JPH1094768A - 高圧ガスによる洗浄方法および乾燥方法 - Google Patents
高圧ガスによる洗浄方法および乾燥方法Info
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- JPH1094768A JPH1094768A JP8252573A JP25257396A JPH1094768A JP H1094768 A JPH1094768 A JP H1094768A JP 8252573 A JP8252573 A JP 8252573A JP 25257396 A JP25257396 A JP 25257396A JP H1094768 A JPH1094768 A JP H1094768A
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Landscapes
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- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型の装置で効率よく洗浄・乾燥できる方法
を提供する。 【解決手段】 高圧ガス(0.1〜20.0kg/cm
2)により洗浄液を被洗浄物中で高圧移動させて洗浄す
る。被乾燥物中に高圧ガス(0.1〜20.0kg/c
m2)を通気させて乾燥する。
を提供する。 【解決手段】 高圧ガス(0.1〜20.0kg/cm
2)により洗浄液を被洗浄物中で高圧移動させて洗浄す
る。被乾燥物中に高圧ガス(0.1〜20.0kg/c
m2)を通気させて乾燥する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧ガスによる洗
浄方法および乾燥方法に関し、詳しくは、繊維、衣類、
織物、多孔性ポリマー、機械精密部品、プラスチック等
の通気性の物質の洗浄および乾燥のために好適な乾燥方
法および洗浄方法に関する。
浄方法および乾燥方法に関し、詳しくは、繊維、衣類、
織物、多孔性ポリマー、機械精密部品、プラスチック等
の通気性の物質の洗浄および乾燥のために好適な乾燥方
法および洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維や織物あるいはそれらを用いた清掃
用繊維などの工業用洗浄においては、洗浄工程の簡素化
ならびに洗浄後の乾燥工程の簡略化が主要な課題として
あげられており、近年の省力化傾向の流れの下、これら
の革新的な技術が希求されている。すなわち、従来は、
多大な洗浄溶剤、例えば、水、石油系溶剤等の溶剤類を
多量に用いて洗浄を行うのが一般的であったため、洗浄
装置も大きな容積を必要としていた。また、洗浄後の被
洗浄物の脱水乾燥等の脱溶剤工程即ち乾燥工程について
も、同様に大型の装置を必要とし、その設置場所及びラ
ンニングコストの面から、これらの工程の簡素化技術が
希求されている。
用繊維などの工業用洗浄においては、洗浄工程の簡素化
ならびに洗浄後の乾燥工程の簡略化が主要な課題として
あげられており、近年の省力化傾向の流れの下、これら
の革新的な技術が希求されている。すなわち、従来は、
多大な洗浄溶剤、例えば、水、石油系溶剤等の溶剤類を
多量に用いて洗浄を行うのが一般的であったため、洗浄
装置も大きな容積を必要としていた。また、洗浄後の被
洗浄物の脱水乾燥等の脱溶剤工程即ち乾燥工程について
も、同様に大型の装置を必要とし、その設置場所及びラ
ンニングコストの面から、これらの工程の簡素化技術が
希求されている。
【0003】通常、洗浄工程やその後の乾燥工程にはド
ラム式の回転型洗浄槽あるいは乾燥槽が用いられるのが
一般的である。しかしながら、これらの洗浄・乾燥では
必然的に被洗浄物の体積の6〜10数倍以上の洗濯槽、
乾燥槽が必要であり、洗浄効率を考えると大型の洗浄・
乾燥槽が必要であった。このため、装置の大型化にとも
ない、工場や操作場での設置面積の負担が大きなものと
なっているばかりか、すすぎを含めると洗浄に水等の溶
剤を大量に使用する必要があり維持運転経費が多大なも
のとなっていた。また、乾燥工程に於ても、大容量の乾
燥装置内の被洗浄物を乾燥させるために、多大の温風や
送風を必要とし、エネルギー的な損失も大きなものとな
っているのが現状である。しかも、特に繊維の場合、装
置内に被洗浄物を満杯に充填することは乾燥効率の点か
らは不可能であり、大型の装置内で少量の被洗浄物を繰
り返し乾燥しているのが現状であった。
ラム式の回転型洗浄槽あるいは乾燥槽が用いられるのが
一般的である。しかしながら、これらの洗浄・乾燥では
必然的に被洗浄物の体積の6〜10数倍以上の洗濯槽、
乾燥槽が必要であり、洗浄効率を考えると大型の洗浄・
乾燥槽が必要であった。このため、装置の大型化にとも
ない、工場や操作場での設置面積の負担が大きなものと
なっているばかりか、すすぎを含めると洗浄に水等の溶
剤を大量に使用する必要があり維持運転経費が多大なも
のとなっていた。また、乾燥工程に於ても、大容量の乾
燥装置内の被洗浄物を乾燥させるために、多大の温風や
送風を必要とし、エネルギー的な損失も大きなものとな
っているのが現状である。しかも、特に繊維の場合、装
置内に被洗浄物を満杯に充填することは乾燥効率の点か
らは不可能であり、大型の装置内で少量の被洗浄物を繰
り返し乾燥しているのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小型の装置
で効率よく洗浄・乾燥できる洗浄方法および乾燥方法を
提供することにある。
で効率よく洗浄・乾燥できる洗浄方法および乾燥方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
洗浄・乾燥工程の簡素化のため、鋭意研究した結果、高
圧ガスにより洗浄液を被洗浄物中で高圧移動させること
により少量の洗浄液で効率よく洗浄できることおよび湿
潤した繊維等に高圧ガスを通気させることにより、小型
の装置で効率よく乾燥させることができることを見い出
した。
洗浄・乾燥工程の簡素化のため、鋭意研究した結果、高
圧ガスにより洗浄液を被洗浄物中で高圧移動させること
により少量の洗浄液で効率よく洗浄できることおよび湿
潤した繊維等に高圧ガスを通気させることにより、小型
の装置で効率よく乾燥させることができることを見い出
した。
【0006】本発明は、高圧ガスにより洗浄液を被洗浄
物中で高圧移動させることを特徴とする洗浄方法にあ
る。本発明は、被乾燥物中に高圧気体を通気させること
を特徴とする乾燥方法にある。本発明でいう洗浄は、す
すぎ洗浄を含む概念である。本発明でいう乾燥は、脱水
等の脱溶剤を含む概念である。
物中で高圧移動させることを特徴とする洗浄方法にあ
る。本発明は、被乾燥物中に高圧気体を通気させること
を特徴とする乾燥方法にある。本発明でいう洗浄は、す
すぎ洗浄を含む概念である。本発明でいう乾燥は、脱水
等の脱溶剤を含む概念である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄方法および乾燥方法
は、各種の被洗浄物および被乾燥物の洗浄・乾燥のため
に使用できる。本発明の洗浄方法および乾燥方法によれ
ば、繊維、衣類、織物、多孔性ポリマー、機械精密部
品、プラスチック等を洗浄・乾燥することができる。本
発明の洗浄方法および乾燥方法は、特に通気性の物質の
洗浄・乾燥に好適である。本発明でいう通気性の物質
は、そのものの内部を気体が通過できるいわゆる多孔性
物質の他に、表面が微細に加工された物質、粒子の集合
体のような複数個の物質が集合して全体として通気性の
集合体を形成するものを含む概念である。
は、各種の被洗浄物および被乾燥物の洗浄・乾燥のため
に使用できる。本発明の洗浄方法および乾燥方法によれ
ば、繊維、衣類、織物、多孔性ポリマー、機械精密部
品、プラスチック等を洗浄・乾燥することができる。本
発明の洗浄方法および乾燥方法は、特に通気性の物質の
洗浄・乾燥に好適である。本発明でいう通気性の物質
は、そのものの内部を気体が通過できるいわゆる多孔性
物質の他に、表面が微細に加工された物質、粒子の集合
体のような複数個の物質が集合して全体として通気性の
集合体を形成するものを含む概念である。
【0008】洗浄方法 本発明では、被洗浄物(特に汚染された通気性の物質)
の洗浄に高圧ガスを用いる。具体的には、高圧ガスによ
り洗浄液を被洗浄物中で高圧移動させる。洗浄液につい
ては特に限定はなく、被洗浄物の種類に応じて公知の液
体洗浄液を適宜使用することができる。高圧気体の種類
については特に限定はなく、圧縮空気、窒素を使用で
き、その他、各種の揮発性物質を使用することができ
る。
の洗浄に高圧ガスを用いる。具体的には、高圧ガスによ
り洗浄液を被洗浄物中で高圧移動させる。洗浄液につい
ては特に限定はなく、被洗浄物の種類に応じて公知の液
体洗浄液を適宜使用することができる。高圧気体の種類
については特に限定はなく、圧縮空気、窒素を使用で
き、その他、各種の揮発性物質を使用することができ
る。
【0009】高圧ガスとしては、被洗浄物中を通気する
ことができ、洗浄液を被洗浄物中で一定方向に移動させ
ることができる程度の圧力の気体を使用できる。具体的
には、圧力が0.1〜20.0kg/cm2の高圧気体
を用いることにより、被洗浄物中を効率よく通気させ、
洗浄液を一定方向に移動させることができる。高圧ガス
を用いることにより、簡素で、容積的にも非常に小型の
装置で、しかも少量の洗浄液により、効率よく洗浄操作
を行うことができる。高圧ガスは、高圧ボンベおよび圧
縮ポンプなどの市販の安価な装置を用いて供給できるた
め、非常に安価なランニングコストで実施することもで
きる。
ことができ、洗浄液を被洗浄物中で一定方向に移動させ
ることができる程度の圧力の気体を使用できる。具体的
には、圧力が0.1〜20.0kg/cm2の高圧気体
を用いることにより、被洗浄物中を効率よく通気させ、
洗浄液を一定方向に移動させることができる。高圧ガス
を用いることにより、簡素で、容積的にも非常に小型の
装置で、しかも少量の洗浄液により、効率よく洗浄操作
を行うことができる。高圧ガスは、高圧ボンベおよび圧
縮ポンプなどの市販の安価な装置を用いて供給できるた
め、非常に安価なランニングコストで実施することもで
きる。
【0010】本発明の洗浄方法は、例えば、ガス注入口
およびガス排出口を有する耐圧容器内に被洗浄物を充填
し、該耐圧容器内に洗浄液を存在させ、高圧気体をガス
注入口から注入して該洗浄液を被洗浄物中で高圧移動さ
せてガス排出口から排出することにより実施できる。こ
の方法では、装置の簡素化がはかられると共に、わずか
なエネルギーおよび少量の洗浄液により洗浄操作を行う
ことができる。洗浄水、洗浄用溶剤等の洗浄液は、例え
ば、ガス注入口を通して高圧ガスにより送液することに
より、耐圧容器内に注入することができる。
およびガス排出口を有する耐圧容器内に被洗浄物を充填
し、該耐圧容器内に洗浄液を存在させ、高圧気体をガス
注入口から注入して該洗浄液を被洗浄物中で高圧移動さ
せてガス排出口から排出することにより実施できる。こ
の方法では、装置の簡素化がはかられると共に、わずか
なエネルギーおよび少量の洗浄液により洗浄操作を行う
ことができる。洗浄水、洗浄用溶剤等の洗浄液は、例え
ば、ガス注入口を通して高圧ガスにより送液することに
より、耐圧容器内に注入することができる。
【0011】汚染された繊維類、織物類等の被洗浄物を
耐圧容器内に可能なかぎり密に充填し、該容器内にガス
注入口を通して洗浄液を注入し、高圧ガスを注入して高
圧移動させることにより、繊維類等に付着する汚垢を効
率よく洗浄することができる。繊維等の伸縮性のある被
洗浄物の場合、洗浄工程に要する装置の容量は少ない場
合で被洗浄物を圧縮した状態の体積の等倍〜1.2倍程
度で可能となり、これまで大型の装置が設置されていた
場合に比べて容積的にも格段に小容量化が可能となる。
耐圧容器内に可能なかぎり密に充填し、該容器内にガス
注入口を通して洗浄液を注入し、高圧ガスを注入して高
圧移動させることにより、繊維類等に付着する汚垢を効
率よく洗浄することができる。繊維等の伸縮性のある被
洗浄物の場合、洗浄工程に要する装置の容量は少ない場
合で被洗浄物を圧縮した状態の体積の等倍〜1.2倍程
度で可能となり、これまで大型の装置が設置されていた
場合に比べて容積的にも格段に小容量化が可能となる。
【0012】耐圧容器内への繊維類、織物類等の密なる
充填には、機械的なプレスの様な方法で圧縮することも
可能である。また、洗浄の際の温度は常温でもよいが、
洗浄液を加熱して温溶剤により洗浄することも可能で、
洗浄効率は良い。すすぎ洗浄の場合も同様に行なうこと
ができる。
充填には、機械的なプレスの様な方法で圧縮することも
可能である。また、洗浄の際の温度は常温でもよいが、
洗浄液を加熱して温溶剤により洗浄することも可能で、
洗浄効率は良い。すすぎ洗浄の場合も同様に行なうこと
ができる。
【0013】乾燥方法 本発明では、被乾燥物(特に湿潤した通気性の物質)の
乾燥に高圧ガスを用いる。具体的には、被乾燥物中に高
圧ガスを通過させる。高圧気体の種類については特に限
定はなく、乾燥した圧縮空気、乾燥した圧縮窒素を使用
でき、その他、各種の揮発性物質を使用することができ
る。
乾燥に高圧ガスを用いる。具体的には、被乾燥物中に高
圧ガスを通過させる。高圧気体の種類については特に限
定はなく、乾燥した圧縮空気、乾燥した圧縮窒素を使用
でき、その他、各種の揮発性物質を使用することができ
る。
【0014】高圧ガスとしては、被乾燥物中を通気する
ことができる程度の圧力の気体を使用できる。具体的に
は、圧力が0.1〜20.0kg/cm2の高圧気体を
用いることにより、被乾燥物中を効率よく通気させるこ
とができる。高圧ガスを用いることにより、簡素で、容
積的にも非常に小型の装置で効率よく乾燥操作を行うこ
とができる。高圧ガスは、高圧ボンベおよび圧縮ポンプ
などの市販の安価な装置を用いて供給できるため、非常
に安価なランニングコストで実施することもできる。高
圧ガスは常温で供給してもよく、あるいは加熱した高温
乾燥ガスを用いても良い。
ことができる程度の圧力の気体を使用できる。具体的に
は、圧力が0.1〜20.0kg/cm2の高圧気体を
用いることにより、被乾燥物中を効率よく通気させるこ
とができる。高圧ガスを用いることにより、簡素で、容
積的にも非常に小型の装置で効率よく乾燥操作を行うこ
とができる。高圧ガスは、高圧ボンベおよび圧縮ポンプ
などの市販の安価な装置を用いて供給できるため、非常
に安価なランニングコストで実施することもできる。高
圧ガスは常温で供給してもよく、あるいは加熱した高温
乾燥ガスを用いても良い。
【0015】本発明の乾燥方法は、例えば、ガス注入口
およびガス排出口を有する耐圧容器内に湿潤した通気性
の物質を充填し、高圧ガスをガス注入口から注入して該
通気性の物質中を通気させてガス排出口から排出するこ
とにより実施できる。この方法では、装置の簡素化がは
かられると共に、わずかなエネルギーにより乾燥操作を
行うことができる。
およびガス排出口を有する耐圧容器内に湿潤した通気性
の物質を充填し、高圧ガスをガス注入口から注入して該
通気性の物質中を通気させてガス排出口から排出するこ
とにより実施できる。この方法では、装置の簡素化がは
かられると共に、わずかなエネルギーにより乾燥操作を
行うことができる。
【0016】湿潤した繊維類、織物類等の被洗浄物を耐
圧容器内に可能なかぎり密に充填し、該容器内にガス注
入口を通して高圧ガスを注入することにより、繊維類等
に吸収されている水分等を効率よく除去し、乾燥するこ
とができる。繊維等の伸縮性のある被乾燥物の場合、乾
燥工程に要する装置の容量は少ない場合で被乾燥物を圧
縮した状態の体積の等倍〜1.2倍程度で可能となり、
これまで大型の装置が設置されていた場合に比べて容積
的にも格段に小容量化が可能となる。
圧容器内に可能なかぎり密に充填し、該容器内にガス注
入口を通して高圧ガスを注入することにより、繊維類等
に吸収されている水分等を効率よく除去し、乾燥するこ
とができる。繊維等の伸縮性のある被乾燥物の場合、乾
燥工程に要する装置の容量は少ない場合で被乾燥物を圧
縮した状態の体積の等倍〜1.2倍程度で可能となり、
これまで大型の装置が設置されていた場合に比べて容積
的にも格段に小容量化が可能となる。
【0017】耐圧容器 耐圧容器については、高圧ガスによる圧力が被乾燥物又
は被洗浄物にかかるような構造をしていればよい。耐圧
容器の形状については、特に限定はなく、円柱状であっ
ても四角柱等の角柱状であってもよく、途中で断面形状
が変化した柱状であってもよいが、円柱状が望ましい。
円柱状等の柱状の場合には、一方の底面にガス注入口を
他方の底面にガス排出口を有する構造とするのがよい。
は被洗浄物にかかるような構造をしていればよい。耐圧
容器の形状については、特に限定はなく、円柱状であっ
ても四角柱等の角柱状であってもよく、途中で断面形状
が変化した柱状であってもよいが、円柱状が望ましい。
円柱状等の柱状の場合には、一方の底面にガス注入口を
他方の底面にガス排出口を有する構造とするのがよい。
【0018】耐圧容器のガス排出口の部分は、被乾燥物
及び被洗浄物を通過した高圧ガス及び被洗浄物中を高圧
移動した洗浄液を排出でき、しかも被洗浄物等が飛び出
ないように網や格子状の支持構造部分で止めることがで
きるような構造のものであれば、特に限定はない。
及び被洗浄物を通過した高圧ガス及び被洗浄物中を高圧
移動した洗浄液を排出でき、しかも被洗浄物等が飛び出
ないように網や格子状の支持構造部分で止めることがで
きるような構造のものであれば、特に限定はない。
【0019】耐圧容器としては、洗浄液の高圧飛散や、
高圧ガスにより被乾燥物より除去(脱液)される液体類
の飛散を防止するような構造が望ましい。環境保全の点
より、装置の耐圧容器のガス排出口には、高圧ガスによ
る洗浄中及び乾燥中に水分あるいはその他の溶剤類を効
率良く回収するための装置を設けることが好ましい。被
乾燥物から水分のみを除水する場合や水分のみを吸収し
た被乾燥物を乾燥する場合などは、ガス排出口から排出
される水分を含む高圧ガスは大気へ直接放出することも
できる。
高圧ガスにより被乾燥物より除去(脱液)される液体類
の飛散を防止するような構造が望ましい。環境保全の点
より、装置の耐圧容器のガス排出口には、高圧ガスによ
る洗浄中及び乾燥中に水分あるいはその他の溶剤類を効
率良く回収するための装置を設けることが好ましい。被
乾燥物から水分のみを除水する場合や水分のみを吸収し
た被乾燥物を乾燥する場合などは、ガス排出口から排出
される水分を含む高圧ガスは大気へ直接放出することも
できる。
【0020】その他 本発明の洗浄方法及び乾燥方法は、単独の工程として
も、二段階以上に連続した工程としても、また、他の工
程と連続した工程としても実施できる。例えば、本発明
の洗浄方法に続けて本発明の乾燥方法を実施することが
できる。すなわち、本発明の洗浄方法の終了後、即ち、
洗浄液が被洗浄物中を完全に高圧移動し、排出された
後、純水あるいは純溶剤を高圧導入してすすいだ後、さ
らに高圧乾燥空気等の乾燥高圧ガスを耐圧容器内に通気
することにより、容器内に充填された繊維類に付着する
洗浄液を高圧移動させ、脱溶剤、脱水、脱洗浄液した
後、さらに乾燥まで行うことができる。また、洗浄は通
常の洗浄槽での攪拌式の洗浄を行った後、本発明の乾燥
方法で脱水、乾燥を行うこともできる。
も、二段階以上に連続した工程としても、また、他の工
程と連続した工程としても実施できる。例えば、本発明
の洗浄方法に続けて本発明の乾燥方法を実施することが
できる。すなわち、本発明の洗浄方法の終了後、即ち、
洗浄液が被洗浄物中を完全に高圧移動し、排出された
後、純水あるいは純溶剤を高圧導入してすすいだ後、さ
らに高圧乾燥空気等の乾燥高圧ガスを耐圧容器内に通気
することにより、容器内に充填された繊維類に付着する
洗浄液を高圧移動させ、脱溶剤、脱水、脱洗浄液した
後、さらに乾燥まで行うことができる。また、洗浄は通
常の洗浄槽での攪拌式の洗浄を行った後、本発明の乾燥
方法で脱水、乾燥を行うこともできる。
【0021】本発明の洗浄方法および乾燥方法は、例え
ば、一定の容器を使用した状態で、高圧ガスあるいは高
圧ガスにより高圧下移動される液体を被洗浄物中で一定
方向に通過させることにより、洗浄、送液、脱液体、乾
燥工程とする点で、単に、高圧気体を被洗浄物に吹き付
ける高圧シャワーによる洗浄方法や高圧エアーブローに
よる乾燥、脱溶剤方法とは異なる。
ば、一定の容器を使用した状態で、高圧ガスあるいは高
圧ガスにより高圧下移動される液体を被洗浄物中で一定
方向に通過させることにより、洗浄、送液、脱液体、乾
燥工程とする点で、単に、高圧気体を被洗浄物に吹き付
ける高圧シャワーによる洗浄方法や高圧エアーブローに
よる乾燥、脱溶剤方法とは異なる。
【0022】
【実施例】実施例1 繊維上に付着した油分の高圧ガスにより送液された溶剤
による洗浄および乾燥方法について検討した。63グラ
ムの西洋綿タオルに12グラムの流動パラフィンを均一
に付着させた後、耐圧製のガラス製円柱管(内径35m
m、長さ500mm)に密に充填し、この容器内に60
0ccのヘキサン(洗浄液)を高圧ガス(高圧空気)に
より、圧力0.2Kg/cm2の圧力で送液した。60
0ccのヘキサンの送液に要する時間は1分以内であっ
た。液の流出後、さらに乾燥ガスを圧力0.6Kg/c
m2で5分間流し続けた後、容器内のタオルの乾燥度を
測定したところ、乾燥度100%であった。流出したヘ
キサンは約200ccづつ分取し、各留出分中のパラフ
ィン量を測定した。結果を表1に示す。乾燥ガスの供給
は電動式コンプレッサーにより行った。
による洗浄および乾燥方法について検討した。63グラ
ムの西洋綿タオルに12グラムの流動パラフィンを均一
に付着させた後、耐圧製のガラス製円柱管(内径35m
m、長さ500mm)に密に充填し、この容器内に60
0ccのヘキサン(洗浄液)を高圧ガス(高圧空気)に
より、圧力0.2Kg/cm2の圧力で送液した。60
0ccのヘキサンの送液に要する時間は1分以内であっ
た。液の流出後、さらに乾燥ガスを圧力0.6Kg/c
m2で5分間流し続けた後、容器内のタオルの乾燥度を
測定したところ、乾燥度100%であった。流出したヘ
キサンは約200ccづつ分取し、各留出分中のパラフ
ィン量を測定した。結果を表1に示す。乾燥ガスの供給
は電動式コンプレッサーにより行った。
【0023】
【表1】 留分 総ヘキサン量 留出パラフィン量 パラフィン総留出量 第1留分 200cc 11.77g 98.1% 第2留分 400cc 0.23g 100.0%第3留分 600cc 0.00g −
【0024】200ccのヘキサンのみで約98%の吸
着油分が洗浄可能であり、次の200ccで完全に油分
がタオルから洗浄できたことになる。しかも、洗浄時間
は最初の400ccとして、おおよそ40秒ほどで完了
したことが判明した。また、ヘキサンが留出した後、乾
燥も迅速に行なわれた。
着油分が洗浄可能であり、次の200ccで完全に油分
がタオルから洗浄できたことになる。しかも、洗浄時間
は最初の400ccとして、おおよそ40秒ほどで完了
したことが判明した。また、ヘキサンが留出した後、乾
燥も迅速に行なわれた。
【0025】実施例2 高圧ガスにより水分の乾燥効果を見るため、上記63g
の西洋綿タオルに水を含ませ上記の高圧ガス送気装置で
乾燥し、乾燥状態(含水率)を測定した。加圧は圧力3
Kg/cm2で行った。乾燥時間10分および20分で
行った。容器には温度をかけず、室温で実験した。室温
は23℃であった。結果を表2に示す。含水率は以下の
計算式により算出される(以下、同じ)。含水率(%)
=[被乾燥物の重量−乾燥した(又は水を含ませる前
の)被乾燥物の重量]÷乾燥した(又は水を含ませる前
の)被乾燥物の重量×100
の西洋綿タオルに水を含ませ上記の高圧ガス送気装置で
乾燥し、乾燥状態(含水率)を測定した。加圧は圧力3
Kg/cm2で行った。乾燥時間10分および20分で
行った。容器には温度をかけず、室温で実験した。室温
は23℃であった。結果を表2に示す。含水率は以下の
計算式により算出される(以下、同じ)。含水率(%)
=[被乾燥物の重量−乾燥した(又は水を含ませる前
の)被乾燥物の重量]÷乾燥した(又は水を含ませる前
の)被乾燥物の重量×100
【0026】
【表2】乾燥時間 含水率 乾燥前 220% 10分 51%20分 18%
【0027】実施例3 4グラムの西洋綿タオルを水にぬらし、内径20mのガ
ラス管に詰め、棒状物で密に詰める。これに電動式コン
プレッサーより加圧空気を圧力5Kg/cm2にて送気
し、各時間毎の含水率を測定した。結果を表3に示す。
ラス管に詰め、棒状物で密に詰める。これに電動式コン
プレッサーより加圧空気を圧力5Kg/cm2にて送気
し、各時間毎の含水率を測定した。結果を表3に示す。
【0028】
【表3】送気時間 含水率 送気前 210% 6分後 36.0% 10分後 19.6% 15分後 11.6% 20分後 6.7%30分後 2.5%
【0029】比較例1 上記実施例2と同様に63グラムの西洋綿タオルに水を
含ませ、これを東芝製の全自動洗濯機AW−45GAに
て、6分間脱水した場合の含水率を求めた。結果を表4
に示す。
含ませ、これを東芝製の全自動洗濯機AW−45GAに
て、6分間脱水した場合の含水率を求めた。結果を表4
に示す。
【0030】
【表4】脱水時間 含水率 脱水前 200%6分 63%
【0031】比較例2 31グラムの西洋綿タオルを水に濡らし、これを東芝製
の全自動洗濯機AW−45GAにて脱水した場合の含水
率を測定した。
の全自動洗濯機AW−45GAにて脱水した場合の含水
率を測定した。
【0032】
【表5】脱水時間 含水率 脱水前 220% 6分 54.8% 12分 51.0%20分 46.8%
フロントページの続き (72)発明者 滝根 直哉 兵庫県豊中市桜の町6−10−30 フローレ ンス桜町303号
Claims (6)
- 【請求項1】 高圧ガスにより洗浄液を被洗浄物中で高
圧移動させることを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項2】 ガス注入口およびガス排出口を有する耐
圧容器内に被洗浄物を充填し、該耐圧容器内に洗浄液を
存在させ、高圧ガスをガス注入口から注入して該洗浄液
を被洗浄物中で高圧移動させてガス排出口から排出する
ことを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項3】 圧力が0.1〜20.0kg/cm2の
高圧ガスを用いる請求項1又は2に記載の洗浄方法。 - 【請求項4】 被乾燥物中に高圧気体を通気させること
を特徴とする乾燥方法。 - 【請求項5】 ガス注入口およびガス排出口を有する耐
圧容器内に被乾燥物を充填し、高圧ガスをガス注入口か
ら注入して該被乾燥物中を通気させガス排出口から排出
することを特徴とする乾燥方法 - 【請求項6】 圧力が0.1〜20.0kg/cm2の
高圧ガスを用いる請求項4又は5に記載の乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252573A JPH1094768A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 高圧ガスによる洗浄方法および乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252573A JPH1094768A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 高圧ガスによる洗浄方法および乾燥方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1094768A true JPH1094768A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17239264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8252573A Pending JPH1094768A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 高圧ガスによる洗浄方法および乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1094768A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009101575A1 (en) * | 2008-02-11 | 2009-08-20 | Ecolab Inc. | Bubble enhanced cleaning method and chemistry |
US9206380B2 (en) | 2013-03-14 | 2015-12-08 | Ecolab Usa Inc. | Method of generating carbonate in situ in a use solution and of buffered alkaline cleaning under an enriched CO2 atmosphere |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP8252573A patent/JPH1094768A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009101575A1 (en) * | 2008-02-11 | 2009-08-20 | Ecolab Inc. | Bubble enhanced cleaning method and chemistry |
US10099264B2 (en) | 2008-02-11 | 2018-10-16 | Ecolab Usa Inc. | Bubble enhanced cleaning method and chemistry |
US9206380B2 (en) | 2013-03-14 | 2015-12-08 | Ecolab Usa Inc. | Method of generating carbonate in situ in a use solution and of buffered alkaline cleaning under an enriched CO2 atmosphere |
US9845447B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-12-19 | Ecolab Usa Inc. | Method of generating carbonate in situ in a use solution and of buffered alkaline cleaning under an enriched CO2 atmosphere |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060927 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070207 |