JPH108908A - ターボマシン - Google Patents
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- JPH108908A JPH108908A JP9070704A JP7070497A JPH108908A JP H108908 A JPH108908 A JP H108908A JP 9070704 A JP9070704 A JP 9070704A JP 7070497 A JP7070497 A JP 7070497A JP H108908 A JPH108908 A JP H108908A
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims abstract description 90
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 7
- 239000012809 cooling fluid Substances 0.000 claims description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
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- 238000001816 cooling Methods 0.000 abstract description 5
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 abstract 1
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D11/00—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
- F01D11/005—Sealing means between non relatively rotating elements
- F01D11/006—Sealing the gap between rotor blades or blades and rotor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ターボマシンに使用するための改良されたロ
ータ組立体を提供すること。 【解決手段】 ロータ組立体のブレード12とロータデ
ィスク11の間に密封部材18を介設し、該密封部材1
8を軸線24の周りに遠心力を受けて枢動するように構
成し、それによって、密封部材18をブレード12に対
して真直密封接触する構成とする。
ータ組立体を提供すること。 【解決手段】 ロータ組立体のブレード12とロータデ
ィスク11の間に密封部材18を介設し、該密封部材1
8を軸線24の周りに遠心力を受けて枢動するように構
成し、それによって、密封部材18をブレード12に対
して真直密封接触する構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガスタービ
ンエンジンのようなターボマシン(回転機械)に関し、
特に、ターボマシンに使用するためのロータ組立体に関
する。
ンエンジンのようなターボマシン(回転機械)に関し、
特に、ターボマシンに使用するためのロータ組立体に関
する。
【0002】
【従来の技術】ターボマシンに使用するためのロータ組
立体は、通常、半径方向内方のロータディスク(以下、
単に「ディスク」とも称する)と、該ディスクの周りに
円周方向に環状に配列され、ディスクに付設された複数
の半径方向外方のタービンブレード又はロータブレード
(動翼)(以下、単に「ブレード」とも称する)から成
る。そのようなロータ組立体を冷却するための機構を設
けるのが普通であり、そのために、通常、ロータディス
ク及びタービンブレードを通して冷却流体を通流させる
ための通路が設けられるが、そのような通路を設けるに
は流体の損失を最少限にするために適当な密封手段を用
いる必要がある。
立体は、通常、半径方向内方のロータディスク(以下、
単に「ディスク」とも称する)と、該ディスクの周りに
円周方向に環状に配列され、ディスクに付設された複数
の半径方向外方のタービンブレード又はロータブレード
(動翼)(以下、単に「ブレード」とも称する)から成
る。そのようなロータ組立体を冷却するための機構を設
けるのが普通であり、そのために、通常、ロータディス
ク及びタービンブレードを通して冷却流体を通流させる
ための通路が設けられるが、そのような通路を設けるに
は流体の損失を最少限にするために適当な密封手段を用
いる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、圧縮機から燃焼
用と冷却用の両方の目的のために圧縮空気を供給するよ
うにしたガスタービンの場合は、流体漏れを最少限に抑
止することが絶対的に必要とされ、そのために、非常に
有効な密封手段を用いる必要がある。しかるに、従来の
装置は、密封機構を備えたブレード−ディスク締着手段
(ブレードをディスクに締着するための手段)を組み入
れる必要があるために複雑化されている。本発明は、こ
の問題を解決することを課題とするものであり、比較的
構造が簡単であるにも拘らず、非常に効率的に機能し、
しかも、ブレード−ディスク締着手段に組合せる必要の
ない密封機構を提供する。実際、本発明によれば、任意
の好適な締着手段を用いればよい。
用と冷却用の両方の目的のために圧縮空気を供給するよ
うにしたガスタービンの場合は、流体漏れを最少限に抑
止することが絶対的に必要とされ、そのために、非常に
有効な密封手段を用いる必要がある。しかるに、従来の
装置は、密封機構を備えたブレード−ディスク締着手段
(ブレードをディスクに締着するための手段)を組み入
れる必要があるために複雑化されている。本発明は、こ
の問題を解決することを課題とするものであり、比較的
構造が簡単であるにも拘らず、非常に効率的に機能し、
しかも、ブレード−ディスク締着手段に組合せる必要の
ない密封機構を提供する。実際、本発明によれば、任意
の好適な締着手段を用いればよい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ターボマシンに使用するためのロータ組
立体であって、半径方向内方のロータディスクと、該デ
ィスクに付設された複数の半径方向外方のタービンブレ
ードと、各ブレードとロータディスクの間に介設された
密封部材とから成るロータ組立体を提供する。本発明に
よれば、各密封部材は、該密封部材の該ディスクとブレ
ードの一方との接触直線によって画定される軸線の周り
に遠心力を受けて枢動するように取り付けられており、
該接触直線は、該密封部材の該ディスクとブレードの該
一方との第1密封係合を画定し、各密封部材は、前記軸
線の周りに遠心力を受けて枢動したとき該密封部材の該
ディスクとブレードの他方との第2密封係合へ移動する
ようになされている。
決するために、ターボマシンに使用するためのロータ組
立体であって、半径方向内方のロータディスクと、該デ
ィスクに付設された複数の半径方向外方のタービンブレ
ードと、各ブレードとロータディスクの間に介設された
密封部材とから成るロータ組立体を提供する。本発明に
よれば、各密封部材は、該密封部材の該ディスクとブレ
ードの一方との接触直線によって画定される軸線の周り
に遠心力を受けて枢動するように取り付けられており、
該接触直線は、該密封部材の該ディスクとブレードの該
一方との第1密封係合を画定し、各密封部材は、前記軸
線の周りに遠心力を受けて枢動したとき該密封部材の該
ディスクとブレードの他方との第2密封係合へ移動する
ようになされている。
【0005】好ましい実施形態においては、ブレード
は、密封部材との上記接触直線を画定する真直縁を有す
る総体的に半径方向内方へ突出した形部材を有するもの
とする。この形部材は、ほぼ長方形の断面形状を有する
ものとすることができ、密封部材は、該形部材によって
画定される真直縁と係合する平面状表面を有するものと
することができる。
は、密封部材との上記接触直線を画定する真直縁を有す
る総体的に半径方向内方へ突出した形部材を有するもの
とする。この形部材は、ほぼ長方形の断面形状を有する
ものとすることができ、密封部材は、該形部材によって
画定される真直縁と係合する平面状表面を有するものと
することができる。
【0006】更に、上記密封部材は、上記平面状表面か
ら半径方向外方に突出した少くとも1つの突起を有し、
該突起が上記ブレードと協同して、密封部材のロータ組
立体の軸方向の移動に抵抗する働きをするように構成す
ることができる。
ら半径方向外方に突出した少くとも1つの突起を有し、
該突起が上記ブレードと協同して、密封部材のロータ組
立体の軸方向の移動に抵抗する働きをするように構成す
ることができる。
【0007】変型実施形態として、上記ブレードをほぼ
V字形の断面を有する形部材を設け、そのV字の頂点が
前記真直縁を構成するものとし、上記密封部材は、断面
ほぼV字形の凹部を形成する1対の平面状表面を有する
ものとすることができる。この構成では、断面V字形凹
部のV字の夾角は、断面V字形形部材のV字の夾角より
大きく、断面V字形凹部のV字の頂点と、断面V字形形
部材のV字の頂点とが協同して前記第1密封係合を設定
する。この構成では、断面V字形凹部及び、又は断面V
字形形部材は、そのV字の両辺間の角を二等分する線に
対して非対称とすることが好ましい。
V字形の断面を有する形部材を設け、そのV字の頂点が
前記真直縁を構成するものとし、上記密封部材は、断面
ほぼV字形の凹部を形成する1対の平面状表面を有する
ものとすることができる。この構成では、断面V字形凹
部のV字の夾角は、断面V字形形部材のV字の夾角より
大きく、断面V字形凹部のV字の頂点と、断面V字形形
部材のV字の頂点とが協同して前記第1密封係合を設定
する。この構成では、断面V字形凹部及び、又は断面V
字形形部材は、そのV字の両辺間の角を二等分する線に
対して非対称とすることが好ましい。
【0008】上述したような輪郭の断面V字形の形部材
を有するロータ組立体を製造するには、まず、各密封部
材をそれぞれの対応する上記ブレードの一体部分として
形成し、その後、例えばワイヤ侵蝕法を用いて密封部材
を切取ることができる。
を有するロータ組立体を製造するには、まず、各密封部
材をそれぞれの対応する上記ブレードの一体部分として
形成し、その後、例えばワイヤ侵蝕法を用いて密封部材
を切取ることができる。
【0009】上記密封部材の半径方向内方部分は、ディ
スクとブレードの前記他方の対応する湾曲表面と密封係
合するための湾曲表面を有し、それによって、前記第2
密封係合を設定する構成とすることが好ましく、ロータ
組立体の軸方向でみて、密封部材の重心は、該対応する
湾曲表面から上記真直縁よりも遠くに位置することが好
ましい。
スクとブレードの前記他方の対応する湾曲表面と密封係
合するための湾曲表面を有し、それによって、前記第2
密封係合を設定する構成とすることが好ましく、ロータ
組立体の軸方向でみて、密封部材の重心は、該対応する
湾曲表面から上記真直縁よりも遠くに位置することが好
ましい。
【0010】好ましい実施形態においては、ロータディ
スクと各ブレードにほぼ半径方向の冷却流体用通路を形
成する。
スクと各ブレードにほぼ半径方向の冷却流体用通路を形
成する。
【0011】
【発明の実施の形態】ロータ組立体10は、タービンか
ら成るガスタービンエンジンの一部を構成するものであ
り、ロータ組立体10とそれに隣接して配置されたステ
ータベーン(静翼)の環状配列体とでタービン段を形成
する。
ら成るガスタービンエンジンの一部を構成するものであ
り、ロータ組立体10とそれに隣接して配置されたステ
ータベーン(静翼)の環状配列体とでタービン段を形成
する。
【0012】図1及び2は、ロータディスク11の半径
方向外方部分の一部と、ロータブレード12の半径方向
内方部分の一部を示す。ブレード12は、ロータディス
ク11の周りに円周方向に環状配列体として配置され、
ディスク11と共にロータ組立体10を構成する複数の
ブレードの1つである。ロータブレード12の半径方向
内方部分は、ディスク11に対するブレード12の軸方
向及び、又は接線方向の移動を防止するためにブレード
をディスクに固定するためのブレード基部を構成する。
ディスクに対するブレードの固定点は、ディスクの両端
間のロータの軸方向長手に沿った部位であり、ディスク
の両端又は一端に密封手段が設けられる。従って、図示
の密封手段は、ディスク/ブレード組立体即ちロータ組
立体の両端に設けられることもあり、あるいは、一端だ
けに用いられて、他端には別の構成の密封手段が用いら
れることもある。
方向外方部分の一部と、ロータブレード12の半径方向
内方部分の一部を示す。ブレード12は、ロータディス
ク11の周りに円周方向に環状配列体として配置され、
ディスク11と共にロータ組立体10を構成する複数の
ブレードの1つである。ロータブレード12の半径方向
内方部分は、ディスク11に対するブレード12の軸方
向及び、又は接線方向の移動を防止するためにブレード
をディスクに固定するためのブレード基部を構成する。
ディスクに対するブレードの固定点は、ディスクの両端
間のロータの軸方向長手に沿った部位であり、ディスク
の両端又は一端に密封手段が設けられる。従って、図示
の密封手段は、ディスク/ブレード組立体即ちロータ組
立体の両端に設けられることもあり、あるいは、一端だ
けに用いられて、他端には別の構成の密封手段が用いら
れることもある。
【0013】ブレード12をディスク11に固定する方
法は、任意の適当な方法であってよいが、通常は、ピン
−ソケット型、雌−雄型、鋸歯型、又は「もみの木」型
締着手段を用いる方法がとられる。締着手段のピン又は
雄部分は、通常、ブレードの基部に設けられ、締着手段
のソケット又は雌部分は、ロータディスクに設けられ
る。
法は、任意の適当な方法であってよいが、通常は、ピン
−ソケット型、雌−雄型、鋸歯型、又は「もみの木」型
締着手段を用いる方法がとられる。締着手段のピン又は
雄部分は、通常、ブレードの基部に設けられ、締着手段
のソケット又は雌部分は、ロータディスクに設けられ
る。
【0014】図1に示されるように、ロータディスク1
1及びブレード12は、それぞれ、冷却空気を通すため
の貫通内孔又は通路15,16を有する。冷却空気は、
タービンエンジンの圧縮機によって通路15へ導入され
る。効率的な作動を達成するためには、特に、圧縮機の
性能を最大限にするためには、ディスク11とブレード
12の間の間隙即ち界面空隙17を密封しなければなら
ず、ディスクとブレードの間の間隙17の軸方向の一端
又は両端に密封部材18を設ける。
1及びブレード12は、それぞれ、冷却空気を通すため
の貫通内孔又は通路15,16を有する。冷却空気は、
タービンエンジンの圧縮機によって通路15へ導入され
る。効率的な作動を達成するためには、特に、圧縮機の
性能を最大限にするためには、ディスク11とブレード
12の間の間隙即ち界面空隙17を密封しなければなら
ず、ディスクとブレードの間の間隙17の軸方向の一端
又は両端に密封部材18を設ける。
【0015】各密封部材18は、ロータ組立体の回転中
遠心力を受けて後述する軸線24の周りに図1でみて時
計回り方向に枢動又は揺動するように取り付けられる。
軸線24は、密封部材18の重心20(図1参照)から
変位している。
遠心力を受けて後述する軸線24の周りに図1でみて時
計回り方向に枢動又は揺動するように取り付けられる。
軸線24は、密封部材18の重心20(図1参照)から
変位している。
【0016】密封部材18の、図でみて下面即ち半径方
向内側の表面21は、凸面状湾曲表面であり、ロータデ
ィスクの外側凹面状湾曲表面22の曲率に対応する曲率
を有する。使用中密封部材18は揺動する間、密封部材
18とディスク11とは、湾曲接触線23に沿って密封
接触(係合)する。もちろん、密封部材18の方に凹面
状湾曲表面を形成し、ロータディスク11の方に凸面状
湾曲表面を形成してもよい。
向内側の表面21は、凸面状湾曲表面であり、ロータデ
ィスクの外側凹面状湾曲表面22の曲率に対応する曲率
を有する。使用中密封部材18は揺動する間、密封部材
18とディスク11とは、湾曲接触線23に沿って密封
接触(係合)する。もちろん、密封部材18の方に凹面
状湾曲表面を形成し、ロータディスク11の方に凸面状
湾曲表面を形成してもよい。
【0017】一方、密封部材18とブレード12との密
封係合は、密封部材18の枢動又は揺動軸線24を画定
する実質的に真直ぐな線(「真直線」と称する)に沿っ
て設定される。この目的のために、ブレードの基部にほ
ぼ半径方向内方に突出した断面長方形の突起25を形成
し、突起25の実質的に真直ぐな縁(「真直縁」と称す
る)27が、密封部材18の平面状表面26に接触して
上記軸線24を構成するようになされている。各構成部
品の形状と寸法を適正に定めることによって、縁27と
平面状表面26とは、たとえロータ組立体が回転しない
ときでも少くとも軽く接触しており、ロータ組立体の回
転中は密封部材18が揺動し、その平面状表面26と真
直縁27との接触が両者の間に密封係合を設定するよう
に構成することができる。このように、ロータ組立体の
回転中は、密封部材18とブレード12の間に軸線24
によって画定される真直接触線において第1密封係合が
設定されるとともに、密封部材18とディスク11の間
に湾曲接触線23に沿って第2密封係合が設定される。
封係合は、密封部材18の枢動又は揺動軸線24を画定
する実質的に真直ぐな線(「真直線」と称する)に沿っ
て設定される。この目的のために、ブレードの基部にほ
ぼ半径方向内方に突出した断面長方形の突起25を形成
し、突起25の実質的に真直ぐな縁(「真直縁」と称す
る)27が、密封部材18の平面状表面26に接触して
上記軸線24を構成するようになされている。各構成部
品の形状と寸法を適正に定めることによって、縁27と
平面状表面26とは、たとえロータ組立体が回転しない
ときでも少くとも軽く接触しており、ロータ組立体の回
転中は密封部材18が揺動し、その平面状表面26と真
直縁27との接触が両者の間に密封係合を設定するよう
に構成することができる。このように、ロータ組立体の
回転中は、密封部材18とブレード12の間に軸線24
によって画定される真直接触線において第1密封係合が
設定されるとともに、密封部材18とディスク11の間
に湾曲接触線23に沿って第2密封係合が設定される。
【0018】ロータ組立体の軸方向でみて、密封部材1
8の重心20は、湾曲表面21から真直縁27よりも遠
くに位置する。即ち、密封部材18の重心20の湾曲表
面21からの距離は、真直縁27の湾曲表面21からの
距離より遠い。
8の重心20は、湾曲表面21から真直縁27よりも遠
くに位置する。即ち、密封部材18の重心20の湾曲表
面21からの距離は、真直縁27の湾曲表面21からの
距離より遠い。
【0019】又、図1にみられるように、ロータ組立体
の軸方向でみて、密封部材18の重心20と軸線24の
間の距離Aと、軸線24と湾曲接触線23の間の距離B
と比較すると、明らかに、距離Bの方が距離Aより長
い。
の軸方向でみて、密封部材18の重心20と軸線24の
間の距離Aと、軸線24と湾曲接触線23の間の距離B
と比較すると、明らかに、距離Bの方が距離Aより長
い。
【0020】密封部材18の平面状表面26は、その両
端に突部又は突起28,29を有している。これらの突
部28,29は、ブレード12の基部に密封接触させる
ためのものではなく、密封部材18の軸方向の移動を制
限するためのものである。密封部材18が時計回り方向
に揺動すると、突部29の縁30は、最終的にはブレー
ド12の面31に接触するが、そのような接触は平常作
動においては起らないようにしなければならないからで
ある。
端に突部又は突起28,29を有している。これらの突
部28,29は、ブレード12の基部に密封接触させる
ためのものではなく、密封部材18の軸方向の移動を制
限するためのものである。密封部材18が時計回り方向
に揺動すると、突部29の縁30は、最終的にはブレー
ド12の面31に接触するが、そのような接触は平常作
動においては起らないようにしなければならないからで
ある。
【0021】図3に示される本発明の変型実施形態は、
密封部材とブレードの基部の両方の変型に関する。ブレ
ード46は、非対称のV字形断面形状を有する突起47
を備えている。一方、揺動自在の密封部材49の半径方
向外方部分には、非対称のV字形断面形状を有する凹部
50が形成されている。
密封部材とブレードの基部の両方の変型に関する。ブレ
ード46は、非対称のV字形断面形状を有する突起47
を備えている。一方、揺動自在の密封部材49の半径方
向外方部分には、非対称のV字形断面形状を有する凹部
50が形成されている。
【0022】V字形突起47の断面形状と、V字形凹部
50の断面形状とは、類似しているが同じではない。密
封部材49とブレードの基部46との直線状密封係合
(接触)は、V字形突起47のV字の頂点(直線)によ
って画定される真直縁48とV字形凹部50のV字の頂
点(直線)によって画定される真直縁53との間に生じ
る。かくして、密封部材49は、密封係合の実質的に真
直ぐな線(真直線)の周りに揺動することができる。V
字形凹部50の2辺間の夾角は、V字形突起47の2辺
間の夾角より大きい。密封部材49の半径方向内側の表
面52は、図1及び2の実施形態と同様に、凸面状湾曲
表面であり、ロータディスク11の外側凹面状湾曲表面
22の曲率に対応する曲率を有し、使用中密封部材49
が遠心力を受けて揺動又は摺動する間、密封部材49と
ディスク11との間に湾曲線密封係合を設定する。
50の断面形状とは、類似しているが同じではない。密
封部材49とブレードの基部46との直線状密封係合
(接触)は、V字形突起47のV字の頂点(直線)によ
って画定される真直縁48とV字形凹部50のV字の頂
点(直線)によって画定される真直縁53との間に生じ
る。かくして、密封部材49は、密封係合の実質的に真
直ぐな線(真直線)の周りに揺動することができる。V
字形凹部50の2辺間の夾角は、V字形突起47の2辺
間の夾角より大きい。密封部材49の半径方向内側の表
面52は、図1及び2の実施形態と同様に、凸面状湾曲
表面であり、ロータディスク11の外側凹面状湾曲表面
22の曲率に対応する曲率を有し、使用中密封部材49
が遠心力を受けて揺動又は摺動する間、密封部材49と
ディスク11との間に湾曲線密封係合を設定する。
【0023】図3の実施形態は、特別の製造上の利点を
提供する。即ち、密封部材49とV字形突起47とは、
例えばブレードを鋳造する際局部的に拡大した所定の形
状部分を形成することによって最初は一体に形成してお
き、次いでその拡大した所定の形状部分から密封部材4
9を例えばワイヤ腐蝕法によって切り取り、ブレードの
側に突起47を残す。
提供する。即ち、密封部材49とV字形突起47とは、
例えばブレードを鋳造する際局部的に拡大した所定の形
状部分を形成することによって最初は一体に形成してお
き、次いでその拡大した所定の形状部分から密封部材4
9を例えばワイヤ腐蝕法によって切り取り、ブレードの
側に突起47を残す。
【0024】密封部材の枢動軸線として機能する上述し
た真直接触線は、各構成部品を適当ん構成し配置するこ
とによってディスク11上に設定することができる。も
ちろん、その場合、密封部材が枢動又は揺動するときに
生じる上述した第2密封係合は、密封部材とブレードに
形成された適当な形部材の間に設定される。
た真直接触線は、各構成部品を適当ん構成し配置するこ
とによってディスク11上に設定することができる。も
ちろん、その場合、密封部材が枢動又は揺動するときに
生じる上述した第2密封係合は、密封部材とブレードに
形成された適当な形部材の間に設定される。
【図1】図1は、本発明によるロータ組立体の一部分の
断面図であり、ロータ組立体の回転中ロータブレードの
半径方向内方部分とロータディスクの半径方向外方部分
との間に密封を設定する密封部材の構成を示す。
断面図であり、ロータ組立体の回転中ロータブレードの
半径方向内方部分とロータディスクの半径方向外方部分
との間に密封を設定する密封部材の構成を示す。
【図2】図2は、図1の一側から矢印Xの方向にみた図
である。
である。
【図3】図3は、本発明の変型実施形態によるロータ組
立体の一部分の断面図である。
立体の一部分の断面図である。
10:ロータ組立体 11:ロータディスク 12:ロータブレード 15,16:冷却流体用通路 18:密封部材 20:密封部材の重心 21:半径方向内側表面 22:半径方向外側表面 23:湾曲接触線 24:軸線 26:平面状表面 27:真直縁 43:密封係合の直線 44:密封係合の湾曲線 47:断面V字形の突起 48:真直縁 49:密封部材 50:断面V字形の凹部 52:半径方向内側表面 53:真直縁
Claims (20)
- 【請求項1】 ターボマシンに使用するためのロータ組
立体であって、 半径方向内方のロータディスクと、該ディスクに付設さ
れた複数の半径方向外方のタービンブレードと、該各ブ
レードとロータディスクの間に介設された密封部材とか
ら成り、該各密封部材は、該密封部材の該ディスクとブ
レードの一方との接触直線によって画定される軸線の周
りに遠心力を受けて枢動するように取り付けられてお
り、該接触直線は、該密封部材の該ディスクとブレード
の前記一方との第1密封係合を画定し、各密封部材は、
前記軸線の周りに遠心力を受けて枢動したとき該密封部
材の該ディスクとブレードの他方との第2密封係合へ移
動するようになされていることを特徴とするロータ組立
体。 - 【請求項2】 前記ブレードは、前記密封部材との前
記接触直線を画定する真直縁を有するほぼ半径方向内方
へ突出した形部材を有することを特徴とする請求項1に
記載のロータ組立体。 - 【請求項3】 前記形部材は、ほぼ長方形の断面形状を
有することを特徴とする請求項2に記載のロータ組立
体。 - 【請求項4】 前記密封部材は、前記形部材によって画
定される真直縁と係合する平面状表面を有することを特
徴とする請求項3に記載のロータ組立体。 - 【請求項5】 前記密封部材は、前記平面状表面から半
径方向外方に突出した少くとも1つの突起を有すること
を特徴とする請求項4に記載のロータ組立体。 - 【請求項6】 前記突起は、前記ブレードと協同して、
前記密封部材の、該ロータ組立体の軸方向の移動に抵抗
する働きをするように構成されていることを特徴とする
請求項5に記載のロータ組立体。 - 【請求項7】 前記形部材は、ほぼV字形の断面を有
し、そのV字の頂点が前記真直縁を構成することを特徴
とする請求項2に記載のロータ組立体。 - 【請求項8】 前記密封部材は、断面ほぼV字形の凹部
を形成する1対の平面状表面を有することを特徴とする
請求項7に記載のロータ組立体。 - 【請求項9】 前記断面V字形凹部のV字の夾角は、前
記断面V字形形部材のV字の夾角より大きいことを特徴
とする請求項8に記載のロータ組立体。 - 【請求項10】 前記断面V字形凹部のV字の頂点と、
前記断面V字形形部材のV字の頂点とが協同して前記第
1密封係合を設定することを特徴とする請求項8に記載
のロータ組立体。 - 【請求項11】 前記断面V字形凹部及び、又は前記断
面V字形形部材は、そのV字の両辺間の角を二等分する
線に対して非対称であることを特徴とする請求項7〜1
0のいずれか1つに記載のロータ組立体。 - 【請求項12】 前記密封部材の半径方向内方部分は、
前記ディスクとブレードの前記他方の対応する湾曲表面
と密封係合するための湾曲表面を有し、それによって、
前記第2密封係合を設定する構成とされていることを特
徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載のロータ
組立体。 - 【請求項13】 該ロータ組立体の軸方向でみて、前記
密封部材の重心は、前記対応する湾曲表面から前記真直
縁よりも遠くに位置していることを特徴とする請求項1
2に記載のロータ組立体。 - 【請求項14】 前記ロータディスクと各ブレードは、
冷却流体用通路を有することを特徴とする請求項1〜1
3のいずれか1つに記載のロータ組立体。 - 【請求項15】 前記各冷却流体用通路は、ほぼ半径方
向に延長していることを特徴とする請求項14に記載の
ロータ組立体。 - 【請求項16】 前記各ブレードは、該ブレード及び前
記ロータディスクと協同する1対の軸方向に離隔した前
記密封部材を有することを特徴とする請求項1〜15の
いずれか1つに記載のロータ組立体。 - 【請求項17】 請求項7〜16のいずれか1つに記載
されたロータ組立体を製造する方法であって、前記各密
封部材を最初はそれぞれの対応する前記ブレードの一体
部分として形成し、その後、該ブレードから切取ること
を特徴とする方法。 - 【請求項18】 請求項17に記載されたロータ組立体
を製造する方法であって、前記密封部材をワイヤ侵蝕法
を用いて前記ブレードから切取ることを特徴とする方
法。 - 【請求項19】 請求項17又は18に記載された製造
方法によって製造されたロータ組立体。 - 【請求項20】 請求項1〜16のいずれか1つ又は請
求項18に記載されたロータ組立体を組み入れたターボ
マシン。
Applications Claiming Priority (2)
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GB (1) | GB2311826B (ja) |
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- 1997-02-27 DE DE69709563T patent/DE69709563T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-03-07 JP JP9070704A patent/JPH108908A/ja active Pending
- 1997-03-31 US US08/829,721 patent/US5823743A/en not_active Expired - Fee Related
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