JPH1092331A - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JPH1092331A
JPH1092331A JP24446796A JP24446796A JPH1092331A JP H1092331 A JPH1092331 A JP H1092331A JP 24446796 A JP24446796 A JP 24446796A JP 24446796 A JP24446796 A JP 24446796A JP H1092331 A JPH1092331 A JP H1092331A
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JP
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phosphor
green
blue
red
electron
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JP24446796A
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Yukio Koizumi
幸生 小泉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極電流に基づく陰極負荷(カソードローデ
ィング)を3本の陰極間でほぼ等しくして3本の陰極の
電子放射寿命を等しくし、同時に、表示画面の輝度を向
上させ、ランディング裕度を保持させるカラー受像管を
提供する。 【解決手段】 インライン状に配置された3本の赤用、
緑用、青用電子銃5R、5G、5Bを備え、青用電子銃
5Bが中央に配置された電子銃構体5と、赤用、青用、
緑用の3本の電子ビーム6R、6B、6Gがグルーピン
グするように配置したシャドウマスク4と、青色螢光体
2Bの幅を赤色螢光体2Rや緑色螢光体2Gの幅よりも
幅狭になるように構成した螢光面2とを具備する。この
場合、赤色螢光体2R、青色螢光体2B、緑色螢光体2
Gの幅をこのように選ぶと、各色の陰極を流れる陰極電
流が均一化されて3本の陰極の電子放射寿命が等しくな
り、シャドウマスク4の前記配置により表示画面の輝度
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管に係
わり、特に、インライン状に配置された3本の赤用、緑
用、青用電子銃を備え、これら3本の電子銃に流れる陰
極電流を概略等しくして表示画像の経年色変化を抑え、
かつ、表示画像の明るさを既知のものより向上させたカ
ラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー受像管においては、イン
ライン型電子銃構体、即ち、3本の赤用、緑用、青用電
子銃を1直線になるように配置した電子銃構体が多く用
いられている。
【0003】ここで、図3は、かかる既知のインライン
型電子銃構体を有するカラー受像管の概略構成の一例を
示す断面図である。
【0004】図3に示されるように、カラー受像管は、
断面が概略台形をした角形前部を有し、前部内面に螢光
面36を形成したパネル部31と、小径の円筒体からな
り、内部にインライン型電子銃構体34を収納したネッ
ク部32と、概略漏斗状をなし、パネル部31とネック
部32とを連接するファンネル部33とで構成されたガ
ラスバルブ(真空外囲器)を有するもので、パネル部3
1の内部には螢光面36に対向した位置に多くの電子ビ
ーム通過孔(図示なし)を有するシャドウマスク35が
配置され、ファンネル部33のネック部32に近い外周
部には偏向ヨーク37が配置されている。
【0005】このカラー受像管の動作時に、インライン
型電子銃構体34の3本の赤用、緑用、青用電子銃から
それぞれ投射された赤用電子ビームR、緑用電子ビーム
G、青用電子ビームBは、シャドウマスク35の1つの
電子ビーム通過孔を通して、螢光面36に設けられた赤
色、緑色、青色の各螢光体(図1には図示なし)に、各
別に射突するように、カラー受像管内の3本の電子ビー
ムR、G、Bの各進路が選択的に制御される。
【0006】次いで、図4は、図3に図示されたカラー
受像管に用いられるインライン型電子銃構体34の概略
構成を示す断面図である。
【0007】図4に示されように、インライン型電子銃
構体34は、赤用電子ビームRを放射する赤用陰極41
Rと、緑用電子ビームGを放射する緑用陰極41Gと、
青用電子ビームBを放射する青用陰極41Bと、3つの
電子ビーム通過孔47R、47G、47Bを有する板状
の第1格子電極42と、同じく3つの電子ビーム通過孔
48R、48G、48Bを有する板状の第2格子電極4
3と、陰極(底面)側に3つの電子ビーム通過孔49
R、49G、49Bを有し、螢光面側に3つの開口部5
0R、50G、50Bを有するカップ状の第3格子電極
44と、陰極側に3つの開口部51R、51G、51B
を有し、螢光面側が開放されてシールドカップ46の底
面に結合されている短長筒状の第4格子電極45と、陰
極(底面)側に3つの電子ビーム通過孔52R、52
G、52Bを有するカップ状のシールドカップ46とか
らなっている。この場合、赤用陰極41R、第1格子電
極42の電子ビーム通過孔47R、第2格子電極43の
電子ビーム通過孔48R、第3格子電極44の電子ビー
ム通過孔49R及び開口部50R、第4格子電極45の
開口部51R、シールドカップ46の電子ビーム通過孔
52Rからなる構成部分は、実質的に赤用電子銃34R
を構成しているもので、他の2色についても同様の構成
部分によって緑用電子銃34G及び青用電子銃34Bを
構成している。
【0008】前記構成によるインライン型電子銃構体3
4において、赤用陰極41Rから放射された赤用電子ビ
ームR、緑用陰極41Gから放射された緑用電子ビーム
G、青用陰極41Bから放射された青用電子ビームB
は、それぞれ、第1格子電極42の電子ビーム通過孔4
7R、47G、47B、第2格子電極43の電子ビーム
通過孔48R、48G、48B、第3格子電極44の電
子ビーム通過孔49R、49G、49B及び開口部50
R、50G、50B、第4格子電極45の開口部51
R、51G、51B、シールドカップ46の電子ビーム
通過孔52R、52G、52Bを通ることにより、両サ
イドにある赤用電子ビームR及び青用電子ビームBが中
央にある緑用電子ビームG側に集中される。続いて、赤
用電子ビームR、緑用電子ビームG、青用電子ビームB
は、偏向コイル37の磁界によって磁界中心から所定方
向に偏向され、図4に図示されていないシャドウマスク
35の1つの電子ビーム通過孔を通った後、赤用電子ビ
ームRは螢光面36の赤色螢光体に、緑用電子ビームG
は螢光面36の緑色螢光体に、青用電子ビームBは螢光
面36の青色螢光体に射突し、それらの螢光体を射突し
た電子ビームのエネルギに応じた輝度で発光させ、螢光
面36に所要の画像を表示させる。
【0009】ところで、カラー受像管においては、イン
ライン型電子銃構体34の赤用電子銃34R、緑用電子
銃34G、青用電子銃34Bから各別に放射された赤用
電子ビームR、緑用電子ビームG、青用電子ビームBか
らなる3本の電子ビームを、それぞれ、赤色、緑色、青
色螢光体に確実に射突する機能(ビームランディング機
能)及びこれらの3本の電子ビームを集中させる機能
(コンバーゼンス機能)が要求される。これらの要求が
満たされない場合は、それぞれの画素に色むら及び色ず
れが生じ、表示画像の鮮明度が失われることになる。
【0010】このため、カラー受像管においては、イン
ライン型電子銃構体34における赤用電子銃34R、緑
用電子銃34G、青用電子銃34Bの間隔、即ち、赤用
陰極41R、緑用陰極41G、青用陰極41Bから放射
される赤用電子ビームR、緑用電子ビームG、青用電子
ビームBの間隔(この間隔をS寸法という)を正確に設
定し、このS寸法を基準としてシャドウマスク35や螢
光面36における各素子の間隔を定めるようにしてい
る。
【0011】図5は、図3に図示されたカラー受像管に
おいて、インライン型電子銃構体34とシャドウマスク
35と螢光面36との配置関係を示す部分構成図であ
る。
【0012】図5において、53R、53G、53Bは
それぞれ螢光面36に設けられた赤色螢光体、緑色螢光
体、青色螢光体、541 、542 はシャドウマスク35
に設けられた電子ビーム通過孔であり、その他、図3及
び図4に図示された構成要素と同じ構成要素については
同じ符号を付けている。
【0013】図5に示されるように、既知のカラー受像
管における螢光面36上の赤色螢光体53R、緑色螢光
体53G、青色螢光体53Bの幅はいずれも同じで、例
えば0.18mmになっており、同じ色の螢光体ピッチ
(赤色螢光体−赤色螢光体、緑色螢光体−緑色螢光体、
青色螢光体−青色螢光体)はいずれも同じで、例えば
0.9mmになっている。また、隣接する螢光体間隔
(赤色螢光体−緑色螢光体、緑色螢光体−青色螢光体、
青色螢光体−赤色螢光体)は、例えば0.12mmにな
っている。
【0014】この場合、それぞれの螢光体53R、53
G、53Bの間は、表示画像のコントラストを向上する
ために黒鉛がコートされ、いわゆるブラックマトリクス
(BM)構成になっている。また、既知のインライン型
電子銃構体34においては、中央に配置される陰極から
放射される電子ビームのフォーカス特性が比較的良好に
なることから、通常、人間の目に与える影響の最も大き
い緑用陰極41Gを配置し、前述のように、緑用陰極4
1Gと赤用陰極41Rとの間隔及び緑用陰極41Gと青
用陰極41Bとの間隔、即ち、緑用電子ビームGと赤用
電子ビームRとの間隔、緑用電子ビームGと青用電子ビ
ームBとの間隔(S寸法)が等しくなるように配置構成
している。このような配置構成にしている理由は、パネ
ル部1の内面の螢光面36に形成されている赤色螢光体
53R、緑色螢光体53G、青色螢光体53Bが同じ幅
のものであるとき、電子ビームに対する照射裕度(ラン
ディング裕度)は、緑用電子ビームGと赤用電子ビーム
Rとの間隔、緑用電子ビームGと青用電子ビームBとの
間隔(S寸法)が等しいときに最も大きくなるためであ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】カラー受像管において
は、陰極を流れる電流(陰極電流)の大きさが陰極の寿
命に大きな影響を及ぼすことが知られている。即ち、既
知のカラー受像管において、通常、用いられている酸化
物陰極は、陰極電流を大きくするにしたがって、電子放
射物質層(オキサイド層)がジュール熱によって加熱さ
れ、オキサイドが蒸発・消耗するようになるので、陰極
の寿命特性の点から見た場合、陰極電流が赤用陰極41
R、緑用陰極41G、青用陰極41Bでほぼ等しくなる
ことが望ましいものである。
【0016】しかるに、既知のカラー受像管において
は、一般の商用放送の画像を表示させる場合、赤用陰極
41R、緑用陰極41G、青用陰極41Bの陰極電流比
が、赤用陰極41Rの陰極電流が約45%、緑用陰極4
1Gの陰極電流が約36%、青用陰極41Bの陰極電流
が約19%であり、コンピュータ端末のディスプレイで
白色電流を得る場合もこれらの比とほぼ同じ陰極電流比
になっている。
【0017】このように、既知のカラー受像管は、青用
陰極41Bの陰極電流が赤用陰極41Rの陰極電流や緑
用陰極41Gの陰極電流に比べて極端に小さいことか
ら、陰極の電子放射寿命が赤用陰極41R及び緑用陰極
41Gによって決まってしまうという問題を有してい
る。
【0018】なお、既知のカラー受像管において、赤用
陰極41R及び緑用陰極41Gの電子放射寿命を延ばす
とともに、表示画面を明るくするためには、螢光面36
における赤色螢光体53R及び緑色螢光体53Gの幅を
拡げ、かつ、青色螢光体53Bの幅を狭くすればよい
が、単に、このような螢光体の幅の変更を行うと、ラン
ディング裕度が減少し、白色均一性が劣化するという新
たな問題が生じるようになる。
【0019】本発明は、これらの問題点を解決するもの
で、その目的は、陰極電流に基づく陰極負荷(カソード
ローディング)を3本の陰極間でほぼ等しくして3本の
陰極の電子放射寿命を等しくし、同時に、表示画面の輝
度を向上させ、ランディング裕度を上昇させるカラー受
像管を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカラー受像管は、青用電子銃を中央に配置
したインライン型電子銃構体を用い、かつ、3本の電子
ビームがグルーピングを構成するようにシャドウマスク
を配置するともに、青色螢光体の幅を他の螢光体の幅よ
りも小さくした第1手段を具備する。
【0021】また、前記目的を達成するために、本発明
のカラー受像管は、緑用電子銃を中央に配置するととも
に、赤用電子銃と緑用電子銃との間隔を緑用電子銃と青
用電子銃との間隔よりも広くしたインライン型電子銃構
体を用い、かつ、青色螢光体の幅を他の螢光体の幅より
も小さくした第2手段を具備する。
【0022】前記第1手段によれば、青色螢光体の幅を
他の螢光体の幅よりも小さくしたことにより、3つの陰
極を流れる陰極電流の均等化を図って3つの陰極の電子
放射寿命をほぼ等しくすることができるとともに、3本
の電子ビームをグルーピングさせたことにより、表示画
像の輝度を向上させ、電子ビームのランディングエラー
を低減できる。
【0023】また、前記第2手段によれば、赤用電子銃
と緑用電子銃との間隔を緑用電子銃と青用電子銃との間
隔よりも広くし、青色螢光体の幅を他の螢光体の幅より
も小さくしたことにより、前記第1手段と同様に、3つ
の陰極を流れる陰極電流の均等化を図って3つの陰極の
電子放射寿命をほぼ等しくすることができるだけでな
く、表示画像の輝度を向上させて、電子ビームのランデ
ィングエラーを低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態におい
て、カラー受像管は、インライン状に配置された3本の
赤用、緑用、青用電子銃を備え、青用電子銃が中央に配
置された電子銃構体と、赤用、青用、緑用の3本の電子
ビームがグルーピングするように配置したシャドウマス
クと、青色螢光体が赤色螢光体や緑色螢光体よりも小さ
く構成された螢光面とを具備するものである。
【0025】また、本発明の実施の第2の形態におい
て、カラー受像管は、インライン状に配置された3本の
赤用、緑用、青用電子銃を備え、緑用電子銃が中央に配
置され、赤用電子銃と緑用電子銃との間隔が緑用電子銃
と青用電子銃との間隔よりも広くなっている電子銃構体
と、青色螢光体が赤色螢光体や緑色螢光体よりも小さく
構成された螢光面とを具備するものである。
【0026】本発明の実施の第1の形態によれば、青色
螢光体の幅を他の螢光体の幅よりも小さくしたことによ
り、3つの陰極を流れる陰極電流の均等化が図られて、
3つの陰極の電子放射寿命をほぼ等しくすることがで
き、さらに、シャドウマスクの配置個所を若干変更して
3本の電子ビームをグルーピングさせたことにより、表
示画像の輝度を向上させることができ、電子ビームのラ
ンディングエラーを低減することができる。
【0027】また、本発明の実施の第2の形態によれ
ば、赤用電子銃と緑用電子銃との間隔を緑用電子銃と青
用電子銃との間隔よりも広くするとともに、青色螢光体
の幅を他の螢光体の幅よりも小さくしたことにより、3
つの陰極を流れる陰極電流の均等化が図られて、3つの
陰極の電子放射寿命をほぼ等しくすることができ、さら
に、表示画像の輝度を向上させることができるととも
に、電子ビームのランディングエラーを低減することが
できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0029】図1は、本発明によるカラー受像管の一実
施例であって、インライン型電子銃構体とシャドウマス
クと螢光面との配置関係を示す部分構成図である。
【0030】図1において、1はカラー受像管のパネル
部、2は螢光面、2Rは赤色螢光体、2Gは緑色螢光
体、2Bは青色螢光体、3はブラックマトリクス(B
M)、4はシャドウマスク、41 、42 は電子ビーム通
過孔、5はインライン型電子銃構体、5Rは赤用電子
銃、5Gは緑用電子銃、5Bは青用電子銃、6Rは赤用
電子ビーム、6Gは緑用電子ビーム、6Bは青用電子ビ
ームである。
【0031】そして、螢光面2は、パネル部1は前部内
面に形成されるもので、赤色螢光体2Rと緑色螢光体2
Gと青色螢光体2Bの多くの組(図1には2組だけが図
示されている)からなっている。ブラックマトリクス
は、同じくパネル部1は前部内面に形成されるもので、
赤色螢光体2R、緑色螢光体2G、青色螢光体2Bのそ
れぞれの間を埋めるように配置形成されている。シャド
ウマスク4は、多くの電子ビーム通過孔41 、42 (図
1には2つだけが図示されている)を有するもので、螢
光面2に対向配置されている。インライン型電子銃構体
5は、青用電子銃5Bを中央にして、一直線状に配置さ
れた赤用電子銃5R、青用電子銃5B、緑用電子銃5G
を有し、赤用電子銃5R、青用電子銃5B、緑用電子銃
5Gからそれぞれ赤用電子ビーム6R、緑用電子ビーム
6G、青用電子ビーム6Bが放射される。
【0032】この場合、赤色螢光体2Rと緑色螢光体2
Gは、それぞれ、既知の螢光体よりも幅広で、その幅が
0.21mmになるように構成されているのに対し、青
色螢光体2Bは、既知の螢光体よりも幅狭で、その幅が
0.09mmになるように構成され、赤色螢光体2Rと
青色螢光体2Bとの間隔、青色螢光体2Bと緑色螢光体
2Gとの間隔、及び、緑色螢光体2Gと隣接する赤色螢
光体2Rとの間隔は、いずれも、既知の螢光体の同間隔
と同じ0.12mmになるように構成されている。ま
た、螢光面2とシャドウマスク4との間隔は、従来の同
間隔よりも6%程度狭くなるように、シャドウマスク4
を配置している。一方、インライン型電子銃構体5は、
赤用電子銃5Rと青用電子銃5Bとの間隔及び青用電子
銃5Bと緑用電子銃5Gとの間隔Sは、等しくなるよう
に選ばれており、しかも、既知のインライン型電子銃構
体における各色の電子銃の間隔Sとも等しくなってい
る。
【0033】かかる構成において、赤用電子銃5R、青
用電子銃5B、緑用電子銃5Gからそれぞれ放射された
赤用電子ビーム6R、青用電子ビーム6B、緑用電子ビ
ーム6Gは、図1に図示されていない偏向ヨークによ
り、偏向中心において所定角度偏向され、偏向された赤
用電子ビーム6R、青用電子ビーム6B、緑用電子ビー
ム6Gは、シャドウマスク4の1つの電子ビーム通過孔
1 (または電子ビーム通過孔42 )を通った後、グル
ーピングさせた赤色螢光体2R、青色螢光体2B、緑色
螢光体2Gに射突するように、具体的には、赤用電子ビ
ーム6Rは赤色螢光体2Rに、青用電子ビーム6Bは青
色螢光体2Bに、緑用電子ビーム6Gは緑色螢光体2G
にそれぞれ射突する。このとき、赤色螢光体2R、青色
螢光体2B、緑色螢光体2Gは、それぞれ、射突した電
子ビームのエネルギに対応した輝度の発光を行い、螢光
面2に所定の画像を表示させる。
【0034】このように、本実施例によれば、青用電子
銃5Bを中央に配置したインライン型電子銃構体5を用
い、螢光面2上において、青色螢光体2Bの幅を既知の
螢光体の幅(約0.18mm)よりも約50%程度狭く
し、一方、赤色螢光体2R及び緑色螢光体2Gの幅を既
知の螢光体の幅(約0.18mm)よりも約17%程度
広くしたことにより、赤用電子銃5R、青用電子銃5
B、緑用電子銃5Gの各陰極(図1に図示されていな
い)を流れる陰極電流の均等化が図られ、3つの陰極の
電子放射寿命をほぼ等しくすることができる。また、シ
ャドウマスク4の配置個所を若干変更して、螢光面2と
の間隔を約6%程度狭めることにより、赤用電子ビーム
6R、青用電子ビーム6B、緑用電子ビーム6Gをグル
ーピングさせ、表示画像の輝度を既知のカラー受像管の
同輝度よりも約16%程度向上させることができる。さ
らに、赤色螢光体2Rと青色螢光体2Bとの間隔、青色
螢光体2Bと緑色螢光体2Gとの間隔及び緑色螢光体2
Gと隣接する赤色螢光体2Rとの間隔は、いずれも、既
知の同間隔と同じ0.12mmに選んでいるので、表示
画像のコントラストやランディング裕度(白色均一性)
は、既知のカラー受像管と同程度にすることができる。
【0035】次に、図2は、本発明によるカラー受像管
の他の実施例であって、インライン型電子銃構体とシャ
ドウマスクと螢光面との配置関係を示す部分構成図であ
る。
【0036】図2において、図1に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0037】図2に示されるように、本実施例は、イン
ライン型電子銃構体5において、緑用電子銃5Gを中央
に配置し、その両側に赤用電子銃5R及び緑用電子銃5
Gを配置している。この場合、赤用電子銃5Rと緑用電
子銃5Gとの間隔S1 は既知の同間隔Sよりも広くなっ
ており、一方、緑用電子銃5Gと青用電子銃5Bとの間
隔S2 は既知の同間隔Sよりも狭くなっている。また、
螢光面2において、赤色螢光体2Rと緑色螢光体2G
は、それぞれ、既知の螢光体よりも幅広で、その幅が
0.21mmになるように構成されているのに対し、青
色螢光体2Bは、既知の螢光体よりも幅狭で、その幅が
0.09mmになるように構成され、赤色螢光体2Rと
青色螢光体2Bとの間隔、青色螢光体2Bと緑色螢光体
2Gとの間隔、及び、緑色螢光体2Gと隣接する赤色螢
光体2Rとの間隔は、いずれも、既知の螢光体の同間隔
と同じ0.12mmになるように構成されている。さら
に、螢光面2とシャドウマスク4との間隔は、既知の同
間隔とほぼ同じ間隔になるようにシャドウマスク4を配
置している。
【0038】かかる構成において、赤用電子銃5R、緑
用電子銃5G、青用電子銃5Bからそれぞれ放射された
赤用電子ビーム6R、緑用電子ビーム6G、青用電子ビ
ーム6Bは、図2に図示されていない偏向ヨークによ
り、偏向中心において所定角度偏向され、偏向された赤
用電子ビーム6R、緑用電子ビーム6G、青用電子ビー
ム6Bは、シャドウマスク4の1つの電子ビーム通過孔
1 (または電子ビーム通過孔42 )を通った後、赤用
電子ビーム6Rは赤色螢光体2Rに、青用電子ビーム6
Bは青色螢光体2Bに、緑用電子ビーム6Gは緑色螢光
体2Gにそれぞれ射突する。このとき、赤色螢光体2
R、青色螢光体2B、緑色螢光体2Gは、それぞれ、射
突した電子ビームのエネルギに対応した輝度の発光を行
い、螢光面2に所定の画像を表示させる点は、前述の実
施例と同じである。
【0039】このように、本実施例によれば、緑用電子
銃5Gを中央に配置し、赤用電子銃5Rと緑用電子銃5
Gとの間隔S1 を広く、緑用電子銃5Gと青用電子銃5
Bとの間隔S2 を狭くしたインライン型電子銃構体5を
用い、螢光面2上において、青色螢光体2Bの幅を既知
の螢光体の幅(約0.18mm)よりも約50%程度狭
くし、一方、赤色螢光体2R及び緑色螢光体2Gの幅を
既知の螢光体の幅(約0.18mm)よりも約17%程
度広くしたことにより、赤用電子銃5R、青用電子銃5
B、緑用電子銃5Gの各陰極(図1に図示されていな
い)を流れる陰極電流の均等化が図られ、3つの陰極の
電子放射寿命をほぼ等しくすることができるとともに、
表示画像の輝度を既知のカラー受像管の同輝度よりも約
16%程度向上させることができる。さらに、赤色螢光
体2Rと青色螢光体2Bとの間隔、青色螢光体2Bと緑
色螢光体2Gとの間隔及び緑色螢光体2Gと隣接する赤
色螢光体2Rとの間隔は、いずれも、既知の同間隔と同
じ0.12mmに選んでいるので、表示画像のコントラ
ストやランディング裕度(白色均一性)は、既知のカラ
ー受像管と同程度にすることができる。
【0040】なお、前記各実施例において示されている
各種の数値、例えば、赤色螢光体2R及び緑色螢光体2
Gの幅を示す数値約0.21mmや青色螢光体2Gの幅
を示す数値0.09mm等は、本発明における好適な数
値ではあるけれども、本発明はこれらの数値のものに限
定されるものではなく、これらの数値に比較的近い他の
数値であれば、赤色螢光体2R及び緑色螢光体2Gの幅
または青色螢光体2Gの幅をかかる比較的近い数値のも
のであってもよいことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、赤色螢
光体や緑色螢光体の幅を広くしたことにより、既知のカ
ラー受像管の表示画像に比べて高輝度の画像を表示させ
ることができるだけでなく、青色螢光体の幅を狭くした
ので、赤用電子銃、青用電子銃、緑用電子銃のそれぞれ
の陰極を流れる陰極電流(カソードローディング)をほ
ぼ等しくして、赤用電子銃、青用電子銃、緑用電子銃の
それぞれの陰極における電子放射寿命を均一化すること
が可能になり、表示画像の輝度を既知のカラー受像管の
同輝度よりも約16%程度向上させることができるとい
う効果がある。
【0042】また、本発明によれば、赤色螢光体、青色
螢光体、緑色螢光体相互の間隔は、既知の同螢光体の間
隔とほぼ同じになるようにしているので、表示画像のコ
ントラストやランディング裕度(白色均一性)を既知の
表示画像と同じ程度確保することが可能になり、表示画
像の青色が優勢になることを防止できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー受像管の一実施例であっ
て、インライン型電子銃構体とシャドウマスクと螢光面
との配置関係を示す部分構成図である。
【図2】本発明によるカラー受像管の他の実施例であっ
て、インライン型電子銃構体とシャドウマスクと螢光面
との配置関係を示す部分構成図である。
【図3】既知のインライン型電子銃構体を有するカラー
受像管の概略構成の一例を示す断面図である。
【図4】図3に図示されたカラー受像管に用いられるイ
ンライン型電子銃構体の概略構成を示す断面図である。
【図5】図3に図示されたカラー受像管において、イン
ライン型電子銃構体とシャドウマスクと螢光面との配置
関係を示す部分構成図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 螢光面 2R 赤色螢光体 2G 緑色螢光体 2B 青色螢光体 3 ブラックマトリクス(BM) 4 シャドウマスク 41 、42 電子ビーム通過孔 5 インライン型電子銃構体 5R 赤用電子銃 5G 緑用電子銃 5B 青用電子銃 6R 赤用電子ビーム 6G 緑用電子ビーム 6B 青用電子ビーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インライン状に配置された3本の赤用、
    緑用、青用電子銃を備え、青用電子銃が中央に配置され
    た電子銃構体と、赤用、青用、緑用の3本の電子ビーム
    がグルーピングするように配置したシャドウマスクと、
    青色螢光体を赤色螢光体や緑色螢光体よりも小さく構成
    した螢光面とを具備していることを特徴とするカラー受
    像管。
  2. 【請求項2】 インライン状に配置された3本の赤用、
    緑用、青用電子銃を備え、緑用電子銃が中央に配置さ
    れ、赤用電子銃と緑用電子銃との間隔が緑用電子銃と青
    用電子銃との間隔よりも広くなっている電子銃構体と、
    青色螢光体を赤色螢光体や緑色螢光体よりも小さく構成
    した螢光面とを具備していることを特徴とするカラー受
    像管。
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