JPH1095627A - ガラス繊維製造装置 - Google Patents
ガラス繊維製造装置Info
- Publication number
- JPH1095627A JPH1095627A JP26925696A JP26925696A JPH1095627A JP H1095627 A JPH1095627 A JP H1095627A JP 26925696 A JP26925696 A JP 26925696A JP 26925696 A JP26925696 A JP 26925696A JP H1095627 A JPH1095627 A JP H1095627A
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- JP
- Japan
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- feeder
- glass
- glass fiber
- melting furnace
- bushing
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- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/08—Bushings, e.g. construction, bushing reinforcement means; Spinnerettes; Nozzles; Nozzle plates
- C03B37/085—Feeding devices therefor
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B7/00—Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
- C03B7/02—Forehearths, i.e. feeder channels
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィーダー内に溶融ガラスを充満し、溶融炉
内の溶融ガラス液面からブッシングまでの高低差を大き
くしながらも、泡の少ない均質な溶融ガラスを取り出す
ことが可能なガラス繊維製造装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 清澄室15は、白金系金属(白金−ロジ
ウム合金)パイプから形成されており、その一端15a
は、ガラス溶融炉10の底部から真下方向に向かって取
り付けられており、途中から屈曲し、他端15bに向か
って上方向に約20度の角度で傾斜している。清澄室1
5の他端15bは、フィーダー11と連結されており、
その頂部には、泡抜き口15cが形成されている。
内の溶融ガラス液面からブッシングまでの高低差を大き
くしながらも、泡の少ない均質な溶融ガラスを取り出す
ことが可能なガラス繊維製造装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 清澄室15は、白金系金属(白金−ロジ
ウム合金)パイプから形成されており、その一端15a
は、ガラス溶融炉10の底部から真下方向に向かって取
り付けられており、途中から屈曲し、他端15bに向か
って上方向に約20度の角度で傾斜している。清澄室1
5の他端15bは、フィーダー11と連結されており、
その頂部には、泡抜き口15cが形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維製造装置に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のガラス繊維製造装置の一
例を示す概略側断面図である。
例を示す概略側断面図である。
【0003】図中、ガラス溶融炉10の天井部には、原
料投入口10aと、泡抜き口10bが形成されている。
またその側部には、上方が開放されたフィーダー11が
連結されており、さらにフィーダー11の先端部には、
溶融ガラスGを紡糸するためのブッシング12が形成さ
れており、フィーダー11は、地面に対して水平方向あ
るいはブッシング12の方に向かって若干下方に傾斜し
て取り付けられている。
料投入口10aと、泡抜き口10bが形成されている。
またその側部には、上方が開放されたフィーダー11が
連結されており、さらにフィーダー11の先端部には、
溶融ガラスGを紡糸するためのブッシング12が形成さ
れており、フィーダー11は、地面に対して水平方向あ
るいはブッシング12の方に向かって若干下方に傾斜し
て取り付けられている。
【0004】このような装置を使用してガラス繊維を製
造する場合、ガラス溶融炉10の原料投入口10aから
ガラス原料を投入し、これを加熱して溶融した後、フィ
ーダー11を通してブッシング12に送り込み、ブッシ
ング12の底部に設けられた多数のノズル孔から紡糸す
ることによってフィラメントFとする方法が採られる。
またこれらのフィラメントFの表面には、集束剤塗布装
置13により集束剤が塗布された後、集束ローラー14
によりストランドSとされてから巻取機(図示せず)で
巻き取られる。
造する場合、ガラス溶融炉10の原料投入口10aから
ガラス原料を投入し、これを加熱して溶融した後、フィ
ーダー11を通してブッシング12に送り込み、ブッシ
ング12の底部に設けられた多数のノズル孔から紡糸す
ることによってフィラメントFとする方法が採られる。
またこれらのフィラメントFの表面には、集束剤塗布装
置13により集束剤が塗布された後、集束ローラー14
によりストランドSとされてから巻取機(図示せず)で
巻き取られる。
【0005】尚、ガラス溶融炉10は、耐火物の壁構造
を有しており、その側壁には、複数のLPGバーナー
(図示せず)が取り付けられている。
を有しており、その側壁には、複数のLPGバーナー
(図示せず)が取り付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで現在、最も量
産されているガラス繊維の直径(フィラメント径)は1
3μmであるが、上記のような装置で、直径13μmの
ガラス繊維を製造する場合、フィーダー内の溶融ガラス
液面からブッシングまでの高低差が10〜15cmとな
るように調整されている。この高低差は、一般にヘッド
高さと呼ばれるが、ヘッド高さを大きくするほど、紡糸
時にガラスにかかる吐出圧力は大きくなる。
産されているガラス繊維の直径(フィラメント径)は1
3μmであるが、上記のような装置で、直径13μmの
ガラス繊維を製造する場合、フィーダー内の溶融ガラス
液面からブッシングまでの高低差が10〜15cmとな
るように調整されている。この高低差は、一般にヘッド
高さと呼ばれるが、ヘッド高さを大きくするほど、紡糸
時にガラスにかかる吐出圧力は大きくなる。
【0007】ところで細番手(例えばフィラメント径5
〜9μm)のガラス繊維を製造する場合、通常、ブッシ
ングのノズル孔の径を小さくする方法が採られるが、ノ
ズル孔の径が小さくなるほど、フィーダーから流出する
ガラス量が少なくなり生産性が低下する。そのため、ヘ
ッド高さを大きくし、紡糸時にガラスにかかる吐出圧力
を大きくすることによって、フィーダーから流出するガ
ラス量を増加する方法が採られる。
〜9μm)のガラス繊維を製造する場合、通常、ブッシ
ングのノズル孔の径を小さくする方法が採られるが、ノ
ズル孔の径が小さくなるほど、フィーダーから流出する
ガラス量が少なくなり生産性が低下する。そのため、ヘ
ッド高さを大きくし、紡糸時にガラスにかかる吐出圧力
を大きくすることによって、フィーダーから流出するガ
ラス量を増加する方法が採られる。
【0008】上記のような装置で、ヘッド高さを大きく
するためには、フィーダーを管状の密閉構造とし、その
内部に溶融ガラスを充満し、溶融炉内の溶融ガラス液面
からブッシングまでの高低差を大きくすれば良いが、フ
ィーダー内に流入した泡を外部に取り出すことが困難と
なる。このような泡が多数発生すると、溶融ガラス中に
泡が混入しやすく、これがブッシングまで送出される
と、紡糸時にフィラメントが切断しやすくなったり、フ
ィラメント中に泡が入ると、中空ファイバーとなり、特
にプリント基板の用途には使用できなくなるため好まし
くない。
するためには、フィーダーを管状の密閉構造とし、その
内部に溶融ガラスを充満し、溶融炉内の溶融ガラス液面
からブッシングまでの高低差を大きくすれば良いが、フ
ィーダー内に流入した泡を外部に取り出すことが困難と
なる。このような泡が多数発生すると、溶融ガラス中に
泡が混入しやすく、これがブッシングまで送出される
と、紡糸時にフィラメントが切断しやすくなったり、フ
ィラメント中に泡が入ると、中空ファイバーとなり、特
にプリント基板の用途には使用できなくなるため好まし
くない。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、フィーダー内に溶融ガラスを充満し、溶融炉内の
溶融ガラス液面からブッシングまでの高低差を大きくし
ながらも、泡の少ない均質な溶融ガラスを取り出すこと
が可能なガラス繊維製造装置を提供することを目的とす
るものである。
あり、フィーダー内に溶融ガラスを充満し、溶融炉内の
溶融ガラス液面からブッシングまでの高低差を大きくし
ながらも、泡の少ない均質な溶融ガラスを取り出すこと
が可能なガラス繊維製造装置を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス繊維製造
装置は、ガラス溶融炉と、ガラス溶融炉より供給された
溶融ガラスを清澄する清澄室と、清澄室より供給された
溶融ガラスを送出するフィーダーと、フィーダーより供
給された溶融ガラスを紡糸するブッシングを備えてなる
ガラス繊維製造装置において、清澄室とフィーダーが白
金系金属パイプから形成され、清澄室がフィーダーの方
に向かって上方に傾斜し、その頂部に泡抜き口が形成さ
れてなることを特徴とする。
装置は、ガラス溶融炉と、ガラス溶融炉より供給された
溶融ガラスを清澄する清澄室と、清澄室より供給された
溶融ガラスを送出するフィーダーと、フィーダーより供
給された溶融ガラスを紡糸するブッシングを備えてなる
ガラス繊維製造装置において、清澄室とフィーダーが白
金系金属パイプから形成され、清澄室がフィーダーの方
に向かって上方に傾斜し、その頂部に泡抜き口が形成さ
れてなることを特徴とする。
【0011】また本発明においては、フィーダーが、ブ
ッシングの方に向かって下方に傾斜してなることを特徴
とし、ヘッド高さが、40cm以上であることを特徴と
する。
ッシングの方に向かって下方に傾斜してなることを特徴
とし、ヘッド高さが、40cm以上であることを特徴と
する。
【0012】さらに本発明においては、清澄室の傾斜角
度が、10〜30度であることを特徴とし、フィーダー
の傾斜角度が、10〜30度であることを特徴とする。
度が、10〜30度であることを特徴とし、フィーダー
の傾斜角度が、10〜30度であることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の装置によると、清澄室とフィーダー
が、白金系金属パイプから形成されてなるため、それら
の内部に溶融ガラスを充満させやすく、また溶融ガラス
による侵食が少なく、しかもこれらの白金系金属パイプ
の所定箇所にターミナルを取り付けることによって、電
気加熱することができ、ブツの少ない均質な溶融ガラス
を得ることが可能となる。
が、白金系金属パイプから形成されてなるため、それら
の内部に溶融ガラスを充満させやすく、また溶融ガラス
による侵食が少なく、しかもこれらの白金系金属パイプ
の所定箇所にターミナルを取り付けることによって、電
気加熱することができ、ブツの少ない均質な溶融ガラス
を得ることが可能となる。
【0014】尚、清澄室とフィーダー内に溶融ガラスを
充満させ、ガラス溶融炉内の溶融ガラス液面がヘッド高
さの対象となるようにするためには、清澄室とフィーダ
ーを溶融炉の溶融ガラス液面より下方に設ける必要があ
るが、清澄室の頂部に形成する泡抜き口が、溶融炉の溶
融ガラス液面と略同じ高さとなるように設計する必要が
ある。
充満させ、ガラス溶融炉内の溶融ガラス液面がヘッド高
さの対象となるようにするためには、清澄室とフィーダ
ーを溶融炉の溶融ガラス液面より下方に設ける必要があ
るが、清澄室の頂部に形成する泡抜き口が、溶融炉の溶
融ガラス液面と略同じ高さとなるように設計する必要が
ある。
【0015】因に本発明における白金系金属パイプと
は、純白金や白金−ロジウム等の白金合金から形成され
る管状物を意味している。
は、純白金や白金−ロジウム等の白金合金から形成され
る管状物を意味している。
【0016】また本発明の装置によると、ガラス溶融炉
に連結された清澄室が、フィーダーの方に向かって上方
に傾斜し、その頂部に泡抜き口が形成されてなるため、
溶融炉から清澄室に入ったガラス中の泡は、清澄室の上
方向に徐々に移動し、頂部の泡抜き口を通して脱泡され
る。その結果、フィーダーには、泡の少ない均質なガラ
スが送られることになる。
に連結された清澄室が、フィーダーの方に向かって上方
に傾斜し、その頂部に泡抜き口が形成されてなるため、
溶融炉から清澄室に入ったガラス中の泡は、清澄室の上
方向に徐々に移動し、頂部の泡抜き口を通して脱泡され
る。その結果、フィーダーには、泡の少ない均質なガラ
スが送られることになる。
【0017】またフィーダーをブッシングの方に向かっ
て下方に傾斜するように取り付けると、仮に清澄室から
フィーダー内に泡を含むガラスが流入しても、後戻りし
て泡抜き口から脱泡されたり、ブッシングを交換する
際、その上方のフィーダー内の溶融ガラスに空気が取り
込まれても、傾斜に沿って泡が上方に移動し、泡抜き口
から脱泡されやすくなるため好ましい。
て下方に傾斜するように取り付けると、仮に清澄室から
フィーダー内に泡を含むガラスが流入しても、後戻りし
て泡抜き口から脱泡されたり、ブッシングを交換する
際、その上方のフィーダー内の溶融ガラスに空気が取り
込まれても、傾斜に沿って泡が上方に移動し、泡抜き口
から脱泡されやすくなるため好ましい。
【0018】本発明の装置は、ヘッド高さを40cm以
上にする時に、特に有用である。すなわち従来のフィー
ダーを深くし、フィーダー内の溶融ガラス液面からブッ
シングまでの高低差を大きくすることによって、ヘッド
高さを大きくしながら、脱泡も行うことも考えられる
が、ヘッド高さが40cm以上になると、フィーダー内
の溶融ガラス量が多くなりすぎ、温度制御が非常に困難
となって失透物が発生しやすくなるためである。
上にする時に、特に有用である。すなわち従来のフィー
ダーを深くし、フィーダー内の溶融ガラス液面からブッ
シングまでの高低差を大きくすることによって、ヘッド
高さを大きくしながら、脱泡も行うことも考えられる
が、ヘッド高さが40cm以上になると、フィーダー内
の溶融ガラス量が多くなりすぎ、温度制御が非常に困難
となって失透物が発生しやすくなるためである。
【0019】また本発明においては、清澄室の傾斜角度
が、小さすぎると脱泡し難くなり、逆に大きすぎると圧
力が高くなりすぎてブッシングの劣化を招くことになる
ため、水平軸に対して10〜30度の角度で傾斜させる
ことが望ましい。さらにフィーダーの傾斜角度が小さす
ぎても脱泡し難くなり、逆に大きすぎても圧力が高くな
りすぎてブッシングの劣化を招くため、水平軸に対して
10〜30度の角度で傾斜させることが望ましい。
が、小さすぎると脱泡し難くなり、逆に大きすぎると圧
力が高くなりすぎてブッシングの劣化を招くことになる
ため、水平軸に対して10〜30度の角度で傾斜させる
ことが望ましい。さらにフィーダーの傾斜角度が小さす
ぎても脱泡し難くなり、逆に大きすぎても圧力が高くな
りすぎてブッシングの劣化を招くため、水平軸に対して
10〜30度の角度で傾斜させることが望ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明のガラス繊維製造装置を実施例
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明のガラス繊維製造装置を示
す概略側断面図である。尚、図1の装置において、図2
の装置と重複する部分については、同一の番号を付して
いる。
す概略側断面図である。尚、図1の装置において、図2
の装置と重複する部分については、同一の番号を付して
いる。
【0022】この装置は、ガラス溶融炉10と、ガラス
溶融炉10より供給された溶融ガラスGを清澄する清澄
室15と、清澄室15より供給された溶融ガラスGを送
出するフィーダー11と、フィーダー11より供給され
た溶融ガラスGを紡糸するブッシング12を備えてい
る。
溶融炉10より供給された溶融ガラスGを清澄する清澄
室15と、清澄室15より供給された溶融ガラスGを送
出するフィーダー11と、フィーダー11より供給され
た溶融ガラスGを紡糸するブッシング12を備えてい
る。
【0023】ガラス溶融炉10の天井部には、原料投入
口10aと泡抜き口10bが取り付けられている。この
ガラス溶融炉10は、耐火物の壁構造を有しており、そ
の側壁には、複数のLPGバーナー(図示せず)が取り
付けられ、これによって加熱されるようになっている。
口10aと泡抜き口10bが取り付けられている。この
ガラス溶融炉10は、耐火物の壁構造を有しており、そ
の側壁には、複数のLPGバーナー(図示せず)が取り
付けられ、これによって加熱されるようになっている。
【0024】清澄室15は、白金系金属(白金−ロジウ
ム合金)パイプから形成されており、その一端15a
は、ガラス溶融炉10の底部から真下方向に向かって取
り付けられており、途中から屈曲し、他端15bに向か
って上方向に約20度の角度で傾斜している。清澄室1
5の他端15bは、フィーダー11と連結されており、
その頂部には、泡抜き口15cが形成されている。
ム合金)パイプから形成されており、その一端15a
は、ガラス溶融炉10の底部から真下方向に向かって取
り付けられており、途中から屈曲し、他端15bに向か
って上方向に約20度の角度で傾斜している。清澄室1
5の他端15bは、フィーダー11と連結されており、
その頂部には、泡抜き口15cが形成されている。
【0025】またフィーダー11も、清澄室15と同様
の白金系金属パイプから形成されており、ブッシング1
2の方に向かって下方向に約13度の角度で傾斜してい
る。フィーダー11の先端部11aは下方に屈曲してお
り、またフィーダー11の途中の2箇所には、一定の間
隔を保って下方に伸びる分岐部11bが形成されてお
り、フィーダー11の先端部11aと、各分岐部11b
の先端には、ブッシング12が取り付けられている。こ
れらのブッシング12は、ヘッド高さが同じとなるよう
に、いずれも同じ高さで取り付けられている。
の白金系金属パイプから形成されており、ブッシング1
2の方に向かって下方向に約13度の角度で傾斜してい
る。フィーダー11の先端部11aは下方に屈曲してお
り、またフィーダー11の途中の2箇所には、一定の間
隔を保って下方に伸びる分岐部11bが形成されてお
り、フィーダー11の先端部11aと、各分岐部11b
の先端には、ブッシング12が取り付けられている。こ
れらのブッシング12は、ヘッド高さが同じとなるよう
に、いずれも同じ高さで取り付けられている。
【0026】清澄室15とフィーダー11は、いずれも
ガラス溶融炉10内の溶融ガラス液面より下方に設けら
れており、清澄室15の頂部に設けられた泡抜き口15
cが、溶融ガラス液面と同じ高さとなるように取り付け
られている。
ガラス溶融炉10内の溶融ガラス液面より下方に設けら
れており、清澄室15の頂部に設けられた泡抜き口15
cが、溶融ガラス液面と同じ高さとなるように取り付け
られている。
【0027】このような装置を使用してガラス繊維を製
造する場合、まずガラス溶融炉10内に、Eガラスのカ
レットを投入し、一定時間加熱溶融すると、溶融ガラス
Gは、清澄室15に流入する。清澄室15に流入した溶
融ガラスGには、多少の泡が混合されているが、これら
の泡は、清澄室15が傾斜しているため、徐々に上昇
し、泡抜き口15cから外部に取り出される。
造する場合、まずガラス溶融炉10内に、Eガラスのカ
レットを投入し、一定時間加熱溶融すると、溶融ガラス
Gは、清澄室15に流入する。清澄室15に流入した溶
融ガラスGには、多少の泡が混合されているが、これら
の泡は、清澄室15が傾斜しているため、徐々に上昇
し、泡抜き口15cから外部に取り出される。
【0028】清澄室15内の溶融ガラスGは、フィーダ
ー11に送出されるが、溶融ガラスGと共にフィーダー
11内に泡が送り込まれても、フィーダー11も傾斜し
ているため、泡はブッシング12の方には移動し難く、
後戻りして、泡抜き口15cから外部に取り出される。
ー11に送出されるが、溶融ガラスGと共にフィーダー
11内に泡が送り込まれても、フィーダー11も傾斜し
ているため、泡はブッシング12の方には移動し難く、
後戻りして、泡抜き口15cから外部に取り出される。
【0029】このようにして脱泡・均質化された溶融ガ
ラスGは、フィーダー11に送出されてから、フィーダ
ー11の先端部11aや分岐部11bを通って、各ブッ
シング12から紡糸され、フィラメントが製造される。
ラスGは、フィーダー11に送出されてから、フィーダ
ー11の先端部11aや分岐部11bを通って、各ブッ
シング12から紡糸され、フィラメントが製造される。
【0030】またガラス溶融炉10内には、溶融ガラス
の液面を計測するためのガラスレベラー(図示せず)が
取り付けられており、これによってヘッド高さを自由に
変更できるようになっている。
の液面を計測するためのガラスレベラー(図示せず)が
取り付けられており、これによってヘッド高さを自由に
変更できるようになっている。
【0031】この装置のヘッド高さを100cmとなる
ように調整し、直径5μmのEガラスフィラメントを、
溶融温度約1500℃、ガラス流量30kg/時間、ブ
ッシングのホール数800個の条件で製造したところ、
10時間にわたってフィラメントが切断することはなか
った。
ように調整し、直径5μmのEガラスフィラメントを、
溶融温度約1500℃、ガラス流量30kg/時間、ブ
ッシングのホール数800個の条件で製造したところ、
10時間にわたってフィラメントが切断することはなか
った。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のガラス繊維製造装
置を使用すると、細番手のガラス繊維を製造するに際
し、フィーダー内に溶融ガラスを充満させ、ガラス溶融
炉内の溶融ガラス液面からブッシングまでの高低差を4
0cm以上にしながらも、泡の少ない均質なガラスを取
り出すことが可能である。
置を使用すると、細番手のガラス繊維を製造するに際
し、フィーダー内に溶融ガラスを充満させ、ガラス溶融
炉内の溶融ガラス液面からブッシングまでの高低差を4
0cm以上にしながらも、泡の少ない均質なガラスを取
り出すことが可能である。
【図1】本発明のガラス繊維製造装置を示す概略側断面
図である。
図である。
【図2】従来のガラス繊維製造装置を示す概略側断面図
である。
である。
10 ガラス溶融炉 11 フィーダー 12 ブッシング 15 清澄室 15c 泡抜き口 G 溶融ガラス
Claims (5)
- 【請求項1】 ガラス溶融炉と、ガラス溶融炉より供給
された溶融ガラスを清澄する清澄室と、清澄室より供給
された溶融ガラスを送出するフィーダーと、フィーダー
より供給された溶融ガラスを紡糸するブッシングを備え
てなるガラス繊維製造装置において、清澄室とフィーダ
ーが白金系金属パイプから形成され、清澄室がフィーダ
ーの方に向かって上方に傾斜し、その頂部に泡抜き口が
形成されてなることを特徴とするガラス繊維製造装置。 - 【請求項2】 フィーダーが、ブッシングの方に向かっ
て下方に傾斜してなることを特徴とする請求項1記載の
ガラス繊維製造装置。 - 【請求項3】 ヘッド高さが、40cm以上であること
を特徴とする請求項1記載のガラス繊維製造装置。 - 【請求項4】 清澄室の傾斜角度が、10〜30度であ
ることを特徴とする請求項1記載のガラス繊維製造装
置。 - 【請求項5】 フィーダーの傾斜角度が、10〜30度
であることを特徴とする請求項2記載のガラス繊維製造
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26925696A JPH1095627A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ガラス繊維製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26925696A JPH1095627A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ガラス繊維製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095627A true JPH1095627A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17469827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26925696A Pending JPH1095627A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | ガラス繊維製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095627A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005013468A1 (de) * | 2005-03-21 | 2006-09-28 | Diether Böttger | Vorrichtung und Verfahren zum Läutern von Glas |
JP2009221104A (ja) * | 2003-02-10 | 2009-10-01 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 溶融ガラス供給装置及びガラス成形品の製造方法 |
JP2012144429A (ja) * | 2001-07-18 | 2012-08-02 | Corning Inc | 減圧清澄において発生した泡沫を調節する方法 |
JP2018095535A (ja) * | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 日本電気硝子株式会社 | 板ガラス製造方法、清澄容器及び板ガラス製造装置 |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP26925696A patent/JPH1095627A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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