JPH1090095A - 半導体圧力センサの製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサの製造方法

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JPH1090095A
JPH1090095A JP24447996A JP24447996A JPH1090095A JP H1090095 A JPH1090095 A JP H1090095A JP 24447996 A JP24447996 A JP 24447996A JP 24447996 A JP24447996 A JP 24447996A JP H1090095 A JPH1090095 A JP H1090095A
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JP
Japan
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pressure sensor
water
silicon chip
semiconductor pressure
resin case
Prior art date
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Pending
Application number
JP24447996A
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English (en)
Inventor
Kimiyasu Ashino
仁泰 芦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広い温度範囲で使用できる小型で低コストの半
導体圧力センサを提供する。 【解決手段】シリコンチップ6に、シリコンチップ6に
近い熱膨張係数を有するガラス台座2を陽極接合して半
導体圧力センサユニット10(以下ユニットと略す)と
する。樹脂ケース1に水を塗布し、このユニット10を
搭載し、全体に炭酸ガス(CO2 )を吹きつけて冷却
し、水を氷にしてユニット10と樹脂ケース1とを固着
する。この冷却した状態でシリコンチップ6とリードフ
レーム5とをアルミ線4でワイヤボンディングする。ワ
イヤボンディング後、全体を加熱して水を完全に蒸発さ
せて除去し、温度特性などの調整をし、シリコンチップ
6の表面およびアルミ線4を保護するためにシリコーン
ゲル7で被覆し、樹脂ケース1に圧力導入孔9を有する
樹脂製蓋8を接着剤で固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板に形
成されたダイヤフラム部(圧力センサ部)に半導体基板
の導電形とは異なる導電形の歪みゲージを有し、そのダ
イヤフラム部に加えられる圧力を電気信号に変換する圧
力トランスジューサーの出力信号を増幅、調整するため
の演算増幅器および抵抗を含む回路を有する半導体圧力
センサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体圧力センサに対して、小型
軽量化、低コスト化、品質・信頼性の向上などの要求
が、自動車用に限らず民生用の分野でも急速に高まって
きている。図2は従来の半導体圧力センサの要部構成図
である。半導体圧力センサユニット10は、歪みゲージ
と歪みゲージからの電気信号を増幅する回路とを形成し
たシリコンチップ6(半導体基板)に、シリコンチップ
6に近い熱膨張係数を有するガラス台座2を固着して製
作される。このガラス台座2の底面は半導体圧力センサ
ユニット10を収納する樹脂ケース1の底部にシリコー
ン接着剤3で固定される。シリコンチップ6と樹脂ケー
ス1との熱膨張係数の差で生ずる熱応力を緩和するため
に、ガラス台座2の高さ寸法22を高くする必要があ
る。また接着剤は樹脂ケース1とガラス台座2との熱膨
張係数の差で生ずる熱応力を緩和する働きもしている。
またこの接着剤はシリコンチップ6に形成された図示さ
れていないボンディングパッドと樹脂ケース1に一体形
成された外部導出端子となるリードフレーム5間をアル
ミ線で超音波接合するときに、超音波に対して共振を起
こさないように固定する目的もある。樹脂ケース1とガ
ラス台座2とを固定したあと、温度特性などの調整をし
て、シリコンチップ6とアルミ線4とにシリコーンゲル
7を塗布してその表面を保護する。つぎに測定圧を導く
ための圧力導入孔が形成された樹脂製蓋8を樹脂ケース
1の上部に被せて接着剤で固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体圧力センサユニ
ットのガラス台座を樹脂製のケースに固定する接着剤に
は通常シリコーン接着剤が使用されている。この接着剤
は硬化してもゴムのように弾性を有し、ガラス台座と樹
脂製のケースの熱膨張係数差により発生する熱応力を緩
和しきれず、シリコンチップ面に形成された歪みゲージ
まで熱応力が伝わり、温度による半導体圧力センサの特
性変動の原因になっていた。また、アルミ線のワイヤー
ボンディング工程において、ボンディング装置で発生さ
せた超音波振動によるエネルギーを弾性のある接着剤が
吸収してしまい、ボンディングができない。 またこの
接着剤をエポキシ接着剤などのガラス台座に近い熱膨張
係数で、且つ硬化後の弾性が非常に小さいものへと変更
した場合、接着剤の価格が高くなりすぎ実用には供さな
いという課題があった。
【0004】この発明の目的は、前記の課題を解決する
ために、ガラス台座とそれを収納するケースとを接着し
ないで固定することで、広い温度範囲に使用でき、小型
で低コストの半導体圧力センサを提供できるようにする
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の目的
を達成するために、圧力センサ部が形成された半導体基
板と半導体基板を支持するガラス台座とが固着してなる
半導体圧力センサユニットと、圧力センサの信号を取り
出す外部導出端子と、該半導体圧力センサユニットを収
納するケースからなる半導体圧力センサーの製造方法に
おいて、少なくともガラス台座の底部とケース間を水で
満たす工程と、該水を凝固して氷にする工程と、圧力セ
ンサ部と外部導出端子部とを導線でボンディングする工
程と、ガラス台座とケース間に存在する氷を溶かし、蒸
発させて除去する工程とを含む工程とする。前記ガラス
台座がパイレックスガラスで形成されるとよい。また使
用される水がイオン交換樹脂を通した純水または蒸留水
であると効果的である。
【0006】前記製造方法により、半導体圧力センサー
ユニットの接合は、接着剤と同様にガラス台座とケース
間に水を満たし、この水を凝固させることでこのユニッ
トとケースを強固に固着し、この状態でシリコンチップ
のボンディングパット部とケースに固着された外部導出
端子とをアルミ線でワイヤボンディングすることが可能
となる。その後、水を蒸発させてガラス台座とケース間
に隙間を作り、熱膨張係数の差で発生する熱応力の影響
を除去できる。また純水や蒸留水を使用することでシリ
コンチップの表面が水に含まれる不純物で汚染されるこ
とを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施例の半導
体圧力センサの製造方法により製作された半導体圧力セ
ンサの要部構成図である。歪みゲージと歪みゲージから
の電気信号を増幅する回路とを形成したシリコンチップ
6(半導体基板でセンサチップといわれている)に、シ
リコンチップ6に近い熱膨張係数を有するパイレックス
ガラスで形成されたガラス台座2を真空中、一定圧また
は大気圧の環境下で陽極接合して半導体圧力センサユニ
ット10(以下ユニットと略す)とする。樹脂ケース1
に純水等の水を塗布し、このユニット10を搭載し、少
なくともガラス台座2の底部と樹脂ケース1との間が水
で満たされるようにする。その後、全体に炭酸ガス(C
2 )を吹きつけて冷却し、水を凝固させ氷にしてユニ
ット10のガラス台座2と樹脂ケース1とを固着する。
この冷却した状態でシリコンチップ6に形成された図示
されていないボンディングパッドと外部導出端子である
リードフレーム5とを直径約50μmのアルミ線4でワ
イヤボンディングする。このリードフレーム5は樹脂ケ
ース1に一体形成されている。ワイヤボンディング後、
全体を加熱して水を完全に蒸発させて除去し、温度特性
などの調整をする。その後でシリコンチップ6の表面お
よびアルミ線4を保護するために、シリコーンゲル7で
被覆し、樹脂ケース1に圧力導入孔9を有する樹脂製蓋
8を接着剤で固着する。
【0008】水を凝固させ氷にすることで、硬化させた
シリコーン接着剤3(図2参照)より弾性係数を小さく
できる。そのため、アルミ線4のワイヤボンディング時
に発生させる超音波が効率よくボンディング部に伝達さ
れてボンディングを良好に行うことができる。また、ボ
ンディング後、水を蒸発させても、ユニット10は樹脂
ケース1に形成された外部導出端子であるリードフレー
ム5とアルミ線4でボンディングされることで支えら
れ、また樹脂ケース1とガラス台座2の間には隙間21
ができる。この隙間21により、樹脂ケース1とガラス
台座2の熱膨張係数が幾ら違っていても、全く熱応力が
発生しない。そのため、この半導体圧力センサは広い温
度範囲で安定して使用することができる。また熱応力が
発生しないため、樹脂ケース1とシリコンチップ6間の
熱応力の緩和材としての働きをさせていたガラス台座2
の高さ寸法22をシリコンチップ6を固着するのに必要
な最小限の高さまで縮めることができ、半導体圧力セン
サーを小型化できる。またイオン交換樹脂に水を通した
純水や蒸留水などを使用することで、シリコンチップ6
が水に含まれる不純物で汚染されることを防止できる。
勿論、通常の水を使用した場合は、蒸発させたあと不純
物を除去する洗浄を行うとよい。また水を使用すること
で、従来の接着剤に比べて、コスト、取扱い、入手方法
などの面で有利である。
【0009】
【発明の効果】この発明により、樹脂ケースと半導体圧
力センサユニットのガラス台座の間を固着しないこと
で、樹脂ケースと圧力センサ部(半導体基板)間で従来
構造では発生していた熱応力を完全に除去でき、その結
果、広い温度範囲で安定して使用できる半導体圧力セン
サが得られる。また熱応力を完全に除去できたことによ
り、熱応力の緩衝材の役目もあるガラス台座を最小限の
高さにでき小型化を図ることができる。さらに接着剤を
使用せず水を使用することで、低コスト化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の半導体圧力センサの製造
方法により製作された半導体圧力センサの要部構成図
【図2】従来の半導体圧力センサの要部構成図
【符号の説明】
1 樹脂ケース 2 ガラス台座 3 シリコーン接着剤 4 アルミ線 5 リードフレーム 6 シリコンチップ 7 シリコーンゲル 8 圧力導入孔 9 樹脂製蓋 10 半導体圧力センサユニット 21 隙間 22 高さ寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力センサ部が形成された半導体基板と半
    導体基板を支持するガラス台座とが固着してなる半導体
    圧力センサユニットと、圧力センサの信号を取り出す外
    部導出端子と、該半導体圧力センサユニットを収納する
    ケースとからなる半導体圧力センサの製造方法におい
    て、少なくともガラス台座の底部とケース間を水で満た
    す工程と、該水を凝固して氷とする工程と、圧力センサ
    部と外部導出端子部とを導線でボンディングする工程
    と、ガラス台座とケース間に存在する氷を溶かし、蒸発
    させて除去する工程とを含む半導体圧力センサの製造方
    法。
  2. 【請求項2】ガラス台座がパイレックスガラスで形成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の半導体圧力センサ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】水が純水または蒸留水であることを特徴と
    する請求項1記載の半導体圧力センサの製造方法。
JP24447996A 1996-09-17 1996-09-17 半導体圧力センサの製造方法 Pending JPH1090095A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107249A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Fuji Electric Co Ltd 半導体圧力センサ
JP2005181065A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Denso Corp 半導体圧力センサ装置
US7089799B2 (en) 2002-12-24 2006-08-15 Denso Corporation Pressure sensor device and method of producing the same
JP2011119239A (ja) * 2009-10-27 2011-06-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 発光モジュール

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