JPH1094124A - 絶縁操作棒および間接活線作業装置 - Google Patents
絶縁操作棒および間接活線作業装置Info
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- JPH1094124A JPH1094124A JP26369096A JP26369096A JPH1094124A JP H1094124 A JPH1094124 A JP H1094124A JP 26369096 A JP26369096 A JP 26369096A JP 26369096 A JP26369096 A JP 26369096A JP H1094124 A JPH1094124 A JP H1094124A
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- JP
- Japan
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- outer cylinder
- arm
- operating rod
- insulating
- rod
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Landscapes
- Manipulator (AREA)
- Electric Cable Installation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁機能の低下を防止する。
【解決手段】 絶縁操作棒10の回転軸12は、両端部
を栓体18、20に嵌合させたトルクチューブ16が絶
縁性を有する繊維強化プラスチックによって円筒状に形
成してある。回転軸12の周囲には、軸受28を介して
外筒14が配置してある。外筒14は、外筒本体30が
絶縁性の繊維強化プラスチックから形成してある。そし
て、外筒本体30の内周面とトルクチューブ16の外周
面との間には空間が形成してあって、この空間に絶縁油
38が封入してある。
を栓体18、20に嵌合させたトルクチューブ16が絶
縁性を有する繊維強化プラスチックによって円筒状に形
成してある。回転軸12の周囲には、軸受28を介して
外筒14が配置してある。外筒14は、外筒本体30が
絶縁性の繊維強化プラスチックから形成してある。そし
て、外筒本体30の内周面とトルクチューブ16の外周
面との間には空間が形成してあって、この空間に絶縁油
38が封入してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端に装着した電
気工事用工具を操作するための操作棒に係り、特に通電
している電線路から離れた位置において工具を操作して
電気工事を行う間接活線工法に使用する絶縁操作棒およ
び間接活線作業装置に関する。
気工事用工具を操作するための操作棒に係り、特に通電
している電線路から離れた位置において工具を操作して
電気工事を行う間接活線工法に使用する絶縁操作棒およ
び間接活線作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用架線ケーブルの工事を行う場合、
作業者が作業車両に搭載したバケットに乗込んでケーブ
ルの切断や接続等を行っている。また、近年は、工事現
場周囲の家庭や病院または工場などへの影響を考慮し
て、通電をしている状態、いわゆる活線状態において電
線路を工事する活線作業が広く行われている。そして、
活線作業における作業者の感電の危険を低減するため
に、絶縁した操作棒を用いて活線から離れた位置で作業
を行う間接活線工法が採用されるようになっている。こ
の間接活線工法に使用する絶縁操作棒は、作業者が把持
する内外表面を絶縁した金属製または絶縁材製外筒の内
部に絶縁した軸を回転自在に設けて先端に工具を装着す
るとともに、回転軸をモータによって回転駆動して工具
を作動させるようにしてある。
作業者が作業車両に搭載したバケットに乗込んでケーブ
ルの切断や接続等を行っている。また、近年は、工事現
場周囲の家庭や病院または工場などへの影響を考慮し
て、通電をしている状態、いわゆる活線状態において電
線路を工事する活線作業が広く行われている。そして、
活線作業における作業者の感電の危険を低減するため
に、絶縁した操作棒を用いて活線から離れた位置で作業
を行う間接活線工法が採用されるようになっている。こ
の間接活線工法に使用する絶縁操作棒は、作業者が把持
する内外表面を絶縁した金属製または絶縁材製外筒の内
部に絶縁した軸を回転自在に設けて先端に工具を装着す
るとともに、回転軸をモータによって回転駆動して工具
を作動させるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の絶縁操
作棒は、外筒と回転軸との二重構造となっているため、
降雨中の作業の場合に、外筒と回転軸との間に雨水が浸
入して絶縁機能が低下して短絡するおそれがある。そし
て、雨水の浸入を防止するために、外筒と回転軸との間
の水密性を高めると、長い間に空気中の水分が両者間に
侵入し、これが気温の変化などによって結露して絶縁機
能を低下させる欠点があった。さらに、従来の絶縁操作
棒は、表面に絶縁塗料を塗布した金属製の筒体によって
構成してあるものが多く、重いばかりでなく、長期の使
用により絶縁塗料が摩滅して絶縁性能が低下する。
作棒は、外筒と回転軸との二重構造となっているため、
降雨中の作業の場合に、外筒と回転軸との間に雨水が浸
入して絶縁機能が低下して短絡するおそれがある。そし
て、雨水の浸入を防止するために、外筒と回転軸との間
の水密性を高めると、長い間に空気中の水分が両者間に
侵入し、これが気温の変化などによって結露して絶縁機
能を低下させる欠点があった。さらに、従来の絶縁操作
棒は、表面に絶縁塗料を塗布した金属製の筒体によって
構成してあるものが多く、重いばかりでなく、長期の使
用により絶縁塗料が摩滅して絶縁性能が低下する。
【0004】また、従来の間接活線工事においては、作
業者が工具を装着した絶縁操作棒を直接手で支持して作
業を行っていた。ところが、絶縁棒は、モータなどの駆
動源を内蔵させてあるとともに、先端に重い工具が装着
してあるため、重量が10kg以上になってしまい、作
業者が絶縁棒を所定の角度に保持したり、絶縁操作棒の
先端に装着した工具を所望の位置に配置することが容易
でなく、長時間の作業が困難であった。
業者が工具を装着した絶縁操作棒を直接手で支持して作
業を行っていた。ところが、絶縁棒は、モータなどの駆
動源を内蔵させてあるとともに、先端に重い工具が装着
してあるため、重量が10kg以上になってしまい、作
業者が絶縁棒を所定の角度に保持したり、絶縁操作棒の
先端に装着した工具を所望の位置に配置することが容易
でなく、長時間の作業が困難であった。
【0005】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、絶縁機能の低下を防止できる絶
縁操作棒を提供することを目的としている。また、本発
明は、軽量化と絶縁性能の向上を図ることができる絶縁
操作棒を提供することを目的としている。また、本発明
は、作業者の負担を軽減し、間接活線作業を容易に行う
ことができる間接活線作業装置を提供することを目的と
している。
ためになされたもので、絶縁機能の低下を防止できる絶
縁操作棒を提供することを目的としている。また、本発
明は、軽量化と絶縁性能の向上を図ることができる絶縁
操作棒を提供することを目的としている。また、本発明
は、作業者の負担を軽減し、間接活線作業を容易に行う
ことができる間接活線作業装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、外筒と回転軸と間に絶縁物を配置して
雨水や空気中の水分が両者間に入らないようにしてい
る。すなわち、本発明に係る絶縁操作棒は、外筒内に絶
縁されて回転自在に設けられ、先端に電気工事用工具が
装着される回転軸を備えた絶縁操作棒において、前記外
筒と前記回転軸との間に液体絶縁物を封入した構成とな
っている。外筒と回転軸とは、少なくとも軸方向の一部
が絶縁性強化プラスチックによって構成することが望ま
しい。強化プラスチックは、アクリル樹脂やポチエチレ
ン樹脂などとガラス繊維やアラミド繊維等との複合体で
ある繊維強化プラスチックであってよい。
めに、本発明は、外筒と回転軸と間に絶縁物を配置して
雨水や空気中の水分が両者間に入らないようにしてい
る。すなわち、本発明に係る絶縁操作棒は、外筒内に絶
縁されて回転自在に設けられ、先端に電気工事用工具が
装着される回転軸を備えた絶縁操作棒において、前記外
筒と前記回転軸との間に液体絶縁物を封入した構成とな
っている。外筒と回転軸とは、少なくとも軸方向の一部
が絶縁性強化プラスチックによって構成することが望ま
しい。強化プラスチックは、アクリル樹脂やポチエチレ
ン樹脂などとガラス繊維やアラミド繊維等との複合体で
ある繊維強化プラスチックであってよい。
【0007】また、本発明に係る間接活線作業装置は、
一端が枢支されて上下方向に揺動可能なアームと、この
アームの他端に傾動可能に枢着されるとともに、先端に
工具が装着される絶縁操作棒と、前記アームとこのアー
ムを枢着した支持部とに結合され、前記アームに作用す
る回転モーメントに応じた反対方向の回転モーメントを
前記アームに与えてバランス支持する第1バランス力発
生手段と、前記アームと前記絶縁操作棒とに結合され、
前記絶縁操作棒に作用する回転モーメントに応じた反対
方向の回転モーメントを前記絶縁操作棒に与えてバラン
ス支持する第2バランス力発生手段を備え、前記絶縁操
作棒は、少なくとも軸方向の一部が絶縁体からなる外筒
と、この外筒内に回転自在に設けられ、少なくとも軸方
向の一部が絶縁体からなり、先端に工具装着部が形成し
てある回転軸と、この回転軸と前記外筒との間に封入し
た液体絶縁物とを有する構成となっている。
一端が枢支されて上下方向に揺動可能なアームと、この
アームの他端に傾動可能に枢着されるとともに、先端に
工具が装着される絶縁操作棒と、前記アームとこのアー
ムを枢着した支持部とに結合され、前記アームに作用す
る回転モーメントに応じた反対方向の回転モーメントを
前記アームに与えてバランス支持する第1バランス力発
生手段と、前記アームと前記絶縁操作棒とに結合され、
前記絶縁操作棒に作用する回転モーメントに応じた反対
方向の回転モーメントを前記絶縁操作棒に与えてバラン
ス支持する第2バランス力発生手段を備え、前記絶縁操
作棒は、少なくとも軸方向の一部が絶縁体からなる外筒
と、この外筒内に回転自在に設けられ、少なくとも軸方
向の一部が絶縁体からなり、先端に工具装着部が形成し
てある回転軸と、この回転軸と前記外筒との間に封入し
た液体絶縁物とを有する構成となっている。
【0008】
【作用】上記のごとく構成した本発明の絶縁操作棒は、
外筒と回転軸との間に液体絶縁物を封入したことによ
り、降雨時に使用したとしても、外筒と回転軸との間に
雨水が浸入するおそれがなく、絶縁機能の低下を防止す
ることができる。また、外筒と回転軸との間に液体絶縁
物が存在しているため、長期間使用したとしても、空気
中の水分が外筒と回転軸との間に侵入することがなく、
結露を生じて絶縁機能が低下するような問題をなくすこ
とができる。また、外筒と回転軸との軸方向の少なくと
も一部を絶縁性の強化プラスチックによって形成する
と、絶縁操作棒の軽量化を図ることができるとともに、
絶縁性能を向上することができ、使用により絶縁塗料が
摩滅して絶縁性能が低下するなどの問題をなくすことが
できる。
外筒と回転軸との間に液体絶縁物を封入したことによ
り、降雨時に使用したとしても、外筒と回転軸との間に
雨水が浸入するおそれがなく、絶縁機能の低下を防止す
ることができる。また、外筒と回転軸との間に液体絶縁
物が存在しているため、長期間使用したとしても、空気
中の水分が外筒と回転軸との間に侵入することがなく、
結露を生じて絶縁機能が低下するような問題をなくすこ
とができる。また、外筒と回転軸との軸方向の少なくと
も一部を絶縁性の強化プラスチックによって形成する
と、絶縁操作棒の軽量化を図ることができるとともに、
絶縁性能を向上することができ、使用により絶縁塗料が
摩滅して絶縁性能が低下するなどの問題をなくすことが
できる。
【0009】また、本発明に係る間接活線作業装置は、
工具を操作する絶縁操作棒をアームに設けた第2バラン
ス力発生手段によってバランス支持するとともに、アー
ム自体を、支持部と支持アームとに結合した第1バラン
ス力発生手段によってバランス支持するため、作業者の
絶縁操作棒を支持するための労力を非常に小さくするこ
とができ、作業者の負担が大幅に軽減させる。しかも、
バランス力発生手段によってアームと絶縁操作棒が支持
されるため、作業者は絶縁操作棒の荷重をほとんど受け
ることがなく、アームに枢着した絶縁操作棒を任意の角
度に容易に保持し、また工具を所望の位置に容易に移動
配置することができ、絶縁操作棒の操作を容易、的確に
行えて作業能率を大幅に向上することができる。
工具を操作する絶縁操作棒をアームに設けた第2バラン
ス力発生手段によってバランス支持するとともに、アー
ム自体を、支持部と支持アームとに結合した第1バラン
ス力発生手段によってバランス支持するため、作業者の
絶縁操作棒を支持するための労力を非常に小さくするこ
とができ、作業者の負担が大幅に軽減させる。しかも、
バランス力発生手段によってアームと絶縁操作棒が支持
されるため、作業者は絶縁操作棒の荷重をほとんど受け
ることがなく、アームに枢着した絶縁操作棒を任意の角
度に容易に保持し、また工具を所望の位置に容易に移動
配置することができ、絶縁操作棒の操作を容易、的確に
行えて作業能率を大幅に向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る絶縁操作棒および間
接活線作業装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従
って詳細に説明する。
接活線作業装置の好ましい実施の形態を、添付図面に従
って詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の実施の形態に係る絶縁操
作棒の断面図である。図1において、絶縁操作棒10
は、回転軸12とその周囲に配置した外筒14とを有
し、二重円筒状をなしている。回転軸12は、例えばア
クリル樹脂やポリエチレン樹脂などの樹脂と、ガラス繊
維やアラミド繊維などの強化材とを複合して成形した繊
維強化プラスチックからなる絶縁性を有する円筒状のト
ルクチューブ16と、トルクチューブ16の両端に嵌合
させた金属製の栓体18、20からなっていて、トルク
チューブ16によって軸方向の絶縁が図られている。
作棒の断面図である。図1において、絶縁操作棒10
は、回転軸12とその周囲に配置した外筒14とを有
し、二重円筒状をなしている。回転軸12は、例えばア
クリル樹脂やポリエチレン樹脂などの樹脂と、ガラス繊
維やアラミド繊維などの強化材とを複合して成形した繊
維強化プラスチックからなる絶縁性を有する円筒状のト
ルクチューブ16と、トルクチューブ16の両端に嵌合
させた金属製の栓体18、20からなっていて、トルク
チューブ16によって軸方向の絶縁が図られている。
【0012】先端側の栓体18の先端には、工具装着部
であるスプライン軸部22が外筒14から突出して設け
てあって、このスプライン軸部22に電気工事用の各種
工具を着脱自在に嵌着できるようになっている。また、
後端側の栓体20の外端面には、回転軸12を回転させ
るための油圧モータ24を接続できるようになってい
る。さらに、各栓体18、20の内端側部は、小径部2
6となっており、この小径部26にトルクチューブ16
の端部を嵌合させて接着剤等によって固着してある。そ
して、各栓体18、20は、大径部の径がトルクチュー
ブ16の外径と同径に形成してあって、大径部の周面に
配置された軸受28を介して外筒14の内周面に回転自
在に取り付けてある。
であるスプライン軸部22が外筒14から突出して設け
てあって、このスプライン軸部22に電気工事用の各種
工具を着脱自在に嵌着できるようになっている。また、
後端側の栓体20の外端面には、回転軸12を回転させ
るための油圧モータ24を接続できるようになってい
る。さらに、各栓体18、20の内端側部は、小径部2
6となっており、この小径部26にトルクチューブ16
の端部を嵌合させて接着剤等によって固着してある。そ
して、各栓体18、20は、大径部の径がトルクチュー
ブ16の外径と同径に形成してあって、大径部の周面に
配置された軸受28を介して外筒14の内周面に回転自
在に取り付けてある。
【0013】外筒14は、回転軸12との間に空間を有
するように配置され、トルクチューブ16と同様の繊維
強化プラスチックからなる外筒本体30と、外筒本体3
0の両端に配置した金属製の円筒状保持部32とから構
成してあり、外筒本体30によって軸方向の絶縁が図ら
れている。そして、各保持部32の対向側、すなわち絶
縁操作棒10の中央側端部には小径部34が形成してあ
って、この小径部34の外周面に外筒本体30の端部が
外嵌してあり、外筒本体30と保持部32とが接着剤な
どによって固定され、一体化してある。また、各保持部
32の内部には、回転軸12を回転自在に支持している
軸受20が配置してあるとともに、軸受28の軸方向外
側にオイルシール36が配設してあって、回転軸12の
外周面と、外筒14の内周面との間に形成した空間に封
入した絶縁油(液体絶縁物)38が漏れ出るのを防止し
ている。なお、外筒14の後端側には、2点鎖線で示し
たように、作業装置などに取り付けるための取付フラン
ジ39を形成してもよい。
するように配置され、トルクチューブ16と同様の繊維
強化プラスチックからなる外筒本体30と、外筒本体3
0の両端に配置した金属製の円筒状保持部32とから構
成してあり、外筒本体30によって軸方向の絶縁が図ら
れている。そして、各保持部32の対向側、すなわち絶
縁操作棒10の中央側端部には小径部34が形成してあ
って、この小径部34の外周面に外筒本体30の端部が
外嵌してあり、外筒本体30と保持部32とが接着剤な
どによって固定され、一体化してある。また、各保持部
32の内部には、回転軸12を回転自在に支持している
軸受20が配置してあるとともに、軸受28の軸方向外
側にオイルシール36が配設してあって、回転軸12の
外周面と、外筒14の内周面との間に形成した空間に封
入した絶縁油(液体絶縁物)38が漏れ出るのを防止し
ている。なお、外筒14の後端側には、2点鎖線で示し
たように、作業装置などに取り付けるための取付フラン
ジ39を形成してもよい。
【0014】このように構成した実施の形態に係る絶縁
操作棒10は、絶縁体からなるトルクチューブ16と外
筒本体30との間に空間を形成し、この空間に鉱油など
の絶縁油38を封入したことにより、両者間に雨水や空
気中の水分が浸入するのを防ぐことができ、絶縁機能の
低下を招くようなことがない。また、回転軸12の本体
であるトルクチューブ16と外筒本体30とを繊維強化
プラスチックによって形成したことにより、絶縁操作棒
10の軽量化を図ることができるとともに、絶縁性能を
向上することができる。しかも、従来の絶縁操作棒のよ
うに絶縁塗料による絶縁でないため、使用に伴って絶縁
性能が低下するようなことがない。
操作棒10は、絶縁体からなるトルクチューブ16と外
筒本体30との間に空間を形成し、この空間に鉱油など
の絶縁油38を封入したことにより、両者間に雨水や空
気中の水分が浸入するのを防ぐことができ、絶縁機能の
低下を招くようなことがない。また、回転軸12の本体
であるトルクチューブ16と外筒本体30とを繊維強化
プラスチックによって形成したことにより、絶縁操作棒
10の軽量化を図ることができるとともに、絶縁性能を
向上することができる。しかも、従来の絶縁操作棒のよ
うに絶縁塗料による絶縁でないため、使用に伴って絶縁
性能が低下するようなことがない。
【0015】図2は、上記のごとく構成した絶縁操作棒
を備えた間接活線作業装置の説明図である。図2におい
て、活線作業装置40は、高所作業車両のバケット42
に取り付けるためのフック部44を有していて、このフ
ック部44をバケット42の上端縁に掛止させることに
より、活線作業装置40をバケット12に取り付けるこ
とができるようにしてある。そして、フック部44に
は、バケット42の内面に沿って上下方向に配置する昇
降レール46が固定してあって、この昇降レール46に
嵌合させた昇降ブロック48を矢印50のように上下方
向に移動させることにより、支持アーム52を上下方向
に移動できるようになっている。この支持アーム52
は、昇降ブロック48の上部に取り付けた旋回ブロック
54が設けてあって、旋回ブロック54を矢印56のよ
うに旋回させることにより、旋回ブロック54と一体に
水平面内で回転させることができるようにしてある。
を備えた間接活線作業装置の説明図である。図2におい
て、活線作業装置40は、高所作業車両のバケット42
に取り付けるためのフック部44を有していて、このフ
ック部44をバケット42の上端縁に掛止させることに
より、活線作業装置40をバケット12に取り付けるこ
とができるようにしてある。そして、フック部44に
は、バケット42の内面に沿って上下方向に配置する昇
降レール46が固定してあって、この昇降レール46に
嵌合させた昇降ブロック48を矢印50のように上下方
向に移動させることにより、支持アーム52を上下方向
に移動できるようになっている。この支持アーム52
は、昇降ブロック48の上部に取り付けた旋回ブロック
54が設けてあって、旋回ブロック54を矢印56のよ
うに旋回させることにより、旋回ブロック54と一体に
水平面内で回転させることができるようにしてある。
【0016】支持アーム52の先端には、詳細を後述す
るロッド装着部58が直立させて設けてあって、このロ
ッド装着部58に絶縁操作棒10が矢印59のように傾
動可能に取り付けてある。そして、支持アーム52は、
基端部が旋回ブロック54に固定した軸60に枢着して
あり、詳細を後述するように、矢印62のように上下方
向に揺動することにより、ロッド装着部58を介して取
り付けた絶縁操作棒10を、姿勢を変えずに上下動させ
ることができるようにしてある。また、支持アーム52
の基端部近くには、第1バランス力発生手段である第1
ガススプリング64が設けてあって、作業者66が手に
よって支持アーム52を上下方向に揺動させて手を離し
た際に、支持アーム52をその揺動位置にバランス支持
できるようにしてある。
るロッド装着部58が直立させて設けてあって、このロ
ッド装着部58に絶縁操作棒10が矢印59のように傾
動可能に取り付けてある。そして、支持アーム52は、
基端部が旋回ブロック54に固定した軸60に枢着して
あり、詳細を後述するように、矢印62のように上下方
向に揺動することにより、ロッド装着部58を介して取
り付けた絶縁操作棒10を、姿勢を変えずに上下動させ
ることができるようにしてある。また、支持アーム52
の基端部近くには、第1バランス力発生手段である第1
ガススプリング64が設けてあって、作業者66が手に
よって支持アーム52を上下方向に揺動させて手を離し
た際に、支持アーム52をその揺動位置にバランス支持
できるようにしてある。
【0017】第1ガススプリング64は、図3に示した
ように、ロッドを下方に向けた状態でシリンダヘッド部
が支持アーム52の基端部近くに枢着してある。また、
ガススプリング64のロッドの先端(下端)部には、ピ
ン68が紙面に直交した方向の両側に突出して設けてあ
って、このピン68がガイドブロック70に水平方向に
設けたガイド溝72に挿入してある。このガイドブロッ
ク70は、旋回ブロック54の下部に旋回ブロック54
と一体に形成したL字状ブラケット74の水平部75に
固定してある。そして、第1ガススプリング64は、ブ
ラケット74の垂直部76と平行に配置され、シリンダ
が支持アーム52と平行なリンク78を介して垂直部7
6の上部と連結してある。このため、ブラケット74の
垂直部76を含む旋回ブロック54、支持アーム52、
ガススプリング64とは平行リンクを形成しており、支
持アーム52が矢印62のように揺動すると、ガススプ
リング64のロッドに設けたピン68がガイド溝72に
沿って図3の左右方向に移動することにより、ガススプ
リング64が平行に変位するとともに、ガススプリング
64のロッドが伸縮し、ロッドの伸縮量に応じた力を支
持アーム52に与えて支持アーム52をその回動位置に
保持する。
ように、ロッドを下方に向けた状態でシリンダヘッド部
が支持アーム52の基端部近くに枢着してある。また、
ガススプリング64のロッドの先端(下端)部には、ピ
ン68が紙面に直交した方向の両側に突出して設けてあ
って、このピン68がガイドブロック70に水平方向に
設けたガイド溝72に挿入してある。このガイドブロッ
ク70は、旋回ブロック54の下部に旋回ブロック54
と一体に形成したL字状ブラケット74の水平部75に
固定してある。そして、第1ガススプリング64は、ブ
ラケット74の垂直部76と平行に配置され、シリンダ
が支持アーム52と平行なリンク78を介して垂直部7
6の上部と連結してある。このため、ブラケット74の
垂直部76を含む旋回ブロック54、支持アーム52、
ガススプリング64とは平行リンクを形成しており、支
持アーム52が矢印62のように揺動すると、ガススプ
リング64のロッドに設けたピン68がガイド溝72に
沿って図3の左右方向に移動することにより、ガススプ
リング64が平行に変位するとともに、ガススプリング
64のロッドが伸縮し、ロッドの伸縮量に応じた力を支
持アーム52に与えて支持アーム52をその回動位置に
保持する。
【0018】支持アーム52は、図4に示したように、
アーム本体となるケース80を有していて、このケース
80の先端部に軸受82を介して支持軸84が回転自在
に取り付けてある。この支持軸84の周面には、歯車8
6が固定してある。そして、歯車86には、旋回ブロッ
ク54に固定した軸60に回転自在に設けた歯車(図示
せず)との間に巻掛けした歯付きベルト88が巻掛けし
てある。また、軸60に設けた図示しない歯車と歯車8
6とは、外径と歯数とが等しく形成してある。これらの
支持軸84、歯車86、歯付きベルト88等は、支持ア
ーム52を揺動させたときに、絶縁操作棒10を姿勢を
変えずに上下させる姿勢保持機構を構成していて、支持
アーム52が揺動すると、軸60に設けた歯車によって
歯付きベルト88が回転させられ、この歯付きベルト8
8の回転が歯車86を介して支持軸84を回転させ、支
持軸84に取り付けたロッド装着部58が垂直状態に保
持されたまま上下する。
アーム本体となるケース80を有していて、このケース
80の先端部に軸受82を介して支持軸84が回転自在
に取り付けてある。この支持軸84の周面には、歯車8
6が固定してある。そして、歯車86には、旋回ブロッ
ク54に固定した軸60に回転自在に設けた歯車(図示
せず)との間に巻掛けした歯付きベルト88が巻掛けし
てある。また、軸60に設けた図示しない歯車と歯車8
6とは、外径と歯数とが等しく形成してある。これらの
支持軸84、歯車86、歯付きベルト88等は、支持ア
ーム52を揺動させたときに、絶縁操作棒10を姿勢を
変えずに上下させる姿勢保持機構を構成していて、支持
アーム52が揺動すると、軸60に設けた歯車によって
歯付きベルト88が回転させられ、この歯付きベルト8
8の回転が歯車86を介して支持軸84を回転させ、支
持軸84に取り付けたロッド装着部58が垂直状態に保
持されたまま上下する。
【0019】ロッド装着部58は、下部支持部材90と
上部円筒体92とからなっていて、下部支持部材90の
側面下部にレール状のスライダ94が水平方向に取り付
けてある。そして、このスライダ94は、ケース80を
貫通させた支持軸84の先端に設けた装着部96に固定
した凹状スライドガイド98に嵌合している。従って、
ロッド装着部30を支持アーム52の長手方向に移動さ
せると、スライダ94がスライドガイド98を摺動移動
し、ロッド装着部58の支持アーム52に対する取り付
け位置を変更できるようにしてある。
上部円筒体92とからなっていて、下部支持部材90の
側面下部にレール状のスライダ94が水平方向に取り付
けてある。そして、このスライダ94は、ケース80を
貫通させた支持軸84の先端に設けた装着部96に固定
した凹状スライドガイド98に嵌合している。従って、
ロッド装着部30を支持アーム52の長手方向に移動さ
せると、スライダ94がスライドガイド98を摺動移動
し、ロッド装着部58の支持アーム52に対する取り付
け位置を変更できるようにしてある。
【0020】上部円筒体92は、下部支持部材90に軸
受100を介して取り付けてあり、下部支持部材90と
の間で相対回転可能となっている。さらに、下部支持部
材90の側部には、図5に示したように、板状のブラケ
ット102が一体に形成してあって、このブラケット1
02の先端部上面に止め金具104が固定してある。そ
して、止め金具104は、上部円筒体92の下端部に螺
着する止めねじ106を螺合させることにより、下部支
持部材90と上部円筒体92との相対回転を阻止できる
ようにしてある。
受100を介して取り付けてあり、下部支持部材90と
の間で相対回転可能となっている。さらに、下部支持部
材90の側部には、図5に示したように、板状のブラケ
ット102が一体に形成してあって、このブラケット1
02の先端部上面に止め金具104が固定してある。そ
して、止め金具104は、上部円筒体92の下端部に螺
着する止めねじ106を螺合させることにより、下部支
持部材90と上部円筒体92との相対回転を阻止できる
ようにしてある。
【0021】上部円筒体92の周面には、軸方向および
周方向に等間隔で複数の凸部108が形成してある(図
5参照)。そして、上部円筒体92の外周面には、第2
バランス力発生手段である第2ガススプリング110、
112を取り付けるための取付リング114が嵌合して
いる。この取付リング114は、内周面に、上部円筒体
92の上下方向に隣接した凸部108間の溝116に嵌
まる突起118を備えている(図4参照)。この取付リ
ング114の突起118は、周方向に間欠的に形成して
あって、周方向の幅が上部円筒体92の周方向に隣接す
る凸部108間の間隙aより狭くなっていて、突起11
8を間隙aと対応した位置に合せることにより、取付リ
ング114を上下方向に移動させることができるように
してある。また、取付リング114の外周面には、一対
の軸部120が一体に突出形成してある。これら軸部1
20は、取付リング114の直径方向両側に形成してあ
って、各軸部120に第2ガススプリング110、11
2のロッド122の先端部が枢着してある。
周方向に等間隔で複数の凸部108が形成してある(図
5参照)。そして、上部円筒体92の外周面には、第2
バランス力発生手段である第2ガススプリング110、
112を取り付けるための取付リング114が嵌合して
いる。この取付リング114は、内周面に、上部円筒体
92の上下方向に隣接した凸部108間の溝116に嵌
まる突起118を備えている(図4参照)。この取付リ
ング114の突起118は、周方向に間欠的に形成して
あって、周方向の幅が上部円筒体92の周方向に隣接す
る凸部108間の間隙aより狭くなっていて、突起11
8を間隙aと対応した位置に合せることにより、取付リ
ング114を上下方向に移動させることができるように
してある。また、取付リング114の外周面には、一対
の軸部120が一体に突出形成してある。これら軸部1
20は、取付リング114の直径方向両側に形成してあ
って、各軸部120に第2ガススプリング110、11
2のロッド122の先端部が枢着してある。
【0022】第2ガススプリング110、112は、基
本構造が支持アーム52をバランス支持する第1ガスス
プリング64と同様の構造となっていて、本体シリンダ
124の外周面にねじ部(図示せず)が形成してある。
そして、本体シリンダ124の下部には、ロッド122
の上部を挿入したカバーシリンダ126が螺着してあっ
て、内部に高圧気体が封入してある。一方、ロッド12
2は、カバーシリンダ126に挿入した部分に抜けを防
止するストッパ128が取り付けてあるとともに、上端
に、シリンダ内を摺動するとともに、シリンダ内をヘッ
ド側室130とロッド側室132とに区画するピストン
134が固定してある。このピストン134には、図示
しない細孔が軸方向に形成してあって、この細孔を介し
てヘッド側室130とロッド側室132とが連通され、
ロッド122の初期位置を変えることができるようにな
っている。
本構造が支持アーム52をバランス支持する第1ガスス
プリング64と同様の構造となっていて、本体シリンダ
124の外周面にねじ部(図示せず)が形成してある。
そして、本体シリンダ124の下部には、ロッド122
の上部を挿入したカバーシリンダ126が螺着してあっ
て、内部に高圧気体が封入してある。一方、ロッド12
2は、カバーシリンダ126に挿入した部分に抜けを防
止するストッパ128が取り付けてあるとともに、上端
に、シリンダ内を摺動するとともに、シリンダ内をヘッ
ド側室130とロッド側室132とに区画するピストン
134が固定してある。このピストン134には、図示
しない細孔が軸方向に形成してあって、この細孔を介し
てヘッド側室130とロッド側室132とが連通され、
ロッド122の初期位置を変えることができるようにな
っている。
【0023】上部円筒体92の上端部には、揺動円筒体
136が枢着してあり、ガススプリング110、112
と同方向に、すなわち図4の紙面と直交した方向に揺動
(傾動)できるようになっている。そして、揺動円筒体
136は、上端に絶縁操作棒10が軸受138を介して
取り付けられるとともに、絶縁操作棒10の先端に装着
した図示しない工具を駆動させる油圧モータ24を内蔵
している。また、揺動円筒体136の上部外周面には、
上部円筒体92の凸部108と同様の凸部140が上下
方向と周方向とに等間隔で形成してある。これらの凸部
140の上下方向と周方向との形成ピッチは、上部円筒
体92の凸部108と同じにしてある。そして、揺動円
筒体136の上部外周面には、第2ガススプリング11
0、112の上端部であるヘッド部を支持する取付リン
グ142が外嵌している。この取付リング142は、内
周面に揺動円筒体136の上下方向の隣接した凸部14
0によって形成される溝144に嵌まる突起146を有
している。この突起146は、周方向の幅が揺動円筒体
136の周方向の隣接した凸部140間の間隙b(図4
参照)より狭くなっていて、突起146を間隙bと対応
した位置に合せることにより、取付リング142を上下
方向に移動させることができるようにしてある。
136が枢着してあり、ガススプリング110、112
と同方向に、すなわち図4の紙面と直交した方向に揺動
(傾動)できるようになっている。そして、揺動円筒体
136は、上端に絶縁操作棒10が軸受138を介して
取り付けられるとともに、絶縁操作棒10の先端に装着
した図示しない工具を駆動させる油圧モータ24を内蔵
している。また、揺動円筒体136の上部外周面には、
上部円筒体92の凸部108と同様の凸部140が上下
方向と周方向とに等間隔で形成してある。これらの凸部
140の上下方向と周方向との形成ピッチは、上部円筒
体92の凸部108と同じにしてある。そして、揺動円
筒体136の上部外周面には、第2ガススプリング11
0、112の上端部であるヘッド部を支持する取付リン
グ142が外嵌している。この取付リング142は、内
周面に揺動円筒体136の上下方向の隣接した凸部14
0によって形成される溝144に嵌まる突起146を有
している。この突起146は、周方向の幅が揺動円筒体
136の周方向の隣接した凸部140間の間隙b(図4
参照)より狭くなっていて、突起146を間隙bと対応
した位置に合せることにより、取付リング142を上下
方向に移動させることができるようにしてある。
【0024】取付リング142の外周面の直径方向両側
には、一対の枢支部148が突出して設けてある。これ
ら枢支部148は、図6に示したように、取付リング1
42の本体150に突出形成した一対の突出片152
と、この突出片152の先端に螺着するコ字状の取付け
片154とからなっているとともに、突出片152と取
付け片154によって、ガススプリング110、112
のヘッド部に螺着したサポートリング156を受入れる
長穴状貫通孔158が形成してある。そして、サポート
リング156には、第2ガススプリング110、112
の直径方向両側に一対の軸部160が形成してあり、こ
れらの軸部160が本体150と取付け片154とに設
けた枢支孔162に嵌合し、サポートリング156が取
付リング142に揺動自在に支持されている。
には、一対の枢支部148が突出して設けてある。これ
ら枢支部148は、図6に示したように、取付リング1
42の本体150に突出形成した一対の突出片152
と、この突出片152の先端に螺着するコ字状の取付け
片154とからなっているとともに、突出片152と取
付け片154によって、ガススプリング110、112
のヘッド部に螺着したサポートリング156を受入れる
長穴状貫通孔158が形成してある。そして、サポート
リング156には、第2ガススプリング110、112
の直径方向両側に一対の軸部160が形成してあり、こ
れらの軸部160が本体150と取付け片154とに設
けた枢支孔162に嵌合し、サポートリング156が取
付リング142に揺動自在に支持されている。
【0025】上記のごとく構成した実施形態の活線作業
装置40においては、絶縁操作棒10の先端に装着する
工具の重量に応じて第2ガススプリング110、112
の取付け位置を上下させ、絶縁操作棒10に作用する回
転モーメントに応じた反対方向の回転モーメントを揺動
円筒体136に与えて絶縁操作棒10をバランス支持で
きるようにする。すなわち、活線作業装置40を作業車
両のバケット12に取り付ける前、または取り付けた状
態において、図4に示したように、揺動円筒体136を
直立させてガススプリング110、112を張力0の伸
び切った状態にする。そして、取付けリング114、1
42を周方向に回転させて突起118、146の位置
を、上部円筒体92と揺動円筒体136との周方向の隣
接した凸部108、140間の間隙a、bとに対応した
位置に移動せる。
装置40においては、絶縁操作棒10の先端に装着する
工具の重量に応じて第2ガススプリング110、112
の取付け位置を上下させ、絶縁操作棒10に作用する回
転モーメントに応じた反対方向の回転モーメントを揺動
円筒体136に与えて絶縁操作棒10をバランス支持で
きるようにする。すなわち、活線作業装置40を作業車
両のバケット12に取り付ける前、または取り付けた状
態において、図4に示したように、揺動円筒体136を
直立させてガススプリング110、112を張力0の伸
び切った状態にする。そして、取付けリング114、1
42を周方向に回転させて突起118、146の位置
を、上部円筒体92と揺動円筒体136との周方向の隣
接した凸部108、140間の間隙a、bとに対応した
位置に移動せる。
【0026】突起118、146が間隙a、bと対応し
た位置となったならば、第2ガススプリング110、1
12を揺動円筒体136に沿って上下させ、ガススプリ
ング110、112により揺動円筒体136に与える回
転モーメントが、予め求めてある絶縁操作棒10に作用
する回転モーメントに見合ったものとなる位置にする。
その後、取付けリング114、142を周方向に回転さ
せ、これらの内周面に設けた突起118、146を上下
方向に隣接した凸部108、140間の溝116、14
4に挿入し、ねじやピン打ち等によって取付けリング1
14、142を上部円筒体92と揺動円筒体136とに
固定する。このとき、取付けリング114、142の軸
部120、160の軸線と、揺動円筒体136の揺動中
心の軸線とが平行となるようにする。
た位置となったならば、第2ガススプリング110、1
12を揺動円筒体136に沿って上下させ、ガススプリ
ング110、112により揺動円筒体136に与える回
転モーメントが、予め求めてある絶縁操作棒10に作用
する回転モーメントに見合ったものとなる位置にする。
その後、取付けリング114、142を周方向に回転さ
せ、これらの内周面に設けた突起118、146を上下
方向に隣接した凸部108、140間の溝116、14
4に挿入し、ねじやピン打ち等によって取付けリング1
14、142を上部円筒体92と揺動円筒体136とに
固定する。このとき、取付けリング114、142の軸
部120、160の軸線と、揺動円筒体136の揺動中
心の軸線とが平行となるようにする。
【0027】絶縁操作棒10が直立した状態において
は、第2ガススプリング110、112が伸び切った状
態となっていて、ガススプリング110、112の張力
は0であり、絶縁操作棒10は揺動円筒体136を介し
てロッド装着部58の上部円筒体92に支持されてい
る。そして、第2ガススプリング110、112は、絶
縁操作棒10が傾斜すると、ロッド122が本体シリン
ダ124内に押し込まれて押込み量に比例した力を発生
し、絶縁操作棒10に作用する回転モーメントに見合っ
た反対方向の回転モーメントを揺動円筒体136に与え
て絶縁操作棒10をバランス支持する。
は、第2ガススプリング110、112が伸び切った状
態となっていて、ガススプリング110、112の張力
は0であり、絶縁操作棒10は揺動円筒体136を介し
てロッド装着部58の上部円筒体92に支持されてい
る。そして、第2ガススプリング110、112は、絶
縁操作棒10が傾斜すると、ロッド122が本体シリン
ダ124内に押し込まれて押込み量に比例した力を発生
し、絶縁操作棒10に作用する回転モーメントに見合っ
た反対方向の回転モーメントを揺動円筒体136に与え
て絶縁操作棒10をバランス支持する。
【0028】一方、支持アーム52を上下方向に揺動さ
せると、リンク78が支持アーム52と一体に揺動す
る。リンク78は、支持アーム52とともに平行リンク
を構成しているため、第1ガススプリング64を水平方
向に平行に変位させる。そして、ガススプリング64
は、直立した状態で平行変位するとともに、ロッドが伸
縮して支持アーム52をバランス支持する一定の力を発
生する。
せると、リンク78が支持アーム52と一体に揺動す
る。リンク78は、支持アーム52とともに平行リンク
を構成しているため、第1ガススプリング64を水平方
向に平行に変位させる。そして、ガススプリング64
は、直立した状態で平行変位するとともに、ロッドが伸
縮して支持アーム52をバランス支持する一定の力を発
生する。
【0029】このため、作業者66は、絶縁操作棒10
を操作したり作業に必要な所定の角度に保持するための
労力を殆ど必要とせず、絶縁操作棒10の先端に設けた
工具を容易、的確に操作することができ、作業者の負担
を軽減できるとともに、作業を迅速に行うことができ
る。
を操作したり作業に必要な所定の角度に保持するための
労力を殆ど必要とせず、絶縁操作棒10の先端に設けた
工具を容易、的確に操作することができ、作業者の負担
を軽減できるとともに、作業を迅速に行うことができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る絶
縁操作棒によれば、外筒と回転軸との間に液体絶縁物を
封入したことにより、降雨時に使用したとしても、外筒
と回転軸との間に雨水が浸入するおそれがなく、絶縁機
能の低下を防止することができる。また、外筒と回転軸
との間に液体絶縁物が存在しているため、長期間使用し
たとしても、空気中の水分が外筒と回転軸との間に侵入
することがなく、結露を生じて絶縁機能が低下するよう
な問題をなくすことができる。そして、外筒と回転軸と
の少なくとも軸方向の一部を絶縁性の強化プラスチック
によって形成したことにより、絶縁操作棒の軽量化を図
ることができるとともに、絶縁性能を向上することがで
きる。
縁操作棒によれば、外筒と回転軸との間に液体絶縁物を
封入したことにより、降雨時に使用したとしても、外筒
と回転軸との間に雨水が浸入するおそれがなく、絶縁機
能の低下を防止することができる。また、外筒と回転軸
との間に液体絶縁物が存在しているため、長期間使用し
たとしても、空気中の水分が外筒と回転軸との間に侵入
することがなく、結露を生じて絶縁機能が低下するよう
な問題をなくすことができる。そして、外筒と回転軸と
の少なくとも軸方向の一部を絶縁性の強化プラスチック
によって形成したことにより、絶縁操作棒の軽量化を図
ることができるとともに、絶縁性能を向上することがで
きる。
【0031】また、本発明に係る間接活線作業装置によ
ればは、工具を操作する絶縁操作棒をアームに設けた第
2バランス力発生手段によってバランス支持し、またア
ーム自体を、支持部と支持アームとに結合した第1バラ
ンス力発生手段によってバランス支持するため、作業者
の絶縁操作棒を支持するための労力を非常に小さくする
ことができ、作業者の負担が大幅に軽減させる。しか
も、作業者は、絶縁操作棒の荷重をほとんど受けること
がないため、アームに枢着した絶縁操作棒を任意の角度
に容易に保持することができ、絶縁操作棒の操作を容
易、的確に行えて作業能率を大幅に向上することができ
る。
ればは、工具を操作する絶縁操作棒をアームに設けた第
2バランス力発生手段によってバランス支持し、またア
ーム自体を、支持部と支持アームとに結合した第1バラ
ンス力発生手段によってバランス支持するため、作業者
の絶縁操作棒を支持するための労力を非常に小さくする
ことができ、作業者の負担が大幅に軽減させる。しか
も、作業者は、絶縁操作棒の荷重をほとんど受けること
がないため、アームに枢着した絶縁操作棒を任意の角度
に容易に保持することができ、絶縁操作棒の操作を容
易、的確に行えて作業能率を大幅に向上することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態に係る絶縁操作棒の断面図
である。
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る間接活線作業装置の
説明図である。
説明図である。
【図3】実施の形態に係る第1ガススプリングの取り付
け状態の説明図である。
け状態の説明図である。
【図4】実施の形態に係る第2ガススプリングの取り付
け状態の詳細を示す断面図である。
け状態の詳細を示す断面図である。
【図5】実施の形態に係る第2ガススプリングの取り付
け状態を示す側面図である。
け状態を示す側面図である。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図である。
10 絶縁操作棒 12 回転軸 14 外筒 16 トルクチューブ 30 外筒本体 38 液体絶縁物(絶縁油) 40 活線作業装置 52 支持アーム 54 支持部(旋回ブロック) 58 ロッド装着部 64 第1バランス力発生手段(第1ガスス
プリング) 110、112 第2バランス力発生手段(第2ガスス
プリング)
プリング) 110、112 第2バランス力発生手段(第2ガスス
プリング)
フロントページの続き (72)発明者 大橋 弘隆 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 外筒内に絶縁されて回転自在に設けら
れ、先端に電気工事用工具が装着される回転軸を備えた
絶縁操作棒において、前記外筒と前記回転軸との間に液
体絶縁物を封入したことを特徴とする絶縁操作棒。 - 【請求項2】 前記外筒と前記回転軸とは、少なくとも
軸方向の一部が絶縁性強化プラスチックによって構成し
たことを特徴とする請求項1に記載の絶縁操作棒。 - 【請求項3】 一端が枢支されて上下方向に揺動可能な
アームと、 このアームの他端に傾動可能に枢着されるとともに、先
端に工具が装着される絶縁操作棒と、 前記アームとこのアームを枢着した支持部とに結合さ
れ、前記アームに作用する回転モーメントに応じた反対
方向の回転モーメントを前記アームに与えてバランス支
持する第1バランス力発生手段と、 前記アームと前記絶縁操作棒とに結合され、前記絶縁操
作棒に作用する回転モーメントに応じた反対方向の回転
モーメントを前記絶縁操作棒に与えてバランス支持する
第2バランス力発生手段を備え、 前記絶縁操作棒は、少なくとも軸方向の一部が絶縁体か
らなる外筒と、この外筒内に回転自在に設けられ、少な
くとも軸方向の一部が絶縁体からなり、先端に工具装着
部が形成してある回転軸と、この回転軸と前記外筒との
間に封入した液体絶縁物とを有している、 ことを特徴とする間接活線作業装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26369096A JP3247841B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 間接活線作業装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26369096A JP3247841B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 間接活線作業装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1094124A true JPH1094124A (ja) | 1998-04-10 |
JP3247841B2 JP3247841B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=17392991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26369096A Expired - Fee Related JP3247841B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 間接活線作業装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247841B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009022643A1 (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 繊維強化樹脂製筒部材の製造方法 |
KR100918812B1 (ko) | 2007-12-12 | 2009-09-25 | 한국원자력연구원 | 절연구조의 활선작업 로봇 팔 |
CN105024307A (zh) * | 2015-08-19 | 2015-11-04 | 国网新疆电力公司昌吉供电公司 | 带电紧固针瓶螺帽绝缘操作杆 |
CN105869797A (zh) * | 2016-05-16 | 2016-08-17 | 江苏神马电力股份有限公司 | 导向装置及带有操作杆的绝缘子 |
JP2021502790A (ja) * | 2017-09-01 | 2021-01-28 | デウォン エレクトリック カンパニー リミテッドDaewon Electric Co.,Ltd | 活線作業用手動油圧式多機能特高圧絶縁ギアグリッパープライヤースティック及びそのプライヤースティックを用いた間接活線工法 |
CN115122355A (zh) * | 2022-07-27 | 2022-09-30 | 上海卓昕医疗科技有限公司 | 医疗机器人 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP26369096A patent/JP3247841B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
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