JPH1094598A - 腹膜透析液 - Google Patents

腹膜透析液

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JPH1094598A
JPH1094598A JP9199319A JP19931997A JPH1094598A JP H1094598 A JPH1094598 A JP H1094598A JP 9199319 A JP9199319 A JP 9199319A JP 19931997 A JP19931997 A JP 19931997A JP H1094598 A JPH1094598 A JP H1094598A
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sucrose
dialysate
peritoneal
peritoneal dialysis
glucose
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JP9199319A
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Giichi Izumi
儀一 和泉
Koji Shibata
浩二 柴田
Akiko Hashimoto
明子 橋本
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Original Assignee
Baxter International Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間限外濾過能を維持でき且つ高圧蒸気滅菌
したとき分解物の生成が少ない物質を浸透圧調節剤とし
て用いた腹膜透析液を提供すること。 【解決手段】浸透圧調節剤として、糖類残基数3乃至12
個の範囲の、非還元性の、オリゴ糖類又は多糖類の1種
又は2種以上を含有することを特徴とする腹膜透析液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は腹膜透析液に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】末期腎不全患者の維持療法として腹膜透
析(以下「PD」という。)が行われている。この療法
は、体内に挿入されたカテーテルから腹腔内へ生理的浸
透圧(約285 mOsmol/kg)より高い腹膜透析液を注入し、
腹膜を介して限外濾過作用により体内の過剰な水分を、
また拡散により尿素、クレアチニン等の老廃物やナトリ
ウムイオン、塩素イオンその他の無機イオンを透析液中
へ排出し除去するものである。
【0003】現行の腹膜透析液中には、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の無機塩類
と、乳酸ナトリウム、ブドウ糖が含まれている。無機塩
類は一般に血液中より少し低濃度に存在し、血液中の無
機塩類はその過剰量に対応して透析液中へ拡散する。ま
た乳酸の緩衝作用により、透析液中のpHは一定の範囲
に維持されている。ブドウ糖は透析液の浸透圧を生理的
浸透圧より高く維持するための浸透圧調節剤として使用
されている。
【0004】一般的な腹膜透析では、1日当たりの透析
液の交換回数は4回であり、腹腔内の透析液の貯留時間
は1回当たり6時間程度となっている。これは、体内の
老廃物である尿素及びクレアチニンが拡散により腹腔内
の透析液へ移行し、透析液中のこれらの濃度が平衡に達
する時間が6〜8時間であることと関連している。
【0005】これに対し、浸透圧調節剤としてブドウ糖
を使用している現行の腹膜透析液において、最大の除水
量が得られる時間は3〜4時間であるとされている(太
田和夫、「至適透析をめざして」、中外医学社、1995
年)。すなわち、透析液注入直後には透析液と血液等の
体液との浸透圧差が大きいため、体内から透析液への水
分の限外濾過速度は大きく、体内の水分は透析液へと迅
速に移行する。しかしながら、貯留時間の経過と共に、
透析液中のブドウ糖が拡散により体内に吸収され、それ
によって透析液と体液との浸透圧差が小さくなるに伴い
透析液への限外濾過速度も低下して行く。一方、腹腔内
の透析液はリンパ管により体内へ再吸収もされている。
これらのため、次第に低下していく限外濾過速度が貯留
後3〜4時間でこの吸収速度と釣合い、以後は吸収速度
の方が大きくなるために、結局除水量は貯留後3〜4時
間で最大に達しその後の更なる貯留は除水量をかえって
経時的に減少させることになる。
【0006】1回の透析操作における尿素・クレアチニ
ンの除去効率と水分の除去効率とは、その操作の終了時
に共に最大に達していることが理想的である。しかしな
がら上述のように、現行の透析液においては、最大の除
水効率が得られる貯留時間が、透析液中の尿素・クレア
チニン濃度が平衡に達するための貯留時間よりはるかに
早く到来し、このため尿素・クレアチニンの除去効率と
水の除去効率とが共に最大となるような貯留時間設定が
できないという問題がある。現行の透析液においては6
時間という貯留時間によって尿素・クレアチニンの除去
効率が最大にされているが、その反面、水の除去効率の
最適化は犠牲にされている。
【0007】浸透圧調節剤として使用しているブドウ糖
の拡散速度を低下させることができればそれだけ長い時
間限外濾過能を維持することができる筈であるが、その
ような方法は知られていない。一般に経腹膜的な物質の
拡散速度と分子量とは反比例し、分子量が小さいほど拡
散速度は速いという関係があり、ブドウ糖の分子量(18
0.16)があまり大きくない以上、その拡散速度を遅らせ
て水の除去効率が最大になる時間を尿素・クレアチニン
の除去効率が最大になる時間に近づけることには困難が
ある。
【0008】また他の面において、ブドウ糖は高圧蒸気
滅菌により5−ヒドロキシメチルフルフラール(5−H
MF)等の分解物を生じることが知られている(Smith
FX,et al., Am. J. Hosp. Pharm., 34: p. 205-206, 19
77)。5−HMFの生成量は、ブドウ糖含有溶液のpH
等の条件を適当に選択することによって最小にすること
ができるが、5−HMFは腹膜に対し有害な物質である
と考えられていることから(Henderson IS, et al., Bl
ood Ourif., 7: p 86-94, 1989) 、浸透圧調節剤として
は、高圧蒸気滅菌法において5−HMF等の分解物が生
成するおそれのない物質を用いることによってブドウ糖
の使用を無くすか又は少なくともブドウ糖の使用濃度を
下げることができれば、一層望ましいであろう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような背景の下、
本発明は、腹膜透析において、最大の除水効率が得られ
る貯留時間を、グルコースを浸透圧調節剤の主体とした
従来の腹膜透析液よりも遅らせて、尿素・クレアチニン
の除去効率が最大に達する貯留時間に近づけることがで
きると共に、高圧蒸気滅菌において分解物を生じるおそ
れの少ない腹膜透析液を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】オリゴ糖類又は多糖類
は、分子量が単糖類より大きいため膜等を介した拡散速
度は単糖類に比して一般に遅いと考えられるが、ブドウ
糖を浸透圧調節剤として用いた現行の腹膜透析液での除
水効率が早くも3〜4時間でピークとなることからする
と、これらを浸透圧調節剤として使用するためには、ブ
ドウ糖に比して拡散速度が十分に低いものである必要が
ある。また高圧蒸気滅菌によって有害な分解物を生じる
おそれのないものである必要がある。
【0011】本発明者はこれらの点につき検討し、糖類
残基数3乃至12個の範囲の、非還元性のオリゴ糖類又は
多糖類を用いることによってこれらの要件が十分に満た
されるということを見出し、これらの物質を用いて上記
の目的を満たす腹膜透析液を製造することに成功した。
【0012】すなわち本発明は、浸透圧調節剤として、
糖類残基数3乃至12個、より好ましくは4乃至12個、更
に好ましく4乃至8個の範囲の、非還元性のオリゴ糖類
又は多糖類の1種又は2種以上を含有することを特徴と
する腹膜透析液を提供する。
【0013】これらの非還元性のオリゴ糖及び多糖類
は、ブドウ糖と同様極めて容易に水に溶解するが分子量
がブドウ糖より十分に大きいため、腹膜を介した拡散に
よる吸収が大幅に抑制される結果、ブドウ糖を浸透圧調
節剤として用いた場合に比して長時間にわたって高浸透
圧を維持することができる。従ってこれらのオリゴ糖類
又は多糖類を用いた腹膜透析液によれば、尿素・クレア
チニン除去効率が最大となる6〜8時間の透析液貯留時
間を用いて、従来より高い水分除去効率を達成すること
が可能となる。また、これら非還元性のオリゴ糖類又は
多糖類はブドウ糖に比して安定性がはるかに高く、高圧
蒸気滅菌による分解物の生成が抑制でき、安全性の一層
高い腹膜透析液を提供できるという利点をも有する。
【0014】
【発明の実施の形態】これら非還元性オリゴ糖類及び多
糖類のうち、特に好ましい例としては以下のものが挙げ
られるが、これらに限定されず、残基の本来還元性の部
分が隣接残基と結合しているため還元性のないもの、及
び末端残基が糖アルコールの形を取っているために還元
性のないものが、広く使用できる。 (a)メレチトース〔O−α−D−Glu−(1→3)
−O−β−D−Fru−(2→1)−O−α−D−Gl
u〕、(b)ケストース〔O−α−D−Glu−(1→
2)−O−β−D−Fru−(1→2)−O−β−D−
Fru〕、(c)マルトトリイトール〔O−α−D−G
lu−(1→4)−O−α−D−Glu−(1→4)−
O−D−Sor〕、(c)ガラクトシルシュークロース
〔O−β−D−Gal−(1→4)−O−α−D−Gl
u−(1→2)−O−β−D−Fru〕、(e)グルコ
シルシュークロース〔O−α−D−Glu−(1→4)
−O−α−D−Glu−(1→2)−O−β−D−Fr
u〕、(v)ニストース〔O−α−D−Glu−(1→
2)−O−β−D−Fru−(1→2)−O−β−D−
Fru−(1→2)−O−β−D−Fru〕、(b)マ
ルトテトライトール〔O−α−D−Glu−(1→4)
−O−α−D−Glu−(1→4)−O−α−D−Gl
u−(1→4)−O−D−Sor〕、(h)マルトシル
シュークロース〔O−α−D−Glu−(1→4)−O
−α−D−Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−
(1→2)−O−β−D−Fru〕、(i)マルトトリ
オシルシュークロース〔O−α−D−Glu−(1→
4)−O−α−D−Glu−(1→4)−O−α−D−
Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−(1→2)
−O−β−D−Fru〕、(j)マルトテトラオシルシ
ュークロース〔O−α−D−Glu−(1→4)−O−
α−D−Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−
(1→4)−O−α−D−Glu−(1→4)−O−α
−D−Glu−(1→2)−O−β−D−Fru〕、
(k)マルトペンタオシルシュークロース〔O−α−D
−Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−(1→
4)−O−α−D−Glu−(1→4)−O−α−D−
Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−(1→4)
−O−α−D−Glu−(1→2)−O−β−D−Fr
u〕、(l)マルトヘキサオシルシュークロース〔O−
α−D−Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−
(1→4)−O−α−D−Glu−(1→4)−O−α
−D−Glu−(1→4)−O−α−D−Glu−(1
→4)−O−α−D−Glu−(1→4)−O−α−D
−Glu−(1→2)−O−β−D−Fru〕、(m)
重量平均分子量1800〜1900の還元デンプン糖化物〔〔O
−α−D−Glu−(1→4)−〕n O−D−So
r〕。〔式中Gluはグルコース残基、Fruはフルク
トース残基、Galはガラクトース残基、Sorはソル
ビトール残基を表し、ソルビトールの水酸基の番号は還
元前のグルコース残基の水酸基の番号に準ずる。〕
【0015】上に具体的に列挙した糖類のうち、3糖類
であるメレチトース、ケストースは東京化成販売(株)
より試薬として市販されており、ガラクトシルシューク
ロースはその製造方法が特開平6−290197号公報
に記載されており、またグルコシルシュークロースはそ
の製造方法が特開昭60−166693号公報に記載さ
れている。これらの分子量は504.44である。マルトトリ
イトールは、(株)林原生物化学研究所より入手可能で
あり、その分子量は506.46である。また4糖類であるニ
ストースは東京化成販売(株)より試薬として市販され
ており、マルトシルシュークロースはその製造方法が特
開昭60−166693号公報に記載されている。これ
らの分子量は666.58である。マルトテトライトールは
(株)林原生物化学研究所より入手可能でありその分子
量は668.60である。また5糖類であるマルトトリオシル
シュークロースはその製造方法が特開昭60−1666
93号公報に記載されており、その分子量は828.72であ
る。6糖類であるマルトテトラオシルシュークロースは
分子量990.86、7糖類であるマルトペンタオシルシュー
クロースは分子量1153.00 、8糖類であるマルトヘキサ
オシルシュークロースは分子量1315.15 であり、いずれ
も(株)林原生物化学研究所より入手可能である。また
上記還元デンプン糖化物は、例えば東和化成工業株式会
社より糖類成分全体に対し約11%のマルチトール及び約
3%のソルビトールを含有する混合物の形で、PO−20
の商品番号の下に入手可能である。当該製品を構成する
種々の分子量のオリゴ糖又は多糖類のうち、モル数で最
も多く存在する分子は、糖残基数7個(n=7)付近の
ものである。
【0016】本発明においてこれら非還元性オリゴ糖類
及び多糖類は、従来腹膜透析液において使用されてきた
浸透圧調節剤としてのブドウ糖に代えて使用すればよ
い。本発明において非還元性オリゴ糖類及び多糖類の濃
度は、それらのうち1種のみ用いる場合はその濃度が、
また2種以上用いる場合はそれらの合計濃度が好ましく
は7〜100 g/Lの範囲の濃度となるように腹膜透析液
中に含有される。一般に溶液の浸透圧は溶質分子のモル
濃度に比例するから、従来の腹膜透析液中のブドウ糖を
これら非還元性オリゴ糖類又は多糖類で置き換える場合
には、モル濃度でブドウ糖に対応するようにこれらの非
還元性オリゴ糖類又は多糖類の濃度(g/L)を決定す
るのが一応の目安となる。この場合、ブドウ糖1.00g/
Lの濃度に対応する上に列記した糖類の濃度は、3糖類
のみ用いる場合には2.80g/L、4糖類のみ用いる場合
には3.70g/L、そして5糖類のみ用いる場合には4.60
g/Lである。また分子量の異なるオリゴ糖類及び/又
は多糖類の組み合わせを用いる場合は各々の使用比率と
分子量とを用いて合計濃度(g/L)を算出すればよ
い。しかしながらこれらは一応の目安であり、本発明に
おいて使用するオリゴ糖類又は多糖類は水分除去効率が
グルコースに比して高いから、オリゴ糖類及び多糖類の
濃度は必ずしもこれらに囚われる必要はなく、また治療
すべき個々の患者の状態及び治療目的に適するように設
定すればよい。
【0017】また本発明の腹膜透析液には、無機塩類成
分を含有させことができる。含有させる無機塩類の濃度
は個々の患者の状態及び治療目的に合わせて設定すれば
よいが、好ましい典型的な濃度範囲は、ナトリウムイオ
ン濃度が110 〜140 mEq/L、カリウムイオン濃度が
0〜0.05mEq/L、マグネシウムイオン濃度が0〜2
mEq/L、カルシウムイオン濃度が0〜4mEq/
L、そして塩素イオン濃度が80〜110 mEq/Lであ
る。
【0018】また本発明の腹膜透析液は、生理学的に許
容し得る緩衝剤を含むことができる。典型的な緩衝剤と
しては、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、ピルビン
酸、コハク酸、及び炭酸水素イオンが挙げられる。これ
らの緩衝剤の1種又は2種以上を使用する場合、特に好
ましくはそれぞれの濃度は50mmoles/Lまでであ
るが、必ずしもこれに限定される必要はなく、他の成分
との兼ね合い等に応じて適宜設定することもできる。
尚、ここにいう「乳酸」その他の酸とは、遊離のカルボ
ン酸及びその解離により生じる陰イオンを、区別するこ
となく意味し、また「炭酸水素イオン」は、字義通りの
炭酸水素イオン及びこれと平衡関係にある炭酸イオン、
炭酸及び水に溶解した二酸化炭素を、区別することなく
意味する。
【0019】加えて、本発明の腹膜透析液は、栄養成分
又は浸透圧調節成分として更にアミノ酸、グリセロー
ル、ソルビトール、マルトース、及びブドウ糖等を含有
してもよい。この場合、それぞれの成分の特に好ましい
濃度範囲は、アミノ酸については50g/Lまで、グリセ
ロールについては100 g/Lまで、ソルビトールについ
ては100 g/Lまで、及びマルトースについては100 g
/Lまである。また、ブドウ糖については、10g/Lま
でである。本発明の腹膜透析液では、補助的にブドウ糖
を含有させた場合でも、従来のようなブドウ糖を主たる
浸透圧調節剤とする腹膜透析液に比してブドウ糖濃度を
低くできるため、ブドウ糖の拡散による除水効率低下と
いう現象の影響を抑制でき、また高圧蒸気滅菌によるブ
ドウ糖分解物の生成レベルも低く抑えることが可能であ
る。
【0020】また本発明の腹膜透析液のpH範囲は、腹
腔中の生理的pHに近いことが好ましく、最も好ましく
は5.0 〜7.5 である。
【0021】次に、本発明の腹膜透析液の効果を、ブド
ウ糖を浸透圧調製剤とした従来の腹膜透析液との比較に
おいて示す。
【0022】〔人工透析膜による比較試験〕後記の実施
例1(メレチトース含有)及び実施例2(ニストース含
有)の腹膜透析液及び比較例1のブドウ糖含有腹膜透析
液とを用意した。これらの腹膜透析液中の糖類のモル濃
度は相互に等しい。分子量分画サイズ25,000のセルロー
スエステル製の透析膜よりなるチューブ(幅16mm)を
70mmの長さにカットし、一端をクレンメにて閉じ、用
意した実施例1及び2並びに比較例1の腹膜透析液をそ
れぞれ1.5 mL分注し、上端をクレンメにて閉じた。透
析液の入ったこれらの透析チューブを、塩化ナトリウム
9g/L、デキストラン6g/Lを溶解した液に浸漬し
て透析を行い、透析チューブ内の液量を経時的に測定し
た。各処方につき3回ずつ実験を行い、その平均及び標
準偏差を計算した。その結果を表1に示す。 表1.透析チューブ内の液量の変化(単位:mL,n=
3)
【0023】
【表1】 *印はそれぞれチューブ内の液量のピーク時の値を示す。
【0024】表1より明らかな通り、実施例1及び2で
は、いずれの測定時間においても比較例1に較べてチュ
ーブ内の液量が多かった。また、比較例1では、チュー
ブ内の液量が最大であったのは透析開始の1時間後であ
り(1.62mL、当初液量の108 %)、2時間以降は減少
し、4時間では当初液量まで戻り、以後は当初の液量よ
りも少なくなった(1.26mL、当初液量の84%)。これ
に対し、実施例1では、液量は2時間で最大(2.17±0.
44mL、当初液量の145 %)となり、その値は比較例の
最大値に比してはるかに高く、以後の減少も緩やかで、
8時間経過後(1.83mL、当初液量の122 %)でさえ、
比較例1の最大値より高い値であった。また実施例2で
は、液量は4時間で最大(2.50mL、当初液量の167
%)となり、その値は比較例の最大値に比して更に高
く、以後の減少も緩やかで、8時間経過後(2.21mL、
当初液量の147 %)でさえ、比較例1の最大値よりはる
かに高い値を維持していた。この結果から、等しいモル
濃度のオリゴ糖類又は多糖類を浸透圧調節剤として用い
た腹膜透析液の方が、等モル濃度のブドウ糖を用いた比
較例1よりも長時間限外濾過能を維持でき、且つ、水分
除去効率(チューブ内の液量の増加率)もはるかに優れ
ていることが分かる。
【0025】〔動物モデルによる比較試験〕後記の実施
例1(メレチトース含有)、実施例5(グルコシルシュ
ークロース含有)及び実施例10(マルトヘキサオシル
シュークロース含有)の各腹膜透析液及び比較例1のブ
ドウ糖含有腹膜透析液とを用意した。ラット(各透析液
及び各時間当たり3匹)にシリンジにてこれら実施例
1、5、10及び比較例1の腹膜透析液を20mL/個体
宛腹腔内投与し、投与後1、2、4、及び6時間後に腹
腔内の液を排液してその液量を測定した。その結果を表
2に示す。 表2.腹腔内液量の変化(単位:mL、n=3)
【0026】
【表2】 *印はそれぞれ腹腔内の液量のピーク時の値を示す。
【0027】表に示されるように、腹腔内の液量が最大
となる時間(すなわち水分除去効率が最大となる時間)
は、ブドウ糖による比較例1の2時間に対して、実施例
ではいずれもその2倍まで延長されている。従って、ブ
ドウ糖のみを浸透圧調節剤とする腹膜透析液と異なり、
実施例に代表される本発明の腹膜透析液では、水分除去
が最大となる時間を遅らせてクレアチニンの除去効率が
最大になる貯留時間に近づけることができ、そのため、
双方の除去が最大になるような貯留時間の設定が可能と
なることが分かる。また実施例1中のメレチトース及び
実施例5中のグルコシルシュークロースはともに比較例
1のブドウ糖とほぼ等モル濃度含有されているが、実施
例1及び5共に、比較例1に比して大きな水分除去効率
を示しており、大量の水分除去が必要な場合に特に有利
である。なお実施例10中のマルトヘキサオシルシュー
クロースのモル濃度は、比較例1中のブドウ糖のモル濃
度の約45%に設定してあり、このため実施例10の水分
除去率は比較例1に比して全体的に小さいが、低モル濃
度でも、上述の通り水分除去効率がピークに達する時間
を遅らせることができる。これらの結果は、先のセルロ
ースエステル膜の観察より得られた本発明のオリゴ糖類
及び多糖類の優位性が、実際の腹膜透析においても再現
し得ることを示している。
【0028】〔高圧蒸気滅菌に対する安定性試験〕 後記の実施例1(メレチトース含有)、実施例2(ニス
トース含有)及び実施例9(メレチトース及びソルビト
ール含有)、実施例11(還元デンプン糖化物含有)、
及び実施例12(マルトトリイトール含有)の各腹膜透
析液と、比較例1のブドウ糖含有腹膜透析液とを用意し
た。各実施例及び比較例1の腹膜透析液を、121 ℃にて
40分間高圧蒸気滅菌し、室温まで放冷したものにつき、
pH及び紫外線スペクトルを測定した。その結果を表3
に示す。
【0029】
【表3】 * 284 nmにおける吸光度。
【0030】比較例1の滅菌後に認められる284 nmに
おける紫外線吸収は、5−ヒドロキシメチルフルフラー
ルの生成によるものであり、これに比して上記の何れの
実施例でもこの波長における吸収ははるかに小さく、特
に実施例1及び12では、僅かな変化があったに過ぎな
い。このことは実施例の腹膜透析液においては分解物の
生成が少なかったことを示している。また、実施例1、
9、11、12では、滅菌によるpHの実質的な低下も
認められない。これらの結果から、実施例の腹膜透析液
は比較例1のグルコース含有腹膜透析液に比して安定性
が優れていることがわかる。
【0031】上記の一連の試験結果に示されたように、
本発明の腹膜透析液は、限外濾過時間を長時間維持し除
水量の増大を可能にするため、血液中からの水分及び老
廃物の除去の双方に対して好適である。また、現行の透
析液より長時間の貯留も可能になるため、透析液の交換
回数を1日当たり4回から3回へ(平均貯留時間8時間
へ)と減らすこともでき、それにより腹膜透析患者の生
活の質を改善することを可能にする。更には、現行品に
比して高圧蒸気滅菌における分解物の生成が防止できる
ため、腹膜に対する影響に関して一層安心できる腹膜透
析液が提供できる。
【0032】
【実施例】
〔実施例1〕以下の成分を混合して溶解させて濾過し、
透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹膜透析液とし
た。 メレチトース 6.36 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0033】〔実施例2〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 ニストース 8.40 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0034】〔実施例3〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 ケストース 6.36 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0035】〔実施例4〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 ガラクトシルシュークロース 6.36 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0036】〔実施例5〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 グルコシルシュークロース 6.36 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0037】〔実施例6〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 マルトシルシュークロース 8.40 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0038】〔実施例7〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 マルトトリオシルシュークロース 10.40 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0039】〔実施例8〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 メレチトース 3.56 g ブドウ糖 1.00 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0040】〔実施例9〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 メレチトース 3.18 g ソルビトール 1.13 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0041】〔実施例10〕以下の成分を混合して溶解
させて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、
腹膜透析液とした。 マルトヘキサオシルシュークロース 7.50 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0042】〔実施例11〕以下の成分を混合して溶解
させて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、
腹膜透析液とした。 70%還元デンプン糖化物 10.0 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0043】〔実施例12〕以下の成分を混合して溶解
させて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、
腹膜透析液とした。 マルトトリイトール 6.33 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL
【0044】〔比較例1〕以下の成分を混合して溶解さ
せて濾過し、透析液容器に充填して高圧蒸気滅菌し、腹
膜透析液とした。 ブドウ糖 2.27 g 塩化ナトリウム 0.538 g 塩化カルシウム(二水和物) 18.3 mg 塩化マグネシウム(六水和物) 5.08 mg 1N塩酸 適量(pH5.5 )乳酸ナトリウム 0.448 g 全量 100 mL

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浸透圧調節剤として、糖類残基数3乃至12
    個の範囲の、非還元性の、オリゴ糖類又は多糖類の1種
    又は2種以上を含有することを特徴とする腹膜透析液。
  2. 【請求項2】浸透圧調節剤として、メレチトース、ケス
    トース、マルトトリイトール、ガラクトシルシュークロ
    ース、グルコシルシュークロース、ニストース、マルト
    テトライトール、マルトシルシュークロース、マルトト
    リオシルシュークロース、マルトテトラオシルシューク
    ロース、マルトペンタオシルシュークロース、マルトヘ
    キサオシルシュークロース、及び重量平均分子量1800〜
    1900の還元デンプン糖化物よりなる群より選ばれる該非
    還元性のオリゴ糖類又は多糖類の1種又は2種以上を含
    有することを特徴とする腹膜透析液。
  3. 【請求項3】該浸透圧調節剤の濃度が7〜100 g/Lで
    あることを特徴とする、請求項1又は2の腹膜透析液。
  4. 【請求項4】無機塩類成分を含有し、ナトリウムイオン
    濃度が110 〜140 mEq/L、カリウムイオン濃度が0
    〜0.05mEq/L、マグネシウムイオン濃度が0〜2m
    Eq/L、カルシウムイオン濃度が0〜4mEq/L、
    そして塩素イオン濃度が80〜110 mEq/Lである、請
    求項1乃至3の何れかの腹膜透析液。
  5. 【請求項5】緩衝剤として、それぞれ50mmol/Lま
    での乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、ピルビン酸、コ
    ハク酸、及び炭酸水素イオンのうち少なくとも1種を含
    有する、請求項1乃至4の何れかの腹膜透析液。
  6. 【請求項6】50g/Lまでのアミノ酸、それぞれ100 g
    /Lまでのグリセロール、ソルビトール、及びマルトー
    ス、並びに10g/Lまでのブドウ糖のうち少なくとも1
    種を含有する、請求項1乃至5の何れかの腹膜透析液。
  7. 【請求項7】pHが5.0 〜7.5 である、請求項1乃至6
    の何れかの腹膜透析液。
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