JPH1097634A - 物体の認識方法 - Google Patents
物体の認識方法Info
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- JPH1097634A JPH1097634A JP8252671A JP25267196A JPH1097634A JP H1097634 A JPH1097634 A JP H1097634A JP 8252671 A JP8252671 A JP 8252671A JP 25267196 A JP25267196 A JP 25267196A JP H1097634 A JPH1097634 A JP H1097634A
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Abstract
高速な物体の認識方法を提供する。 【解決手段】撮像装置1で物体を撮像しA/D変換部2
で濃淡画像を得る。濃淡画像の中で物体と背景を分離す
るように、画像蓄積部3にて二値化し二値画像を得る。
二値画像に対して、ウィンドウ生成部4は矩形のウィン
ドウ枠の少なくとも一辺が物体を横切るようにウィンド
ウWを設定する。物体初期検出部5は、物体と交差する
ウィンドウ枠の辺を検出する。物体がおおよそ存在する
位置にウィンドウ枠を設定し、ウィンドウ枠上での物体
の有無を判断して、処理の最初に物体Aのおおよその位
置及び方向(姿勢)を求めている。このため、物体の存
在している可能性の高い範囲に効率良く物体検出のため
の走査線を設定でき、物体検出に要する処理の回数を減
らすことができ、高速に処理を行うことができる。
Description
られる濃淡画像に基づいて物体の位置と姿勢を認識する
物体の認識方法に関する。
(物体を保持して所定の位置に移動させる装置)やロボ
ット等により部品(物体)を拾い上げる時、特に部品が
位置決めされていないような場合には、撮像装置により
撮像した部品の画像を画像処理することで部品の位置と
姿勢を認識した後、認識された部品の位置と姿勢の情報
を用いてロボット等による作業が行われていた。このよ
うな場合の画像処理には高速な処理が要求されるため、
二値化された画像(二値画像)を使って重心と2次モー
メントを求めることにより物体の位置と姿勢を認識する
方法が一般に採られている。
では、部品を撮像した画像を構成する全ての画素に対し
て処理を行うため、検出精度を高めるために分解能の高
い画像、すなわち、画像サイズが大きい画像になると、
計算量が多く処理時間がかかるという問題がある。ま
た、二値画像を用いる画像処理において検出精度を高め
るためには、認識対象となる物体と背景とのコントラス
トが高いことが必要となるが、実際の生産ラインでは、
部品と背景とのコントラストを高くすることができない
場合があり、精度の高い位置と姿勢の認識の妨げとなっ
ている。
あり、その目的とするところは、二値画像並びに多値画
像の両画像に対応できる高速な物体の認識方法を提供す
ることにある。
目的を達成するために、物体を撮像して得られる濃淡画
像に対して、物体の少なくとも一部が横切るようなウィ
ンドウ枠を有するウィンドウを、物体がおおよそ存在す
る位置に予め設定し、ウィンドウ枠に沿って濃淡画像を
走査して各画素の画素データに基づいてウィンドウ枠上
での物体の有撫を判断し、物体が存在するウィンドウ枠
の位置に応じて濃淡画像を走査する走査方向と走査線移
動方向とを選択するとともに、選択された走査線移動方
向に沿って走査線を移動させながら、ウィンドウ内にお
ける走査線上での画素データに基づいて物体の有無を判
断することで物体の位置と姿勢を求めることを特徴と
し、物体がおおよそ存在する位置に設定されたウィンド
ウ枠上での物体の有無を判断して処理の最初に物体のお
およその位置・方向を求め、その情報に基づき走査線を
移動させて物体の詳細な位置と姿勢の認識を行うことに
より、物体の存在している可能性の高い位置に効率良く
物体検出のための走査線の位置を設定でき、物体の位置
と姿勢を求める処理の回数を減らすことができる。
は走査線上の画素データの変化に基づいて行うため、請
求項4の発明のように、濃淡画像を空間微分して得られ
る微分値画像も使用でき、コントラストの低い物体の画
像に対しても物体と背景との境界を良く表した画像を使
って物体の位置と姿勢を認識することができる。
法を実現するためのシステム構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施形態は濃淡画像を二値化して得られる
二値画像を用いて物体の位置と姿勢の認識処理を行うも
のである。
象物(物体)を撮像し、撮像したアナログ画像をA/D
変換部2においてディジタル値に変換することで図2に
示すような濃淡画像を得ている。ここで、濃淡画像と
は、各画素ごとに濃度に応じた値(画素データ)が与え
られた画像をいう。次に、この濃淡画像の中の物体の部
分(図2中のAの部分、以下、物体Aと表記する)と、
物体A以外の背景の部分(図2中のBの部分、以下、背
景Bと表記する)とを各々の明るさ(濃度値=画素デー
タ)に応じて分離するように、濃淡画像を画像蓄積部3
において二値化し、得られた二値画像を図示しない画像
処理装置内のメモリに蓄える。
る二値画像を図3に示す。このように、本実施形態の場
合では、物体Aは’1’(明部)、背景は’0’(暗
部)に二値化される。この二値画像に対して、ウィンド
ウ生成部4では、図4に示すように、矩形のウィンドウ
枠Fの少なくとも一辺f1 〜f4 が物体Aを横切るよう
にウィンドウWを設定する。なお、説明を簡単にするた
めに、ウィンドウ枠Fの上辺をf1 、右辺をf2 、下辺
をf3 、左辺をf4 と表記する(図4参照)。また、上
辺f1 及び下辺f3 に平行な軸をx軸、右辺f2 及び左
辺f4 に平行な軸をy軸とする二次元直交座標系を想定
する。
ーチャートに示すような処理を行なって、物体Aと交差
するウィンドウ枠Fの辺f1 〜f4 を検出する。図5を
参照して上記検出処理をさらに詳しく説明する。まず、
ウィンドウ枠Fの何れかの辺f1 〜f4 上に走査開始点
を設定し、走査開始点に設定された画素から各辺f1〜
f4 に沿って順次アドレスを進ませながら、各画素のデ
ータにより物体Aの存在を検出する。すなわち、画素デ
ータが「1」の場合には物体A有り、「0」の場合には
物体A無しというように判断する。そして、物体Aと交
差する(横切る)ウィンドウ枠Fの辺(図4の場合であ
れば下辺f3 )が検出できれば、その辺f3 を記憶し、
ウィンドウ枠Fの全ての辺f1 〜f4 についての走査が
終わればこの処理は終了する。なお、何れの辺f1 〜f
4 も物体Aと交差していない場合には、ウィンドウ生成
部4において再度別のウィンドウWを設定し、新しいウ
ィンドウWに対して上記検出処理を行なえばよい。
ャートに示すような処理を行ない、物体初期検出部5の
検出結果に応じて、ウィンドウ枠Fの上辺f1 あるいは
下辺f3 が物体Aと交差する場合には走査方向をx軸に
平行とし、右辺f2 あるいは左辺f4 が物体Aと交差す
る場合には走査方向をy軸に平行とする。すなわち、図
4に示すような場合には下辺f3 が物体Aと交差してい
るから、走査方向選択部6においてx軸方向が走査方向
として選択される。なお、何れの辺f1 〜f4も物体A
と交差しない場合には、上述のようにウィンドウの設定
からやり直すようにすればよい。
に示すような処理を行ない、上記のように走査方向選択
部6にて選択された移動方向へ走査線の移動を行う。図
7を参照して上記移動処理をさらに詳しく説明する。ま
ず、初期値として、物体初期検出部5で検出されたウィ
ンドウ枠Fの下辺(物体Aと交差する辺)f3 を第一走
査線、第一走査線(下辺f3 )に平行して対向するウィ
ンドウ枠Fの上辺f1を第二走査線と設定する。次に、
第一走査線と第二走査線の中間位置に第三走査線を設定
し、この第三走査線上で物体Aが検出されれば(第三走
査線が物体Aと交差すれば)、第三走査線を新たに第一
走査線とする。反対に第三走査線上で物体Aが検出され
なければ(第三走査線が物体Aと交差しなければ)、第
三走査線を新たに第二走査線とする。その後、第一走査
線と第二走査線の間隔が1画素となるまで上記処理を繰
り返し行なう。そして、繰り返し処理の終了時における
第一走査線上の物体が存在する位置を物体位置と認識す
る。
での物体検出の処理を、図3及び図8に示すフローチャ
ートを参照して説明する。図3において、走査線L1 上
の画素データを順次読みだしながら、読み出した画素デ
ータが「1」であれば、物体存在長さKに1を加えると
ともにその画素の二値画像上でのアドレス(xy二次元
直交座標系における座標値で示される)を記憶する。反
対に画素データが「0」であれば、物体存在長さKを0
に初期化するとともに、記憶しているその画素のアドレ
スを消去する。そして、物体存在長さKを所定値αと比
較し、物体存在長さKが所定値α以上であれば、記憶し
ている1乃至複数の画素のアドレスの重心(Cx,C
y)を求め、その重心(Cx,Cy)を走査線L1 上の
物体位置とする。また、物体存在長さKが所定値αより
小さい間は、画素データの読み出しからアドレスを記憶
するまでの上記処理を繰り返す。ここで、上記所定値α
は、例えば二値画像上での物体Aの見かけ上の物体幅の
最小値に基づいて設定すればよい。
力された濃淡画像を予め二値化した二値画像に対して物
体検出の走査を行なっているが、物体検出の走査を入力
濃淡画像に対して行ない、画素データの二値化と物体検
出とを同時に行なうようにすることも可能であって、何
れの方法でも同様の結果が得られることはいうまでもな
い。
8の処理により得られた各走査線上での物体の位置(画
素のアドレス)に基づいて、位置・姿勢認識部9で物体
の位置と姿勢の認識を行う。以下、この位置・姿勢認識
部9における位置・姿勢認識処理を、図9及び図10の
フローチャートを参照して説明する。まず、物体Aの位
置を検出した走査線L2 上における物体位置を二値画像
上の座標S(xS ,y S )とし、走査線L2 より所定距
離Nだけ離れた位置に別の走査線L3 を設定する。次
に、この新たに設定された走査線L3 上での物体位置を
座標U(xu ,y u )とし、点Sと点Uを結ぶ線分と直
交軸(今の場合はx軸)とのなす角度Θを下式により求
め、この角度Θを物体Aの姿勢とする。
とができる。上述のように本実施形態によれば、物体A
がおおよそ存在する位置にウィンドウを設定し、設定さ
れたウィンドウのウィンドウ枠上での物体Aの有無を判
断して、処理の最初に物体Aのおおよその位置及び方向
を求めた後、その位置及び方向の情報に基づいて走査線
を移動させ、物体Aの詳細な位置と姿勢の認識を行うよ
うにしているため、物体Aの存在している可能性の高い
範囲に効率良く物体検出のための走査線を設定でき、物
体検出に要する処理の回数を減らすことができ、高速に
処理を行うことができる。
空間微分して得られる微分値画像と濃度方向画像とを利
用する点に特徴がある。なお、本実施形態の認識方法を
実現するためのシステム構成は図1に示した実施形態1
の構成と共通であるから、システム構成についての図示
及び説明は省略する。
し、撮像したアナログ画像をA/D変換部2においてデ
ィジタル値に変換して濃淡画像を得る(図2参照)。次
に、画像蓄積部3において、この濃淡画像を空間微分し
て図示しない画像処理装置内のメモリに蓄える。図11
(a)に濃淡画像に対する微分値画像71、同図(b)
に濃度方向画像をそれぞれ示す。ここで、空間微分の方
法は従来から各種提案されているが、例えば次に示すよ
うな方法を用いることができる。すなわち、着目画素の
8近傍画素の濃度値D(x,y)から、下式により求め
られるx軸及びy軸方向の微分値Gx,Gyを利用する
ものである。 Gx={D(x+1,y−1)+D(x+1,y)+D(x+1,y+1)}− {D(x−1,y−1)+D(x−1,y)+D(x−1,y+1)} Gy={D(x−1,y+1)+D(x,y+1)+D(x+1,y+1)}− {D(x−l,y−1)+D(x,y−1)+D(x+1,y−1)} これらより、着目画素(x,y)における微分値Gおよ
び濃度方向値θは以下の様になる。
タに持つ微分値画像と濃度方向画像を得ることができ
る。画像処理装置内のメモリに蓄えられたメモリ画像
(微分値画像及び濃度方向画像)に対して、ウィンドウ
生成部14では、図4に示すように実施形態1と同様に
して、矩形のウィンドウ枠Fの少なくとも一辺f1 〜f
4 が物体Aを横切るようにウィンドウWを設定する。
ーチャートに示すような実施形態1と同様の処理を行な
って、物体Aと交差するウィンドウ枠Fの辺f1 〜f4
を検出する。なお、各辺f1 〜f4 を走査して物体Aの
有無を検出する方法については後述する。次に走査方向
選択部6は、図6のフローチャートに示すような実施形
態1と同様の処理を行ない、物体初期検出部5の検出結
果に応じて、ウィンドウ枠Fの上辺f1 あるいは下辺f
3 が物体Aと交差する場合には走査方向をx軸に平行と
し、右辺f2 あるいは左辺f4 が物体Aと交差する場合
には走査方向をy軸に平行とする。
理を行ない、上記のように走査方向選択部6にて選択さ
れた移動方向へ走査線の移動を行う。図12及び図13
のフローチャートを参照して上記移動処理をさらに詳し
く説明する。まず、初期値として、物体初期検出部5で
検出されたウィンドウ枠Fの辺f3 を第一走査線L11、
第一走査線L11(=辺f3 )上での物体Aの濃度方向
(図12における矢印イ)に直交する方向(同図におけ
る矢印ロ)を走査線移動方向に設定する。次に、第一走
査線L11から走査線移動方向ロに所定距離Mだけ離れた
位置に、走査移動方向ロと略直交する第二走査線L12を
設定する。この第二走査線L12上で物体Aが検出されれ
ば(第二走査線L12が物体Aと交差すれば)、第二走査
線L12上での物体Aの濃度方向に直交する方向を新たな
走査線移動方向、第二走査線L12を新たな第一走査線と
置き直す。反対に第二走査線L12上で物体Aが検出され
なければ(第二走査線L12が物体Aと交差しなけれ
ば)、上記所定距離MをM=M/2に置き直す。その
後、所定距離Mが1画素以下となるまで上記処理を繰り
返し行なう。そして、繰り返し処理の終了時における第
一走査線上の物体が存在する位置を物体位置として認識
する。
での物体検出の処理を、図11及び図14に示すフロー
チャートを参照して説明する。まず、図11(a)
(b)に示す微分値画像及び濃度方向画像に対して、x
軸に略平行な走査線L14上の画素データ(微分値G)を
順次読みだし、画素データがしきい値以上である点Pを
検出し、点Pのアドレス(xp ,yp )及び濃度方向値
θ1 を記憶する。さらに、点Pから走査線L14上の画素
データを順次読みだし、画素データがしきい値以上であ
る点Q(候補点)を検出し、点Qのアドレス(xq ,y
q )及び濃度方向値θ2 を記憶する。このとき、点P−
Q間の距離Lが所定値β以下であり、且つ180−Δθ
<|θ1 −θ2 |<180+Δθであれば、点Pと点Q
との中点を走査線L14上の物体位置とする。ここで、上
記所定値βは、微分値画像あるいは濃度方向画像上での
物体Aの見かけの物体幅の最大値に基づき設定され、Δ
θは濃度方向値の許容誤差を表す。
力された濃淡画像を予め空間微分した微分値画像及び濃
度方向画像に対して物体検出の走査を行なっているが、
物体検出の走査を入力濃淡画像に対して行ない、濃淡画
像に対する空間微分と物体検出とを同時に行なうように
することも可能であって、何れの方法でも同様の結果が
得られることはいうまでもない。
8の処理により得られた各走査線上での物体の位置(画
素のアドレス)に基づいて、位置・姿勢認識部9で物体
の位置と姿勢の認識を行う。以下、この位置・姿勢認識
部9における位置・姿勢認識処理を、図15及び図16
のフローチャートを参照して説明する。まず、物体Aの
位置を検出した走査線L15上における物体Aと背景Bと
の境界点のアドレスをそれぞれ点R(xr ,yr ),点
T(xt ,yt )とし、各点における濃度方向値θr ,
θt (図15における矢印ハ,ニ)を記憶する。次に点
R,Tの座標((アドレス)から下式により物体位置S
(xs ,ys )を計算する。
用いて物体Aと直交軸(今の場合はx軸)とのなす角度
Θを下式により求め、この角度Θ(図15における矢印
ホの方向)を物体Aの姿勢とする。
とができる。上述のように本実施形態によれば、実施形
態1と同様に物体Aの存在している可能性の高い範囲に
効率良く物体検出のための走査線を設定でき、物体検出
に要する処理の回数を減らすことができ、高速に処理を
行うことができる。また、濃淡画像を空間微分して得ら
れる微分値画像から物体Aの位置と姿勢の認識を行なう
ことにより、コントラストの低い物体の画像に対して
も、物体Aと背景Bとの境界を良く表した画像(微分値
画像及び濃度方向画像)を使って検出することができ、
精度の高い位置と姿勢の認識ができるという利点があ
る。
における物体の検出方法に特徴を有し、他の構成及び処
理方法などは実施形態1と共通である。よって、共通す
る部分についての説明は省略する。本実施形態の特徴で
ある物体検出部8における物体の検出方法を、図17及
び図18のフローチャートを参照して説明する。図17
において、走査線L1 上の画素データを順次読みだしな
がら、画素データが「1」である点Pを検出する。この
点Pから所定距離Lだけ走査線L1 上を進んだ点Rから
逆方向(点Pに近づく方向)に走査線L1 を走査し、画
素データが「1」である点Qを検出する。そして、点P
−Q間の距離が所定値α以上であれば、点Pと点Qの中
点を走査線L1 上の物体位置とする。また、点P−Q間
の距離が所定値αよりも小さければ、点Rのアドレスに
戻って上記処理を繰り返す。ここで、上記所定値αは、
例えば二値画像上での物体Aの見かけの物体幅の最小値
に基づいて設定される。
境界部分を検出することで物体Aの位置を検出するよう
にしているため、例えば図19に示すように物体Aの表
面内側に文字(”960916”)が表されているよう
な場合であっても、その影響を受けずに物体Aの位置と
姿勢の認識を行うことができるという利点がある。な
お、本実施形態では、撮像装置1から入力された濃淡画
像を予め二値化した二値画像に対して物体検出の走査を
行なっているが、物体検出の走査を入力濃淡画像に対し
て行ない、画素データの二値化と物体検出とを同時に行
なうようにすることも可能であって、何れの方法でも同
様の結果が得られることはいうまでもない。
における物体の検出方法に特徴を有し、他の構成及び処
理方法などは実施形態2と共通である。よって、共通す
る部分についての説明は省略する。本実施形態の特徴で
ある物体検出部8における物体の検出方法を、図20及
び図21のフローチャートを参照して説明する。まず、
図20(a)(b)に示す微分値画像及び濃度方向画像
に対して、x軸に略平行な走査線L14上の画素データ
(微分値G)を順次読みだし、画素データがしきい値以
上である点Pを検出し、点Pのアドレス(xp ,yp )
及び濃度方向値θ1 を記憶する。さらに、点Pから所定
距離Lだけ走査線L14上を進んだ点R(候補点)から走
査線L14を逆方向に走査して、画素データがしきい値以
上である点Qを検出し、点Qのアドレス(xq ,yq )
及び濃度方向値θ2 を記憶する。このとき、点P−Q間
の距離が所定値β以下であり、且つ180−Δθ<|θ
1 −θ2 |<180+Δθであれば、点Pと点Qとの中
点を走査線L14上の物体位置とする。ここで、上記所定
値βは、微分値画像あるいは濃度方向画像上での物体A
の見かけの物体幅の最大値に基づき設定され、Δθは濃
度方向値の許容誤差を表す。
境界部分を検出することで物体Aの位置を検出するよう
にしているため、実施形態3と同様に物体Aの表面内側
に文字が表されているような場合であっても、その影響
を受けずに物体Aの位置と姿勢の認識を行うことができ
るという利点がある。なお、本実施形態では、撮像装置
1から入力された濃淡画像を予め空間微分した微分値画
像及び濃度方向画像に対して物体検出の走査を行なって
いるが、物体検出の走査を入力濃淡画像に対して行な
い、濃淡画像に対する空間微分と物体検出とを同時に行
なうようにすることも可能であって、何れの方法でも同
様の結果が得られることはいうまでもない。
1’にカラーのテレビカメラを用い、物体Aを撮像して
得られるカラー画像中から、物体Aの輪郭の特徴を最も
顕著に表す特定色を抽出して、濃淡画像を得るようにし
ている点に特徴がある。なお、他の処理については実施
形態1あるいは実施形態2と共通であるから、共通する
部分については同一の符号を付して説明は省略する。
ためのシステム構成を示すブロック図である。カラーの
撮像装置1’より得られる入力カラー画像中から、特定
色抽出部10において物体Aの輪郭の特徴を最も顕著に
表す特定色を抽出して濃淡画像を得る。そして、実施形
態1と同様に濃淡画像から二値画像を得る場合には、濃
淡画像の中の物体の部分と、物体A以外の背景の部分と
を各々の明るさ(濃度値=画素データ)に応じて分離す
るように、濃淡画像を画像蓄積部3において二値化し、
得られた二値画像を図示しない画像処理装置内のメモリ
に蓄える。あるいは、実施形態2と同様に、画像蓄積部
3において、濃淡画像を空間微分して微分値画像と濃度
方向画像とを求め、図示しない画像処理装置内のメモリ
に蓄える。以降の処理は、実施形態1あるいは実施形態
2と同様である。
ラを撮像装置1’に用いて特定色の抽出を行なっている
が、例えば図23に示すように、実施形態1や実施形態
2と同様に白黒のテレビカメラのような撮像装置1を用
い、撮像装置1のレンズの前に色フィルタ11を配置
し、この色フィルタ11を通して撮像した物体Aの濃淡
画像を用いても、同様の結果が得られることはいうまで
もない。
あるいは実施形態2において、物体検出部8で走査線上
の物体の検出を行なう際に用いられるパラメータを、物
体Aの明るさ(濃度値)に応じて変更するようにしてい
る点に特徴がある。なお、本実施形態の認識方法を実現
するためのシステム構成は実施形態1あるいは実施形態
2と共通であり、共通する部分については説明を省略す
る。
択方法について、図24及び図25のフローチャートを
参照して説明する。例えば図24に示すように、画面内
に2つの物体A1 ,A2 が存在し、各物体A1 ,A2 の
位置と姿勢を認識するために、それぞれの物体A1 ,A
2 に対してウィンドウ枠F1 ,F2 を設定しているとす
る。なお、一方の物体A2 の濃度値は、他方の物体A1
の濃度値よりも高い(明るい)ものとする。従って、そ
れぞれの物体A1 ,A2 の物体検出を行なうために、濃
淡画像を二値化あるいは空間微分を行う際の最適なしき
い値は、それぞれの物体A1 ,A2 により異なることに
なる。
きい値とを対応づけるパラメータ選択テーブルを登録し
ておき、物体初期検出部5にて図25のフローチャート
に示すような処理を行なうことにより、ウィンドウ枠F
1 ,F2 上での物体A1 ,A 2 の濃度値の検出を行なう
とともに、検出された濃度値に対してパラメータ選択テ
ーブルから最適なパラメータを選択する。
く説明すると、実施形態1あるいは実施形態2と同様
に、ウィンドウ枠F1 ,F2 の何れかの辺f1 〜f4 上
に走査開始点を設定し、走査開始点に設定された画素か
ら各辺f1 〜f4 に沿って順次アドレスを進ませなが
ら、各画素のデータにより物体A1 ,A2 の存在を検出
する。この際、物体検出のしきい値はパラメータ選択テ
ーブルに登録されている中で一番濃度値の低い(暗い)
ものに対する値を用いればよい。
の画素データ(物体A1 ,A2 の明るさ)を記憶し、ウ
ィンドウ枠Fの全ての辺f1 〜f4 についての走査が終
了した後、パラメータ選択テーブルより上記画素データ
に対応するパラメータを選択し、このパラメータを物体
検出のしきい値とする。本実施形態によれば、物体の明
るさ(濃度値)に応じて、物体検出を行なう際のパラメ
ータを最適な値に設定するようにしているので、安定し
た物体検出を行なうことができる。
1あるいは実施形態2において、位置と姿勢の認識を行
う前に、予め対象物(物体A)を機械的に分離しておく
ことにより、物体Aの位置と姿勢の認識の性能を高める
ようにしている。以下、図26を参照して説明する。
おり、ホッパー12より振動フィーダー13に供給され
る。この振動フィーダー13は従来周知の構成を有し、
各物体Aを個別に分離させて単体でコンベア14上へ供
給する。但し、振動フィーダー13においては、所謂ツ
ーリング等の姿勢矯正は行わない。そして、コンベア1
4上に供給された個々の物体Aを撮像装置1にて撮像
し、得られた濃淡画像から実施形態1〜6で説明したよ
うな構成及び方法を用いて、各物体Aごとにその位置並
びに姿勢を認識する。
された各物体Aごとの位置・姿勢検出結果である二次元
位置アドレス(x,y)と姿勢θを、通信部15よりロ
ボット装置16に送信する。ロボット装置16は従来周
知の構成を有するものであって、通信部15から受信し
たアドレス(x,y)と姿勢θに基づいて動作し、物体
Aのピックアップを行う。
分離させた後、物体Aを単体ごとに撮像して濃淡画像を
得るようにすれば、認識処理が簡素化できるとともに認
識の精度も向上させることができる。なお、本実施形態
では複数の物体Aを単体に分離するのに振動フィーダー
13を用いているがこれに限定する主旨ではなく、複数
の物体Aを分離する機能を有する装置であれば、同様の
結果が得られることはいうまでもない。
あるいは実施形態2において、予め決められた台又はコ
ンベア14上に置かれた物体Aをロボット装置16でピ
ックアップする時に、ロボット装置16に対して二次元
位置アドレス(x,y)と姿勢θのデータに加えて距離
データも一緒に送ることにより、効率の良い処理を行う
ようにしたものである。以下、図26〜図28を参照し
て説明する。
像上の各画素位置(二次元直交座標系の座標値)に対し
て、ロボット装置16における座標系(例えば、三次元
直交座標系)の物体位置(X,Y,Z)を求めておき、
画像上での各画素位置とロボット装置16における座標
系(以下、ロボット座標系と呼ぶ。)での物体位置とを
対応づける、図27に示すような変換テーブルを予め登
録しておく。この変換テーブルにおいて、T(xm ,y
n )は、画像上のアドレス(xm ,yn )に対応するロ
ボット座標系における物体位置(Xmn,Ymn,Zmn)へ
の変換(関数)を示すものである。
上の物体Aを撮像装置1により撮像して得られる濃淡画
像から、画像上の物体Aの位置及び姿勢を表す二次元位
置アドレス(x,y)及び姿勢θを求める。なお、濃淡
画像から二次元位置アドレス(x,y)及び姿勢θを検
出する処理は実施形態1あるいは実施形態2の方法を用
いればよく、詳しい説明は省略する。
おいて図28のフローチャートに示すような処理を行な
うことにより、検出された二次元位置アドレス(xm ,
yn)を変換テーブルを用いてロボット座標系における
物体位置(Xmn,Ymn,Zmn)に変換するとともに、こ
のロボット座標系における物体位置(Xmn,Ymn,Zm
n)と姿勢θとから、ロボット座標系における物体位置
と姿勢を表す指示データ(Xmn,Ymn,Zmn,θ)を作
成し、通信部15よりロボット装置16へ送信してい
る。そして、ロボット装置16は通信部15から受信し
た指示データ(Xmn,Ymn,Zmn,θ)に基づいて動作
し、物体Aのピックアップを行う。
ブルを用いてロボット座標系の物体位置に変換すること
により、ロボット装置16の制御が容易になるという利
点がある。なお、本実施形態では、画像上の各画素位置
をロボット座標系における物体位置に変換するために変
換テーブルを用いているが、画像上の任意の画素位置と
ロボット座標系における物体位置との関係式を最小2乗
法などを用いて求め、その関係式を上記変換テーブルの
代わりに用いても同様の結果が得られることはいうまで
もない。
において、物体検出を行なう際の空間微分を行う方向を
選択する処理に関するものである。以下、本実施形態の
特徴である上記処理を図4、図5並びに図29のフロー
チャートを参照して説明する。なお、他の処理について
は実施形態2と共通であるから説明は省略する。
初期検出部5が図5のフローチャートに示すような処理
を行なって物体Aが存在する(物体Aと交差する)ウィ
ンドウ枠Fの辺f3 を検出する。次に、物体検出部8で
は物体初期検出部5での検出結果を用い、図29のフロ
ーチャートに示すような処理を行なう。すなわち、ウィ
ンドウ枠Fの上辺f1 あるいは下辺f3 が物体Aと交差
する場合には微分方向をx軸に平行とし、右辺f 2 ある
いは左辺f4 が物体Aと交差する場合には微分方向をy
軸に平行として、濃淡画像に対する空間微分を再度行る
ことで微分値画像及び濃度方向画像を作成し直し、以後
の処理は作成し直した新たな微分値画像及び濃度方向画
像を用いて行う。
れの辺f1 〜f4 が物体Aと交差しているかによって、
濃淡画像を空間微分する際の微分方向を変えるようにし
ているため、コントラストが低い場合にも物体Aを鮮明
に表すことができ、安定した物体の検出を行なうことが
できるという利点がある。
れる濃淡画像に対して、物体の少なくとも一部が横切る
ようなウィンドウ枠を有するウィンドウを、物体がおお
よそ存在する位置に予め設定し、ウィンドウ枠に沿って
濃淡画像を走査して各画素の画素データに基づいてウィ
ンドウ枠上での物体の有撫を判断し、物体が存在するウ
ィンドウ枠の位置に応じて濃淡画像を走査する走査方向
と走査線移動方向とを選択するとともに、選択された走
査線移動方向に沿って走査線を移動させながら、ウィン
ドウ内における走査線上での画素データに基づいて物体
の有無を判断することで物体の位置と姿勢を求めるの
で、物体がおおよそ存在する位置に設定されたウィンド
ウ枠上での物体の有無を判断して処理の最初に物体のお
およその位置・方向を求め、その情報に基づき走査線を
移動させて物体の詳細な位置・姿勢の認識を行うことに
より、物体の存在している可能性の高い位置に効率良く
物体検出のための走査線の位置を設定でき、物体の位置
と姿勢を求める処理の回数を減らすことができるという
効果がある。
は走査線上の画素データの変化に基づいて行うため、請
求項4の発明のように、濃淡画像を空間微分して得られ
る微分値画像も使用でき、コントラストの低い物体の画
像に対しても物体と背景との境界を良く表した画像を使
って物体の位置と姿勢を認識することができる。
行なうためのシステム構成図である。
る。
ける微分値画像及び濃度方向画像を示す図である。
る。
る。
る。
る。
ける微分値画像及び濃度方向画像を示す図である。
る。
を行なうためのシステム構成図である。
る。
る。
である。
し、撮像したアナログ画像をA/D変換部2においてデ
ィジタル値に変換して濃淡画像を得る(図2参照)。次
に、画像蓄積部3において、この濃淡画像を空間微分し
て図示しない画像処理装置内のメモリに蓄える。図11
(a)に濃淡画像に対する微分値画像、同図(b)に濃
度方向画像をそれぞれ示す。ここで、空間微分の方法は
従来から各種提案されているが、例えば次に示すような
方法を用いることができる。すなわち、着目画素の8近
傍画素の濃度値D(x,y)から、下式により求められ
るx軸及びy軸方向の微分値Gx,Gyを利用するもの
である。 Gx={D(x+1,y−1)+D(x+1,y)+D(x+1,y+1)}− {D(x−1,y−1)+D(x−1,y)+D(x−1,y+1)} Gy={D(x−1,y+1)+D(x,y+1)+D(x+1,y+1)}− {D(x−l,y−1)+D(x,y−1)+D(x+1,y−1)} これらより、着目画素(x,y)における微分値Gおよ
び濃度方向値θは以下の様になる。
初期検出部5が図5のフローチャートに示すような処理
を行なって物体Aが存在する(物体Aと交差する)ウィ
ンドウ枠Fの辺f3 を検出する。次に、物体検出部8で
は物体初期検出部5での検出結果を用い、図29のフロ
ーチャートに示すような処理を行なう。すなわち、ウィ
ンドウ枠Fの上辺f1 あるいは下辺f3 が物体Aと交差
する場合には微分方向をx軸に平行とし、右辺f 2 ある
いは左辺f4 が物体Aと交差する場合には微分方向をy
軸に平行として、濃淡画像に対する空間微分を再度行う
ことで微分値画像及び濃度方向画像を作成し直し、以後
の処理は作成し直した新たな微分値画像及び濃度方向画
像を用いて行う。
Claims (15)
- 【請求項1】 物体を撮像して得られる濃淡画像に対し
て、物体の少なくとも一部が横切るようなウィンドウ枠
を有するウィンドウを、物体がおおよそ存在する位置に
予め設定し、ウィンドウ枠に沿って濃淡画像を走査して
各画素の画素データに基づいてウィンドウ枠上での物体
の有撫を判断し、物体が存在するウィンドウ枠の位置に
応じて濃淡画像を走査する走査方向と走査線移動方向と
を選択するとともに、選択された走査線移動方向に沿っ
て走査線を移動させながら、ウィンドウ内における走査
線上での画素データに基づいて物体の有無を判断するこ
とで物体の位置と姿勢を求めることを特徴とする物体の
認識方法。 - 【請求項2】 撮像して得られる濃淡画像を濃度に基づ
いて二値化することで物体と背景とに分離された二値画
像を得るとともに、この二値画像を走査したときの画素
データの値が、所定の長さだけ連続して物体に対応する
値と一致するかを判断することで物体の位置と姿勢を求
めることを特徴とする請求項1記載の物体の認識方法。 - 【請求項3】 撮像して得られる濃淡画像を濃度に基づ
いて二値化することで物体と背景とに分離された二値画
像を得るとともに、この二値画像を走査したときの画素
データの値が最初に物体に対応する値と一致した画素を
候補点とし、次に、走査線上を候補点より所定距離進ん
だ画素から候補点の方へ戻る方向に走査し、候補点に到
達するまでに物体に対応する値と一致する値を持った画
素データが存在する場合に物体が存在すると判断して物
体の位置と姿勢を求める請求項1記載の物体の認識方
法。 - 【請求項4】 撮像して得られる濃淡画像を空間微分す
ることで微分値画像と濃度方向画像を得るとともに、こ
の微分値画像を走査したときに微分値が所定値以上とな
る画素を検出してその画素における濃度方向を物体と背
景の境界の候補点として記憶し、次に、走査線上の候補
点より所定距離内に候補点の濃度方向値と略180°異
なる濃度方向値を有し且つ微分値が所定値以上である画
素が存在する場合に物体が存在すると判断して物体の位
置と姿勢を求めることを特徴とする請求項1記載の物体
の認識方法。 - 【請求項5】 撮像して得られる濃淡画像を空間微分す
ることで微分値画像と濃度方向画像を得るとともに、こ
の微分値画像を走査したときに微分値が所定値以上とな
る画素を検出してその画素における濃度方向を物体と背
景の境界の候補点として記憶し、次に、走査線上を候補
点より所定距離進んだ画素から候補点の方へ戻る方向に
走査し、候補点に到達するまでに候補点の濃度方向値と
略180°異なる濃度方向値を有し且つ微分値が所定値
以上である画素が存在する場合に物体が存在すると判断
して物体の位置と姿勢を求めることを特徴とする請求項
1記載の物体の認識方法。 - 【請求項6】 物体を撮像して得られるカラー画像から
物体を表す特定色を抽出することで濃淡画像を作成する
ことを特徴とする請求項1記載の物体の認識方法。 - 【請求項7】 ウィンドウ枠に沿って濃淡画像を走査し
たときの物体の有無の判断結果に応じて、物体が存在す
るウィンドウ枠の位置を含むウィンドウ枠の一辺と略平
行な方向を走査方向に選択することを特徴とする請求項
1記載の物体の認識方法。 - 【請求項8】 ウィンドウ枠に沿って濃淡画像を走査し
たときの物体の有無の判断結果に応じて、物体が存在す
るウィンドウ枠の位置を含むウィンドウ枠の一辺と略平
行な方向のみを空間微分の方向としたことを特徴とする
請求項4又は5記載の物体の認識方法。 - 【請求項9】 ウィンドウ枠に沿って濃淡画像を走査し
たときの物体の有無の判断結果に応じて、物体が存在す
るウィンドウ枠の位置を含むウィンドウ枠の一辺を第一
の走査線とするとともに、第一の走査線に対向するウィ
ンドウ枠の他の一辺を第二の走査線とし、第一の走査線
に基づいて選択された走査方向へ第一の走査線と第二の
走査線の間の距離の略2分の1だけ離れた位置に走査線
を移動させ且つこの走査線上での物体の有無を判断し、
物体が有る場合には物体が有ると判断した走査線を新た
に第一の走査線とし、物体が無い場合には物体が無いと
判断した走査線を新たに第二の走査線とするとともに、
選択された走査方向と逆方向へ第一の走査線と第二の走
査線の間の距離の略2分の1だけ離れた位置に走査線を
移動させ且つこの走査線上での物体の有無を判断する処
理を、第一の走査線と第二の走査線とが隣合うようにな
るまで繰り返し、処理の繰り返しが終了した時点におけ
る第一の走査線上の物体の位置を求めることを特徴とす
る請求項1記載の物体の認識方法。 - 【請求項10】 物体が存存するウィンドウ枠上におけ
る物体の方向に略直交するように所定距離だけ離れた位
置に走査線を移動させ、この走査線上で物体の有無を判
断し、物体が有る場合には、この走査線上における物体
の方向に略直交するように所定距離だけ離れた位置に走
査線を移動させて物体の有撫を判断するとともに、物体
が無い場分には、一つ前の走査線上における物体の方向
に略直交するように始めの所定距離より短い距離だけ離
れた位置に走査線を移動させて物体の有無を判断する処
理を、既に物体有無の判断処理を行った走査線の位置に
達するまで繰り返し、最終の走査線位置を物体の位置と
して求めることを特徴とする請求項1記載の物体の認識
方法。 - 【請求項11】 処理に必要なパラメータを物体の濃淡
画像における濃度値ごとに予め登録しておき、ウィンド
ウ枠上で物体の有無を判断する時に、走査線上の各点の
濃度値を、既に登録してある物体の濃淡画像における濃
度値と比較してパラメータを選択し、選択したパラメー
タに基づいて物体の位置と姿勢を求めることを特徴とす
る請求項1記載の物体の認識方法。 - 【請求項12】 予め複数の物体を個々に分離させた
後、物体を単体ごとに撮像して濃淡画像を得ることを特
徴とする請求項1記載の物体の認識方法。 - 【請求項13】 予め濃淡画像内の各画素における物体
の存在位置までの距離を測定して登録しておき、物体の
位置と姿勢を求める際に、求めた物体の濃淡画像上での
位置と、登録された物体までの距離とを参照して、三次
元での物体の位置と姿勢を求めることを特徴とする請求
項1記載の物体の認識方法。 - 【請求項14】 求めた物体の位置における走査線と、
この走査線に隣接する走査線上での物体の位置とから物
体の姿勢を求めることを特徴とする請求項1記載の物体
の認識方法。 - 【請求項15】 求めた物体の位置における画素の濃度
方向から物体の姿勢を求めることを特徴とする請求項4
又は5記載の物体の認識方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25267196A JP3552419B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 物体の認識方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25267196A JP3552419B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 物体の認識方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1097634A true JPH1097634A (ja) | 1998-04-14 |
JP3552419B2 JP3552419B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3552419B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100698426B1 (ko) * | 1999-11-26 | 2007-03-26 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25267196A patent/JP3552419B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100698426B1 (ko) * | 1999-11-26 | 2007-03-26 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 화상 처리 장치 및 화상 처리 방법 |
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