JPH1097025A - ヒドラジン化合物含有フオトサーモグラフイツク記録材料およびそれの記録方法 - Google Patents

ヒドラジン化合物含有フオトサーモグラフイツク記録材料およびそれの記録方法

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JPH1097025A
JPH1097025A JP20838497A JP20838497A JPH1097025A JP H1097025 A JPH1097025 A JP H1097025A JP 20838497 A JP20838497 A JP 20838497A JP 20838497 A JP20838497 A JP 20838497A JP H1097025 A JPH1097025 A JP H1097025A
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JP
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ring
aryl
silver
silver salt
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JP20838497A
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Ivan Hoogmartens
イバン・ホーグマルテンス
Hans Strijckers
ハンス・ストリーカース
David Terrell
デイビツド・テレル
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Agfa Gevaert NV
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドラジン化合物含有フォトサーモグラフィ
ック記録材料およびそれの記録方法。 【解決手段】 実質的に非感光性の有機銀塩、それと熱
作動関係にあるそれ用の還元剤、上記実質的に非感光性
の有機銀塩と触媒的に関連していて染料を伴ってスペク
トル的に感光する感光性ハロゲン化銀、および結合剤、
を含有する光アドレス可能で熱現像可能な要素と支持体
を含むフォトサーモグラフィック記録材料であって、上
記光アドレス可能で熱現像可能な要素が、更に、一般式
(I): 【化1】 [式中、Z、R1、R2およびXは所定の基を表わす]に
相当するヒドラジン化合物を含む、ことを特徴とするフ
ォトサーモグラフィック記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、特定の染料を伴ってスペクト
ル的に感光する(spectrally sensit
ized with)感光性ハロゲン化銀を含めたフォ
トサーモグラフィック記録材料(phototherm
ographic recording materi
al)およびそれの記録方法に関する。
【0002】
【発明の背景】熱画像化(thermal imagi
ng)、即ちサーモグラフィーは、画像様式で調節した
熱エネルギーを用いて画像を生じさせる記録方法であ
る。
【0003】サーモグラフィーでは、下記の3アプロー
チが知られている: 1. 色または光密度が化学過程または物理過程で変化
する物体を含有する記録材料を画像様式で加熱すること
によって熱で可視画像パターンを直接生じさせるアプロ
ーチ; 2. 色または光密度の変化をもたらす化学過程または
物理過程に必要な材料を画像様式で受容体要素に移すア
プローチ; 3. 画像様式で加熱した供与体要素から受容体要素に
着色種を移すことで可視画像パターンを生じさせる熱転
染印刷(thermal dye transfer
printing)アプローチ。
【0004】UV、可視またはIR露光後に色または光
密度の変化をもたらすサーモグラフィック過程を触媒す
るか或はそれに参与し得る感光剤を1型のサーモグラフ
ィック材料(thermographic mater
ial)に存在させると、この材料はフォトサーモグラ
フィック材料になる。フォトサーモグラフィック材料の
例は、3M Companyのいわゆる「Dry Si
lver」フォトグラフィック材料であり、これらの論
評をD.A.MorganがMarcel Dekke
r発行のA.R.Diamond編集「Handboo
k of Imaging Science」(199
1)の43頁に行っている。
【0005】米国特許第5,441,866号には、
「そのような染料[ゼラチノ(gelatino)ハロ
ゲン化銀要素にスペクトル的(spectral)感受
性を与える染料]の多くはフォトサーモグラフィック配
合でスペクトル的増感を与えるが、そのような染料の増
感はしばしばあまり効率的でなく、ゼラチノハロゲン化
銀要素中で染料の性能をフォトサーモグラフィック要素
に転換するのは不可能である」と述べられている。
【0006】「Dry Silver」材料の赤外増感
に関連して、ヨーロッパ特許出願公開第559 228
号にフォトサーモグラフィックエマルジョンが開示され
ており、そのエマルジョンには、結合剤、非感光性銀
塩、銀イオン用還元剤およびハロゲン化銀が入ってい
て、上記ハロゲン化銀は、750から1300nmの放
射線にスペクトル的に感光し、そして上記エマルジョン
には、ヘテロ芳香族メルカプト化合物またはヘテロ芳香
族ジスルフィド化合物から成る群から選択される化合物
が超色増感量(supersensitizing a
mount)で入っている。
【0007】典型的な超色増感剤は、該染料のそれに類
似した電子系に関連した近紫外スペクトル領域に強力な
吸収帯を示す染料または無色化合物である。個々のスペ
クトル的増感剤またはある種類のスペクトル的増感剤の
増感強化(sensitization enhanc
ement)がしばしば観察されるのは、特別な化合物
を用いた場合か或は狭い種類の化合物を用いた場合のみ
である。従って、フォトサーモグラフィック記録材料が
示すIR感光性の強化で利用できる化合物の範囲をでき
るだけ広げることが重要である。
【0008】
【発明の目的】本発明の1番目の目的は、赤外感光性が
高くて優れた画像形成特性を示すフォトサーモグラフィ
ック記録材料を提供することにある。
【0009】本発明の2番目の目的は、この上に示した
改良特性を有するフォトサーモグラフィック記録材料の
記録方法を提供することにある。
【0010】本明細書の以下に示す説明から本発明のさ
らなる目的および利点が明らかになるであろう。
【0011】
【発明の要約】本発明に従い、フォトサーモグラフィッ
ク材料を提供し、この材料に光アドレス可能で熱現像可
能な要素(photo−addressable th
ermally developable eleme
nt)を含め、そしてこの要素に、実質的に非感光性の
(substantially light−inse
nsitive)有機銀塩、それと熱作動関係(the
rmal working relationshi
p)にあるそれ用の還元剤、上記実質的に非感光性の有
機銀塩と触媒的に関連(catalytic asso
ciation with)していて染料を伴ってスペ
クトル的に感光する感光性ハロゲン化銀、および結合剤
を含有させ、ここで、本フォトサーモグラフィック材料
は、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素に更に一般
式(I):
【0012】
【化2】
【0013】[式中、Zは、ヘテロ原子を少なくとも2
つ含む5員環か或は6員環である置換もしくは未置換の
複素環式環を閉じるに必要な原子類を表し、ここで、上
記環は縮合環を1つ以上持っていてもよく、そして上記
環は、水素化物シフト(hydrideshift)ま
たは隣位2電子−プロトン移動(consecutiv
e 2−electron−proton trans
fer)によってアシル−オニウム基に対して酸化的芳
香族化(oxidative aromatisati
on to)を起こすのを可能にするC−H結合を含む
必要があり、R1およびR2は、各々独立して、水素原子
を表すか、或はアルカリに不安定で加水分解によって水
素原子を生じる基を表し、Xは、CO−R3、CS−
4、PO−R56および(CN−R7)−R8から成る
群から選択されるアシル基であり、ここで、R3からR8
は、各々独立して、アルキル、アリール、シクロアルキ
ル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、O−アル
キル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−ヘテロ
シクロアルキル、S−アルキル、S−アリール、S−ヘ
テロシクロアルキル、S−ヘテロアリールまたはN−R
910を表し、ここで、R9およびR10は、各々独立し
て、水素、アリール、アルキル、ヘテロアリール、ヘテ
ロシクロアルキル、またはXで定義した如きアシルを表
し、そしてここで、この定義したR基は全部置換基を持
っていてもよく、そしてここで、R5はR6と一緒になっ
て環を閉じるに必要な原子類を表してもよく、そしてR
9はR10と一緒になって環を閉じるに必要な原子類を表
してもよい]に相当するヒドラジン化合物を含めること
を特徴とする。
【0014】本発明の好適な態様を「本発明の特徴およ
び態様」の下に開示する。
【0015】
【発明の詳細な記述】ヒドラジン化合物 本発明に従い、フォトサーモグラフィック記録材料を提
供し、この記録材料に光アドレス可能で熱現像可能な要
素を含め、そしてこの要素に、一般式(I):
【0016】
【化3】
【0017】[式中、Zは、ヘテロ原子を少なくとも2
つ含む5員環か或は6員環である置換もしくは未置換の
複素環式環を閉じるに必要な原子類を表し、ここで、上
記環は縮合環を1つ以上持っていてもよく、そして上記
環は、水素化物シフトまたは隣位2電子−プロトン移動
によってアシル−オニウム基に対して酸化的芳香族化を
起こすのを可能にするC−H結合を含む必要があり、R
1およびR2は、各々独立して、水素原子を表すか、或は
アルカリに不安定で加水分解によって水素原子を生じる
基を表し、Xは、CO−R3、CS−R4、PO−R56
および(CN−R7)−R8から成る群から選択されるア
シル基であり、ここで、R3からR8は、各々独立して、
アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロア
ルキル、ヘテロアリール、O−アルキル、O−アリー
ル、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクロアルキル、
S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロシクロアルキ
ル、S−ヘテロアリールまたはN−R910を表し、こ
こで、R9およびR10は、各々独立して、水素、アリー
ル、アルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキ
ル、またはXで定義した如きアシルを表し、そしてここ
で、この定義したR基は全部置換基を持っていてもよ
く、そしてここで、R5はR6と一緒になって環を閉じる
に必要な原子類を表してもよく、そしてR9はR10と一
緒になって環を閉じるに必要な原子類を表してもよい]
に相当するヒドラジン化合物を含める。
【0018】本発明に従い、複素環式環がピリジン、イ
ミダゾール、チアゾール、ピラジン、N−アルキルピロ
ール、オキサゾール、ピリミジン、N−アルキルトリア
ゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジア
ジン類、イソキサゾール類、イソチアゾール類およびセ
レナゾール類から成る群から選択されそして上記複素環
式環が置換基および/または縮合環を持っていてもよい
ヒドラジン化合物が好適であり、複素環式環が置換およ
び未置換のイソキノリンおよび置換および未置換のベン
ズイミダゾールから成る群から選択されるヒドラジン化
合物が特に好適である。
【0019】本発明に従う特に好適なヒドラジン化合物
は式
【0020】
【化4】
【0021】に相当する。
【0022】一般式(I)で表される特に興味の持たれ
るサブクラス(subclasses)の例を以下に挙
げる(式中、RはHを表すか或は複素環式環における如
何なる置換基であってもよい): − 任意に縮合環を持っていてもよいピリジンから誘導
される構造物、例えば
【0023】
【化5】
【0024】− 任意に縮合環を持っていてもよいイミ
ダゾール類の誘導体、例えば
【0025】
【化6】
【0026】− 任意に縮合環を持っていてもよいチア
ゾール類の誘導体、例えば
【0027】
【化7】
【0028】− 任意に縮合環を持っていてもよいピラ
ジン類の誘導体、例えば
【0029】
【化8】
【0030】− 任意に縮合環を持っていてもよいN−
アルキルピロール誘導体、例えば
【0031】
【化9】
【0032】− 任意に縮合環を持っていてもよいオキ
サゾール類の誘導体、例えば
【0033】
【化10】
【0034】− 任意に縮合環を持っていてもよいピリ
ミジン誘導体、例えば
【0035】
【化11】
【0036】− オキサジアゾール類の誘導体、例えば
【0037】
【化12】
【0038】− チアジアゾール類の誘導体、例えば
【0039】
【化13】
【0040】− 任意に縮合環を持っていてもよいピリ
ジアジン類の誘導体、例えば
【0041】
【化14】
【0042】− イソキサゾール類の誘導体およびイソ
チアゾール類の誘導体および類似化合物、例えば
【0043】
【化15】
【0044】本発明に従う代表的な化合物の合成はヨー
ロッパ特許出願公開第671 654号に記述されてい
る。
【0045】このヒドラジン化合物の選択そしてヒドラ
ジン化合物とIR増感染料のモル比は、IR増感染料の
選択と、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素の層を
被覆する時に用いる媒体の選択に依存する。本発明に従
う使用で用いるに適切なヒドラジン化合物は下記のもの
である:
【0046】
【化16】
【0047】
【化17】
【0048】スペクトル的増感剤 本発明に従うフォトサーモグラフィック記録材料に含め
る光アドレス可能で熱現像可能な要素に、ハロゲン化銀
用のスペクトル的増感剤、およびヒドラジン化合物を含
有させる。このハロゲン化銀のスペクトル的増感では、
特に赤外線に対する増感の場合、本発明に従うヒドラジ
ン化合物の存在下でいろいろな公知染料を用いることに
より、上記ハロゲン化銀に感光性を与えることができ、
このような公知染料にはシアニン、メロシアニン、スチ
リル、ヘミシアニン、オキソノール、ヘミオキソノール
およびキサンテン染料が含まれる。有用なシアニン染料
には、チアゾリン核、オキサゾリン核、ピロリン核、ピ
リジン核、オキサゾール核、チアゾール核、セレナゾー
ル核およびイミダゾール核などの如き塩基性核を有する
シアニン染料が含まれる。好適で有用なメロシアニン染
料には、上述した塩基性核ばかりでなくまた酸性核、例
えばチオヒダントイン核、ローダニン核、オキサゾリジ
ンジオン核、チアゾリジンジオン核、バルビチュル酸
核、チアゾリノン核、マロノニトリル核およびピラゾロ
ン核などを有するメロシアニン染料が含まれる。上述し
たシアニンおよびメロシアニン染料の中で、イミノ基ま
たはカルボキシル基を有する染料が特に有効である。ハ
ロゲン化銀に赤外線感光性を与える適切な増感剤には、
ヨーロッパ特許出願公開第465 078、559 10
1、616 014および635 756号、特開平03
−080251、03−163440、05−0194
32、05−072662および06−003763そ
して米国特許第4,515,888、4,639,414、
4,713,316、5,258,282および5,441,
866号に開示されている増感剤が含まれる。
【0049】光アドレス可能で熱現像可能な要素 本発明に従い、光アドレス可能で熱現像可能な要素に、
実質的に非感光性の有機銀塩、それと触媒的に関連した
感光性ハロゲン化銀、上記実質的に非感光性の有機銀塩
と熱作動関係にある有機還元剤、および結合剤を含有さ
せる。この要素に層系を含めてもよく、この層系に該ハ
ロゲン化銀を入れて、これを上記実質的に非感光性の有
機銀塩材料と触媒的に関連させてもよく、スペクトル的
増感剤を任意にヒドラジン化合物と一緒に該ハロゲン化
銀粒子と密な増感関係においてもよく、そして該要素の
熱現像過程で活性を示すか或はそれの現像前もしくは現
像後安定化で活性を示す他の材料を同じ層か或は別の層
に入れてもよいが、但し上記有機還元剤と調色剤(to
ning agent)(存在させる場合)が上記実質
的に非感光性の有機銀塩と熱作動関係にあること、即ち
熱現像過程中に上記還元剤と調色剤(存在させる場合)
が上記実質的に非感光性の有機銀塩に拡散し得ることを
条件とする。
【0050】実質的に非感光性の有機銀塩 本発明に従う好適な実質的に非感光性の有機銀塩は、有
機カルボン酸、特に脂肪族炭素鎖がC原子を好適には少
なくとも12個有する脂肪酸として知られる脂肪族カル
ボン酸の銀塩、例えばラウリン酸銀、パルミチン酸銀、
ステアリン酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀、オレイン
酸銀およびベヘン酸銀など(これらの銀塩はまた「銀石
鹸」とも呼ばれる)、米国特許第4,504,575号
に記述されているドデシルスルホン酸銀、ヨーロッパ特
許出願公開第 227 141号に記述されているジ−
(2−エチルヘキシル)−スルホこはく酸銀などであ
る。チオエーテル基で修飾した脂肪族カルボン酸、例え
ば英国特許第1,111,492号に記述されているカ
ルボン酸の銀塩、および英国特許第1,439,478
号に記述されている如き他の有機銀塩、例えば安息香酸
銀およびフタラジノン銀なども同様に熱現像可能銀画像
の形成で使用可能である。更に、米国特許第4,26
0,677号に記述されている銀イミダゾレート類およ
び実質的に非感光性の無機もしくは有機銀塩錯体も挙げ
られる。
【0051】本発明の目的で、用語「実質的に非感光性
の有機銀塩」はまた有機銀塩の混合物も包含する。
【0052】感光性ハロゲン化銀 本発明で用いる感光性ハロゲン化銀は、実質的に非感光
性の有機銀塩の0.75から25モルパーセント、好適
には2から20モルパーセントの範囲で使用可能であ
る。
【0053】このハロゲン化銀は如何なる感光性ハロゲ
ン化銀であってもよく、例えば臭化銀、ヨウ化銀、塩化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀、塩臭化銀などであって
もよい。このハロゲン化銀は感光性のある如何なる形態
であってもよく、このような形態には、これらに限定す
るものでないが、立方形、斜方形、管形、四面体、八面
体などが含まれ、それの上に結晶がエピタキシアル(e
pitaxial)成長していてもよい。
【0054】本発明で用いるハロゲン化銀は修飾なしに
使用可能である。しかしながら、化学増感剤、例えば硫
黄、セレン、テルルなどを含有する化合物、或は金、白
金、パラジウム、鉄、ルテニウム、ロジウムまたはイリ
ジウムなどを含有する化合物、或は還元剤、例えばハロ
ゲン化錫など、或はそれらの組み合わせを用いてそれに
化学的に感光性を与えることも可能である。このような
手順の詳細はT.H.James著「The Theo
ry of the Photographic Pr
ocess」、第4版、Macmillan Publ
ishingCo.Inc.、ニューヨーク(197
7)、第5章、149から169頁に記述されている。
【0055】有機銀塩と感光性ハロゲン化銀のエマルジ
ョン 実質的に非感光性の有機カルボン酸銀塩を含有する粒子
が入っている懸濁液は、ヨーロッパ特許出願公開第75
4 969号に記述されているように、有機カルボン酸
もしくはそれの塩が入っている水溶液もしくは分散液と
銀塩が入っている水溶液を計量して同時に水性液体に添
加することを含む方法を用いて入手可能である。
【0056】ハロゲン化銀を上記光アドレス可能で熱現
像可能な要素に添加する時、この添加は、該ハロゲン化
銀と上記実質的に非感光性の有機銀塩を触媒作用的に近
くに位置させる如何なる様式でも実施可能である。コー
ティング溶液の調製でハロゲン化銀と上記実質的に非感
光性の有機銀塩を用いるに先立ってこれらを個別に生じ
させ、即ちエックスサイチュー(ex−situ)でか
或は「前以て生じさせ」、これらを結合剤に入れて混合
してもよいが、また、それらの両方を長期間ブレンドす
るのも有効である。更に、米国特許第3,457,07
5号に開示されているように、ハロゲン含有化合物を上
記有機銀塩に添加して上記実質的に非感光性の有機銀塩
を部分的にハロゲン化銀に変化させることを含む方法を
用いるのも有効である。
【0057】本発明に従い、上記光アドレス可能で熱現
像可能な要素の被覆で溶媒を用いて有機銀塩と感光性ハ
ロゲン化銀のエマルジョンを調製する場合に特に好適な
様式は、米国特許第3,839,049号に開示されて
いる様式であるが、他の方法、例えば1978年6月付
け「Research Disclosure」の項目
17029および米国特許第3,700,458号に記
述されている方法などもまた上記エマルジョンの調製で
利用可能である。
【0058】本発明に従い、上記光アドレス可能で熱現
像可能な要素の被覆で水性媒体を用いて有機銀塩と感光
性ハロゲン化銀のエマルジョンを調製する場合に特に好
適な様式は、未公開のPCT特許出願PCT/EP/9
6/02580に開示した様式であり、その出願では、
実質的に非感光性の有機銀塩、上記実質的に非感光性の
有機銀塩に触媒的に関連した感光性ハロゲン化銀、上記
実質的に非感光性の有機銀塩と熱作動関係にある還元
剤、および結合剤、を含有する光アドレス可能で熱現像
可能な要素を含むフォトサーモグラフィック記録材料を
開示し、そのフォトサーモグラフィック記録材料は、上
記結合剤が水溶性ポリマーまたは水分散性ポリマーか或
は水溶性ポリマーと水分散性ポリマーの混合物を含むこ
とと、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素に入って
いる上記感光性ハロゲン化銀の粒子が凝集していないで
上記実質的に非感光性の有機銀塩の粒子上および粒子間
に均一に分布していてその粒子の数の少なくとも80%
が有する直径が透過電子顕微鏡で測定して≦40μmで
あることを特徴とする。
【0059】非水性媒体を用いて光アドレス可能で熱現
像可能な要素を被覆する場合の有機還元剤 非水性媒体を用いて光アドレス可能で熱現像可能な要素
を被覆する時に上記実質的に非感光性の有機重金属塩の
還元で用いるに適切な有機還元剤は、O、NまたはCに
結合している活性水素原子を少なくとも1個含む有機化
合物、例えばその例として、モノ−、ビス−、トリス−
もしくはテトラキス−フェノール類;モノ−もしくはビ
ス−ナフトール類;ジ−もしくはポリヒドロキシ−ナフ
タレン類;ジ−もしくはポリヒドロキシベンゼン類;ヒ
ドロキシモノエーテル類、例えばアルコキシナフトール
類、例えば米国特許第3,094,417号に記述され
ている4−メトキシ−1−ナフトールなど;ピラゾリジ
ン−3−オン型還元剤、例えばPHENIDONE(商
標)など;ピラゾリン−5−オン類;インダン−1,3
−ジオン誘導体;ヒドロキシテトロン酸類;ヒドロキシ
テトロンイミド類;3−ピラゾリン類;ピラゾロン類;
還元性糖類;アミノフェノール類、例えばMETOL
(商標)など;p−フェニレンジアミン類、ヒドロキシ
ルアミン誘導体、例えば米国特許第4,082,901
号に記述されている誘導体など;レダクトン類(red
uctones)、例えばアスコルビン酸など;ヒドロ
キサム酸類;ヒドラジン誘導体;アミドキシム類;n−
ヒドロキシ尿素類などであり、また米国特許第3,07
4,809、3,080,254、3,094,417およ
び3,887,378号を参照のこと。
【0060】感光性ハロゲン化銀/有機銀塩/還元剤を
基とする光アドレス可能で熱現像可能な要素を伴うフォ
トサーモグラフィック記録材料の場合、多フェノール
類、例えば3M Dry Silver(商標)材料で
使用されているビスフェノール類など、スルホンアミド
フェノール類、例えばKodak Dacomatic
(商標)材料で使用されているフェノール類、およびナ
フトール類が特に好適である。
【0061】水性媒体を用いて光アドレス可能で熱現像
可能な要素を被覆する場合の有機還元剤 水性媒体を用いて光アドレス可能で熱現像可能な要素を
被覆する時に上記実質的に非感光性の有機重金属塩の還
元で用いるに適切な有機還元剤は、O、NまたはCに結
合している活性水素原子を少なくとも1個含む有機化合
物である。上記光アドレス可能で熱現像可能な要素に入
れる上記実質的に非感光性の有機銀塩の還元で用いるに
特に適切な有機還元剤は、置換基を少なくとも3個有し
ていてスルホ置換基を持たない6員環の芳香族もしくは
ヘテロ芳香族環化合物であり、ここで、上記置換基の1
つは第一炭素原子の所に位置するヒドロキシ基でありそ
して2番目の置換基[該化合物中の共役二重結合系で
は、第一炭素原子から1、3または5環原子が取り除か
れるが、2番目の炭素原子上に位置する]はヒドロキシ
もしくはアミノ基であり、ここで、(i)3番目の置換
基は環を持たせた(annulated)炭素環状もし
くはヘテロ環状環系の部分であってもよく、(ii)3
番目の置換基またはさらなる置換基はアリール基もしく
はオキソ−アリール基(これのアリール基はヒドロキシ
基、チオール基またはアミノ基で置換されている)でな
く、そして(iii)3番目の置換基またはさらなる置
換基は、2番目の置換基がアミノ基である場合、スルホ
でない電子求引基(non−sulfo−electr
on withdrawing group)である。
【0062】特に好適な還元剤は、置換カテコール類ま
たは置換ヒドロキノン類であり、3−(3’,4’−ジ
ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸、3’,4’−ジ
ヒドロキシ−ブチロフェノン、没食子酸メチル、没食子
酸エチルおよび1,5−ジヒドロキシ−ナフタレンが特
に好適である。
【0063】上記実質的に非感光性の有機銀塩が熱現像
過程中に還元を受け得るように上記還元剤が上記実質的
に非感光性の有機銀塩粒子に拡散し得る様式で上記還元
剤を存在させる必要がある。
【0064】還元剤:有機銀塩のモル比 銀画像密度は、この上で定義した還元剤(類)および有
機銀塩(類)の適用範囲に依存し、好適には、80℃以
上に加熱した時に少なくとも1.5の光密度を得ること
ができるようにすべきである。還元剤を、好適には、有
機重金属塩1モル当たり少なくとも0.10モル用い
る。
【0065】補助還元剤 この上で述べた還元剤を一次、即ち主要還元剤と見な
し、これをいわゆる補助還元剤と協力させて用いること
も可能である。上述した一次還元剤と協力させて使用可
能な補助還元剤は、スルホニルヒドラジド還元剤、例え
ば米国特許第5,464,738号に開示されている如
き還元剤、トリチルヒドラジド類およびホルミル−フェ
ニル−ヒドラジド類、例えば米国特許第5,496,6
95号に開示されている如きヒドラジド類、および還元
をもたらす有機金属塩、例えば米国特許第3,460,
946号および3,547,648号に記述されている
ステアリン酸第一錫などである。
【0066】結合剤 本発明に従う光アドレス可能で熱現像可能な要素のため
のフィルム形成結合剤(film−forming b
inder)は、溶媒または水分散用媒体を用いて被覆
可能である。
【0067】本発明に従う光アドレス可能で熱現像可能
な要素のためのフィルム形成結合剤は、本発明に従い、
溶媒分散用媒体を用いて被覆可能であり、このような結
合剤は、上記有機銀塩が中に均一に分散し得る全種類の
天然、修飾天然もしくは合成樹脂または上記樹脂の混合
物であってもよく、例えばα,β−エチレン系不飽和化
合物から誘導されるポリマー類、例えばポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニルを後で塩素化したもの、塩化ビニル
と塩化ビニリデンのコポリマー類、塩化ビニルと酢酸ビ
ニルのコポリマー類、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル
に部分加水分解を受けさせたもの、ポリビニルアセター
ル類(これらは、出発材料としてポリビニルアルコール
を用いてそれに入っているビニルアルコール繰り返し単
位の一部のみをアルデヒド、好適にはポリビニルブチラ
ールと反応させることで作られたものである)、アクリ
ロニトリルとアクリルアミドのコポリマー類、ポリアク
リル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル、ポリス
チレンおよびポリエチレンなど、またはそれらの混合物
であってもよい。特に適切なポリビニルブチラールをM
ONSANTO USAが商標BUTVARTM B76
およびBUTVARTMB79の下で市販しており、上記
ポリビニルブチラールにはビニルアルコール単位が少量
入っていて、紙および適切に下塗りされた(subbe
d)ポリエステル支持体に良好な接着性を示す。
【0068】水性分散用媒体を用いて被覆可能な光アド
レス可能で熱現像可能な要素のためのフィルム形成結合
剤は、本発明に従い、上記有機銀塩が中に均一に分散し
得る全種類の天然、修飾天然もしくは合成樹脂または上
記樹脂の混合物であってもよく、これらは透明もしくは
半透明であってもよく、水分散性もしくは水溶性であっ
てもよく、例えば蛋白質、例えばゼラチンおよびゼラチ
ン誘導体(例えばフタロイルゼラチン)など、セルロー
ス誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースなど、多
糖類、例えばデキストラン、澱粉のエーテル類など、ガ
ラクトマンナン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、アクリルアミドポリマー類、アクリル酸もし
くはメタアクリル酸のホモ重合体もしくは共重合体、水
分散性(親水性基を持っているか或は持っていない)ポ
リマー類が入っているラテックス、或はそれらの混合物
などであってもよい。ポリマー水分散液(ラテックス)
をもたらす親水官能性含有ポリマー類が例えば米国特許
第5,006,451号などに記述されており、これら
は、帯電防止剤として存在させる五酸化バナジウムが望
ましくなく拡散するのを防止するバリヤー層を形成する
働きをする。
【0069】結合剤と有機銀塩の重量比 有機重金属塩に対する結合剤の重量比を好適には0.2
から6の範囲にし、そして上記光アドレス可能で熱現像
可能な要素の厚みを好適には5から50μmの範囲にす
る。
【0070】熱溶媒(Thermal solvent
s) この上に述べた結合剤またはそれらの混合物は、高温に
おける酸化還元反応の反応速度を向上させるワックス
類、即ち「加熱溶媒」(また「熱溶媒」または「サーモ
ソルベント」と呼ばれる)と協力させて使用可能であ
る。
【0071】本発明において、用語「加熱溶媒」は、温
度が50℃未満では記録層内で固体状態であるが60℃
以上の温度になるとその加熱領域において記録層用の可
塑剤になりそして/または酸化還元反応体の少なくとも
1つ、例えば上記有機重金属塩用還元剤のための液状溶
媒になる非加水分解性の有機材料を意味する。
【0072】調色剤 密度が高い時には中性の(neutral)黒色画像色
調が得られそして密度が低い時には中性の灰色画像色調
が得られるようにする目的で、好適には、上記光アドレ
ス可能で熱現像可能な要素に、サーモグラフィーまたは
フォトサーモグラフィーで知られるいわゆる調色剤を上
記有機重金属塩および還元剤と混合して含有させる。
【0073】適切な調色剤はスクシニミド、米国特許第
4,082,901号に記述されている一般式の範囲内
に入るフタルイミド類およびフタラジノン類である。更
に、米国特許第3,074,809号、米国特許第3,
446,648号および米国特許第3,844,797
号に記述されている調色剤を言及する。他の特に有用な
調色剤は、英国特許第1,439,478号および米国
特許第3,951,660号に記述されている如きベン
ゾキサジンジオンまたはナフトキサジンジオン型の複素
環式調色剤化合物である。
【0074】安定剤およびかぶり防止剤 貯蔵寿命を向上させかつかぶりを低下させる目的で、本
発明のフォトサーモグラフィック材料に安定剤およびか
ぶり防止剤を添加してもよい。適切な安定剤およびかぶ
り防止剤およびそれらの前駆体(これらは単独でか或は
組み合わせて使用可能である)の例には、米国特許第
2,131,038号および2,694,716号に記
述されているチアゾリウム塩、米国特許第2,886,
437号および2,444,605号に記述されている
アザインデン類、米国特許第3,287,135号に記
述されているウラゾール類、米国特許第3,235,6
52号に記述されているスルホカテコール類、英国特許
第623,448号に記述されているオキシム類、米国
特許第3,220,839号に記述されているチウロニ
ウム塩、米国特許第2,566,263号および2,5
97,915号に記述されているパラジウム塩、白金塩
および金塩、米国特許第3,700,457号に記述さ
れているテトラゾリル−チオ化合物、米国特許第4,4
04,390号および4,351,896号に記述され
ているメソイオン性1,2,4−トリアゾリウム−3−
チオレート安定剤の前駆体、ヨーロッパ特許出願公開第
600587号に記述されているトリブロモメチルケト
ン化合物、ヨーロッパ特許出願公開第600 586号
に記述されているイソシアネートとハロゲン置換化合物
の組み合わせ、ヨーロッパ特許出願公開第600 58
9号に記述されているビニルスルホンおよびβ−ハロス
ルホン化合物、並びにこれに関連してD.Kloost
erboer著でJ.Sturge、V.Walwor
thおよびA.Shepp編集の「Imaging P
rocesses and Materials、Ne
blette’s 8th edition」、Van
Nostrand(1989)、第9章の279頁に
述べられている化合物、1978年6月に発行されたR
esearch Disclosure 17029に
述べられている化合物、そしてこの上に示した資料全部
に引用されている文献に述べられている化合物が含まれ
る。
【0075】他の添加剤 上記材料に加えて、他の添加剤、例えば遊離脂肪酸、表
面活性剤、帯電防止剤、例えばF3C(CF26CON
H(CH2CH2O)−Hの場合のようにフルオロカーボ
ン基を含むノニオン性帯電防止剤など、シリコンオイ
ル、例えばBAYSILONE oe1 A[BAYER
AG(ドイツ)の商標]など、紫外光を吸収する化合
物、白光を反射しそして/または紫外線を反射する顔
料、シリカ、コロイド状シリカ、微細ポリマー粒子[例
えばポリ(メタアクリル酸メチル)などの粒子]および
/または光学白色化剤(brightening ag
ents)などを、上記光アドレス可能で熱現像可能な
要素に含めることも可能である。
【0076】ハレーション防止用染料 本発明の好適な態様に従い、本フォトサーモグラフィッ
ク記録材料に、感光層を通過してきた光を吸収すること
で光の反射を防止するハレーション防止用染料、即ちア
クタンス(acutance)染料を更に含める。この
ような染料は、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素
に添加可能であるか、或は本発明のフォトサーモグラフ
ィック記録材料を構成する他の如何なる層に添加されて
もよい。また、このハレーション防止用染料は熱現像過
程中に熱で漂白され得るものであってもよいか、或は光
で漂白可能なものであってもよく、後で熱現像過程後に
除去可能であってもよく、そして露光過程の後に除去可
能な層にこれを入れることも可能である。赤外光を伴う
使用で用いるに適切なハレーション防止用染料は、ヨー
ロッパ特許出願公開第377 961号および652
473号、ヨーロッパ特許第101 646号および1
02 781号、そして米国特許第4,581,325
号および5,380,635号に記述されている。
【0077】支持体 本発明に従うフォトサーモグラフィック記録材料用の支
持体は、透明、半透明または不透明であってもよく、例
えば白色光を反射する外観を有していてもよく、好適に
は、例えば紙、ポリエチレン被覆紙または透明樹脂フィ
ルムなどで作られた軟質薄担体、例えばセルロースエス
テル、例えばトリ酢酸セルロースなど、コロナおよび炎
処理されたポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタア
クリル酸エステル、ポリカーボネートまたはポリエステ
ル、例えばポリエチレンテレフタレートまたはポリエチ
レンナフタレートなどで作られた軟質薄担体、例えば英
国特許第1,293,676号、英国特許第1,44
1,304号および英国特許第1,454,956号に
開示されている如き担体である。例えば、原紙基質を存
在させる場合、これに白色を反射する顔料を含有させて
もよく、これは任意にまた記録材料と原紙基質の間の中
間層で使用可能である。
【0078】この支持体はシート形態、リボン形態また
はウエブ形態であってもよく、そして必要ならば、それ
の上に被覆する感熱記録層との接着力を向上させる目的
で下塗りを行うことも可能である。この支持体は、不透
明にした樹脂組成物、例えば顔料および/または微細空
隙で不透明にしそして/または不透明な顔料−結合剤層
で被覆することで不透明にしたポリエチレンテレフタレ
ートなどで作られていてもよく、これを合成紙または紙
様フィルムと呼ぶことができ、このような支持体に関す
る情報をヨーロッパ特許第194 196号および23
4 563号、そして米国特許第3,944,699、
4,187,113、4,780,402および5,059,
579号に見ることができる。透明な基材を用いる場
合、この基材は無色または着色していてもよく、例えば
青色の基材であってもよい。
【0079】物理的特性、例えばカール(curl)ま
たは静電気などを制御する目的で下地層を1層以上取り
付けることも可能である。
【0080】保護層 本発明のフォトサーモグラフィック記録材料の好適な態
様に従い、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素が局
所的に変形しないようにし、それの耐摩耗性を向上さ
せ、そして熱現像で使用する装置に含まれる構成要素に
それが直接接触しないようにする目的で、上記光アドレ
ス可能で熱現像可能な要素に保護層を取り付ける。
【0081】このような保護層は、染料供与体材料の後
側に位置する熱転染用材料(thermal dye
transfer materials)に塗布される
粘着防止用被膜または滑り層と同じ組成を有していても
よいか、或は直接熱記録(direct therma
l recording)用材料で用いられる保護層と
同じ組成を有していてもよい。
【0082】この保護層に好適には結合剤を含有させる
が、この結合剤は、溶媒に可溶(疎水性)か、溶媒に分
散し得るか、水に可溶(親水性)か、或は水に分散し得
るものであってもよい。疎水性結合剤の中では、酢酸酪
酸セルロース、ポリメタアクリル酸メチルおよびポリカ
ーボネート類、例えばヨーロッパ特許出願公開第614
769号に記述されている如き疎水性結合剤が特に好
適である。適切な親水性結合剤は、例えばゼラチン、ポ
リビニルアルコール、セルロース誘導体または他の多糖
類、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロースなどであり、硬化し得る結合剤が好適であ
り、ポリビニルアルコールが特に好適である。
【0083】本発明に従い、上記フォトサーモグラフィ
ック記録材料の保護層を架橋させてもよい。保護層の架
橋は、架橋剤、例えばWO 95/12495に記述さ
れている如き架橋剤、例えばテトラ−アルコキシシラン
類、ポリイソシアネート類、ジルコネート類、チタネー
ト類、メラミン樹脂などを用いて達成可能であり、テト
ラアルコキシシラン類、例えばテトラメチルオルトシリ
ケートおよびテトラエチルオルトシリケートなどが好適
である。
【0084】本発明に従う保護層に、加うるに、150
℃未満の融点を有する少なくとも1種の固体状滑剤およ
び少なくとも1種の液状滑剤を結合剤に入れて含有させ
てもよく(この場合、上記滑剤の少なくとも1つを燐酸
誘導体にする)、そして更に潤滑用材料および/または
粒子材料、例えばタルク粒子などを溶解させて含有させ
てもよく、これを任意に最外層から突き出させてもよ
い。適切な潤滑用材料の例は、表面活性剤、液状滑剤、
記録材料の熱現像中に溶融しない固体状滑剤、記録材料
の熱現像中に溶融する(熱溶融可能)固体状滑剤、また
はそれらの混合物である。このような滑剤はポリマー状
結合剤の有り無しで使用可能である。
【0085】上記保護層にまた粒子状材料、例えばタル
ク粒子などを含有させて、WO 94/11198に記
述されているように、任意にそれらを最も外側に位置す
る保護層から突き出させてもよい。また、他の添加剤、
例えばコロイド状粒子、例えばコロイド状シリカなどを
上記保護層に添加することも可能である。
【0086】帯電防止層 本発明の記録材料の好適な態様では、上記支持体の、上
記光アドレス可能で熱現像可能な要素で被覆されていな
い側の最外層に、帯電防止層を取り付ける。それで用い
るに適切な帯電防止層はヨーロッパ特許出願公開第44
4 326号、534 006号および644 456
号、米国特許第5,364,752号および5,47
2,832号およびドイツ特許出願公開第(DOS)4
125758号に記述されているコーティング 本発明のフォトサーモグラフィック記録材料に含める如
何なる層のコーティングも如何なるコーティング技術で
進行させてもよく、例えばEdward D.Cohe
nおよびEdgar B.Gutoff編集の「Mod
ern Coating and Drying Te
chnology」(1992) VCH Publi
shers Inc.(220 East 23rd
Street、Suite 909 ニューヨーク、ニ
ューヨーク州、10010、米国)に記述されている如
き技術を用いて進行させてもよい。
【0087】フォトサーモグラフィック記録方法 本発明に従い、X線波長から5ミクロン波長の範囲の波
長を有する放射線にフォトサーモグラフィック材料を露
光させてもよく、繊細焦点の光源、例えばCRT光源;
UV、可視またはIR波長のレーザー、例えば780n
m、830nmまたは850nmで発光するHe/Ne
レーザーまたはIRレーザーダイオードなど;或は光を
発するダイオード、例えば659nmで発光するダイオ
ードなどを用いてピクセル様式(pixel−wis
e)露光で画像を得ることができるか、或は対象物自身
への直接露光を行うか、或は適当な照明、例えばUV、
可視またはIR光を用いた照明で対象物から出て来させ
た画像への露光を行うことにより、画像を得ることがで
きる。
【0088】このように画像様式で露光させたフォトサ
ーモグラフィック記録材料の熱現像では、本発明に従
い、関係する用途で容認され得る時間内に記録材料を現
像温度にまで均一に加熱し得る如何なる種類の熱源も使
用可能であり、例えば接触加熱、輻射加熱、マイクロ波
加熱などを用いることができる。
【0089】本発明に従い、また、フォトサーモグラフ
ィック記録方法も提供し、これに、(i)この上に示し
た如きフォトサーモグラフィック記録材料を、このフォ
トサーモグラフィック記録材料が感光する化学作用のあ
る放射線に、画像様式で露光させ、そして(ii)この
画像様式で露光させたフォトサーモグラフィック記録材
料を熱で現像する、段階を含める。
【0090】用途 本発明のフォトサーモグラフィック記録材料は透明型プ
リント製造および反射型プリント製造の両方で使用可能
である。このことは、支持体が透明であるか或は不透
明、例えば白色光を反射する外観を有するものであるこ
とを意味する。例えば、原紙基質を存在させる場合、こ
れに白色を反射する顔料を含有させてもよく、任意にま
た記録材料と原紙基質の間の中間層で使用することも可
能である。透明な基材を用いる場合、この基材は無色で
あるか或は色が着いていてもよく、例えば青色であって
もよい。
【0091】ハードコピー(hard copy)の分
野では白色の不透明基材上に位置させたフォトサーモグ
ラフィック記録材料が用いられる一方、医学用診断分野
において操作をライトボックス(light box)
で行う検査技術では黒色画像(black−image
d)の透明型が幅広く用いられる。
【0092】本発明を本明細書の以下に本発明の好適な
態様に関連させて記述するが、本発明をそのような態様
に限定することを意図するものでないことは理解される
であろう。それとは反対に、添付請求の範囲で定義する
如き本発明の精神および範囲内に入り得る如き代替、修
飾および相当物全部を保護することを意図する。
【0093】本発明の実施例および比較実施例のフォト
サーモグラフィック記録材料では、上述した材料に加え
て下記の材料を用いた。
【0094】a) 帯電防止層の材料: KELZAN(商標)S:MERCK & CO.、K
elco Division(米国)から入手可能なキ
サンタンゴムであり、これは、Technical B
ulletinDB−19に従い、マンノース、グルコ
ースおよびグルクロン酸繰り返し単位(カリウムとナト
リウムとカルシウム塩の混合として)を含む多糖類であ
る; PT−分散液 米国特許第5,354,613号に記述されているよう
に3,4−エチレンジオキシチオフェンをポリスチレン
スルホン酸と硫酸第二鉄の存在下で重合させることで作
られたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/
ポリスチレンスルホン酸の分散液; ULTRAVON(商標)W:CIBA−GEIGYか
ら入手可能なアリールスルホネート; PERAPRET(商標)PE40:BASFから入手
可能なポリエチレンワックスが40%入っている水分散
液; KIESELSOL(商標)100F:BAYERから
入手可能なコロイド状シリカが36%入っている水分散
液; MAT01:米国特許第4,861,812号に記述さ
れているようにして作られた平均粒子サイズが5.9μ
mの架橋メタアクリル酸メチル(98重量%)−メタア
クリル酸ステアリル(2重量%)コポリマービード粒子
が20%入っている水分散液; LATEX01:米国特許第5,354,613号に記
述されているようにして作られた平均粒子サイズが8
8.8nmのポリメタアクリル酸メチルが12重量%入
っている分 散液; b)光アドレス可能で熱現像可能な要素を被覆する場合
の要素用材料: i)ベヘン酸銀/ハロゲン化銀エマルジョン層: GEL:ROUSSELOTから入手可能なタイプ16
875のフタロイルゼラチン; Butvar(商標)B79:MONSANTOから入
手可能なポリビニルブチラール; LOWINOX(商標)22IB46:CHEM.WE
RKE LOWIから入手可能な2−プロピル−ビス
(2−ヒドロキシ−3,6−ジメチルフェニル)メタ
ン; PHP:ピリジニウムヒドロブロマイドパーブロマイ
ド; TMPS:ベンゼンスルフィン酸トリブロモメチル;
【0095】
【化18】
【0096】ii)保護層 CAB:EASTMANから入手可能なCAB−171
−15Sである酢酸酪酸セルロース; PMMA:ROHM & HAASから入手可能なAc
ryloid(商標)K120Nであるポリメタアクリ
ル酸メチル。
【0097】以下に示す実施例および比較実施例で本発
明を説明する。本実施例で用いるパーセントおよび比率
は特に明記しない限り重量である。
【0098】発明実施例1および比較実施例1 支持体 最初に、ポリエチレンテレフタレート(PET)箔の両
側を、コロイド状シリカ(表面積100m2/g)と混
合した塩化ビニリデン−アクリル酸メチル−イタコン酸
(88/10/2)ターポリマーラテックスから成る下
塗り層で被覆した。この箔を横方向に引き伸ばした後の
箔の厚みは175μmであり、このPET箔の各側は、
上記下塗り層に入っている上記ターポリマーおよびシリ
カでそれぞれ170mg/m2および40mg/m2覆わ
れた。
【0099】 帯電防止層 22.4mLのN−メチルピロリドン、0.84gのULTRAVON(商標 )W、1gのPERAPRET(商標)PE40、2.22gのKIESELS ON 100Fおよび74.3mLの脱イオン水から成る混合物に撹拌しながら KELZAN(商標)Sを0.30g溶解させた後、撹拌しながらNH4OHを 0.2mL、乾燥PT分散液を0.6g、LATEX01を66.7mL、MA T01を1.2mLおよび2−プロパノールを30mL加えることで得た帯電防 止用組成物を、上記の如く下塗りしたPET箔の片側に被覆して、層を形成させ ることを通して、発明実施例1および比較実施例1のフォトサーモグラフィック 記録材料の帯電防止層を生じさせ、その層を120℃で乾燥させた後の構成は下 記の通りであった: 7.5mg/m2 KELZAN(商標)S: 15 mg/m2 乾燥PT分散液: 21 mg/m2 ULTRAVON(商標)W ポリエチレンワックス[PERAPRET(商標)PE40]: 10 mg/m2 コロイド状シリカ[KIESELSON(商標)100F]: 20 mg/m2 メタアクリル酸メチル−メタアクリル酸ステアリルのコポリマー に架橋を受けさせた5.9μmのビード(MAT01): 6 mg/m2 ポリメタアクリル酸メチル(LATEX01): 200 mg/m2 ハロゲン化銀のエマルジョン 通常のハロゲン化銀製造技術、例えばT.H.Jame
s「The Theory of the Photo
graphic Process」、第4版、Macm
illan Publishing Co.,In
c.、ニューヨーク(1977)、第3章、88−10
4頁などに記述されている如き技術を用いて、脱イオン
水に97モル%の臭化銀と3モル%のヨウ化銀から成っ
ていて重量平均粒子サイズが50nmのハロゲン化銀粒
子が3.11重量%入っておりそして分散剤としてGE
Lが0.47重量%入っているハロゲン化銀エマルジョ
ンを調製した。
【0100】ベヘン酸銀/ハロゲン化銀エマルジョン 67Lの2−プロパノールにベヘン酸が6.8kg入っ
ている溶液を65℃で400Lの容器に入れて、その内
容物の温度を65℃に維持するように加熱を行いそして
撹拌しながら脱イオン水中0.25Mの水酸化ナトリウ
ムを73.6L加えて上記ベヘン酸の92%をベヘン酸
ナトリウムに変化させた後、40℃で撹拌しながら、上
述したハロゲン化銀エマルジョンを10.1kg加えそ
して撹拌しながら最後に脱イオン水中0.4Mの硝酸銀
溶液を46L加えることを通して、ベヘン酸銀/ハロゲ
ン化銀のエマルジョンを調製した。上記硝酸銀の添加が
終了した後、容器の内容物を冷却して沈澱物を濾別し、
洗浄し、水でスラリー状にし、再び濾過した後、最後に
40℃で72時間乾燥させた。
【0101】この上に記述したようにして製造した乾燥
粉末(これにはベヘン酸銀を基準にしてハロゲン化銀が
10モル%およびベヘン酸が8.6モル%入っている)
120gを、ミクロフルイダイザーを用いて、855.
2gの2−ブタノンにButvar(商標)B79が1
9.2g入っている溶液に分散させることにより、固体
が14重量%入っている分散液を生じさせた。次に、B
utvar(商標)B79を142.9g加えることで
固体が24.8重量%入っている分散液を調製した。
【0102】ベヘン酸銀/ハロゲン化銀エマルジョン層
のコーティングおよび乾燥 上述したベヘン酸銀/ハロゲン化銀のエマルジョン9
2.4gに、撹拌しながら、下記の溶液または液体を下
記の順で加えることを通して、発明実施例1および比較
実施例1のフォトサーモグラフィック記録材料用エマル
ジョン層コーティング組成物を調製した:メタノール中
11.5%のPHP溶液を0.8g添加した後、2時間
撹拌し、メタノール中11%の臭化カルシウム溶液を
0.2g添加した後、30分間撹拌し、そして表1に個
々の発明実施例または比較実施例で指定する如き個々の
濃度の個々のIR増感染料溶液(これにはメタノールを
1.7g入れ、そしてまた個々のヒドラジン化合物を個
々の濃度で入れることもあり得る)を個々の重量で添加
した後、30分間撹拌した。次に、LOWINOX(商
標)22IB46を2.4g添加した後、15分間撹拌
し、そして最後にTMPSを0.5g添加した後、15
分間撹拌し、それによって、全重量が98.8gになっ
た。
【0103】次に、ドクターブレードを用い、ブレード
を150μmに設定して、この上に記述した如く下塗り
して帯電防止層で被覆したPHP箔の、帯電防止層で被
覆しなかった箔側を、上記コーティング組成物で、湿潤
層厚が104μmになるように被覆し、これをアルミニ
ウム板に載せて乾燥用カップボード(cupboar
d)に入れ、80℃で3分間乾燥させた。
【0104】
【表1】
【0105】保護層 56.1gの2−ブタノンと5.2gのメタノールにC
ABを4.08gおよびPMMAを0.16g溶解させ
そして撹拌しながら下記の固体を下記の順で添加するこ
とを通して、発明実施例1および比較実施例1のフォト
サーモグラフィック記録材料用保護層コーティング組成
物を調製した:フタラジン(Phthalazine)
を0.5g、4−メチルフタル酸を0.2g、テトラク
ロロフタル酸を0.1gおよび無水テトラクロロフタル
酸を0.2g。
【0106】次に、ドクターブレードを用い、ブレード
を100μmに設定して、上記エマルジョン層に上記保
護層コーティング組成物を湿潤厚が70μmになるよう
に被覆し、これをアルミニウム板に載せて乾燥用カップ
ボードに入れ、80℃で3分間乾燥させると、下記の組
成を有する層が生じた。
【0107】 CAB 4.08g/m2 PMMA 0.16g/m2 フタラジン 0.50g/m2 4−メチルフタル酸 0.20g/m2 テトラクロロフタル酸 0.10g/m2 無水テトラクロロフタル酸 0.20g/m2 画像様式露光および熱処理 フィルター(このフィルターは波長が≧775nmの光
のみを透過する)が備わっている750Wのタングステ
ンランプに発明実施例1および比較実施例1のフォトサ
ーモグラフィック記録材料を露光させたが、光学密度
を、1秒毎0.15の光学密度段階で0から3.0で変
化させた。
【0108】アルミニウムブロックを121℃に加熱
し、このブロックに上記フォトサーモグラフィック記録
材料の後側を10秒間接触させることで、熱処理を実施
した。その結果として生じたウエッジ(wedge)画
像の光学密度変化を可視フィルターが備わっているMA
CBETH(商標)TR924デンシトメーターで評価
することにより、上記フォトサーモグラフィック記録材
料の感光測定曲線を作成した。
【0109】発明実施例1および比較実施例1のフォト
サーモグラフィック記録材料を画像様式で露光させて熱
処理した時に得たDmax値およびDmin値を、表2に、使
用したIR増感剤、ヒドラジン化合物、ヒドラジン化合
物とIR増感剤のモル比および熱処理条件と一緒に要約
する。
【0110】
【表2】
【0111】本発明に従って発明実施例1のフォトサー
モグラフィック記録材料にHYD01を存在させると赤
外スペクトル領域におけるスペクトル的増感が強化され
ることは、表2の結果から明らかである。
【0112】ここに、本発明の好適な態様を詳細に記述
してきたが、請求の範囲で定義する如き本発明の範囲か
ら逸脱することなく数多くの修飾を成し得ることは本分
野の技術者に明らかであろう。
【0113】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0114】1. 実質的に非感光性の有機銀塩、それ
と熱作動関係にあるそれ用の還元剤、上記実質的に非感
光性の有機銀塩と触媒的に関連していて染料を伴ってス
ペクトル的に感光する感光性ハロゲン化銀、および結合
剤、を含有する光アドレス可能で熱現像可能な要素と支
持体を含むフォトサーモグラフィック記録材料であっ
て、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素が、更に、
一般式(I):
【0115】
【化19】
【0116】[式中、Zは、ヘテロ原子を少なくとも2
つ含む5員環か或は6員環である置換もしくは未置換の
複素環式環を閉じるに必要な原子類を表し、ここで、上
記環は縮合環を1つ以上持っていてもよく、そして上記
環は、水素化物シフトまたは隣位2電子−プロトン移動
によってアシル−オニウム基に対して酸化的芳香族化を
起こすのを可能にするC−H結合を含む必要があり、R
1およびR2は、各々独立して、水素原子を表すか、或は
アルカリに不安定で加水分解によって水素原子を生じる
基を表し、Xは、CO−R3、CS−R4、PO−R56
および(CN−R7)−R8から成る群から選択されるア
シル基であり、ここで、R3からR8は、各々独立して、
アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロア
ルキル、ヘテロアリール、O−アルキル、O−アリー
ル、O−ヘテロアリール、O−ヘテロシクロアルキル、
S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロシクロアルキ
ル、S−ヘテロアリールまたはN−R910を表し、こ
こで、R9およびR10は、各々独立して、水素、アリー
ル、アルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキ
ル、またはXで定義した如きアシルを表し、そしてここ
で、この定義したR基は全部置換基を持っていてもよ
く、そしてここで、R5はR6と一緒になって環を閉じる
に必要な原子類を表してもよく、そしてR9はR10と一
緒になって環を閉じるに必要な原子類を表してもよい]
に相当するヒドラジン化合物を含む、ことを特徴とする
フォトサーモグラフィック記録材料。
【0117】2. 上記複素環式環がピリジン、イミダ
ゾール、チアゾール、ピラジン、N−アルキルピロー
ル、オキサゾール、ピリミジン、N−アルキルトリアゾ
ール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジアジ
ン類、イソキサゾール類、イソチアゾール類およびセレ
ナゾール類から成る群から選択され、ここで、上記複素
環式環が置換基および/または縮合環を持っていてもよ
い第1項記載のフォトサーモグラフィック記録材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス・ストリーカース ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 デイビツド・テレル ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に非感光性の有機銀塩、それと熱
    作動関係にあるそれ用の還元剤、上記実質的に非感光性
    の有機銀塩と触媒的に関連していて染料を伴ってスペク
    トル的に感光する感光性ハロゲン化銀、および結合剤、
    を含有する光アドレス可能で熱現像可能な要素と支持体
    を含むフォトサーモグラフィック記録材料であって、上
    記光アドレス可能で熱現像可能な要素が、更に、一般式
    (I): 【化1】 [式中、Zは、ヘテロ原子を少なくとも2つ含む5員環
    か或は6員環である置換もしくは未置換の複素環式環を
    閉じるに必要な原子類を表し、ここで、上記環は縮合環
    を1つ以上持っていてもよく、そして上記環は、水素化
    物シフトまたは隣位2電子−プロトン移動によってアシ
    ル−オニウム基に対して酸化的芳香族化を起こすのを可
    能にするC−H結合を含む必要があり、R1およびR
    2は、各々独立して、水素原子を表すか、或はアルカリ
    に不安定で加水分解によって水素原子を生じる基を表
    し、Xは、CO−R3、CS−R4、PO−R56および
    (CN−R7)−R8から成る群から選択されるアシル基
    であり、ここで、R3からR8は、各々独立して、アルキ
    ル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキ
    ル、ヘテロアリール、O−アルキル、O−アリール、O
    −ヘテロアリール、O−ヘテロシクロアルキル、S−ア
    ルキル、S−アリール、S−ヘテロシクロアルキル、S
    −ヘテロアリールまたはN−R910を表し、ここで、
    9およびR10は、各々独立して、水素、アリール、ア
    ルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、また
    はXで定義した如きアシルを表し、そしてここで、この
    定義したR基は全部置換基を持っていてもよく、そして
    ここで、R5はR6と一緒になって環を閉じるに必要な原
    子類を表してもよく、そしてR9はR10と一緒になって
    環を閉じるに必要な原子類を表してもよい]に相当する
    ヒドラジン化合物を含む、ことを特徴とするフォトサー
    モグラフィック記録材料。
JP20838497A 1996-07-24 1997-07-18 ヒドラジン化合物含有フオトサーモグラフイツク記録材料およびそれの記録方法 Pending JPH1097025A (ja)

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