JPH1088573A - セルラーブロックの水底地盤への圧入方法 - Google Patents
セルラーブロックの水底地盤への圧入方法Info
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- JPH1088573A JPH1088573A JP24342396A JP24342396A JPH1088573A JP H1088573 A JPH1088573 A JP H1088573A JP 24342396 A JP24342396 A JP 24342396A JP 24342396 A JP24342396 A JP 24342396A JP H1088573 A JPH1088573 A JP H1088573A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セルラーブロックの圧入打設部周辺の仮締切
を必要とせず、比較的簡単な操作により圧入作業がで
き、その工期及び費用の削減をはかりうるセルラーブロ
ックの水底地盤への圧入方法を提供する。 【解決課題】 予め製作したセルラーブロック5を据付
位置に配置した据付用バージ6内にセットの上、据付用
バージ6内に注水により下向きの力を発生させ、その力
をセルラーブロック5に伝達する操作を、据付用バージ
6内の注排水とセルラーブロック5と据付用バージ6の
上下相対位置を変える動作とを繰り返しながら行なう。
を必要とせず、比較的簡単な操作により圧入作業がで
き、その工期及び費用の削減をはかりうるセルラーブロ
ックの水底地盤への圧入方法を提供する。 【解決課題】 予め製作したセルラーブロック5を据付
位置に配置した据付用バージ6内にセットの上、据付用
バージ6内に注水により下向きの力を発生させ、その力
をセルラーブロック5に伝達する操作を、据付用バージ
6内の注排水とセルラーブロック5と据付用バージ6の
上下相対位置を変える動作とを繰り返しながら行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として護岸等の
水底地盤が地震などにより滑ることを防止するために、
その地盤に圧入打設される無底のコンクリート製からな
るセルラーブロックの水底地盤への圧入方法に関する。
水底地盤が地震などにより滑ることを防止するために、
その地盤に圧入打設される無底のコンクリート製からな
るセルラーブロックの水底地盤への圧入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、本邦において発生した地震災害の
結果として、上記のごとき護岸周辺部の水底地盤に滑り
が発生し、それにより橋脚の倒壊の恐れがあることが指
摘され、その予防対策として、そのような水底地盤にセ
ルラーブロックをその水底基礎周辺に圧入することが考
えられる。
結果として、上記のごとき護岸周辺部の水底地盤に滑り
が発生し、それにより橋脚の倒壊の恐れがあることが指
摘され、その予防対策として、そのような水底地盤にセ
ルラーブロックをその水底基礎周辺に圧入することが考
えられる。
【0003】しかしながら、このようなセルラーブロッ
クを水底地盤に圧入する工法としては、その圧入場所の
周辺の水域を仮締切りして、締切り内部を排水したドラ
イの状態でセルラーブロックの圧入を行なうためその仮
締切の期間が長期間にわたり、多くの工期費用を要する
という問題がある。
クを水底地盤に圧入する工法としては、その圧入場所の
周辺の水域を仮締切りして、締切り内部を排水したドラ
イの状態でセルラーブロックの圧入を行なうためその仮
締切の期間が長期間にわたり、多くの工期費用を要する
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水底地盤に
セルラーブロックを圧入する際に、その圧入部周辺の仮
締切を必要とせず、比較的簡単な操作により圧入作業を
行なうことができ、工期及び費用の低減をはかりうるセ
ルラーブロックの水底地盤への圧入方法を提供する。
セルラーブロックを圧入する際に、その圧入部周辺の仮
締切を必要とせず、比較的簡単な操作により圧入作業を
行なうことができ、工期及び費用の低減をはかりうるセ
ルラーブロックの水底地盤への圧入方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のセルラーブロッ
クの水底地盤への圧入方法は、予め製作したセルラーブ
ロックを据付位置に固定した据付用バージ内にセットの
上、又は予め製作したセルラーブロックを据付用バージ
にセットの上、据付位置までの移動の後、据付用バージ
を固定し、据付バージ内に注水により下向きの力を発生
させ、その力をセルラーブロックに伝達する操作を、据
付用バージ内の注排水とセルラーブロックと据付用バー
ジとの上下相対位置を変える動作とを繰り返しながら行
なうセルラーブロックの水底地盤への圧入方法からな
る。
クの水底地盤への圧入方法は、予め製作したセルラーブ
ロックを据付位置に固定した据付用バージ内にセットの
上、又は予め製作したセルラーブロックを据付用バージ
にセットの上、据付位置までの移動の後、据付用バージ
を固定し、据付バージ内に注水により下向きの力を発生
させ、その力をセルラーブロックに伝達する操作を、据
付用バージ内の注排水とセルラーブロックと据付用バー
ジとの上下相対位置を変える動作とを繰り返しながら行
なうセルラーブロックの水底地盤への圧入方法からな
る。
【0006】さらにまた、予め製作したセルラーブロッ
クを据付位置に固定した据付用バージにセットの上、又
は予め製作したセルラーブロックを据付用バージにセッ
トの上、据付位置まで移動の後、据付用バージを固定
し、据付用バージ内に注水し、セルラーブロックの上端
と据付用バージとをワイヤーで連絡してジャッキを取り
付け、ジャッキによりワイヤーを縮める方向に引張る操
作を、据付用バージの注排水とセルラーブロックと据付
用バージとの上下相対位置を変える動作とを繰り返しな
がら行なうセルラーブロックの水底地盤への圧入方法。
クを据付位置に固定した据付用バージにセットの上、又
は予め製作したセルラーブロックを据付用バージにセッ
トの上、据付位置まで移動の後、据付用バージを固定
し、据付用バージ内に注水し、セルラーブロックの上端
と据付用バージとをワイヤーで連絡してジャッキを取り
付け、ジャッキによりワイヤーを縮める方向に引張る操
作を、据付用バージの注排水とセルラーブロックと据付
用バージとの上下相対位置を変える動作とを繰り返しな
がら行なうセルラーブロックの水底地盤への圧入方法。
【0007】そして、それらのセルラーブロックの水底
地盤への圧入方法において次のような方法をも用いるも
のである。即ち、セルラーブロックの水底地盤への圧入
時にセルラーブロックの天端上に適宜な高さの櫓をセッ
トし、その櫓上に取付けたジャッキを介して、セルラー
ブロックと据付用バージとの上下相対位置を変えてセル
ラーブロックの圧入を行なった後、櫓を撤去する方法
や、セルラーブロックの水底地盤への圧入時に、セルラ
ーブロックに予めセットしたガイドに沿って挿入したH
型鋼をバイブロハンマーで震動させ、かつH型鋼の先端
からウォータジェットを噴出させる方法、さらにまたセ
ルラーブロックの水底地盤への圧入時にセルラーブロッ
クの壁内に予め配管されたエアポケットノズルより圧縮
空気を瞬間的に噴出させる方法である。
地盤への圧入方法において次のような方法をも用いるも
のである。即ち、セルラーブロックの水底地盤への圧入
時にセルラーブロックの天端上に適宜な高さの櫓をセッ
トし、その櫓上に取付けたジャッキを介して、セルラー
ブロックと据付用バージとの上下相対位置を変えてセル
ラーブロックの圧入を行なった後、櫓を撤去する方法
や、セルラーブロックの水底地盤への圧入時に、セルラ
ーブロックに予めセットしたガイドに沿って挿入したH
型鋼をバイブロハンマーで震動させ、かつH型鋼の先端
からウォータジェットを噴出させる方法、さらにまたセ
ルラーブロックの水底地盤への圧入時にセルラーブロッ
クの壁内に予め配管されたエアポケットノズルより圧縮
空気を瞬間的に噴出させる方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明のセル
ラーブロックの水底地盤への圧入方法の各実施形態につ
き説明するが、図1は本発明の方法を使用して護岸周辺
部の水底地盤3にサンドマット4を貫通してセルラーブ
ロック5を圧入している状況の一実施形態を示してお
り、この実施形態においてはセルラーブロック5を据付
用バージ6により水底地盤3に圧入中であり、セルラー
ブロック5の天端を水底地盤3のLで示すレベルまで圧
入するため、3段の鋼製の櫓7をクレーン付台船8でセ
ルラーブロック5の天端上にセットし、その櫓7上に取
付けた油圧式のジャッキ9を介して、セルラーブロック
5と据付用バージ6との上下相対位置を変え、かつ据付
用バージ6の注排水を繰り返すことでセルラーブロック
5を圧入している。
ラーブロックの水底地盤への圧入方法の各実施形態につ
き説明するが、図1は本発明の方法を使用して護岸周辺
部の水底地盤3にサンドマット4を貫通してセルラーブ
ロック5を圧入している状況の一実施形態を示してお
り、この実施形態においてはセルラーブロック5を据付
用バージ6により水底地盤3に圧入中であり、セルラー
ブロック5の天端を水底地盤3のLで示すレベルまで圧
入するため、3段の鋼製の櫓7をクレーン付台船8でセ
ルラーブロック5の天端上にセットし、その櫓7上に取
付けた油圧式のジャッキ9を介して、セルラーブロック
5と据付用バージ6との上下相対位置を変え、かつ据付
用バージ6の注排水を繰り返すことでセルラーブロック
5を圧入している。
【0009】なお、図1でセルラーブロック5の天端が
レベルLまで圧入された後には、上記の櫓7はクレーン
付台船8で撤去されるものである。また、図1において
は、図14で後刻説明するごとく、セルラーブロック5
の水底地盤3への圧入を助けるために、セルラーブロッ
ク5の壁内に予め配管された送気管10を経由してエア
ポケットノズルよりコンプレッサー11からの圧縮空気
Aを瞬間的に噴出させている。
レベルLまで圧入された後には、上記の櫓7はクレーン
付台船8で撤去されるものである。また、図1において
は、図14で後刻説明するごとく、セルラーブロック5
の水底地盤3への圧入を助けるために、セルラーブロッ
ク5の壁内に予め配管された送気管10を経由してエア
ポケットノズルよりコンプレッサー11からの圧縮空気
Aを瞬間的に噴出させている。
【0010】なお、図1において、護岸の構造は基礎割
石12の上に中詰砂13を満たしたケーソン14を配設
し、その陸側に裏込割石15を充填している。次に、本
発明の圧入方法による上記のセルラーブロック5の水底
地盤3への圧入の手順について説明すると、図2の正面
図、及びその平面図の図3に示すごとく底部の無いコン
クリート製のセルラーブロック5を予め製作するが、そ
のセルラーブロック5の図2の矢印Xで示す外周壁の先
端部は、図4の要部拡大断面図のごとく片側傾斜の刃口
部を有するフリクションカッター16に形成し、また図
2の矢印Yで示す内部壁の先端部は、図5の要部拡大断
面図のごとく両側傾斜の刃口部を有するフリクションカ
ッター17に形成し、セルラーブロック5の水底地盤3
への圧入時の周面摩擦力を減少するようにしている。
石12の上に中詰砂13を満たしたケーソン14を配設
し、その陸側に裏込割石15を充填している。次に、本
発明の圧入方法による上記のセルラーブロック5の水底
地盤3への圧入の手順について説明すると、図2の正面
図、及びその平面図の図3に示すごとく底部の無いコン
クリート製のセルラーブロック5を予め製作するが、そ
のセルラーブロック5の図2の矢印Xで示す外周壁の先
端部は、図4の要部拡大断面図のごとく片側傾斜の刃口
部を有するフリクションカッター16に形成し、また図
2の矢印Yで示す内部壁の先端部は、図5の要部拡大断
面図のごとく両側傾斜の刃口部を有するフリクションカ
ッター17に形成し、セルラーブロック5の水底地盤3
への圧入時の周面摩擦力を減少するようにしている。
【0011】次に、上記のごとく製作したセルラーブロ
ック5を図6に示す起重機船18で吊型枠19を介して
吊り上げた状態でセルラーブロック5の圧入現場付近ま
で運搬し、そして中央部にセルラーブロック5のセット
部を設けるように土運船や台船を改造した据付用バージ
6または専用のバージに、図7及び図8のごとくセット
する。
ック5を図6に示す起重機船18で吊型枠19を介して
吊り上げた状態でセルラーブロック5の圧入現場付近ま
で運搬し、そして中央部にセルラーブロック5のセット
部を設けるように土運船や台船を改造した据付用バージ
6または専用のバージに、図7及び図8のごとくセット
する。
【0012】上記のごとく、セルラーブロック5を据付
用バージ6内にセットの上据付位置まで移動し、図1に
示すごとく、その据付位置で待機しているクレーン付台
船8に据付用バージ6を抱かせた状態で、図9に示すご
とく、据付バージ6のバラストタンク内に注水して、そ
の吃水を下げることでセルラーブロック5を水底地盤3
に着底後、セルラーブロック5を据付用バージ6に固定
している油圧式のジャッキ20を外し、図10のごと
く、据付用バージ6のバラストタンク内にさらに注水す
ることで下向きの力を発生させ、その力をセルラーブロ
ック5の上に取付けた油圧式のジャッキ9にワイヤーを
介してセルラーブロック5に伝達してセルラーブロック
5を水底地盤3に圧入する。
用バージ6内にセットの上据付位置まで移動し、図1に
示すごとく、その据付位置で待機しているクレーン付台
船8に据付用バージ6を抱かせた状態で、図9に示すご
とく、据付バージ6のバラストタンク内に注水して、そ
の吃水を下げることでセルラーブロック5を水底地盤3
に着底後、セルラーブロック5を据付用バージ6に固定
している油圧式のジャッキ20を外し、図10のごと
く、据付用バージ6のバラストタンク内にさらに注水す
ることで下向きの力を発生させ、その力をセルラーブロ
ック5の上に取付けた油圧式のジャッキ9にワイヤーを
介してセルラーブロック5に伝達してセルラーブロック
5を水底地盤3に圧入する。
【0013】セルラーブロック5が沈下しなくなった時
点で、据付用バージ6内を排水して吃水を上げながらジ
ャッキ9でワイヤーを短くし、再び据付用バージ6内に
注水し、セルラーブロック5と据付用バージ6との上下
相対位置を変える動作と据付用バージ6内の注排水とを
繰り返し行なうことによりセルラーブロック5をさらに
圧入することができる。
点で、据付用バージ6内を排水して吃水を上げながらジ
ャッキ9でワイヤーを短くし、再び据付用バージ6内に
注水し、セルラーブロック5と据付用バージ6との上下
相対位置を変える動作と据付用バージ6内の注排水とを
繰り返し行なうことによりセルラーブロック5をさらに
圧入することができる。
【0014】なお、据付用バージ6の吃水を下げる力で
は圧入する力が不足するときは、据付用バージ6に注水
の上、油圧式のジャッキ9でワイヤーを縮める方向に引
張ることにより、より大きい圧入力を得ることができ
る。この場合、ジャッキ9とセルラーブロック5との間
には桁21を取付けて、ジャッキ9の力がセルラーブロ
ック5に均等に加わるようにしている。
は圧入する力が不足するときは、据付用バージ6に注水
の上、油圧式のジャッキ9でワイヤーを縮める方向に引
張ることにより、より大きい圧入力を得ることができ
る。この場合、ジャッキ9とセルラーブロック5との間
には桁21を取付けて、ジャッキ9の力がセルラーブロ
ック5に均等に加わるようにしている。
【0015】次に、図11は油圧式のジャッキ22を据
付用バージ6上に取付けた例であり、据付用バージ6内
に注水してセルラーブロック5を水底地盤3に着底後、
さらに注水を行なうことで据付用バージ6に下向きの力
を発生させ、その力をジャッキ22でセルラーブロック
5に伝えて図12の状態のごとく水底地盤3への圧入を
行なった後、据付用バージ6上のジャッキ22を外して
据付用バージ6内の排水を行なうことでセルラーブロッ
クと据付用バージとの上下相対位置を変えた状態で、ジ
ャッキ22により両者のロックを行ない、再び据付用バ
ージ6内に注水するという動作を繰り返し行なうことで
セルラーブロック5をさらに圧入することができる。
付用バージ6上に取付けた例であり、据付用バージ6内
に注水してセルラーブロック5を水底地盤3に着底後、
さらに注水を行なうことで据付用バージ6に下向きの力
を発生させ、その力をジャッキ22でセルラーブロック
5に伝えて図12の状態のごとく水底地盤3への圧入を
行なった後、据付用バージ6上のジャッキ22を外して
据付用バージ6内の排水を行なうことでセルラーブロッ
クと据付用バージとの上下相対位置を変えた状態で、ジ
ャッキ22により両者のロックを行ない、再び据付用バ
ージ6内に注水するという動作を繰り返し行なうことで
セルラーブロック5をさらに圧入することができる。
【0016】上記図11及び図12の実施形態におい
て、そのセルラーブロック5の水底地盤3への圧入が不
可能になった時点における補助的な圧入の方法として、
図13の実施形態では、セルラーブロック5に予めセッ
トしたガイド23に沿って挿入したH型鋼24を横抱き
式のバイブロハンマー25で振動させ、かつH型鋼24
の先端からウォータジェット26を噴出させることによ
り、圧入しようとする水底地盤3を緩め、かつセルラー
ブロック5の周面摩擦力を減少させると共に、ウォータ
ジェット26により図4及び図5のフリクションカッタ
ー16及び17の刃先抵抗を減少させ圧入を容易にして
いる。なお、ウォータージェットを用いた補助的な圧入
の方法は、図9及び図10の実施形態でも実施できる。
て、そのセルラーブロック5の水底地盤3への圧入が不
可能になった時点における補助的な圧入の方法として、
図13の実施形態では、セルラーブロック5に予めセッ
トしたガイド23に沿って挿入したH型鋼24を横抱き
式のバイブロハンマー25で振動させ、かつH型鋼24
の先端からウォータジェット26を噴出させることによ
り、圧入しようとする水底地盤3を緩め、かつセルラー
ブロック5の周面摩擦力を減少させると共に、ウォータ
ジェット26により図4及び図5のフリクションカッタ
ー16及び17の刃先抵抗を減少させ圧入を容易にして
いる。なお、ウォータージェットを用いた補助的な圧入
の方法は、図9及び図10の実施形態でも実施できる。
【0017】また、図9及び図10の実施形態におい
て、そのセルラーブロック5の水底地盤3への圧入が不
可能になった時点における補助的な圧入の方法として、
図14の実施形態では、セルラーブロック5の壁内に予
め配管されたエアポケットノズル27よりコンプレッサ
ー11から送気管10経由送られた圧縮空気Aを瞬間的
に噴出させ、圧縮空気Aの膨張により壁面に沿って上昇
する気泡が水底地盤3と壁面との間にエアカーテンを形
成して、壁面摩擦を減少させる。なお、圧縮空気を用い
た補助的な圧入方法は、図11及び図12の実施形態で
も実施できる。
て、そのセルラーブロック5の水底地盤3への圧入が不
可能になった時点における補助的な圧入の方法として、
図14の実施形態では、セルラーブロック5の壁内に予
め配管されたエアポケットノズル27よりコンプレッサ
ー11から送気管10経由送られた圧縮空気Aを瞬間的
に噴出させ、圧縮空気Aの膨張により壁面に沿って上昇
する気泡が水底地盤3と壁面との間にエアカーテンを形
成して、壁面摩擦を減少させる。なお、圧縮空気を用い
た補助的な圧入方法は、図11及び図12の実施形態で
も実施できる。
【0018】また、図14の補助的圧入方法は図13の
補助的圧入方法と併用可能である。なお、図1で説明し
たようにセルラーブロック5の水底地盤3への圧入時
に、セルラーブロック5の天端上に適当な高さまたは
数、例えば3段または4段の鋼製の櫓7をセットの上、
その櫓7上に取付けたジャッキ9を介してセルラーブロ
ック5と据付用バージ6との上下相対位置を変えてセル
ラーブロックをさらに水底地盤3に圧入する動作を繰り
返し、セルラーブロック5の天端がレベルLまで圧入さ
れた後に、櫓7を撤去することにより、セルラーブロッ
ク5をレベルLまで圧入打設可能とする方法は、前記い
ずれの各実施形態のセルラーブロック5の圧入の際にも
有効に適用できる。
補助的圧入方法と併用可能である。なお、図1で説明し
たようにセルラーブロック5の水底地盤3への圧入時
に、セルラーブロック5の天端上に適当な高さまたは
数、例えば3段または4段の鋼製の櫓7をセットの上、
その櫓7上に取付けたジャッキ9を介してセルラーブロ
ック5と据付用バージ6との上下相対位置を変えてセル
ラーブロックをさらに水底地盤3に圧入する動作を繰り
返し、セルラーブロック5の天端がレベルLまで圧入さ
れた後に、櫓7を撤去することにより、セルラーブロッ
ク5をレベルLまで圧入打設可能とする方法は、前記い
ずれの各実施形態のセルラーブロック5の圧入の際にも
有効に適用できる。
【0019】また、図面には示していないが、水深の深
い場所に圧入するセルラーブロックを圧入するには、そ
の予め製作されたセルラーブロックを、その天端をでき
るだけ低くして据付用バージにセットの上据付位置まで
移動の後、据付バージをアンカーにより固定の上、セル
ラーブロックと据付用バージとの上下相対位置を変える
ことでセルラーブロックを水底地盤へ圧入することがで
きる。
い場所に圧入するセルラーブロックを圧入するには、そ
の予め製作されたセルラーブロックを、その天端をでき
るだけ低くして据付用バージにセットの上据付位置まで
移動の後、据付バージをアンカーにより固定の上、セル
ラーブロックと据付用バージとの上下相対位置を変える
ことでセルラーブロックを水底地盤へ圧入することがで
きる。
【0020】この場合、セルラーブロックの圧入を助け
るため、図13に示したバイブロハンマー25で振動さ
せたH型鋼24を設け、H型鋼24の先端からウォータ
ジェット26を噴出させる方法及び図14に示した送気
管10からの圧縮空気Aをエアポケットノズル27から
瞬間的に噴出させながらセルラーブロックを圧入する方
法、さらには図1に示すセルラーブロック5の天端が下
がった時点で鋼製の櫓7をセットして圧入作業を繰り返
す方法のいずれか、または全てを併せて利用することが
できる。
るため、図13に示したバイブロハンマー25で振動さ
せたH型鋼24を設け、H型鋼24の先端からウォータ
ジェット26を噴出させる方法及び図14に示した送気
管10からの圧縮空気Aをエアポケットノズル27から
瞬間的に噴出させながらセルラーブロックを圧入する方
法、さらには図1に示すセルラーブロック5の天端が下
がった時点で鋼製の櫓7をセットして圧入作業を繰り返
す方法のいずれか、または全てを併せて利用することが
できる。
【0021】
【発明の効果】以上に説明した本発明のセルラーブロッ
クの水底地盤への圧入方法によれば、従来の作業で必要
とされたセルラーブロック圧入位置周辺の仮締切工事を
必要とせずに、比較的簡単な操作によりセルラーブロッ
クの圧入打設作業を行なうことができる。
クの水底地盤への圧入方法によれば、従来の作業で必要
とされたセルラーブロック圧入位置周辺の仮締切工事を
必要とせずに、比較的簡単な操作によりセルラーブロッ
クの圧入打設作業を行なうことができる。
【0022】従って、セルラーブロック圧入に要する工
期を大幅に短縮できると共に、その工事費用も低減でき
る。
期を大幅に短縮できると共に、その工事費用も低減でき
る。
【図1】本発明の圧入方法を使用してセルラーブロック
を橋脚の基礎周辺部の水底地盤へ圧入作業中の一実施形
態の概略配置図である。
を橋脚の基礎周辺部の水底地盤へ圧入作業中の一実施形
態の概略配置図である。
【図2】本発明に使用されるセルラーブロックの正面図
である。
である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の矢印Xで示すフリクションカッター要部
拡大側断面図である。
拡大側断面図である。
【図5】図2の矢印Yで示すフリクションカッター要部
拡大の側断面図である。
拡大の側断面図である。
【図6】本発明の方法におけるセルラーブロックをクレ
ーン付台船で吊り上げ据付用バージにセットする前の部
分断面の説明図である。
ーン付台船で吊り上げ据付用バージにセットする前の部
分断面の説明図である。
【図7】図6のセルラーブロックを据付用バージにセッ
ト後の側面図である。
ト後の側面図である。
【図8】図7の正断面図である。
【図9】図1の本発明の一実施形態におけるセルラーブ
ロックを水底地盤に着底時の説明用正断面図である。
ロックを水底地盤に着底時の説明用正断面図である。
【図10】図9に続くセルラーブロックを水底地盤に圧
入時の説明用正断面図である。
入時の説明用正断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態におけるセルラーブロ
ックを水底地盤に着底時の説明用正断面図である。
ックを水底地盤に着底時の説明用正断面図である。
【図12】図11に続くセルラーブロックを水底地盤に
圧入時の説明用正断面図である。
圧入時の説明用正断面図である。
【図13】図12に続きセルラーブロックの圧入を助け
るバイブロハンマーを振動させ、かつウォータジェット
を噴出させている状態の説明用正断面図である。
るバイブロハンマーを振動させ、かつウォータジェット
を噴出させている状態の説明用正断面図である。
【図14】図10に続きセルラーブロックの圧入を助け
るエアポケットノズルから圧縮空気を噴出させている状
態の説明用正断面図である。
るエアポケットノズルから圧縮空気を噴出させている状
態の説明用正断面図である。
3 水底地盤 6 据付用バー
ジ 7 櫓 9 ジャッキ 22 ジャッキ 23 ガイド 24 H型鋼 25 バイブロ
ハンマー 26 ウォータジェット 27 エアポケ
ットノズル A 圧縮空気
ジ 7 櫓 9 ジャッキ 22 ジャッキ 23 ガイド 24 H型鋼 25 バイブロ
ハンマー 26 ウォータジェット 27 エアポケ
ットノズル A 圧縮空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐見 誠 神奈川県横浜市中区日本大通18 東亜建設 工業株式会社内 (72)発明者 川森 聡 神奈川県横浜市中区日本大通18 東亜建設 工業株式会社内 (72)発明者 平井 達也 神奈川県横浜市中区日本大通18 東亜建設 工業株式会社内 (72)発明者 中村 圭吾 神奈川県横浜市中区日本大通18 東亜建設 工業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 予め製作したセルラーブロックを据付位
置に固定した据付用バージ内にセットの上、据付用バー
ジ内に注水により下向きの力を発生させ、その力をセル
ラーブロックに伝達する操作を、据付用バージ内の注排
水とセルラーブロックと据付用バージとの上下相対位置
を変える動作とを繰り返しながら行なうセルラーブロッ
クの水底地盤への圧入方法。 - 【請求項2】 予め製作したセルラーブロックを据付用
バージにセットの上、据付位置まで移動の後、据付用バ
ージを固定し、据付用バージ内に注水により下向きの力
を発生させ、その力をセルラーブロックに伝達する操作
を、据付用バージの注排水とセルラーブロックと据付用
バージとの上下相対位置を変える動作を繰り返しながら
行なうセルラーブロックの水底地盤への圧入方法。 - 【請求項3】 予め製作したセルラーブロックを据付位
置に固定した据付用バージにセットの上、据付用バージ
内に注水し、セルラーブロックの上端と据付用バージと
をワイヤーで連絡してジャッキを取り付け、ジャッキに
よりワイヤーを縮める方向に引張る操作を、据付用バー
ジの注排水とセルラーブロックと据付用バージとの上下
相対位置を変える動作とを繰り返しながら行なうセルラ
ーブロックの水底地盤への圧入方法。 - 【請求項4】 予め製作したセルラーブロックを据付用
バージにセットの上、据付位置まで移動の後、据付用バ
ージを固定し、据付用バージ内に注水し、セルラーブロ
ックの上端と据付用バージとをワイヤーで連絡してジャ
ッキを取り付け、ジャッキによりワイヤーを縮める方向
に引張る操作を、据付用バージの注排水とセルラーブロ
ックと据付用バージとの上下相対位置を変える動作とを
繰り返しながら行なうセルラーブロックの水底地盤への
圧入方法。 - 【請求項5】 セルラーブロックの水底地盤への圧入時
にセルラーブロックの天端上に適宜な高さの櫓をセット
し、その櫓上に取付けたジャッキを介して、セルラーブ
ロックと据付用バージとの上下相対位置を変えてセルラ
ーブロックの圧入を行なった後、上記櫓を撤去する請求
項1、2、3または4記載のセルラーブロックの水底地
盤への圧入方法。 - 【請求項6】 セルラーブロックの水底地盤への圧入時
に、セルラーブロックに予めセットしたガイドに沿って
挿入したH型鋼をバイブロハンマーで振動させ、かつH
型鋼の先端からウォータジェットを噴出させる請求項
1、2、3、4または5記載のセルラーブロックの水底
地盤への圧入方法。 - 【請求項7】 セルラーブロックの水底地盤への圧入時
にセルラーブロックの壁内に予め配管されたエアポケッ
トノズルより圧縮空気を瞬間的に噴出させる請求項1、
2、3、4、5または6記載のセルラーブロックの水底
地盤への圧入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24342396A JPH1088573A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | セルラーブロックの水底地盤への圧入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24342396A JPH1088573A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | セルラーブロックの水底地盤への圧入方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088573A true JPH1088573A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17103656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24342396A Pending JPH1088573A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | セルラーブロックの水底地盤への圧入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088573A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106968250A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-07-21 | 大鹏高科(武汉)智能装备有限公司 | 一种基于无人船的打桩装置及打桩方法 |
CN107447760A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-12-08 | 张家港市兴鸿达基础有限公司 | 一种水上便捷式打桩机 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP24342396A patent/JPH1088573A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106968250A (zh) * | 2017-05-26 | 2017-07-21 | 大鹏高科(武汉)智能装备有限公司 | 一种基于无人船的打桩装置及打桩方法 |
CN106968250B (zh) * | 2017-05-26 | 2019-06-21 | 大鹏高科(武汉)智能装备有限公司 | 一种基于无人船的打桩装置及打桩方法 |
CN107447760A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-12-08 | 张家港市兴鸿达基础有限公司 | 一种水上便捷式打桩机 |
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