JPH109059A - 燃料供給弁を有するダイアフラム式気化器 - Google Patents

燃料供給弁を有するダイアフラム式気化器

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JPH109059A
JPH109059A JP6483997A JP6483997A JPH109059A JP H109059 A JPH109059 A JP H109059A JP 6483997 A JP6483997 A JP 6483997A JP 6483997 A JP6483997 A JP 6483997A JP H109059 A JPH109059 A JP H109059A
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JP
Japan
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valve
diaphragm
valve component
control
fuel
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JP6483997A
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Inventor
Reinhard Gerhardy
ゲルハルディー ラインハルト
Joerg Schlossarczyk
シュロスザルツィーク イェルク
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Andreas Stihl AG and Co KG
Original Assignee
Andreas Stihl AG and Co KG
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M17/00Carburettors having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of preceding main groups F02M1/00 - F02M15/00
    • F02M17/02Floatless carburettors
    • F02M17/04Floatless carburettors having fuel inlet valve controlled by diaphragm

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 わずかな公差範囲の場合に不利な運転条件の
もとでもストロークに対応した確実な供給弁の開放が保
証されるように、ダイアフラム式気化器を構成する。 【解決手段】 供給弁(44)の弁構成要素(40)が
ダイアフラムによって直接に開放方向(100)へ操作
可能で、且つ、弁構成要素(40)と弁座(39)との
間に弾性的なシール要素(200)が配置されている、
内燃機関、特に2サイクルエンジンのためのダイアフラ
ム式気化器において、弾性的なシール要素(200)が
弁構成要素(40)によって担持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に燃焼空
気を供給する、ベンチュリ部を備える吸入ダクトを有
し、ベンチュリ部の下流にスロットルバルブが配置され
ている、内燃機関、特に2サイクルエンジンのためのダ
イアフラム式気化器にして、吸入ダクトに少なくとも1
つのノズル孔が開口し、当該ノズル孔が燃料で満たされ
た制御室から燃料を供給されており、且つ制御室が供給
弁を介して燃料供給ダクトと連通しており、また、供給
弁の弁構成要素が、制御室内で負圧が上昇すると、制御
室を画成するダイアフラムによって制御弾性体の力に抗
して操作され、且つ、弁構成要素が、ダイアフラムに対
してほぼ中央に垂直に配置されて位置してダイアフラム
によって直接に開放方向へ操作可能で、また、弁構成要
素と弁座との間に弾性的なシール要素が配置されてい
る、前記ダイアフラム式気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】公知のダイアフラム式気化器では、供給
弁の弁構成要素がレバー装置を介して制御ダイアフラム
によって操作される。その際、弁構成要素は、強制持ち
上げ(Zwangsaushebung)が可能であるように、レバー
に固定されている。このことは、場合によって弁座に付
着している弁構成要素を引き離すために必要である。し
かしながら、まず第一にすべての公差によって生じる
(toleranzbedingt)あそびが超えられる必要があるの
で、強制開放のために必要不可欠なダイアフラムの作動
距離はかなり大きい。特に、レバーの支持部におけるあ
そびも超えられなければならず、それによって、2.0
mmまでのダイアフラム作動距離が必要不可欠である。制
御ダイアフラムの寸法が小さい場合にこの作動距離を保
証するために、ダイアフラムは、取り巻いている条溝を
有する。当該条溝は、ダイアフラムの製造の際に作られ
る必要がある。しかし、この条溝の形成には、大きな公
差がともなう。その際、条溝形状がダイアフラムの応答
に相当な影響をもつのと同様に、ダイアフラムのその時
々の乾燥状態も影響をもつ。この乾燥状態は、取付け位
置に依存して大きくゆれる。総体において、このこと
は、1シリーズのダイアフラム式気化器の応答特性が大
きくばらつく結果になる。そのため、良好な加速及び運
転挙動を保証するために、相当な調整作業及びバランス
作業(Einstell- und Abgleicharbeiten)が必要不可欠
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、わず
かな公差範囲(Toleranzwegen)の場合に不利な運転条件
のもとでもストロークに対応した確実な供給弁の開放が
保証されるように、初めに述べた種類のダイアフラム式
気化器を構成することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、内燃機関に燃焼空気を供給する、ベンチュリ部を備
える吸入ダクトを有し、ベンチュリ部の下流にスロット
ルバルブが配置されている、内燃機関、特に2サイクル
エンジンのためのダイアフラム式気化器にして、吸入ダ
クトに少なくとも1つのノズル孔が開口し、当該ノズル
孔が燃料で満たされた制御室から燃料を供給されてお
り、且つ制御室が供給弁を介して燃料供給ダクトと連通
しており、また、供給弁の弁構成要素が、制御室内で負
圧が上昇すると、制御室を画成するダイアフラムによっ
て制御弾性体の力に抗して操作され、且つ、弁構成要素
が、ダイアフラムに対してほぼ中央に垂直に配置されて
位置してダイアフラムによって直接に開放方向へ操作可
能で、また、弁構成要素と弁座との間に弾性的なシール
要素が配置されている、前記ダイアフラム式気化器にお
いて、弾性的なシール要素が弁構成要素によって担持さ
れていることによって解決される。
【0005】弁構成要素自体は、供給弁の弾性的なシー
ル要素を担持する。その際、弁構成要素を制御ダイアフ
ラムに対して中央に且つ垂直に配置することによって当
該弁構成要素自体が直接に前記ダイアフラムによって作
用される。その結果、直接の応答が、複雑な伝達構造物
(Uebertragungsmimik)のデッドゾーン(Totwegen)及
び公差を超えることなしに可能である。その際、供給弁
がダイアフラムのストロークによって直接に開放方向に
操作される。その結果、ダイアフラムのそれぞれのスト
ロークが弁座からシール要素を取り去り、すなわち離隔
させ、それによって弁の直接の開放をもたらす。
【0006】弁構成要素は燃料の流れ方向と逆に開くこ
とが有利である。その結果、許容できない高いシステム
圧力、例えば原動機の作動停止によるタンク内での過圧
が生じた場合に、弁構成要素は閉鎖方向に付加的に圧力
付勢され、それによって弁座への弾性的なシール要素の
気密(液密)な当接が補助されている。
【0007】本発明の別の構成は、別の請求項、詳細な
説明、及び以下に個々に述べられる本発明の実施形態を
示す図面に記載されている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
の図を用いて説明する。図1に示された気化器1は、内
燃機関、特に2サイクルエンジン3のための混合気形成
に用いられる。この種の2サイクルエンジンは、有利に
は、パワーチェーンソー、刈払い機、切断研削機、芝刈
り機等のような手で操作する作業機に使用可能である。
【0009】気化器1内には、吸入ダクト2が形成され
ており、吸入ダクト2を介して矢印方向に燃焼空気4が
2サイクルエンジンの入口へ流れる。吸入ダクト内には
ベンチュリ部12が形成されており、その領域に、メイ
ンノズル孔10が開口している。ベンチュリ部12の下
流では、吸入ダクトに、第一のアイドリングノズル孔1
7と第二のアイドリングノズル孔9とが開口している。
ノズル孔9及び17は、スロットルバルブ6の領域に位
置する。スロットルバルブ6は、スロットルバルブ軸8
によって回動可能に装着されている。ベンチュリ部12
の上流には、吸入ダクト2内にチョーク5が配置されて
いる。チョーク5は、チョーク軸7によって回動可能で
ある。
【0010】ノズル孔9、10、及び17は、燃料で満
たされた制御室13から燃料を供給されている。燃焼空
気4が吸入ダクト2を通って流れると、スロットルバル
ブ6の姿勢に応じてノズル孔9、10、及び17から燃
料21が流れ出し、燃焼空気4と混合させられる。メイ
ンノズル孔10のメインノズル滴下(Hauptduesentropf
en)を妨げるために、逆止め弁の原理に従って働くノズ
ル小板23が配置されている。
【0011】メインノズル孔10は、メインノズル路1
10を介して制御室13と連通している。その際、メイ
ンノズル調整ねじ22によって、メインノズル路110
を通る貫流が調整可能である。同様に、アイドリング室
15に開口するアイドリングノズル路109が設けられ
ており、アイドリング室15からノズル孔9及び17が
分岐する。アイドリングノズル路109にアイドリング
調整ねじ20が配置されており、アイドリング調整ねじ
20を介して燃料が制御室13から供給される。
【0012】制御室13は、制御ダイアフラム11によ
って画成されている。制御ダイアフラム11は、制御室
13と反対の側で、大気と連通した補償室14を区切っ
ている。制御室13は、供給ダクト24から供給弁44
を介して燃料を与えられる。
【0013】供給ダクト24は、図示された実施形態で
は、2サイクルエンジン3のクランクケース32内の変
動する圧力によって駆動されている燃料ポンプ25の送
出ダクトである。これに加えて、一つの室が、ダイアフ
ラム、有利にはゴムダイアフラム30によって作業室3
1とポンプ室29とに区分されている。作業室31は、
2サイクルエンジンのクランクケース32と連通してい
る。それによって、作業室31内には、交互に負圧と過
圧とが生じる。それによって引き起こされるダイアフラ
ム30のポンプ運動は、ポンプ室29内で燃料運搬を生
じさせる。その際、ポンプ作用の利用のために吸い込み
弁28及び送出弁33が配置されている。吸い込み弁2
8、補償室27、及び吸い込み接続部26を介して、ポ
ンプ室29に燃料が供給されている。その結果、吸入の
際に燃料がポンプ室29へ順次流れる。続いての搬送ス
トロークの際には、吸い込み弁28が閉じ、且つ送出弁
33が開く。その結果、圧力を受けた燃料が燃料フィル
ター34を通り抜けて供給ダクト24へ流れ去り、有利
には調節可能な圧力を有して供給弁44に現れる。
【0014】図1に示すように、ダイアフラム11は、
皿状に、特にフラットダイアフラムとして形成されてお
り、且つ補強された中央部18を備えている。これは、
制御室13の側に配置されてダイアフラム11に取り付
けられているダイアフラムディスク211から成る。制
御ダイアフラム11の、補償室14の方を向いた側に
は、座金311が取り付けられている。その際、座金3
11、ダイアフラム11、及びダイアフラムディスク2
11は、中心の鋲411によって互いに密着して結合さ
せられている。制御室13の側に位置する鋲軸部は、伝
達ピン19を形成する。伝達ピン19には供給弁44の
操作ピン49が対向している。弁構成要素40はダイア
フラム11の垂直の中心軸線111に同軸に位置するこ
とが有利である。その際、供給弁44は、ダイアフラム
式気化器のケーシング16の弁受容室35に配置されて
おり、有利には、取付け部材36によってケーシング1
6の受容室35に押しつけられている。組立て及び場合
によってはのちの取外しのために、取付け部材36は、
制御ダイアフラム11の側の端部に、有利には周囲を巡
る組立てつば37(図2)を備えている。
【0015】図1に示された供給弁44が図2に拡大さ
れて図示されている。弁受容室35は、制御室13から
ケーシング16内へ設けられた凹部(Ansenkung)から
成る。当該凹部には、その底領域135に供給ダクト2
4が開口している。当該凹部は、段部235を備えてお
り且つ底領域135においてより小さい直径をもって形
成されていることが有利である。
【0016】取付け部材36は、コップ状に形成されて
おり、弁受容室35の底領域135の側の端部が開いて
いる。取付け部材36の末端部分136は、より小さい
外径をもって形成されていることが有利である。それに
よって、段部236が形成されている。末端部分136
の軸方向長さは、弁受容室35のより小さい直径をもっ
て形成された底部分の軸方向の深さよりも小さい。末端
部分136の端面536は、凹部35の底部335に対
して間隔aをあけて位置する。
【0017】取付け部材36全体は、受容室35の凹部
よりも軸方向に長く形成されている。その際、取付け部
材36の軸方向の挿入深度は、取付け部材36の段部2
36が受容室35の凹部の段部235に当たることによ
って限定されている。このようにして、凹部35の底部
335に対する間隔aが確実に保証されている。すなわ
ち、供給ダクト24から取付け部材36の内室436へ
の妨害されない燃料流動が保障されている。
【0018】周囲を巡る組立てつば37は、取付け部材
36が取り付けられ且つ押しつけられた状態で、ケーシ
ング16、つまり制御室13の壁部113に対して間隔
bをあけて位置する。このようにして取付け部材36
は、場合によっては不可避の取外しのために、容易に工
具によって後ろから係合されて、引き抜かれ得る。
【0019】取付け部材36の内室436内には、最小
限の半径方向のあそびsをもって弁構成要素40が位置
する。弁構成要素40は、図示された実施形態では、筒
状の弁体42及びより小さい直径をもつ操作ピン49並
びに弁体と操作ピンとを互いに連結する弁テーパ部41
から成る。弁テーパ部41は、ほぼ70°のテーパ角度
をもち、弁座39と協働する。弁座39は、供給口38
の内側の縁部に形成されている。供給口38は、取付け
部材36の底部336において中央に形成されており、
操作ピン49によって貫通される。操作ピン49の自由
端は、制御室13内でダイアフラムディスク211また
はダイアフラム11の伝達ピン19に向き合っている。
弁テーパ部41は、丸く形成された弁座39に錐面が密
着して取り付けられるまで、供給口38内へ軽く突出す
る。弁構成要素40は、制御弾性体50によって、図示
された閉鎖位置において力作用を受ける。その際、制御
弾性体50は、弁体42の軸方向の受容孔43内に配置
されており、凹部35の底部335に支持される。受容
孔43が、弁テーパ部41の側の端部において、減少さ
せられた直径dをもって形成されており、それによっ
て、コイルばねとして形成された制御弾性体50が当該
端部の領域で摩擦拘束的に受容孔43内に保持されてい
る。
【0020】筒状の取付け部材36及び弁構成要素40
は、互いに同軸に位置する。その際、全体の配置は、弁
体40及び取付け部材36の共有の中心軸線51が制御
ダイアフラム11の中心軸線111に対してほぼ同軸に
位置するようにされている。
【0021】図示された閉鎖位置において、弁構成要素
40の、底部335の方を向いた端面140は、取付け
部材36の軸方向の端面536に対して距離cをおいて
位置する。それによって、弁体40は、底部335に対
してトータル距離a+cをおいて位置する。すなわち、
開放方向100における弁構成要素40の操作のために
十分なあそびが保証されている。
【0022】ノズル孔9、10、及び17を介して、増
加させられた燃料が吸入ダクト2内へ流入すると、制御
室13における燃料体積が減少する。すなわち、生じる
負圧に基づいて、制御ダイアフラム11が内側に向かっ
て移動させられ、伝達ピン19によって、制御室13内
へ突き出ている弁構成要素40の操作ピン49に接近す
る。制御室13内がさらに負圧になると、制御ダイアフ
ラム11が操作ピン49を介して弁構成要素40を開放
方向100に(図2)、流れ込む燃料の流れ方向124
に抗して開き、制御室13内の負圧を、燃料を順次送り
こむことによって補償する。当該燃料は弁構成要素40
のまわりを洗って内室436を通って供給口38へ流れ
る。弁構成要素40の良好な案内及び燃料の妨害のない
流れ込みを保証するために、弁体42の末端部分がより
大きな案内直径及び案内リブ240を有して形成されて
いる。制御室13へ流れ込む燃料が負圧を補償し、制御
ダイアフラム11が再び図1に示された出発位置へ戻
る。当該出発位置では、伝達ピン19が、端面側で対向
する操作ピン49に対してほぼ0.1mmのわずかなデッ
ドゾーンzをあけて位置する。制御ダイアフラム11に
よる供給弁44の弁構成要素40の直接の操作によっ
て、制御ダイアフラムのストロークの、開放運動への直
接の変換が生じる。その際、0.3から0.4mmのスト
ロークで十分である。それによって、エラストマー・フ
ラットダイアフラム、例えば燃料影響に中性にふるまう
PTFE合成物質フォイル(例えばほぼ0.06mmのポ
リエチレンテレフタラートから成る)の使用が可能にな
る。レバー伝達装置が設けられていないので、わずかな
公差が守られ得る。摩擦影響及びそれによるヒステリシ
ス現象は、十分に回避されている。また、供給弁は過大
なシステム圧力に対して確実に密閉する。その結果、制
御室13の不意のオーバーフローが排除され得る。
【0023】本発明により、弁構成要素40は、弾性的
なシール要素を担持する。図2に示す実施形態では、こ
れは、弁テーパ部41に保持されている弾性的な円錐形
パッキング200であってよい。弾性的な円錐形シール
材、特にゴム製円錐形シール材が加硫されることが有利
である。曲率半径R=0.2から0.3mmの丸くされた
弁座と70°円錐体を用いることが合目的である。
【0024】図3に示された供給弁44は、基本構造に
おいて、図2に示すものに相当する。そのため、同一の
部分には同一の符号が使用されている。操作ピン49
の、弁テーパ部41への結合部の領域には、周囲溝45
が形成されている。周囲溝45には弾性的なシールリン
グ、特に好都合には0.5mmのひも太さ(Schnurstaerk
e)を有するOリング46が保持されている。弁座13
9は、ここでは、有利には70°のテーパ角度を有する
円錐形弁座として形成されている。当該円錐形弁座は、
供給口38へ移行する。制御弾性体50の力によって、
弁構成要素40がシールリング46により円錐形弁座1
39に密着する。図2に示す前述の実施形態においても
そうであるように、良好な密閉は、弾性的なシール要素
46によって保証されている。その際、丸くされた面が
錐面に当接し、且つ両方の面の一方が弾性的である。弁
構成要素40は、取付け部材36の内室436内で完全
に燃料によってまわりを洗われている。
【0025】図4に示す実施形態は、基本構造におい
て、図3に示すものに相当する。そのため、同一の部分
には同一の符号が使用されている。弁体40は、ここで
は、ピン142から成る。ピン142は、閉鎖蓋体48
のスリーブ状のガイド部47内に半径方向にあそびをも
って食い込む。閉鎖蓋体48は、取付け部材36に装着
されており、その際、ガイド部47が取付け部材36の
内室436内へ突出する。閉鎖蓋体48は、取付け部材
36に失われることのないように保持されている。その
とき、蓋体48が、取付け部材36の、外径を減少させ
られて形成された末端部分136にオーバーラップする
ことが有利である。蓋体48のオーバーラップする縁部
148は、内側の係止突起部248を有することが有利
である。係止突起部248は、末端部136の外側面に
おける周囲を巡る係止溝348に係合する。それによっ
て、蓋体48が失われることのないように保持されてい
る。閉鎖蓋体48と弁構成要素40におけるリング面1
43との間には、制御弾性体50が配置されている。十
分に密閉された内室436は、供給孔636を介して供
給ダクト24と連通している。取付け部材36、弁構成
要素40、及び制御弾性体50は、閉鎖蓋体48ととも
に、予め組立て可能な構造ユニットを形成する。当該構
造ユニットは、ダイアフラム式気化器1のケーシング1
6における適合した凹部35に単に挿着され得る。弁テ
ーパ部41に対するガイド部47の距離は、弁構成要素
40の最大の開放ストロークよりも大きい。
【0026】図5に示す実施形態では、上述の実施形態
において述べられた供給弁44の構造が図式的に描かれ
ている。そのために、同一の部分には同一の符号が使用
されている。制御弾性体50として、図6において平面
図で示された、円盤の形でのダイアフラムスプリング5
01が配置されている。円盤の外側の固定リング502
は、ケーシング16における段部235と取付け部材3
6との間に挟まれて保持されている。固定リング502
は、二つの弾性アーム504、505を介して中央の操
作ディスク503を保持する。操作ディスク503は、
当接する弁体42に適合した外径を有する。それぞれの
弾性アーム504、505は、弾性支持されている中間
部分508、509からなる。当該中間部分は、中央の
ディスク503と外側の固定リング502との間の自由
なリング状空所507において、180°より小さい、
有利にはほぼ160°の円周角506にわたって延在す
る。その際、中間部分508、509は、内側ディスク
503に対しても外側リング502に対しても半径方向
に間隔をあけて位置する。これらの半径方向の間隔が等
しいことが有利である。
【0027】それぞれの中間部分508、509は、そ
の端部のそれぞれに半径方向の接続部分510、511
を担持する。接続部分510、511は、一つは半径方
向内側へ、一つは半径方向外側へ向けられている。半径
方向外側へ向けられた接続部分510は、外側リング5
02に接続する。半径方向内側へ向けられた接続部分5
11は、内側の操作ディスク503に接続する。操作デ
ィスク503は、中央のカム状の隆起部513を有する
ことが合目的である。隆起部513は、弁体42の対向
する端面への接触に用いられる。
【0028】図5に示すように、ケーシングに固定され
て挟み込まれた固定リング502は、弁体42の運動方
向100において、弁体42の端面140に対して距離
uをもって位置する。それによって、弁体42の閉鎖位
置においてダイアフラムスプリング501が距離uだけ
変位させられている。従って、この構造的に設定された
出発位置において、ばね力が閉鎖方向へ弁体42に作用
する。それによって、静力学的な密閉が達成されてい
る。
【0029】平坦な制御弾性体50として挿着された、
外側の固定リング502、弾性アーム504、505、
及び内側の操作ディスク503から成る円形のダイアフ
ラムスプリング501は、一体の特に対称な部材として
円盤の形で、例えば薄い弾性金属板、薄い合成物質プレ
ート、あるいは合成物質フォイルから打ち抜きされて、
製造されている。弾性アーム504、505は、可能な
限り大きい長さである状態で、可能な限りわずかな厚さ
と幅をもつ。このようにして、弾性アームの剛性によっ
て決められている適合した弾性特性曲線が得られる。円
形のダイアフラムスプリングの直径は、可能な限り大き
く選択されていることが有利である。
【0030】さらにより小さい構造高を達成するため
に、弁構成要素は、同時に弾性的なシール要素を形成し
且つダイアフラムディスクに固定されたタペットによっ
て操作される球、例えば合成物質球であってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関のためのダイアフラム式気化器の図式
的な図である。
【図2】制御室に対する供給弁の断面の拡大図である。
【図3】別の実施形態での供給弁の断面図である。
【図4】また別の実施形態での供給弁の断面図である。
【図5】板ばねとして形成された制御弾性体を有する供
給弁の断面図である。
【図6】図5に図式的に示された制御弾性体の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 ダイアフラム式気化器 2 吸入ダクト 3 内燃機関 4 燃焼空気 6 スロットルバルブ 9 アイドリングノズル孔 10 メインノズル孔 11 制御ダイアフラム 12 ベンチュリ部 13 制御室 16 ケーシング 17 アイドリングノズル孔 18 中央部 24 燃料供給ダクト 35 弁受容室(孔) 36 取付け部材 38 供給口 39 弁座 40 弁構成要素 43 受容孔 44 供給弁 46 Oリング(シール要素、リング状シール材) 49 操作ピン 50 制御弾性体 100 開放方向 124 燃料の流れ方向 140 端面 200 円錐形パッキング 240 ガイドリブ 501 ダイアフラムスプリング(弾性体) 502 固定リング 503 操作ディスク 504 弾性アーム 505 弾性アーム 506 角度

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関(3)に燃焼空気(4)を供給
    する、ベンチュリ部(12)を備える吸入ダクト(2)
    を有し、ベンチュリ部(12)の下流にスロットルバル
    ブ(6)が配置されている、内燃機関、特に2サイクル
    エンジンのためのダイアフラム式気化器にして、吸入ダ
    クト(2)に少なくとも1つのノズル孔(9、10、1
    7)が開口し、当該ノズル孔が燃料で満たされた制御室
    (13)から燃料を供給されており、且つ制御室(1
    3)が供給弁(44)を介して燃料供給ダクト(24)
    と連通しており、また、供給弁(44)の弁構成要素
    (40)が、制御室(13)内で負圧が上昇すると、制
    御室(13)を画成するダイアフラム(11)によって
    制御弾性体(50)の力に抗して操作され、且つ、弁構
    成要素(40)が、ダイアフラム(11)に対してほぼ
    中央に垂直に配置されて位置してダイアフラム(11)
    によって直接に開放方向(100)へ操作可能で、ま
    た、弁構成要素(40)と弁座(39)との間に弾性的
    なシール要素(46、200)が配置されている、前記
    ダイアフラム式気化器において、弾性的なシール要素
    (46、200)が弁構成要素(40)によって担持さ
    れていることを特徴とするダイアフラム式気化器。
  2. 【請求項2】 弁構成要素(40)の開放方向(10
    0)が、供給ダクト(24)を介して流れ込む燃料の流
    れ方向(124)と反対に向けられていることを特徴と
    する、請求項1に記載のダイアフラム式気化器。
  3. 【請求項3】 制御弾性体(50)が、弁構成要素(4
    0)に制御室(13)と反対の側で係合することを特徴
    とする、請求項1または請求項2に記載のダイアフラム
    式気化器。
  4. 【請求項4】 制御弾性体(50)が、弁構成要素(4
    0)の軸方向の受容孔(43)内に保持されていること
    を特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の
    ダイアフラム式気化器。
  5. 【請求項5】 弁構成要素(40)がダイアフラム式気
    化器(1)のケーシング(16)に挿着され得る取付け
    部材(36)に受容されており、且つ弁座(39)が取
    付け部材(36)に付属して形成されており、取付け部
    材(36)、弁構成要素(40)、及び制御弾性体(5
    0)が予め組立て可能な構造ユニットを形成することを
    特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のダ
    イアフラム式気化器。
  6. 【請求項6】 シール要素(200)が弾性的な円錐形
    シール材であることを特徴とする、請求項1から5のい
    ずれか一項に記載のダイアフラム式気化器。
  7. 【請求項7】 シール要素が、リング状シール材(4
    6)、特にOリングであることを特徴とする、請求項1
    から5のいずれか一項に記載のダイアフラム式気化器。
  8. 【請求項8】 弁構成要素(40)の操作ピン(49)
    が弁座(39)及び供給口(38)を通って制御室(1
    3)内へ突出しており、操作ピン(49)の端面がわず
    かなあそび(z)をもって制御ダイアフラム(11)の
    中央部(18)に向き合っていることを特徴とする、請
    求項1から7のいずれか一項に記載のダイアフラム式気
    化器。
  9. 【請求項9】 弁構成要素(40)が、弁座(39)と
    反対側の末端部分に、外側の軸方向のガイドリブ(24
    0)を担持することを特徴とする、請求項1から8のい
    ずれか一項に記載のダイアフラム式気化器。
  10. 【請求項10】 制御弾性体(50)が板ばね、特にダ
    イアフラムスプリング(501)であることを特徴とす
    る、請求項1から9のいずれか一項に記載のダイアフラ
    ム式気化器。
  11. 【請求項11】 ダイアフラムスプリング(501)が
    外側の固定リング(502)及び中央の操作ディスク
    (503)を有し、且つ操作ディスク(503)が少な
    くとも二つの弾性アーム(504、505)によって固
    定リング(502)の内側に保持されていることを特徴
    とする、請求項10に記載のダイアフラム式気化器。
  12. 【請求項12】 弾性アーム(504、505)が対象
    的に構成されており、且つ固定リング(502)の周方
    向において、有利には180°より小さい、特に約16
    0°の角度(506)にわたって配置されていることを
    特徴とする、請求項11に記載のダイアフラム式気化
    器。
  13. 【請求項13】 弾性体(501)が、それを受容する
    孔(35)によって中心合わせされていることを特徴と
    する、請求項10から12のいずれか一項に記載のダイ
    アフラム式気化器。
  14. 【請求項14】 静力学的な密閉のために、弾性体(5
    01)がプレストレスを与えられて弁本体(40)の端
    面(140)に当接していることを特徴とする、請求項
    10から13のいずれか一項に記載のダイアフラム式気
    化器。
JP6483997A 1996-03-19 1997-03-18 燃料供給弁を有するダイアフラム式気化器 Pending JPH109059A (ja)

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DE19707244:5 1997-02-25
DE19610765:2 1997-02-25
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CA2200398A1 (en) 1997-09-19

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