JPH1088980A - セグメントリングの裏込め方法及びセグメント - Google Patents
セグメントリングの裏込め方法及びセグメントInfo
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- JPH1088980A JPH1088980A JP8262493A JP26249396A JPH1088980A JP H1088980 A JPH1088980 A JP H1088980A JP 8262493 A JP8262493 A JP 8262493A JP 26249396 A JP26249396 A JP 26249396A JP H1088980 A JPH1088980 A JP H1088980A
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Abstract
簡単な操作で環状に裏込めし、シールドマシン前方への
裏込め材の流入を、確実に阻止することを目的とする。 【解決手段】 基板5aの両側に側壁5bを形成した本
体5の外側に脱落可能の蓋体6を結合して内部に空洞4
を形成し、その両端が開放された複数の筒型のセグメン
ト2aを、前記開放端を突合わせてリング状に組立て
て、トンネルの地山1の内面に沿ってセグメントリング
3を構築し、当該セグメントリング3の前記空洞4内に
偏平に折畳まれた袋体9を挿通してリングを一周させ、
その袋体9内に裏込め材を圧入して膨脹させると共に、
その裏込め材の圧力で前記セグメント2aの蓋体6を脱
落せしめ、前記袋体9を地山1に圧接する。
Description
掘削されたトンネルにおいて、その地山とその地山の内
側に構築されたライニングとの空間を、裏込めするため
の方法に関するものである。
マシンと呼ばれるトンネル掘削機を地中に推進させて土
砂の崩壊を防ぎながら掘削し、掘削した孔の内側にコン
クリート、鋼、鋳鉄又はこれらを複合したセグメントを
組み立ててセグメントリングを構築し、そのセグメント
リングをトンネルの長さ方向に多数並べることによりラ
イニングを形成している。
進させるための反力を受ける役割を有し、またトンネル
施工中の支保工としての役割、それ単独で又は二次覆工
材との併用により永久的な覆工構造物としての役割を有
している。
山の肌落ちを防止し且つ地山が緩んで地盤沈下を来すの
を防止するために、ライニングと地山との空間に裏込め
材を圧入して硬化させ、裏込めする事が行われている。
グと地山との間に直接裏込め材を注入して裏込めする事
が行われているが、この方法では裏込め材がシールドマ
シンの前方に回ってカッターヘッドや土砂運搬用のコン
ベアに悪影響を及ぼし、掘削作業のトラブルの原因とな
っている。
ごとのセグメントリングにおいて、そのセグメントリン
グを構成する各セグメントに布製の袋体を配置し、当該
袋体内に裏込め材を圧入し、裏込め材の水分を袋体の布
目を通して絞り出し、袋体内の裏込め材を硬化させて前
記セグメントリングの外側にリング状の緻密な裏込めを
形成すると共に、そのリング状の裏込めで仕切られた部
分の空間内にも裏込め材を圧入して裏込めすることが行
われている。
は、前記各セグメントの外側面に予め袋体を装着してお
き、そのセグメントを組立ててセグメントリングを構築
し、然る後前記袋体に裏込め材を圧入していた。
では、前記セグメントリングを構成する個々のセグメン
トに予め袋体を取付けておく必要があり、またライニン
グを構築した後、各セグメントに取付けられた袋体に対
して、個別に裏込め材を圧入する操作を行わなければな
らないのであって、操作が極めて繁雑である。
るセグメントに取付けられた袋体は相互に別体であるた
め、裏込め材で膨らまされて互いに突き合わされた状態
においても、その突き合わせ部と地山又はセグメントと
の間に隙間が生じ、袋体以外の部分に裏込め材を圧入す
るときに前述のような隙間を通じて、シールドマシンの
前方への裏込め材の流通が生じる可能性がある。
あって、構築されたセグメントリングと地山との間を簡
単な操作で環状に裏込めし、シールドマシンの前方への
裏込め材の流入を確実に阻止することを目的とするもの
である。
両側に側壁を形成した本体の外側に脱落可能の蓋体を結
合して内部に空洞を形成し、その両端が開放された複数
の筒型のセグメントを、前記開放端を突合わせてリング
状に組立てて、トンネルの地山の内面に沿ってセグメン
トリングを構築し、当該セグメントリングの前記空洞内
に偏平に折畳まれた袋体を挿通してリングを一周させ、
その袋体内に裏込め材を圧入して膨脹させると共に、そ
の裏込め材の圧力で前記セグメントの蓋体を脱落せし
め、前記袋体を地山に圧接することを特徴とすることを
特徴とするものである。
すものである。図1及び図2はライニング11が構築さ
れたトンネルを示すものであって、シールド掘削機(図
示せず)で掘削された地山1の内側に、複数のセグメン
ト2を組み合わせてセグメントリング3が形成され、当
該セグメントリング3をトンネルの長さ方向に多数並設
してライニング11が構築されている。
って、これを環状に組み合わせたセグメントリング3b
をトンネルの長さ方向に並べて組み合わせ、ライニング
11を形成している。そしてその通常セグメント2bに
よるセグメントリング3bの所定数ごとに、本発明にお
いて使用される筒型セグメント2aにより構成されるセ
グメントリング3aが配置されている。
ントリング3aの部分における、トンネルの横断面図で
あって、6個の筒型セグメント2a1〜2a6を組み合わせ
てセグメントリング3aが形成されている。
に沿った形状に湾曲した、基板5aとその両側に形成さ
れた側壁5bとよりなる断面略H型の本体5と、当該本
体5における湾曲の外側面に脱落可能に結合された蓋体
6とよりなり、その本体5と蓋体6とで両端が開いた空
洞4が形成され、筒型をなしている。そしてその筒型セ
グメント2aのうちの相対向する二つ2a1,2a4には、
それぞれ本体5の基板5aに空洞4に通じる操作窓7
a,7bが形成されている。
は、その開放端を互いに突き合わせて環状に接続してセ
グメントリング3aが形成されており、そのセグメント
リング3a内において前記空洞4は、環状に連続してい
る。
セグメント2bは、その形状は通常この種のシールド工
法に使用されるものをそのまま使用することができ、例
えば図2に示されるような断面「コ」字状のものを使用
することができる。また筒型セグメント2aと同一の構
造のものを使用することも可能であるが、蓋6が本体5
に対して脱落可能である必要はなく、また各通常セグメ
ント2bの両端は閉塞されていても差し支えない。
使用して、地山1とセグメントリング3aとの間に裏込
めを形成する方法を示すものであって、図4における
(a)は地山1の内側に沿ってセグメント2aを組み合
わせてセグメントリング3aを形成した状態を示す。
の操作窓7aから誘導索8を挿入し、当該誘導索8を筒
型セグメント2aの空洞4内を進行させてセグメントリ
ング3aを半周させて他方の操作窓7bから引き出す。
から突出した誘導索8の端末に袋体9の端末を接続し、
誘導索8の他端から牽引して袋体9を空洞4内に引き込
み、図4(d)に示すようにセグメントリング3aを半
周させて、前記一方の操作窓7aから引き出す。
に一方の操作窓7aから他方の操作窓7bまで空洞4内
を先とは逆方向に半周して誘導索8を挿通し、その一端
に前記袋体9の他端を接続する。そして先と同様に誘導
索8を牽引して袋体9を空洞4内に先と逆方向に引き込
み、結果的に図4(f)に示すように、袋体9を空洞4
に沿ってセグメントリング3a内を一周させる。
ら押して空洞4内を進行させるのであるから、過度に柔
軟なものは好ましくなく、ワイヤー等の、可撓性を有し
つつ適度の剛性を有するものを使用するのが好ましい。
され、膨脹させたときに筒型セグメント2aの本体5の
基板5aと地山1との間の空所を満たして、地山1に強
く圧接せしめられる程度の径を有していることが必要で
ある。
図3(a)に示されるように幅方向に折畳んで、筒型セ
グメント2aの空洞4内に収容され得る程度の大きさと
し、これを前述のように空洞4内に引き込む。
aの空洞4内に半周ずつ二回に分けて袋体9を挿通して
いるが、施工の状況によっては、誘導索8を空洞4内を
一周させ、袋体9を一挙に一周させて引き込むこともで
きる。また三回以上に分けて引き込むことも可能であ
る。
袋体9の一端に裏込め材注入口10を取付け、他端を閉
塞して空洞4内に収容し、操作窓7aを閉鎖すると共
に、前記裏込め材注入口10を操作窓7から内方に突出
させる。この状態が図5(a)に示されている。
さは、セグメントリング3の周長より若干長いものと
し、袋体9を膨脹させたときにその両端が空洞4内で密
に圧接されるようにするのが好ましい。
に挿通した後に取り付けるように説明したが、これに限
定されるものではなく、施工の状況によっては挿通前又
は挿通の途中で取り付けても差し支えない。
内に裏込め材を圧入すると、図5(b)に示すように裏
込め材注入口10に近い部分の袋体9が膨脹して、筒型
セグメント2aの空洞4内を満たし、蓋体6が本体5か
ら脱落して膨脹した袋体9により地山1に圧接される。
と、袋体9は裏込め材注入口10の取付け位置から他端
に向って順に膨脹して、蓋体6を脱落させて地山1に圧
接してゆき、最終的にはセグメントリング3を一周した
袋体9が全体に亙って膨脹せしめられ、裏込め材の圧力
によって全ての筒型セグメント2aの蓋体6が脱落し、
袋体9は蓋体6を介して地山1内面に圧接される。この
状態が図5(c)に示されている。
圧接し、当該蓋体6が裏込め材の圧力で地山1に圧接さ
れた状態であっても良いが、図3(b)に示すように、
筒型セグメント2aにおける蓋体6が脱落した本体5の
空洞4から、袋体9が側方にはみ出して膨脹し、蓋体6
の側部において袋体9の一部が直接地山1に圧接するよ
うにするのが好ましい。
は、袋体9が蓋体6を介して地山1に圧接するのが好ま
しいが、必ずしもかかる状態となることは必要ではな
く、蓋体6が本体5から脱落して空間内を移動してしま
ったときには、袋体9が直接地山1に圧接されても差し
支えない。
体9は裏込め材注入口10の取付け位置の近傍から他端
に向って順に膨脹してゆくが、筒型セグメント2aの蓋
体6は、袋体9が膨脹した部分から順に脱落しても良
く、また空洞4内において袋体9が全長に亙って膨脹し
た後、袋体9内の裏込め材の圧力を高めることにより各
筒型セグメント2aの蓋体6を脱落させても良い。
させてセグメントリング3aを裏込めした後、筒型セグ
メント2aよりなるセグメントリング3aの間の部分に
おいて、袋体9で挟まれた空間内にも裏込め材を充填
し、これを硬化させてライニング11の全体に亙って裏
込めする。
なるセグメントリング3bに、所定間隔ごとに筒型セグ
メント2aよりなるセグメントリング3aを配置して本
発明により裏込めしているが、全てのセグメントリング
3を筒型セグメント2aよりなるものとし、ライニング
11を構成するすべてのセグメントリング3について本
発明により裏込めすることもできる。またこの時には、
セグメントリング3aの間の部分における空間内の裏込
めは必ずしも必要ではない。
4の全周に亙って単一の袋体9が挿通されるように説明
したが、これは必ずしも単一の袋体9である必要はな
く、小区間ずつ複数の袋体9を挿通し、その両端を互い
に突き合わせて、それらの袋体9の全体により空洞4内
を一周させることもできる。
グ3aの上下に形成された操作窓7aから操作窓7bに
至る空洞4の右半部と左半部とにそれぞれ別個の袋体9
をそれぞれ半周ずつ挿通し、その両端を突き合わせる。
aに裏込め材注入口10を設け、そこから裏込め材を注
入することにより、いずれの袋体9についても裏込め材
は袋体9の下部から上部に向かって充填されることとな
るため、袋体9は下から上に向かって順に膨脹して無用
の力がかかることがなく、全体に亙ってスムーズに裏込
め材を充填することができる。
aにより形成されるセグメントリング3aに、その全周
に亙って一連の袋体9を挿通し、その袋体9に裏込め材
を圧入するので、多数のセグメントに個別の袋体を取付
ける必要がなく、また袋体への裏込め材の圧入操作も一
回で済み、裏込め作業が簡単である。
4内に袋体9を挿通するので、そのセグメントリング3
a内に容易に袋体9を挿通することができると共に、そ
の袋体9内に裏込め材を圧入して膨脹させ、その圧力で
筒型セグメント2aの蓋体6を脱落させて袋体9を地山
1に圧接するので、袋体9の挿通時に地山1で傷付くこ
とがなく、また蓋体6が裏込めの障害になることがな
い。
分が袋体9から搾り出されて濃縮され、その状態で十分
な圧力が作用しながら緻密に硬化するので、セグメント
リング3と地山1との間に裏込め材を充填した袋体9が
嵌合され、早期にセグメントが安定する。
の、袋体9で挟まれたライニング11と地山1との間の
空間に裏込め材を圧入したときに、その裏込め材は袋体
9で遮蔽されてシールドマシン前方に流入して掘削の障
害となることがなく、また閉鎖された前記空間内で裏込
め材が緻密に硬化し、トンネル全体としてライニングと
地山1との間が強固に裏込めされる。
メントリング3aの空洞4内を一周するようにすること
により、袋体9の突き合わせ部分は1箇所のみとなり、
かかる突き合わせ部分を通じて裏込め材が漏出する可能
性が少ない。また袋体9は全周に亙って一体となるの
で、そこに圧入される裏込め材の圧力は全体に亙って均
一となり、セグメントリング3に不均一な力がかかるこ
とがない。また袋体9が複数に分れている場合であって
も、突き合わせ部分は少数であり、各袋体9の圧力調整
も容易である。
掘削する際、そのトンネル孔の内径は必ずしも厳密に一
定である訳ではなく、その地山の内側にセグメントリン
グを構築した際には、そのセグメントリングの外側に形
成される余掘りは部分的に大小に変化する。このとき本
発明によれば、セグメントリングを構築した後に、その
外側の余掘りの大きさに合わせて必要な大きさの袋体を
使用することができ、経済的であると共に、その袋体に
裏込め材を充填することにより、セグメントリングと地
山とをより強固に安定させることができる。
メントリングを構築したトンネルの横断面図
態における主要部の拡大図であって、(a)は折畳んだ
袋体9を挿通した状態であり、(b)は袋体9内に裏込
め材を圧入した状態を示す。
工程を示すトンネルの横断面図
る工程を示すトンネルの横断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 基板(5a)の両側に側壁(5b)を形
成した本体(5)の外側に脱落可能の蓋体(6)を結合
して内部に空洞(4)を形成し、その両端が開放された
複数の筒型のセグメント(2a)を、前記開放端を突合
わせてリング状に組立てて、トンネルの地山(1)の内
面に沿ってセグメントリング(3)を構築し、当該セグ
メントリング(3)の前記空洞(4)内に偏平に折畳ま
れた袋体(9)を挿通してリングを一周させ、その袋体
(9)内に裏込め材を圧入して膨脹させると共に、その
裏込め材の圧力で前記セグメント(2a)の蓋体(6)
を脱落せしめ、前記袋体(9)を地山(1)に圧接する
ことを特徴とする、セグメントリングの裏込め方法 - 【請求項2】 基板(5a)の両側に側壁(5b)を形
成した本体(5)の外側に脱落可能の蓋体(6)を結合
して内部に空洞(4)を形成したことを特徴とする、セ
グメント - 【請求項3】 本体(5)における基板(5a)に、前
記空洞(4)内に通じる少なくとも1つの操作窓(7)
が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の
セグメント
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26249396A JP3905155B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | セグメントリングの裏込め方法及びセグメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26249396A JP3905155B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | セグメントリングの裏込め方法及びセグメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088980A true JPH1088980A (ja) | 1998-04-07 |
JP3905155B2 JP3905155B2 (ja) | 2007-04-18 |
Family
ID=17376569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26249396A Expired - Lifetime JP3905155B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | セグメントリングの裏込め方法及びセグメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3905155B2 (ja) |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP26249396A patent/JP3905155B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3905155B2 (ja) | 2007-04-18 |
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