JPH1091234A - プラント監視装置 - Google Patents

プラント監視装置

Info

Publication number
JPH1091234A
JPH1091234A JP26116996A JP26116996A JPH1091234A JP H1091234 A JPH1091234 A JP H1091234A JP 26116996 A JP26116996 A JP 26116996A JP 26116996 A JP26116996 A JP 26116996A JP H1091234 A JPH1091234 A JP H1091234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alarm
time
state
processing means
message
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26116996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Takahara
薫 高原
Mitsuo Kobayashi
三男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP26116996A priority Critical patent/JPH1091234A/ja
Publication of JPH1091234A publication Critical patent/JPH1091234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0259Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterized by the response to fault detection
    • G05B23/0267Fault communication, e.g. human machine interface [HMI]
    • G05B23/0272Presentation of monitored results, e.g. selection of status reports to be displayed; Filtering information to the user

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の警報発生時に運転員へ対応の優先度情
報の提供及び対応までの許容時間情報を提供し、運転員
の負荷を軽減すると共により監視し易く安全性に優れた
プラント監視装置を提供することにある。 【解決手段】 タイマー処理手段12は警報発生時点か
らの経過時間を監視して、滞留時間記憶手段13にその
警報域に滞留している滞留時間を記憶し、その滞留時間
が警報域滞留許容時間記憶手段11に記憶された警報域
滞留許容時間を経過したときに、メッセージ処理手段5
に許容時間逸脱のメッセージ情報及び警報告知処理手段
に警報告知情報を提供する。つまり、警報判定手段3に
おいて規定値との比較を行い警報状態と判断された時に
は、タイマー処理手段12はメッセージ処理手段5を介
して印字装置7や表示装置8に警報メッセージと共に警
報域滞留許容時間を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントなど
のプラントの異常を監視する計算機によるプラント監視
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、計算機からなるプラント監視装
置は、プラントからのプロセス信号と、事前に設定され
ている規定値とを比較し、プロセス信号が規定値を逸脱
したり、規定値と不一致の時に警報を発して運転員へ異
常を知らせている。
【0003】図22は、従来の計算機によるプラント監
視装置の構成図である。図22において、プラントPの
状態はプロセス信号aとして、計算機1のプラント状態
入力処理手段2により、計算機1内で処理可能なプロセ
ス状態信号bに変換される。警報判定手段3では、プロ
セス状態信号bとその規定値とを比較し、プロセス状態
信号bが規定値を越えているときは異常と判定するよう
にしている。すなわち、規定値記憶手段4には、プラン
ト各所のポイント毎に設定された規定値が予め記憶され
ており、警報判定手段3では、プロセス状態信号とその
規定値記憶手段4からの規定値情報xとの比較を、周期
的又はプラントの状態の変化毎に行いプラントの異常の
監視を行っている。
【0004】警報判定手段3にて異常が検出されたとき
には、警報判定手段3より運転員に警報を知らせるた
め、メッセージ処理手段5へ警報発生と警報のポイント
を知らせるメッセージ情報cが通知される。同様に警報
判定手段3より警報発生ポイントに関連する警報窓と音
声通報を行う警報告知情報dが警報告知処理手段6に通
知される、メッセージ処理手段5では、図23で示され
るようなメッセージをタイプライタやラインプリンタな
どの印字装置7及び同様なメッセージをCRTや大型ス
クリーンなどの表示装置8に表示し、運転員へ異常が発
生したプラントの機器および箇所や状態情報を提供す
る。同様に、警報告知処理手段6では警報発生場所や警
報要因などを示す警報盤9上の警報窓の点灯、チャイム
やブザーの鳴動で運転員の注意を喚起する。
【0005】さらに、音声告知手段では、「タービン5
軸受け冷却油温度高が発生しました」等の音声情報hを
スピーカ10により通報し、聴覚による運転員への警報
発生の連絡を行うものである。以上の一連の処理によ
り、運転員はプラントの異常を検出し対応操作を行う。
運転員の対応結果にてプラントが正常状態に戻った時に
は、警報判定手段3における規定値記憶手段4からの規
定値情報×との比較にて、正常と判断され、図24に示
す様な正常復帰を示すメッセージがメッセージ処理手段
5より印字装置7及び表示装置8に出力され、同様に警
報告知処理手段6からの警報告知情報dが通知され、警
報盤9の警報窓の消灯や正常復帰を知らせる音声情報h
がスピーカ10より通報される。印字装置7や表示装置
8及び警報盤9の警報盤9の窓の点消灯状態、スピーカ
10からの正常復帰を示す音声メッセージ情報にて、運
転員は対応が正しく行えたことと、プラントが正常状態
に戻ったことを確認する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、警報発
生時にすぐに運転員は対応可能できないことがある。す
なわち、特に、同時に複数の警報が発生した時などは、
運転員は警報発生の入力点や警報発生の装置、さらには
プラント状態を調査する必要がある。そして、運転のた
めにマニュアルなどにより、どの警報の対応を優先すべ
きかの判断や何時までに対応をしなければならないかを
判断しなければならない。このように、警報の処理につ
いては、多くの知識や経験、そしてプラント情報が必要
であった。
【0007】本発明の目的は、複数の警報発生時に運転
員へ対応の優先度情報の提供及び対応までの許容時間情
報を提供し、運転員の負荷を軽減すると共により監視し
易く安全性に優れたプラント監視装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ントよりのプロセス量を読み込むプラント状態入力処理
手段と、プラント状態入力処理手段よりのプロセス状態
信号によりプラントの各所の状態を規定状態と比較しプ
ラントの警報状態及び正常状態を判断する警報判定手段
と、警報判定手段からの要求により印字装置や表示装置
に警報状態のメッセージ及び正常状態の変化メッセージ
を出力するメッセージ処理手段と、警報判定手段からの
指示により警報状態を示す警報盤上の警報窓の点灯や正
常状態を示す警報窓の消灯及び警報の発生や警報の復帰
を示す音声告知をスピーカに出力する警報告知処理手段
と、プラントの入力点毎に設けられ入力点のプロセス状
態信号が警報状態で滞留することのできる警報域滞留許
容時間を予め記憶するための警報域滞留許容時間記憶手
段と、プロセス状態信号が警報状態を継続しているとき
はその警報状態の滞留時間を記憶するための滞留時間記
憶手段と、プロセス状態信号が警報域滞留許容時間を超
過して警報状態にあるときはメッセージ処理手段に滞留
許容時間超過メッセージの要求を行い警報告知処理手段
に滞留許容時間超過の告知の要求を行い、一方、警報判
定手段から正常状態への状態変化通知があったときはメ
ッセージ処理手段に警報域滞留許容時間超過時に出力し
たメッセージの取消を行い警報告知処理手段に正常状態
への変化通知を行うタイマー処理手段とを備えたもので
ある。
【0009】請求頃1の発明では、タイマー処理手段は
警報発生時点からの経過時間を監視して、滞留時間記憶
手段にその警報域に滞留している滞留時間を記憶し、そ
の滞留時間が警報域滞留許容時間記憶手段に記憶された
警報域滞留許容時間を経過したときに、メッセージ処理
手段に許容時間逸脱のメッセージ情報及び警報告知処理
手段に警報告知情報を提供する。つまり、警報判定手段
において規定値との比較を行い警報状態と判断された時
には、タイマー処理手段12はメッセージ処理手段を介
して印字装置や表示装置に警報メッセージと共に警報域
滞留許容時間を出力する。これにより、対応までの許容
時間を知ることが可能となる。また、警報域滞留許容時
間をオーバーした時には、新たなメッセージをメッセー
ジ処理手段や警報告知処理手段を経て運転員に知らせ
る。これにより、プラントの危険状態を運転員に知らせ
ることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、プロセス状態信号の警報状態から正常状態への変化
時にそのプロセス状態信号の警報域滞留許容時間から滞
留時間を減算した復帰経過残り時間を記憶する復帰経過
時間記憶手段を設け、タイマー処理手段は、プロセス状
態信号の警報状態から正常状態への変化時にはメッセー
ジ処理手段に警報復帰後の正常復帰滞留時間監視中のメ
ッセージの要求を行い警報告知処理手段に警報復帰後の
正常復帰滞留時間監視中の告知の要求を行うと共に復帰
経過残り時間を更新し、復帰経過残り時間が0となる前
にプロセス状態信号が正常状態から警報状態に変化した
ときは復帰経過残り時間を初期値として滞留時間記憶手
段に記憶された滞留時間を更新し、プロセス状態信号の
正常状態が警報域滞留許容時間以上継続したときはメッ
セージ処理手段に正常復帰滞留監視中のメッセージの消
去を行い警報告知処理手段に正常復帰の告知通知を行う
ようにしたものである。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、復帰経過時間記憶手段は、プロセス状態信号
が警報状態から正常状態に復帰後に、警報域滞留許容時
間からプロセス状態信号が警報状態に滞留していた滞留
時間を減算した復帰経過残り時間を記憶する。そして、
復帰経過残り時間が0となるまでタイマー監視を行い、
正常状態が警報状滞留許容時間の経過時点で、タイマー
処理手段から滞留時間復帰のメッセージの出力を行う。
また、正常状態が警報域滞留許容時間経過する前に再度
警報になった時には、正常復帰の復帰経過残り時間より
タイマー監視を行う。これにより、瞬間的に正常復帰
し、再度警報状態になるようなプロセス状態信号の変化
が発生しても、再度”0”からの時間監視を行うことな
く、警報域の滞留時間の継続がなされることとなる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、プラント入力点毎の警報域を複数のゾーンで分割し
各ゾーン毎に滞留時間のカウントを行う係数を記憶する
ゾーン幅記憶手段を設け、タイマー処理手段は、プロセ
ス状態信号が警報状態であるときはプロセス状態信号が
位置する警報域のゾーンを識別し、そのゾーンの係数を
カウント時間に乗じて加算し滞留時間を更新するように
したものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明の作用
に加え、タイマー処理手段は、同じ警報状態でもプロセ
ス状態信号が位置する警報領域のゾーンによりタイマー
処理手段で更新する時間を変え、規定値からの逸脱が大
きい危険状態の入力点の監視タイムオーバーを速く検出
させる。つまり、単に時間のみではなく、規定値からの
逸脱の度合いを監視条件に考慮する。
【0014】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、警報域滞留許容時間記憶手段の警報域滞留許容時間
から滞留時間記憶手段に記憶されている入力点毎の滞留
時間を減算して警報域滞留許容時間までの残り時間を求
める滞留時間トレンド手段を設け、メッセージ処理手段
を介して表示装置へ出力するようにしたものである。
【0015】請求項4の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、滞留時間トレンド手段は、滞留時間記憶手段
より個々の入力点の滞留時間情報を読み込み、警報域滞
留中の入力点の滞留時間情報を周期的にメッセージ処理
手段に滞留時間情報の出力要求する。これにより、表示
装置上に警報域に滞留している入力点の残り時間を表示
する。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、運転員の要求を伝える対話装置と、対話装置から運
転員が設定した滞留時間により滞留時間記憶手段内に記
憶されているプラント入力点毎の警報域滞留時間を変更
する滞留時間変更手段とを設けたものである。
【0017】請求項5の発明では、請求項4の発明の作
用に加え、運転員は対話装置によりプラント監視装置と
対話操作を行い、滞留時間変更手段は、対話装置からの
滞留時間変更情報により、滞留時間記憶手段の滞留時間
を変更する。これにより、運転員の判断で警報域の滞留
残り時間を運転員の状況及びプラント状態により修正す
る。
【0018】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、運転員の要求を伝える対話装置と、対話装置から伝
達される運転員からの要求の形式で滞留時間記憶手段か
らの滞留時間監視ポイントの情報を編集しメッセージ処
理手段にメッセージ情報を送る滞留ポイント編集表示手
段を設けたものである。
【0019】請求頃6の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、運転員は対話装置でプラント監視装置との対
話操作を行い、滞留ポイント編集表示手段は、対話装置
からの要求により警報滞留中の入力点の情報を滞留時間
記憶手段より読み込み、運転員の要求する表示形式で表
示装置や印字装置に警報滞留の情報を提供する。つま
り、運転員が残り時間の少ない入力点や発生時刻順など
の、逢転員の監視に即した情報の形式で印字装置や表示
装置に出力する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図で
ある。プラント監視装置100は、プラントPからのプ
ロセス信号aに基づいて各種監視演算を行う計算機1
と、監視演算結果をメッセージ出力するための印字装置
7及び表示装置8と、監視演算結果を視覚情報で出力す
る警報盤9及び聴覚情報で出力するスピーカ10にて構
成されている。
【0021】そして、計算機1は、プラントよりのプロ
セス量を読み込むプラント状態入力処理手段2と、プラ
ント状態入力処理手段よりのプロセス状態信号によりプ
ラントの各所の状態を規定状態と比較しプラントの警報
状態及び正常状態を判断する警報判定手段3と、プラン
トの各所の状態の規定値を予め記憶した規定規定値記憶
手段4と、警報判定手段3からの要求により印字装置7
や表示装置8に警報状態のメッセージ及び正常状態の変
化メッセージを出力するメッセージ処理手段5と、警報
判定手段3からの指示により警報状態を示す警報盤9上
の警報窓の点灯や正常状態を示す警報窓の消灯及び警報
の発生や警報の復帰を示す音声告知をスピーカ10に出
力する警報告知処理手段6と、プラントの入力点毎に設
けられ入力点のプロセス状態信号が警報状態で滞留する
ことのできる警報域滞留許容時間を予め記憶するための
警報域滞留許容時間記憶手段11と、プロセス状態信号
が警報域滞留許容時間を超過して警報状態にあるときは
メッセージ処理手段5に滞留許容時間超過メッセージの
要求を行い警報告知処理手段6に滞留許容時間超過の告
知の要求を行い、一方、警報判定手段3から正常状態へ
の状態変化通知があったときはメッセージ処理手段5に
警報域滞留許容時間超過時に出力したメッセージの取消
を行い警報告知処理手段6に正常状態への変化通知を行
うタイマー処理手段12と、プロセス状態信号が警報状
態を継続しているときはその警報状態の滞留時間を記憶
するための滞留時間記憶手段13とから構成されてい
る。
【0022】プラントPの状態は、プラント信号aとし
て計算機1のプラント状態入力処理手段2により、計算
機1内で処理可能なプロセス状態信号bに変換される。
警報判定手段3では、プロセス状態信号bとプラント各
所のポイント毎に設定された規定値を記憶している規定
値記憶手段4からの規定値情報×との比較を、定周期又
はプラントの状態の変化毎に行い、プラントの警報の監
視を行う。
【0023】警報判定手段3にて警報が検出されたとき
には、警報判定手段3より運転員に警報を知らせるた
め、メッセージ処理手段5へ警報発生と警報のポイント
を知らせるメッセージ情報cが通知される。同様に警報
判定手段3より警報発生ポイントに関連する警報窓への
表示出力と音声通報を行う警報告知情報dが警報告知処
理手段6に通知される、メッセージ処理手段5では、図
23で示されるようなメッセージを出力するための印字
メッセージ情報eをタイプライタやラインプリンタなど
の印字装置7及び同様のメッセージを出力するための表
示メッセージ情報fをCRTや大型スクリーンなどの表
示装置8に表示し、運転員へ警報が発生したプラントの
装置および箇所の情報を提供する。
【0024】同様に、警報告知処理手段6では警報発生
場所やその原因などを示す警報盤9上の「軸受け冷却油
温度高」等の警報窓の点灯やチャイム・ブザーの鳴動を
警報盤9に警報盤惰報dを要求し、運転員の注意を喚起
する。
【0025】さらに、音声告知手段6では、「タービン
受け冷却油温度高が発生しました」等の音声情報hをス
ピーカ10より通報し、聴覚による運転員への警報の発
生の告知を行う。
【0026】図2は、警報域滞留許容時間記憶手段11
の説明図である。警報域滞留許容時間記憶手段11に
は、各々の入力点からのプロセス信号の警報域滞留許容
時間が各々の入力点毎に記憶されている。例えば、入力
点番号「A000」の警報域滞留許容時間は10分であ
る。
【0027】警報判定手段3は、警報になった入力点の
警報域許容時間情報iを警報域滞留許容時間記憶手段1
1より読み出し、入力点番号と共に警報点情報jとして
タイマー処理手段12に通知する。この警報点情報j
は、図3に示すように、プロセス信号の入力点番号と、
警報域滞留許容時間と、その入力点の規定値と、警報発
生時刻とから構成されている。入力点番号の(A00
0)は入力点の識別番号であり、警報域滞留許容時間の
(10)は10分を示し、規定値の(35.5)は3
5.5℃を示し、警報発生時刻の(9:12:30)は
9時12分30秒を示している。
【0028】タイマー処理手段12は、この警報点情報
jを入力すると、滞留時間情報mを滞留時間記憶手段1
3に出力する。停留時間記憶手段13は、図4に示すよ
うに滞留時間情報mを滞留時間記憶テーブルとして記憶
する。また、タイマー処理手段12は、運転員に警報域
許容時間を知らせるため、メッセージ処理手段5を経由
して図5に示す形式で警報メッセージを印字装置7や表
示装置8に出力する。
【0029】図6は、タイマー処理手段12の処理内容
を示すフローチャートである。判定処理アでは、滞留時
間記憶手段13の滞留時間記憶テーブルの警報中指標を
チェックし、「Y」が記述されている時はテーブル使用
中と判断し、「N」が記述されていれば不使用中と判断
する。処理イでは、使用中の滞留時間を更新する。この
滞留時間の更新は、図4に示すように、タイマー処理手
段12が滞留時間記憶手段13の滞留時間記憶テーブル
内の滞留時間を読み込み、今回の更新時間を加算し、再
度滞留時間記憶手段13の滞留時間に記憶させることを
行う。例えば、入力点番号「A003」は、滞留時間が
更新されて17分20秒である場合を示している。ま
た、入力点番号「A000」の場合は、登録されたばか
りであるので、滞留時間は0である場合を示している。
【0030】次に、判定処理ウでは、今回更新した入力
点が既に滞留許容時間をオーバーしているかどうかを、
許容オーバー指標にて判断する。そして、まだオーバー
していない入力点についてのみ、判定処理エで滞留時間
と警報域滞留許容時間との比較を行い、今回オーバーし
ているかどうか判定する。
【0031】判定処理エで初めてオーバーした時には、
処理オにて、滞留時間オーバー処理としてメッセージ処
理手段5への警報域滞留許容時間オーバーのメッセージ
要求lと警報告知処理手段6への滞留時間オーバーの告
知要求kを行う。また、許容オーバー指標の設定を行
う。
【0032】滞留時間オーバーした時のメッセージの例
を図7に示す。同様に判定処理カにて、全滞留時間記憶
テーブルの処理を行う。既に警報中の入力点の処理が終
了したら、判定処理キで警報判定手段5からの新たな
「警報」または「正常復帰」の要求が存在するか判定す
る。
【0033】新たな要求が存在する時は、判定処理クで
新たな要求が「警報」か「正常復帰」かの判定行う。新
たな要求が「警報」の時には、図3に示される警報点情
報jを処理ケにて滞留時間記憶手段13に対し、図5に
示す構成で情報を登録する。また、「正常復帰」の時は
処理コにて滞留時間記憶手段13から通知された入力点
の削除を行うことにより、以降滞留時間の監視が行われ
なくなる。
【0034】以上に説明した様に、本発明の第1の実施
の形態によれば、警報判定手段3からの警報メッセージ
には、図5に示す様に、警報域滞留許容時間が付加され
て表示されるので、運転員が何時まで対処しなければな
らないか、及び他の警報入力点との対応の時間的優先度
が示されることになる。また、警報域滞留許容時間オー
バーの入力点もタイマー処理手段12から警報域滞留許
容時間オーバーメッセージ情報lとして、メッセージ処
理手段5に通知され、印字装置7や表示装置8へ警報域
滞留許容時間オーバーメッセージの印字や表示がなされ
る。同様に、タイマー処理手段12より警報告知処理手
段6へ警報域滞留許時間オーバー告知情報kが通知さ
れ、警報盤9及びスピーカ10より、警報域滞留許容時
間オーバーの告知がなされる。
【0035】これらにより、運転員は警報に対する対応
までの警報域許容時間や警報域許容時間オーバーを知る
ことが可能となり、プラント運転監視に対する負荷が軽
減され、プラントの安全性向上を図ることができる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図8は本発明の第2の実施の形態を示す構成図であ
る。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施
の形態に対し、プロセス状態信号の警報状態から正常状
態への変化時にそのプロセス状態信号の警報域滞留許容
時間から滞留時間を減算した復帰経過残り時間を記憶す
る復帰経過時間記憶手段19を設け、タイマー処理手段
12は、プロセス状態信号の警報状態から正常状態への
変化時にはメッセージ処理手段5に警報復帰後の正常復
帰滞留時間監視中のメッセージの要求を行い警報告知処
理手段6に警報復帰後の正常復帰滞留時間監視中の告知
の要求を行うと共に復帰経過残り時間を更新し、復帰経
過残り時間が0となる前にプロセス状態信号が正常状態
から警報状態に変化したときは復帰経過残り時間を初期
値として滞留時間記憶手段13に記憶された滞留時間を
更新し、プロセス状態信号の正常状態が警報域滞留許容
時間以上継続したときはメッセージ処理手段5に正常復
帰滞留監視中のメッセージの消去を行い警報告知処理手
段6に正常復帰の告知通知を行うようにしたものであ
る。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0037】警報状態の入力点が警報状態から正常状態
に変化したときは、図6の処理コに示すように、タイマ
ー処理手段12は、正常となった入力点は滞留時間記憶
手段13から削除される。この第2の実施の形態では、
その場合に、滞留時間記憶手段13の滞留時間記憶テー
ブルに記憶されていた滞留時間が警報域滞留許容時間を
経過していないときは、警報域滞留許容時間からその滞
留時間を減算した復帰経過残り時間を図9に示すように
復帰経過時間記憶手段19に記憶する。そして、タイマ
ー処理手段12にて復帰経過残り時間が0となるまで、
つまり滞留時間が警報域滞留許容時間を経過するまで監
視し、その監視中に再度警報状態になったときは、警報
域滞留許容時間までの残り時間を滞留時間記憶手段13
の滞留時間記憶テーブルにおける滞留時間の初期値とし
て設定する。
【0038】図10は、本発明の第2の実施の形態にお
けるタイマー処理手段12の処理内容を示すフローチャ
ートである。図6に示した第1の実施の形態におけるタ
イマー手段12の処理内容に対し、処理シ、処理ス、処
理セ、処理ソ、及び処理タ、処理チ、処理ツ、処理テが
追加されている。その他の処理内容は図6に示したもの
と同一であるので、説明は省略する。
【0039】判定処理アで滞留時間記憶手段13の滞留
時間記憶テーブルに警報状態の入力点が記憶されていな
い時には、判定処理シで復帰経過時間記憶手段19内の
テーブルに警報域滞留許容時間を経過する前に正常復帰
した入力点があるか否かを判定する。ここで、図9に示
すように、復帰経過時間記憶手段19内のテーブルに
は、警報域滞留許容時間を経過する前に正常復帰した入
力点の警報域滞留許容時間から滞留時間を減算した復帰
経過残り時間が記憶されている。
【0040】判定処理シで、復帰経過時間記憶手段19
内のテーブルに警報域滞留許容時間を経過する前に正常
復帰した入力点が記憶されている時には、処理スにて復
帰経過残り時間から前回処理時間の経過時間を減算す
る。
【0041】次に、判定処理セにて処理スに於ける減算
結果が”0”以下の時には、この入力点を復帰経過時間
記憶手段19から、警報域滞留許容時間以上正常状態が
継続したものとして処理ソにて削除する。
【0042】以上のように、警報状態から正常状態に復
帰した入力点のうち、警報域に滞留した滞留時間が警報
域滞留許容時間を経過していない入力点については、そ
の警報域滞留許容時間から滞留時間を減算した復帰経過
残り時間を復帰経過時間記憶手段19内に記憶し、その
復帰経過残り時間を更新していく。そして、復帰経過残
り時間が0となったときはその入寮点の監視は終了し削
除する。
【0043】次に、判定処理クにて、警報状態より正常
に戻ったことが判断された時には、処理テにて滞留時間
記憶手段13より、滞留時間が復帰時間経過記憶手段1
9に記憶され、復帰経過残り時間の初期値として設定さ
れる。
【0044】次に、復帰経過残り時間の更新中に、再度
警報になった時の処理を説明する。判定処理クにて警報
発生が警報判定手段3より通知された時には、判定処理
タにて、復帰経過時間記憶手段19内に今回警報になっ
た入力点と同一の入力点が存在するか否かの判定を行
う。同一入力点が存在する時には、処理チにて復帰経過
時間記憶手段19内に警報発生の登録を行い、滞留時間
を滞留時間記憶手段13内の復帰経過残り時間の値とす
る。さらに、処理ツにて警報発生の入力点を復帰経過時
間記憶手段19より削除する。
【0045】図11は、滞留時間の更新の動作説明図で
ある。図11のAは第1の実施の形態における動作特性
であり、図11のBは第2の実施の形態における動作特
性である。プロセス信号aが時点t1で警報制限値(規
定値)を越えたとすると、その時点t1から滞留時間は
更新開始される。そして、時点t2でプロセス信号aが
正常に復帰したとすると、滞留時間記憶手段13からそ
の入力点の情報は削除されるので、滞留時間は0とな
る。その後に、時点t3でプロセス信号aが再度警報制
限値を越え警報状態になると、第1の実施の形態では最
初から滞留時間が更新されるが(図11のA)、第2の
実施の形態では復帰経過時間記憶手段19に記憶された
復帰経過残り時間が初期値として設定されるので、その
初期値から滞留時間は更新されることになる(図11の
B)。
【0046】このように、入力点が短時間内に一度正常
復帰した後、再度警報状態になったときは、第1の実施
の形態では、再度”0”から滞留時間の監視が行われる
が、第2の実施の形態では、再度警報になった時には、
正常状態に滞留した時間を減算した時間から再度、時間
監視を継続するため、瞬間に正常復帰する入力点に対し
ても、継続して警報域滞留時間監視が行える。従って、
より安全なプラント監視を行うことができる。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図12は本発明の第3の実施の形態を示す構成図で
ある。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実
施の形態に対し、プラント入力点毎の警報域を複数のゾ
ーンで分割し各ゾーン毎に滞留時間のカウントを行う係
数を記憶するためのゾーン幅記憶手段14を設け、タイ
マー処理手段12は、プロセス状態信号が警報状態であ
るときはプロセス状態信号が位置する警報域のゾーンを
識別し、そのゾーンの係数をカウント時間に乗じて加算
し滞留時間を更新するようにしたものである。その他の
構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるの
で、同一要素には同一符号を付しその説明は省略する。
【0048】図12において、ゾーン幅記憶手段14
は、図13に示すように、入力点の警報制限値の外側の
範図を入力点毎の一定幅で区分したゾーン幅を設定記憶
するものである。タイマー処理手段12は、プラント状
態入力処理手段2より現在警報中の入力点の現在状態の
プロセス状態信号bを読み込み、ゾーン幅記憶手段14
から入力点のゾーン幅データoを読み込み、そのゾーン
番号を求める。その計算は下記の(1)式で行われ、切
り上げ処理で正数化処理(切り捨て処理)を行う。
【0049】 ゾーン番号=|プロセス状態信号b−警報制限値|÷(ゾーン幅) …(1) 次に、上式で求めたゾーン番号より、更新値を以下の
(2)式にて求める。
【0050】 更新値=(時間)*{1.0+(ゾーン番号)÷10} …(2) このようにして求めた更新値により、滞留時間を以下の
(3)式にて計算し更新する。
【0051】滞留時間=滞留時間+更新値 …(3) 図14は、タイマー処理手段12の処理内容を示すフロ
ーチャートである。図6に示した第1の実施の形態にお
けるタイマー手段12の処理内容に対し、処理シ、処理
ト、処理ナ、処理ニが追加されている。その他の処理内
容は図6に示したものと同一であるので、説明は省略す
る。
【0052】判定処理アで、警報域滞留ポイントを検出
した時には、処理卜で、プラント状態入力処理手段2よ
り警報域滞留ポイントの現在値のプロセス状態信号bを
読み込む。次に、処理ナにて、(1)式の計算を実行し
ゾーン番号を求める。次に、処理二で、(2)式及び
(3)式の計算を行い、更新する滞留時間を求める。以
降、第1の実施の形態と同様に、判定処理ウの滞留許容
時間オーバーの判定を実施し、以降の処理を実施する。
【0053】以上述べたように、第3の実施の形態によ
ると、警報制限値を大きく逸脱した時には、ゾーン番号
が大きな数値となり滞留時間の更新が大きな時間で行わ
れるので、単純な滞留時間の更新に比べ、入力点の値に
応じた時間監視が行われる。従って、より安全性の優れ
たプラント監視装置が提供することができる。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図15は本発明の第4の実施の形態を示す構成図で
ある。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実
施の形態に対し、警報域滞留許容時間記憶手段11の警
報域滞留許容時間から滞留時間記憶手段13に記憶され
ている入力点毎の滞留時間を減算して警報域滞留許容時
間までの残り時間を求める滞留時間トレンド手段14を
設け、メッセージ処理手段5を介して表示装置8へ出力
するようにしたものである。
【0055】すなわち、メッセージ処理手段5より出力
されている警報メッセージに、許容時間オーバーまでの
残り時間を付加する。滞留時間トレンド手段14は、滞
留時間記憶手段13から滞留時間及び警報域滞留許容時
間の警報域滞留時間情報pを読み込み、下記の(4)式
にて、許容時間オーバーまでの残り時間を求め、警報メ
ッセージに付加し、図16に示すメッセージのフォーマ
ットで、周期的に滞留時間トレンドデータqを表示装置
8に表示する。
【0056】 トレンド時間=警報域滞留許容時間−滞留時間 …(4) 滞留時間トレンド手段14の処理内容を図17に示す。
判定処理ヌで、滞留時間記憶手段13内のテーブルを全
点処理したが確認を行い、全点終了時の時には、再度繰
り返す。全点終了時でなく処理テーブルが残っている時
には、判定処理ネで参照テーブルが警報中指標が「Y」
になっていることを確認し、「N」の時は次のテーブル
を参照する。
【0057】次に、判定処理ノで、対象テーブルが既に
滞留許容時間オーバーか否かの判定を行い、既にオーバ
ーしている時には、表示装置8の表示が図7に示す警報
域許容時間オーバーメッセージになっているため、トレ
ンド処理は実施しない。一方、許容時間をオーバーして
いないときは、処理ハで、警報域滞留許容時間と滞留時
間とを読み込み、処理ヒにて(4)式に基づきトレンド
時間を計算する。
【0058】次に、処理フで計算したトレンドデータを
メッセージ処理手段5へ滞留時間トレンドデータqを作
成し表示要求する。以上の判定処理ヌから処理フまでの
処理が周期的に実行されることにより、表示装置8上の
滞留時間が周期的に更新される。
【0059】この第4の実施の形態により、運転員は警
報域滞留オーバーまでの時間をいつでも容易に知ること
ができ、運転員にとってより有効なプラント監視装置と
なる。
【0060】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図18は、本発明の第5の実施の形態を示す構成図
である。この第5の実施の形態は、図15に示した第4
の実施の形態に対し、運転員の要求を伝える対話装置1
5と、対話装置15から運転員が設定した滞留時間によ
り滞留時間記憶手段13内に記憶されているプラント入
力点毎の警報域滞留時間を変更する滞留時間変更手段1
6とを設けたものである。
【0061】すなわち、運転員との対話にて、運転員の
対話要求情報rを計算機1に伝える対話装置15と、対
話装置15から運転員の要求する対話要求情報rを読み
込み、滞留時間記憶手段13内の滞留時間を変更滞留時
間情報sに変換し、運転員の要求する時間に変更するこ
とが可能な滞留時間変更手段16を備えたものである。
その他の構成は、図15に示した第4の実施の形態と同
一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明は
省略する。
【0062】プラント監視中に警報判定手段3では規定
値記憶手段4からの規定値情報xとプラント状態入力処
理手段2からのプロセス状態信号bとの比較を行い、プ
ロセス状態信号が規定値と不一致の時には、メッセージ
情報cがメッセージ処理手段5へ通知され表示装置8に
表示メッセージ情報fが送られ、図5に示すメッセージ
が表示される。さらに、警報判定手段3からタイマー処
理手段12に警報点情報jが通知される。通知された警
報点情報jより、タイマー処理手段12により滞留時間
記憶手段13内に、図4に示される滞留時間記憶テーブ
ルが作られ、以後、周期的にタイマー処理手段12によ
り滞留時間記憶テーブル中の滞留時間が更新される。
【0063】第5の実施の形態における滞留時間変更手
段16では、対話装置15からの対話要求情報rを受け
取り、滞留時間変更手段16内の滞留時間を変更滞留時
間情報sにて変更する処理を行う。その後、タイマー処
理手段12では変更された滞留時間に周期時間を順次更
新する作業を行う。
【0064】プラント運転の過程において、運転員は過
去の経験やその時々のプラントの各装置の状況により、
警報の対応の優先度や警報域滞留許容時間の変更が生じ
る。第5の実施の形態によれば運転員の状況やプラント
状況により、運転員が不要と考える警報域滞留許容時間
オーバーのメッセージや警報告知を発することを防ぎ、
運転員にとって、より監視性に優れ、運転員の立場に即
したプラント監視装置が提供できる。
【0065】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図19は本発明の第6の実施の形態を示す構成図で
ある。この第6の実施の形態は、図1に示した第1の実
施の形態に対し、運転員の要求を伝える対話装置15
と、対話装置15から伝達される運転員からの要求の形
式で滞留時間記憶手段13からの滞留時間監視ポイント
の情報を編集しメッセージ処理手段5にメッセージ情報
を送る滞留ポイント編集表示手段18を設けたものであ
る。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0066】一般に表示装置8には、警報発生時刻の順
番で図5に示すメッセージが表示されている。この第6
の実施の形態では、図1に示した第1の実施の形態に対
して、運転員との対話にて、運転員の対話要求情報rを
計算機1に伝える対琵装置15と、対話装置15から運
転員の対話要求情報rにより警報域滞留中の項目の滞留
時間記憶手段13内に記憶されている入力点、警報域滞
留許容時間、滞留時間、許容オーバー指標、警報発生時
刻の各情報を編集し、運転員が最も必要とする形式で提
供する滞留ポイント編集表示手段18を備えている。
【0067】ここで、運転員の要求する形式とは、警報
発生時刻順や滞留時間が長い順や滞留許容時間の短い順
などの形式を言う。これにより、滞留時間記憶手段13
に記憶されている情報の一つを検索のキー情報として表
示順序を変更して表示装置8に表示する。
【0068】この第6の実施の形態対では、表示装置8
に表示されている警報情報を参照している運転員が表示
形式変更するには、対話装置15のファンクションPB
を押す操作にて、滞留ポイント編集表示手段18に変更
の要求sを伝える。運転員からの表示形式変更の要求を
受け取った滞留ポイント編集表示手段18は、図20に
示すメニューをメッセージ処理手段5を介して、表示装
置8に表示する。
【0069】表示装置8に表示されたメニューの中より
運転員は希望する形式を、対話装置15を介して、滞留
ポイント編集表示手段18に伝える。滞留ポイント編集
表示手段18では、滞留時間記憶手段13より警報域滞
留中の入力点の滞留時間記憶手段情報uを読み込み、運
転員の要求する対話要求情報rのキー情報で順次検索
し、検出した入力点を図5に示す形式で表示するための
データを作成し、メッセージ処理手段5に編集表示デー
タtとして要求し、メッセージ表示手段5では表示装置
8の上から下に表示することにより、順次運転員の要求
する形式で、表示装置8に、警報域滞留中の入力点情報
が表示される。
【0070】図20メニュー画面の例では、運転員が警
報の対応が急がなければならない入力点を知りたい時に
は、表示キー項目()に”4”を設定し、表示方向()
に”1”を設定すれば、表示装置8に、図21に示すよ
うなメッセージが表示され、警報域滞留許容残り時間の
少ない順に入力点などの情報が衷示される。これによ
り、運転員は対応操作行わなければならない項目の時間
的優先度などを知ることができ、運転員に対し、監視し
易く安全性に優れたプラント監視装置を提供することが
できる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、運転員に
単に入力点の警報で注意を促すのみではなく、警報発生
後の運転員の対応に関する許容時間や対応の優先度情報
をし、プラントの監視機能や安全性の向上を図ることが
できる。また、プラント運転員の負荷を軽減し、運転員
に有効な機能を有したプラント監視装置を提供すること
ができる。
【0072】すなわち、請求項1の発明によれば、警報
域滞留許容時間記憶手段を設け、警報発生後の対応許容
時間を投定することにより、警報対応までの時間的余裕
や危険状態や複数警報の中の対応の優先度情報を提供す
ることができる。
【0073】また、請求項2によれば、警報状態から正
常状態に戻った後も、短時間に再度警報域に戻った時に
は、前回の警報域の滞留時間を考慮し、継続した監視情
報を運転員に対し知らせることができる。
【0074】請求項3の発明によれば、単に警報域の滞
留時間の情報のみではなく、警報制限値からの逸脱度合
いによる、プラント監視を行うことができる。
【0075】請求項4によれば、警報入力点の対応余裕
時間がトレンドされているため、常に最新の対応優先度
が運転員に知らせることができ、運転員の対応も変化に
対応可能で有効である。
【0076】請求項5によれば、運転員の経験をプラン
ト監視に反映ができ、またその時々のプラント状況によ
り、より実際の運転に即した有効なプラント監視を行う
ことができる。
【0077】購求頃6の発明によれば、運転員の必要と
する情報を運転員の必要な順序で提供することができ、
運転員にとって対応しやすいプラント監視機能を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における警報域滞留
許容時間記憶手段の記憶内容の説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における警報点情報
の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における滞留時間記
憶手段に記憶される滞留時間記憶テーブルの説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における警報メッセ
ージの説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるタイマー処
理手段の処理内容を示すフローチャート。
【図7】本発明の第1の実施の形態における滞留時間が
警報域滞留許容時間をオーバーした場合の警報メッセー
ジの説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図9】本発明の第2の実施の形態における復帰経過時
間記憶手段の記憶内容の説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるタイマー
処理手段の処理内容を示すフローチャート。
【図11】本発明の第2の実施の形態における滞留時間
更新の動作説明図。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるゾーン幅
記憶手段の記憶内容の説明図。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるタイマー
処理手段の処理内容を示すフローチャート。
【図15】本発明の第4の実施の形態を示す構成図。
【図16】本発明の第4の実施の形態における警報メッ
セージの説明図。
【図17】本発明の第4の実施の形態における滞留時間
トレンド手段の処理内容を示すフローチャート。
【図18】本発明の第5の実施の形態を示す構成図。
【図19】本発明の第6の実施の形態を示す構成図。
【図20】本発明の第6の実施の形態におけるメニュー
画面の説明図。
【図21】本発明の第6の実施の形態による残り時間が
短い順に表示した警報メッセージ画面の説明図。
【図22】従来例を示す構成図。
【図23】従来例での警報メッセージの表示例を示す平
面図。
【図24】従来例での正常復帰メッセージの表示例を示
す平面図。
【符号の説明】
P プラント 1 計算機 2 プラント状態入力処理手段 3 警報判定手段 4 規定値記憶手段 5 メッセージ処理手段 6 警報告知処理手段 7 印字装置 8 表示装置 9 警報盤 10 スピーカ 11 警報域滞留許容時間記憶手段 12 タイマー処理手段 13 滞留時間記憶手段 14 滞留時間トレンド手段 15 ゾーン記憶手段 16 対話装置 17 滞留時間変更手段 18 滞留ポイント編集表示手段 19 復帰経過時間記憶手段 100 プラント監視装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントよりのプロセス量を読み込むプ
    ラント状態入力処理手段と、前記プラント状態入力処理
    手段よりのプロセス状態信号によりプラントの各所の状
    態を規定状態と比較しプラントの警報状態及び正常状態
    を判断する警報判定手段と、前記警報判定手段からの要
    求により印字装置や表示装置に警報状態のメッセージ及
    び正常状態の変化メッセージを出力するメッセージ処理
    手段と、前記警報判定手段からの指示により警報状態を
    示す警報盤上の警報窓の点灯や正常状態を示す警報窓の
    消灯及び警報の発生や警報の復帰を示す音声告知をスピ
    ーカに出力する警報告知処理手段とを備えたプラント監
    視装置において、前記プラントの入力点毎に設けられ前
    記入力点のプロセス状態信号が警報状態で滞留すること
    のできる警報域滞留許容時間を予め記憶するための警報
    域滞留許容時間記憶手段と、前記プロセス状態信号が警
    報状態を継続しているときはその警報状態の滞留時間を
    記憶するための滞留時間記憶手段と、前記プロセス状態
    信号が前記警報域滞留許容時間を超過して警報状態にあ
    るときは前記メッセージ処理手段に滞留許容時間超過メ
    ッセージの要求を行い前記警報告知処理手段に滞留許容
    時間超過の告知の要求を行い、一方、前記警報判定手段
    から正常状態への状態変化通知があったときは前記メッ
    セージ処理手段に警報域滞留許容時間超過時に出力した
    メッセージの取消を行い前記警報告知処理手段に正常状
    態への変化通知を行うタイマー処理手段とを備えたこと
    を特徴とするプラント監視装置。
  2. 【請求項2】 前記プロセス状態信号の警報状態から正
    常状態への変化時にそのプロセス状態信号の警報域滞留
    許容時間から滞留時間を減算した復帰経過残り時間を記
    憶する復帰経過時間記憶手段を設け、前記タイマー処理
    手段は、前記プロセス状態信号の警報状態から正常状態
    への変化時には前記メッセージ処理手段に警報復帰後の
    正常復帰滞留時間監視中のメッセージの要求を行い前記
    警報告知処理手段に警報復帰後の正常復帰滞留時間監視
    中の告知の要求を行うと共に前記復帰経過残り時間を更
    新し、前記復帰経過残り時間が0となる前に前記プロセ
    ス状態信号が正常状態から警報状態に変化したときは前
    記復帰経過残り時間を初期値として前記滞留時間記憶手
    段に記憶された前記滞留時間を更新し、前記プロセス状
    態信号の正常状態が前記警報域滞留許容時間以上継続し
    たときは前記メッセージ処理手段に正常復帰滞留監視中
    のメッセージの消去を行い前記警報告知処理手段に正常
    復帰の告知通知を行うようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のプラント監視装置。
  3. 【請求項3】 プラント入力点毎の警報域を複数のゾー
    ンで分割し各ゾーン毎に前記滞留時間のカウントを行う
    係数を記憶するゾーン幅記憶手段を設け、前記タイマー
    処理手段は、前記プロセス状態信号が警報状態であると
    きは前記プロセス状態信号が位置する警報域のゾーンを
    識別し、そのゾーンの係数をカウント時間に乗じて加算
    し前記滞留時間を更新するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のプラント監視装置。
  4. 【請求項4】 前記警報域滞留許容時間記憶手段の警報
    域滞留許容時間から前記滞留時間記憶手段に記憶されて
    いる入力点毎の滞留時間を減算して前記警報域滞留許容
    時間までの残り時間を求める滞留時間トレンド手段を設
    け、前記メッセージ処理手段を介して前記表示装置へ出
    力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のプ
    ラント監視装置。
  5. 【請求項5】 運転員の要求を伝える対話装置と、前記
    対話装置から運転員が設定した滞留時間により前記滞留
    時間記憶手段内に記憶されているプラント入力点毎の警
    報域滞留時間を変更する滞留時間変更手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項4に記載のプラント監視装置。
  6. 【請求項6】 運転員の要求を伝える対話装置と、前記
    対話装置から伝達される運転員からの要求の形式で前記
    滞留時間記憶手段からの滞留時間監視ポイントの情報を
    編集し前記メッセージ処理手段にメッセージ情報を送る
    滞留ポイント編集表示手段を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載のプラント監視装置。
JP26116996A 1996-09-11 1996-09-11 プラント監視装置 Pending JPH1091234A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26116996A JPH1091234A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 プラント監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26116996A JPH1091234A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 プラント監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1091234A true JPH1091234A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17358089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26116996A Pending JPH1091234A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 プラント監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1091234A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002373021A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Toshiba Corp 警報表示装置
JP2013196188A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Fujitsu Ltd 優先順位判定システムおよび優先順位判定方法
US9437465B2 (en) 2008-12-10 2016-09-06 Hitachi Kokusai Electric Inc. Substrate processing apparatus and method of manufacturing semiconductor device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002373021A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Toshiba Corp 警報表示装置
US9437465B2 (en) 2008-12-10 2016-09-06 Hitachi Kokusai Electric Inc. Substrate processing apparatus and method of manufacturing semiconductor device
JP2013196188A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Fujitsu Ltd 優先順位判定システムおよび優先順位判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5398782A (en) Remote monitoring system with variable period communication check
US20130282151A1 (en) Method And System For Monitoring An Industrial System Involving An Eye Tracking System
JPH1091234A (ja) プラント監視装置
US20100036762A1 (en) System and Method for Tracking a Billing Cycle
Stanton et al. Alarms in human supervisory control: A human factors perspective
JPH10283028A (ja) 設備情報伝達装置
JP2000222027A (ja) 情報呈示装置および方法および記憶媒体
JP3545513B2 (ja) プラント状態の警報装置
JP2879631B2 (ja) 警報抑制情報作成システム及び警報処理システム
JPS6214846B2 (ja)
JP2003256036A (ja) 監視制御装置
JPH08314761A (ja) 障害通報システム
JP3151240B2 (ja) 警報処理方法及びその装置
CN111988163A (zh) 一种事件处理方法及服务器
JP2002323997A (ja) 障害履歴監視システム、障害履歴監視方法、および、障害履歴監視プログラム
JP3472683B2 (ja) 警報装置
JPH07281729A (ja) ユニットアラーム管理装置
JPH08106407A (ja) 異常警報装置
JPS60195417A (ja) 発電プラントの警報監視装置
JP3271590B2 (ja) 業務監視システム、装置及び方法、及び記録媒体
JP3371936B2 (ja) 生産遅れ通報装置
CN115355087A (zh) 发动机失火故障报警方法、装置、电子设备及存储介质
JP2024123292A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JPH077853A (ja) 電力系統監視制御装置
JP3173688B2 (ja) プラント監視装置