JPH1095456A - ポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用した ブリスターパック - Google Patents
ポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用した ブリスターパックInfo
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- JPH1095456A JPH1095456A JP25195896A JP25195896A JPH1095456A JP H1095456 A JPH1095456 A JP H1095456A JP 25195896 A JP25195896 A JP 25195896A JP 25195896 A JP25195896 A JP 25195896A JP H1095456 A JPH1095456 A JP H1095456A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐ストレスクラッキング性が優れているため
に指先などで簡単に引き裂くことができないポリプロピ
レンフィルム乃至シートを、複数の被包装物を個々に切
り離し可能に区画包装するブリスターパック等の包装材
料としても使用できるようにする。 【解決手段】 ポリプロピレンフィルム乃至シート
（１）の要破断箇所（２）に電子ビーム（４）を照射し
て、その箇所（２）に折り曲げによる破断を生じさせ得
る程度の脆弱性を付与するビーム加工が施されている。
に指先などで簡単に引き裂くことができないポリプロピ
レンフィルム乃至シートを、複数の被包装物を個々に切
り離し可能に区画包装するブリスターパック等の包装材
料としても使用できるようにする。 【解決手段】 ポリプロピレンフィルム乃至シート
（１）の要破断箇所（２）に電子ビーム（４）を照射し
て、その箇所（２）に折り曲げによる破断を生じさせ得
る程度の脆弱性を付与するビーム加工が施されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装材料等に用い
られるポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用
したブリスターパックに関する。
られるポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用
したブリスターパックに関する。
【０００２】
【従来の技術】ポリプロピレンは、透明性が良く、光沢
に優れており、加工性も良く、防湿性がきわめて大であ
り、無味・無臭・無毒で衛生的にも優れている。また、
引張り強さや圧縮強さ、弾性率などが大きく、熱膨張率
が小さいので、成形品の寸法精度が高く、耐ストレスク
ラッキング性（こしの強さ）も非常に優れている。更
に、軽量で且つ比較的安価であるから、飲料水やジュー
ス、清涼飲料等を入れる包装用容器の材料としては最適
なものである。
に優れており、加工性も良く、防湿性がきわめて大であ
り、無味・無臭・無毒で衛生的にも優れている。また、
引張り強さや圧縮強さ、弾性率などが大きく、熱膨張率
が小さいので、成形品の寸法精度が高く、耐ストレスク
ラッキング性（こしの強さ）も非常に優れている。更
に、軽量で且つ比較的安価であるから、飲料水やジュー
ス、清涼飲料等を入れる包装用容器の材料としては最適
なものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように引張り強さや弾性率が大きくて耐ストレスクラッ
キング性に優れたポリプロピレンは、折り曲げの疲労性
が少なく、３００万回以上連続的に曲げてもひび割れを
生じないという非常な強靱性を有しているため、ＰＴＰ
（プレススルーパック／Press Through Pack）などのブ
リスターパック（Blister Pack）の包装材料には適さな
いとされていた。
ように引張り強さや弾性率が大きくて耐ストレスクラッ
キング性に優れたポリプロピレンは、折り曲げの疲労性
が少なく、３００万回以上連続的に曲げてもひび割れを
生じないという非常な強靱性を有しているため、ＰＴＰ
（プレススルーパック／Press Through Pack）などのブ
リスターパック（Blister Pack）の包装材料には適さな
いとされていた。
【０００４】すなわち、ＰＴＰは、薬の錠剤等の包装に
用いられているブリスターパックの一種であって、ブリ
スターパックを成す表裏２枚のフィルムのうち、表の透
明なブリスター成形用フィルムには0.2 〜0.4mm 程度の
硬質塩化ビニル樹脂を用い、裏の台紙には通常の板紙に
代え0.02〜0.03mm程度の薄いアルミ箔を用いて、各ブリ
スターに錠剤やカプセルなどを１個１個入れて区画包装
したものが一般的であり、使用の際は、表のブリスター
を指先で押すと、裏のアルミ箔が破れて、中身の錠剤や
カプセルを容易に取り出せるようになっている。また、
使用者が必要に応じてブリスターを個々に分離・分割す
るための区画包装の要破断箇所は、ミシン穴や切れ目を
入れて、指先で容易に切り離せるようになっている。
用いられているブリスターパックの一種であって、ブリ
スターパックを成す表裏２枚のフィルムのうち、表の透
明なブリスター成形用フィルムには0.2 〜0.4mm 程度の
硬質塩化ビニル樹脂を用い、裏の台紙には通常の板紙に
代え0.02〜0.03mm程度の薄いアルミ箔を用いて、各ブリ
スターに錠剤やカプセルなどを１個１個入れて区画包装
したものが一般的であり、使用の際は、表のブリスター
を指先で押すと、裏のアルミ箔が破れて、中身の錠剤や
カプセルを容易に取り出せるようになっている。また、
使用者が必要に応じてブリスターを個々に分離・分割す
るための区画包装の要破断箇所は、ミシン穴や切れ目を
入れて、指先で容易に切り離せるようになっている。
【０００５】このＰＴＰのブリスター成形用フィルムと
して、加工性が良く、衛生的でバリヤー性にも優れたポ
リプロピレンフィルムを用いることができれば、包装コ
ストが低減され、被包装物の変質等も確実に防止される
が、ポリプロピレンは、その強靱さが災いしてミシン穴
を入れたフィルムやシートであっても指先で簡単に切り
裂くことはできないため、そのような用途に供し得ない
とされていた。そこで本発明は、ポリプロピレンフィル
ム乃至シートをＰＴＰ等のブリスターパック用包装材料
としても使用できるようにすることを技術的課題として
いる。
して、加工性が良く、衛生的でバリヤー性にも優れたポ
リプロピレンフィルムを用いることができれば、包装コ
ストが低減され、被包装物の変質等も確実に防止される
が、ポリプロピレンは、その強靱さが災いしてミシン穴
を入れたフィルムやシートであっても指先で簡単に切り
裂くことはできないため、そのような用途に供し得ない
とされていた。そこで本発明は、ポリプロピレンフィル
ム乃至シートをＰＴＰ等のブリスターパック用包装材料
としても使用できるようにすることを技術的課題として
いる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明によるポリプロピレンフィルム乃至シート
は、そのフィルム乃至シートの要破断箇所に電子ビーム
を照射して当該箇所に折り曲げによる破断を生じさせ得
る程度の脆弱性を付与するビーム加工が施されているこ
とを特徴とする。
めに、本発明によるポリプロピレンフィルム乃至シート
は、そのフィルム乃至シートの要破断箇所に電子ビーム
を照射して当該箇所に折り曲げによる破断を生じさせ得
る程度の脆弱性を付与するビーム加工が施されているこ
とを特徴とする。
【０００７】本発明によれば、耐ストレスクラッキング
性に優れたポリプロピレンフィルム乃至シートを所要箇
所で折り曲げて簡単に破断させることができるので、安
価でバリヤー性も良く衛生的にも優れたポリプロピレン
フィルム乃至シートをＰＴＰ等のブリスターパックのブ
リスター成形用フィルムとして用いることが可能とな
る。
性に優れたポリプロピレンフィルム乃至シートを所要箇
所で折り曲げて簡単に破断させることができるので、安
価でバリヤー性も良く衛生的にも優れたポリプロピレン
フィルム乃至シートをＰＴＰ等のブリスターパックのブ
リスター成形用フィルムとして用いることが可能とな
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
よって具体的に説明する。図１は本発明によるポリプロ
ピレンフィルム乃至シートの一例を示す図、図２及び図
３はそれぞれ本発明によるポリプロピレンフィルム乃至
シートを用いたブリスターパックの例を示す図である。
よって具体的に説明する。図１は本発明によるポリプロ
ピレンフィルム乃至シートの一例を示す図、図２及び図
３はそれぞれ本発明によるポリプロピレンフィルム乃至
シートを用いたブリスターパックの例を示す図である。
【０００９】図１のポリプロピレンフィルム乃至シート
１は、鎖線で示す複数の要破断箇所２に、電子ビーム照
射装置３で電子ビーム４を照射して、当該各箇所２に折
り曲げによる破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与す
るビーム加工が施されている。電子ビーム照射装置３
は、所定の速度で搬送されるフィルム乃至シート１の表
面側から、その搬送方向Ｆと直交する方向に低エネルギ
ーの電子ビーム４を照射する帯状照射型のもので、フィ
ルム乃至シート１の搬送速度と要破断箇所２及び２間の
間隔とによって定まる一定のタイミングで電子ビーム４
を断続的に照射して各箇所２のそれぞれに上記のビーム
加工を施すようになっている。
１は、鎖線で示す複数の要破断箇所２に、電子ビーム照
射装置３で電子ビーム４を照射して、当該各箇所２に折
り曲げによる破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与す
るビーム加工が施されている。電子ビーム照射装置３
は、所定の速度で搬送されるフィルム乃至シート１の表
面側から、その搬送方向Ｆと直交する方向に低エネルギ
ーの電子ビーム４を照射する帯状照射型のもので、フィ
ルム乃至シート１の搬送速度と要破断箇所２及び２間の
間隔とによって定まる一定のタイミングで電子ビーム４
を断続的に照射して各箇所２のそれぞれに上記のビーム
加工を施すようになっている。
【００１０】当該ビーム加工が施されたフィルム乃至シ
ート１は、要破断箇所２を指先で折り曲げて破断させる
ことにより、その箇所２から一部を容易に切り離すこと
ができる。また、ビーム加工を施した箇所２は、曇りな
ど全く生じず、ポリプロピレンの透明感や光沢が損なわ
れることもない。
ート１は、要破断箇所２を指先で折り曲げて破断させる
ことにより、その箇所２から一部を容易に切り離すこと
ができる。また、ビーム加工を施した箇所２は、曇りな
ど全く生じず、ポリプロピレンの透明感や光沢が損なわ
れることもない。
【００１１】なお、電子ビーム４は、その加速電圧を高
めれば、フィルム乃至シート１の厚さ方向に深く浸透し
て当該フィルム乃至シート１の厚み部分全体に脆弱性を
付与することができるが、加速電圧の低い電子ビーム４
によってフィルム乃至シート１の表面側から厚み部分の
中程まで脆弱性を付与し、残りの厚み部分にはフィルム
乃至シート１の裏面側から切溝５を設けて、折り曲げに
よる破断を生じさせるようにしても良い。また、電子ビ
ーム４を照射する要破断箇所２は、フィルム乃至シート
１の搬送方向Ｆと直交する方向に限らず、その搬送方向
Ｆと平行する方向や斜めに交差する方向等であっても良
い。
めれば、フィルム乃至シート１の厚さ方向に深く浸透し
て当該フィルム乃至シート１の厚み部分全体に脆弱性を
付与することができるが、加速電圧の低い電子ビーム４
によってフィルム乃至シート１の表面側から厚み部分の
中程まで脆弱性を付与し、残りの厚み部分にはフィルム
乃至シート１の裏面側から切溝５を設けて、折り曲げに
よる破断を生じさせるようにしても良い。また、電子ビ
ーム４を照射する要破断箇所２は、フィルム乃至シート
１の搬送方向Ｆと直交する方向に限らず、その搬送方向
Ｆと平行する方向や斜めに交差する方向等であっても良
い。
【００１２】次に、図２に示すブリスターパックは、例
えば剃刀やリップクリーム等の化粧小物類、使い捨てラ
イターやパイプ等の喫煙用具類、菓子類などを、駅売店
やたばこ屋の店頭等に吊り下げて陳列販売する際に便利
なように１単位個数ずつ切り取り可能に区画包装するも
ので、表の透明なブリスター成形用フィルム乃至シート
として、鎖線で示す区画包装の要破断箇所１２それぞれ
に電子ビームを照射して当該各箇所１２に折り曲げによ
る破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与するビーム加
工が施されたポリプロピレンフィルム乃至シート１１が
用いられ、裏の台紙としては、カード状板紙１３が用い
られている。
えば剃刀やリップクリーム等の化粧小物類、使い捨てラ
イターやパイプ等の喫煙用具類、菓子類などを、駅売店
やたばこ屋の店頭等に吊り下げて陳列販売する際に便利
なように１単位個数ずつ切り取り可能に区画包装するも
ので、表の透明なブリスター成形用フィルム乃至シート
として、鎖線で示す区画包装の要破断箇所１２それぞれ
に電子ビームを照射して当該各箇所１２に折り曲げによ
る破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与するビーム加
工が施されたポリプロピレンフィルム乃至シート１１が
用いられ、裏の台紙としては、カード状板紙１３が用い
られている。
【００１３】ポリプロピレンフィルム乃至シート１１
は、真空成形あるいは圧空成形によって被包装物１４を
挿入する複数のブリスター１５が所定間隔で形成されて
おり、それら各ブリスター１５に被包装物１４を挿入し
た状態でブリスター包装機にかけて、予め接着剤が塗布
されたカード状板紙１３の表面に熱接着させることによ
り、図２のように被包装物１４を１個ずつのユニットで
区画包装したブリスターパックになっている。
は、真空成形あるいは圧空成形によって被包装物１４を
挿入する複数のブリスター１５が所定間隔で形成されて
おり、それら各ブリスター１５に被包装物１４を挿入し
た状態でブリスター包装機にかけて、予め接着剤が塗布
されたカード状板紙１３の表面に熱接着させることによ
り、図２のように被包装物１４を１個ずつのユニットで
区画包装したブリスターパックになっている。
【００１４】なお、ポリプロピレンは接着剤の投錨性が
良くないが、片面に接着剤の投錨性を高めるコロナ放電
処理やプライマー処理が施されたポリプロピレン乃至シ
ート１１を用いれば、カード状板紙１３の表面に対して
実用に耐え得る程度の強度で接着させることができる。
また、台紙となるカード状板紙１３は、それが分厚いも
のであれば、ポリプロピレンフィルム乃至シート１１の
要破断箇所１２に相当する各箇所に予めミシン穴を入れ
るなどして千切りやすくするのが好ましい。
良くないが、片面に接着剤の投錨性を高めるコロナ放電
処理やプライマー処理が施されたポリプロピレン乃至シ
ート１１を用いれば、カード状板紙１３の表面に対して
実用に耐え得る程度の強度で接着させることができる。
また、台紙となるカード状板紙１３は、それが分厚いも
のであれば、ポリプロピレンフィルム乃至シート１１の
要破断箇所１２に相当する各箇所に予めミシン穴を入れ
るなどして千切りやすくするのが好ましい。
【００１５】しかして、図２のブリスターパックは、ポ
リプロピレンフィルム乃至シート１１の要破断箇所１２
を指先で折り曲げて破断させ、その破断した箇所に沿っ
てカード状板紙１３を引き裂くことにより、被包装物１
４を１個ずつ区画包装した各ブリスター１５を簡単に切
り離すことができる。
リプロピレンフィルム乃至シート１１の要破断箇所１２
を指先で折り曲げて破断させ、その破断した箇所に沿っ
てカード状板紙１３を引き裂くことにより、被包装物１
４を１個ずつ区画包装した各ブリスター１５を簡単に切
り離すことができる。
【００１６】次に、図３に示すブリスターパックは、薬
の錠剤やカプセルなどを区画包装するもので、表の透明
なブリスター成形用フィルムとしては、区画包装の一点
鎖線で示す横方向の要破断箇所２２Ｘと、二点鎖線で示
す縦方向の要破断箇所２２Ｙとにそれぞれ電子ビームを
照射してそれら各箇所２２Ｘ，２２Ｙに折り曲げによる
破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与するビーム加工
を施したポリプロピレンフィルム乃至シート２１が用い
られ、裏の台紙としては、アルミ箔２３が用いられて、
被包装物２４が挿入された表のブリスター２５を指先で
押すと裏のアルミ箔２３が破れて中身の被包装物２４を
簡単に取り出せるプレススルーパック（ＰＴＰ）の形式
になっている。
の錠剤やカプセルなどを区画包装するもので、表の透明
なブリスター成形用フィルムとしては、区画包装の一点
鎖線で示す横方向の要破断箇所２２Ｘと、二点鎖線で示
す縦方向の要破断箇所２２Ｙとにそれぞれ電子ビームを
照射してそれら各箇所２２Ｘ，２２Ｙに折り曲げによる
破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与するビーム加工
を施したポリプロピレンフィルム乃至シート２１が用い
られ、裏の台紙としては、アルミ箔２３が用いられて、
被包装物２４が挿入された表のブリスター２５を指先で
押すと裏のアルミ箔２３が破れて中身の被包装物２４を
簡単に取り出せるプレススルーパック（ＰＴＰ）の形式
になっている。
【００１７】このＰＴＰも、使用者が各ブリスター２５
を個々に分離・分割する際に所望の要破断箇所２２Ｘ，
２２Ｙを指先で折り曲げてその箇所を容易に破断させる
ことができる。なお、ポリプロピレンフィルム乃至シー
ト２１のビーム加工は、ブリスター包装機でブリスター
２５を成形する際や、ブリスター包装後であっても良
い。
を個々に分離・分割する際に所望の要破断箇所２２Ｘ，
２２Ｙを指先で折り曲げてその箇所を容易に破断させる
ことができる。なお、ポリプロピレンフィルム乃至シー
ト２１のビーム加工は、ブリスター包装機でブリスター
２５を成形する際や、ブリスター包装後であっても良
い。
【００１８】
【実施例】以下、電子ビームの加速電圧が２５０ＫＶに
設定された岩崎電気（株）製の帯状照射型電子ビーム照
射装置（型式番号ＣＢ２５０／１５／１８０Ｌ）によっ
て１０cm×１０cmのポリプロピレンフィルム乃至シート
にビーム加工を施した本発明の実施例について説明す
る。 実施例１：厚さ１５０μｍのホモポリマー無延伸フィル
ムは、電子ビーム照射量３００ＫＧｙで破断性を示し、
４００ＫＧｙでは１回の折り曲げで破断した。 実施例２：厚さ２５０μｍのホモポリマー無延伸フィル
ムは、電子ビーム照射量２００ＫＧｙで破断性を示し、
３００ＫＧｙ以上になると１回の折り曲げで破断した。 実施例３：厚さ８００μｍの高剛性一方向延伸シート
は、照射量２００ＫＧｙ以上になると延伸軸と並行する
方向に１回の折り曲げて破断した。
設定された岩崎電気（株）製の帯状照射型電子ビーム照
射装置（型式番号ＣＢ２５０／１５／１８０Ｌ）によっ
て１０cm×１０cmのポリプロピレンフィルム乃至シート
にビーム加工を施した本発明の実施例について説明す
る。 実施例１：厚さ１５０μｍのホモポリマー無延伸フィル
ムは、電子ビーム照射量３００ＫＧｙで破断性を示し、
４００ＫＧｙでは１回の折り曲げで破断した。 実施例２：厚さ２５０μｍのホモポリマー無延伸フィル
ムは、電子ビーム照射量２００ＫＧｙで破断性を示し、
３００ＫＧｙ以上になると１回の折り曲げで破断した。 実施例３：厚さ８００μｍの高剛性一方向延伸シート
は、照射量２００ＫＧｙ以上になると延伸軸と並行する
方向に１回の折り曲げて破断した。
【００１９】
【発明の効果】本発明によるポリプロピレンフィルム乃
至シートは、要破断箇所を指先で折り曲げて容易に破断
させることができるので、複数の被包装物を個々に切り
離し可能に区画包装するブリスターパックのブリスター
成形用素材として用いることができ、また、それ以外に
開封口を破断開封する方式の各種パック包装の素材とし
ても非常に有用であり、更に、指先で折り曲げて破断で
きる程度の脆弱性が付与されるので、例えば緊急時に指
先で押圧して破損させる非常ベルの押しボタンカバー等
にも利用することができ、安価で加工性の良いポリプロ
ピレンの用途が著しく拡大されるという大変優れた効果
がある。特に、ポリプロピレンは、燃焼の際に有毒ガス
を発生せず、廃品の再生利用も容易であるから、そのポ
リプロピレンの包装材料としての用途を拡大する本発明
は、環境保全や公害防止にも資することができる。
至シートは、要破断箇所を指先で折り曲げて容易に破断
させることができるので、複数の被包装物を個々に切り
離し可能に区画包装するブリスターパックのブリスター
成形用素材として用いることができ、また、それ以外に
開封口を破断開封する方式の各種パック包装の素材とし
ても非常に有用であり、更に、指先で折り曲げて破断で
きる程度の脆弱性が付与されるので、例えば緊急時に指
先で押圧して破損させる非常ベルの押しボタンカバー等
にも利用することができ、安価で加工性の良いポリプロ
ピレンの用途が著しく拡大されるという大変優れた効果
がある。特に、ポリプロピレンは、燃焼の際に有毒ガス
を発生せず、廃品の再生利用も容易であるから、そのポ
リプロピレンの包装材料としての用途を拡大する本発明
は、環境保全や公害防止にも資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるポリプロピレンフィルム乃至シー
トの一例を示す図。
トの一例を示す図。
【図２】本発明によるポリプロピレン乃至シートを使用
したブリスターパックの一例を示す図。
したブリスターパックの一例を示す図。
【図３】本発明によるポリプロピレン乃至シートを使用
したブリスターパックとしてプレススルーパックの例を
示す図。
したブリスターパックとしてプレススルーパックの例を
示す図。
１・・・ポリプロピレンフィルム乃至シート ２・・・要破断箇所 ３・・・電子ビーム照射装置 ４・・・電子ビーム １１・・・ポリプロピレンフィルム乃至シート（ブリス
ター成形用フィルム乃至シート） １２・・・要破断箇所 １４・・・被包装物 １５・・・ブリスター ２１・・・ポリプロピレンフィルム乃至シート（ブリス
ター成形用フィルム乃至シート） ２２Ｘ・・要破断箇所 ２２Ｙ・・要破断箇所 ２４・・・被包装物 ２５・・・ブリスター
ター成形用フィルム乃至シート） １２・・・要破断箇所 １４・・・被包装物 １５・・・ブリスター ２１・・・ポリプロピレンフィルム乃至シート（ブリス
ター成形用フィルム乃至シート） ２２Ｘ・・要破断箇所 ２２Ｙ・・要破断箇所 ２４・・・被包装物 ２５・・・ブリスター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｃ０８Ｊ 7/00 ３０２ Ｃ０８Ｊ 7/00 ３０２
Claims (2)
- 【請求項１】 フィルム乃至シート（１）の要破断箇所
（２）に電子ビームを照射して当該箇所（２）に折り曲
げによる破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与するビ
ーム加工が施されていることを特徴とするポリプロピレ
ンフィルム乃至シート。 - 【請求項２】 被包装物（１４，２４）を区画包装する
ブリスター成形用フィルム乃至シートとして、区画包装
の要破断箇所（１２，２２Ｘ，２２Ｙ）に電子ビームを
照射して当該箇所（１２，２２Ｘ，２２Ｙ）に折り曲げ
による破断を生じさせ得る程度の脆弱性を付与するビー
ム加工が施されたポリプロピレンフィルム乃至シート
（１１，２１）が用いられていることを特徴とするブリ
スターパック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25195896A JPH1095456A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用した ブリスターパック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25195896A JPH1095456A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用した ブリスターパック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1095456A true JPH1095456A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17230523
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25195896A Pending JPH1095456A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | ポリプロピレンフィルム乃至シートとそれを使用した ブリスターパック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1095456A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003226386A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-12 | Osg Corp | 切削工具用収納容器 |
| JP2008037448A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Daiwa Can Co Ltd | ポリエステル樹脂製プレススルーパック及びその製造方法 |
| US7854225B2 (en) | 2002-11-02 | 2010-12-21 | Glaxo Group Limited | Blister package for inhalable medicament |
| JP2011073721A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 減容化して再閉鎖可能なブリスターパック |
| WO2019126937A1 (en) * | 2017-12-25 | 2019-07-04 | Abb Schweiz Ag | Biaxially oriented polypropylene film, power capacitor, and associated manufacturing method and system |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25195896A patent/JPH1095456A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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