JPH108913A - ストレーナーを備えた流量制御弁 - Google Patents
ストレーナーを備えた流量制御弁Info
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- JPH108913A JPH108913A JP16410796A JP16410796A JPH108913A JP H108913 A JPH108913 A JP H108913A JP 16410796 A JP16410796 A JP 16410796A JP 16410796 A JP16410796 A JP 16410796A JP H108913 A JPH108913 A JP H108913A
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- JP
- Japan
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- strainer
- steam
- valve
- control valve
- flow control
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ストレーナーを備えた制御弁の、ストレーナー
の振動等によるバルブケーシング等の損傷を抑制する。 【解決手段】流体の流れを調整する弁体と、該弁体を収
納するケーシングと、該ケーシング内にストレーナーを
備えた流体の流量を調整する蒸気流量制御弁において、
該ストレーナーの上部に間隙を有すると共に、該ストレ
ーナー上端部近傍に前記ストレーナーを下部方向に押し
つけるストレーナー押しつけ機構を備えたものである。
の振動等によるバルブケーシング等の損傷を抑制する。 【解決手段】流体の流れを調整する弁体と、該弁体を収
納するケーシングと、該ケーシング内にストレーナーを
備えた流体の流量を調整する蒸気流量制御弁において、
該ストレーナーの上部に間隙を有すると共に、該ストレ
ーナー上端部近傍に前記ストレーナーを下部方向に押し
つけるストレーナー押しつけ機構を備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量を制御
する流量制御弁に関し、蒸気タービンに供給する蒸気流
量を制御する。ストレーナーを備えた蒸気の流量制御弁
に係る。
する流量制御弁に関し、蒸気タービンに供給する蒸気流
量を制御する。ストレーナーを備えた蒸気の流量制御弁
に係る。
【0002】
【従来の技術】特開昭58−193985号公報や特開昭58−19
3986号公報には上蓋変形防止やボルトの締め付け力の低
下の防止のため、二重蓋及び蓋間の空間に流体流入でき
る構成が記載されている。
3986号公報には上蓋変形防止やボルトの締め付け力の低
下の防止のため、二重蓋及び蓋間の空間に流体流入でき
る構成が記載されている。
【0003】また、実開昭58−108201号公報には弁体の
蒸気シールを安全かつ容易にする構成において、ストレ
ーナーが突出部等により支持される構成になっているこ
とが記載されている。
蒸気シールを安全かつ容易にする構成において、ストレ
ーナーが突出部等により支持される構成になっているこ
とが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方ストレーナーは、
上下方向の熱伸びを吸収する為に上部に間隙が設けられ
ている。又、円周方向にはストレーナーの廻り止めとし
てピンとの間に構造上間隙が有り、上カバーに固定され
ておらず、圧力差による浮力が生じるとストレーナーが
間隙の範囲内で微動する。しかし、これらの振動によっ
て生じるケーシング等の損傷のおそれについては何らふ
れられていない。
上下方向の熱伸びを吸収する為に上部に間隙が設けられ
ている。又、円周方向にはストレーナーの廻り止めとし
てピンとの間に構造上間隙が有り、上カバーに固定され
ておらず、圧力差による浮力が生じるとストレーナーが
間隙の範囲内で微動する。しかし、これらの振動によっ
て生じるケーシング等の損傷のおそれについては何らふ
れられていない。
【0005】従って、この発明は、ストレーナーの距動
等によるストレーナー及びケーシング及びピン等の損傷
をなくすことを目的としている。
等によるストレーナー及びケーシング及びピン等の損傷
をなくすことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体の流れを
調整する弁体と、該弁体を収納するケーシングと、該ケ
ーシング内にストレーナーを備えた流体の流量を調整す
る蒸気流量制御弁において、該ストレーナーの上部に間
隙を有すると共に、該ストレーナー上端部近傍に前記ス
トレーナーを下部方向に押しつけるストレーナー押しつ
け機構を備えたものである。
調整する弁体と、該弁体を収納するケーシングと、該ケ
ーシング内にストレーナーを備えた流体の流量を調整す
る蒸気流量制御弁において、該ストレーナーの上部に間
隙を有すると共に、該ストレーナー上端部近傍に前記ス
トレーナーを下部方向に押しつけるストレーナー押しつ
け機構を備えたものである。
【0007】これにより、ストレーナー下部に位置する
ケーシング或いは弁座等やストレーナーの廻り止めピン
等への損傷を防止することができる。
ケーシング或いは弁座等やストレーナーの廻り止めピン
等への損傷を防止することができる。
【0008】また、前記ストレーナー押しつけ機構は、
前記ストレーナー上端部近傍のうち前記弁体側面に台座
部と、ストレーナーの上部に配置される上部カバー部と
前記台座部との間の流体の気密性を確保するシール部と
を有し、ストレーナーに備えた通気部からストレーナー
の上流側の流体が流入するストレーナー押しつけ蒸気室
が形成される。これにより、ストレーナーの上流側と下
流側(弁体側)との圧力差によりストレーナーをケーシ
ングに押しつけることができる。
前記ストレーナー上端部近傍のうち前記弁体側面に台座
部と、ストレーナーの上部に配置される上部カバー部と
前記台座部との間の流体の気密性を確保するシール部と
を有し、ストレーナーに備えた通気部からストレーナー
の上流側の流体が流入するストレーナー押しつけ蒸気室
が形成される。これにより、ストレーナーの上流側と下
流側(弁体側)との圧力差によりストレーナーをケーシ
ングに押しつけることができる。
【0009】また、前記シール部は前記上部カバーと前
記台座部との間に前記ストレーナーの周方向の断面と実
質的にほぼ相似形状の金属部材を備える。
記台座部との間に前記ストレーナーの周方向の断面と実
質的にほぼ相似形状の金属部材を備える。
【0010】または、前記ストレーナー押しつけ機構
は、前記ストレーナーの上端部近傍に周方向に複数個設
けられ、弾性体と、該弾性体の反発力をストレーナーの
上部に配置される上部カバー部に伝える押しつけ部材を
備えるものである。当該弾性体の反発力によりストレー
ナーをケーシングに押しつけることができる。
は、前記ストレーナーの上端部近傍に周方向に複数個設
けられ、弾性体と、該弾性体の反発力をストレーナーの
上部に配置される上部カバー部に伝える押しつけ部材を
備えるものである。当該弾性体の反発力によりストレー
ナーをケーシングに押しつけることができる。
【0011】本発明は、ストレーナー付きの火力・原子
力発電プラントの蒸気タービンに供給する蒸気を調整す
る制御弁に適応することが好ましい。特に、原子力発電
所等の主蒸気止め弁や組み合わせ蒸気止め弁(ICV)
等に適応すると効果が大きい。
力発電プラントの蒸気タービンに供給する蒸気を調整す
る制御弁に適応することが好ましい。特に、原子力発電
所等の主蒸気止め弁や組み合わせ蒸気止め弁(ICV)
等に適応すると効果が大きい。
【0012】主蒸気止め弁や組合わせ中間弁等の主要弁
の機能としては、主蒸気止め弁の機能は危急時(例え
ば、負荷遮断時に蒸気加減弁が閉じない場合)にタービ
ンへの蒸気を急速に断つことであり、組合せ中間弁の機
能はタービン過速の保護であり、できるだけタービンに
近づけるように配置していて、中間蒸気止め弁弁体とイ
ンターセプト弁弁体が設けられている。両方の弁体とも
共通の弁座を使っていて、中間蒸気止め弁弁体とインタ
ーセプト弁弁体とは各々単独にて全ストロークすること
ができる。これらの主要弁制御弁に組込まれているスト
レーナーの機能は、タービン蒸気供給系統において、主
要弁の上流から飛来する異物をさえ切り、クリーンな蒸
気タービンに流し込むものである。
の機能としては、主蒸気止め弁の機能は危急時(例え
ば、負荷遮断時に蒸気加減弁が閉じない場合)にタービ
ンへの蒸気を急速に断つことであり、組合せ中間弁の機
能はタービン過速の保護であり、できるだけタービンに
近づけるように配置していて、中間蒸気止め弁弁体とイ
ンターセプト弁弁体が設けられている。両方の弁体とも
共通の弁座を使っていて、中間蒸気止め弁弁体とインタ
ーセプト弁弁体とは各々単独にて全ストロークすること
ができる。これらの主要弁制御弁に組込まれているスト
レーナーの機能は、タービン蒸気供給系統において、主
要弁の上流から飛来する異物をさえ切り、クリーンな蒸
気タービンに流し込むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0014】蒸気タービンを駆動させる蒸気として、蒸
気発生装置によりつくられた蒸気は直接又は一度蒸気タ
ービンにて仕事をした蒸気が再び蒸気タービンに流入
し、仕事をする。この駆動蒸気は蒸気タービンの入口に
設けられた図1に示す組合せ中間弁に入ってくる。本弁
にはタービン起動時とタービン遮断時に開閉する中間蒸
気止め弁2とタービンの速度を制御するインターセプト
弁3の複合弁として機能を有する。
気発生装置によりつくられた蒸気は直接又は一度蒸気タ
ービンにて仕事をした蒸気が再び蒸気タービンに流入
し、仕事をする。この駆動蒸気は蒸気タービンの入口に
設けられた図1に示す組合せ中間弁に入ってくる。本弁
にはタービン起動時とタービン遮断時に開閉する中間蒸
気止め弁2とタービンの速度を制御するインターセプト
弁3の複合弁として機能を有する。
【0015】蒸気タービンの起動の際タービンをリセッ
トすることにより中間蒸気止め弁は閉から全開するイン
ターセプト弁を開いてない為、駆動蒸気は蒸気タービン
に流入出来ない。
トすることにより中間蒸気止め弁は閉から全開するイン
ターセプト弁を開いてない為、駆動蒸気は蒸気タービン
に流入出来ない。
【0016】次にタービン起動に当り、インターセプト
弁を閉から開して行くことにより駆動蒸気はタービンに
流入してタービンを回転させ、仕事を行うことになる。
弁を閉から開して行くことにより駆動蒸気はタービンに
流入してタービンを回転させ、仕事を行うことになる。
【0017】図1において1は、蒸気aの流入口1a
と、流出口1bを有する組合せ中間弁のバルブケーシン
グで、内部には、流入口1a側に小さい孔を多数穿設し
た多孔板6を外周に取付けた多数の大孔を穿設したスト
レーナー5が設けられ、その下部内側にはひれ7が付い
ている。更に、上部内側にはプレート8とシール材9が
取り付いている。この空間Cに外側から外側蒸気圧を取
り入れる為の上部穴14が穿設されている。更に、流出
口1bを開閉する中間蒸気止め弁2とインターセプト弁
3が設けられている。4はバルブケーシング1に取付け
られている上部カバーであり、ストレーナー5の廻り止
め用としてのピン13を付けている。又、ストレーナー
5には高温時の伸びを考慮して、上部に上部カバーとの
間にすきまを設けた構造とされている。
と、流出口1bを有する組合せ中間弁のバルブケーシン
グで、内部には、流入口1a側に小さい孔を多数穿設し
た多孔板6を外周に取付けた多数の大孔を穿設したスト
レーナー5が設けられ、その下部内側にはひれ7が付い
ている。更に、上部内側にはプレート8とシール材9が
取り付いている。この空間Cに外側から外側蒸気圧を取
り入れる為の上部穴14が穿設されている。更に、流出
口1bを開閉する中間蒸気止め弁2とインターセプト弁
3が設けられている。4はバルブケーシング1に取付け
られている上部カバーであり、ストレーナー5の廻り止
め用としてのピン13を付けている。又、ストレーナー
5には高温時の伸びを考慮して、上部に上部カバーとの
間にすきまを設けた構造とされている。
【0018】ストレーナーが円筒状である場合、ひれ7
は、上部は円筒状部と連結或いは連続し、下部は弁座或
いはバルブケーシング1と接触している。下部の該接触
部分は前記円筒状部の形より小径になっている。言い換
えれば、例えば、縦断面は、ひれ部がストレーナーの下
流側に向かって折れ曲がった形状となっている。
は、上部は円筒状部と連結或いは連続し、下部は弁座或
いはバルブケーシング1と接触している。下部の該接触
部分は前記円筒状部の形より小径になっている。言い換
えれば、例えば、縦断面は、ひれ部がストレーナーの下
流側に向かって折れ曲がった形状となっている。
【0019】また、前記プレート8は、例えば、ストレ
ーナー5の上端部近傍の下流側面にストレーナー5の内
周に沿って配置されている中空円盤状の台座である。
ーナー5の上端部近傍の下流側面にストレーナー5の内
周に沿って配置されている中空円盤状の台座である。
【0020】該プレート8のうち、例えば、上部カバー
4と対向する面の内周端側に、上部カバー4とプレート
8との間の蒸気流通を防ぎ気密性を高めるシール材9が
設けられる。
4と対向する面の内周端側に、上部カバー4とプレート
8との間の蒸気流通を防ぎ気密性を高めるシール材9が
設けられる。
【0021】シール材9は、耐熱ゴム,金属シール等を
使用することができる。
使用することができる。
【0022】又、同押しつけ機構は、例えばシール材9
の弾性等によりストレーナーの温度上昇時の伸び量を吸
収できるよう構成する。
の弾性等によりストレーナーの温度上昇時の伸び量を吸
収できるよう構成する。
【0023】ひれ部7付きのストレーナー5の場合、ス
トレーナー5の下部に内側に張り出しているひれ部7に
差圧が作用し、ストレーナー5を上方向に押し上げる浮
力が作用する力が働いてもストレーナー押しつけ構造に
よりストレーナー5を下方向に押しつける力が作用す
る。このため、ストレーナー5の上下振動によるバルブ
ケーシング1或いは弁座等の損傷を抑制することができ
る。
トレーナー5の下部に内側に張り出しているひれ部7に
差圧が作用し、ストレーナー5を上方向に押し上げる浮
力が作用する力が働いてもストレーナー押しつけ構造に
よりストレーナー5を下方向に押しつける力が作用す
る。このため、ストレーナー5の上下振動によるバルブ
ケーシング1或いは弁座等の損傷を抑制することができ
る。
【0024】本実施例により、ストレーナー5周囲の改
造により、バルブケーシング1自体の変更をしなくと
も、バルブケーシング1等への損傷を抑制し長くタービ
ンを稼働させることができる。
造により、バルブケーシング1自体の変更をしなくと
も、バルブケーシング1等への損傷を抑制し長くタービ
ンを稼働させることができる。
【0025】また、当該制御弁に流れ込む蒸気等の流体
によりストレーナー5が円周方向に回転する力が加わっ
てストレーナー廻り止めピン13等を損傷することを抑
制することができる。
によりストレーナー5が円周方向に回転する力が加わっ
てストレーナー廻り止めピン13等を損傷することを抑
制することができる。
【0026】尚、各図においては、ストレーナー下部に
ひれ部7を萎えた構成について記載されているが、ひれ
部を設けていないバルブストレーナー1がケーシング等
に設置されているものであっても適応できる。
ひれ部7を萎えた構成について記載されているが、ひれ
部を設けていないバルブストレーナー1がケーシング等
に設置されているものであっても適応できる。
【0027】次に、図3においてストレーナー押付機構
が、主に圧力等を利用したプレート方式のストレーナー
押付機構を説明する。
が、主に圧力等を利用したプレート方式のストレーナー
押付機構を説明する。
【0028】プレート方式は、ストレーナー上部内側に
プレートとシール材を取付けて、ストレーナー上部に孔
を穿設して外側の蒸気圧を取り入れて、ストレーナーを
下方向に押し付け、ストレーナーに加わる浮力をバラン
スさせて、ストレーナー自重及びシール材の弾力のみ
で、下方に押し付け、ストレーナーが、上下及び円周方
向に微動する動きを止めるものである。ストレーナー5
外側及び外側と連通するストレーナー押付蒸気室内側の
蒸気圧力P1,ストレーナー通過時の圧力損失による内
側の蒸気圧力P2,ストレーナー5自重W,ひれ7の受
圧面積Aとすると、弁の構造上P1A>P2A+Wとな
っている場合、P1A>P2Aの差圧力がストレーナー
5を上方に持ち上げる力として作用しているので、スト
レーナー5を常に下方に押し付けておく為には、ストレ
ーナー押し上げる差圧力を打ち消す必要があり、ストレ
ーナー5上部にプレート8を設け、下部ひれ7と同じ面
積A或いは好ましくはAより大きい面積をとる位置のそ
の先端をシール材9にてシールする。上部穴14から外
側蒸気圧を取り入れ、圧力P1を立たせて上下側のP1
AとP2Aをバランスさせて、ストレーナー5自重W及
びシール材9の押し下げる弾力Qとシール材部分の面積
Bにかかる上方に押し上げる力P2Bの差(Q>P2
B)で下方に押し付けておくことで微動を止め、ストレ
ーナー5の浮上りを防ぎ、損傷を防止する。ストレーナ
ーの円周方向の動きを抑制するこの方式の特徴として
は、部品構成が少なくて、メンテナンスが容易であるこ
とと、内部蒸気圧のみを利用した為に低価格となる。
プレートとシール材を取付けて、ストレーナー上部に孔
を穿設して外側の蒸気圧を取り入れて、ストレーナーを
下方向に押し付け、ストレーナーに加わる浮力をバラン
スさせて、ストレーナー自重及びシール材の弾力のみ
で、下方に押し付け、ストレーナーが、上下及び円周方
向に微動する動きを止めるものである。ストレーナー5
外側及び外側と連通するストレーナー押付蒸気室内側の
蒸気圧力P1,ストレーナー通過時の圧力損失による内
側の蒸気圧力P2,ストレーナー5自重W,ひれ7の受
圧面積Aとすると、弁の構造上P1A>P2A+Wとな
っている場合、P1A>P2Aの差圧力がストレーナー
5を上方に持ち上げる力として作用しているので、スト
レーナー5を常に下方に押し付けておく為には、ストレ
ーナー押し上げる差圧力を打ち消す必要があり、ストレ
ーナー5上部にプレート8を設け、下部ひれ7と同じ面
積A或いは好ましくはAより大きい面積をとる位置のそ
の先端をシール材9にてシールする。上部穴14から外
側蒸気圧を取り入れ、圧力P1を立たせて上下側のP1
AとP2Aをバランスさせて、ストレーナー5自重W及
びシール材9の押し下げる弾力Qとシール材部分の面積
Bにかかる上方に押し上げる力P2Bの差(Q>P2
B)で下方に押し付けておくことで微動を止め、ストレ
ーナー5の浮上りを防ぎ、損傷を防止する。ストレーナ
ーの円周方向の動きを抑制するこの方式の特徴として
は、部品構成が少なくて、メンテナンスが容易であるこ
とと、内部蒸気圧のみを利用した為に低価格となる。
【0029】前記AについてAa は、ストレーナーの内
側端面と、Ab はひれのケーシングとの当り面の外側端
とより設定したものをすることができる。
側端面と、Ab はひれのケーシングとの当り面の外側端
とより設定したものをすることができる。
【0030】図4においては、ストレーナー押付機構が
生じ圧力差を利用したものを示す。圧力差を利用したス
プリング方式は、ストレーナー上部内側に押しバネを取
付けて、ストレーナーを下方に押し付け、ストレーナー
が上下及び円周方向に微動する動きを止めるものであ
る。本装置を上部カバー側に取付けても可能である。上
記図3、シール材9を使った弾性力によらず金属製クシ
歯16による方式である。ストレーナーが円筒状である
場合は、クシ歯16は、断面が図5のようにクシ歯状に
なっている円筒状部材である。
生じ圧力差を利用したものを示す。圧力差を利用したス
プリング方式は、ストレーナー上部内側に押しバネを取
付けて、ストレーナーを下方に押し付け、ストレーナー
が上下及び円周方向に微動する動きを止めるものであ
る。本装置を上部カバー側に取付けても可能である。上
記図3、シール材9を使った弾性力によらず金属製クシ
歯16による方式である。ストレーナーが円筒状である
場合は、クシ歯16は、断面が図5のようにクシ歯状に
なっている円筒状部材である。
【0031】クシ歯16とスプリング17を内蔵したケ
ース18を、ストレーナー5に設けた中空円板状の台座
15に取付ける。本装置のクシ歯16は上部カバー4の
面に円周で接触し、ストレーナー内外の圧力を仕切る。
ストレーナー5の熱伸び量はスプリング17が圧縮し、
たわむ為吸収することが出来る。
ース18を、ストレーナー5に設けた中空円板状の台座
15に取付ける。本装置のクシ歯16は上部カバー4の
面に円周で接触し、ストレーナー内外の圧力を仕切る。
ストレーナー5の熱伸び量はスプリング17が圧縮し、
たわむ為吸収することが出来る。
【0032】クシ歯の接点を下部Aの面積より広くする
面積Bとなる位置に設置することにより、ひれ7に働く
浮力P1AよりP1Bが大きくなり、ストレーナー5を
常に下方に押し付けておくことが出来る。
面積Bとなる位置に設置することにより、ひれ7に働く
浮力P1AよりP1Bが大きくなり、ストレーナー5を
常に下方に押し付けておくことが出来る。
【0033】この方式にても上記と同じ効果を得ること
が可能となる。
が可能となる。
【0034】図5においては、ストレーナー押付機構は
弾性力を利用したものであり図3,図4のプレート方式
でなく押し金具11とスプリング12を内蔵したケース
10を、ストレーナー5に設けた複数の台座15に各々
取付ける。ストレーナー5の自重を、主に内蔵したスプ
リングの力により、ストレーナー5を下方向に押しつけ
るものである。本装置は上部カバー4の下側に位置する
ようストレーナー5の上部近傍の内側の円周上に数個所
取付けて構成される。
弾性力を利用したものであり図3,図4のプレート方式
でなく押し金具11とスプリング12を内蔵したケース
10を、ストレーナー5に設けた複数の台座15に各々
取付ける。ストレーナー5の自重を、主に内蔵したスプ
リングの力により、ストレーナー5を下方向に押しつけ
るものである。本装置は上部カバー4の下側に位置する
ようストレーナー5の上部近傍の内側の円周上に数個所
取付けて構成される。
【0035】たとえば約90°間隙で4つ構成すること
ができる。ストレーナーの押上げ差圧力に抗して、スプ
リング12の押付力を与えることでストレーナー5の浮
力を防ぎ損傷を防止するものである。
ができる。ストレーナーの押上げ差圧力に抗して、スプ
リング12の押付力を与えることでストレーナー5の浮
力を防ぎ損傷を防止するものである。
【0036】押付力は原子力プラントの(主蒸気止め
弁、組合わせ蒸気止め弁)等に使用する場合はストレー
ナー自重含み約1TON 以上必要とすることが好ましい。
弁、組合わせ蒸気止め弁)等に使用する場合はストレー
ナー自重含み約1TON 以上必要とすることが好ましい。
【0037】この方式の特徴としては、ストレーナー5
上部バネ力にてストレーナーを機械的に一定の押付力を
与えることができるものである。
上部バネ力にてストレーナーを機械的に一定の押付力を
与えることができるものである。
【0038】以上の方式のうち、主要弁の構造上の関係
から、最適なものを選択し採用することによってストレ
ーナー5の上下方向及び円周方向の微動発生によるスト
レーナー損傷の問題を解決することができる。
から、最適なものを選択し採用することによってストレ
ーナー5の上下方向及び円周方向の微動発生によるスト
レーナー損傷の問題を解決することができる。
【0039】図6は、本一実施例の蒸気タービンのプラ
ントの概要図を示す。蒸気発生手段31は、原子炉等に
よる蒸気発生装置或いはボイラ等のように燃料燃焼によ
り発生する蒸気発生装置を適用できる。32は、流量制
御弁を示す。詳細構成は図1〜図5に示した形態が適用
できる。
ントの概要図を示す。蒸気発生手段31は、原子炉等に
よる蒸気発生装置或いはボイラ等のように燃料燃焼によ
り発生する蒸気発生装置を適用できる。32は、流量制
御弁を示す。詳細構成は図1〜図5に示した形態が適用
できる。
【0040】33は高圧タービン、34は中低圧タービ
ンを示し、36は復水器、37は復水を蒸気発生手段3
1に送るポンプを示す。35は発電機を示す。41はタ
ービンバイパス弁を示す。蒸気発生手段31で生じた蒸
気は、流量制御弁32により蒸気タービン33に供給す
る蒸気流量を調節される。高圧タービン33を経た蒸気
は中低圧タービン34に供給された後、復水器36によ
り復水される。その後、ポンプ37により再度蒸気発生
手段31に供給される。
ンを示し、36は復水器、37は復水を蒸気発生手段3
1に送るポンプを示す。35は発電機を示す。41はタ
ービンバイパス弁を示す。蒸気発生手段31で生じた蒸
気は、流量制御弁32により蒸気タービン33に供給す
る蒸気流量を調節される。高圧タービン33を経た蒸気
は中低圧タービン34に供給された後、復水器36によ
り復水される。その後、ポンプ37により再度蒸気発生
手段31に供給される。
【0041】流量制御弁32として図1等に示す形態の
弁を用いることにより当該弁の損傷等を抑制し、修理等
の回数及び時間を少なくできるので、同弁を適用した蒸
気タービンは、安定して発電することができる。
弁を用いることにより当該弁の損傷等を抑制し、修理等
の回数及び時間を少なくできるので、同弁を適用した蒸
気タービンは、安定して発電することができる。
【0042】本ストレーナー浮上り防止機構を設けるこ
とにより現状ストレーナー下部のバルブケーシングとの
当り面及び上部ピンの当り面の損傷を補修する為、主要
弁を解体してバルブケーシングとストレーナーに肉盛補
修,修正加工,芯出し,再組立て等をしなくてもよくす
ることができる。
とにより現状ストレーナー下部のバルブケーシングとの
当り面及び上部ピンの当り面の損傷を補修する為、主要
弁を解体してバルブケーシングとストレーナーに肉盛補
修,修正加工,芯出し,再組立て等をしなくてもよくす
ることができる。
【0043】最近の定検期間は、電力事情の関係もあり
短縮される傾向にあり、上述の補修作業がなくなると経
費節減、作業工程短縮でき、迅速な定検が寄与できる。
短縮される傾向にあり、上述の補修作業がなくなると経
費節減、作業工程短縮でき、迅速な定検が寄与できる。
【0044】更に、主要弁は、放射性蒸気にさらされて
いる事から、放射能を帯びているため、補修に伴う除染
作業,作業時間問題,作業員問題,放射線管理等作業上
の数多くの難問題がなくなり実に効果が大きい。
いる事から、放射能を帯びているため、補修に伴う除染
作業,作業時間問題,作業員問題,放射線管理等作業上
の数多くの難問題がなくなり実に効果が大きい。
【0045】
【発明の効果】ストレーナーの上下方向等の振動による
バルブケーシングの損傷を抑制できる。
バルブケーシングの損傷を抑制できる。
【図1】蒸気の外圧を利用してストレーナーを押し付る
装置を取付けた組合せ中間弁を示し、弁の全閉状態を示
す図である。
装置を取付けた組合せ中間弁を示し、弁の全閉状態を示
す図である。
【図2】ストレーナー上部とピンとの関係を示す図であ
る。
る。
【図3】蒸気の外圧を利用してストレーナーを押付ける
装置(ストレーナー押付機構)を取付けた場合の力の関
係を示す図である(プレート方式)。
装置(ストレーナー押付機構)を取付けた場合の力の関
係を示す図である(プレート方式)。
【図4】蒸気の外圧を利用してストレーナーを押し付け
る力を受圧面積分で与える押付け装置(ストレーナー押
付機構)を示す図である(プレート方式)。
る力を受圧面積分で与える押付け装置(ストレーナー押
付機構)を示す図である(プレート方式)。
【図5】蒸気の外圧を利用せずにストレーナーを押付け
る力だけをスプリングにより与える押付け装置ストレー
ナー押付機構を示す図である(スプリング方式)。
る力だけをスプリングにより与える押付け装置ストレー
ナー押付機構を示す図である(スプリング方式)。
【図6】一実施例の蒸気タービンのプラントの概要図を
示す。
示す。
【符号の説明】 1…バルブケーシング、2…中間蒸気止め弁、3…イン
ターセプト弁、4…上部カバー、5…ストレーナー、6
…多孔板、7…ひれ、8…プレート、9…シール材、1
0…ケース、11…押し金具、12…スプリング、13
…廻り止めピン、14…上部穴、15…台座、16…ク
シ歯、17…スプリング、18…ケース、21…ストレ
ーナー押しつけ蒸気室。
ターセプト弁、4…上部カバー、5…ストレーナー、6
…多孔板、7…ひれ、8…プレート、9…シール材、1
0…ケース、11…押し金具、12…スプリング、13
…廻り止めピン、14…上部穴、15…台座、16…ク
シ歯、17…スプリング、18…ケース、21…ストレ
ーナー押しつけ蒸気室。
Claims (5)
- 【請求項1】流体の流れを調整する弁体と、該弁体を収
納するケーシングと、該ケーシング内にストレーナーを
備えた流体の流量を調整する蒸気流量制御弁において、 該ストレーナーの上部に間隙を有すると共に、該ストレ
ーナー上端部近傍に前記ストレーナーを下部方向に押し
つけるストレーナー押しつけ機構を備えたことを特徴と
する流量制御弁。 - 【請求項2】請求項1の流量制御弁において、前記スト
レーナー押しつけ機構は、前記ストレーナー上端部近傍
のうち前記弁体側面に台座部と、ストレーナーの上部に
配置される上部カバー部と前記台座部との間の流体の気
密性を確保するシール部とを有し、ストレーナーに備え
た通気部からストレーナーの上流側の流体が流入するス
トレーナー押しつけ蒸気室が形成されることを特徴とす
る流量制御弁。 - 【請求項3】請求項2の流量制御弁において、前記シー
ル部は前記上部カバーと前記台座部との間に前記ストレ
ーナーの周方向の断面と実質的にほぼ相似形状の金属部
材を備えることを特徴とする流量制御弁。 - 【請求項4】請求項1の流量制御弁において、前記スト
レーナー押しつけ機構は、前記ストレーナーの上端部近
傍に周方向に複数個設けられ、弾性体と、該弾性体の反
発力をストレーナーの上部に配置される上部カバー部に
伝える押しつけ部材を備えることを特徴とする流量制御
弁。 - 【請求項5】蒸気発生手段から発生した蒸気が供給され
て駆動するタービン、前記タービンに供給される蒸気流
量を制御する流量制御弁を備えた蒸気タービンにおい
て、 前記流量制御弁が前記請求項1〜3のいずれかに記載の
流量制御弁であることを特徴とする蒸気タービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16410796A JPH108913A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ストレーナーを備えた流量制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16410796A JPH108913A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ストレーナーを備えた流量制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH108913A true JPH108913A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15786896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16410796A Pending JPH108913A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ストレーナーを備えた流量制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH108913A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7284569B2 (en) | 2004-10-04 | 2007-10-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Steam valve |
CN114635759A (zh) * | 2020-12-16 | 2022-06-17 | 三菱重工压缩机有限公司 | 阀装置以及蒸汽轮机 |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16410796A patent/JPH108913A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7284569B2 (en) | 2004-10-04 | 2007-10-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Steam valve |
CN114635759A (zh) * | 2020-12-16 | 2022-06-17 | 三菱重工压缩机有限公司 | 阀装置以及蒸汽轮机 |
EP4015782A1 (en) * | 2020-12-16 | 2022-06-22 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation | Valve device for a steam turbine |
JP2022095104A (ja) * | 2020-12-16 | 2022-06-28 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 弁装置及び蒸気タービン |
US11598218B2 (en) | 2020-12-16 | 2023-03-07 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation | Valve device and steam turbine |
CN114635759B (zh) * | 2020-12-16 | 2024-07-26 | 三菱重工压缩机有限公司 | 阀装置以及蒸汽轮机 |
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