JPH1090277A - 検体搬送システムとそれに用いる自動搬送車 - Google Patents

検体搬送システムとそれに用いる自動搬送車

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JPH1090277A
JPH1090277A JP23943696A JP23943696A JPH1090277A JP H1090277 A JPH1090277 A JP H1090277A JP 23943696 A JP23943696 A JP 23943696A JP 23943696 A JP23943696 A JP 23943696A JP H1090277 A JPH1090277 A JP H1090277A
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JP
Japan
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rack
automatic
sample
unit
transport vehicle
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JP23943696A
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Tatsuo Imaoka
龍勇 今岡
Toshiyuki Ikeda
俊幸 池田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨床検査分野において検体の搬送を手作業に
よることなく自動的に行うのに適した検体搬送システム
とそれに用いる自動搬送車を提供すること。 【解決手段】 自動搬送車7は検体1を挿入したラック
2を数十ラック搭載し、自動搬送車路21上を遠隔通信
手段19によって指示を受け自由に移動する。各処理装
置12は標準化したラック受け取りユニット9及びラッ
ク取り出しユニット10を付設しており、ラツクを搭載
した自動搬送車7は処理装置12側のラック受け取りユ
ニット9に連接して自動的にラックを引き渡し、ラック
2を搭載していない自動搬送車7は処理装置側のラック
取り出しユニット10に連接してそこから自動的にラッ
クを受け取とる。自動搬送車7はホストコンピュータ2
0からの指示により自動搬送車路21上を移動するよう
にされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検体搬送システム、
特に臨床検査分野において検体の搬送を自動的に行うの
に適した検体搬送システムとそれに用いる自動搬送車に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、患者から採取された血液、尿等の
検体は、人手又は搬送車によって採血室や病棟等から検
査室へ搬送され、そこで、やはり人手によって専用のラ
ックに搭載された後、人手により検体搬送システムにセ
ットされ、該セットされたラックはホストコンピュータ
の指示のもとベルトコンベアユニットあるいはエアー浮
上式のリニアモータ駆動ユニット等によって遠心分離ユ
ニット、オンライン分注ユニット、自動分析装置等の複
数の処理装置に搬送されて所要の処理、分析が行われる
のが普通である(例えば、特開平1−148966号公
報、特開平4−172253号公報等参照)。検体搬送
システム内の各処理が終了した検体は、やはりベルトコ
ンベアユニットによって収納ユニット部位へ搬送され、
そこで人手によって冷蔵庫内に移し変えた後、決められ
た日数保管され、再度人手によって専用廃棄所まで搬送
され廃棄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
臨床検査分野等における検体の処理、分析システムにお
いては、患者から採取した血液や尿等の検体を検体搬送
システムに投入するまで、及び、検体搬送システム内の
各処理が終了した後は、主として人手によって検体が搬
送されており、人が検体に触る機会が有ることから、予
期せぬ感染を防止するために、処理作業に慎重さが求め
られている。また、ユニット間のラックの搬送にベルト
コンベア等を使用しているため、検体のフレキシビリテ
ィは薄くなり、さらに、検査室内は各ユニット間を結ぶ
ベルトコンベアユニット等で覆われた形となっているた
め、スペース的にも無駄な面があるといえる。また、ベ
ルトコンベアユニット等を制御するため各ユニット内に
多数の制御用、動力用配線を張り巡らせているため、据
え付けや保守に多大な時間と費用を費やしている。
【0004】本発明の目的は、臨床検査分野等における
検体の処理、分析システム等における、検体の採取か
ら、各種の処理分析等を経て廃棄にいたるまでの連続し
た処理過程において、その検体の搬送に人手が直接係わ
らないようにし、それにより、安全性を向上させた検体
搬送システムを得ることにある。
【0005】本発明の他の目的は、検体の搬送にベルト
コンベアユニットを用いないようにし、それにより、検
体のフレキシビリティを高くし、かつ、検査室のスペー
スを有効に使用し、また、制御用、動力用配線を少なく
することで据え付けや保守の作業を削減した検体搬送シ
ステムを得ることにある。本発明のさらに他の目的は、
そのような検体搬送システムに有効に用いることのでき
る検体を挿入したラックを搬送するための自動搬送車を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、ラックに挿入した検体に対する一連の処理を連
続して行うべく複数の処理装置の間で検体を搬送するよ
うにした検体搬送システムにおいて、搬送車として、ラ
ック受け入れ機構と、ラック収納部と、受け入れたラッ
クの排出機構とを少なくとも持つラック自動搬送車を用
いると共に、前記各処理装置には、前記自動搬送車のラ
ック排出機構に接続可能な標準化したラック取り込みユ
ニットと、前記自動搬送車のラック受け入れ機構に接続
可能な標準化したラック送り出しユニットとを備えてい
ることを特徴とする検体搬送システム、及び、検体を挿
入したラックを受け入れるためのラック受け入れ機構
と、受け入れたラックを複数個収容可能なラック収納部
と、該ラック収容部に収容したラックを排出するための
ラック排出機構とを少なくとも有することを特徴とする
検体用自動搬送車、とにより達成される。
【0007】本発明の好ましい態様では、前記自動搬送
車はホストコンピュータとの遠隔通信機能を有し、該ホ
ストコンピュータの指示により、前記各処理装置のラッ
ク取り込みユニットあるいはラック送り出しユニットの
間を移動するようにされている。このように、検体搬送
システム内における各処理装置と自動搬送車との間に互
いに対応し共通化(標準化)したたラックの取り出し機
構と取り込み機構とを設けることにより、採取した検体
を挿入したラックを自動搬送車に自動搬入し、該搬入し
たラックを各処理装置側へ自動搬出し、また、処理後の
検体を挿入したラックを各処理装置から自動搬送車側へ
再度自動搬入することが可能となり、検体を搬送する上
で人手が不要となり、また、各処理装置側での収納ユニ
ットやベルトコンベアユニット等の削減も可能となり、
それにより、検査室内スペースの有効利用が可能とな
る。
【0008】さらに、自動搬送車にホストコンピュータ
との遠隔通信機能を持たせることにより、ホストコンピ
ュータの指示のもと検体の状態に応じた搬送が可能とな
り、例えば分析の結果、再検査の依頼が発生したような
検体を再び人手を介さずに検体搬送システムに容易に投
入し、再分析することも可能となる。また、ホストコン
ピュータにて冷蔵庫内で検体を保管処理するような場合
であっても、検体の冷蔵庫内への収納及び冷蔵庫からの
搬出を自動搬送車により人手を要せず行うことができ、
必要な時に特定の検体を取り出すこと、冷蔵庫内に決め
られた日数保管された検体を廃棄の目的で搬出すること
等も人手を要せず行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による検体搬送シス
テムとそれに用いる自動搬送車の好ましい実施の形態
を、添付の図面を参照しながら、より詳細に説明する。
図1は本発明による自動搬送車の一つの形態を示す斜視
図であり、図1aはラックを搭載していない状態を、図
1bはラックを搭載した状態を示している。自動搬送車
7は、所要数の検体1を挿入したラック2を外部から引
き込むためのラック引き込み機構4aと該引き込まれた
ラック2を受け入れるための通路4bとから構成される
ラック受け入れ機構4と、受け入れたラック2を複数個
整列した姿勢で収容可能なラック収納部3と、該ラック
収納部3に収納したラック2群を自動搬送車から排出す
るためのラック排出機構3aとを有している。
【0010】前記ラック引き込み機構4aは例えは適宜
の制御手段により操作される進退自在なフックのような
ものであって、進出状態で機外に位置するラック2に係
合し、後退することにより該ラック2を前記通路4bを
通して前記ラック収納部3内に収納するように機能す
る。ラック収納部3内に収納されたラック2は前記ラッ
ク排出機構3aが前進することにより前方に押し出さ
れ、ラック排出機構3aが元位置に戻った状態で、再度
ラック引き込み機構4aが作動して、2個目のラック2
が引き込まれるようにされる。それを繰り返すことによ
り、ラック収納部3内には検体1を挿入したラック2が
数十ラック人手を介さずに自動制御により収納される。
【0011】自動搬送車7は、前記ラック収納部3の前
方端側に上下方向に移動することによりラック収納部3
の前方端を開閉する作用をなすラックストッパー8を有
しており、図1に示すように、該ラックストッパー8が
上方位置にあることにより、ラック収納部30に収容さ
れたラック2群が落下するのを防止している。さらに、
自動搬送車7は走行基台部7aを備え、該走行基台部7
aには、後記する検査室22等の床面に配置された自動
搬送車路21に沿って移動するようにされた従来知られ
た走行手段が配置されている。また、自動搬送車7は従
来知られた遠隔通信手段19を有しており、後記するよ
うにホストコンピュータ20からの指示に従い自動搬送
車路21に沿って自動走行する。
【0012】前記走行基台部7aには<例えば突起体5
aと該突起体5aが挿入できる寸法の凹腔5b等からな
る従来知られた連結機構5を備えており、後記するよう
に、各処理装置側における標準化したラック取り込みユ
ニット9及びラック送り出しユニット10に同様に形成
される連結機構6と連結可能とされている。なお、18
は必要に応じて設けられるスタートスイッチである。
【0013】次に、図2、図3、図4を参照して、各処
理装置側に設けられる標準化したラック取り込みユニッ
ト9及びラック送り出しユニット10について説明す
る。ラック取り込みユニット9及びラック送り出しユニ
ット10は、検体に対する各種の処理装置(例えば、自
動遠心分離機、分注機、自動開栓機、自動閉栓機、冷蔵
庫、等)に対して、検体1を挿入したラック2を前記自
動搬送車7から取り込み、また、処理後の検体1を挿入
したラック2を自動搬送車7側に再度送り出すために設
けられるものであり、すべての処理装置に対して同じ規
格のもの、すなわち、標準化したものが配置される。
【0014】図2は、標準化したラック送り出しユニッ
ト10と該ユニット10から自動搬送車7へラック2を
送り出す時の状況を説明している。ラック送り出しユニ
ット10は、1個のラック2が通過し得る幅の搬送溝1
0aを有し、該搬送溝10a内には収容したラック2を
出口方向へ送り出すためのベルトコンベアのような適宜
の搬送手段(図示しない)が配置されている。そして、
該搬送溝10a内には、処理装置での処理を終えた検体
1を挿入した複数のラック2が、処理装置側に設けた適
宜の移送手段により、整列して並べられる。また、図示
されないが、ラック送り出しユニット10の前端面側に
は、前記自動搬送車7に設けた連結機構5を構成する凹
腔5bに挿入して連結機構6としての機能を果たす突起
6bが設けられている。
【0015】ラック送り出しユニット10における搬送
溝10aは、前記自動搬送車7に設けたラック受け入れ
用通路4bと直線的に連接できる位置に設けられてお
り、ラック2を搭載していない自動搬送車7が前記自動
搬送車路21に沿って矢視方向に移動し(図2a)、前
記連結機構5の凹腔5bとラック送り出しユニット10
側の突起6bが係合して両者が接続した状態では(図2
b)、ラック送り出しユニット10の搬送溝10aと自
動搬送車7に設けたラック受け入れ用通路4bとは直線
的に接続する。その状態で、自動搬送車7に設けたラッ
ク引き込み機構4を作動してラック2を自動搬送車7に
引き込む。ラック引き込み機構4を用いずに、あるい
は、ラック引き込み機構4の作動と共に、前記したラッ
ク送り出しユニット10に設けたベルトコンベアのよう
な適宜の搬送手段を作動させて、ラック2を自動搬送車
7に送り出すようにしてもよい。以下、同様にしてラッ
ク2は連続して自動搬送車7のラック収納部3に収納さ
れ、所要数のラック2を収納した自動搬送車7はホスト
コンピュータ20からの指示に従い自動搬送車路21に
沿って次の処理装置に付設したラック取り込みユニット
9まで走行する。
【0016】次に、図3、図4を参照して、標準化した
ラック取り込みユニット9とその作動について説明す
る。ラック取り込みユニット9は、その上面に、前記自
動搬送車7のラック収納部3の高さと同じとされたラッ
ク収容部9aを有し、該ラック収容部9aの一方端は開
放しており、他端側に閉鎖している。そして、前記開放
端側の前方下端には、自動搬送車7に形成した連結機構
5の突起体5aに衝接して両者の位置決めを行うための
連結機構6が設けられている。また、ラック収容部9a
の閉鎖端側には1個のラック2が通過できる幅の開口9
bが形成されている。
【0017】図3に示すように、多数のラック2を収容
した自動搬送車7はそのラックストッパー8側を前記ラ
ック取り込みユニット9側に向けて接近し、その連結機
構5の突起体5aとラック取り込みユニット9側の連結
機構6とを衝接した状態で連接する。制御装置により、
自動搬送車7のラックストッパー8が下降し、ラック収
納部3の前方側を開放すると共に、ラック排出機構3a
を前進させる。それにより、ニック収納部30収容され
たラック2群は、ラック取り込みユニット9のラック収
容部9aに移動される。
【0018】移動したラック2群は、一個づつ前記開口
9bを通って処理装置側に送り込まれ、検体1に対して
必要な処理が行われる。図4の例では、処理装置は自動
遠心分離機12であり、遠心分離処理後の検体1を挿入
したラック2は、自動遠心分離機12の適宜の搬送装置
により、前記したラック送り出しユニット10の搬送溝
10aに移される。
【0019】次に、自動搬送車7を実際に運用する場合
の一例を図5を中心に説明する。始めに、自動搬送車7
はラック2を搭載しない状態で検体採取室11及び病棟
27に待機させておく。検体採取室11及び病棟27で
は患者から血液、尿等の検体1が採取され、該検体1が
ラック2に搭載される。検体1を挿入したラック2は待
機中の自動搬送車7に搭載される。
【0020】自動搬送車7への検体1を挿入したラック
2の搭載数が一定のリミット数またはそれに近い数に達
した時点で、採取室11及び病棟27内の端末23よ
り、自動搬送車7に搭載した検体情報をインプットす
る。また、自動搬送車7のスタートスイッチ18を入れ
ることで自動搬送車7は遠隔通信手段19によってホス
トコンピュータ20と通信を開始し、自動搬送車7はホ
ストコンピュータ20の指示に従って自動搬送車路21
の上を移動する。それにより、検体1を挿入したラック
2は検体採取室11及び病棟27から検査室22まで搬
送される。これにより、従来人手によって搬送していた
検体を、労力を削減しかつ作業者が手で触れることのな
い状態で、検査室22まで搬送することが可能となる。
【0021】検査室22内において、自動搬送車7は、
自動遠心分離機12に付設したラック取り込みユニット
9まで移動し、図3、図4に基づき説明したように、自
動搬送車7の連結機構5とラック取り込みユニット9の
連結機構6によって両者は精密な位置で連結され、ラッ
ク2の受け渡しは円滑に行われる。より好ましい態様と
して、自動搬送車7及びラック取り込みユニット9に自
己診断機能を設け、連結機構5、6に通信機能を付加さ
せることにより、自動搬送車7とラック取り込みユニッ
ト9は互いに相手の状態を認識することが可能となり、
かつ、異常時には互いに緊急停止等の処理をすることも
可能となる。
【0022】その状態で、前記のように、自動搬送車7
のラック落下防止用のラックストッパー8を下降させ、
ラック送り出し機構3によって検体1を挿入したラック
2を自動搬送車7から自動遠心分離機12のラック取り
込みユニット9側に移送し、そこから自動遠心分離機1
2に移送して検体の遠心分離処理を行う。遠心分離を済
ませた検体1を挿入したラック2は、好ましくは自動遠
心分離機12側の移送手段により、自動遠心分離機12
に付設のラック送り出しユニット10まで運ばれる。ホ
ストコンピュータ20は、ラック2を搭載していない自
動搬送車7を自動遠心分離機12のラック送り出しユニ
ット10まで移動させる。前記と同様に、自動搬送車7
の連結機構5とラック取り出し機構10の連結機構6に
よって両者は精密な位置で連結され、検体1を挿入した
ラック2は自動遠心分離機12のラック送り出しユニッ
ト10から自動搬送車7側に、そのラック引き込み機構
4により移送される。ここでも、自己診断機能等を働か
せるようにしてもよい。
【0023】次に、自動搬送車7はホストコンピュータ
20の指示に従って自動搬送車路21の上を移動し、自
動開栓機24に付設したラック取り込みユニット9(自
動遠心分離機12に付設したものと同じ(すなわち、標
準化した)ものである)までラック2を搬送する。上記
のように、この例においては、自動搬送車7が自動開栓
機24のラック取り込みユニット9まで移動することが
可能となったことにより、従来、自動遠心分離機12か
ら自動開栓機24を結んでいたベルトコンベアユニット
等の削減が可能となる。
【0024】ここでも、前記自動遠心分離機12に付設
したラック取り込みユニット9及びラック送り出しユニ
ット10の場合と同様にして、ラック2の自動搬送車7
から自動開栓機24に付設のラック取り込みユニット9
への移動、及び、開栓を済ませたラック2の自動開栓機
12に付設のラック送り出しユニット10までの移動が
行われ、さらに、該ラック送り出しユニット10から自
動搬送車7への移送が行われる。
【0025】次に、この例においては、自動搬送車7は
ホストコンピュータ20の指示に従って自動搬送車路2
1の上を移動し、オンライン分注機13のラック取り込
みユニット9までラック2を搬送する。ここでも、ラッ
ク2を搭載した自動搬送車7がオンライン分注機13の
ラック取り込みユニット9まで移動することが可能とな
っており、従来、自動開栓機24からオンライン分注機
13を結んでいたベルトコンベアユニット等の削減が可
能となる。
【0026】この例において、オンライン分注機13で
は、検体1から予め決められた自動分析装置14用にホ
ストコンピュータ20の指示に従い分注し、分注された
子検体はベルトコンベアユニット15によって自動分析
装置14へ搬送される。分注された子検体は予め行き先
が決まっているために、ラック2単位で搬送可能なベル
トコンベアユニット15によって搬送することにより、
待ち時間がない迅速な搬送を可能とする。
【0027】分注の終わった検体1を挿入したラック2
はオンライン分注機13に付設のラック送り出しユニッ
ト10まで移動され、一方、ホストコンピュータ20は
ラック2を搭載していない自動搬送車7を該ラック送り
出しユニット10まで移動させる。以下、同様にして、
ラック2を自動搬送車7に移動させる。上記のようであ
り、従来の検体搬送システムにおいては、処理の終了し
た検体1は別途配置した検体収納ユニット等に収納した
が、自動搬送車7を用いることで検体収納ユニット等の
機能は不要となりスペースを有効利用することが可能と
なる。
【0028】次に、検体1を挿入したラック2を搭載し
た自動搬送車7はホストコンピュータ20の指示に従
い、例えば、再検査指示が発生した検体1は再びオン
ライン分注機13へ、検体搬送システムに接続されて
いない分析装置用に分注する検体1はオフライン分注機
16へ、全ての処理が終了した検体1は冷蔵庫16
へ、それぞれ搬送する。それぞれの処理装置に付設した
ラック取り込みユニット9及びラック送り出しユニット
10において、前記と同様にしてラック2の取り込みと
送り出しが行われる。
【0029】冷蔵庫26では検体1を保存するが、この
例では、冷蔵庫26とラック取り込みユニット9の間に
自動閉栓機25を備えることによって検体1に栓をして
検体1の蒸発を押さえ、決められた日数保存するように
している。その間、再検査の依頼が発生した検体1があ
る場合には、該検体は冷蔵庫26から搬出され、自動開
栓機24により栓を外し、ラック送り出しユニット10
から自動搬送車7に移動され、オンライン分注機13の
ラック取り込みユニット9まで搬送され、オンライン分
注機13にて再検査用に分注し自動分析装置14にて再
検査される。
【0030】また、冷蔵庫26で決められた日数保存さ
れた検体1は冷蔵庫26からラック送り出しユニット1
0に搬出され、ラック送り出しユニット10から自動搬
送車7に移動され自動搬送車7によって廃棄所17まで
搬送し廃棄される。このように自動搬送車7は自動搬送
車路21上を自由に移動できるため、病院内のあらゆる
場所に移動可能であり、遠隔通信機能19によりその場
の処理をホストコンピュータ20から指示を受信し実行
し、また自動搬送車7自ら自分の状態をホストコンピュ
ータ20へ送信することによりホストッコンピュータ2
0は自動搬送車7の状態、所在の管理と自動搬送車7に
搭載している検体1の管理が可能となる。
【0031】そして各処理装置、例えば、自動遠心分離
機12、自動開栓機24、オンライン分注機13、オフ
ライン分注機16、冷蔵庫26、自動分析装置14、等
に共通の標準化したラック取り込みユニット9とラック
送り出しユニット10を設けることにより、自動搬送車
7と自由にラック2の受け取り、受け渡しが可能とな
り、人手を使わず検体の搬送を可能となる。それによ
り、病原菌等による、感染を防ぐことが可能となる。ま
た、ベルトコンベアユニット等を削除できるため検査室
22のスペースを有効利用でき、ベルトコンベアユニッ
トを制御するため各ユニット内に多数の制御配線を削除
できる。
【0032】さらに、自動搬送車7をホストコンピュー
タ20によって管理することにより、オンライン分注機
13にて分注が済んだ検体1に再検査指示が発生した場
合等において、検体送り出しユニット10から直接オン
ライン分注機13のラック取り込みユニット9へ自動搬
送車7によって搬送することが可能となり、迅速かつフ
レキシブルに検体1の再検査を実現できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、臨床検査分野において
検体の搬送システムにおいて、人が検体に触る機会を大
幅に減少することができ、安全性が確保されるとこに加
え、検査室内の全自動化を可能にするのに適した検体搬
送システムとそれに用いる自動搬送車が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動搬送車を説明する斜視図。
【図2】標準化したラック送り出しユニットと該ユニッ
トから自動搬送車へラックを送り出す時の状況を説明す
る図。
【図3】標準化したラック取り込みユニットとその作動
について説明する図。
【図4】処理装置として遠心分離機を例にした自動搬送
車によるラックの取り込みと送り出しの状態を説明する
図。
【図5】本発明による検体搬送システムの一例を示す構
成図。遠心分離機を例にした自動搬送車によるラックの
搬入、搬出の図である。
【符号の説明】
1…検体、2…ラック、3…ラック送り出し機構、4…
ラック引き込み機構、5、6…連結機構、7…自動搬送
車、8…ラックストッパー、9…ラック受け取りユニッ
ト、10…ラック取り出しユニット、11…採取室、1
2…自動遠心分離機、13…オンライン分注機、14…
自動分析装置、15…ベルトコンベアユニット、16…
オフライン分注機、17…廃棄所、18…スタートスイ
ッチ、19…遠隔通信手段、20…ホストコンピュー
タ、21…自動搬送車路、22…検査室、23…端末、
24…自動開栓機、25…自動閉栓機、26…冷蔵庫、
27…病棟

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックに挿入した検体に対する一連の処
    理を連続して行うべく複数の処理装置の間で検体を搬送
    するようにした検体搬送システムにおいて、搬送車とし
    て、ラック受け入れ機構と、ラック収納部と、受け入れ
    たラックの排出機構とを少なくとも持つラック自動搬送
    車を用いると共に、前記各処理装置には、前記自動搬送
    車のラック排出機構に接続可能な標準化したラック取り
    込みユニットと、前記自動搬送車のラック受け入れ機構
    に接続可能な標準化したラック送り出しユニットとを備
    えていることを特徴とする検体搬送システム。
  2. 【請求項2】 前記自動搬送車はホストコンピュータと
    の遠隔通信機能を有し、該ホストコンピュータの指示に
    より、前記各処理装置のラック取り込みユニットあるい
    はラック送り出しユニットの間を移動するようにされて
    いることを特徴とする請求項1記載の検体搬送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 検体を挿入したラックを受け入れるため
    のラック受け入れ機構と、受け入れたラックを複数個収
    容可能なラック収納部と、該ラック収容部に収容したラ
    ックを排出するためのラック排出機構とを少なくとも有
    することを特徴とする検体用自動搬送車。
JP23943696A 1996-09-10 1996-09-10 検体搬送システムとそれに用いる自動搬送車 Pending JPH1090277A (ja)

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JP23943696A JPH1090277A (ja) 1996-09-10 1996-09-10 検体搬送システムとそれに用いる自動搬送車

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