JPH109530A - 廃棄物溶融炉の副原料装入方法 - Google Patents
廃棄物溶融炉の副原料装入方法Info
- Publication number
- JPH109530A JPH109530A JP8163460A JP16346096A JPH109530A JP H109530 A JPH109530 A JP H109530A JP 8163460 A JP8163460 A JP 8163460A JP 16346096 A JP16346096 A JP 16346096A JP H109530 A JPH109530 A JP H109530A
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- Japan
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- melting furnace
- raw material
- waste
- cross
- charging
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄物溶融炉の横断面方向の任意の場所へ副
原料が装入でき、且つ吹き抜けを解消できる廃棄物溶融
炉を提供する。 【解決手段】 廃棄物溶融炉１上部横断面の任意の場所
へ副原料を装入できる副原料装入装置を設ける。例え
ば、溶融炉１上部へ複数の副原料装入口５を溶融炉１の
横断面方向に間隔をおいて設置する。装入口個数は、下
段羽口２の本数に等しくし、その場合は羽口の直上に配
置する。さらに、シャフト部の横断面方向に複数本、且
つ高さ方向に複数段温度計６を設け、測定された炉内の
ガス及び固体の温度が規定値以上の温度になったこと
で、ガス流の集中部位を検出し、その部位に最も近い副
原料装入口５から副原料を装入し、ガス流の集中部位の
廃棄物の嵩密度を高くし、その部位の通気差圧を増大さ
せることで、横断面方向のガス流れを平準化する。
原料が装入でき、且つ吹き抜けを解消できる廃棄物溶融
炉を提供する。 【解決手段】 廃棄物溶融炉１上部横断面の任意の場所
へ副原料を装入できる副原料装入装置を設ける。例え
ば、溶融炉１上部へ複数の副原料装入口５を溶融炉１の
横断面方向に間隔をおいて設置する。装入口個数は、下
段羽口２の本数に等しくし、その場合は羽口の直上に配
置する。さらに、シャフト部の横断面方向に複数本、且
つ高さ方向に複数段温度計６を設け、測定された炉内の
ガス及び固体の温度が規定値以上の温度になったこと
で、ガス流の集中部位を検出し、その部位に最も近い副
原料装入口５から副原料を装入し、ガス流の集中部位の
廃棄物の嵩密度を高くし、その部位の通気差圧を増大さ
せることで、横断面方向のガス流れを平準化する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を溶融処理
する廃棄物溶融炉へコークス等の副原料を炉内の横断面
方向の任意の場所へ装入することのできる副原料分散装
入装置を有するシャフト炉式の廃棄物溶融炉に関する。
する廃棄物溶融炉へコークス等の副原料を炉内の横断面
方向の任意の場所へ装入することのできる副原料分散装
入装置を有するシャフト炉式の廃棄物溶融炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】廃棄物を溶融処理する廃棄物溶融炉は、
溶融炉下部で酸素によりコークス等の補助燃料の燃焼及
び廃棄物の可燃分の部分燃焼により、高温ガスが発生
し、不燃分の溶融処理及び廃棄物中可燃分の熱分解を行
っている。
溶融炉下部で酸素によりコークス等の補助燃料の燃焼及
び廃棄物の可燃分の部分燃焼により、高温ガスが発生
し、不燃分の溶融処理及び廃棄物中可燃分の熱分解を行
っている。
【０００３】図２は従来の廃棄物溶融炉の縦断面図で、
廃棄物溶融炉１は、円形断面のシャフト型の炉体をして
おり、溶融炉１の上部に設けられた１ヶ所の装入口から
装入された廃棄物を乾燥・予熱、熱分解、燃焼及び溶融
させるために、副原料として装入したコークスを燃焼さ
せる。
廃棄物溶融炉１は、円形断面のシャフト型の炉体をして
おり、溶融炉１の上部に設けられた１ヶ所の装入口から
装入された廃棄物を乾燥・予熱、熱分解、燃焼及び溶融
させるために、副原料として装入したコークスを燃焼さ
せる。
【０００４】コークス燃焼のために、炉体の下部には複
数段の羽口が設けられ、これら羽口のうち、炉床部近く
に配置された下段羽口２には酸素富化空気を吹き込み、
また、下段羽口の上に配置された上段羽口３には空気を
吹き込むようになっており、コークスの降下にともない
炉底にコークスベッド４が形成される（特公昭６０−１
１７６６号公報参照）。
数段の羽口が設けられ、これら羽口のうち、炉床部近く
に配置された下段羽口２には酸素富化空気を吹き込み、
また、下段羽口の上に配置された上段羽口３には空気を
吹き込むようになっており、コークスの降下にともない
炉底にコークスベッド４が形成される（特公昭６０−１
１７６６号公報参照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来、廃棄物の組成、
嵩密度等の変動によっては、横断面方向で局所的なガス
流集中部が一時的に形成されることがある。
嵩密度等の変動によっては、横断面方向で局所的なガス
流集中部が一時的に形成されることがある。
【０００６】ガス流の集中は、通常一時的なもので発生
場所もランダムである。一部位にガス流が集中している
分、他部位へのガス流が相対的に低下するため、局部的
なガス流集中が全くない場合に比べて、ガスと廃棄物の
熱交換量が低下し、廃棄物処理速度（ｔｏｎ／ｈ）が低
下する。そのため、一般的には廃棄物組成の変動によら
ず計画する廃棄物処理量を確保するため、廃棄物溶融炉
断面積に余裕を持たせる必要がある。
場所もランダムである。一部位にガス流が集中している
分、他部位へのガス流が相対的に低下するため、局部的
なガス流集中が全くない場合に比べて、ガスと廃棄物の
熱交換量が低下し、廃棄物処理速度（ｔｏｎ／ｈ）が低
下する。そのため、一般的には廃棄物組成の変動によら
ず計画する廃棄物処理量を確保するため、廃棄物溶融炉
断面積に余裕を持たせる必要がある。
【０００７】そこで、本発明は、廃棄物溶融炉の横断面
方向の廃棄物の組成、嵩密度等の変動によって生じる横
断面方向の局所的な集中流を効果的に抑制し、ガスと廃
棄物の熱交換量の低下を抑制して廃棄物処理速度をアッ
プすることで、コンパクトな廃棄物溶融炉を提供するも
のである。
方向の廃棄物の組成、嵩密度等の変動によって生じる横
断面方向の局所的な集中流を効果的に抑制し、ガスと廃
棄物の熱交換量の低下を抑制して廃棄物処理速度をアッ
プすることで、コンパクトな廃棄物溶融炉を提供するも
のである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃棄物溶融炉
上部横断面の任意の場所へ副原料を装入できる副原料装
入装置を設ける。
上部横断面の任意の場所へ副原料を装入できる副原料装
入装置を設ける。
【０００９】例えば、溶融炉上部へ複数の副原料装入口
を溶融炉の横断面方向に間隔をおいて設置する。装入口
個数は、下段羽口の本数に等しくし、その場合は羽口の
直上に配置して炉壁面に副原料を装入できるように配置
する。
を溶融炉の横断面方向に間隔をおいて設置する。装入口
個数は、下段羽口の本数に等しくし、その場合は羽口の
直上に配置して炉壁面に副原料を装入できるように配置
する。
【００１０】さらに、シャフト部の横断面方向に複数
本、且つ高さ方向に複数段温度計を設け、炉内のガス及
び固体の温度を測定し、測定された温度が規定値以上の
温度になったことで、ガス流集中部位を検出し、その部
位に最も近い副原料装入口から副原料を装入し、ガス流
集中部の通期抵抗を増し、横断面方向のガス流を平均化
させる。
本、且つ高さ方向に複数段温度計を設け、炉内のガス及
び固体の温度を測定し、測定された温度が規定値以上の
温度になったことで、ガス流集中部位を検出し、その部
位に最も近い副原料装入口から副原料を装入し、ガス流
集中部の通期抵抗を増し、横断面方向のガス流を平均化
させる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は本発明による副原料装入装
置を有する廃棄物溶融炉の１実施例を示す図で、図１
（ａ）は縦断面図、図１（ｂ）は横断面図である。
置を有する廃棄物溶融炉の１実施例を示す図で、図１
（ａ）は縦断面図、図１（ｂ）は横断面図である。
【００１２】図１において、廃棄物溶融炉１は、円形断
面のシャフト型の炉体をしており、炉体の下部には複数
段の羽口２，３が設けられ、これら羽口のうち、炉床部
近くに配置された下段羽口２には酸素富化空気を吹き込
み、また、下段羽口２の上に配置された上段羽口３には
空気を吹き込むようになっている。
面のシャフト型の炉体をしており、炉体の下部には複数
段の羽口２，３が設けられ、これら羽口のうち、炉床部
近くに配置された下段羽口２には酸素富化空気を吹き込
み、また、下段羽口２の上に配置された上段羽口３には
空気を吹き込むようになっている。
【００１３】廃棄物溶融炉１の上部には、副原料装入口
５が溶融炉の横断面方向に複数設けられ、装入口５の個
数は、下段羽口２の本数に等しくし、その場合は、羽口
の直上に配置し、炉壁面に副原料が装入できるように設
ける。
５が溶融炉の横断面方向に複数設けられ、装入口５の個
数は、下段羽口２の本数に等しくし、その場合は、羽口
の直上に配置し、炉壁面に副原料が装入できるように設
ける。
【００１４】前記構成において、溶融炉１の横断面方向
に設置した副原料の装入口５から装入した副原料は、ほ
とんど水平方向では移動することなく、下段羽口２前ま
で降下する。
に設置した副原料の装入口５から装入した副原料は、ほ
とんど水平方向では移動することなく、下段羽口２前ま
で降下する。
【００１５】炉の横断面方向で装入物の組成が不均一に
なってガス流の集中部が発生した場合は、シャフト部で
のガスの保有熱量が固体の昇温に必要な熱量に比べ多く
なるため、シャフト部に設置した温度計の当該箇所の温
度が他に比べ高くなり、且つ、炉内の通気差圧が低下す
る。この場合、その部位に最も近い副原料装入ロから選
択的に副原料を装入すると、ガス流の集中部の廃棄物の
嵩密度が高くなり、そのガス流の集中部の通気差圧が増
大し、その結果、ガス流の集中部以外にもガスが流れ、
横断面方向のガス流れが平準化され、シャフト部での熱
交換能が増す。
なってガス流の集中部が発生した場合は、シャフト部で
のガスの保有熱量が固体の昇温に必要な熱量に比べ多く
なるため、シャフト部に設置した温度計の当該箇所の温
度が他に比べ高くなり、且つ、炉内の通気差圧が低下す
る。この場合、その部位に最も近い副原料装入ロから選
択的に副原料を装入すると、ガス流の集中部の廃棄物の
嵩密度が高くなり、そのガス流の集中部の通気差圧が増
大し、その結果、ガス流の集中部以外にもガスが流れ、
横断面方向のガス流れが平準化され、シャフト部での熱
交換能が増す。
【００１６】このガス流の集中部が発生した場合に使用
する副原料は、廃棄物の嵩密度を高くすることが目的で
あるので、溶融炉で発生したスラグ、燃焼炉灰等の副生
成物でも十分効果がある。
する副原料は、廃棄物の嵩密度を高くすることが目的で
あるので、溶融炉で発生したスラグ、燃焼炉灰等の副生
成物でも十分効果がある。
【００１７】
（１） ガス流の集中部位が発生し、廃棄物とガスの熱
交換量が低下しても、早期に回復できるので、廃棄物の
処理速度を平均的にアップさせることが可能となり、ま
た、廃棄物溶融炉断面積の余裕を極小にすることが可能
となり、設備をコンパクトにすることができる。
交換量が低下しても、早期に回復できるので、廃棄物の
処理速度を平均的にアップさせることが可能となり、ま
た、廃棄物溶融炉断面積の余裕を極小にすることが可能
となり、設備をコンパクトにすることができる。
【００１８】（２） ガス流の集中部位が発生した場合
でも早期に回復し、安定操業できるので、ボイラタービ
ンを設置し、エネルギー回収をする場合も、発電効率が
平均的にアップし省エネに寄与する。
でも早期に回復し、安定操業できるので、ボイラタービ
ンを設置し、エネルギー回収をする場合も、発電効率が
平均的にアップし省エネに寄与する。
【図１】 本発明による副原料装入装置を有する廃棄物
溶融炉の１実施例を示す図で、図１（ａ）は縦断面図、
図１（ｂ）は横断面図である。
溶融炉の１実施例を示す図で、図１（ａ）は縦断面図、
図１（ｂ）は横断面図である。
【図２】 従来の廃棄物溶融炉の縦断面図である。
１ 廃棄物溶融炉 ２ 下段羽口 ３ 上段羽口 ４ コークスベッド ５ 副原料装入口 ６ 温度計
Claims (1)
- 【請求項１】 炉体上部に廃棄物装入口及び副原料装入
装置を有し、炉体下部に羽口を有するシャフト炉方式の
廃棄物溶融炉において、廃棄物溶融炉上部横断面の任意
の場所に副原料を装入できる副原料装入装置を設け、シ
ャフト部の横断面方向に複数本、且つ高さ方向に複数段
設置された温度計により溶融炉内の温度を測定し、規定
値以上の温度になった場合に当該箇所に副原料を装入す
る廃棄物溶融炉の副原料装入方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8163460A JPH109530A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 廃棄物溶融炉の副原料装入方法 |
| US09/029,103 US6189462B1 (en) | 1996-06-24 | 1997-06-23 | Burning/melting method of waste melting furnace |
| EP97927421A EP0846919B1 (en) | 1996-06-24 | 1997-06-23 | Burning/melting method of waste melting furnace |
| DE69724562T DE69724562T2 (de) | 1996-06-24 | 1997-06-23 | Verbrennungs/schmelzverfahren für einen abfallschmelzofen |
| PCT/JP1997/002149 WO1997049954A1 (fr) | 1996-06-24 | 1997-06-23 | Procede de brulage/fusion pour four de fusion des dechets |
| KR1019980701324A KR100310857B1 (ko) | 1996-06-24 | 1997-06-23 | 폐기물용해로의연소및용해방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8163460A JPH109530A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 廃棄物溶融炉の副原料装入方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109530A true JPH109530A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15774308
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8163460A Withdrawn JPH109530A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 廃棄物溶融炉の副原料装入方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH109530A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006143983A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-06-08 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガス化装置の運転方法及びガス化装置 |
| JP2016205791A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物装入方法及び廃棄物装入装置 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP8163460A patent/JPH109530A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006143983A (ja) * | 2004-10-20 | 2006-06-08 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガス化装置の運転方法及びガス化装置 |
| JP2016205791A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 廃棄物装入方法及び廃棄物装入装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |