JPH1095389A - 船舶の摩擦抵抗低減装置 - Google Patents
船舶の摩擦抵抗低減装置Info
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- JPH1095389A JPH1095389A JP8271343A JP27134396A JPH1095389A JP H1095389 A JPH1095389 A JP H1095389A JP 8271343 A JP8271343 A JP 8271343A JP 27134396 A JP27134396 A JP 27134396A JP H1095389 A JPH1095389 A JP H1095389A
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- cylindrical body
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- air
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T70/00—Maritime or waterways transport
- Y02T70/10—Measures concerning design or construction of watercraft hulls
Landscapes
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微小気泡を発生させるための多孔質板が目詰
まりを起しても、その都度清掃しなくても済むようにす
る。 【解決手段】 船体外板3に開口部5aを設ける。開口
部5aの内側に、空気送給管14aを接続したシーチェ
スト22を取り付ける。シーチェスト22内に、多孔質
板製円筒体25を有する空気吹き出しドラム27を回転
駆動可能に配し、円筒体25の一部を開口部5aから船
外へ臨ませる。円筒体25の開口部5aに位置する部分
が目詰まりを起したときに、空気吹き出しドラム27を
回転変位させ、開口部5aに円筒体25の新しい面を位
置させる。
まりを起しても、その都度清掃しなくても済むようにす
る。 【解決手段】 船体外板3に開口部5aを設ける。開口
部5aの内側に、空気送給管14aを接続したシーチェ
スト22を取り付ける。シーチェスト22内に、多孔質
板製円筒体25を有する空気吹き出しドラム27を回転
駆動可能に配し、円筒体25の一部を開口部5aから船
外へ臨ませる。円筒体25の開口部5aに位置する部分
が目詰まりを起したときに、空気吹き出しドラム27を
回転変位させ、開口部5aに円筒体25の新しい面を位
置させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航行時に船体表面に
作用する摩擦抵抗を低減させるために船体表面に沿い微
小気泡を吹き出させるようにする船舶の摩擦抵抗低減装
置に関するものである。
作用する摩擦抵抗を低減させるために船体表面に沿い微
小気泡を吹き出させるようにする船舶の摩擦抵抗低減装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の航行時には、流体としての海水の
粘性のために船体の周りに海水による境界層が形成され
るが、この境界層の中では、海水の流速は船体表面が零
で船体表面から離れるに従い急激に大きく変化する傾向
にあり、船体表面に海水の摩擦抵抗が作用し船体抵抗の
大きな要素の一つとなっている。
粘性のために船体の周りに海水による境界層が形成され
るが、この境界層の中では、海水の流速は船体表面が零
で船体表面から離れるに従い急激に大きく変化する傾向
にあり、船体表面に海水の摩擦抵抗が作用し船体抵抗の
大きな要素の一つとなっている。
【0003】そのため、近年、上記船体の表面に作用す
る摩擦抵抗を減少させて推進性能を向上させるための研
究が進められており、その対策の一つとして、船体表面
から微小気泡(マイクロバブル)を噴出させ、船体の浸
水部(没水部)表面の境界層内に微小気泡を吹き込んで
船体の浸水部表面を微小気泡で覆うことにより船体表面
に作用する摩擦抵抗を低減することを狙ったマイクロバ
ブル推進法の研究が進められている。
る摩擦抵抗を減少させて推進性能を向上させるための研
究が進められており、その対策の一つとして、船体表面
から微小気泡(マイクロバブル)を噴出させ、船体の浸
水部(没水部)表面の境界層内に微小気泡を吹き込んで
船体の浸水部表面を微小気泡で覆うことにより船体表面
に作用する摩擦抵抗を低減することを狙ったマイクロバ
ブル推進法の研究が進められている。
【0004】マイクロバブル推進法を具現化して船体摩
擦抵抗を低減させるために本特許出願人は、図3(イ)
(ロ)に示す如き摩擦抵抗低減装置を出願している。す
なわち、船体1の船首部2の浸水部で船底や船尾の各方
向へ流線4が向かうようになっている流線領域で且つ静
圧の小さい位置(吃水線D.Lよりもやや下側位置)の
船体外板3に、船首尾方向に長い開口部5を設けて、該
開口部5に、多数の空気吹き出し口(細孔)6を所要の
配列ピッチで穿設した多孔板7を取り付け、且つ該多孔
板7の内側に、空気吹き出し口6を取り囲むようにシー
チェスト8を設けて空気吹き出し器9を構成し、一方、
船体1の船首部2の甲板上に基台10を設置し、該基台
10上に、電動機11によって駆動されるブロワ12を
加圧空気供給装置として設置し、該ブロワ12に一端を
接続した流量調整弁13付きの空気送給管14の他端側
を分配ヘッダー15を介し複数に分岐させて、各分岐空
気送給管14aの先端を、空気吹き出し器16のシーチ
ェスト8に接続し、空気吹き出し口6より加圧空気16
を吹き出させることにより所要径の微小気泡17を発生
させるようにしたものである。
擦抵抗を低減させるために本特許出願人は、図3(イ)
(ロ)に示す如き摩擦抵抗低減装置を出願している。す
なわち、船体1の船首部2の浸水部で船底や船尾の各方
向へ流線4が向かうようになっている流線領域で且つ静
圧の小さい位置(吃水線D.Lよりもやや下側位置)の
船体外板3に、船首尾方向に長い開口部5を設けて、該
開口部5に、多数の空気吹き出し口(細孔)6を所要の
配列ピッチで穿設した多孔板7を取り付け、且つ該多孔
板7の内側に、空気吹き出し口6を取り囲むようにシー
チェスト8を設けて空気吹き出し器9を構成し、一方、
船体1の船首部2の甲板上に基台10を設置し、該基台
10上に、電動機11によって駆動されるブロワ12を
加圧空気供給装置として設置し、該ブロワ12に一端を
接続した流量調整弁13付きの空気送給管14の他端側
を分配ヘッダー15を介し複数に分岐させて、各分岐空
気送給管14aの先端を、空気吹き出し器16のシーチ
ェスト8に接続し、空気吹き出し口6より加圧空気16
を吹き出させることにより所要径の微小気泡17を発生
させるようにしたものである。
【0005】上記出願されている摩擦抵抗低減装置の場
合、発生した微小気泡17を流線4に乗せて流すことが
できるため、空気吹き出し器9の前端側から発生させら
れる微小気泡17は船底に入るような流線4に沿って流
れ、後端側に近いほど微小気泡17は船側に沿って流れ
ることになり、船体表面を微小気泡17で覆うことがで
きて、船体1の摩擦抵抗を低減することができるもので
ある。
合、発生した微小気泡17を流線4に乗せて流すことが
できるため、空気吹き出し器9の前端側から発生させら
れる微小気泡17は船底に入るような流線4に沿って流
れ、後端側に近いほど微小気泡17は船側に沿って流れ
ることになり、船体表面を微小気泡17で覆うことがで
きて、船体1の摩擦抵抗を低減することができるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、巡航速度が
8m/s以下の低速の船舶では、多孔板7を通して加圧
空気16を水中へ吹き出させても微小気泡化されにくい
ことが判明しており、その場合、多孔板7に代えて多孔
質板を採用すると、微小気泡を安定して発生させること
ができるが、たとえば、船舶を港等に停泊させていると
き等には、多孔質板を通して加圧空気を吹き出させるよ
うにはしないことから、藻類等の海生生物が付着して多
孔質板が目詰まりを起してしまう可能性があり、その都
度清掃しなければ、所期の目的通りに微小気泡を発生さ
せられなくなってしまうと考えられる。更に、多孔質板
は多孔板に比して清掃しにくいという問題もある。
8m/s以下の低速の船舶では、多孔板7を通して加圧
空気16を水中へ吹き出させても微小気泡化されにくい
ことが判明しており、その場合、多孔板7に代えて多孔
質板を採用すると、微小気泡を安定して発生させること
ができるが、たとえば、船舶を港等に停泊させていると
き等には、多孔質板を通して加圧空気を吹き出させるよ
うにはしないことから、藻類等の海生生物が付着して多
孔質板が目詰まりを起してしまう可能性があり、その都
度清掃しなければ、所期の目的通りに微小気泡を発生さ
せられなくなってしまうと考えられる。更に、多孔質板
は多孔板に比して清掃しにくいという問題もある。
【0007】そこで、本発明は、停泊時等に多孔質板が
目詰まりを起したとしても、その都度清掃することな
く、所期の目的通りに微小気泡を発生させることができ
るようにしようとするものである。
目詰まりを起したとしても、その都度清掃することな
く、所期の目的通りに微小気泡を発生させることができ
るようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、船体外板に設けた開口部の内側に、該開
口部を取り囲むようにシーチェストを取り付け、且つ該
シーチェスト内に、多孔質板製の円筒体と端面板とから
なる空気吹き出しドラムを、上記円筒体の外周面の一部
が開口部から船外へ臨むように船首尾方向に配置して、
回転駆動可能に支持させ、更に、上記シーチェストに空
気送給管を接続し、シーチェスト内に供給した加圧空気
を空気吹き出しドラムの内側へ導入して円筒体の上記開
口部へ臨む位置から船外へ吹き出させるようにした構成
とする。
決するために、船体外板に設けた開口部の内側に、該開
口部を取り囲むようにシーチェストを取り付け、且つ該
シーチェスト内に、多孔質板製の円筒体と端面板とから
なる空気吹き出しドラムを、上記円筒体の外周面の一部
が開口部から船外へ臨むように船首尾方向に配置して、
回転駆動可能に支持させ、更に、上記シーチェストに空
気送給管を接続し、シーチェスト内に供給した加圧空気
を空気吹き出しドラムの内側へ導入して円筒体の上記開
口部へ臨む位置から船外へ吹き出させるようにした構成
とする。
【0009】シーチェスト内に加圧空気を供給すると、
加圧空気は空気吹き出しドラムの内側に導かれた後、多
孔質板製円筒体の開口部に位置する部分を通って船外に
吹き出されることにより、微小気泡が発生させられる。
開口部に位置する部分の多孔質板製円筒体が目詰まりを
起した場合には、空気吹き出しドラムを所要角度だけ回
転変位させるようにし、これにより、開口部に多孔質板
製円筒体の目詰まりしていない新しい部分が配置され
る。
加圧空気は空気吹き出しドラムの内側に導かれた後、多
孔質板製円筒体の開口部に位置する部分を通って船外に
吹き出されることにより、微小気泡が発生させられる。
開口部に位置する部分の多孔質板製円筒体が目詰まりを
起した場合には、空気吹き出しドラムを所要角度だけ回
転変位させるようにし、これにより、開口部に多孔質板
製円筒体の目詰まりしていない新しい部分が配置され
る。
【0010】又、シーチェストを、開口部を取り囲む枠
体と該枠体に対し着脱可能とした蓋体とからなる構成と
することにより、シーチェストの蓋体を取り外すことで
円筒体の交換作業を容易に行うことができる。
体と該枠体に対し着脱可能とした蓋体とからなる構成と
することにより、シーチェストの蓋体を取り外すことで
円筒体の交換作業を容易に行うことができる。
【0011】更に、空気吹き出しドラムの円筒体を、周
方向に複数分割構造とした構成とすることによって、円
筒体の交換作業をより容易に行うことができるようにな
る。
方向に複数分割構造とした構成とすることによって、円
筒体の交換作業をより容易に行うことができるようにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0013】図1(イ)(ロ)(ハ)は本発明の実施の
一形態を示すもので、図3に示した構成において、船首
尾方向に一連の長い開口部5を設けて、これに1つの空
気吹き出し器9を取り付けることに代えて、比較的長さ
の短い開口部5aを船首尾方向に複数設けて、各開口部
5aに空気吹き出し器18を独立して配設するようにし
た構成とし、且つ該各空気吹き出し器18毎に、分配ヘ
ッダー15から導いた空気送給管14aをそれぞれ接続
し、各空気送給管14aに流量調整弁13をそれぞれ設
けたものである。
一形態を示すもので、図3に示した構成において、船首
尾方向に一連の長い開口部5を設けて、これに1つの空
気吹き出し器9を取り付けることに代えて、比較的長さ
の短い開口部5aを船首尾方向に複数設けて、各開口部
5aに空気吹き出し器18を独立して配設するようにし
た構成とし、且つ該各空気吹き出し器18毎に、分配ヘ
ッダー15から導いた空気送給管14aをそれぞれ接続
し、各空気送給管14aに流量調整弁13をそれぞれ設
けたものである。
【0014】上記空気吹き出し器18は、図1(ロ)
(ハ)に拡大して示す如き構成としてある。すなわち、
枠体19と該枠体19の後面部にパッキン20を介し着
脱可能に取り付けた蓋体21とからなるシーチェスト2
2を、船体外板3の内側に、上記開口部5aを取り囲む
ように配置して、枠体19の前面部を固設し、又、該シ
ーチェスト22内に、周壁部に多数の孔23を有する中
空軸24を船首尾方向に配置して、該中空軸24の両端
部を、固定部材33によりシーチェスト22に固定支持
させ、且つ多孔質板製とした円筒体25と両端の端面板
26とからなる所要径の空気吹き出しドラム27を、外
周面部の一部(図では約1/4円周)が開口部5aから
船外へ臨むよう、上記中空軸24に回転自在に支持さ
せ、空気送給管14aによりシーチェスト22内に供給
された加圧空気16を、円筒体25や、あるいは、中空
軸24の孔23を通して空気吹き出しドラム27内に導
き、円筒体25の開口部5aに位置する部分を通して水
中へ吹き出させるようにしてある。
(ハ)に拡大して示す如き構成としてある。すなわち、
枠体19と該枠体19の後面部にパッキン20を介し着
脱可能に取り付けた蓋体21とからなるシーチェスト2
2を、船体外板3の内側に、上記開口部5aを取り囲む
ように配置して、枠体19の前面部を固設し、又、該シ
ーチェスト22内に、周壁部に多数の孔23を有する中
空軸24を船首尾方向に配置して、該中空軸24の両端
部を、固定部材33によりシーチェスト22に固定支持
させ、且つ多孔質板製とした円筒体25と両端の端面板
26とからなる所要径の空気吹き出しドラム27を、外
周面部の一部(図では約1/4円周)が開口部5aから
船外へ臨むよう、上記中空軸24に回転自在に支持さ
せ、空気送給管14aによりシーチェスト22内に供給
された加圧空気16を、円筒体25や、あるいは、中空
軸24の孔23を通して空気吹き出しドラム27内に導
き、円筒体25の開口部5aに位置する部分を通して水
中へ吹き出させるようにしてある。
【0015】又、上記空気吹き出しドラム27の一方の
端面板26の外側に、リングギヤ28を同芯状に取り付
けて、該リングギヤ28にピニオンギヤ29を噛合さ
せ、且つシーチェスト22の外側に設置したモータ30
の出力軸31を水密軸受を介しシーチェスト22内に貫
入させて、上記ピニオンギヤ29を出力軸31に取り付
け、モータ30の駆動によるピニオンギヤ29の回転に
より、空気吹き出しドラム27をリングギヤ28と一体
に回転変位させられるようにしてある。
端面板26の外側に、リングギヤ28を同芯状に取り付
けて、該リングギヤ28にピニオンギヤ29を噛合さ
せ、且つシーチェスト22の外側に設置したモータ30
の出力軸31を水密軸受を介しシーチェスト22内に貫
入させて、上記ピニオンギヤ29を出力軸31に取り付
け、モータ30の駆動によるピニオンギヤ29の回転に
より、空気吹き出しドラム27をリングギヤ28と一体
に回転変位させられるようにしてある。
【0016】32は空気吹き出しドラム27と開口部5
aとの間の隙間を塞ぐように開口部5aの周縁部に取り
付けたシール材を示す。
aとの間の隙間を塞ぐように開口部5aの周縁部に取り
付けたシール材を示す。
【0017】航行時に、ブロワ12を電動機11で駆動
して、加圧空気16を空気送給管14aを通して空気吹
き出し器18のシーチェスト22内に供給すると、加圧
空気16は、円筒体25を通して、あるいは、中空軸2
4の孔23を通して空気吹き出しドラム27の内側に導
かれる。したがって、最終的に、開口部5aに位置する
部分の円筒体25を通して水中へ加圧空気16が吹き出
されることにより微小気泡17が発生させられる。
して、加圧空気16を空気送給管14aを通して空気吹
き出し器18のシーチェスト22内に供給すると、加圧
空気16は、円筒体25を通して、あるいは、中空軸2
4の孔23を通して空気吹き出しドラム27の内側に導
かれる。したがって、最終的に、開口部5aに位置する
部分の円筒体25を通して水中へ加圧空気16が吹き出
されることにより微小気泡17が発生させられる。
【0018】港等での停泊時に、空気吹き出し器18の
円筒体25の船外露出位置が目詰まりしてしまったよう
な場合には、モータ30を駆動してピニオンギヤ29を
回転させ、該ピニオンギヤ29の回転力をリングギヤ2
8を介して空気吹き出しドラム27に伝えることによ
り、該空気吹き出しドラム27を所要角度回転変位させ
るようにする。この場合、円筒体25の目詰まり部分を
シーチェスト22内へ向けるようにすると、円筒体25
の目詰まりしていない部分が開口部5aに新たに位置さ
せられて船外へ露出させられた状態となる。
円筒体25の船外露出位置が目詰まりしてしまったよう
な場合には、モータ30を駆動してピニオンギヤ29を
回転させ、該ピニオンギヤ29の回転力をリングギヤ2
8を介して空気吹き出しドラム27に伝えることによ
り、該空気吹き出しドラム27を所要角度回転変位させ
るようにする。この場合、円筒体25の目詰まり部分を
シーチェスト22内へ向けるようにすると、円筒体25
の目詰まりしていない部分が開口部5aに新たに位置さ
せられて船外へ露出させられた状態となる。
【0019】したがって、シーチェスト22内に加圧空
気16を供給すると、加圧空気16は円筒体25の目詰
まりしていない部分から水中へ吹き出されることになっ
て、所期の目的通りに微小気泡17を発生させることが
できる。
気16を供給すると、加圧空気16は円筒体25の目詰
まりしていない部分から水中へ吹き出されることになっ
て、所期の目的通りに微小気泡17を発生させることが
できる。
【0020】上記において、空気吹き出しドラム27
は、多孔質板製の円筒体25の円周面のすべてが目詰ま
りするまで、順次回転変位させることによって長期に亘
って使用することができる。多孔質板製円筒体25の円
周面のすべてが目詰まりを起してしまったような場合に
は、たとえば、ドック等において、吃水が空気吹き出し
器18のレベルよりも下になるようにした状態として、
シーチェスト22の蓋体21を取り外した後、空気吹き
出しドラム27を中空軸24と一体に取り外して、新し
い空気吹き出しドラム27と交換するようにする。
は、多孔質板製の円筒体25の円周面のすべてが目詰ま
りするまで、順次回転変位させることによって長期に亘
って使用することができる。多孔質板製円筒体25の円
周面のすべてが目詰まりを起してしまったような場合に
は、たとえば、ドック等において、吃水が空気吹き出し
器18のレベルよりも下になるようにした状態として、
シーチェスト22の蓋体21を取り外した後、空気吹き
出しドラム27を中空軸24と一体に取り外して、新し
い空気吹き出しドラム27と交換するようにする。
【0021】次に、図2は本発明の他の実施の形態を示
すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様
な構成において、空気吹き出しドラム27の円筒体25
を、周方向に複数分割構造としたものである。すなわ
ち、円筒体25を、たとえば、周方向に4分割構造のセ
グメント25aからなる構成として、端面板26の外周
部に着脱可能に取り付けたものである。
すもので、図1(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同様
な構成において、空気吹き出しドラム27の円筒体25
を、周方向に複数分割構造としたものである。すなわ
ち、円筒体25を、たとえば、周方向に4分割構造のセ
グメント25aからなる構成として、端面板26の外周
部に着脱可能に取り付けたものである。
【0022】図2に示すようにすると、空気吹き出しド
ラム27を全体的に交換することなく、円筒体25のみ
を容易に交換することができ、交換作業の能率化を図る
ことができる。
ラム27を全体的に交換することなく、円筒体25のみ
を容易に交換することができ、交換作業の能率化を図る
ことができる。
【0023】なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定
されるものではなく、空気吹き出しドラム27の端面板
26を、通気性を有する構成としてもよいこと、又、2
枚の端面板26はかご型フレーム状に構成して、強度を
保持させるようにしたり、図2のセグメント25aを着
脱し易くする等の工夫を施してもよいこと、更に、空気
吹き出しドラム27を回転変位させるためのモータ30
は水中モータとしてシーチェスト22の内側に設置して
もよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、空気吹き出しドラム27の端面板
26を、通気性を有する構成としてもよいこと、又、2
枚の端面板26はかご型フレーム状に構成して、強度を
保持させるようにしたり、図2のセグメント25aを着
脱し易くする等の工夫を施してもよいこと、更に、空気
吹き出しドラム27を回転変位させるためのモータ30
は水中モータとしてシーチェスト22の内側に設置して
もよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の船舶の摩擦抵
抗低減装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 船体外板に設けた開口部の内側に、該開口部を取り
囲むようにシーチェストを取り付け、且つ該シーチェス
ト内に、多孔質板製の円筒体と端面板とからなる空気吹
き出しドラムを、上記円筒体の外周面の一部が開口部か
ら船外へ臨むように船首尾方向に配置して、回転駆動可
能に支持させ、更に、上記シーチェストに空気送給管を
接続し、シーチェスト内に供給した加圧空気を空気吹き
出しドラムの内側へ導入して円筒体の上記開口部へ臨む
位置から船外へ吹き出させるようにした構成としてある
ので、多孔質板製円筒体の船体外板開口部での露出位置
に海生生物等が付着して目詰まりを起したとしても、空
気吹き出しドラムを回転変位させることにより、多孔質
板製円筒体の目詰まりしていない新しい部分を開口部に
位置させることができ、したがって、目詰まりを起す度
に清掃することなく、長期に亘り所期の目的通りに微小
気泡を発生させることができ、低速の船舶へも支障なく
採用することができる。 (2) シーチェストを、開口部を取り囲む枠体と該枠体に
対し着脱可能とした蓋体とからなる構成とすることによ
り、多孔質板製円筒体の円周面すべてが目詰まりしたよ
うな場合でも、シーチェストの蓋体を取り外すことによ
って、円筒体を容易に交換することができる。 (3) 空気吹き出しドラムの円筒体を、周方向に複数分割
構造とした構成とすることにより、円筒体の交換作業を
より容易に行うことができる。
抗低減装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 船体外板に設けた開口部の内側に、該開口部を取り
囲むようにシーチェストを取り付け、且つ該シーチェス
ト内に、多孔質板製の円筒体と端面板とからなる空気吹
き出しドラムを、上記円筒体の外周面の一部が開口部か
ら船外へ臨むように船首尾方向に配置して、回転駆動可
能に支持させ、更に、上記シーチェストに空気送給管を
接続し、シーチェスト内に供給した加圧空気を空気吹き
出しドラムの内側へ導入して円筒体の上記開口部へ臨む
位置から船外へ吹き出させるようにした構成としてある
ので、多孔質板製円筒体の船体外板開口部での露出位置
に海生生物等が付着して目詰まりを起したとしても、空
気吹き出しドラムを回転変位させることにより、多孔質
板製円筒体の目詰まりしていない新しい部分を開口部に
位置させることができ、したがって、目詰まりを起す度
に清掃することなく、長期に亘り所期の目的通りに微小
気泡を発生させることができ、低速の船舶へも支障なく
採用することができる。 (2) シーチェストを、開口部を取り囲む枠体と該枠体に
対し着脱可能とした蓋体とからなる構成とすることによ
り、多孔質板製円筒体の円周面すべてが目詰まりしたよ
うな場合でも、シーチェストの蓋体を取り外すことによ
って、円筒体を容易に交換することができる。 (3) 空気吹き出しドラムの円筒体を、周方向に複数分割
構造とした構成とすることにより、円筒体の交換作業を
より容易に行うことができる。
【図1】本発明の船舶の摩擦抵抗低減装置の実施の一形
態を示すもので、(イ)は船体船首部の概略側面図、
(ロ)は(イ)のA−A方向拡大矢視図、(ハ)は
(ロ)のB−B方向矢視図である。
態を示すもので、(イ)は船体船首部の概略側面図、
(ロ)は(イ)のA−A方向拡大矢視図、(ハ)は
(ロ)のB−B方向矢視図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す空気吹き出しド
ラムの概略断面図である。
ラムの概略断面図である。
【図3】最近提案されている船舶の摩擦抵抗低減装置の
一例を示すもので、(イ)は船体船首部の概略側面図、
(ロ)は(イ)のC−C方向拡大矢視図である。
一例を示すもので、(イ)は船体船首部の概略側面図、
(ロ)は(イ)のC−C方向拡大矢視図である。
3 船体外板 5a 開口部 14a 空気送給管 16 加圧空気 19 枠体 21 蓋体 22 シーチェスト 25 円筒体 25a セグメント 26 端面板 27 空気吹き出しドラム
Claims (3)
- 【請求項1】 船体外板に設けた開口部の内側に、該開
口部を取り囲むようにシーチェストを取り付け、且つ該
シーチェスト内に、多孔質板製の円筒体と端面板とから
なる空気吹き出しドラムを、上記円筒体の外周面の一部
が開口部から船外へ臨むように船首尾方向に配置して、
回転駆動可能に支持させ、更に、上記シーチェストに空
気送給管を接続し、シーチェスト内に供給した加圧空気
を空気吹き出しドラムの内側へ導入して円筒体の上記開
口部へ臨む位置から船外へ吹き出させるようにした船舶
の摩擦抵抗低減装置。 - 【請求項2】 シーチェストを、開口部を取り囲む枠体
と該枠体に対し着脱可能とした蓋体とからなる構成とし
た請求項1記載の船舶の摩擦抵抗低減装置。 - 【請求項3】 空気吹き出しドラムの円筒体を、周方向
に複数分割構造とした請求項2記載の船舶の摩擦抵抗低
減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8271343A JPH1095389A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 船舶の摩擦抵抗低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8271343A JPH1095389A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 船舶の摩擦抵抗低減装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095389A true JPH1095389A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17498747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8271343A Pending JPH1095389A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 船舶の摩擦抵抗低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095389A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010058612A1 (ja) * | 2008-11-21 | 2010-05-27 | 三菱重工業株式会社 | 船体摩擦抵抗低減装置 |
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-
1996
- 1996-09-24 JP JP8271343A patent/JPH1095389A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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