JPH1098548A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JPH1098548A
JPH1098548A JP8250736A JP25073696A JPH1098548A JP H1098548 A JPH1098548 A JP H1098548A JP 8250736 A JP8250736 A JP 8250736A JP 25073696 A JP25073696 A JP 25073696A JP H1098548 A JPH1098548 A JP H1098548A
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Japan
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communication
unit
data
time
relay
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Application number
JP8250736A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Iijima
弘久 飯島
Mitsuo Furumura
光夫 古村
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Mitsubishi Corp
Secom Co Ltd
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Corp
Secom Co Ltd
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Corp, Secom Co Ltd, Casio Computer Co Ltd filed Critical Mitsubishi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信経路の通信状態の良否を判別することの
できる通信システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 発呼側電話機1から送信される通話デー
タを受信しインターネットBを介して着呼側電話機8側
に送信する発信局2と、該発信局2よりインターネット
Bを介して送信される通話データを受信し着呼側電話機
8に送信する着信局5とを含む通信システムにおいて、
発信局2と着信局5との間でパケットを送受することに
より通信状態を判別する。また、発信局2又は着信局5
にクロックを設けて他の局や端末への応答要求から応答
までの時間を監視することにより通信状態を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信システムに関
し、特に、CATV網やインターネットなどの専用網や
電話網・ISDN(Integrated Services Digital Netwo
rk) のような公衆網など、複数の通信網を経由して接続
する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声メール機能を有するパーソナ
ルコンピュータ等のコンピュータを電話網やISDNな
どの公衆網に接続することにより、同様に公衆網に接続
されたコンピュータとインターネットを介して音声メー
ルの送受信ができるようにした通話システムがある。か
かる通話システムは、特に、音声メールの通信を海外と
する場合には、公衆回線使用料がユーザー端末から接続
業者(プロバイダー)までの市内電話料金のみで済み、
国際電話網を利用する場合に比して安価に通話を行うこ
とができることから広く普及しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インターネッ
トではデータグラム型の通信が行われ、送信時または受
信時に選択される通信経路の混雑の具合等により音声の
往路と復路の所要時間が著しくずれる場合や、時間帯に
より通信速度が遅くなる場合があり、スムーズな音声の
やりとりができないという課題があった。また、上記通
話システムでは通信経路上に複数種の通信網と多数の通
信接続手段が介在するため、そのいずれかに不具合が生
じている場合には、通信接続が不能であるか又は時間が
かかるという問題もある。
【0004】そして、これらの場合には通信経路の混雑
等の事情に疎い発呼者も通信状態の良否を自ら判断して
発呼を中止するなどの措置を採る必要が生じるため、必
要以上の時間にわたって接続成立のために待機してしま
う等の虞がある。
【0005】かかる不具合は通話システムのみならず同
様の通信経路を採用するデータ通信全般についての問題
でもある。
【0006】本発明はかかる課題に鑑みてなされたもの
であって、通信経路の通信状態の良否を判別することの
できる通信システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、送信端末から送信される
通信データを受信し通信網を介して受信端末側に送信す
る第一の中継手段と、前記第一の中継手段より通信網を
介して送信される通信データを受信し受信端末に送信す
る第二の中継手段とを含む通信システムにおいて、該第
一の中継手段は、該第一の中継手段の基準時を出力する
第一のクロック手段と、該第一のクロック手段から出力
される時刻データを前記第二の中継手段に送信する計時
データ送信手段とを含み、該第二の中継手段は、受信す
る計時データを第一の中継手段に返信する計時データ返
信手段を含み、第一の中継手段は、更に、第二の中継手
段から返信される計時データと第一のクロック手段の出
力する基準時とに基づき通信経路の通信状態を判定する
通信状態判定手段を含むことを特徴とする。
【0008】本発明においては、送信端末から送信され
る通信データは、先ず第一の中継手段により受信され
る。そして、第一の中継手段は受信した通信データを通
信網を介して第二の中継手段に送信する。第二の中継手
段は、受信した通信データを受信端末に送信する。こう
して、送信端末と受信端末とが通信接続される。
【0009】本発明では第一の中継手段は、第一のクロ
ック手段と、計時データ送信手段と、通信状態判定手段
とを含む。又、第二の中継手段は計時データ返信手段を
含む。
【0010】本発明によれば、第一の中継手段に含まれ
る計時データ送信手段は、第一のクロック手段から出力
される時刻基準時は例えばグリニッジ標準時刻を通信デ
ータとして第二の中継手段に送信する。第二の中継手段
は計時データ返信手段にて、受信した計時データを前記
第一の中継手段に返信する。そして、第一の中継手段に
含まれる通信状態判定手段は該計時データを受信する
と、計時データの示す時刻と第一のクロック手段が出力
する基準時とに基づいて通信経路の通信状態を判定す
る。例えば第一のクロック手段が出力する時刻と受信し
た計時データが示す時刻との差分は通信経路の往復の所
要時間を表す。従って、通信状態判定手段はかかる情報
に基づいて通信経路の混雑具合等を判断することができ
る。また、計時データ返信手段による計時データの返信
を、受信端末への応答要求を行い、それに対する応答を
受信した後に行うこととすれば、通信状態判定手段は、
計時データと第一のクロック手段の出力する基準時との
差分等より、第二の中継手段と受信端末との間の通信経
路の通信状態をも判断することができる。こうして本発
明は通信経路の通信状態の良否を判断することができ
る。
【0011】尚、本発明は、通信状態判定手段により、
通信状態が劣悪で円滑な通信に支障をきたすものと判断
される場合には、送信端末と第一の中継手段との間の通
信回線の切断処理を行うこととしてもよい。こうすれ
ば、送信端末と第一の中継手段との間の無駄な回線接続
を回避することができる。また、最良の通信は保障でき
ないものの通信は可能であるものと通信状態判定手段に
より判断される場合には、本通信システムに対する利用
料を割り引いて通信の中継を行うこととしてもよい。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の通信システムにおいて、前記第二の中継手段は、前記
第一のクロック手段の出力する基準時と略同一の基準時
を出力する第二のクロック手段と、前記計時データ送信
手段より送信される計時データに該第二のクロック手段
から出力される時刻データを付加する返信時刻データ付
加手段を含むことを特徴とする。
【0013】本発明においては、第二の中継手段は、更
に、第二のクロック手段と返信時刻データ付加手段とを
含む。そして、計時データ送信手段により送信され計時
データ返信手段により返信される計時データには、計時
データ送信手段による送信前の時刻と計時データ返信手
段による返信前の時刻との、少なくとも2つの時刻が含
まれる。こうすれば、通信状態判定手段は、返信時刻デ
ータ付加手段により付加される時刻データと計時データ
送信手段により送信される際に計時データに含められる
時刻データとに基づいて、第一の中継手段から第二の中
継手段への通信の往路の通信状態を判断することができ
る。又、計時データが第一の中継手段に返信されたとき
に第一のクロック手段が出力する基準時と返信時刻デー
タ付加手段により付加される時刻データとに基づいて、
第一の中継手段から第二の中継手段への通信の復路の通
信状態を判断することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の通信システムにおいて、前記第二の中継手段の返信時
刻データ付加手段は、該第二の中継手段における計時デ
ータの受信の直後と該計時データの送信の直前とに時刻
データを付加することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、計時データ返信手段によ
り第一の中継手段に返信される計時データには、計時デ
ータの第一の中継手段からの送信前、計時データの第二
の中継手段による受信直後、計時データの第二の中継手
段からの返信直前の少なくとも3つの時刻が含まれる。
こうすれば、通信状態判定手段は、第一の中継手段と第
二の中継手段との間の通信経路の通信状態を往路、復路
に分けて更に正確に判断することができる。また、計時
データ返信手段による計時データの返信を、受信端末へ
の応答要求を行い、それに対する応答を受信した後に行
うこととすれば、通信状態判定手段は、返信時刻データ
付加手段により付加される2つの時刻データに基づい
て、第二の中継手段と受信端末との間の通信経路の通信
状態をも判断することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、送信端末から送
信される通信データを受信し通信網を介して受信端末側
に送信する第一の中継手段と、前記第一の中継手段より
通信網を介して送信される通信データを受信し受信端末
に送信する第二の中継手段とを含む通信システムにおい
て、前記第一の中継手段は、前記第二の中継手段へ応答
要求信号を送信するタイミングに対応して時間計測を開
始する第三のクロック手段と、該第三のクロック手段の
計時する時間が所定時間を越えるまでに前記第二の中継
手段からの応答信号を受信しない場合に前記送信端末と
の間の通信回線の接続制御を行う第一の接続制御手段と
を含むことを特徴とする。
【0017】本発明においては、前記送信端末から送信
される通信データは、先ず第一の中継手段により受信さ
れる。そして、第一の中継手段は受信した通信データを
通信網を介して第二の中継手段に送信する。第二の中継
手段は、受信した通信データを受信端末に送信する。こ
うして、送信端末と受信端末とが通信接続される。
【0018】そして、本発明では第一の中継手段は第三
のクロック手段と第一の接続制御手段とを含む。第三の
クロック手段は第一の中継手段から第二の中継手段へ応
答要求信号が送信されるタイミングに対応して時間計測
を開始する。そして、所定時間を越えるまでにその応答
要求信号に対する応答信号を受信しない場合に、前記第
一の接続制御手段は前記送信端末と前記通信網との間の
通信回線の切断などの接続制御を行う。
【0019】本発明によれば、第一の中継手段の側に上
記各構成を付加するのみで第一の中継手段と第二の中継
手段との接続に必要な時間を監視することができ、通信
経路の通信状態の良否を判断することができる。また、
接続所要時間が必要以上に長時間にわたる場合に適切な
回線接続制御を行うことで送信端末の利用者に不要な接
続待機をさせることを回避することができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、送信端末から送
信される通信データを受信し通信網を介して受信端末側
に送信する第一の中継手段と、前記第一の中継手段より
通信網を介して送信される通信データを受信し受信端末
に送信する第二の中継手段とを含む通信システムにおい
て、前記第二の中継手段は、前記受信端末へ応答要求信
号を送信するタイミングに対応して時間計測を開始する
第四のクロック手段と、前記第四のクロック手段の計時
する時間が所定時間を越えるまでに前記受信端末からの
応答信号を受信しない場合に前記第一の中継手段に接続
不能信号を送信する接続不能信号送信手段とを含むこと
特徴とする。
【0021】本発明においては、送信端末から送信され
る通信データは、先ず第一の中継手段により受信され
る。そして、第一の中継手段は受信した通信データを通
信網を介して第二の中継手段に送信する。第二の中継手
段は、受信した通信データを受信端末に送信する。こう
して、送信端末と受信端末とが通信接続される。
【0022】そして、本発明では第二の中継手段は第四
のクロック手段と接続不能信号送信手段とを含む。第四
のクロック手段は第二の中継手段から受信端末へ応答要
求信号が送信されるタイミングに対応して時間計測を開
始する。そして、所定時間を越えるまでにその応答要求
信号に対する応答信号を受信しない場合に、接続不能信
号送信手段は第二の中継手段と受信端末との回線接続が
不良である旨を表す接続不能信号を第一の中継手段に送
信する。
【0023】本発明によれば、通信経路の通信状態の良
否を判断することができ、第二の中継手段と前記受信端
末との間の通信経路上に不具合があって、それらの間の
通信接続に必要以上の時間がかかる場合に、第一の中継
手段側にその旨を伝えることができる。これにより、第
一の中継手段は、例えば、送信端末と第一の中継手段と
の間の通信回線を切断する等、送信端末の利用者に無用
な負担を掛けないよう適切な対応を取ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき詳細に説明する。
【0025】[第一の実施の形態]本実施の形態では本
発明にかかる通信システムを通話システムに適用する例
について説明する。図1は本実施の形態にかかる通話シ
ステムを表す概略図である。以下、同図に従って本通話
システムの構成を説明する。
【0026】1は公衆網の一種である電話網Aに接続さ
れた発呼側の電話機であり、2は電話網Aとインターネ
ットBの双方に接続される発信局であり、クライアント
部3及びサーバー部4を含む。5は、インターネットB
と電話網Cの双方と接続される着信局であり、サーバー
部6及びクライアント部7を含む。8は、電話網Cに接
続された着呼側の電話機である。また、R1はインター
ネットBにおける通信経路を決定する発信局側ルーター
であり、R2はインターネットBにおける通信経路を決
定する着信局側ルーターである。
【0027】尚、本実施の形態では、公衆網である電話
網A及び電話網Cを例として示しているが、これに代え
て専用網であるCATV網やインターネットを用いても
良い。また、Bは専用網であるインターネットを示して
いるが、これに代えて公衆網である電話網や専用網であ
るCATV網を用いてもよい。
【0028】次に、発信局2のクライアント部3につい
て説明する。図2はクライアント部3の構成を示す図で
ある。同図に示すクライアント部3は、自動発信/着信
機能を有するNCU(Network Control Unit)31、該N
CU31を制御する制御プログラムを有するNCU制御
部33、メッセージを記憶する音声ガイダンス記憶部3
4、RS232Cインターフェースなどの通信インター
フェースを用いたクライアント部3とサーバー部4との
通信を制御する通信インターフェース制御部36、音声
などのデータをコード化及びデコード化をするCODE
C32、該CODEC32を制御するCODEC制御部
35を含んで構成される。
【0029】ここで、電話網Aがデジタル網(例えば、
ISDN)の場合、CODEC32は音声などのデータ
をデジタル信号からデジタル信号への圧縮又は展開を行
うとともにコード化又はデコード化をするものである。
【0030】次に、発信局2のサーバー部4について説
明する。図3はサーバー部4の構成を示す図である。同
図に示すサーバー部4は、RS232Cインターフェー
スなどの通信インターフェースを用いたクライアント部
3とサーバー部4との間の通信を制御する通信インター
フェース制御部41、本通話システムを利用することの
できる各会員の会員番号と暗証番号とを含む会員情報が
予め記憶される会員情報記憶部43、発呼側電話機1か
ら伝送されてくる会員番号や暗証番号を会員情報記憶部
43に記憶している当該会員の会員番号や暗証番号との
照合を行う認証部42、発信情報や音声情報等をパケッ
ト化して着信側へ転送するパケット通信部44、通信状
態を把握するための機能を有する遅延計測部45、イン
ターネットBとの通信制御を行うネットワーク制御部4
6を含んで構成される。
【0031】次に、着信局5のサーバー部6について説
明する。図4はサーバー部6の構成を示す図である。同
図に示すサーバー部6は、インターネットBとの通信制
御を行うネットワーク制御部61、発信局2から送信さ
れるパケットを受信するパケット通信部62、遅延計測
部45より送信される計時パケットに時刻情報を付加す
る返信時刻データ付加部63、RS232Cインターフ
ェースなどの通信インターフェースを用いたクライアン
ト部7とサーバー部6との間の通信を制御する通信イン
ターフェース制御部64を含んで構成される。
【0032】次に、着信局5のクライアント部7につい
て説明する。図5はクライアント部7の構成を示す図で
ある。同図に示すクライアント部7はRS232Cイン
ターフェースなどの通信インターフェースを用いたクラ
イアント部7とサーバー部6との間の通信を制御する通
信インターフェース制御部71、自動発信/着信機能を
有するNCU74、NCU74を制御する制御プログラ
ムを有するNCU制御部72、音声などのデータをコー
ド化及びデコード化をするCODEC75、CODEC
75を制御するCODEC制御部73、メッセージを記
憶する音声ガイダンス記憶部76を含んで構成される。
【0033】尚、発信局2の側にも着信局5に設けられ
た返信時刻データ付加部63と同様の構成を加え、着信
局5の側にも発信局2に設けられた認証部42、会員情
報記憶部43、及び遅延計測部45と同様の構成を加え
て、両者を対称の構成とすれば、発呼側電話機1と着呼
側電話機8のいずれの側の電話機からも発呼を行うこと
が可能となる。
【0034】次に、発信局2のサーバー部4に設けられ
た遅延計測部45について説明する。図6は遅延計測部
45の構成を示す図であり、図7は計時パケットのデー
タ内容を説明する図である。図7に示すように計時パケ
ットにはTCP/IP(通信プロトコル)に従う所定の
ヘッダ情報の他に往路発信側タイムスタンプa、往路着
信側タイムスタンプb、復路着信側タイムスタンプc、
復路発信側タイムスタンプdが記録される。そして、図
6に示す遅延計測部45は、計時パケットを用意する計
時パケット生成部451、発信局2の基準時を出力する
クロック部453、クロック部453から時刻情報を取
り出し、図7に示す計時パケットの往路発信側タイムス
タンプaに時刻を入力するタイムスタンプa入力部45
2、クロック部453から時刻情報を取り出し、図7に
示す計時パケットの復路発信側タイムスタンプdに時間
を入力するタイムスタンプd入力部454、計時パケッ
トに記録される各タイムスタンプより通信所要時間を演
算する通信状態判定部455を含んで構成される。
【0035】次に、着信局5のサーバー部6に設けられ
た返信時刻データ付加部63について説明する。図8
は、返信時刻データ付加部63の構成を示す図である。
返信時刻データ付加部63は、着信局5の基準時を出力
するクロック部632、クロック部632から時刻情報
を取り出し、図7に示す計時パケットの往路着信側bに
時刻入力するタイムスタンプb入力部631、クロック
部632から時刻情報を取り出し図7に示す復路着信側
cに時間入力するタイムスタンプc入力部633を含ん
で構成される。
【0036】次に、本通話システムの作用を説明する。
図9は、本通話システムにおける電話機1と発信局2と
の回線接続時の動作を説明する図である。本通話システ
ムの実施に当たっては、事前に発信局2及び着信局5の
各装置の電源がONされ、各NCU31及び74が着信
自動応答モードに設定される。
【0037】まず、発呼者が発呼側電話機1をオフフッ
クし、発信局2の電話番号をダイヤリングすると(S
1)、電話網Aの図示しない交換局によって呼出信号が
発呼側電話機に送られるとともに発信局2へも送られク
ライアント部3のNCU制御部33がNCU31を介し
て呼出信号を受信する(S2)。そして、NCU制御部
33は通信インターフェース制御部36を介してサーバ
ー部4へRING信号を2回送信する(S3)。サーバ
ー部4のパケット通信部44では、このRING信号を
通信インターフェース制御部41を介して受信するとク
ライアント部3へオフフックするようATH信号を送信
する(S4)。このATH信号を受けて、クライアント
部3のNCU制御部33はNCU31にオフフックする
よう指示する。NCU31は電話網Aに対し極性反転を
するとともに(S5)、NCU制御部33はOK信号を
通信インターフェース制御部36を介してサーバー部4
に送信する(S6)。そして、サーバー部4のパケット
通信部42がOK信号を受信すると、その旨サーバ部4
からクライアント部3へ通知し発呼側電話機1と発信局
2が電話網Aにより接続される。
【0038】次に、NCU制御部33はクライアント部
3の音声ガイダンス記憶部34から「あなたの会員番号
を入力してください」の旨のメッセージを取り出し、N
CU31及び電話網Aを介して発呼者の発呼側電話機1
に送信する(S7)。このメッセージを受けて発呼者が
発呼側電話機1のダイヤルキーまたは別体のダイヤルト
ーン信号を送信する機器を用いて予め割り当てられた会
員番号を入力すると、該会員番号は、電話網A、発信局
2のクライアント部3のNCU31、NCU制御部3
3、通信インターフェース制御部36、サーバー部4の
通信インターフェース制御部41を経由して、認証部4
2へと送信される(S8)。認証部42は発呼側電話機
1から送信された会員番号が会員情報記憶部43に既に
記憶されている会員番号と一致するか否かを判断すると
ともに、発呼側電話機1から受信した会員番号を図示し
ないバッファに一時記憶する。ここで、会員情報記憶部
43は、予め会員番号、暗証番号、氏名、住所、電話番
号、電話料金の引き落とし銀行及び口座番号などを記憶
している。
【0039】認証部42により会員番号の一致を判断す
ると、その旨サーバ部4からクライアント部3へ通知
し、クライアント部3のNCU制御部33にて音声ガイ
ダンス記憶部34から「あなたの暗証番号を入力して下
さい。」の旨のメッセージを取り出し、該メッセージを
NCU31、電話網Aを介して発呼者に通知する(S
9)。
【0040】また、認証部42により発呼者が会員でな
いと判断されたときには、サーバー部4の通信インター
フェース制御部41及びクライアント部3の通信インタ
ーフェース制御部36を経由して、NCU制御部33に
その旨の判断結果信号が送信される。そしてNCU制御
部33では、「会員番号が一致しません。このサービス
はご利用いただけません。会員手続きをお願いしま
す。」の旨のメッセージが音声ガイダンス記憶部34か
ら取り出され、該メッセージがNCU31、電話網Aを
介して発呼者に通知される。その後、クライアント部3
のNCU31は発呼者との間で接続されている通信回線
をオンフック状態(回線開放状態)にし、バッファに記
憶されていた会員番号を消去する。
【0041】次に、会員番号の一致を判断すると暗証番
号の入力を促し、発呼者は予め登録してある暗証番号を
前述と同様に入力すると、該暗証番号データは認証部4
2に送信される(S10)。認証部42では受信した暗
証番号データが前述のようにしてバッファに一時記憶さ
れている会員番号に対応する暗証番号であるか否かを会
員情報記憶部43を参照し判断する。
【0042】その結果、暗証番号が一致しないと判断さ
れれば、前述と同様に「暗証番号が一致しません。この
サービスはご利用いただけません。」の旨のメッセージ
が取り出され、発呼者に通知される。そして、発呼側電
話機1と発信局2との間で接続された通信回線がオンフ
ック状態(回線開放状態)とされ、前述のようにしてバ
ッファに記憶されている会員番号が消去される。
【0043】また、暗証番号の一致により発呼者が会員
であると判断されれば、NCU制御部33にて音声ガイ
ダンス記憶部34から「通話相手先の電話番号を入力し
て下さい。」の旨のメッセージが取り出され、発呼者に
通知される(S11)。このメッセージを受け発呼者が
通話相手先の電話番号を発呼側電話機1からダイヤリン
グすると、この電話番号は、電話網A、クライアント部
3のNCU31、NCU制御部33、通信インターフェ
ース制御部36を経由してサーバー部4へ送信される
(S12)。そして、着呼側電話機8との接続のため発
呼者に待機を求めるべく、クライアント部3により「し
ばらくお待ち下さい。」の旨のメッセージが発呼側電話
機1に送信される(S13)。
【0044】次に、本通話システムにおける発信局2、
着信局5及び着呼側電話機8の回線接続について説明す
る。図10は発信局2と着信局5との回線接続及び着信
局5と着呼側電話機8との回線接続の動作を説明する図
である。
【0045】既述したようにしてサーバー部4に通話相
手先の電話番号データが送信されると、ネットワーク制
御部46はネットワーク制御部61との間で通信経路の
確立を行う(S14)。次に、通話相手先の電話番号デ
ータは、通信インターフェース制御部41を介してパケ
ット通信部44に送信され、パケット通信部44におい
て通話相手先の電話番号データはパケット化される。そ
して、パケット化された通話相手先の電話番号データは
ネットワーク制御部46よりルーターR1へ送信され、
インターネットB、ルーターR2を介して着信局5に送
信される(S15)。
【0046】通話相手先の電話番号データの送信に際し
ては、クライアント部3のNCU制御部33は図11に
示すように接続中を示す接続信号(「CONECT」)を通話
相手先の電話番号に付して着信局5へ送信する。また、
この発信データは全長26バイトで構成され、接続中を
示す「CONECT」6バイトと通話相手先の電話番号20バ
イトよりなり、余った部分は「0」で埋められている。
【0047】通話相手先の電話番号データを受信した着
信局5では、その通話相手先の電話番号データをサーバ
ー部6のネットワーク制御部61からパケット通信部6
2に送信する。パケット通信部62では、パケット化さ
れた通話相手先の電話番号データを開梱し通信インター
フェース制御部64を介してクライアント部7へ送信す
る(S16)。クライアント部7では、通信インターフ
ェース制御部71を経て通話相手先の電話番号をNCU
制御部72に送信する。そして、NCU制御部72は受
信した通話相手先の電話番号をNCU74から電話網C
の交換器(図示せず)に自動発信し(S17)、その結
果、電話網Cの交換器(図示せず)から呼び出し信号が
着呼側電話機8及びクライアント部7に送信される(S
18)。
【0048】この呼び出し信号にはクライアント部7の
NCU制御部72にて呼出中信号が付され、通信インタ
ーフェース制御部71からサーバー部6に伝送される。
そして、該呼出中信号がパケット通信部62にてパケッ
ト化され、ネットワーク制御部61、ルーターR2、イ
ンターネットB、ルーターR1を経由して発信局2へ伝
送される(S19)。発信局2ではパケット通信部44
にて開梱され通信インターフェース制御部41からクラ
イアント部3に伝送される(S20)。
【0049】クライアント部3では、通信インターフェ
ース制御部36から伝送された呼出中信号をNCU制御
部33にて呼出音としてNCU31から電話網Aを介
し、発呼側電話機1に伝送する(S21)。
【0050】その後、相手方(受信者)が着呼側電話機
をオフフックすると、電話網Cの交換器(図示せず)か
ら応答信号がクライアント部7に送信される(S2
2)。クライアント部7は、応答信号をNCU74から
受信すると、NCU制御部72は音声ガイダンス記憶部
76から「しばらくお待ち下さい。」の旨のメッセージ
を取り出し、電話網Cを介して着呼側電話機8へ伝送す
る(S23)。また、クライアント部7のNCU制御部
72は応答信号を通信インターフェース制御部71より
サーバー部6に伝送する(S24)。そして、サーバー
部6のパケット通信部62により応答信号はパケット化
されて、ネットワーク制御部61、ルーターR2、イン
ターネットB、ルーターR1を経由して、発信局2へ伝
送される(S25)。発信局2では、サーバー部4のネ
ットワーク制御部46から伝送された応答信号がパケッ
ト通信部44にて開梱され、通信インターフェース制御
部41からクライアント部3に伝送される(S26)。
【0051】クライアント部3では、通信インターフェ
ース制御部36を介して応答信号を受信すると、NCU
制御部33からCODEC制御部35に通話開始を伝え
るとともに、確認信号を通信インターフェース制御部3
6よりサーバー部4へ送信する(S27)。サーバー部
4では、パケット通信部44において確認信号がパケッ
ト化され、前述と同様にルーターR1、インターネット
B、ルーターR2を介し、着信局5へ送信される(S2
8)。そして、着信局5ではサーバー部6のパケット通
信部62にて開梱され、確認信号がNCU制御部72に
送信される(S29)。NCU制御部72では、COD
EC制御部73に通信開始を伝える。
【0052】以上のようにして発信局2のCODEC制
御部35及び着信局のCODEC制御部73によるCO
DECの音声接続が開始される。
【0053】その後、発信局2と着信局5との間の通信
の時間計測を行う為、発信局2のサーバー部4内のパケ
ット通信部44より遅延計測部45が起動される。遅延
計測部45では、空の計時パケットを計時パケット生成
部451にて用意する。クロック部453、632は、
発信局2や着信局5を開局するときに予めグリニッジ標
準時刻に調時されている。このため、両クロック部45
3、632は同一の時刻を出力するものとなっている。
次に、前記タイムスタンプa入力部452では、計時パ
ケット生成部451から伝送されたパケットの往路発信
側aにクロック部453から取り出したその時点での時
刻情報が入力される。
【0054】この往路発信側aにのみ入力された計時パ
ケットは、パケット通信部44、ネットワーク制御部4
6、ルーターR1、インターネットB、ルーターR2を
経由して、着信局5へ伝送される(S30)。こうして
計時パケットを受信すると、着信局5では、サーバー部
6のパケット通信部62により返信時刻データ付加部6
3が起動される。返信時刻データ付加部63では、タイ
ムスタンプb入力部631にてクロック部632から取
り出したその時点の時刻情報が計時パケットの往路着信
側bに入力される。そして、次に、タイムスタンプc入
力部633で復路着信側cに時刻情報が入力される。そ
の後、タイムスタンプa、b,及びcに時刻情報が記録
されたdは情報が記録されていない、計時パケットが、
パケット通信部62、ネットワーク制御部61、ルータ
ーR2、インターネットB、ルーターR1を経由して発
信局2に伝送される(S31)。
【0055】発信局2のサーバー部4では遅延計測部4
5のタイムスタンプd入力部454にて前述と同様に復
路発信側dに時刻情報が入力され、全ての入力された計
時パケットが通信状態判定部455に入力される。通信
状態判定部455では、通信経路の遅延t1、t2、及
び通話システムの遅延時間tが次式、 t1=b−a t2=d−c t=(t1+t2)/2 により求められる。そして、通信状態判定部455では
この値tが予め通話システムとして品質保証される遅延
時間T1と比較される。そして、 t≦T1 の場合、パケット通信部44はその旨の信号をクライア
ント部3に伝送する(S31)。また、NCU制御部3
3は音声ガイダンス記憶部34から「相手先の方がお出
になりました。どうぞお話し下さい。」の旨の通信開始
メッセージを取り出し、NCU31、電話網Aを介して
発呼者に伝える(S32)。
【0056】また、通信状態判定部455での比較結果
がt>T1であった場合、パケット通信部44は通話品
質が保証できないとして、その旨クライアント部3に伝
送する。NCU制御部33は音声ガイダンス記憶部34
から「回線不良のため、しばらくしてからお掛け直しく
ださい。」の旨のメッセージを取り出し、NCU31、
電話網Aを介して発呼者に伝える。そして、発呼者にオ
ンフックを促す。
【0057】尚、NCU制御部33がNCU31に対
し、回線を開放するように制御してもよい。また、前述
の遅延計測部45では、予め定めたT1のみにて回線の
接続及び開放を決定したが、T1及びT2の2値(T1
<T2)を定め、T1<t<T2の場合、回線品質が少
し劣化し若干の支障はあるが通話は可能な状態として、
通話料金の単価を下げ通話するようにするか否かを発呼
者の自主的判断に委ねるようにしてもよい。
【0058】このときには、NCU制御部33にて、音
声ガイダンス記憶部34から「スムーズな通話の保証は
できないが、通話可能な状態です。このまま通信を行う
場合は通常の通話料金より単価を30%ディスカウント
します。通信を行なわない場合はオンフックし、しばら
くしてからおかけください」の旨のメッセージを取り出
し、発呼者に通知する。
【0059】また、上記実施の形態では計時パケットの
送受信を通話の前に行う場合を説明したが、パケット通
信部44にて通話中であっても繰り返し遅延時間を測定
するようにしてもよい。このときには、音声データに続
けて計時パケットを用意する。
【0060】以上のようにして発呼側電話機1と着呼側
電話機8との間で通話可能であると判断されると、電話
網Aはクライアント部3のCODEC32と接続され、
更に、電話網Cはクライアント部7のCODEC75と
接続され、発呼者と相手方(受信者)との通話が開始さ
れる。
【0061】発呼者の音声は、電話網A、発信局2のク
ライアント部3のCODEC32、通信インターフェー
ス制御部36、通信インターフェース制御部41、パケ
ット通信部44、ネットワーク制御部46、ルーターR
1、インターネットB、ルーターR2を経由して着信局
5に送信される。尚、音声は前記CODEC32にて符
号化される際、接続中の信号と区別するために、図12
に示すように、CODEC制御部35により通話中を示
す通話中信号「SPEECH」が付される。
【0062】更に、音声データは、着信局5のサーバー
部6のネットワーク制御部61、パケット通信部62、
通信インターフェース制御部64、71、CODEC制
御部73、CODEC75、電話網Cを経由して着呼側
電話機8に送信される。ここで、パケット通信部62で
は音声パケットは開梱され、CODEC75では符号化
されている音声データが復号化される。相手方(受信
者)の音声も同様に逆の伝送が行われる。
【0063】次に、本通話システムにおける通話終了時
の動作について説明する。図13は本通話の通話終了時
の動作を説明する図である。
【0064】発呼者が、通話を終了して発呼側電話機1
をオンフックすると、オンフック(回線断)情報が電話
網Aを介して発信局2へ伝送される(S33)。発信局
2ではNCU31を介してNCU制御部33に伝送さ
れ、NCU制御部33にて通話中と区別した接続信号
「ONHOOK」が付されて回線断信号とされる。そして、通
信インターフェース制御部36、41を介しパケット通
信部44に伝送され、パケット通信部44でパケット化
され、ネットワーク制御部46、ルーターR1、インタ
ーネットB、ルーターR2を経由して、着信局5へ伝送
される(S34)。伝送された回線断信号は、サーバー
部6内のパケット通信部62にて開梱され、通信インタ
ーフェース制御部64、71を介しNCU制御部72に
伝送される。その後、該NCU制御部72は、NCUに
対し回線を開放する旨指示する(S35)。相手方がオ
ンフックした場合も同様に逆の手順により回線断処理が
行われる。
【0065】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。本実施の形態は上記第
1の実施の形態にかかる通話システムの変形例であり、
通話回線接続の所要時間を監視することにより発呼者の
回線接続の長時間の待機を回避することのできる通話シ
ステムに関するものである。
【0066】本通話システムは図1に既に示した通信シ
ステムと同様の構成をなし、特に、発信局2のサーバー
部4、及び着信局5のサーバー部6に異なる構成を含む
ものである。以下の説明では上記第1の実施の形態にか
かる通話システムと同様の構成については同一の符号を
付して説明を省略し、特に、上記第1の実施の形態にか
かる通話システムと異なる構成を中心にして説明する。
【0067】先ず、発信局2のサーバー部について説明
する。図14は本通話システムにかかる発信局2に含ま
れるサーバー部4の構成を示す図である。
【0068】同図に示すサーバー部4には、既に説明し
た第一の実施の形態にかかる通話システムにおけるサー
バー部4と同様に、通信インターフェース制御部41、
認証部42、会員情報記憶部43、パケット通信部4
4、ネットワーク制御部46が設けられ、更に、パケッ
ト通信部44が着信局5へ応答要求信号を送信するタイ
ミングに対応して時間計測を開始し通話接続の所要時間
t3を計測する第1クロック部47が設けられている。
【0069】次に、着信局5のサーバー部について説明
する。図15は本通話システムにかかる着信局5に含ま
れるサーバー部6の構成を示す図である。
【0070】同図に示すサーバー部には、既に説明した
第一の実施の形態にかかる通話システムにおけるサーバ
ー部4と同様に、ネットワーク制御部61、パケット通
信部62、通信インターフェース制御部64が設けら
れ、更に、着呼側電話機8へ応答要求信号を送信するタ
イミングに対応して時間計測を開始し前記着呼側電話機
8との通話接続の所要時間t4を計測する第2クロック
部65が設けられている。
【0071】次に、本実施の形態にかかる通話システム
の動作について説明する。図16は発信局2と着信局5
との回線接続、及び着信局と着呼側電話機8との回線接
続に必要以上の時間がかかる場合の本通話システムの動
作を説明する図であり、図10におけるサーバー部4の
サーバー部6への通話相手先の電話番号送信(S15)
以降に対応するものである。
【0072】同図に示すように、本通話システムでは発
呼側電話機1から電話番号が送信されると、前記パケッ
ト通信部44から電話番号のデータを含むパケットが着
信局5側へ送信される(S101)。この際、パケット
通信部44は第1クロック部47を起動して計時を開始
する。更に、その電話番号のデータを含むパケットを受
信した着信局5では、パケット通信部62がパケットを
開梱してクライアント部7へ送信するとともに(S10
2)、第2クロック65を起動して計時を開始する。
【0073】その後、前述の第一の実施の形態にかかる
通話システムと同様の接続動作が行われる。そして、接
続動作が良好に行われ、着呼側電話機8が比較的早期に
オフフックされて着信局5のサーバー部6に応答信号
(図10、矢印X参照)が送信されると、パケット通信
部62は第2クロック部65による計時を停止し、クロ
ックを初期化する。同様に、着呼側電話機8のオフフッ
クにより発信局2のサーバー部4に応答信号(図10、
矢印Y参照)が送信されると、パケット通信部44は第
1クロック部47による計時を停止し、クロックを初期
化する。
【0074】これに対して、第1クロック部47の計時
する時間t3が予め定める所定時間T3を越えても発信
局2のサーバー部4は応答信号を受信しないとき、即
ち、 t3≧T3 の場合パケット通信部44は回線断処理をクライアント
部3に指示する(S103)。そして、クライアント部
3のNCU制御部33は音声ガイダンス記憶部34から
「回線不良のため、しばらくしてからお掛け直しくださ
い。」の旨のメッセージを取り出し、NCU31を介し
て電話網Aを介して発呼者に伝える。これにより、発呼
者にオンフックを促す。尚、NCU制御部33がNCU
31に対し、回線を開放するように制御してもよい。
【0075】同様に、第2クロック部65の計時する時
間t4が予め定める所定時間T4を越えても着信局5の
サーバー部6は応答信号を受信しないとき、即ち、 t4≧T4 の場合、パケット通信部62は回線断信号を前記クライ
アント部7に送信する(S104)。
【0076】尚、所定時間T3、T4は、 T4≦T3 であることが好ましいが、発呼者の接続待機時間として
T4を十分な時間に設定すれば、 T4>T3 でも良い。
【0077】また、第1クロック部47及び第2クロッ
ク部65はそれぞれ発信局2と着信局5の各サーバー部
内に設けられていたが、それぞれクライアント部3、7
内に設けても良い。その場合、発信局2側ではNCU制
御部33が着信局5から応答信号を受信する迄の時間で
回線を切断するか否かを判断し、着信局5側ではNCU
制御部72が電話網Cから応答信号を受信する迄の時間
で回線を切断するか否かを判断すればよい。
【0078】更に、本実施の形態においては、クロック
を発信局2及び着信局5の双方に設けたが、いずれか一
方のみ設けてもよい。尚、着信局5だけに設ける場合、
着信局5にてタイムオーバーとなったときに着信局5側
から回線断信号を発信局2側へ伝送すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態にかかる通話システムを表す概
略図である。
【図2】 発信局のクライアント部の構成を示す図であ
る。
【図3】 発信局のサーバー部の構成を示す図である。
【図4】 着信局のサーバー部の構成を示す図である。
【図5】 着信局のクライアント部の構成を示す図であ
る。
【図6】 遅延計測部の構成を示す図である。
【図7】 計時パケットのデータ内容を説明する図であ
る。
【図8】 返信時刻データ付加部の構成を説明する図で
ある。
【図9】 発呼側電話機と発信局との回線接続時の動作
を説明する図である。
【図10】 発信局と着信局との回線接続、及び着信局
と着呼側電話機との回線接続の動作を説明する図であ
る。
【図11】 回線接続中に送受信されるパケットを示す
図である。
【図12】 通話中に送受信されるパケットを示す図で
ある。
【図13】 本通話システムの通話終了時の動作を説明
する図である。
【図14】 第二の実施の形態にかかる発信局のサーバ
ー部の構成を示す図である。
【図15】 第二の実施の形態にかかる着信局のサーバ
ー部の構成を示す図である。
【図16】 第二の実施の形態にかかる通話システムの
動作を説明する図である。
【符号の説明】
B インターネット、1 発呼側電話機(送信端末)、
2 発信局(第一の中継局)、5 着信局(第二の中継
局)、8 着呼側電話機(受信端末)、33NCU制御
部(第一の接続制御手段、第二の接続制御手段)、45
1 計時パケット生成部(計時データ送信手段)、45
2 タイムスタンプa入力部(計時データ送信手段)、
453 クロック部(第一のクロック手段)、455
通信状態判定部、62 パケット通信部(計時データ返
信手段、接続不能信号送信手段)、63 返信時刻デー
タ付加部(返信時刻データ付加手段)、632 クロッ
ク部(第二のクロック手段)、47 第1クロック部
(第三のクロック手段)、65 第2クロック部(第四
のクロック手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古村 光夫 東京都三鷹市下連雀8丁目10番16号 セコ ム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信端末から送信される通信データを受
    信し通信網を介して受信端末側に送信する第一の中継手
    段と、 前記第一の中継手段より通信網を介して送信される通信
    データを受信し受信端末に送信する第二の中継手段とを
    含む通信システムにおいて、 該第一の中継手段は、 該第一の中継手段の基準時を出力する第一のクロック手
    段と、 該第一のクロック手段から出力される時刻データを計時
    データとして前記第二の中継手段に送信する計時データ
    送信手段とを含み、 該第二の中継手段は、 受信する計時データを第一の中継手段に返信する計時デ
    ータ返信手段を含み、 該第一の中継手段は、 更に、第二の中継手段から返信される計時データと第一
    のクロック手段の出力する基準時とに基づき通信経路の
    通信状態を判定する通信状態判定手段を含むことを特徴
    とする通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信システムにおい
    て、 前記第二の中継手段は、 前記第一のクロック手段の出力する基準時と略同一の基
    準時を出力する第二のクロック手段と、 前記計時データ送信手段より送信される計時データに該
    第二のクロック手段から出力される時刻データを付加す
    る返信時刻データ付加手段を含むことを特徴とする通信
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の通信システムにおい
    て、 前記第二の中継手段の返信時刻データ付加手段は、該第
    二の中継手段における計時データの受信の直後と該計時
    データの送信の直前とに時刻データを付加することを特
    徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】 送信端末から送信される通信データを受
    信し通信網を介して受信端末側に送信する第一の中継手
    段と、 前記第一の中継手段より通信網を介して送信される通信
    データを受信し受信端末に送信する第二の中継手段とを
    含む通信システムにおいて、 前記第一の中継手段は、 前記第二の中継手段へ応答要求信号を送信するタイミン
    グに対応して時間計測を開始信号を受信する第三のクロ
    ック手段と、 該第三のクロック手段の計時する時間が所定時間を越え
    るまでに前記第二の中継手段からの応答信号を受信しな
    い場合に前記送信端末との間の通信回線の接続制御を行
    う第一の接続制御手段と、 を含むことを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 送信端末から送信される通信データを受
    信し通信網を介して受信端末側に送信する第一の中継手
    段と、 前記第一の中継手段より通信網を介して送信される通信
    データを受信し受信端末に送信する第二の中継手段とを
    含む通信システムにおいて、 前記第二の中継手段は、 前記受信端末へ応答要求信号を送信するタイミングに対
    応して時間計測を開始する第四のクロック手段と、 前記第四のクロック手段の計時する時間が所定時間を越
    えるまでに前記受信端末からの応答信号を受信しない場
    合に前記第一の中継手段に接続不能信号を送信する接続
    不能信号送信手段と、 を含むことを特徴とする通信システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6707793B1 (en) 1999-03-04 2004-03-16 Nec Infrontia Corporation Button telephone apparatus and internet communication system
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JP2005130030A (ja) * 2003-10-21 2005-05-19 Olympus Corp 携帯電話機
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