JPH1096673A - ボルトの軸応力計測機 - Google Patents
ボルトの軸応力計測機Info
- Publication number
- JPH1096673A JPH1096673A JP27301196A JP27301196A JPH1096673A JP H1096673 A JPH1096673 A JP H1096673A JP 27301196 A JP27301196 A JP 27301196A JP 27301196 A JP27301196 A JP 27301196A JP H1096673 A JPH1096673 A JP H1096673A
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- JP
- Japan
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- bolt
- waves
- axial stress
- ultrasonic
- wave
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルトの締結時に発生する軸応力を容易に、
しかも正確に計測できること。 【解決手段】 ボルト頭部3aには、横波の超音波を利
用した超音波センサ−5の送受信子7が当接され、この
超音波センサ−5の他方には、超音波送受信装置6が接
続されている。横波→縦波変換方式の場合では、前記送
受信子7からの横波超音波がボルト頭部3aからねじ部
分3bの先端に向かったときに、その一部が横→縦波変
換される。縦波・横波プロ−ブの併用方式の場合では、
縦波及び横波が同時もしくは時間差をもって送受信され
る。両方式は、ともに測定系のユニット8によって、両
波のエコ−パルスの波形から伝播時間比を計測して、負
荷される軸応力値及び弾−塑性臨界値をそれぞれ演算処
理する。この測定系のユニット8は、波形解析ユニット
9、波形メモリ内臓の波形モニタ10、ディスプレイ1
1及びプリンタ12を備えたパソコン13から構成され
る。
しかも正確に計測できること。 【解決手段】 ボルト頭部3aには、横波の超音波を利
用した超音波センサ−5の送受信子7が当接され、この
超音波センサ−5の他方には、超音波送受信装置6が接
続されている。横波→縦波変換方式の場合では、前記送
受信子7からの横波超音波がボルト頭部3aからねじ部
分3bの先端に向かったときに、その一部が横→縦波変
換される。縦波・横波プロ−ブの併用方式の場合では、
縦波及び横波が同時もしくは時間差をもって送受信され
る。両方式は、ともに測定系のユニット8によって、両
波のエコ−パルスの波形から伝播時間比を計測して、負
荷される軸応力値及び弾−塑性臨界値をそれぞれ演算処
理する。この測定系のユニット8は、波形解析ユニット
9、波形メモリ内臓の波形モニタ10、ディスプレイ1
1及びプリンタ12を備えたパソコン13から構成され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトの軸応力計
測機に関し、特に、ボルトに発生した軸応力が非破壊形
式で容易に計測できるようにしたものである。そして、
ボルトの軸応力計測機が主として適用されるのは、熱応
力が付加されたり、複雑形状で応力変動を起こす部材、
例えばエンジン部及び歯車部のねじ締結の場合などであ
る。
測機に関し、特に、ボルトに発生した軸応力が非破壊形
式で容易に計測できるようにしたものである。そして、
ボルトの軸応力計測機が主として適用されるのは、熱応
力が付加されたり、複雑形状で応力変動を起こす部材、
例えばエンジン部及び歯車部のねじ締結の場合などであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボルトの軸応力計測機と
しては、超音波パルスエコ−位置計測法、超音波固有振
動計測法などが知られている。また、実務面では、トル
ク計が広く用いられている。
しては、超音波パルスエコ−位置計測法、超音波固有振
動計測法などが知られている。また、実務面では、トル
ク計が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
パルスエコ−法の場合では、縦波の超音波が適用されて
いることから、ねじ部からの縦→横→縦波変換により多
重エコ−が生じるため、基準ピ−クが判読しにくく、誤
読となることが多いという欠点を有している。さらに
は、締結前のボルト長を精密計測するか、一定ボルト長
のものを使用するという繁雑な工程が入っている。
パルスエコ−法の場合では、縦波の超音波が適用されて
いることから、ねじ部からの縦→横→縦波変換により多
重エコ−が生じるため、基準ピ−クが判読しにくく、誤
読となることが多いという欠点を有している。さらに
は、締結前のボルト長を精密計測するか、一定ボルト長
のものを使用するという繁雑な工程が入っている。
【0004】また、超音波固有振動計測法の場合では、
ボルト締結前後における共振周波数を各々測定しなけら
ばならないという不便さと塑性域における応力の定量が
むずかしいという欠点を有している。さらに、トルク計
による場合では、バラツキが大きく精密計測には向かな
いものである。
ボルト締結前後における共振周波数を各々測定しなけら
ばならないという不便さと塑性域における応力の定量が
むずかしいという欠点を有している。さらに、トルク計
による場合では、バラツキが大きく精密計測には向かな
いものである。
【0005】このようなことから、本発明では、横波超
音波の送受信子を有する超音波センサ−には、超音波送
受信子装置及び測定系ユニットがそれぞれ接続されるボ
ルトの軸応力計測機を提供するものであり、この結果前
もってボルト長を計測することなく、容易にしかも正確
なボルトの軸応力、特に弾塑性臨界点が計測できるもの
である。
音波の送受信子を有する超音波センサ−には、超音波送
受信子装置及び測定系ユニットがそれぞれ接続されるボ
ルトの軸応力計測機を提供するものであり、この結果前
もってボルト長を計測することなく、容易にしかも正確
なボルトの軸応力、特に弾塑性臨界点が計測できるもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
みなされたもので、超音波センサ−は、ボルト頭部に当
接される横波もしくは縦・横併用からなる超音波の送受
信子が構成されるようになっており、また、この超音波
センサ−には、ボルト頭部からボルト先端に向かう超音
波の横波→縦波変換パルス波形から得られた両波もしく
は同時送信された両波の伝播時間比を計測して、負荷さ
れる軸応力値及び弾−塑性臨界値をそれぞれ演算処理す
る測定系ユニットが具備されるようにしたものである。
このように超音波の横波→縦波変換の送受信子を具備し
た超音波センサ−もしくは縦・横併用の超音波センサ−
を採用したのは、多重エコ−の出現を防止し、両波エコ
−ピ−クの追尾により位置の精密計算が可能となるため
である。
みなされたもので、超音波センサ−は、ボルト頭部に当
接される横波もしくは縦・横併用からなる超音波の送受
信子が構成されるようになっており、また、この超音波
センサ−には、ボルト頭部からボルト先端に向かう超音
波の横波→縦波変換パルス波形から得られた両波もしく
は同時送信された両波の伝播時間比を計測して、負荷さ
れる軸応力値及び弾−塑性臨界値をそれぞれ演算処理す
る測定系ユニットが具備されるようにしたものである。
このように超音波の横波→縦波変換の送受信子を具備し
た超音波センサ−もしくは縦・横併用の超音波センサ−
を採用したのは、多重エコ−の出現を防止し、両波エコ
−ピ−クの追尾により位置の精密計算が可能となるため
である。
【0007】また、縦波、横波プロ−ブの併用方式で
は、プロ−ブとボルト頭部間の接触媒質、接触フィルム
が音速の違いにより伝播誤差を生じるが、横波→縦波モ
−ド変換法は、ボルト間での反射波を利用するためこの
弱点が克服できる。また、逆に縦波・横波併用方式で
は、反射エコ−の数が半減するためピ−クの追尾が容易
となるという長所を有している。
は、プロ−ブとボルト頭部間の接触媒質、接触フィルム
が音速の違いにより伝播誤差を生じるが、横波→縦波モ
−ド変換法は、ボルト間での反射波を利用するためこの
弱点が克服できる。また、逆に縦波・横波併用方式で
は、反射エコ−の数が半減するためピ−クの追尾が容易
となるという長所を有している。
【0008】さらに、前記測定系のユニットは、波形解
析ユニット、波形メモリ内臓の波形モニタ、ディスプレ
イ、プリンタ及びパソコンから構成されるものであり、
また、演算処理された超音波の両伝播時間比を負荷され
る軸応力の関数として予めインプットしておけば、これ
により得られた検量線が軸応力値及び弾−塑性臨界点の
判定に利用できるものである。
析ユニット、波形メモリ内臓の波形モニタ、ディスプレ
イ、プリンタ及びパソコンから構成されるものであり、
また、演算処理された超音波の両伝播時間比を負荷され
る軸応力の関数として予めインプットしておけば、これ
により得られた検量線が軸応力値及び弾−塑性臨界点の
判定に利用できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明ボルトの軸応力計測
機における一実施例について、図を参照しながら説明す
る。
機における一実施例について、図を参照しながら説明す
る。
【0010】図1は、ボルトの軸応力計測機のシステム
構成を示した概念図であり、締結物1は、締結用のブロ
ック2上にあって、その取付け穴1a内に頭付きボルト
3を嵌挿して、そのねじ部分3bがブロック2のねじ穴
2a内にねじ込まれることによって固定されるようにな
っている。そして、この頭付きボルト3は、通常ワッシ
ャ4を介して図示しないトルクレンチにより取り付けら
れるが、接触媒質もしくは接触フィルムが塗布された頭
部1aには、超音波センサ−5が取付けられるようにな
っている。この場合、超音波の周波数は、好ましくは1
〜50MHzである。横波→縦波変換方式の場合、多重
エコ−のない純粋な横・縦波エコ−パルスを得る必要性
から横波の超音波が好適し、ウェブレット波数が5波以
内で横波→縦波変換機能を有することが好ましい。ま
た、前記接触媒質は、例えば、グリセリン系の粘性流動
体あるいは蜂蜜更には弗素樹脂系のポリテトラフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニリデン、エ−テル系のポリエ
−テルイミド、ポリエ−テルアミド、ポリエ−テルサル
フォン等を用いると伝播時間の経時変化防止や位相の出
現が防止される。
構成を示した概念図であり、締結物1は、締結用のブロ
ック2上にあって、その取付け穴1a内に頭付きボルト
3を嵌挿して、そのねじ部分3bがブロック2のねじ穴
2a内にねじ込まれることによって固定されるようにな
っている。そして、この頭付きボルト3は、通常ワッシ
ャ4を介して図示しないトルクレンチにより取り付けら
れるが、接触媒質もしくは接触フィルムが塗布された頭
部1aには、超音波センサ−5が取付けられるようにな
っている。この場合、超音波の周波数は、好ましくは1
〜50MHzである。横波→縦波変換方式の場合、多重
エコ−のない純粋な横・縦波エコ−パルスを得る必要性
から横波の超音波が好適し、ウェブレット波数が5波以
内で横波→縦波変換機能を有することが好ましい。ま
た、前記接触媒質は、例えば、グリセリン系の粘性流動
体あるいは蜂蜜更には弗素樹脂系のポリテトラフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニリデン、エ−テル系のポリエ
−テルイミド、ポリエ−テルアミド、ポリエ−テルサル
フォン等を用いると伝播時間の経時変化防止や位相の出
現が防止される。
【0011】前記超音波センサ−5は、超音波送受信装
置6に接続されるが、他方の端部には、前記頭部3aに
当接される送受信子7を備えているものである。横波→
縦波変換方式の場合、この送受信子7からの横波の超音
波は、ボルト頭部3aからねじ部分3bの先端に向かっ
て伝播され、その一部が縦波に変換されるようにして該
先端で反射され帰還する。このように、横波→縦波モ−
ド波変換を採用したのは、接触媒質あるいは接触フィル
ムの音速違いによる伝播誤差を少なくするためである。
そして、得られた超音波の横・縦波のエコ−パルスは、
前記超音波センサ−5に接続された測定系のユニット8
によって波形デ−タの記録、超音波の伝播時間比の計測
が行われ、これらを基にして負荷される軸応力値及び弾
−塑性臨界値がそれぞれ演算処理される。この場合、測
定系のユニット8は、波形解析ユニット9、波形メモリ
内臓の波形モニタ10、ディスプレイ11及びプリンタ
12を備えたパソコン13から構成されている。そし
て、波形モニタ10によって得られた波形からは、超音
波の伝播時間比が計測され、これを基にしてパソコン1
3からボルト3に負荷された軸応力値及び弾−塑性臨界
値がそれぞれ演算処理される。また、演算処理された両
波の伝播時間比は、負荷される軸応力の関数として予め
インプットして検量線を作成しておけば、ボルト3に負
荷された軸応力の判定に有効に利用できる。
置6に接続されるが、他方の端部には、前記頭部3aに
当接される送受信子7を備えているものである。横波→
縦波変換方式の場合、この送受信子7からの横波の超音
波は、ボルト頭部3aからねじ部分3bの先端に向かっ
て伝播され、その一部が縦波に変換されるようにして該
先端で反射され帰還する。このように、横波→縦波モ−
ド波変換を採用したのは、接触媒質あるいは接触フィル
ムの音速違いによる伝播誤差を少なくするためである。
そして、得られた超音波の横・縦波のエコ−パルスは、
前記超音波センサ−5に接続された測定系のユニット8
によって波形デ−タの記録、超音波の伝播時間比の計測
が行われ、これらを基にして負荷される軸応力値及び弾
−塑性臨界値がそれぞれ演算処理される。この場合、測
定系のユニット8は、波形解析ユニット9、波形メモリ
内臓の波形モニタ10、ディスプレイ11及びプリンタ
12を備えたパソコン13から構成されている。そし
て、波形モニタ10によって得られた波形からは、超音
波の伝播時間比が計測され、これを基にしてパソコン1
3からボルト3に負荷された軸応力値及び弾−塑性臨界
値がそれぞれ演算処理される。また、演算処理された両
波の伝播時間比は、負荷される軸応力の関数として予め
インプットして検量線を作成しておけば、ボルト3に負
荷された軸応力の判定に有効に利用できる。
【0012】なお、その他付属の超音波ユニットの閉回
路中には、超音波パルスのピ−ク値を検出するピ−ク検
出器(図示せず)が設けられ、ゼロクロス検出器(図示
せず)により受信パルス電圧が零電圧(零点)を横切る
ときの時間がピコ秒の精度で計測される。この計測値
は、RS−232準拠のシリアルインタ−フェイス(図
示せず)からの出力となる。この自動測定にあたって
は、閉回路中に接続されたソフトウエアを前記パソコン
13によって演算処理する。
路中には、超音波パルスのピ−ク値を検出するピ−ク検
出器(図示せず)が設けられ、ゼロクロス検出器(図示
せず)により受信パルス電圧が零電圧(零点)を横切る
ときの時間がピコ秒の精度で計測される。この計測値
は、RS−232準拠のシリアルインタ−フェイス(図
示せず)からの出力となる。この自動測定にあたって
は、閉回路中に接続されたソフトウエアを前記パソコン
13によって演算処理する。
【0013】図2(a)〜(d)は、図1を補足説明す
る横波→縦波変換方式における超音波パルスのタイムチ
ャ−トが示され、(a)では送信パルス14、(b)で
は受信信号15、(c)ではウインドゲ−トの出力信号
16、(d)ではゼロクロス検出器の出力信号17が示
されている。
る横波→縦波変換方式における超音波パルスのタイムチ
ャ−トが示され、(a)では送信パルス14、(b)で
は受信信号15、(c)ではウインドゲ−トの出力信号
16、(d)ではゼロクロス検出器の出力信号17が示
されている。
【0014】また、横波→縦波変換方式に対して、図3
の断面図で見られるような縦・横波併用方式のド−ナツ
状プロ−ブ20を利用することもできる。そして、この
プロ−ブ20は、金属管21の中心側に縦波圧電体22
を位置させ、その外周側に横波圧電体23を位置させる
ことによって横波及び縦波を同時もしくは時間差をもっ
て送受信するものである。
の断面図で見られるような縦・横波併用方式のド−ナツ
状プロ−ブ20を利用することもできる。そして、この
プロ−ブ20は、金属管21の中心側に縦波圧電体22
を位置させ、その外周側に横波圧電体23を位置させる
ことによって横波及び縦波を同時もしくは時間差をもっ
て送受信するものである。
【0015】なお、超音波パルス系の測定法としては、
本発明のパルスエコ−オ−ラップ法以外の比例シングア
ラウンド法、パルスス−パ−ポジション法、移相比較法
による場合も適用できるものである。
本発明のパルスエコ−オ−ラップ法以外の比例シングア
ラウンド法、パルスス−パ−ポジション法、移相比較法
による場合も適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ボルト
3の頭部3aから超音波パルスを送受信して、得られた
横・縦波のパルス波形から伝播時間比を計測し、応力負
荷中のボルトにおける軸応力の関数としたものである。
したがって、伝播時間比の測定値から、容易にしかも正
確に、ボルトの軸応力が判定できるものである。また、
弾−塑性臨界点ぎりぎりの軸応力を制御することも可能
である。
3の頭部3aから超音波パルスを送受信して、得られた
横・縦波のパルス波形から伝播時間比を計測し、応力負
荷中のボルトにおける軸応力の関数としたものである。
したがって、伝播時間比の測定値から、容易にしかも正
確に、ボルトの軸応力が判定できるものである。また、
弾−塑性臨界点ぎりぎりの軸応力を制御することも可能
である。
【図1】本発明ボルトの軸応力計測機の一実施例を示す
概念的な構成図。
概念的な構成図。
【図2】超音波パルスのタイムチャ−トを示す説明図。
【図3】ド−ナツ状プロ−ブを示す横断面図。
【図4】応力負荷前後におけるボルトの伸び及び横・縦
波超音波エコ−間隔の変化を示す図で、(a)はボルト
の伸び関係を示す説明図、(b)はボルトが伸びる前の
横・縦波超音波エコ−間隔を示す説明図、(c)はボル
トが伸びた後の横・縦波超音波エコ−間隔を示す説明
図。
波超音波エコ−間隔の変化を示す図で、(a)はボルト
の伸び関係を示す説明図、(b)はボルトが伸びる前の
横・縦波超音波エコ−間隔を示す説明図、(c)はボル
トが伸びた後の横・縦波超音波エコ−間隔を示す説明
図。
【図5】ボルト軸応力に伴う伝播時間比を示す説明図。
1 締結物 2 ブロック 2aねじ穴 3 ボルト 5 超音波センサ− 6 超音波送受信装置 7 送受信子 8 測定系のユニット 9 波形解析ユニット 10 波形モニタ 11 ディスプレイ 12 プリンタ 13 パソコン
Claims (7)
- 【請求項1】 締結物1が頭部付きボルト3によりねじ
込み締結されたときに、このボルト3に発生する軸応力
が送受信子7を備えた超音波センサ−5及びこれに接続
される測定系のユニット8の利用により計測されるよう
にしたボルトの軸応力計測機において、 前記送受信子7は、超音波送受信装置6から横波の超音
波を送受信し、その一端が前記ボルト3の頭部3aに当
接されるようになっており、 前記測定系のユニット8は、前記ボルト頭部3aからね
じ部分3bの先端に向かう横波超音波の一部を横波→縦
波変換することにより得られた両波の伝播時間比を計測
し、この伝播時間比を基礎にして負荷される軸応力値及
び弾−塑性臨界値がそれぞれ演算処理されるようにした
ことを特徴とするボルトの軸応力計測機。 - 【請求項2】 請求項1に記載された横波→縦波変換に
代えて、縦波及び横波が横断面方向で中心側及び外周側
に分かれて位置するド−ナツ状プロ−ブにより送受信さ
れるようにした請求項1記載のボルトの軸応力計測機。 - 【請求項3】 請求項1及び請求項2に記載された送受
信子7は、周波数1〜50MHzでウェブレット波数が
5波以内に設定されている請求項1及び請求項2記載の
ボルトの軸応力計測機。 - 【請求項4】 請求項2に記載されたド−ナツ状プロ−
ブは、中心側の縦波圧電体22と、外周側の横波圧電体
23とを有し、これらの圧電体が縦波・横波の同時もし
くは時間差をもって送受信できるようになっている請求
項2記載のボルトの軸応力計測機。 - 【請求項5】 請求項1及び請求項2に記載された測定
系のユニット8は、波形解析ユニット9、波形メモリ内
臓の波形モニタ10、ディスプレイ11、プリンタ12
及びパソコン13から構成されている請求項1〜請求項
4記載のボルトの軸応力計測機。 - 【請求項6】 請求項1及び請求項2に記載された測定
系のユニット8は、演算処理された両波の伝播時間比を
負荷される軸応力の関数として予めインプットしてお
き、これにより得られた検量線がボルト3に負荷された
軸応力値及び弾−塑性臨界値の判定に利用される請求項
1〜請求項5記載のボルトの軸応力計測機。 - 【請求項7】 請求項1及び請求項2に記載された超音
波センサ−5及びボルト頭部1a間には、横波伝播がし
やすいグリセリン系の接触媒質もしくは弗素系のポリテ
トラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、エ−テ
ル系のポリエ−テルイミド、ポリエ−テルアミド、ポリ
エ−テルサルフォン等のフィルムを介在させた請求項1
〜請求項6記載のボルトの軸応力計測機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27301196A JPH1096673A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ボルトの軸応力計測機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27301196A JPH1096673A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ボルトの軸応力計測機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096673A true JPH1096673A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17521917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27301196A Pending JPH1096673A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ボルトの軸応力計測機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1096673A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2465577A (en) * | 2008-11-21 | 2010-05-26 | Vestas Wind Sys As | Monitoring device for a wind turbine |
CN114184313A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-03-15 | 苏州博昇科技有限公司 | 一种螺栓应力的超声波双波高可靠性检测方法及装置 |
WO2024045432A1 (zh) * | 2022-08-30 | 2024-03-07 | 西南交通大学 | 一种基于不同模态回波信号测量螺栓预紧力的方法 |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP27301196A patent/JPH1096673A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2465577A (en) * | 2008-11-21 | 2010-05-26 | Vestas Wind Sys As | Monitoring device for a wind turbine |
CN114184313A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-03-15 | 苏州博昇科技有限公司 | 一种螺栓应力的超声波双波高可靠性检测方法及装置 |
CN114184313B (zh) * | 2021-11-26 | 2024-04-09 | 苏州博昇科技有限公司 | 一种螺栓应力的超声波双波高可靠性检测方法及装置 |
WO2024045432A1 (zh) * | 2022-08-30 | 2024-03-07 | 西南交通大学 | 一种基于不同模态回波信号测量螺栓预紧力的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040223 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040624 |