JPH1097050A - 感光材料乾燥装置 - Google Patents

感光材料乾燥装置

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Publication number
JPH1097050A
JPH1097050A JP25311096A JP25311096A JPH1097050A JP H1097050 A JPH1097050 A JP H1097050A JP 25311096 A JP25311096 A JP 25311096A JP 25311096 A JP25311096 A JP 25311096A JP H1097050 A JPH1097050 A JP H1097050A
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JP
Japan
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heat
roller
photosensitive material
heat generating
generating means
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Application number
JP25311096A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ono
陽一 小野
Masakazu Ando
政和 安藤
Akio Kashino
昭雄 樫野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱効率が良く迅速乾燥に適するが、逆に表
面の温度変動も大きく乾燥むらを起こし易かったヒート
ローラによる乾燥装置を、簡単で低コストで均一乾燥の
できる安定化した装置にして、感光材料の迅速処理に対
応させる。 【解決手段】 感光材料を搬送する複数の搬送ローラが
配置されて感光材料を乾燥させる感光材料乾燥装置にお
いて、前記複数の搬送ローラのうち2本の搬送ローラ又
は3本以上の搬送ローラが少なくとも1組のヒートロー
ラを構成し、該ヒートローラの軸方向にそれぞれその内
部に1つの発熱手段を有し、該発熱手段の発熱部のW密
度分布が互いに異なることを特徴とする感光材料乾燥装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は濡れた状態の感光材
料を迅速に均質に乾燥させる感光材料乾燥装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、感光材料の現像処理時間が短縮さ
れ、それに伴い乾燥時間も前記現像処理時間に見合うだ
けに短縮させる必要性が出て来ている。今までは温風を
送風機で循環供給させながら搬送されて来る感光材料の
表面や裏面に吹き付けて乾燥させていたが、これでは効
率が悪く、内部に発熱手段を有する中空ローラ、即ち搬
送ローラを兼ねたヒートローラから感光材料に直接熱を
供給する乾燥方式がとられて来ている。これは前記温風
又はその他の乾燥方式に比べて伝熱係数が大きく乾燥効
率が良いからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなヒ
ートローラは伝熱係数が大きい為伝熱効率が大きく乾燥
効率アップに欠かせない手段と考えられるが、逆に、小
さな温度変動でフィルムに与える熱エネルギーの変動も
大きい為、それに伴い乾燥むらがひき起こされ易い欠点
がある。この為、ヒートローラを安定した効率の高い均
質性の良い乾燥手段として活用するにはヒートローラの
温度を安定化することが重要となる。
【0004】例えば、自動現像機では通常異なるサイズ
のフィルムが処理されるが、例えばヒートローラ幅に対
して小さいサイズのフィルムが処理されると、ヒートロ
ーラからフィルムへの熱移動が原因で、ヒートローラ表
面の温度分布は、フィルム接触部分に対し、フィルム非
接触部分が高くなる。次に大サイズフィルムが上記ヒー
トローラを通過した場合は、フィルム搬送方向及び幅方
向のフィルム表面上でヒートローラからの熱移動量の差
により、偏った温度分布が生じ、低温部は乾燥せず、高
温部は過乾燥による画質故障が発生し、例えばXレイ等
の医用フィルムでは誤診の原因となる場合がある。
【0005】本発明はこれらの問題点を解決して、乾燥
の均質性と効率の高い乾燥装置を提供することを課題目
的にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(20)の何れか1項により達成される。
【0007】(1) 感光材料を搬送する複数の搬送ロ
ーラが配置されて感光材料を乾燥させる感光材料乾燥装
置において、前記複数の搬送ローラのうち2本の搬送ロ
ーラが少なくとも1組のヒートローラを構成し、該ヒー
トローラの軸方向にそれぞれその内部に1つの発熱手段
を有し、該発熱手段の発熱部のW密度分布が互いに異な
ることを特徴とする感光材料乾燥装置。
【0008】(2) (1)に記載の感光材料乾燥装置
において、前記1つの発熱手段を有するそれぞれのヒー
トローラの、温度を検知する温度検知手段と、該温度検
知手段の検出結果に基づいて該発熱手段を制御し、ヒー
トローラの温度を制御する制御手段と、を有することを
特徴とする感光材料乾燥装置。
【0009】(3) 前記温度検知手段が、最大のW密
度を有する前記発熱手段の発熱部付近の前記ヒートロー
ラの部位の温度を検出することを特徴とする(2)項に
記載の感光材料乾燥装置。
【0010】(4) 前記2本で1組のヒートローラの
内部の発熱手段の軸方向のW密度分布の大小の偏りが反
対であることを特徴とする(1)〜(3)項の何れか1
項に記載の感光材料乾燥装置。
【0011】(5) 前記2本で1組のヒートローラ内
のヒータの発熱手段のローラ軸方向のW密度分布が両ロ
ーラ内の発熱手段同士でお互いに補完しあって平準化さ
れるように設定されることを特徴とする(1)〜(4)
項の何れか1項に記載の感光材料乾燥装置。
【0012】(6) 前記ヒートローラの軸方向の中心
に対し、前記ヒートローラ内の発熱手段の軸方向のW密
度分布が軸方向両側に対称であることを特徴とする
(1)〜(5)項の何れか1項に記載の感光材料乾燥装
置。
【0013】(7) 前記2本で1組のヒートローラ
は、該ローラ軸方向のW密度が同じ分布の発熱手段が、
お互いに逆向きに配置されていることを特徴とする
(1)〜(6)項の何れか1項に記載の感光材料乾燥装
置。
【0014】(8) 感光材料を搬送する複数の搬送ロ
ーラが配置されて感光材料を乾燥させる感光材料乾燥装
置において、前記複数の搬送ローラのうち少なくとも3
本の搬送ローラが少なくとも1組のヒートローラを構成
し、該ヒートローラの軸方向にそれぞれその内部に1つ
の発熱手段を有し、該発熱手段の発熱部のW密度分布が
互いに異なることを特徴とする感光材料乾燥装置。
【0015】(9) (8)項に記載の感光材料乾燥装
置において、前記1つの発熱手段を有するそれぞれのヒ
ートローラの、温度を検知する温度検知手段と、該温度
検知手段の検出結果に基づいて該発熱手段を制御し、ヒ
ートローラの温度を制御する制御手段と、を有すること
を特徴とする感光材料乾燥装置。
【0016】(10) 前記温度検知手段が、最大のW
密度を有する前記発熱手段の発熱部付近の前記ヒートロ
ーラの部位の温度を検出することを特徴とする(9)項
に記載の感光材料乾燥装置。
【0017】(11) 前記少なくとも3本で1組のヒ
ートローラ内の発熱手段のW密度分布が該発熱手段間で
補完しあって平準化されて設定されることを特徴とする
(8)〜(10)項の何れか1項に記載の感光材料乾燥
装置。
【0018】(12) 感光材料を、内部に1つの発熱
手段を持つヒートローラと乾燥風で乾燥し、乾燥風が該
ローラに吹き付けられる構成の感光材料乾燥装置におい
て、発熱手段の位置を軸方向に変位可能にさせたことを
特徴とする感光材料乾燥装置。
【0019】(13) 感光材料を、内部に1つの発熱
手段を持つ搬送ローラであるヒートローラと乾燥風で乾
燥し、乾燥風が該ローラに吹き付けられる構成の乾燥装
置において、前記発熱手段は前記ローラの軸方向の風の
向きの下流側と比較して、上流側の発熱量が大きくなる
W密度分布の発熱手段とすることを特徴とする感光材料
乾燥装置。
【0020】(14) 感光材料を、内部に発熱手段を
持つローラと接触して乾燥する感光材料乾燥装置におい
て、前記発熱手段を前記ローラ軸方向に移動可能にする
ことを特徴とする感光材料乾燥装置。
【0021】(15) 前記発熱手段を前記ローラの両
端で検知した温度の差分に応じて、移動可能にすること
を特徴とする(14)項に記載の感光材料乾燥装置。
【0022】(16) 前記発熱手段の移動は制御回路
でアクチュエータを作動させてなされることを特徴とす
る(15)項に記載の感光材料乾燥装置。
【0023】(17) 前記ローラから形状記憶合金、
若しくはバイメタルに熱伝導せしめ、該形状記憶合金、
若しくは該バイメタルの温度反応の力で前記発熱手段を
前記ローラの軸方向に移動可能にすることを特徴とする
(14)項に記載の感光材料乾燥装置。
【0024】(18) 感光材料を、内部に発熱手段を
持つ搬送ローラであるヒートローラと接触して乾燥する
乾燥装置において、前記ローラはその両端部が開口さ
れ、該ローラの両端部を支持する軸受けには略軸方向に
貫通する開口穴が設けられ、かつ、該開口穴を開閉する
開閉部材が設けられていることを特徴とする感光材料乾
燥装置。
【0025】(19) 前記開閉部材は、前記ローラの
軸方向中心に対する各開口穴側のローラ面の温度上昇変
動に伴い、該開口穴と該開閉部材の隙間が大きくなるよ
うに作動することを特徴とする(18)項に記載の感光
材料乾燥装置。
【0026】(20) 前記ローラの温度変化が、形状
記憶合金若しくはバイメタルに熱伝導され、該形状記憶
合金若しくは該バイメタルの温度反応の力が、前記開閉
部材に伝達されて前記開口穴の開閉を行わすことを特徴
とする(18)項又は(19)項に記載の感光材料乾燥
装置。
【0027】(1)〜(11)項については、搬送ロー
ラを兼ねた複数のヒートローラ内にそれぞれ発熱手段を
設け、ヒートローラ軸方向のフィルムへの熱供給量が複
数のヒートローラの合計で可及的に均一となる様に発熱
手段を配置、制御することにより、それぞれ1本のヒー
トローラに1個の発熱手段を配置するコンパクトな構成
で、コストアップなしで、フィルムのサイズ、通過位置
に関係なく、乾燥不良やそれによる画質劣化のない乾燥
が行えるものである。これに対して、それぞれの1本の
ヒートローラに発熱手段を複数別々に設けてそれぞれ独
立に制御することにより、ヒートローラ表面の温度を均
一化する従来の方法は、発熱手段の増加、SSRあるい
はリレーの個数増加などによるコストアップ、ヒータ径
の増加によるローラ径の制限などの問題があり、本発明
の(1)〜(11)の手段は優れていると言える。
【0028】また、(12),(13)項の技術手段に
ついての効用について述べると次ぎのようになる。
【0029】自現機の乾燥用ヒートローラには、通常乾
燥風が吹き付けられているが、自現機のコンパクト化、
コストダウンの目的で、通常は、ヒートローラ軸方向に
対し、乾燥ノズルの片方のみに配置された風の流入口か
ら乾燥風の供給を行う構成がとられている。この場合、
ヒートローラ軸方向と垂直方向に対し、斜めに乾燥風が
ローラ表面に吹き付けられる。ヒートローラ表面に吹き
付けられた風はヒートローラ表面の熱供給を受けながら
ローラ表面上を移動する為、実際にヒートローラと接触
する乾燥風の温度は、乾燥風流入方向の下流側の方が高
くなる。この為、ヒートローラ幅方向でローラから乾燥
風への熱移動量に差が生じ、ヒートローラ軸方向のヒー
トローラ表面温度分布は乾燥風流入の上流側が低く、下
流側が高くなる。又、異なるサイズのフィルムが連続処
理されると、フィルムへの熱移動が原因で、ヒートロー
ラ軸方向のヒートローラ表面の温度分布の変化が更に大
きくなる場合がある。又、ヒートローラ軸方向に対し、
乾燥ノズルの片方のみに乾燥風の流入口がある場合以外
でも、ヒートローラ表面に吹き付けられた風がヒートロ
ーラ軸方向の任意の範囲内で同一の方向性をもつ構成で
は、同様の現象が起こる場合がある。(12),(1
3)項の技術手段はローラ内のヒータを移動可能にした
り、ローラ内の適正な発熱分布を予め決めておいてこれ
らの問題を解決するものである。
【0030】(14)〜(17)項の技術手段は、ヒー
トローラ軸方向の温度分布の偏差を軽減する為、該温度
分布の中で低温部に対し、ローラ内発熱手段をヒートロ
ーラ軸方向に移動し充分な熱供給を行うことにより、ロ
ーラ軸方向の温度分布を可及的に均一にするものであ
る。
【0031】(18)〜(20)項の技術手段は、ヒー
トローラ軸方向の温度分布を軽減する為、該温度分布の
高温側のヒートローラ及び該ヒートローラを支持する軸
受けの通気用の開口穴の開口面積又は開口穴と開閉部材
との隙間を調節し、該開口穴からの放熱量を増減させ、
ヒートローラ軸方向の温度分布を可及的に均一にするも
のである。
【0032】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の感光材料乾燥装置
を組み込んだ自動現像機1を図1の側面断面図を用いて
簡単に説明する。本発明の感光材料乾燥装置を組み込ん
だ自動現像機1は現像液槽11,搬送ローラ12を設け
た現像部10と、定着槽21,搬送ローラ22を設けた
定着部20と、水洗槽31,搬送ローラ32を設けた水
洗部30と、該水洗部30から乾燥装置50に感光材料
が効率良く乾燥されるように送り込むための複数のスク
イーズローラ42を設けたスクイーズ部40と、乾燥装
置50とから構成される。該乾燥装置50は発熱手段と
してのヒータ60を内蔵した複数の搬送ローラを兼ねる
ヒートローラ51と該ローラに対して乾燥風を吹き付け
るノズル58とを設けている。しかし、図1に示した前
記ノズルは省いても構わない。後程両方の実施の形態を
説明する。
【0033】本発明の乾燥装置50はこのように自動現
像機の中で液浸処理されたXレイフィルム等の感光材料
(以下単にフィルムと言うことがある)を乾燥する装置
であって、フィルムに直接熱を伝えるヒートローラ5
1、ヒートローラを加熱する発熱手段としてのヒータ
60及びヒートローラ51の温度を検知し、制御する
手段を有するものである。
【0034】ヒートローラ51の内部は中空であり、ロ
ーラ内部に例えばハロゲンヒータ等が発熱手段として配
置されている。ハロゲンヒータは応答性が良いことか
ら、ヒートローラ51の温度のフィードバック制御時
に、安定した制御が可能となる為、ヒートローラ51用
の発熱手段としてのヒータ60として望ましい。
【0035】特に、いろいろなサイズの感光材料がヒー
トローラ軸方向でいろいろな位置をとりながら順次混在
して搬送される場合において、1本のヒートローラ51
に、1本のヒータ60を配してヒータ軸方向に発熱分布
をもたせる方法は、一様な発熱分布のものを用いる方法
よりも、感光材料に対する供給熱量の変動が少なく安定
した乾燥状態を示すことがわかった。
【0036】そのヒータ軸方向に発熱分布をもたせる方
法としては、例えば発熱手段の発熱用のフィラメントの
巻き数密度を軸方向で変化させる方法がある。また、1
本のヒートローラに2つ以上の発熱手段としてのヒータ
をもたせる方法はヒートローラ径が大きくなり乾燥部が
大型になり原則として望ましくない。
【0037】ヒートローラ51の材質としては、アルミ
ニウムAL6063等の熱伝導率の高い材料が好まし
い。
【0038】ヒートローラ51の表面にはフィルムの張
り付きの防止手段とし、例えばテフロンコーティング等
の表面処理が施されている。
【0039】さて、請求項1〜7についての実施の形態
を図2〜8を用いて詳述すると次のようになる。
【0040】図2(A)は51で表されるヒートローラ
の2本が1組である感光材料乾燥装置50のヒートロー
ラ乾燥部にフィルムが通過する場合を模式的に表した構
成図である。1本目のヒートローラ51はヒートローラ
51内の発熱手段としてのヒータ60の向かって左側の
発熱部61のW密度が右側に比べ高い構成となってい
る。更に、ヒートローラ温度を制御する為の温度センサ
55がヒータ60の発熱部61の発熱密度の高い向かっ
て左側に配置されており、センサ55の取り込み温度に
応じ、センサ位置のヒートローラ表面温度が目標値にな
るようヒータにデューティ制御等のフィードバック制御
を行う。2本目のヒートローラ51の発熱手段としての
ヒータ60の発熱部61のW密度及びセンサ55の位置
は1本目に対し、左右全く逆の配置となっている。
【0041】そして、例えばローラ幅に対し、1/2幅
のフィルムが図中向かって右側を通過する場合、1本目
の1−(b)に示す位置のローラ表面温度は図2(B)
の温度分布グラフに示すように下がり、フィルム表面温
度も図2(C)の温度分布グラフに示すように下がる
が、2本目の2−(b)に示す位置のローラ表面温度は
その位置にある制御用センサ55によって、目標値にな
る様に制御を行っているため、図2(D)のグラフに示
すように温度上昇したままになり、温度降下することが
ない。これより、2−(b)に示す位置でフィルムへ充
分な熱供給が行われ、図2(E)に示すようにフィルム
への合計熱供給分布が平準化され、乾燥不良を起こさな
い。又、同位置での処理が連続で行われた場合、2本目
のヒータの発熱量が増加するが、図中2−(a)に示す
位置の発熱手段としてのヒータ60の発熱部61のW密
度が2−(b)に示す位置に対し、低く設定されている
為、2−(a)に示す位置のローラ表面温度が上がり過
ぎることがなく、直後に2−(a)に示す位置にフィル
ムが通過しても、過乾燥による画質劣化を起こすことが
無い。しかし、W密度が一様の発熱手段としてのヒータ
を用いると2−(a)に示す位置の表面温度が上がりす
ぎ過乾燥になってしまう。ローラ幅に対し、小サイズフ
ィルムが図中向かって左側を通過する場合も同様の原理
で、フィルムサイズ、通過位置、通過枚数に関わらず画
質劣化、乾燥不良を起こさずに乾燥が行える。
【0042】このように、本実施の形態では、ヒートロ
ーラ1本に対し、発熱手段としてのヒータ1本が内部に
配置されている。これを2本1組にして少なくとも1組
設けることにより、低コストで組立性が良く、ローラ径
を小さくコンパクトに出来るなどの長所がある。
【0043】そして、このようにヒートローラ51は2
本が1組で少なくとも1組構成され、千鳥配置又は対向
配置にしてある。但し、千鳥配置の方がローラ1本当た
りのフィルムとの接触面積を大きくできる為、ヒートロ
ーラ乾燥に適している。
【0044】図3の模式的な構成図に示す2本のヒート
ローラ51は発熱手段としてのヒータ60の発熱部61
Aをローラ中央部から左半分と右半分とにお互いに反対
側に偏らせて配置したものである。これによりサイズの
異なる色々の大きさのフィルムはローラの左側を基準に
して搬送される場合でも、右側を基準にして搬送される
場合でも、フィルムの乾燥が効率良く対応できる。
【0045】図4の模式的な構成図に示す2本のヒート
ローラ51では、第1のヒートローラ51内の発熱手段
としてのヒータ60が等W密度の発熱部61Bを2つ、
該ローラ内に左右対称に連結して配置されている。ま
た、第2のヒートローラ51の発熱手段としてのヒータ
60はローラの中央部に均一なW密度分布の発熱部61
Cが1つ該ローラに左右対称に内包されて設置されてい
る。各発熱部に近いローラ面には温度センサ55が設け
られている。これによりサイズの異なる色々の大きさの
フィルムはローラの中央部を基準にして搬送されること
によりフィルムの乾燥が均一に効果的に安定して行われ
る。
【0046】図5の模式的な構成図に示す2本のヒート
ローラ51では、第1のヒートローラ51のヒータ60
がその発熱部62AのW密度を該ローラの左から右の方
向に順次減少させる分布として該ローラ内に配置したも
のであり、第2のヒートローラ51のヒータ60はその
発熱部62AのW密度を該ローラの右から左の方向に第
1のヒートローラとは全く反対の方向に同じ割合で順次
減少させる分布として該ローラ内に配置したものであ
る。そして、サイズの異なる色々の大きさのフィルムは
ローラの左右何れかの片側を基準にして搬送されること
によりフィルムの乾燥が均一に効果的に安定して行われ
るようにしてある。
【0047】図6の模式的な構成図に示す2本のヒート
ローラ51では、第1のヒートローラ51の発熱手段と
してのヒータ60は、向かって左から右にW密度分布が
順次減少する発熱部63Aをローラの左側に、それとは
全く逆のW密度分布を持つ発熱部63Bをローラの右側
に、ローラ中央部に対して左右対称に、該ローラ内に連
結して配置されている。また、第2のヒートローラ51
の発熱手段としてのヒータ60は、ローラの中央部から
W密度が左右両側に対称に順次減少する発熱部63が1
つ該ローラに左右対称に内包されて設置されている。各
発熱部のW密度が最大に近いローラ面には温度センサ5
5が設けられている。これによりサイズの異なる色々の
大きさのフィルムは、ローラの中央部を基準にして搬送
されることによりフィルムの乾燥が均一に効果的に安定
して行われる。
【0048】図7の模式的な構成図に示す2本のヒート
ローラ51では、第1のヒートローラ51の発熱手段と
してのヒータ60がその等しいW密度の発熱部64A,
64B,64Cを大きさの順に左右方向に連結して該ロ
ーラ内に配置したものであり、第2のヒートローラ51
の発熱手段としてのヒータ60はその発熱部64A,6
4B,64Cを該ローラの左右方向に第1のヒートロー
ラとは全く反対の方向に第2のヒートローラ内に配置し
たものである。そして各ローラ面には温度検知用のセン
サ55が設けられ、その検出値のフィードバック制御も
併用して、サイズの異なる色々の大きさのフィルムはロ
ーラの左右何れかの片側を基準にして搬送されることに
よりフィルムの乾燥が均一に効果的に安定して行われ
る。
【0049】図8の模式的な構成図に示す2本のヒート
ローラ51では、第1のヒートローラ51の発熱手段と
してのヒータ60の発熱部65Aがローラの軸方向両端
部から中央部に向かってW密度が順次減少し、かつ、ロ
ーラ中央部に対して左右対称の分布で、該ローラ内に配
置されている。また、第2のヒートローラ51のヒータ
60の発熱部65Bがローラの中央部からW密度が左右
両側に対称に順次減少するように該ローラに内包されて
設置されている。各発熱部のW密度が最大に近いローラ
面には温度センサ55が設けられている。これによりサ
イズの異なる色々の大きさのフィルムは、ヒートローラ
51の中央部を基準にして搬送されることによりフィル
ムの乾燥が均一に効果的に安定して行われる。
【0050】請求項8〜11の実施の形態を図9〜14
を用いて説明すると次のようになる。
【0051】これは発熱手段としてのヒータ発熱部のW
密度分布の異なるヒートローラを3本以上1組にして、
それを少なくとも1組配置した感光材料乾燥装置の実施
の形態であるが、ここでは、4本1組の例を6例挙げて
説明する。
【0052】図9の模式的な構成図に示す4本のヒート
ローラ51では、第1のヒートローラ51の発熱手段と
してのヒータ60がその発熱部66AのW密度を該ロー
ラの左から右の方向に順次減少させる分布として該ロー
ラ内に配置したものであり、第3のヒートローラ51の
発熱手段としてのヒータ60はその発熱部66AのW密
度を該ローラの右から左の方向に第1のヒートローラと
は全く反対の方向に同じ割合で順次減少させる分布とし
て該ローラ内に配置したものである。また、第2,第4
のヒートローラ51の発熱手段としてのヒータ60はロ
ーラの中央部から左右にかけて均一なW密度分布の発熱
部66Bが1つ該ローラに左右対称に内包されて設置さ
れている。各発熱部のW密度が最大に近いローラ面には
温度センサ55が設けられている。そして、サイズの異
なる色々の大きさのフィルムはローラの左右何れかの片
側を基準にして搬送されることによりフィルムの乾燥が
均一に効果的に安定して行われるようになる。
【0053】図10の模式的な構成図に示す4本のヒー
トローラ51では、第1のヒートローラ51の発熱手段
としてのヒータ60がその発熱部66CのW密度を該ロ
ーラの左から右の方向に順次減少させる分布として該ロ
ーラ内に配置したものであり、第2のヒートローラ51
の発熱手段としてのヒータ60はその発熱部66CのW
密度分布を第1のヒートローラとは全く反対の方向に同
じ割合で順次減少させるものとして該ローラ内に配置し
たものである。また、第3,第4のヒートローラ51の
発熱手段としてのヒータ60はその発熱部66Dが第
1,第2のヒートローラの発熱部66Cより小さいがそ
れと同じ傾向のW密度分布で該ローラに内包されて設置
されている。各発熱部のW密度が最大に近いローラ面に
は温度センサ55が設けられている。そして、サイズの
異なる色々の大きさのフィルムはローラの左右何れかの
片側を基準にして搬送されることによりフィルムの乾燥
が均一に効果的に安定して行われるようになる。
【0054】図11の模式的な構成図に示す4本のヒー
トローラ51では等しいW密度の発熱手段としてのヒー
タ60の発熱部67A,67B,67C,67Dを、そ
れぞれ、ローラの左端部からローラ長さで1/4までの
ゾーン、1/4から2/4までのゾーン、2/4から3
/4までのゾーン、3/4から4/4までのゾーンに配
置したものである。また、各ヒートローラには温度セン
サ55が配置されている。これによりサイズの異なる色
々の大きさのフィルムはローラの左側を基準にして搬送
される場合でも、右側を基準にして搬送される場合で
も、更に中央部を基準にして搬送される場合でも、フィ
ルムの乾燥に効率良く対応できる。
【0055】図9〜図11の模式的構成図では各発熱手
段としてのヒータのW密度がヒータ間で補間し合った分
布により平準化されていることを表している。
【0056】図12の模式的な構成図に示す4本のヒー
トローラ51では、第1のヒートローラ51内の発熱手
段としてのヒータ60は等しいW密度の発熱部68Aが
2つ、該ローラ内に左右対称に連結して配置されてい
る。第2のヒートローラ51内の発熱手段としてのヒー
タ60は等しいW密度の発熱部68Bが2つ、第1のヒ
ートローラよりも中央部寄りに左右対称に連結して配置
されている。第3のヒートローラ51内の発熱手段とし
てのヒータ60は等しいW密度分布の発熱部68Cが2
つ、第2のヒートローラよりも中央部寄りに左右対称に
連結して配置されている。また、第4のヒートローラ5
1の発熱手段としてのヒータ60はローラの中央部に均
一なW密度の発熱部68Dが1つ該ローラ内に左右対称
に内包されて設置されている。各発熱部に近いローラ面
には温度センサ55が1箇所ずつ設けられている。これ
によりサイズの異なる色々の大きさのフィルムはローラ
の中央部を基準にして搬送されることによりフィルムの
乾燥が均一に効果的に安定して行われる。
【0057】図13の模式的な構成図に示す4本のヒー
トローラ51では均一なW密度の発熱手段としてのヒー
タ60の発熱部69A,69B,69C,69Dを、そ
れぞれ、ローラの左端部からローラ長さで1/4までの
ゾーン、2/4までのゾーン、3/4までのゾーン、4
/4までの全長に亙るゾーンに配置したものである。ま
た、各ヒートローラの発熱部に近い所にはセンサ55が
配置されている。これによりサイズの異なる色々の大き
さのフィルムはローラの左側を基準にして搬送される場
合のみに、フィルムの乾燥が効率良く対応できることに
なる。
【0058】図14の模式的な構成図に示す4本のヒー
トローラ51では、第1のヒートローラ51内の発熱手
段としてのヒータ60に均一なW密度の発熱部69Eが
1つ該ローラ内の中央部の領域で左右対称に配置されて
いる。また、第2のヒートローラ51の発熱手段として
のヒータ60はローラの中央部から左右に延びた範囲で
均一なW密度の発熱部69Fが1つ該ローラ内に左右対
称に内包されて設置されている。第3のヒートローラ5
1の発熱手段としてのヒータ60はローラの中央部から
左右に第2のヒートローラよりも更に延びた範囲で均一
なW密度の発熱部69Gが1つ該ローラ内に左右対称に
内包されて設置されている。また、第4のヒートローラ
51の発熱手段としてのヒータ60は全長に亙る範囲で
均一なW密度の発熱部69Hが該ローラ内に内包されて
設置されている。各発熱部に近いローラ面には温度セン
サ55が設けられている。これによりサイズの異なる色
々の大きさのフィルムはローラの中央部を基準にして搬
送されることによりフィルムの乾燥が均一に効果的に安
定して行われる。
【0059】ヒートローラには乾燥風が吹き付けられて
いても良く、それについては次のような簡単な制御を伴
わせることによって対処可能である。
【0060】請求項12、13についての実施の形態
を、乾燥装置の概念図である図15を用いて説明すると
次のようになる。
【0061】これは感光材料への乾燥風の送風手段を持
ち、感光材料不通過時に乾燥風がローラに吹き付けられ
る構成の乾燥装置である。
【0062】乾燥風への熱移動が原因で、ヒートローラ
51の表面温度の軸方向での分布が不均一となることを
改善する為、ヒートローラ51内のヒータ発熱部をヒー
トローラ表面での軸方向の風の向きに対して偏位させた
構成とする。又は発熱手段としてのヒータ60の発熱部
のW密度をヒートローラ51の表面での軸方向の風の向
きの上流側を高くした分布を有する構成とする。
【0063】図において乾燥ノズル58への風の流入は
ノズル58の向かって左側からのみ行われる為、ヒート
ローラ表面と垂直方向に対し、向かって左側から斜めに
ヒートローラ表面に乾燥風が吹き付けられる。
【0064】図15(A)はヒートローラ51内の発熱
手段としてのヒータ60の発熱部61KのW密度分布が
均一で、ヒートローラ51の軸方向の中心とヒータ発熱
部の軸方向の中心が一致した構成である。この場合、
(B)のグラフに示すようにヒートローラ表面から乾燥
風への熱移動により、フィルム不通過時においても、ヒ
ートローラ51の軸方向の乾燥風流入側の表面温度が低
くなる。又、ヒートローラ軸方向長さに対し、図15
(A)の(a)で示す様な小サイズフィルムがヒートロ
ーラ軸方向の乾燥風流入側を連続で通過すると、ヒート
ローラ表面のヒートローラ軸方向温度分布の変化は図1
5(B)のグラフに示すように更に大きくなる。この直
後に、例えばヒートローラ幅に近い幅のフィルムが通過
すると、ヒートローラ表面温度の高い位置は過乾燥によ
る画質劣化、ヒートローラ表面温度の低い位置はフィル
ムへの熱供給不足による乾燥不良が起こる場合がある。
小サイズフィルムが(b)で示す位置を通過しても同様
である。これらの対策として図15(C)はヒートロー
ラ軸方向の中心に対し、ヒートローラ軸方向のヒータ6
0の発熱部61Kの中心を乾燥風流入側に、ずらした配
置とすることにより、ヒートローラ軸方向長さに対し、
小サイズフィルムが図15(C)に示すように左右の
(a)位置及び(b)位置のどちらを通過しても、フィ
ルム通過時の温度分布が図15(A)と比較し図15
(D)のグラフに示すように小さくなる。又、請求項1
〜11のように、ヒートローラ乾燥部が複数のローラで
構成され、発熱体のW密度の軸方向分布が異なる場合に
おいても、同様の効果が得られる。
【0065】図15(E)はヒートローラ内のヒータ6
0の発熱部61MのW密度を乾燥ノズル58への乾燥風
流入側の反対側に対し、高くすることでフィルム通過時
の温度分布は図15(F)のグラフに示すように図15
(C)と同様の効果を得る構成である。
【0066】ちなみに、ヒートローラ設定温度60℃、
乾燥風温度55℃、搬送速度3980mm/min、風
速10m/sの条件下で、ヒートローラ幅方向位置に対
してヒートローラ表面温度分布を実測してプロットした
結果が、それぞれ図15(B),(D),(F)に示す
ものである。
【0067】次ぎに、請求項14〜17の実施の形態を
図16〜18の構成図を用いて説明する。
【0068】図16に示すようにヒートローラ51内の
発熱手段としてのヒータ60の発熱部の61Nをヒート
ローラ軸方向温度分布の低温側に移動する為、ヒートロ
ーラ51の表面温度分布を検知する為の2個以上の温度
センサ55を設け、該センサ55からの情報により、ヒ
ータ60を軸方向に移動する為の制御回路54及びアク
チュエータ53を有するものである。
【0069】図17に示すものは、ヒートローラ51の
表面温度を左右の温度センサ55で検知し、その差分に
応じて左右のアクチュエータ55をそれぞれ作動させ、
AD変換、制御回路54を通して、2つの発熱手段とし
てのヒータ60A,60Bをそれぞれ独立にヒートロー
ラ51の軸方向温度分布の低温側にアクチュエータ53
で移動させるものである。そして、ローラ内に移動可能
なヒータ60A,60Bが2本配置されており、フィル
ムがローラ中央を通過する場合においてもローラ軸方向
表面温度を均一化することを可能にしたものである。
【0070】また図18に示すものは、ヒートローラ5
1内の発熱手段としてのヒータ60の発熱部61Pをヒ
ートローラ軸方向温度分布の低温側に移動する為、形状
記憶合金又はバイメタル56A,56B等の温度反応の
力を用いて、軸受51A,51Bの開口穴51Hを介し
て前記ヒータ60の軸方向への移動を行う手段を有す
る。
【0071】ヒートローラ51には乾燥風が吹き付けら
れていても良い。
【0072】次ぎに請求項18〜20についての乾燥装
置の実施の形態を図19,20の模式的に表した構成図
を用いて説明する。
【0073】図19及び図20に示す乾燥装置50は、
発熱部61Sを持つ発熱手段としてのヒータ60を内包
したヒートローラ51もしくは該ローラ51を支持する
軸受51A,51Bに、ヒートローラの軸方向中心に対
し左右に少なくとも各1個ずつ以上のローラ51の内外
を貫通する開口穴51Hを設け、該開口穴51Hを開閉
する開閉部材57A,57Bを有するものである。
【0074】そして開閉部材の作動により、開口穴51
Hの端面と開閉部材面との間の隙間の大きさが変化する
ことにより、ヒートローラの温度調節がなされる。
【0075】図示はしてないが、ヒートローラ温度分布
を検知する為の2個以上の温度センサ、及び該センサか
らの情報により、上記開閉部材と対応する穴を開閉する
為に上記開閉部材を動かす制御回路、アクチュエータを
有するものである。
【0076】そして、上記開閉部材57A,57Bを動
かす為、図20のように形状記憶合金又はバイメタル5
6A,56Bの温度反応の力を用いても良い。更には、
図19に示すように上記開閉部材57A,57B自身を
形状記憶合金又はバイメタルで構成しても良い。
【0077】ヒートローラには乾燥風が吹き付けられて
いても良い。
【0078】即ち図19に示すものは、ヒートローラ5
1からの伝熱により、高温になるにつれローラから離れ
る特性を持つ開閉部材57A,57Bが、ローラ軸受5
1A,51Bの開口穴51Hを開閉するように作動する
ようにしたものである。
【0079】一方、図20に示すものは、ヒートローラ
51からの伝熱により、高温になるにつれ伸びる特性を
持つ形状記憶合金、又はバイメタル合金56A,56B
の熱反応の力により、開閉部材57A,57Bがローラ
軸受51A、51Bの開口穴51Hを開閉するように作
動させたものである。
【0080】
【発明の効果】1本のヒートローラに1個の発熱手段
を、W密度を変化させて配置するコンパクトな構成のヒ
ートローラを2本1組又は3本以上1組にして、少なく
とも1組配置した、請求項1〜11の発明によって、ヒ
ートローラ乾燥部に、異なるサイズのフィルムが連続処
理された場合においても、ヒートローラからフィルムに
与える個々のヒートローラからの熱供給量の合計がヒー
トローラ軸方向に対し、可及的に均一となる様に制御さ
れるので、コストアップなしで、フィルムのサイズ、通
過位置に関係なく、誤診の原因となる画質劣化、乾燥不
良のない安定した乾燥が行えるようになった。
【0081】ヒートローラ乾燥部において、ヒートロー
ラ表面から乾燥風への熱移動が原因で生じるヒートロー
ラ表面の軸方向温度分布のバラツキを軽減する請求項1
2、13の本発明により、フィルム搬送幅方向の乾燥速
度の違いによる乾燥不良やそれに伴う画質故障をなくす
ことができる。
【0082】ヒートローラ軸方向の温度分布を可及的に
均一化するようにした、請求項14〜17の本発明によ
り、感光材料乾燥装置としてのヒートローラ乾燥部に、
異なるサイズのフィルムが連続処理された場合において
も、フィルム搬送幅方向の乾燥速度の違いによる乾燥不
良やそれに伴う画質故障をなくすことが可能になる。
【0083】ヒートローラ軸方向温度分布の高温側から
該ローラの周囲の空気への放熱量を増加させる請求項1
8〜20の本発明により、ヒートローラ乾燥部に、異な
るサイズのフィルムが連続的に搬送されて処理された場
合においても、ヒートローラ軸方向の温度分布を可及的
に均一化し、フィルム搬送幅方向の乾燥速度の違いによ
る乾燥不良や画質故障をなくすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料乾燥装置を組み込んだ自動現
像機の1例を示す側面断面図。
【図2】(A)は2本1組からなる感光材料乾燥装置を
模式的に表した構成図。(B),(C),(D),
(E)はヒートローラ又はフィルム幅方向位置に対する
温度又は熱の分布を示すグラフ。
【図3】2本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図4】2本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図5】2本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図6】2本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図7】2本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図8】2本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図9】4本のヒートローラを1組にした感光材料乾燥
装置の1例の模式的構成図。
【図10】4本のヒートローラを1組にした感光材料乾
燥装置の1例の模式的構成図。
【図11】4本のヒートローラを1組にした感光材料乾
燥装置の1例の模式的構成図。
【図12】4本のヒートローラを1組にした感光材料乾
燥装置の1例の模式的構成図。
【図13】4本のヒートローラを1組にした感光材料乾
燥装置の1例の模式的構成図。
【図14】4本のヒートローラを1組にした感光材料乾
燥装置の1例の模式的構成図。
【図15】(A),(C),(E)はヒートローラと温
風を併用した本発明の感光材料乾燥装置の模式的概念
図。(B),(D),(F)はヒートローラ軸方向位置
に対するヒートローラ表面温度分布を示すグラフ。
【図16】本発明の感光材料乾燥装置の温度調節機構の
1例を示す模式的構成図。
【図17】本発明の感光材料乾燥装置の温度調節機構の
1例を示す模式的構成図。
【図18】本発明の感光材料乾燥装置の温度調節機構の
1例を示す模式的構成図。
【図19】本発明の感光材料乾燥装置の温度調節機構の
1例を示す模式的構成図。
【図20】本発明の感光材料乾燥装置の温度調節機構の
1例を示す模式的構成図。
【符号の説明】
1 自動現像機 10 現像部 20 定着部 30 水洗部 40 スクイーズ部 50 感光材料乾燥装置 51 ヒートローラ 51A,51B 軸受 51H 開口穴 53 アクチュエータ 54 制御回路 55 センサ 56A,56B 形状記憶合金又はバイメタル 57A,57B 開閉部材 58 ノズル 60,60A,60B 発熱手段としてのヒータ 61,61A,61B,61C,61K,61M,61
N,61P,61S,62A,63,63A,63B,
64A,64B,64C,65A,65B,66A,6
6B,66C,66D,67A,67B,67C,67
D,68A,68B,68C,68D,69A,69
B,69C,69D,69E,69F,69G,69H
発熱部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送する複数の搬送ローラが
    配置されて感光材料を乾燥させる感光材料乾燥装置にお
    いて、前記複数の搬送ローラのうち2本の搬送ローラが
    少なくとも1組のヒートローラを構成し、該ヒートロー
    ラの軸方向にそれぞれその内部に1つの発熱手段を有
    し、該発熱手段の発熱部のW密度分布が互いに異なるこ
    とを特徴とする感光材料乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の感光材料乾燥装置にお
    いて、前記1つの発熱手段を有するそれぞれのヒートロ
    ーラの、温度を検知する温度検知手段と、 該温度検知手段の検出結果に基づいて該発熱手段を制御
    し、ヒートローラの温度を制御する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする感光材料乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検知手段が、最大のW密度を有
    する前記発熱手段の発熱部付近の前記ヒートローラの部
    位の温度を検出することを特徴とする請求項2に記載の
    感光材料乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記2本で1組のヒートローラの内部の
    発熱手段の軸方向のW密度分布の大小の偏りが反対であ
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    感光材料乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記2本で1組のヒートローラ内のヒー
    タの発熱手段のローラ軸方向のW密度分布が両ローラ内
    の発熱手段同士でお互いに補完しあって平準化されるよ
    うに設定されることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載の感光材料乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒートローラの軸方向の中心に対
    し、前記ヒートローラ内の発熱手段の軸方向のW密度分
    布が軸方向両側に対称であることを特徴とする請求項1
    〜5の何れか1項に記載の感光材料乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記2本で1組のヒートローラは、該ロ
    ーラ軸方向のW密度が同じ分布の発熱手段が、お互いに
    逆向きに配置されていることを特徴とする請求項1〜6
    の何れか1項に記載の感光材料乾燥装置。
  8. 【請求項8】 感光材料を搬送する複数の搬送ローラが
    配置されて感光材料を乾燥させる感光材料乾燥装置にお
    いて、前記複数の搬送ローラのうち少なくとも3本の搬
    送ローラが少なくとも1組のヒートローラを構成し、該
    ヒートローラの軸方向にそれぞれその内部に1つの発熱
    手段を有し、該発熱手段の発熱部のW密度分布が互いに
    異なることを特徴とする感光材料乾燥装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の感光材料乾燥装置にお
    いて、前記1つの発熱手段を有するそれぞれのヒートロ
    ーラの、温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手
    段の検出結果に基づいて該発熱手段を制御し、ヒートロ
    ーラの温度を制御する制御手段と、を有することを特徴
    とする感光材料乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記温度検知手段が、最大のW密度を
    有する前記発熱手段の発熱部付近の前記ヒートローラの
    部位の温度を検出することを特徴とする請求項9に記載
    の感光材料乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも3本で1組のヒートロ
    ーラ内の発熱手段のW密度分布が該発熱手段間で補完し
    あって平準化されて設定されることを特徴とする請求項
    8〜10の何れか1項に記載の感光材料乾燥装置。
  12. 【請求項12】 感光材料を、内部に1つの発熱手段を
    持つヒートローラと乾燥風で乾燥し、乾燥風が該ローラ
    に吹き付けられる構成の感光材料乾燥装置において、発
    熱手段の位置を軸方向に変位可能にさせたことを特徴と
    する感光材料乾燥装置。
  13. 【請求項13】 感光材料を、内部に1つの発熱手段を
    持つ搬送ローラであるヒートローラと乾燥風で乾燥し、
    乾燥風が該ローラに吹き付けられる構成の乾燥装置にお
    いて、前記発熱手段は前記ローラの軸方向の風の向きの
    下流側と比較して、上流側の発熱量が大きくなるW密度
    分布の発熱手段とすることを特徴とする感光材料乾燥装
    置。
  14. 【請求項14】 感光材料を、内部に発熱手段を持つロ
    ーラと接触して乾燥する感光材料乾燥装置において、前
    記発熱手段を前記ローラ軸方向に移動可能にすることを
    特徴とする感光材料乾燥装置。
  15. 【請求項15】 前記発熱手段を前記ローラの両端で検
    知した温度の差分に応じて、移動可能にすることを特徴
    とする請求項14に記載の感光材料乾燥装置。
  16. 【請求項16】 前記発熱手段の移動は制御回路でアク
    チュエータを作動させてなされることを特徴とする請求
    項15に記載の感光材料乾燥装置。
  17. 【請求項17】 前記ローラから形状記憶合金、若しく
    はバイメタルに熱伝導せしめ、該形状記憶合金、若しく
    は該バイメタルの温度反応の力で前記発熱手段を前記ロ
    ーラの軸方向に移動可能にすることを特徴とする請求項
    14に記載の感光材料乾燥装置。
  18. 【請求項18】 感光材料を、内部に発熱手段を持つ搬
    送ローラであるヒートローラと接触して乾燥する乾燥装
    置において、前記ローラはその両端部が開口され、該ロ
    ーラの両端部を支持する軸受けには略軸方向に貫通する
    開口穴が設けられ、かつ、該開口穴を開閉する開閉部材
    が設けられていることを特徴とする感光材料乾燥装置。
  19. 【請求項19】 前記開閉部材は、前記ローラの軸方向
    中心に対する各開口穴側のローラ面の温度上昇変動に伴
    い、該開口穴と該開閉部材の隙間が大きくなるように作
    動することを特徴とする請求項18に記載の感光材料乾
    燥装置。
  20. 【請求項20】 前記ローラの温度変化が、形状記憶合
    金若しくはバイメタルに熱伝導され、該形状記憶合金若
    しくは該バイメタルの温度反応の力が、前記開閉部材に
    伝達されて前記開口穴の開閉を行わすことを特徴とする
    請求項18又は19に記載の感光材料乾燥装置。尚、本
    発明の明細書におけるW密度分布とは、ローラ内の軸方
    向に配置される発熱手段としてのヒータの発熱部の単位
    長さ当たりの発熱量をワットで表した分布を言う。ま
    た、1つの発熱手段とはそれ自体が複数の発熱部で構成
    されていても全体的にのみ温度制御される発熱手段のこ
    とであり、複数の発熱部が個別的にそれぞれ独立に発熱
    手段として温度制御される発熱手段とは異なる。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033913A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置
JP2011227398A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Canon Inc シート乾燥装置およびプリント装置
JP2016205813A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 株式会社リコー 印刷システムにおける乾燥ローラの調整可能なインターレース
JP2017101915A (ja) * 2015-11-20 2017-06-08 住友化学株式会社 フィルム加熱装置およびフィルム製造方法

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