JPH1099106A - クルミボタン - Google Patents
クルミボタンInfo
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- JPH1099106A JPH1099106A JP28178496A JP28178496A JPH1099106A JP H1099106 A JPH1099106 A JP H1099106A JP 28178496 A JP28178496 A JP 28178496A JP 28178496 A JP28178496 A JP 28178496A JP H1099106 A JPH1099106 A JP H1099106A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧入板が傘部の凹状裏面に圧入されすぎたり
傾いたり割れたりする不具合を防止し、常に圧入板が適
正位置に適正姿勢で圧入されて、凹状裏面との間に装飾
シートを確実に挟持することができ、もって装飾シート
の弛みや外れを防止することができるとともに、圧入板
圧入時における軸部の曲りを防止することもできるクル
ミボタンを得る。 【解決手段】 クルミボタン1は、ボタン本体2と装飾
シート9と圧入板10とを備える。ボタン本体2の傘部
3の凹状裏面5には軸部7が突設され、その付根部は軸
部7より太いボス部8で補強されている。軸部7を軸通
孔11に挿通させながら、圧入板10を凹状裏面5に圧
入すると、圧入板10はボス部8の下面に当接して圧入
位置が適正位置に規制される。
傾いたり割れたりする不具合を防止し、常に圧入板が適
正位置に適正姿勢で圧入されて、凹状裏面との間に装飾
シートを確実に挟持することができ、もって装飾シート
の弛みや外れを防止することができるとともに、圧入板
圧入時における軸部の曲りを防止することもできるクル
ミボタンを得る。 【解決手段】 クルミボタン1は、ボタン本体2と装飾
シート9と圧入板10とを備える。ボタン本体2の傘部
3の凹状裏面5には軸部7が突設され、その付根部は軸
部7より太いボス部8で補強されている。軸部7を軸通
孔11に挿通させながら、圧入板10を凹状裏面5に圧
入すると、圧入板10はボス部8の下面に当接して圧入
位置が適正位置に規制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣服、帽子、手提
げ袋、鞄等の被取付シートに取付けられるクルミボタン
に関するものである。
げ袋、鞄等の被取付シートに取付けられるクルミボタン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】衣服5
0に取付けられる一般的なクルミボタン51は、図8及
び図9に示すように、傘部53の凹状裏面55の中央部
に軸部56が突設された樹脂製のボタン本体52と、傘
部53をくるむための布製の装飾シート59と、軸部5
6が挿通する軸通孔61を備えた樹脂製の圧入板60と
を構成部品とする。軸部56の途中には、一対の小さい
環状突起57,57が圧入板60の厚さと略等しい間隔
を置いて形成されている。
0に取付けられる一般的なクルミボタン51は、図8及
び図9に示すように、傘部53の凹状裏面55の中央部
に軸部56が突設された樹脂製のボタン本体52と、傘
部53をくるむための布製の装飾シート59と、軸部5
6が挿通する軸通孔61を備えた樹脂製の圧入板60と
を構成部品とする。軸部56の途中には、一対の小さい
環状突起57,57が圧入板60の厚さと略等しい間隔
を置いて形成されている。
【0003】このクルミボタン51を組立てるには、傘
部53をその凸状表面54から凹状裏面55に亘って装
飾シート59でくるみ、軸通孔61に軸部56を挿通さ
せながら、圧入板60を治具で打込む等して凹状裏面5
5に圧入する。圧入した圧入板60は、軸通孔61の弾
性変形によって下側の環状突起57を乗越え、両環状突
起57,57間に係止する。圧入板60の外周面は、凹
状裏面55との間に装飾シート59を挟持する。このク
ルミボタン51は、軸部56の先端部に形成された止め
穴58に糸62を通し、衣服50に縫い止めて取付け
る。
部53をその凸状表面54から凹状裏面55に亘って装
飾シート59でくるみ、軸通孔61に軸部56を挿通さ
せながら、圧入板60を治具で打込む等して凹状裏面5
5に圧入する。圧入した圧入板60は、軸通孔61の弾
性変形によって下側の環状突起57を乗越え、両環状突
起57,57間に係止する。圧入板60の外周面は、凹
状裏面55との間に装飾シート59を挟持する。このク
ルミボタン51は、軸部56の先端部に形成された止め
穴58に糸62を通し、衣服50に縫い止めて取付け
る。
【0004】ところが、このクルミボタン51において
は、圧入板60の圧入位置が小さい環状突起57,57
で決められているだけなので、圧入板60を圧入する時
の力加減によっては、図9に二点鎖線で示すように、圧
入板60が上側の環状突起57をも乗り越えて凹状裏面
55の奥に圧入されすぎることがあった。また、圧入板
60が、軸部56に対し傾いてこじれたり、打込む途中
で割れたりすることもあった。これらいずれの場合も、
圧入板60と凹状裏面55との間に、充分な力で装飾シ
ート59を挟持することができなくなるため、装飾シー
ト59の弛みや傘部53からの外れの原因となってい
た。また、軸部56は細くて強度が低いため、圧入板6
0を圧入する時に、付根部から曲がるおそれもあった。
は、圧入板60の圧入位置が小さい環状突起57,57
で決められているだけなので、圧入板60を圧入する時
の力加減によっては、図9に二点鎖線で示すように、圧
入板60が上側の環状突起57をも乗り越えて凹状裏面
55の奥に圧入されすぎることがあった。また、圧入板
60が、軸部56に対し傾いてこじれたり、打込む途中
で割れたりすることもあった。これらいずれの場合も、
圧入板60と凹状裏面55との間に、充分な力で装飾シ
ート59を挟持することができなくなるため、装飾シー
ト59の弛みや傘部53からの外れの原因となってい
た。また、軸部56は細くて強度が低いため、圧入板6
0を圧入する時に、付根部から曲がるおそれもあった。
【0005】次に、幼児用の帽子70の頂部等に取付け
られる別のタイプのクルミボタン71は、図10及び図
11に示すように、傘部73の凹状裏面75の中央部に
筒部76が突設された樹脂製のボタン本体72と、傘部
73をくるむための布製の装飾シート79と、筒部76
が挿通する筒通孔81を備えた樹脂製の圧入板80とを
構成部品とする。筒部76の内周面には環状突起77が
形成されている。
られる別のタイプのクルミボタン71は、図10及び図
11に示すように、傘部73の凹状裏面75の中央部に
筒部76が突設された樹脂製のボタン本体72と、傘部
73をくるむための布製の装飾シート79と、筒部76
が挿通する筒通孔81を備えた樹脂製の圧入板80とを
構成部品とする。筒部76の内周面には環状突起77が
形成されている。
【0006】このクルミボタン71を組立てるには、傘
部73をその凸状表面74から凹状裏面75に亘って装
飾シート79でくるみ、筒通孔81に筒部76を挿通さ
せながら圧入板80を傘部73の凹状裏面75に圧入す
る。圧入した圧入板80の外周面は、凹状裏面75との
間に装飾シート79を挟持する。
部73をその凸状表面74から凹状裏面75に亘って装
飾シート79でくるみ、筒通孔81に筒部76を挿通さ
せながら圧入板80を傘部73の凹状裏面75に圧入す
る。圧入した圧入板80の外周面は、凹状裏面75との
間に装飾シート79を挟持する。
【0007】このクルミボタン71の帽子70への取付
けには、リベット部材82が使用される。リベット部材
82は頭部83及び軸部84を備え、軸部84の途中に
は、一対の小さい環状突起85,85が環状突起77の
厚さと略等しい間隔を置いて形成されている。そして、
クルミボタン71を帽子70の頂部にあてがい、軸部8
4を帽子70に刺し通して筒部76の内部に挿入し、環
状突起85,85間に環状突起77を係合させて取付け
る。
けには、リベット部材82が使用される。リベット部材
82は頭部83及び軸部84を備え、軸部84の途中に
は、一対の小さい環状突起85,85が環状突起77の
厚さと略等しい間隔を置いて形成されている。そして、
クルミボタン71を帽子70の頂部にあてがい、軸部8
4を帽子70に刺し通して筒部76の内部に挿入し、環
状突起85,85間に環状突起77を係合させて取付け
る。
【0008】ところが、このクルミボタン71において
は、圧入板80の圧入位置が特に決められていないの
で、やはり圧入板80が圧入されすぎたり割れたりする
ことがあり、装飾シート79の弛みや外れの原因となっ
ていた。また、クルミボタン71とリベット部材82と
は、環状突起85,85と環状突起77との係合だけで
取付いているので、強い外力がかかると、クルミボタン
71がリベット部材82から外れるおそれがあった。
は、圧入板80の圧入位置が特に決められていないの
で、やはり圧入板80が圧入されすぎたり割れたりする
ことがあり、装飾シート79の弛みや外れの原因となっ
ていた。また、クルミボタン71とリベット部材82と
は、環状突起85,85と環状突起77との係合だけで
取付いているので、強い外力がかかると、クルミボタン
71がリベット部材82から外れるおそれがあった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、圧入板が傘部の凹状裏面に圧入されすぎたり傾いた
り割れたりする不具合を防止し、常に圧入板が適正位置
に適正姿勢で圧入されて、凹状裏面との間に装飾シート
を確実に挟持することができ、もって装飾シートの弛み
や外れを防止することができるとともに、圧入板圧入時
における軸部の曲りを防止することもできるクルミボタ
ンを提供することにある。
し、圧入板が傘部の凹状裏面に圧入されすぎたり傾いた
り割れたりする不具合を防止し、常に圧入板が適正位置
に適正姿勢で圧入されて、凹状裏面との間に装飾シート
を確実に挟持することができ、もって装飾シートの弛み
や外れを防止することができるとともに、圧入板圧入時
における軸部の曲りを防止することもできるクルミボタ
ンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、傘部を有するボタン本体と、傘部をその
凸状表面から凹状裏面に亘ってくるむ装飾シートと、凹
状裏面に圧入されて該凹状裏面との間に装飾シートを挟
持する圧入板とを備え、被取付シートに取付けられるク
ルミボタンにおいて、傘部の凹状裏面の中央部に軸部を
突設するとともに、軸部の付根部を軸部より太いボス部
で補強し、圧入板に軸部が挿通する軸通孔を形成し、圧
入板の片面を圧入時にボス部に当接させることで圧入位
置を規制したことを特徴とする。
に、本発明は、傘部を有するボタン本体と、傘部をその
凸状表面から凹状裏面に亘ってくるむ装飾シートと、凹
状裏面に圧入されて該凹状裏面との間に装飾シートを挟
持する圧入板とを備え、被取付シートに取付けられるク
ルミボタンにおいて、傘部の凹状裏面の中央部に軸部を
突設するとともに、軸部の付根部を軸部より太いボス部
で補強し、圧入板に軸部が挿通する軸通孔を形成し、圧
入板の片面を圧入時にボス部に当接させることで圧入位
置を規制したことを特徴とする。
【0011】ここで、ボタン本体及び圧入板の素材は、
特定のものに限定されず、樹脂、金属、木等を例示でき
る。装飾シートの素材も、特定のものに限定されず、織
布、不織布、皮、樹脂シート等を例示できる。傘部の凸
状表面は、全体として凸状であればよく、一部に平面又
は凹面を含んでいてもよい。
特定のものに限定されず、樹脂、金属、木等を例示でき
る。装飾シートの素材も、特定のものに限定されず、織
布、不織布、皮、樹脂シート等を例示できる。傘部の凸
状表面は、全体として凸状であればよく、一部に平面又
は凹面を含んでいてもよい。
【0012】クルミボタンの被取付シートへの取付手段
は、特に限定されないが、例えば次のように軸部を利用
して取付けることが好ましい。 軸部の先端部に形成した止め穴やループに糸を通
し、被取付シートに縫い止めることにより取付けるこ
と。 軸部の先端部を、被取付シートにその一方側から刺
し通し、その他方側に配されたシート挟着部材にカシメ
止めすることにより取付けること。この場合、シート挟
着部材には、雄型スナップ又は雌型スナップを形成する
こともできる。
は、特に限定されないが、例えば次のように軸部を利用
して取付けることが好ましい。 軸部の先端部に形成した止め穴やループに糸を通
し、被取付シートに縫い止めることにより取付けるこ
と。 軸部の先端部を、被取付シートにその一方側から刺
し通し、その他方側に配されたシート挟着部材にカシメ
止めすることにより取付けること。この場合、シート挟
着部材には、雄型スナップ又は雌型スナップを形成する
こともできる。
【0013】なお、被取付シートは、特に限定されず、
衣服、帽子、手提げ袋、鞄等を例示でき、その素材とし
ては織布、不織布、皮、樹脂シート等を例示できる。
衣服、帽子、手提げ袋、鞄等を例示でき、その素材とし
ては織布、不織布、皮、樹脂シート等を例示できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した形態例に
ついて、図面を参照して説明する。本実施形態のクルミ
ボタン1は、図5に示すように上着の前身頃の重ね代に
おいて上側となる上前身頃21に取付けたり、図7に示
すように、幼児用の帽子25の頂部に取付けたりできる
もので、図1〜図4に示すように、傘部3を有するボタ
ン本体2と、傘部3をその凸状表面4から凹状裏面5に
亘ってくるむための装飾シート9と、凹状裏面5に圧入
される圧入板10とを構成部品とする。
ついて、図面を参照して説明する。本実施形態のクルミ
ボタン1は、図5に示すように上着の前身頃の重ね代に
おいて上側となる上前身頃21に取付けたり、図7に示
すように、幼児用の帽子25の頂部に取付けたりできる
もので、図1〜図4に示すように、傘部3を有するボタ
ン本体2と、傘部3をその凸状表面4から凹状裏面5に
亘ってくるむための装飾シート9と、凹状裏面5に圧入
される圧入板10とを構成部品とする。
【0015】ボタン本体2は、凸状表面4及び凹状裏面
5を有する傘部3と、凹状裏面5に放射状に付設された
複数の補強リブ6と、凹状裏面5の中央部に突設された
軸部7と、軸部7の付根部を凹状裏面5に連結して補強
する軸部7より太いボス部8とからなり、これらは樹脂
で一体成形されている。軸部7及びボス部8の断面形状
は円形であるが、これに限定されず、例えば四角形でも
よい。軸部7とボス部8との太さの比は約1:2である
が、これに限定されず、1:1.5乃至1:4程度の範
囲で変更することもできる。軸部7の先端は、上前身頃
21に刺し通しやすいように尖っている。
5を有する傘部3と、凹状裏面5に放射状に付設された
複数の補強リブ6と、凹状裏面5の中央部に突設された
軸部7と、軸部7の付根部を凹状裏面5に連結して補強
する軸部7より太いボス部8とからなり、これらは樹脂
で一体成形されている。軸部7及びボス部8の断面形状
は円形であるが、これに限定されず、例えば四角形でも
よい。軸部7とボス部8との太さの比は約1:2である
が、これに限定されず、1:1.5乃至1:4程度の範
囲で変更することもできる。軸部7の先端は、上前身頃
21に刺し通しやすいように尖っている。
【0016】装飾シート9には織布が使用され、傘部3
をその凸状表面4から凹状裏面5の略全体に亘ってくる
めるような大きさの円形に切断されている。
をその凸状表面4から凹状裏面5の略全体に亘ってくる
めるような大きさの円形に切断されている。
【0017】圧入板10は、中央部に軸部7の挿通する
軸通孔11が形成された環状板であり、樹脂で成形され
ている。圧入板10の外径は、後述する圧入位置におけ
る凹状裏面5の内径より若干小さい。また、軸通孔11
の内径は、軸部7の直径より若干大きい。
軸通孔11が形成された環状板であり、樹脂で成形され
ている。圧入板10の外径は、後述する圧入位置におけ
る凹状裏面5の内径より若干小さい。また、軸通孔11
の内径は、軸部7の直径より若干大きい。
【0018】このクルミボタン1を組立てるには、ま
ず、図1〜図3に示すように、装飾シート9で傘部3を
その凸状表面4から凹状裏面5に亘ってくるむ。そし
て、軸部7を軸通孔11に挿通させながら、圧入板10
を、治具(図示略)を使って打込むことにより、凹状裏
面5に圧入する。圧入した圧入板10は、図3に示すよ
うに、ボス部8の下面に当接して圧入位置が適正位置に
規制されるとともに、軸部7に対して直角をなす適正姿
勢で停止する。この状態でさらに圧入板10を打込んで
も、それ以上の圧入はされないし、ボス部8でバックア
ップされることで圧入板10が割れることもない。そし
て、圧入板10は、その外周面と凹状裏面5との間に装
飾シート9を確実に挟持するため、装飾シート9は傘部
3をくるんだ状態に固定され、装飾シート9の弛みや外
れを防止することができる。また、軸部7の付根部はボ
ス部8で補強されているので、圧入板10の圧入時にお
ける軸部7の曲りを防止することもできる。
ず、図1〜図3に示すように、装飾シート9で傘部3を
その凸状表面4から凹状裏面5に亘ってくるむ。そし
て、軸部7を軸通孔11に挿通させながら、圧入板10
を、治具(図示略)を使って打込むことにより、凹状裏
面5に圧入する。圧入した圧入板10は、図3に示すよ
うに、ボス部8の下面に当接して圧入位置が適正位置に
規制されるとともに、軸部7に対して直角をなす適正姿
勢で停止する。この状態でさらに圧入板10を打込んで
も、それ以上の圧入はされないし、ボス部8でバックア
ップされることで圧入板10が割れることもない。そし
て、圧入板10は、その外周面と凹状裏面5との間に装
飾シート9を確実に挟持するため、装飾シート9は傘部
3をくるんだ状態に固定され、装飾シート9の弛みや外
れを防止することができる。また、軸部7の付根部はボ
ス部8で補強されているので、圧入板10の圧入時にお
ける軸部7の曲りを防止することもできる。
【0019】上記のように組立てられたクルミボタン1
を上前身頃21に取付けるには、図3〜図5に示すよう
なシート挟着部材13が使用される。シート挟着部材1
3は、円形基板14と、円形基板14の表面に突設され
た複数の回り止め突起15と、円形基板14の裏面から
外周にかけて連結された雌型スナップ16とからなり、
これらは樹脂で一体成形されている。円形基板14の中
央部には前記軸部7の挿通する貫通孔17が形成されて
いる。そして、クルミボタン1を上前身頃21の表側
に、シート挟着部材13を上前身頃21の裏側にそれぞ
れあてがい、軸部7を上前身頃21に刺し通して貫通孔
17に挿通し、軸部7の先端部を打撃等により拡径変形
させて、円形基板14の裏面側にカシメ止めする。この
カシメ止めにより、圧入板10は上前身頃21を介して
シート挟着部材13に裏打ちされるので、圧入板10が
凹状裏面5から外れるおそれは全くなくなる。また、回
り止め突起15が上前身頃21に食い込むことで、クル
ミボタン1の回り止めを図ることができる。
を上前身頃21に取付けるには、図3〜図5に示すよう
なシート挟着部材13が使用される。シート挟着部材1
3は、円形基板14と、円形基板14の表面に突設され
た複数の回り止め突起15と、円形基板14の裏面から
外周にかけて連結された雌型スナップ16とからなり、
これらは樹脂で一体成形されている。円形基板14の中
央部には前記軸部7の挿通する貫通孔17が形成されて
いる。そして、クルミボタン1を上前身頃21の表側
に、シート挟着部材13を上前身頃21の裏側にそれぞ
れあてがい、軸部7を上前身頃21に刺し通して貫通孔
17に挿通し、軸部7の先端部を打撃等により拡径変形
させて、円形基板14の裏面側にカシメ止めする。この
カシメ止めにより、圧入板10は上前身頃21を介して
シート挟着部材13に裏打ちされるので、圧入板10が
凹状裏面5から外れるおそれは全くなくなる。また、回
り止め突起15が上前身頃21に食い込むことで、クル
ミボタン1の回り止めを図ることができる。
【0020】なお、図5に示すように、上着の前身頃の
重ね代において下側となる下前身頃22には、雄型スナ
ップ18がリベット部材19により取付けられ、該雄型
スナップ18が前記雌型スナップ16と着脱自在に嵌合
するようになっている。
重ね代において下側となる下前身頃22には、雄型スナ
ップ18がリベット部材19により取付けられ、該雄型
スナップ18が前記雌型スナップ16と着脱自在に嵌合
するようになっている。
【0021】また、上記のように組立てられたクルミボ
タン1を帽子25の頂部に取付けるには、図6及び図7
に示すようなシート挟着部材26が使用される。シート
挟着部材26は、中央部に軸部7の挿通する貫通孔27
が形成された環状板であり、樹脂で成形されている。ま
た、シート挟着部材26の裏面の貫通孔27の周りには
凹所28が形成されている。そして、クルミボタン1を
帽子25の頂部の表側に、シート挟着部材26を帽子2
5の頂部の裏側にそれぞれあてがい、軸部7を帽子25
に刺し通して貫通孔27に挿通し、軸部7の先端部を打
撃等により拡径変形させて、凹所28に収まるようにカ
シメ止めする。この場合も、圧入板10が凹状裏面5か
ら外れるおそれは全くなくなる。
タン1を帽子25の頂部に取付けるには、図6及び図7
に示すようなシート挟着部材26が使用される。シート
挟着部材26は、中央部に軸部7の挿通する貫通孔27
が形成された環状板であり、樹脂で成形されている。ま
た、シート挟着部材26の裏面の貫通孔27の周りには
凹所28が形成されている。そして、クルミボタン1を
帽子25の頂部の表側に、シート挟着部材26を帽子2
5の頂部の裏側にそれぞれあてがい、軸部7を帽子25
に刺し通して貫通孔27に挿通し、軸部7の先端部を打
撃等により拡径変形させて、凹所28に収まるようにカ
シメ止めする。この場合も、圧入板10が凹状裏面5か
ら外れるおそれは全くなくなる。
【0022】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)ボス部8の形状又は寸法を変更すること。 (2)圧入板10に補強リブを設けること。 (3)圧入板10の下面に前記回り止め突起15に相当
するような回り止め突起を設けること。
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)ボス部8の形状又は寸法を変更すること。 (2)圧入板10に補強リブを設けること。 (3)圧入板10の下面に前記回り止め突起15に相当
するような回り止め突起を設けること。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るクルミボタンによれば、圧入板が傘部の凹状裏面に
圧入されすぎたり傾いたり割れたりする不具合を防止
し、常に圧入板が適正位置に適正姿勢で圧入されて、凹
状裏面との間に装飾シートを確実に挟持することがで
き、もって装飾シートの弛みや外れを防止することがで
きるとともに、圧入板の圧入時における軸部の曲りを防
止することもできる。
係るクルミボタンによれば、圧入板が傘部の凹状裏面に
圧入されすぎたり傾いたり割れたりする不具合を防止
し、常に圧入板が適正位置に適正姿勢で圧入されて、凹
状裏面との間に装飾シートを確実に挟持することがで
き、もって装飾シートの弛みや外れを防止することがで
きるとともに、圧入板の圧入時における軸部の曲りを防
止することもできる。
【0024】上記効果に加え、請求項2又は3の発明に
係るクルミボタンによれば、圧入板が傘部の凹状裏面か
ら外れるおそれが全くなくなる。
係るクルミボタンによれば、圧入板が傘部の凹状裏面か
ら外れるおそれが全くなくなる。
【図1】本発明の実施形態に係るクルミボタンの分解断
面図である。
面図である。
【図2】装飾シートを省略した図1の分解斜視図であ
る。
る。
【図3】同クルミボタンを上前身頃に取付けるときの分
解断面図である。
解断面図である。
【図4】装飾シートを省略した図3の分解斜視図であ
る。
る。
【図5】同取付後のクルミボタンを下前身頃の雄型スナ
ップとともに見せる断面図である。
ップとともに見せる断面図である。
【図6】組立てた同クルミボタンを帽子の頂部に取付け
るときの分解断面図である。
るときの分解断面図である。
【図7】同取付後のクルミボタンの断面図である。
【図8】従来のクルミボタンの分解断面図である。
【図9】同クルミボタンを衣服に取付けたときの断面図
である。
である。
【図10】従来の別のクルミボタンの断面図である。
【図11】同クルミボタンを帽子に取付けたときの断面
図である。
図である。
1 クルミボタン 2 ボタン本体 3 傘部 4 凸状表面 5 凹状裏面 6 補強リブ 7 軸部 8 ボス部 9 装飾シート 10 圧入板 11 軸通孔 13 シート挟着部材 14 円形基板 16 雌型スナップ 17 貫通孔 21 上前身頃 25 帽子 26 シート挟着部材 27 貫通孔
Claims (3)
- 【請求項1】 傘部を有するボタン本体と、前記傘部を
その凸状表面から凹状裏面に亘ってくるむ装飾シート
と、前記凹状裏面に圧入されて該凹状裏面との間に前記
装飾シートを挟持する圧入板とを備え、被取付シートに
取付けられるクルミボタンにおいて、前記傘部の凹状裏
面の中央部に軸部を突設するとともに、前記軸部の付根
部を前記軸部より太いボス部で補強し、前記圧入板に前
記軸部が挿通する軸通孔を形成し、前記圧入板の片面を
前記圧入時に前記ボス部に当接させることで圧入位置を
規制したことを特徴とするクルミボタン。 - 【請求項2】 前記軸部の先端部は、前記被取付シート
にその一方側から刺し通され、その他方側に配されたシ
ート挟着部材にカシメ止めされる請求項1記載のクルミ
ボタン。 - 【請求項3】 前記シート挟着部材に、雄型スナップ又
は雌型スナップが形成された請求項2記載のクルミボタ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28178496A JP3188402B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | クルミボタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28178496A JP3188402B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | クルミボタン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099106A true JPH1099106A (ja) | 1998-04-21 |
JP3188402B2 JP3188402B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=17643933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28178496A Expired - Fee Related JP3188402B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | クルミボタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3188402B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0976340A2 (en) * | 1998-07-30 | 2000-02-02 | Ykk Europe Ltd. | Snap fastener capped rivet |
JP2015204899A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社大王製作所 | ボタン型部材 |
-
1996
- 1996-10-02 JP JP28178496A patent/JP3188402B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0976340A2 (en) * | 1998-07-30 | 2000-02-02 | Ykk Europe Ltd. | Snap fastener capped rivet |
EP0976340A3 (en) * | 1998-07-30 | 2000-05-03 | Ykk Europe Ltd. | Snap fastener capped rivet |
US6247209B1 (en) | 1998-07-30 | 2001-06-19 | Ykk Europe Ltd. | Capped rivet |
JP2015204899A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社大王製作所 | ボタン型部材 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3188402B2 (ja) | 2001-07-16 |
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