JPH1091746A - コピー防止コードおよび印刷物 - Google Patents

コピー防止コードおよび印刷物

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JPH1091746A
JPH1091746A JP8239324A JP23932496A JPH1091746A JP H1091746 A JPH1091746 A JP H1091746A JP 8239324 A JP8239324 A JP 8239324A JP 23932496 A JP23932496 A JP 23932496A JP H1091746 A JPH1091746 A JP H1091746A
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wavelength
code
ink
light
transmits light
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JP8239324A
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Osahisa Matsudaira
長久 松平
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送する情報量の増加を図りつつ、コピーによ
る偽造を防止するのに好適なコピー防止コードを提供す
る 【解決手段】 第1〜第5のコード部A1〜A5には、
イエローインキ(Y)、マゼンタインキ(M)、シアン
インキ(C)、墨インキ(Bk)、および赤外吸収白イ
ンキ(IV)が各々印刷される。カラー複写機におい
て、白はベース(紙)の色として再生され、ベースは赤
外光を反射する。このため、、印刷物1とその複写物
は、第5のコード部A5において反射率が相違する。し
たがって、これを検出することによって、真偽の判定を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コピーを行った
ものか否かの判定を容易にできるコピー防止コードおよ
びをこれを用いた印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、黒色のバーを配列したいわゆるモ
ノクロマティック・バーコードが、品質管理や商品の在
庫管理等を目的として採用されている。この方式のバー
コードにあっては、バーの幅によって情報を表してい
る。このため、作業者は一見して情報の内容を知ること
ができない。これに対して、カラーコードは各バーに色
を付したものであり、これによれば、作業者への情報の
開示や情報量の増加を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラーコー
ドはカラー複写機で複写できるため、その偽造が容易で
ある。特に、カラー複写機が普及し、これを用いた偽造
犯罪が発生している今日においては、上記問題が懸念さ
れる。本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので
あり、伝送する情報量の増加を図りつつ、コピーによる
偽造を防止するのに好適なコピー防止コードを提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、可視波長域ないし赤外波
長域の一部に吸収波長帯を有し、吸収特性によって他の
ものと識別できる複数種類の組成物をコード単位として
組み合わせてなるコピー防止コードであって、コードを
構成する前記コード単位のうち、少なくとも一つは、赤
外波長域に吸収波長帯を有する前記組成物からなること
を特徴とする。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、可視波長
域ないし赤外波長域の一部に吸収波長帯を有し、吸収特
性によって他のものと識別できる複数種類の組成物をコ
ード単位として組み合わせてなるコピー防止コードであ
って、コードを構成する前記コード単位のうち、少なく
とも一つは、可視波長域の光を吸収しかつ赤外波長域の
光を吸収しない前記組成物からなることを特徴とする。
【0006】また、請求項3に記載の発明は、前記複数
種類の組成物は、波長が400nm〜500nmの光
(青)を透過するもの、波長が500nm〜600nm
の光(緑)を透過するもの、波長が600nm〜700
nmの光(赤)を透過するもの、および波長が700n
m〜1000nm以上の光を吸収するものを含むことを
特徴とする。
【0007】また、請求項4に記載の発明は、前記複数
種類の組成物は、波長が400nm〜500nmの光
(青)を透過するもの、波長が500nm〜600nm
の光(緑)を透過するもの、波長が600nm〜700
nmの光(赤)を透過するもの、波長が400nm〜5
00nmの光を透過しかつ波長が700nm〜1000
nmの光を吸収するもの、波長が500nm〜600n
mの光を透過しかつ波長が700nm〜1000nmの
光を吸収するもの、および波長が600nm〜700n
mの光を透過しかつ波長が700nm〜1000nmの
光を吸収するものを含むことを特徴とする。
【0008】また、請求項5に記載の発明は、前記複数
種類の組成物は、波長が400nm〜500nmの光
(青)を透過するもの、波長が500nm〜600nm
の光(緑)を透過するもの、波長が600nm〜700
nmの光(赤)を透過するもの、波長が400nm〜6
00nmの光(シアン)を透過するもの、波長が500
nm〜700nmの光(イエロー)を透過するもの、波
長が400nm〜500nmの光(マゼンタ)を透過す
るもの、波長が700nm〜1000nmの光を吸収す
るもの、波長が400nm〜700nmの光を吸収する
もの、および波長が400nm〜1000nmの光を吸
収するものを含むことを特徴とする。
【0009】また、請求項6に記載の発明は、波長が4
00nm〜500nmの光を透過しかつ波長が700n
m〜1000nmの光を吸収する前記組成物は、下記構
造式(I)で示されるアミニウム塩系化合物が分散、溶
解されていることを特徴とする。
【化2】 (式中、nは1あるいは2、Rは水素または炭素数1〜
12のアルキル基または炭素数2〜5のアルキル基、X
はClO4 -、BF4 -、CCl3COO-、CF3COO-
SbF6 -、C65SO3 -、C25SO3−、PO4 -3を表
す)
【0010】また、請求項7に記載の発明は、波長が4
00nm〜500nmの光を透過しかつ波長が700n
m〜1000nmの光を吸収する前記組成物は、Bi2
3の微粉末を分散さていることを特徴とする。また、
請求項8に記載の発明は、波長が400nm〜500n
mの光を透過しかつ波長が700nm〜1000nmの
光を吸収する前記組成物は、シアンインキ、イエローイ
ンキ、およびマゼンタインキを混合させた黒色インキで
あることを特徴とする。また、請求項9に記載の発明
は、コピー防止コードを印刷した印刷物であることを特
徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
A.第1実施形態 1.第1実施形態の構成 1−1:印刷物の構成 本発明に係わる印刷物の一実施形態である第1実施形態
の構成を、図面を参照しつつ説明する。図1は、第1実
施形態に係わる印刷物の断面図、図2はその平面図であ
る。図において、印刷物1は、棒状のコード部Aと白色
の基材Kからなる。基材Kは、例えば、紙や合成樹脂シ
ート等で構成され、その上面には、第1〜第5のコード
部A1〜A5が印刷によって形成される。各第1〜第5
のコード部A1〜A5は、コード単位として機能し、一
つのコード単位に複数ビットの情報が割り当てられる。
また、一つの単位コードで伝送できる情報量は、使用さ
れるインキの種類によって定まる。この例にあっては、
コード部Aの印刷に用いるインキとして、イエローイン
キ(Y)、マゼンタインキ(M)、シアンインキ(C)
および墨インキ(Bk)の他、無色で赤外領域に吸収を
有する赤外吸収白インキ(IV)を用いる。ここで、イ
エローインキ(Y)の反射率は500nm〜700nm
で増加し、マゼンタインキ(M)の反射率は400nm
〜500nmで増加し、シアンインキ(C)の反射率は
400nm〜500nmで増加する。
【0012】また、墨インキ(Bk)の反射率と波長と
の関係は、図3の実線で示すように、400nm〜11
00nmで7%程度となる。したがって、墨インキ(B
k)は赤外領域で吸収を持つ。また、赤外吸収白インキ
(IV)の反射率と波長との関係は、図3の点線で示す
ように、550nmで最大ピーク(反射率90%)とな
り、波長が増加するにつれ反射率が低下し、880nm
付近で最小ピーク(反射率7%)となるような特性を示
す。また、基材Kの反射率と波長との関係は、図3の二
点鎖線で示すように、400nm〜1100nmで90
%から80%に減少する特性を有する。したがって、基
材Kは可視領域から赤外領域に亘ってほとんど吸収を持
たない。
【0013】ところで、カラー複写機における可視画像
の再生にあっては、400nm〜700nmの波長の反
射を赤、緑および青、またはシアン、イエローおよびマ
ゼンタの三原色に色分解し、シアン、イエローおよびマ
ゼンタのトナーで画像を再生している。そのために、赤
外・紫外の光、すなわち、波長が400nm以下の光お
よび700nm以上の光は、再生に影響しないようにカ
ットフィルタによって除去される。一方、白の再生には
紙等のベース色が使用され、黒の再生にはカーボントナ
ーが使用される。ベースは、上述した基材Kと同様に、
可視領域から赤外領域に亘ってほとんど吸収を持たな
い。一方、カーボントナーは赤外領域に吸収を持つ。
【0014】ここで、上述した赤外吸収白インキ(I
V)をコード部Aに印刷して印刷物1を作成し、この印
刷部1をカラー複写機で複写したとすると、複写物に
は、トナーが付着されずベースのままとなる。ベースは
赤外光を反射するから、コード部Aの反射率を検出すれ
ば、当該印刷物の真偽を判定することができる。このた
め、本実施形態では、第1〜第5のコード部A1〜A5
のいずれかに赤外吸収白インキ(IV)を使用する。
【0015】ここで、赤外吸収白インキ(IV)の組成
の一例を、以下に示す。 顔料(リン酸系第二銅含有白色結晶化合物) 30部 塩酢酸ビニル系樹脂(積水化学製 エスレックA) 10部 飽和ポリエステル(東洋紡製 バイロン103) 5部 ポリウレタンエラストマー(日本ポリウレタン製 N-2304) 12部 イソシアナート硬化剤 3部 トリエチレンジアミン 0.5部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60部 ただし、リン酸系第二銅含有白色結晶化合物の組成は、
25(50重量%)、CuO(49.5重量%)、Z
nO(0.5重量%)からなる。
【0016】1−2:コードリーダの構成 次にコードリーダの構成を図面を参照して説明する。図
4はコードリーダの機械的構成を説明するための斜視図
であり、図5はコードリーダの電気的構成を説明するた
めのブロック図である。図4において、2は可視光から
赤外光まで均一な光を照射する光源であり、3は入射光
を検出する検出部である。検出部3の下部(印刷物1
側)には、フィルタB,G,R,IRが配設されてお
り、それらの上側には、光を電気信号に変換するCCD
30〜33が配設されている。ブルーフィルタBは波長
が400nm〜500nmの光を、グリーンフィルタG
は波長が500nm〜600nmの光を、レッドフィル
タRは波長が600nm〜700nmの光を各々透過
し、また、赤外透過フィルタIRは波長が830nm以
上の光を透過するようになっている。したがって、各C
CD30〜33からは、各色に対応した信号が出力され
る。また、印刷物1は、図示せぬ搬送機構によって、左
方向に移動するようになっている。
【0017】ここで、光源1から光が印刷物1に照射さ
れると、照射光の一部は第1〜第5のコード部A1〜A
5によって吸収される。この後、照射光は基材Kで反射
され、反射光となる。反射光は、その一部が第1〜第5
のコード部A1〜A5によって再度吸収された後、検出
部3に入射する。したがって、検出部3に入射する入射
光の波長を分析すれば、第1〜第5のコード部A1〜A
5に使用されたインキの種類を特定することができる。
この例において、フィルタB,G,R,IRの透過波長
特性は、コード部Aに使用されるインキの吸収特性を判
別できるように選ばれている。
【0018】次に、図5を参照して、CCD30〜33
から後段の構成について説明する。比較部40〜43
は、CCD30〜33の各出力信号レベルを予め定めら
れた所定のレベルと比較し、出力信号が所定レベルを上
回れば「0」となり、一方、出力信号が所定レベルを下
回れば「1」となる比較結果信号Bs,Gs,Rs,I
Rsを各々生成する。
【0019】例えば、コード部Aにイエローインキ
(Y)が使用された場合、このインキの反射率は上述し
たように500nm〜700nmで増加するので、比較
結果信号の値は、(Bs,Gs,Rs,IRs)=
(1,0,0,0)となる。また、同様に、コード部A
にマゼンタインキ(M)が使用された場合、このインキ
の反射率は400nm〜500nmで増加するので、比
較結果信号の値は、(Bs,Gs,Rs,IRs)=
(0,1,0,0)となる。また、同様に、コード部A
にシアンインキ(C)が使用された場合、シアンインキ
(C)の反射率は400nm〜600nmで増加するの
で、比較結果信号の値は、(Bs,Gs,Rs,IR
s)=(0,0,1,0)となる。また、同様に、コー
ド部Aに墨インキ(Bk)が使用された場合、墨インキ
(Bk)は400nm〜1000nmの波長に対応した
光を吸収するので、比較結果信号の値は、(Bs,G
s,Rs,IRs)=(1,1,1,1)となる。ま
た、同様に、コード部Aに赤外吸収インキ(IR)が使
用された場合、赤外吸収インキ(IR)は800nm以
上の波長に対応した光を吸収するので、比較結果信号の
値は、(Bs,Gs,Rs,IRs)=(0,0,0,
1)となる。
【0020】次に、処理部5は、比較結果信号Bs,G
s,Rs,IRsに基づいて、「1」で偽を「0」で真
を示す真偽データSSとデータDTを生成する。この例
にあっては、第1〜第5のコード部A1〜A5毎に、カ
ラーコードを用いたので、データDTの情報量を増加さ
せることができる。また、真偽データSSは、第1〜第
5のコード部A1〜A5のいずれにおいても、比較結果
信号の値が(Bs,Gs,Rs,IRs)=(0,0,
0,1)とならなかった場合に、「1」となり、いずれ
かにおいて、比較結果信号の値が(Bs,Gs,Rs,
IRs)=(0,0,0,1)となった場合に「0」と
なる。すなわち、赤外吸収インキ(IR)が使用されて
いれば「0」となり、それが使用されていなければ
「1」となる。
【0021】2.第1実施形態の動作 次に、第1実施形態の動作を図面を参照しつつ説明す
る。この場合、印刷物1には、図6に示すように、第1
のコード部A1にイエローインキ(Y)、第2のコード
部A2にマゼンタインキ(M)、第3のコード部A3に
シアンインキ(C)、第4のコード部A4に墨インキ
(Bk)、また第5のコード部A5に赤外吸収白インキ
(IV)が印刷されているものとする。また、印刷物1
をカラー複写機で複写した複写物1’を用意する。
【0022】ここで、印刷物1と複写物1’のコードを
上述したコードリーダで読み取ると、比較結果信号B
s,Gs,Rs,IRsの値は、図7に示すものとな
る。図7(A)は、印刷物1の比較結果であり、図7
(B)は、複写物1’の比較結果である。両者を比較す
ると、第5のコード部A5について、印刷物1の比較結
果信号の値は(0,0,0,1)となり、一方、複写物
1’の比較結果信号の値は(0,0,0,0)となり、
この点で両者は相違する。また、図7(B)から明らか
なように、第1〜第4のコード部A1〜A4について、
複写物1’の比較結果信号の値は(0,0,0,1)と
ならない。
【0023】ところで、上述したように真偽データSS
は、第1〜第5のコード部A1〜A5のいずれかにおい
て、比較結果信号の値が(0,0,0,1)となった場
合に真を表す「0」となり、一方、第1〜第5のコード
部A1〜A5のいずれかにおいて、比較結果信号の値が
(0,0,0,1)となった場合に偽を表す「1」とな
る。したがって、上記印刷物1は真と判定され、一方、
上記複写物1’は偽と判定される。
【0024】B.第2実施形態 次に第2実施形態について説明する。第2実施形態は、
赤外吸収白インキ(IV)の替わりに赤外無吸収黒イン
キ(NB)を用いる点、およびコードリーダの処理部5
の動作を除いて、第1実施形態と同様である。まず、第
2実施形態に係わる印刷物1は、第1〜第5のコード部
A1〜A5のいずれかに赤外無吸収黒インキ(NB)が
使用される。赤外無吸収黒インキ(NB)は、黒色で赤
外領域に吸収のないインキである。赤外無吸収黒インキ
(NB)の反射率と波長の関係は、図4の一点鎖線で示
すように、400nm〜700nmの領域では、反射率
は7%程度であり、700nmを越えると、次第に増加
し980nm付近で最大ピーク(略85%)となり、1
000nm〜1100nmでは若干減少する。ところ
で、カラー複写機に使用される黒色のトナーは、上述し
たように赤外領域で吸収特性を有する。このため、コー
ド部Aに赤外無吸収黒インキ(NB)を使用した印刷物
1をカラー複写機で複写して複写物1’を作成すると、
複写物1’のコード部Aは赤外領域で光を吸収する。し
たがって、この相違を検出すれば、印刷物1と複写物
1’を判別することができる。
【0025】コード部Aに赤外無吸収黒インキ(NB)
が使用された場合、インキの反射率は上述したように7
00nm以上で増加するので、比較結果信号の値は、
(Bs,Gs,Rs,IRs)=(1,1,1,0)と
なる。一方、この印刷物1の複写物1’をコードリーダ
で読み取ると、比較結果信号の値は、(Bs,Gs,R
s,IRs)=(1,1,1,1)となる。本実施形態
にあっては、上記相違によって真偽を判別できるよう
に、処理部5は、真偽データSSを生成する。この場
合、真偽データSSは、第1〜第5のコード部A1〜A
5のいずれにおいても、比較結果信号の値が(Bs,G
s,Rs,IRs)=(1,1,1,0)とならなかっ
た場合に偽を示す「1」となり、いずれかにおいて、比
較結果信号の値が(Bs,Gs,Rs,IRs)=
(1,1,1,0)となった場合に真を示す「0」とな
る。すなわち、赤外無吸収黒インキ(NB)が使用され
ていれば「0」となり、それが使用されていなければ
「1」となる。
【0026】ここで、印刷物1のコード部Aには、図8
に示すように、第1のコード部A1にイエローインキ
(Y)、第2のコード部A2にマゼンタインキ(M)、
第3のコード部A3にシアンインキ(C)、第4のコー
ド部A4に墨(Bk)、第5のコード部A5に赤外無吸
収黒インキ(NB)が印刷されているものとする。ま
た、この印刷物1をカラー複写機で複写した複写物1’
を用意する。印刷物1と複写物1’のコードを上述した
コードリーダで読み取った場合、比較結果信号Bs,G
s,Rs,IRsの値は、図9に示すものとなる。図9
(A)は、印刷物1の比較結果であり、図9(B)は、
複写物1’の比較結果である。両者を比較すると、第5
のコード部A5について、印刷物1の比較結果信号の値
は(1,1,1,0)となり、一方、複写物1’の比較
結果信号の値は(1,1,1,1)となり、この点で両
者は相違する。また、図9(B)から明らかなように、
第1〜第4のコード部A1〜A4について、複写物1’
の比較結果信号の値は(1,1,1,0)とならない。
【0027】ところで、上述したように真偽データSS
は、第1〜第5のコード部A1〜A5のいずれかにおい
て、比較結果信号の値が(1,1,1,0)となった場
合に真を表す「0」となり、一方、第1〜第5のコード
部A1〜A5のいずれかにおいて、比較結果信号の値が
(1,1,1,0)となった場合に偽を表す「1」とな
る。したがって、上記印刷物1は真と判定され、一方、
上記複写物1’は偽と判定される。
【0028】C.第3実施形態 次に第3実施形態について説明する。第3実施形態は、
第1実施形態と第2実施形態を組み合わせたものであ
り、イエローインキ(Y)、マゼンタインキ(M)、シ
アンインキ(C)、墨インキ(Bk)の他、赤外吸収白
インキ(IV)と赤外無吸収黒インキ(NB)を用い
る。本実施形態にあっては、赤外吸収白インキ(IV)
と赤外無吸収黒インキ(NB)の少なくとも一方を第1
〜第5のコード部A1〜A5のいずれかに使用する。
【0029】例えば、印刷物1のコード部Aには、図1
0に示すように、第1のコード部A1にイエローインキ
(Y)、第2のコード部A2にマゼンタインキ(M)、
第3のコード部A3にシアンインキ(C)、第4のコー
ド部A4に赤外無吸収黒インキ(NB)、第5のコード
部A5に赤外無吸収黒インキ(NB)が印刷されている
ものとする。また、この印刷物1をカラー複写機で複写
した複写物1’を用意する。
【0030】印刷物1と複写物1’のコードを上述した
コードリーダで読み取った場合、比較結果信号Bs,G
s,Rs,IRsの値は、図11に示すものとなる。図
11(A)は、印刷物1の比較結果であり、図11
(B)は、複写物1’の比較結果である。両者は、第
4,第5のコード部A4,A5において相違する。この
場合、赤外吸収白インキ(IV)または赤外無吸収黒イ
ンキ(NB)が第1〜第5のコード部A1〜A5に使用
されているか否かは、第1,第2実施形態と同様に処理
部5によって検出される。また、本実施形態の処理部5
は、第1〜第5のコード部A1〜A5のいずれにおいて
も、赤外吸収白インキ(IV)または赤外無吸収黒イン
キ(NB)が使用されなかった場合に真偽データSSを
「1」とし(偽)、いずれかで赤外吸収白インキ(I
V)または赤外無吸収黒インキ(NB)が使用されてい
た場合に真偽データSSを「0」とする(真)。したが
って、この例にあっては、第4,第5のコード部A4,
A5によって印刷物1は真と、複写物1’は偽と判定さ
れる。
【0031】D.第4実施形態 次に第4実施形態について説明する。第4実施形態は、
第3実施形態で用いられるインキの他、イエローインキ
(Y)と赤外吸収白インキ(IV)を混合した赤外吸収
イエローインキ(YIV)を用いる点、コード部Aに第6
のコード部A6を設ける点、および処理部5の動作を除
いて第3実施形態と同様である。本実施形態にあって
は、第1〜第6のコード部A1〜A6のいずれかに赤外
吸収イエローインキ(YIV)、赤外吸収白インキ(I
V)または赤外無吸収黒インキ(NB)が使用される。
【0032】例えば、印刷物1のコード部Aには、図1
2に示すように、第1のコード部A1に赤外吸収イエロ
ーインキ(YIV)、第2のコード部A2にイエローイン
キ(Y)、第3のコード部A3にマゼンタインキ
(M)、第4のコード部A4にシアンインキ(C)、第
5のコード部A5に赤外無吸収黒インキ(NB)、第6
のコード部A6に赤外無吸収黒インキ(NB)が印刷さ
れているものとする。また、この印刷物1をカラー複写
機で複写した複写物1’を用意する。
【0033】印刷物1と複写物1’のコードを上述した
コードリーダで読み取った場合、比較結果信号Bs,G
s,Rs,IRsの値は、図13に示すものとなる。図
13(A)は、印刷物1の比較結果であり、図13
(B)は、複写物1’の比較結果である。両者を比較す
ると、第5,6のコード部A5,A6の他、第1のコー
ド部A1について、比較結果信号IRsの値が相違して
いることが判る。ここで、第5,6のコード部A5,A
6については第3実施形態の第4,5のコード部A4,
A5と同様であるので、説明を省略し、第1のコード部
A1について説明する。印刷物1において、第1のコー
ド部A1に係わる比較結果信号の値は、(1,0,0,
1)となり、第2のコード部A2に係わる比較結果信号
の値(1,0,0,0)と相違する。これは、赤外吸収
イエローインキ(YIV)に混入されている赤外吸収白イ
ンキ(IV)が、赤外領域の光を吸収するからである。
ところで、カラー複写機では、イエローの発色を得るた
めに通常のイエローインキ(赤外吸収なし)が用いられ
る。このため、複写物1’において、第1のコード部A
1に係わる比較結果信号の値は、(1,0,0,0)と
なり、印刷物1のそれと異なる。
【0034】本実施形態では、この点に着目して、真偽
データSSを処理部5で生成している。すなわち、第1
〜第6のコード部A1〜A6のいずれかにおいて、比較
結果信号の値が(1,0,0,1)、(1,1,1,
0)または(0,0,0,1)になった場合、真偽デー
タSSは真を示す「0」とされ、一方、いずれにおいて
も、比較結果信号の値が(1,0,0,1)、(1,
1,1,0)または(0,0,0,1)にならなかった
った場合、真偽データSSは偽を示す「1」とされる。
上述した例において、印刷部1に係わる比較結果信号の
値は、第1,5,6のコード部A1,A5,A6におい
て、(1,0,0,1)、(1,1,1,0)、(0,
0,0,1)となるから、真偽データSSは「0」とな
り、真と判定される。一方、複写物1’に係わる比較結
果信号の値は、第1〜第6のコード部A1〜A6のいず
れにおいても、(1,0,0,1)、(1,1,1,
0)または(0,0,0,1)とならないので、真偽デ
ータSSは「1」となり、偽と判定される。
【0035】E.第5実施形態 次に第5実施形態について説明する。第5実施形態は、
第4実施形態で用いられる赤外吸収イエローインキ(Y
IV)の替わりにマゼンタインキ(M)と赤外吸収白イン
キ(IV)を混合した赤外吸収マゼンタインキ(MIV
を用いる点および処理部5の動作を除いてを第4実施形
態と同様である。本実施形態にあっては、第1〜第6の
コード部A1〜A6のいずれかに赤外吸収マゼンタイン
キ(MIV)、赤外吸収白インキ(IV)または赤外無吸
収黒インキ(NB)が使用される。
【0036】例えば、印刷物1のコード部Aには、図1
4に示すように、第1のコード部A1に赤外吸収マゼン
タインキ(MIV)、第2のコード部A2にイエローイン
キ(Y)、第3のコード部A3にマゼンタインキ
(M)、第4のコード部A4にシアンインキ(C)、第
5のコード部A5に赤外無吸収黒インキ(NB)、第6
のコード部A6に赤外無吸収黒インキ(NB)が印刷さ
れているものとする。また、この印刷物1をカラー複写
機で複写した複写物1’を用意する。印刷物1と複写物
1’のコードを上述したコードリーダで読み取った場
合、比較結果信号Bs,Gs,Rs,IRsの値は、図
14に示すものとなる。図14(A)は、印刷物1の比
較結果であり、図14(B)は、複写物1’の比較結果
である。両者を比較すると、第5,6のコード部A5,
A6の他、第1のコード部A1について、比較結果信号
IRsの値が相違していることが判る。
【0037】ここで、第5,6のコード部A5,A6に
ついては第3実施形態の第4,5のコード部A4,A5
と同様であるので、説明を省略し、第1のコード部A1
について説明する。印刷物1において、第1のコード部
A1に係わる比較結果信号の値は、(0,1,0,1)
となり、第3のコード部A3に係わる比較結果信号の値
(0,1,0,0)と相違する。これは、赤外吸収マゼ
ンタインキ(MIV)に混入されている赤外吸収白インキ
(IV)が、赤外領域の光を吸収するからである。とこ
ろで、カラー複写機では、マゼンタの発色を得るために
通常のマゼンタインキ(赤外吸収なし)が用いられる。
このため、複写物1’において、第1のコード部A1に
係わる比較結果信号の値は、(0,1,0,0)とな
り、印刷物1のそれと異なる。
【0038】本実施形態では、この点に着目して、真偽
データSSを処理部5で生成している。すなわち、第1
〜第6のコード部A1〜A6のいずれかにおいて、比較
結果信号の値が(0,1,0,1)、(1,1,1,
0)または(0,0,0,1)になった場合、真偽デー
タSSは真を示す「0」とされ、一方、いずれにおいて
も、比較結果信号の値が(0,1,0,1)、(1,
1,1,0)または(0,0,0,1)にならなかった
った場合、真偽データSSは偽を示す「1」とされる。
上述した例において、印刷部1に係わる比較結果信号の
値は、第1,5,6のコード部A1,A5,A6におい
て、(0,1,0,1)、(1,1,1,0)、(0,
0,0,1)となるから、真偽データSSは「0」とな
り、真と判定される。一方、複写物1’に係わる比較結
果信号の値は、第1〜第6のコード部A1〜A6のいず
れにおいても、(0,1,0,1)、(1,1,1,
0)または(0,0,0,1)とならないので、真偽デ
ータSSは「1」となり、偽と判定される。
【0039】F.まとめ 上述した第1実施形態にあっては、赤外吸収白インキ
(IV)を第1〜第5のコード部A1〜A5のいずれか
に必ず使用するようにした。一方、カラー複写機では、
白はベースの色として再生され、ベースは赤外光をほぼ
全反射する。このため、印刷物1をカラー複写機で複写
して複写物1’を作成したとしても、赤外領域における
反射率の相違によって、印刷物1を真と複写物1’を偽
と判別することができる。
【0040】上述した第2実施形態にあっては、赤外無
吸収黒インキ(NB)を印刷物1の第1〜第5のコード
部A1〜A5のいずれかに必ず使用するようにした。一
方、カラー複写機では、黒はトナーの色として再生さ
れ、トナーは赤外領域で吸収特性を有する。このため、
印刷物1をカラー複写機で複写して複写物1’を作成し
たとしても、赤外領域における反射率の相違によって、
印刷物1を真と複写物1’を偽と判別することができ
る。
【0041】上述した第3実施形態にあっては、赤外吸
収白インキ(IV)または赤外無吸収黒インキ(NB)
を第1〜第5のコード部A1〜A5のいずれかに必ず使
用するようにしたので、第1,第2実施形態の場合と同
様に、赤外領域における反射率の相違によって、印刷物
1を真と複写物1’を偽と判別することができる。
【0042】上述した第4実施形態にあっては、赤外吸
収イエローインキ(YIV)等を印刷物1の第1〜第6の
コード部A1〜A6のいずれかに必ず使用するようにし
た。一方、カラー複写機において、イエローは、赤外領
域に吸収のないイエローインキによって再生される。こ
のため、印刷物1をカラー複写機で複写して複写物1’
を作成したとしても、赤外領域における反射率の相違に
よって、印刷物1を真と複写物1’を偽と判別すること
ができる。
【0043】上述した第5実施形態にあっては、赤外吸
収マゼンタインキ(MIV)等を印刷物1の第1〜第6の
コード部A1〜A6のいずれかに必ず使用するようにし
た。一方、カラー複写機において、マゼンタは、赤外領
域に吸収のないマゼンタインキによって再生される。こ
のため、印刷物1をカラー複写機で複写して複写物1’
を作成したとしても、赤外領域における反射率の相違に
よって、印刷物1を真と複写物1’を偽と判別すること
ができる。
【0044】G.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
例えば、以下に述べる変形が可能である。 赤外吸収白インキ(IV)等に用いられる赤外線吸収
材料(可視領域に吸収がなく700nm〜1100nm
の波長で吸収を持つ材料)としては、フタロシアニン系
化合物、ナフタロシアニン系化合物、カルボシアニン系
化合物、スタアリリウム系化合物、ナフトキノン系化合
物、アントラキノン系化合物、アミニウム塩系化合物、
ジチオール金属錯体系化合物、メルカプトナフトール金
属錯体系化合物、ポリメチン系化合物、ピリリニウム系
化合物、クロコニウム系化合物、アズレニウム系化合
物、アゾ系染料、ジインモニウム系化合物、さらに錫ド
ープ酸化インジウム(ITO)粉等がある。赤外吸収
能、可視領域の色、および各種耐性を考慮して材料を選
択すればよい。
【0045】特に、アミニウム塩系化合物として、下記
の構造式を有するものが有効である。
【化3】 (式中、nは1あるいは2、Rは水素または炭素数1〜
12のアルキル基または炭素数2〜5のアルキル基、X
はClO4 -、BF4 -、CCl3COO-、CF3COO-
SbF6 -、C65SO3 -、C25SO3−、PO4 -3を表
す)
【0046】また、赤外光吸収インキに用いられる溶
剤としては、トルエン、メチルイソブチルケトン、キシ
レン、シクロケキサノール、酢酸イソブチル、シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル等のグリコール誘導体等、また
は、これらの混合溶媒が挙げられる。
【0047】また、赤外吸収白インキ(IV)の替わ
りに、下記の組成からなるオフセットインキを用いても
よい。紫外線硬化樹脂成分を、 ○オリゴマー ・フォトマー5018 (脂肪俗ポリエステルテトラアクリレート サンノプコ製) 60部 ○モノマー ・カヤラッドTMPTA (トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬製) 14部 ○重合開始剤 ・カヤキュアーMBP (3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン 日本化薬製) 1部 ・ニッソキュアーTX (チオキサンソン 日本曹達製) 8部 ・サンドリー1000 (4−フェノキシジクロロアセトフェノン サンド製) 1部 ○白色ワセリン 4部 とし、また色材を、 ・N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ−ブチルアミノフェニル)−p− フェニレンジアミニウムの過塩素酸塩 12部 とし、これらを混練してインキ化すればよい。
【0048】赤外無吸収黒インキ(NB)としては、
シアン、イエロー、マゼンタのプロセスインキの3原色
を混練してなる黒色インキの他、赤外領域に吸収を持た
ない黒色染料を用いることができる。特に、硫化ビスマ
ス(Bi23)の微粉末を顔料としたインキは、耐光性
等の耐性に優れている。具体的には、硫化ビスマス(B
23:30%重量部)をUVワニス(東洋インキ製)
に分散混合したものや、下記の組成からなるインキを用
いればよい。 顔料(Bi23) 10部 塩酢酸ビニル系樹脂(積水化学製 エスレックA) 10部 飽和ポリエステル(東洋紡製 バイロン103) 5部 ポリウレタンエラストマー(日本ポリウレタン製 N-2304) 12部 イソシアナート硬化剤 3部 トリエチレンジアミン 0.5部 溶剤(トルエン/メチルイソブチルケトン) 60部
【0049】また、赤外光吸収インキ、赤外無吸収黒
インキは、オフセットインクタイプ、スクリーンインキ
タイプ、またはグラビアインキタイプといった印刷方法
の相違による影響はなく、印刷方法による制限はない。
【0050】上述した各実施形態にあっては、シアン
インキ、イエローインキおよびマゼンタインキ等を用い
たが、これらに加えて、波長が400nm〜500nm
の光(青)を透過し赤外領域で吸収を持たないブルーイ
ンキの、波長が500nm〜600nmの光(緑)を透
過し赤外領域で吸収を持たないグリーンインキ、波長が
600nm〜700nmの光(赤)を透過し赤外領域で
吸収を持たないレッドインキを適宜組み合わせて用いて
もよい。また、ブルーインキ、グリーンインキ、または
レッドインキに、赤外吸収白インキ(IV)等に用いら
れる赤外線吸収材料を混練して、赤外領域に吸収特性を
持たせてもよい。また、マゼンタインキに赤外吸収白イ
ンキ(IV)等に用いられる赤外線吸収材料を混練し
て、赤外領域に吸収特性を持たせてもよい。
【0051】上述した各実施形態に記載したコード
は、カラー複写機による複製を防止することができるの
で、各種の証券や証券関連商品に適用できる。具体的に
は、株券、債券、小切手、通帳、宝クジ、乗車券、回数
券または定期券といった証券類、IDカード、クレジッ
トカード、キャッシュカード、ギフトカード等のプラス
チックカード、テレホンカードに代表されるプリペード
カードといった金券に替わる証券関連商品に適用でき
る。
【0052】なお、上述した各種のインキは一例であ
って、本発明はこれに限定されるものではなく、可視波
長域ないし赤外波長域の一部に吸収波長帯を有し、吸収
特性によって他のものと識別できる複数種類の組成物で
あれば、どのようなインキを用いてもよい。ただし、カ
ラー複写機による複写物と判別するため、コードを構成
する前記コード単位のうち、少なくとも一つは、赤外波
長域に吸収波長帯を有する組成物からなるか、あるい
は、可視波長域の光を吸収しかつ赤外波長域の光を吸収
しない組成物からなる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発明特定
事項によれば、伝送する情報量の増加することができ、
かつ、カラー複写機による偽造を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる第1実施形態の印刷物を説明
するための断面図である。
【図2】 同実施形態に係わる印刷物を説明するための
平面図である。
【図3】 同実施形態に係わる赤外吸収白インキおよび
第2実施形態に係わる赤外無吸収黒インキの反射率と波
長の関係を示すグラフである。
【図4】 同実施形態に係わるコードリーダの機械的構
成を説明するための斜視図である。
【図5】 同実施形態に係わるコードリーダの電気的構
成を説明するためのブロック図である。
【図6】 同実施形態に係わる印刷物の一例を示す平面
図である。
【図7】 同実施形態に係わる印刷物と複写物のコード
をコードリーダで読み取った場合の比較結果信号の値を
示す図である。
【図8】 第2実施形態に係わる印刷物の一例を示す平
面図である。
【図9】 同実施形態に係わる印刷物と複写物のコード
をコードリーダで読み取った場合の比較結果信号の値を
示す図である。
【図10】 第3実施形態に係わる印刷物の一例を示す
平面図である。
【図11】 同実施形態に係わる印刷物と複写物のコー
ドをコードリーダで読み取った場合の比較結果信号の値
を示す図である。
【図12】 第4実施形態に係わる印刷物の一例を示す
平面図である。
【図13】 同実施形態に係わる印刷物と複写物のコー
ドをコードリーダで読み取った場合の比較結果信号の値
を示す図である。
【図14】 第5実施形態に係わる印刷物の一例を示す
平面図である。
【図15】 同実施形態に係わる印刷物と複写物のコー
ドをコードリーダで読み取った場合の比較結果信号の値
を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷物 A コード部(コード) A1〜A6 第1〜第6のコード部(コード単位) Y イエローインキ(組成物) M マゼンタインキ(組成物) C シアンインキ(組成物) Bk 墨インキ(組成物) IV 赤外吸収白インキ(組成物) NB 赤外無吸収黒インキ(組成物) YIV 赤外吸収イエローインキ(組成物) MIV 赤外吸収マゼンタインキ(組成物)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視波長域ないし赤外波長域の一部に吸
    収波長帯を有し、吸収特性によって他のものと識別でき
    る複数種類の組成物をコード単位として組み合わせてな
    るコピー防止コードであって、 コードを構成する前記コード単位のうち、少なくとも一
    つは、赤外波長域に吸収波長帯を有する前記組成物から
    なることを特徴とするコピー防止コード。
  2. 【請求項2】 可視波長域ないし赤外波長域の一部に吸
    収波長帯を有し、吸収特性によって他のものと識別でき
    る複数種類の組成物をコード単位として組み合わせてな
    るコピー防止コードであって、 コードを構成する前記コード単位のうち、少なくとも一
    つは、可視波長域の光を吸収しかつ赤外波長域の光を吸
    収しない前記組成物からなることを特徴とするコピー防
    止コード。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の組成物は、波長が400
    nm〜500nmの光(青)を透過するもの、波長が5
    00nm〜600nmの光(緑)を透過するもの、波長
    が600nm〜700nmの光(赤)を透過するもの、
    および波長が700nm〜1000nm以上の光を吸収
    するものを含むことを特徴とする請求項1または2に記
    載のコピー防止コード。
  4. 【請求項4】 前記複数種類の組成物は、波長が400
    nm〜500nmの光(青)を透過するもの、波長が5
    00nm〜600nmの光(緑)を透過するもの、波長
    が600nm〜700nmの光(赤)を透過するもの、
    波長が400nm〜500nmの光を透過しかつ波長が
    700nm〜1000nmの光を吸収するもの、波長が
    500nm〜600nmの光を透過しかつ波長が700
    nm〜1000nmの光を吸収するもの、および波長が
    600nm〜700nmの光を透過しかつ波長が700
    nm〜1000nmの光を吸収するものを含むことを特
    徴とする請求項1または2に記載のコピー防止コード。
  5. 【請求項5】 前記複数種類の組成物は、波長が400
    nm〜500nmの光(青)を透過するもの、波長が5
    00nm〜600nmの光(緑)を透過するもの、波長
    が600nm〜700nmの光(赤)を透過するもの、
    波長が400nm〜600nmの光(シアン)を透過す
    るもの、波長が500nm〜700nmの光(イエロ
    ー)を透過するもの、波長が400nm〜500nmの
    光(マゼンタ)を透過するもの、波長が700nm〜1
    000nmの光を吸収するもの、波長が400nm〜7
    00nmの光を吸収するもの、および波長が400nm
    〜1000nmの光を吸収するものを含むことを特徴と
    する請求項1または2に記載のコピー防止コード。
  6. 【請求項6】 波長が400nm〜500nmの光を透
    過しかつ波長が700nm〜1000nmの光を吸収す
    る前記組成物は、下記構造式(I)で示されるアミニウ
    ム塩系化合物が分散、溶解されていることを特徴とする
    請求項4に記載のコピー防止コード。 【化1】 (式中、nは1あるいは2、Rは水素または炭素数1〜
    12のアルキル基または炭素数2〜5のアルキル基、X
    はClO4 -、BF4 -、CCl3COO-、CF3COO-
    SbF6 -、C65SO3 -、C25SO3−、PO4 -3を表
    す)
  7. 【請求項7】 波長が400nm〜500nmの光を透
    過しかつ波長が700nm〜1000nmの光を吸収す
    る前記組成物は、Bi23の微粉末を分散さていること
    を特徴とする請求項4に記載のコピー防止コード。
  8. 【請求項8】 波長が400nm〜500nmの光を透
    過しかつ波長が700nm〜1000nmの光を吸収す
    る前記組成物は、シアンインキ、イエローインキ、およ
    びマゼンタインキを混合させた黒色インキであることを
    特徴とする請求項4に記載のコピー防止コード。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至8のうちいずれか1項
    に記載のコピー防止コードを印刷した印刷物。
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