JPH1092565A - 誘導加熱用コイルの形成方法 - Google Patents

誘導加熱用コイルの形成方法

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JPH1092565A
JPH1092565A JP24187496A JP24187496A JPH1092565A JP H1092565 A JPH1092565 A JP H1092565A JP 24187496 A JP24187496 A JP 24187496A JP 24187496 A JP24187496 A JP 24187496A JP H1092565 A JPH1092565 A JP H1092565A
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JP
Japan
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litz wire
induction heating
coil
heating coil
wire
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Withdrawn
Application number
JP24187496A
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English (en)
Inventor
Kazuya Tsurusaki
一也 鶴崎
Yuji Asahara
裕司 浅原
Hirotomo Tagata
浩智 田方
Roi Kagami
路以 鏡
Takeya Kawamura
武也 川村
Shinji Seze
新二 瀬々
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satake Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量炊飯釜等に使用することができるもの
とし、リッツ線の素細の細線化、コイル形成時における
素線の断線の防止、電気的絶縁性の向上、機械的強度の
向上を可能とする。 【解決手段】 リッツ線1を薄膜熱収縮チューブ3に通
した後、同チューブ3を加熱して収縮させ、同チューブ
3によりリッツ線1を固縛し、次に、固縛されたリッツ
線1をコイル状に形成するものとし、また、薄膜熱収縮
コイル3により固縛されコイル状に形成されたリッツ線
1を樹脂系モールド材5により被覆して固化するものと
し、更に、上記樹脂系モールド材5としてエポキシ樹脂
を用いるものとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用炊飯に用い
られる誘導加熱炊飯装置等に適用される誘導加熱用コイ
ルの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯装置において、家庭用炊飯釜
としては、特願平7−100054号に開示された発明
がある。
【0003】この発明においては、図3(a)に示すよ
うに、高周波用に表面に絶縁被膜を形成し、その上に融
着層を設けた素線12を束ねたリッツ線11を用い、図
3(b)に示すように円筒状の釜の底面および側面の形
状に合わせて円形状とした誘導加熱用コイルを成形し、
このコイルを加熱融着後に図3(c)に示すように内枠
13に設置している。
【0004】このような誘導加熱用コイルを使用した例
えば1升炊き規模程度の家庭用炊飯釜は、国内のほとん
どの家庭に行き渡っているが、例えば一度に5升以上の
大量の米を処理する必要がある業務用炊飯等の場合は、
電力による誘導加熱システムはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の炊飯装置におい
て、家庭用炊飯釜の場合は、前記のように釜の容量が少
なく加熱コイルが小さくてよい上に使用頻度が非常に少
ないため、現状の誘導加熱用コイルで使用上の問題はな
かった。
【0006】しかし、業務用の場合には、大容量の電流
を流し、使用頻度が多いため、信頼性がより高いこと、
熱効率が良いこと、及び誘導加熱用コイルが大型化して
も十分な強度を有し、変形しにくいことが求められる。
【0007】高周波電流の場合、電流は高周波の性質上
導線の外周部を流れ、中心部には流れにくい。そのた
め、外周を絶縁した細い素線を束ねたリッツ線を用い、
それぞれの素線の外周部に高周波を流すことにより、効
率化および発熱抑制を図っている。高周波電流は浸透深
さが浅いため、同じ断面積のリッツ線を用いる場合、素
線の径を細くし、本数を増やす方が有利なためである。
【0008】従来の家庭用炊飯器の誘導加熱用コイル
は、1KW以下の出力であり、素線の太さが0.3mm以上
のリッツ線を使用してコイルを成形していたが、使用上
の問題はなかった。
【0009】しかし、大電流を流す必要がある業務用炊
飯装置の場合は、発熱抑制が不可欠なため、素線をさら
に細くしたリッツ線を用い、それを所定の形に曲げて形
成する必要があるが、リッツ線を構成する素線同士の摩
擦、加熱・冷却時の伸び差の違い、治具との接触等で絶
縁層のはがれや断線等が生じやすくなる。そのため、成
形時あるいは加熱・冷却の温度履歴時、隣り合う素線同
士の相対的位置ずれが発生しないようにきつく固縛する
必要がある。
【0010】このリッツ線を固縛するために被覆する場
合、従来から電源コード等で採用されているビニール、
布等を使用すると、柔らか過ぎて十分な固縛強度が得ら
れない上に被覆材料が厚くなるため、釜とのギャップが
広がって熱効率が下がり、被覆材料の耐熱温度も誘導加
熱用コイルに使用するには不十分である。
【0011】また、業務用炊飯システムでは、家庭用炊
飯器と異なり、リッツ線全体を支える内枠のない場合が
ある。そのため、リッツ線を成形後にそのまま使用する
と、自重あるいは加熱時の材料強度の減少、加熱・冷却
のくり返し使用等による変形が生じ、誘導加熱用コイル
と炊飯釜とのギャップにずれが生じたり、炊飯釜が変形
してコイルに乗るような異常が生じた場合は、荷重に耐
えられない等の課題がある。本発明は上記の課題を解決
しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明に係る誘導加熱用コイルの
形成方法においては、リッツ線を薄膜熱収縮チューブに
通し、次に、薄膜熱収縮チューブを加熱し収縮させて薄
膜熱収縮チューブによりリッツ線を固縛した後、固縛さ
れたリッツ線をコイル状に形成することを特徴としてい
る。
【0013】本発明においては、リッツ線を薄膜熱収縮
チューブにより固縛しているため、コイル成形時の引っ
張り荷重などや治具との接触による素線の断線を防止す
ることが可能となる。
【0014】また、素線の断線の防止が可能となったこ
とにより素線を細線化することができ、発熱量の抑制が
可能になるとともに、リッツ線を薄膜チューブに通すこ
とによりリッツ線同士の電気的絶縁性の向上が可能とな
り、効率の向上が可能となる。
【0015】(2)本発明は、上記発明(1)に記載の
誘導加熱用コイルの形成方法において、薄膜熱収縮チュ
ーブにより固縛されたリッツ線をコイル状に形成した
後、リッツ線に樹脂系モールド材を被覆し、固化させる
ことを特徴としている。
【0016】本発明においては、誘導加熱用コイルが樹
脂系モールド材により固化され、誘導加熱用コイルが剛
体となるため、その変形が抑制されるとともに、炊飯釜
の異常時に炊飯釜の荷重を支え、炊飯釜の落下防止が可
能となる。
【0017】(3)本発明は、上記発明(2)に記載の
誘導加熱用コイルの形成方法において、上記樹脂系モー
ルド材としてエポキシ樹脂を使用したことを特徴として
いる。
【0018】本発明においては、上記発明(2)におけ
る樹脂系モールド材をエポキシ樹脂としたため、誘導加
熱用コイルの変形と、炊飯釜の異常時における炊飯釜の
落下を確実に防止することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係る誘導
加熱用コイルの形成方法について、図1により説明す
る。
【0020】図1に示す本実施形態に係る形成方法にお
いては、まず、複数の素線を束ねてリッツ線1を形成
し、このリッツ線1を図1(a)に示すように薄膜熱収
縮チューブ3に通した後、薄膜熱収縮チューブ3をドラ
イヤ6その他により加熱して収縮させ、リッツ線1を薄
膜熱収縮チューブ3できつく固縛する。
【0021】次に、図1(b)に示すように、薄膜熱収
縮チューブ3できつく固縛されたリッツ線1をコイル形
成用治具4に巻き付けてコイル状に形成する。最後に、
コイル状に形成されたリッツ線1を樹脂系モールド材5
により固め、その半分と断面が示された図1(c),
(d)に示すような形状の誘導加熱用コイルの形成を完
了する。
【0022】上記において、リッツ線1のコイル形成用
治具4への巻き付け作業は、リッツ線1に張力をかけな
がら巻き付けているが、リッツ線1は薄膜熱収縮チュー
ブ3の締付力に守られて、素線同士の摩擦、引っ張り荷
重の素線毎のアンバランス、増し締めなどによる素線の
断線がなくなり、また、リッツ線1の外周が薄膜熱収縮
チューブ3に覆われているため、コイル形成用治具4と
の接触によるコイルの損傷を防止することができた。
【0023】このように、コイルの断線やコイルの損傷
の防止が可能になったため、大容量の炊飯釜の誘導加熱
用コイルのリッツ線1に径が0.1〜0.16mmの素線
を採用することができるようになり、発熱の抑制を実現
し、従来の径が0.32mmの素線を用いた誘導加熱用コ
イルに比べ発熱量を大幅に低減することができた。
【0024】また、誘導加熱用コイルの絶縁膜は、樹脂
系モールド材5と薄膜熱収縮チューブとの併用によりリ
ッツ線1の太さとほぼ同じくらいの厚さで形成されてい
る。そのため、加熱コイルと釜との距離を広げる必要が
なく、炊飯のための誘導加熱用コイルによる最適条件で
の加熱が可能になった。
【0025】また、モールド材5により誘導加熱用コイ
ルが固化・剛体化されているため、コイル自重はもちろ
ん炊飯時の釜の重さも支え得る機械的強度を有するもの
となった。
【0026】本実施形態に係る誘導加熱用コイルを炊飯
釜に配置した状態を図2に示している。図2において
は、長円形の誘導加熱用コイル8を炊飯釜7の底面に3
個、側面に各1個の計7個配置しているが、その数およ
び形状は炊飯釜の形状あるいはシステムに合わせて丸く
することも矩形にすることも可能である。
【0027】なお、上記樹脂系モールド材5としては、
良好な絶縁性や強度を確保する上でエポキシ樹脂が適当
であり、これを用いることにより、誘導加熱用コイルの
変形や、炊飯釜の異常時におけるその落下防止が可能と
なった。
【0028】
【発明の効果】本発明の誘導加熱用コイルの形成方法に
おいては、リッツ線を薄膜熱収縮チューブに通した後、
同チューブを加熱して収縮させ、同チューブによりリッ
ツ線を固縛し、次に、固縛されたリッツ線をコイル状に
形成するものとしたことによって、大容量の炊飯釜での
使用、コイル成形時における素線の断線の防止、素線の
細線化による発熱量の低減、電気的絶縁性の向上による
効率向上が可能となり、また、薄膜熱収縮コイルにより
固縛されコイル状に形成されたリッツ線を樹脂系モール
ド材により被覆して固化するものとしたことによって、
機械的強度を向上させることができ、その異常時におけ
る炊飯釜の落下防止が可能となり、更に、上記樹脂系モ
ールド材としてエポキシ樹脂を用いるものとしたことに
よって、上記炊飯釜の落下を確実に防止することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る誘導加熱用コイル
の形成方法の説明図で、(a)は薄膜熱収縮チューブの
加熱時、(b)は誘導加熱用コイルの形成時、(c)は
樹脂系モールド材の被覆完了時の説明図、(d)は
(c)のA−A矢視図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る誘導加熱用コイル
が炊飯釜に配置された状態の説明図で、(a)は正面断
面図、(b)は(a)のB−B矢視図、(c)は(a)
のC−C矢視図、(d)は正面図である。
【図3】従来の装置の説明図で、(a)はリッツ線、
(b)はリッツ線より形成されたコイル、(c)はリッ
ツ線よりなるコイルが配設された炊飯釜の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 リッツ線 2 素線 3 薄膜熱収縮チューブ 4 コイル形成用治具 5 樹脂系モールド材 7 炊飯釜 8 誘導加熱用コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田方 浩智 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 鏡 路以 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 川村 武也 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 瀬々 新二 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リッツ線を薄膜熱収縮チューブに通し、
    次に、薄膜熱収縮チューブを加熱し収縮させて薄膜熱収
    縮チューブによりリッツ線を固縛した後、固縛されたリ
    ッツ線をコイル状に形成することを特徴とする誘導加熱
    用コイルの形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導加熱用コイルの形
    成方法において、薄膜熱収縮コイルにより固縛されたリ
    ッツ線をコイル状に形成した後、リッツ線に樹脂系モー
    ルド材を被覆し、固化させることを特徴とする誘導加熱
    用コイルの形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の誘導加熱用コイルの形
    成方法において、上記樹脂系モールド材としてエポキシ
    樹脂を使用したことを特徴とする誘導加熱用コイルの形
    成方法。
JP24187496A 1996-09-12 1996-09-12 誘導加熱用コイルの形成方法 Withdrawn JPH1092565A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004017681A1 (ja) * 2002-08-15 2004-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 誘導加熱用コイル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004017681A1 (ja) * 2002-08-15 2004-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 誘導加熱用コイル
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