JPH1096682A - 自励音低減装置 - Google Patents

自励音低減装置

Info

Publication number
JPH1096682A
JPH1096682A JP25144696A JP25144696A JPH1096682A JP H1096682 A JPH1096682 A JP H1096682A JP 25144696 A JP25144696 A JP 25144696A JP 25144696 A JP25144696 A JP 25144696A JP H1096682 A JPH1096682 A JP H1096682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
self
exhaust duct
sound
excited
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25144696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Horiuchi
和男 堀内
Toshifumi Kudo
敏文 工藤
Atsushi Yoneyama
敦司 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP25144696A priority Critical patent/JPH1096682A/ja
Publication of JPH1096682A publication Critical patent/JPH1096682A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機用エンジンの地上試運転設備に適用さ
れる自励音低減装置に関し、排気ダクトの大きさを変え
たり、エンジンと排気ダクト間の距離を変えることなく
自励音を低減する。 【解決手段】 エンジンアダプタ3からエンジン1が吊
り下がり、排気ダクト(図示省略)に対向して配置さ
れ、地上試運転を行う。エンジンノズル2出口端の全周
にフランジ型自励音低減装置4が取り付けられ、エンジ
ン2の出口端を厚くする。エンジン運転中には渦が連続
的に発生し、渦発生周期が一定となり、排気ダクトの共
鳴周波数に近づくと強い自励音が発生するが、エンジン
2出口端を厚くすることにより、放出渦の周期性を崩
し、自励音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機用エンジン
の地上試運転設備に適用され、エンジン運転時の後方の
排気ダクト間に発生する自励音を低減する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5乃至図7は従来の地上試運転設備内
への航空機用エンジン取り付け状況を示す側面図であ
る。図5において、エンジン1は上からエンジンアダプ
タ3により吊り下げられる形で取り付けられている。エ
ンジン1の後方には排気ダクト8が配置される。排気ダ
クト8は、その大きさにより値が決まるいくつかの共鳴
周波数をもつ。
【0003】エンジン1にはエンジンノズル2が取り付
けられ、エンジンノズル2の出口端からは、渦10が連
続的に発生する。この渦10は、エンジンノズル2から
排出される高速ジェット流と周囲を流れる低速空気流の
中間の速度で下流に流され、排気ダクト8の入り口に達
する。排気ダクト入り口の圧力分布は、渦10の到着に
よって影響を受ける。この影響は音波の形で上流に伝搬
し、エンジンノズル2の出口端における渦の発生に影響
を与える。このため渦10の発生周期が一定となり、一
つの周波数で規則正しく渦が発生し流出する場合があ
る。この渦発生周波数は、エンジンノズル2と排気ダク
ト8の設置間隔Lによって変わる。
【0004】エンジンノズル2の出口端における渦発生
周波数が排気ダクト8の共鳴周波数の一つに近いと、音
響的共鳴と渦発生が互いに増幅させあう自励系が存在す
るようになり、排気ダクト8の共鳴周波数で強い騒音が
発生する。
【0005】次に、図6,図7により従来の自励音低減
方法について説明する。図6に示す自励音低減方法は排
気ダクト8の形状寸法を変更する手法である。例えば排
気ダクト9のようにダクト8よりも径を大きくする。本
手法は、排気ダクト自身の共鳴周波数を変更することに
よって、音響的共鳴と流れの渦発生による強い自励現象
を防ぐことを目的としている。
【0006】図7に示す自励音低減方法はエンジンノズ
ル2と排気ダクト8間の距離をLからL’に変更する手
法である。本手法は、エンジンノズル2の出口端から流
出する渦10の発生周波数を変更することによって、音
響的共鳴と流れの渦発生による強い自励現象を防ぐこと
を目的とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の図6,図7に示
す自励音低減方法は、排気ダクトの径を変えたり、エン
ジンと排気ダクト間の距離を変えるので、エンジン地上
試運転設備の空力特性を変えてしまうため、エンジン性
能計測機材の再校正作業が必要になる。これは経済的に
も時間的にも無駄が多く、生産設備としては多大な損失
を受けることになり、また、新たな別の共鳴周波数で自
励音が発生する場合がある。特に、図7による方法はエ
ンジン位置を必要量変更することが不可能である場合が
あり、可能であったとしてもエンジン取付金具の改修が
必要であり、費用的・工期的に生産設備としては困難が
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するために、排気ダクトの形状・大きさを変更した
り、エンジンの取り付け位置を変更するのではなく、小
さな装置をエンジンノズルに装着して自励音を低減でき
る次の(1),(2)の手段を提供する。
【0009】(1)エンジンノズルの後方に排気ダクト
を配置したエンジンの地上試運転設備において同エンジ
ンノズルと排気ダクト間に存在する音響的共鳴と流れの
渦発生が互いに増幅させあう自励系によって同排気ダク
トの共鳴周波数で発生する騒音を低減する装置であっ
て、前記エンジンノズル出口端外周にフランジ部を取り
付けたことを特徴とする自励音低減装置。
【0010】(2)上記(1)の手段において、前記フ
ランジ部に代えて前記エンジンノズル出口端外周の所定
位置に流れ方向に沿って仕切板を取り付けたことを特徴
とする自励音低減装置。
【0011】上記の(1)の手段においては、エンジン
ノズル出口端外周にフランジ部を取り付けてエンジンノ
ズルの出口端厚みを厚くすると、周囲の影響を受けにく
い渦がエンジンノズルの出口端から放出するようにな
り、渦発生が時間的に遅れる。これにより発生する渦の
周期性が崩れ、自励系が成立しにくくなり、発生する自
励音を低減することが可能になる。
【0012】上記の(2)の手段では、直径が音圧分布
(音による圧力分布)の節になるような直径節モードが
存在する場合に、仕切板をエンジンノズル出口端外周の
音による圧力分布の節(粒子速度については腹にあた
る)に取り付けると、共鳴音に伴う粒子変動が抑制され
ることにより、発生する自励音を低減することが可能に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の
実施の第1形態に係る自励音低減装置を示し、地上運転
設備への航空機用エンジンに適用されるもので、(a)
は側面図、(b)はそのA−A矢視図である。図におい
て、1はエンジン、2はエンジンノズル、3はエンジン
1を吊り下げるエンジンアダプタである。4は本発明の
特徴部分となるフランジ型自励音低減装置である。な
お、図では排気ダクトを省略して図示している。
【0014】上記構成の実施の第1形態においては、エ
ンジンノズル2出口端の全周にその厚みを増やすための
フランジ型自励音低減装置4を取り付けたものである。
エンジン性能に影響するエンジンノズル内側流路は一切
変更されないように取り付けてある。
【0015】上記のように、自励音低減装置4を取り付
けてエンジンノズル2の出口端厚みを厚くすると、周囲
の影響を受けにくい渦がエンジンノズル2の出口端から
放出するようになり、渦発生が時間的に遅れる。これに
より放出渦の周期性を崩し、自励系が成立しにくくな
り、発生する自励音を低減することが可能になる。
【0016】図2は本発明の実施の第2形態に係る自励
音低減装置を示し、(a)は側面図、(b)はそのB−
B矢視図である。実施の第1形態と異るところは、エン
ジンノズル2出口端に図1と同様にフランジ型自励音低
減装置5を取り付けたものである。
【0017】この自励音低減装置5は(b)に示すよう
にエンジンノズル2出口端に半周のみに取り付けてい
る。半周にのみ取り付けるのは、直径節モードが存在し
た場合、常に位相(圧力分布のプラス側かマイナス側か
ということ)が一致している範囲の一方にのみ本装置を
取り付け、非対称性を持たせた方がより加振力を低く抑
えられるためである。なお、実施の第1形態と同様にエ
ンジン性能に影響するエンジンノズル内側流路は一切変
更されないように取り付けてある。このような実施の第
2形態においても、第1形態と同様に自励音を低減する
ことができる。
【0018】図3は本発明の実施の第3形態に係る自励
音低減装置を示し、(a)は側面図、(b)はそのC−
C矢視図である。実施の第1形態と異るところは、エン
ジンノズル2出口端に図1と同様にフランジ型自励音低
減装置6を取り付けたものである。
【0019】このフランジ型自励音低減装置6は(b)
に示すように半周だけに開口6aを設けている。半周だ
け開口にする理由は図2の場合と同様である。エンジン
性能に影響するエンジンノズル内側流路は一切変更され
ないように取り付けてある。このような実施の第3形態
においても、第1,第2形態と同様に放出渦10の周期
性を崩し、自励系を成立しにくくし、自励音を低減する
ことができる。
【0020】図4は本発明の実施の第4形態に係る自励
音低減装置を示し、(a)は側面図、(b)はそのD−
D矢視図である。実施の第1乃至第3形態と異るところ
は、エンジンノズル2に仕切板型自励音低減装置7を流
れ方向に沿って取り付けたものである。
【0021】本実施の第4形態においては、音圧のモー
ド(音による圧力分布)に着目し、音による圧力分布の
直径節モードが存在した場合、本装置を圧力分布の節
(粒子速度については腹にあたる)に設置することによ
り共鳴音に伴う粒子変動を抑制し、共鳴力を低く抑える
ところにある。エンジン性能に影響するエンジンノズル
内側流路は実施の第1,第2,第3形態と同様に一切変
更されないように取り付けてある。
【0022】以上、説明のように、本発明の実施の第1
乃至第4形態においては、エンジンの地上試運転におい
て自励音を低減するために排気ダクトの寸法を変えた
り、又、エンジンノズル2と排気ダクト8との距離を変
える必要がなく、そのために、エンジン性能計測機材の
再度校正作業やエンジンの取付位置調整のための改修等
がなくなり、試験時間の短縮が図れ、コストが低減され
る。
【0023】なお、上記の実施の形態においては、航空
機用エンジンの地上試運転設備における自励音低減装置
の例で説明したが、本発明は、これに限定するものでは
なく、飛翔体やロケットのエンジン、あるいは排気ダク
ト内に噴流を排出する設備全般に広く適用可能であり、
同様の効果が得られるものである。
【0024】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、エンジンノズルの後方に排気ダクトを配置したエン
ジンの地上試運転設備においてエンジンノズル出口端外
周にフランジ部を取り付けて出口端を厚くし、あるいは
出口端外周の所定位置に流れに沿って仕切板を取り付け
るようにしたので、エンジンの地上試運転において自励
音を低減するために排気ダクトの寸法を変えたり、又、
エンジンノズルと排気ダクトとの距離を変える必要がな
く、そのために、エンジン性能計測機材の再度校正作業
やエンジンの取付位置調整のための改修等がなくなり、
自励系により励起される周波数の突出した騒音を他の周
波数域の騒音と同程度に低減することができ、又、自励
音低減装置のコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る自励音低減装置
を示し、(a)は側面図、(b)はそのA−A矢視図で
ある。
【図2】本発明の実施の第2形態に係る自励音低減装置
を示し、(a)は側面図、(b)はそのB−B矢視図で
ある。
【図3】本発明の実施の第3形態に係る自励音低減装置
を示し、(a)は側面図、(b)はそのC−C矢視図で
ある。
【図4】本発明の実施の第4形態に係る自励音低減装置
を示し、(a)は側面図、(b)はそのD−D矢視図で
ある。
【図5】従来の地上運転設備内への航空機用エンジンの
取付状況を示す側面図である。
【図6】従来の地上運転設備内への航空機用エンジンの
取付状況を示し、自励音低減のために排気ダクト径を大
きくした場合の側面図である。
【図7】従来の地上運転設備内への航空機用エンジンの
取付状況を示し、自励音低減のためにエンジンと排気ダ
クト間の距離を変更した場合の側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 エンジンノズル 3 エンジンアダプタ 4,5,6 フランジ型自励音低減装置 7 仕切板型自励音低減装置 8,9 排気ダクト 10 渦
フロントページの続き (72)発明者 米山 敦司 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンノズルの後方に排気ダクトを配
    置したエンジンの地上試運転設備において同エンジンノ
    ズルと排気ダクト間に存在する音響的共鳴と流れの渦発
    生が互いに増幅させあう自励系によって同排気ダクトの
    共鳴周波数で発生する騒音を低減する装置であって、前
    記エンジンノズル出口端外周にフランジ部を取り付けた
    ことを特徴とする自励音低減装置。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部に代えて前記エンジンノ
    ズル出口端外周の所定位置に流れ方向に沿って仕切板を
    取り付けたことを特徴とする請求項1記載の自励音低減
    装置。
JP25144696A 1996-09-24 1996-09-24 自励音低減装置 Withdrawn JPH1096682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25144696A JPH1096682A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 自励音低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25144696A JPH1096682A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 自励音低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1096682A true JPH1096682A (ja) 1998-04-14

Family

ID=17222956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25144696A Withdrawn JPH1096682A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 自励音低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1096682A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2508529C1 (ru) * 2012-07-04 2014-02-27 Открытое акционерное общество "Протон-Пермские моторы" (ОАО "Протон-ПМ") Стенд для испытаний газотурбинных установок газоперекачивающих агрегатов магистральных газопроводов
CN106248385A (zh) * 2016-07-20 2016-12-21 国网浙江省电力公司电力科学研究院 一种汽轮机汽流激振特征识别方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2508529C1 (ru) * 2012-07-04 2014-02-27 Открытое акционерное общество "Протон-Пермские моторы" (ОАО "Протон-ПМ") Стенд для испытаний газотурбинных установок газоперекачивающих агрегатов магистральных газопроводов
CN106248385A (zh) * 2016-07-20 2016-12-21 国网浙江省电力公司电力科学研究院 一种汽轮机汽流激振特征识别方法
CN106248385B (zh) * 2016-07-20 2018-10-09 国网浙江省电力有限公司电力科学研究院 一种汽轮机汽流激振特征识别方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1156961B1 (en) Passively driven acoustic jet controlling boundary layers
JP4567266B2 (ja) バーナ
Morel Experimental study of a jet-driven Helmholtz oscillator
EP1701028B1 (en) Acoustic liner with a nonuniform depth backwall
US20020134891A1 (en) Ejector pump flow control
KR20060110744A (ko) 음향 댐퍼
CN111120461B (zh) 一种水下流激空腔噪声控制装置
CN105103217A (zh) 燃气涡轮进气口消声器
JPH1096682A (ja) 自励音低減装置
WO2006115461A1 (en) A device for damping of sound in a pipe
CN110848153A (zh) 一种带仿生叶片尾缘的轴流通风机及其工作方法
US6615587B1 (en) Combustion device and method for burning a fuel
CN211422954U (zh) 一种带仿生叶片尾缘的轴流通风机
US10662876B2 (en) Turbomachine vane comprising an electroacoustic source with improved assembly mode, row of outlet guide vanes and turbomachine comprising such a vane
JP5044798B2 (ja) 高速気流雑音防止マイクロホン装置
JP3041265B2 (ja) ダクト内共鳴防止構造
JP2002130065A (ja) エンジンの吸気ダクト構造
US20240167404A1 (en) Muffler structure
CN220791349U (zh) 排气系统消声内插管消声装置
JPH0754837Y2 (ja) ジェットエンジンテストセルの吸気消音装置
Heuwinkel et al. Concept and experimental investigation of a zero mass flow liner
RU2079686C1 (ru) Способ глушения шума реактивной струи двигателя и устройство для его осуществления
JPH1172414A (ja) 風洞装置
Forster et al. Experimental investigation of the dissipation of acoustic energy in perforated walls with bias flow
JPH07117794A (ja) 走行物体の発生騒音制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202