JPH10949A - ハイブリッド型車両 - Google Patents

ハイブリッド型車両

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Publication number
JPH10949A
JPH10949A JP15680596A JP15680596A JPH10949A JP H10949 A JPH10949 A JP H10949A JP 15680596 A JP15680596 A JP 15680596A JP 15680596 A JP15680596 A JP 15680596A JP H10949 A JPH10949 A JP H10949A
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JP
Japan
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rotor
electric motor
clutch
gear
oil
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JP15680596A
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English (en)
Inventor
Satoru Tanaka
悟 田中
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Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10949A publication Critical patent/JPH10949A/ja
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    • Y02T10/6226

Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動装置の軸方向寸法を小さくすることができ
るとともに、ロータを支持するベアリングを十分に潤滑
することができるようにする。 【解決手段】内燃エンジンと、変速装置と、ステータ4
0及びロータ41を備えた電気モータ43と、変速装置
の少なくとも一部及び電気モータ43を収容する駆動装
置ケース34とを有する。そして、駆動装置ケース34
の後端部は、ステータ40が固定された筒状のスリーブ
部46、スリーブ部46の後端に形成された環状部4
7、及び環状部47の内側端から前方に向けて斜めに突
出する円錐(すい)形部48を備える。また、円錐形部
48には、電気モータ43の径方向におけるロータ41
より内側においてロータ41を回転自在に支持する支持
手段が配設され、かつ、支持手段に油を供給する油路7
8、79、80、84が形成される。支持手段を十分に
潤滑することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド型車
両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃エンジン及び電気モータから
成る駆動装置を搭載したハイブリッド型車両が提供され
ている。該ハイブリッド型車両においては、内燃エンジ
ンによって発電機を駆動して電気エネルギーを発生さ
せ、該電気エネルギーによって電気モータを駆動する
か、又は、内燃エンジン及び電気モータの少なくとも一
方を選択的に直接駆動するかしている。
【0003】また、他のハイブリッド型車両において
は、容量の大きなバッテリを備え、該バッテリを商用電
源として使用することができるようにしたものもあり、
そのために、内燃エンジンによって発電機を駆動して電
気エネルギーを発生させ、前記バッテリに充電するよう
にしている。そして、前記電気モータは、ステータ及び
ロータを備え、前記ステータが駆動装置ケースに固定さ
れ、ロータが駆動装置ケースに対して回転自在に支持さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のハイブリッド型車両においては、前記ロータを両端
の二点でベアリングによって支持するようになっている
ので、駆動装置の軸方向寸法が大きくなってしまう。そ
こで、駆動装置ケースのリヤカバーを突出させ、突出部
において前記ロータをベアリングによって一点で支持す
ることが考えられるが、ベアリングがロータの内側に配
設されるので十分に潤滑することができなくなってしま
う。
【0005】本発明は、前記従来のハイブリッド型車両
の問題点を解決して、駆動装置の軸方向寸法を小さくす
ることができるとともに、ロータを支持するベアリング
を十分に潤滑することができるハイブリッド型車両を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のハ
イブリッド型車両においては、内燃エンジンと、変速装
置と、ステータ及びロータを備えた電気モータと、前記
変速装置の少なくとも一部及び電気モータを収容する駆
動装置ケースとを有する。そして、該駆動装置ケースの
後端部は、前記ステータが固定された筒状のスリーブ
部、該スリーブ部の後端に形成された環状部、及び該環
状部の内側端から前方に向けて斜めに突出する円錐形部
を備える。
【0007】また、該円錐形部には、前記電気モータの
径方向における前記ロータより内側において前記ロータ
を回転自在に支持する支持手段が配設され、かつ、該支
持手段に油を供給する油路が形成される。本発明の他の
ハイブリッド型車両においては、さらに、前記円錐形部
の内側に形成された空間に、ロータ位置検出手段が配設
される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図であ
る。図において、10は内燃エンジンであり、該内燃エ
ンジン10を駆動することによって発生させられた回転
は、出力軸11を介してトルクコンバータ12に伝達さ
れる。該トルクコンバータ12は、内燃エンジン10の
回転を、作動油を介して出力軸14に伝達するが、車速
が設定値以上になると、ロックアップクラッチL/Cが
係合させられ、前記内燃エンジン10の回転を出力軸1
4に直接伝達することができるようになっている。
【0009】また、43は電気モータであり、該電気モ
ータ43は駆動装置ケース34に固定されたステータ4
0及び前記出力軸14に接続されたロータ41から成
る。そして、前記電気モータ43を駆動することによっ
て発生させられた回転は出力軸14に伝達される。した
がって、内燃エンジン10だけを駆動してエンジン駆動
モードでハイブリッド型車両を走行させたり、内燃エン
ジン10及び電気モータ43を駆動してエンジン・モー
タ駆動モードでハイブリッド型車両を走行させたり、電
気モータ43を発電機として使用して減速時に、回生モ
ードでハイブリッド型車両を走行させたり、商用電源と
しての図示しないバッテリに充電したりすることができ
る。
【0010】そして、前記出力軸14には、前進4段後
進1段の変速を行う変速装置16が接続され、該変速装
置16は、前進3段後進1段の変速を行う主変速機18
及びアンダドライブの副変速機19から成る。また、前
記主変速機18の回転は、カウンタドライブギヤ21及
びカウンタドリブンギヤ22を介して副変速機19に伝
達され、該副変速機19の出力軸23の回転は、出力ギ
ヤ24及びリングギヤ25を介してディファレンシャル
装置26に伝達される。
【0011】該ディファレンシャル装置26において
は、前記出力ギヤ24及びリングギヤ25を介して伝達
された回転が差動され、差動された回転が左右の駆動軸
27、28を介して図示しない駆動輪に伝達される。前
記主変速機18は、第1のプラネタリギヤユニット31
及び第2のプラネタリギヤユニット32を有するととも
に、前記第1のプラネタリギヤユニット31及び第2の
プラネタリギヤユニット32の各要素間においてトルク
の伝達を選択的に行うために、第1クラッチC1、第2
クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2、
第3ブレーキB3、及びワンウェイクラッチF1、F2
を有する。
【0012】前記第1のプラネタリギヤユニット31
は、互いに並列に配設された第3ブレーキB3及びワン
ウェイクラッチF2を介して駆動装置ケース34と連結
されたリングギヤR1 、前記出力軸14に外嵌(かん)
されるとともに、回転自在に支持されたサンギヤ軸36
に形成されたサンギヤS1 、前記カウンタドライブギヤ
21と連結されたキャリヤCR1 、並びに前記リングギ
ヤR1 とサンギヤS1 との間において噛(し)合させら
れるとともに、前記キャリヤCR1 によって回転自在に
支持されたピニオンP1A、P1Bから成る。
【0013】そして、前記サンギヤ軸36は前記第2ク
ラッチC2を介して出力軸14と連結される。また、サ
ンギヤ軸36は、第1ブレーキB1を介して駆動装置ケ
ース34と連結されるとともに、直列に配設されたワン
ウェイクラッチF1及び第2ブレーキB2を介して駆動
装置ケース34と連結される。一方、前記第2のプラネ
タリギヤユニット32は、前記第1クラッチC1を介し
て出力軸14と連結されたリングギヤR2 、前記サンギ
ヤ軸36にサンギヤS 1 と一体に形成されたサンギヤS
2 、前記キャリヤCR1 と連結されたキャリヤCR2
及び前記リングギヤR2 とサンギヤS2 との間において
噛合させられ、キャリヤCR2 によって回転自在に支持
されるとともに、前記ピニオンP1Bと一体に形成された
ピニオンP2 から成る。
【0014】そして、前記カウンタドライブギヤ21
は、副変速機19に配設されたカウンタドリブンギヤ2
2と噛合させられ、主変速機18において変速された回
転を副変速機19に伝達する。該副変速機19は、第3
のプラネタリギヤユニット38を有するとともに、該第
3のプラネタリギヤユニット38の各要素間においてト
ルクの伝達を選択的に行うために、第3クラッチC3、
第4ブレーキB4及びワンウェイクラッチF3を有す
る。
【0015】前記第3のプラネタリギヤユニット38
は、カウンタドリブンギヤ22と連結されたリングギヤ
3 、前記出力軸23に外嵌されるとともに、回転自在
に支持されたサンギヤ軸39に形成されたサンギヤ
3 、前記出力軸23に固定されたキャリヤCR3 、及
び前記リングギヤR3 とサンギヤS3 との間において噛
合させられるとともに、前記キャリヤCR3 によって回
転自在に支持されたピニオンP3 から成る。
【0016】次に、前記構成のハイブリッド型車両の動
作について説明する。まず、前進走行レンジ、すなわ
ち、Dレンジの1速時においては、第1クラッチC1及
び第4ブレーキB4が係合させられ、ワンウェイクラッ
チF2、F3がロックさせられる。そして、出力軸14
の回転は第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝
達され、この状態でワンウェイクラッチF2によってリ
ングギヤR1 の回転が阻止されているので、サンギヤS
2 を空転させながらキャリヤCR 2 の回転は大幅に減速
させられてカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0017】さらに、該カウンタドライブギヤ21から
カウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リング
ギヤR3 に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサ
ンギヤS3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR
3 の回転は更に減速させられて出力軸23に伝達され
る。また、Dレンジの2速時においては、第1クラッチ
C1、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2及び第4ブ
レーキB4が係合させられ、ワンウェイクラッチF1、
F3がロックさせられる。そして、出力軸14の回転
は、第1クラッチC1を介してリングギヤR2 に伝達さ
れ、かつ、第2ブレーキB2及びワンウェイクラッチF
1によってサンギヤS2 の回転が阻止されているので、
リングギヤR2の回転は減速させられてキャリヤCR2
に伝達され、該キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1
を空転させながらカウンタドライブギヤ21に伝達され
る。
【0018】さらに、該カウンタドライブギヤ21から
カウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リング
ギヤR3 に伝達されるが、第4ブレーキB4によってサ
ンギヤS3 の回転が阻止されているので、キャリヤCR
3 の回転は減速させられて出力軸23に伝達される。次
に、Dレンジの3速時においては、第1クラッチC1、
第3クラッチC3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキ
B2が係合させられ、ワンウェイクラッチF1がロック
させられる。そして、出力軸14の回転は、第1クラッ
チC1を介してリングギヤR2 に伝達され、かつ、第2
ブレーキB2及びワンウェイクラッチF1によってサン
ギヤS2 の回転が阻止されているので、リングギヤR2
の回転は減速させられてキャリヤCR2 に伝達され、該
キャリヤCR2 の回転はリングギヤR1 を空転させなが
らカウンタドライブギヤ21に伝達される。
【0019】さらに、該カウンタドライブギヤ21から
カウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リング
ギヤR3 に伝達されるが、第3クラッチC3によってキ
ャリヤCR3 とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止さ
れているので、第3のプラネタリギヤユニット38が直
結状態になる。したがって、カウンタドリブンギヤ22
の回転は出力軸23にそのまま伝達される。
【0020】次に、Dレンジの4速時においては、第1
クラッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及
び第2ブレーキB2が係合させられる。そして、出力軸
14の回転は、第1クラッチC1を介してリングギヤR
2 に伝達されるとともに、第2クラッチC2を介してサ
ンギヤS2 に伝達され、第1のプラネタリギヤユニット
31及び第2のプラネタリギヤユニット32が直結状態
になる。したがって、出力軸11の回転はカウンタドラ
イブギヤ21にそのまま伝達される。
【0021】さらに、該カウンタドライブギヤ21から
カウンタドリブンギヤ22に伝達された回転は、リング
ギヤR3 に伝達されるが、第3クラッチC3によってキ
ャリヤCR3 とサンギヤS3 との相対的な回転が阻止さ
れているので、第3のプラネタリギヤユニット38が直
結状態になる。したがって、カウンタドリブンギヤ22
の回転は出力軸23にそのまま伝達される。
【0022】ところで、前記ロータ41の両端を二点で
支持すると、駆動装置の軸方向寸法が大きくなってしま
うので、前記駆動装置ケース34のリヤケースが突出さ
せられ、突出部に対して前記ロータ41を一点で支持す
るようにしている。図1は本発明の実施の形態における
ハイブリッド型車両の駆動装置の要部断面図である。
【0023】図において、45は駆動装置ケース34の
後端 (図における左端) 部分を構成するリヤケースであ
り、該リヤケース45は、前方 (図における右方) に向
けて突出する筒状のスリーブ部46、該スリーブ部46
の後端に形成された環状部47、該環状部47の内側端
から前方に向けて斜めに突出する円錐(すい)形部4
8、及び該円錐形部48の前端から前方に向けて突出す
るスリーブ部49を有し、前記スリーブ部46にステー
タ40が固定され、前記スリーブ部49内に前記トルク
コンバータ12(図2)の出力軸14の後端が挿入され
る。
【0024】該出力軸14は、後部に大径フランジ部5
1を有し、該大径フランジ部51の外周縁に、後方 (図
における左方) に延びるスリーブ部材52が固定され
る。また、該スリーブ部材52の後端には、フランジ部
53を介してスリーブ部54が一体に形成され、該スリ
ーブ部54の外周面にロータ41が配設される。そし
て、該ロータ41の軸方向のほぼ中央には、電気モータ
43における径方向内方に向けて環状片75が形成さ
れ、該環状片75と前記スリーブ部54とがボルト55
によって固定される。
【0025】また、前記スリーブ部54の外周縁に第1
クラッチC1のクラッチドラム58が固定される。な
お、前記スリーブ部49とスリーブ部材52との間には
油分配スリーブ60が配設され、該油分配スリーブ60
は前記スリーブ部49に固定される。前記クラッチドラ
ム58は、底板部61及び前方に延びる筒状部62から
成り、前記スリーブ部材52との間に、第2クラッチC
2のクラッチドラム63を摺(しゅう)動自在に収容す
る。そして、該クラッチドラム63は、前記クラッチド
ラム58と共に前記第1クラッチC1の油圧サーボを構
成し、両クラッチドラム58、63間に油室64が形成
される。なお、この場合、クラッチドラム63は、第1
クラッチC1の油圧サーボのピストンになる。
【0026】また、前記クラッチドラム63は、底板部
66及び前方に延びる筒状部67から成り、前記スリー
ブ部材52との間にピストン68を摺動自在に収容す
る。そして、該ピストン68は、前記クラッチドラム6
3と共に前記第2クラッチC2の油圧サーボを構成し、
ピストン68とクラッチドラム63との間に油室69が
形成される。
【0027】さらに、前記出力軸14の外周には第1の
プラネタリギヤユニット31及び第2のプラネタリギヤ
ユニット32が配設され、該第2のプラネタリギヤユニ
ット32のリングギヤR2 は、第1クラッチC1、クラ
ッチドラム58及びスリーブ部材52を介して出力軸1
4と連結される。また、前記第2のプラネタリギヤユニ
ット32のサンギヤS2 の後端にはクラッチハブ71が
固定され、前記サンギヤS2 は、クラッチハブ71及び
第2クラッチC2を介してクラッチドラム63と連結さ
れる。
【0028】ところで、前記円錐形部48の前端に段部
73が形成され、該段部73の外周面と前記スリーブ部
54の内周面との間に支持手段としてのベアリング74
が配設される。したがって、前記出力軸14は、後部に
おいて、リヤケース45に対してベアリング74によっ
て回転自在に支持される。この場合、前記円錐形部48
によってロータ41が一点で支持され、かつ、電気モー
タ43の径方向におけるロータ41より内側にベアリン
グ74が配設されるので、ロータ41の支持構造を簡素
化することができるだけでなく、駆動装置の軸方向寸法
を小さくすることができる。また、円錐形部48は、壁
面が傾斜させられるので、強度が高い。したがって、ロ
ータ41を強固に支持することができる。
【0029】また、前記ベアリング74に潤滑用の油を
供給するために、前記リヤケース45のスリーブ部46
に軸方向に延びる油路78が、前記環状部47に径方向
に延びる油路79が、前記円錐形部48に斜めに延びる
油路80が形成される。さらに、前記油路78の前端
(図における右端)は、図示しない油路を介して図示し
ないオイルポンプに接続され、油路78と油路79と
が、油路79と油路80とが接続される。
【0030】そして、前記出力軸14の後端の外周とス
リーブ部49の内周との間に、スリーブ状の油路81
が、前記出力軸14の後端の外周と内周との間に径方向
に延びる油路82が、前記出力軸14に軸方向に延びる
油路83がそれぞれ形成され、前記油路80と油路81
とが、該油路81と油路82とが、該油路82と油路8
3とがそれぞれ接続される。また、該油路83の前端
は、図示しない油路を介して前記オイルポンプに接続さ
れる。
【0031】さらに、前記段部73には、軸方向に延び
る油路84が形成され、該油路84の前端は、前記フラ
ンジ部53、段部73及びベアリング74によって包囲
される油室85に向けて開口し、油路84の後端は前記
油路80と連通させられる。したがって、前記オイルポ
ンプから吐出された油は、前記油路78、79、80、
84を介して油室85に送られるので、前記ベアリング
74を十分に潤滑することができる。そして、円錐形部
48の壁は傾斜させられるので、油路80をその分短く
することができ、管路抵抗を小さくすることができる。
【0032】また、前記円錐形部48の内側には、円錐
形の空間88が形成され、該空間88内には前記ロータ
41の磁極位置を検出するために、ロータ位置検出手段
としてのレゾルバ89が配設される。該レゾルバ89は
レゾルバロータ91及びレゾルバステータ92を有し、
前記レゾルバロータ91の軸93は、前記スリーブ部4
9内において前記出力軸14に接続される。なお、前記
空間88は蓋体94によって覆われる。
【0033】したがって、レゾルバロータ91とロータ
41とが接続されることになるので、ロータ41の磁極
位置を検出することができる。また、レゾルバ89が円
錐形部48に収容されるだけでなく、円錐形部48に油
路80が形成されるので、電磁ノイズが遮断される。し
たがって、前記ロータ41の磁極位置の検出精度を高く
することができる。
【0034】そして、前記軸93の外周面と前記スリー
ブ部49の内周面との間にオイルシール96が配設さ
れ、リヤケース45内と空間88とがシールされるの
で、油がレゾルバ89に付着することがなく、前記ロー
タ41の磁極位置の検出精度を高くすることができる。
また、電気モータ43の径方向におけるロータ41より
内側に前記レゾルバ89が配設され、軸方向において電
気モータ43とレゾルバ89とを部分的に重ねることが
できるので、駆動装置の軸方向寸法を小さくすることが
できる。しかも、内燃エンジン10及び変速装置16を
有する車両に電気モータ43を搭載してハイブリッド型
車両にするに当たり、変速装置16をそのまま使用する
ことができるだけでなく、駆動装置ケース34のうち円
錐形部48以外の部分もそのまま使用することができる
ので、コストを低くすることができる。
【0035】さらに、前記リヤケース45内において遠
心力によって飛散し、円錐形部48の上に落下した油
は、円錐形部48の表面に沿って前方に流れて油室85
に到達するので、ベアリング74を十分に潤滑すること
ができる。なお、前記円錐形部48の表面に、油を油室
85に案内する溝を形成することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ハイブリッド型車両においては、内燃エンジン
と、変速装置と、ステータ及びロータを備えた電気モー
タと、前記変速装置の少なくとも一部及び電気モータを
収容する駆動装置ケースとを有する。
【0037】そして、該駆動装置ケースの後端部は、前
記ステータが固定された筒状のスリーブ部、該スリーブ
部の後端に形成された環状部、及び該環状部の内側端か
ら前方に向けて斜めに突出する円錐形部を備える。ま
た、該円錐形部には、前記電気モータの径方向における
前記ロータより内側において前記ロータを回転自在に支
持する支持手段が配設され、かつ、該支持手段に油を供
給する油路が形成される。
【0038】この場合、円錐形部がロータを一点で支持
し、かつ、径方向におけるロータより内側に支持手段が
配設されるので、ロータの支持構造を簡素化することが
できるだけでなく、駆動装置の軸方向寸法を小さくする
ことができる。また、円錐形部は、壁面が傾斜させられ
るので、強度が高い。したがって、ロータを強固に支持
することができる。
【0039】そして、前記円錐形部に形成された油路を
介して前記支持手段に油を供給するので、支持手段を十
分に潤滑することができる。また、円錐形部の壁は傾斜
させられるので、油路をその分短くすることができ、管
路抵抗を小さくすることができる。さらに、前記リヤケ
ース内において遠心力によって飛散し、円錐形部の上に
落下した油は、円錐形部の表面に沿って前方に流れるの
で、支持手段を十分に潤滑することができる。
【0040】本発明の他のハイブリッド型車両において
は、さらに、前記円錐形部の内側に形成された空間に、
ロータ位置検出手段が配設される。この場合、径方向に
おけるロータより内側に前記ロータ位置検出手段が配設
され、軸方向において電気モータとロータ位置検出手段
とをオーバラップさせることができるので、駆動装置の
軸方向寸法を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の駆動装置の要部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の概念図である。
【符号の説明】
10 内燃エンジン 16 変速装置 34 駆動装置ケース 40 ステータ 41 ロータ 43 電気モータ 45 リヤケース 46 スリーブ部 47 環状部 48 円錐形部 74 ベアリング 78、79、80、84 油路 88 空間 89 レゾルバ
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 29/02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンと、変速装置と、ステータ
    及びロータを備えた電気モータと、前記変速装置の少な
    くとも一部及び電気モータを収容する駆動装置ケースと
    を有するとともに、該駆動装置ケースの後端部は、前記
    ステータが固定された筒状のスリーブ部、該スリーブ部
    の後端に形成された環状部、及び該環状部の内側端から
    前方に向けて斜めに突出する円錐形部を備え、該円錐形
    部には、前記電気モータの径方向における前記ロータよ
    り内側において前記ロータを回転自在に支持する支持手
    段が配設され、かつ、該支持手段に油を供給する油路が
    形成されることを特徴とするハイブリッド型車両。
  2. 【請求項2】 前記円錐形部の内側に形成された空間
    に、ロータ位置検出手段が配設される請求項1に記載の
    ハイブリッド型車両。
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