
【0049】また、スリット状の吐出口を有するノズル
によって基板の表面全体にわたって均一に処理液を塗布
するためには、ノズルが基板の表面に沿って移動しつ
つ、スリット状の吐出口から処理液を基板の表面に供給
するときに、ノズルの吐出口とチャックに保持された基
板の表面との間隔を常に一定に保持する必要がある。本
発明によれば、基板の中央部が吸着保持部によって吸着
保持されているとともに、吸着保持されていない基板の
周囲の領域における複数個所が支持部によって支持され
ているので、基板の表面全体を平坦にすることができ、
ノズルの吐出口から基板の表面に処理液を供給するとき
に、吐出口と基板の表面との間隔を常に一定に保持する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、接触帯
電により生じる静電気の電圧が基板を吸着保持する部分
で高くなることに着眼し、基板の保持手段に、基板の裏
面中央部を吸着保持する吸着保持手段と、吸着保持手段
の周辺領域に設けられ、基板の裏面のうち吸着保持手段
で保持されていない周囲の領域において基板を複数箇所
で支持する支持手段とを設けて基板を保持するように
し、こうすることで接触帯電によって基板の端縁部分で
生じる静電気の電圧が高くなるのを抑えるようにしたの
で、基板を水平に保持しながらも、このような静電気に
起因した放電現象の発生を効果的に抑えることができ
る。従って、放電現象に伴う処理液の飛散を効果的に防
止することができる。
【0051】この構成において、上記支持手段は、保持
手段の上記周辺領域において点在して配置され、各々が
基板の周囲の領域を支持する複数の支持部を備えるのが
有効で、特に、複数の支持部の少なくとも一部を基板の
端縁に沿って断続的に設けるようにすれば、端縁部分で
の基板の撓みを防止しながら、接触帯電による基板端縁
部分での静電気の発生を抑えることができる。
【0052】また、上記のような構成において、上記支
持手段が、保持手段の上記周辺領域に配置され、基板の
上記周囲の領域で基板を吸着支持する吸着支持部をさら
に備えるようにすれば、基板中央部以外の箇所を吸着す
ることで、保持手段による基板の保持力を高めることが
できる。
【0053】特に、前記複数の支持部の少なくとも一部
が平面視で上記吸着保持手段を中心として放射状に配置
されるようにしたり、あるいは、平面視で格子状に配置
されるようにすれば、基板全体を良好に平坦に保持する
ことができる。
【0054】また、基板との接触部分が点又は線となる
ように、前記複数の支持部の少なくとも一部を構成する
ようにすれば、基板との接触面積を小さくして、静電気
の電圧が高くなるのを効果的に抑えることができる。
【0055】さらに、吸着保持手段および支持手段を液
供給手段に対して相対的に移動させる移動手段を設けた
り、さらに、吸着保持手段および支持手段を一体に回転
駆動する駆動手段を設けるようにすれば、いわゆるスリ
ットコート、スピンコートといった処理液の塗布動作形
態に適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の一の実施の形態を
示す斜視図である。
【図2】チャックの構成を示す平面図である。
【図3】チャックの構成を示す図2におけるA−A断面
図である。
【図4】チャックの構成を示す図2におけるB−B断面
図である。
【図5】チャックの構成を示す図2におけるC−C断面
図である。
【図6】本発明に係る基板処理装置の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 スピンコータ 12 チャック 14 カップ 16 蓋体 18 液供給装置 30 ノズル 40 吸着保持部 40a 溝 40b 環状溝 42 負圧供給通路 44 放射状支持部 44 溝 46 中間支持部 48 端縁支持部 W 基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持手段により保持した基板の表面に、
    液供給手段により処理液を供給して基板処理を行う基板
    処理装置において、上記保持手段は、基板の裏面中央部
    を吸着保持する吸着保持手段と、前記吸着保持手段の周
    辺領域に設けられ、上記基板の裏面のうち上記吸着保持
    手段で保持されていない周囲の領域において基板を複数
    箇所で支持する支持手段とを備えることを特徴とする基
    板処理装置。
  2. 【請求項2】 上記支持手段が、保持手段の上記周辺領
    域において点在して配置され、各々が基板の上記周囲の
    領域を支持する複数の支持部を備えることを特徴とする
    請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の支持部の少なくとも一部が基
    板の端縁に沿って断続的に設けられていることを特徴と
    する請求項2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 上記支持手段が、保持手段の上記周辺領
    域に配置され、基板の上記周囲の領域で基板を吸着支持
    する吸着支持部をさらに備えることを特徴とする請求項
    2または3に記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の支持部の少なくとも一部が平
    面視で上記吸着保持手段を中心として放射状に配置され
    ていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記
    載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の支持部の少なくとも一部が平
    面視で格子状に配置されていることを特徴とする請求項
    2乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の支持部の少なくとも一部は、
    基板への接触部分が点又は線となるように形成されてい
    ることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の
    基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記吸着保持手段および支持手段を液供
    給手段に対して相対的に移動させる移動手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の
    基板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記吸着保持手段および支持手段を一体
    に回転駆動する駆動手段を備えていることを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかに記載の基板処理装置。
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JP2010231216A (ja) * 2010-04-23 2010-10-14 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ製造方法及びカラーフィルタ製造装置

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