JPH1088210A - 冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法 - Google Patents
冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法Info
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- JPH1088210A JPH1088210A JP8243921A JP24392196A JPH1088210A JP H1088210 A JPH1088210 A JP H1088210A JP 8243921 A JP8243921 A JP 8243921A JP 24392196 A JP24392196 A JP 24392196A JP H1088210 A JPH1088210 A JP H1088210A
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- resin material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発熱量の低いものや不純物が混入した廃合成
樹脂材をコークスの一部代替として高炉等冶金炉に吹き
込んで、有効利用する。 【解決手段】 合成樹脂材の材質を所定の方法で判別
し、紙、布等不純物混入無しの時は当該材質の既知発熱
量を付与し、不純物混入有りのときは実測した発熱量を
付与し、一方、材質判別不可の場合には実測した発熱量
を付与し、二種以上の合成樹脂材からなる混合物が所定
の発熱量となるように上記付与発熱量を用いて合成樹脂
材の配合割合を算定し冶金炉へ吹き込む。上記配合合成
樹脂材の水分含有率を所定値以下に調整する。上記配合
合成樹脂材のハロゲン含有率を所定値以下に調整する。 【効果】 従来使用の高発熱量合成樹脂材と同様冶金炉
へ吹込むことができ、コークスの一部代替となり、有効
利用し且つ環境問題解決にも寄与する。
樹脂材をコークスの一部代替として高炉等冶金炉に吹き
込んで、有効利用する。 【解決手段】 合成樹脂材の材質を所定の方法で判別
し、紙、布等不純物混入無しの時は当該材質の既知発熱
量を付与し、不純物混入有りのときは実測した発熱量を
付与し、一方、材質判別不可の場合には実測した発熱量
を付与し、二種以上の合成樹脂材からなる混合物が所定
の発熱量となるように上記付与発熱量を用いて合成樹脂
材の配合割合を算定し冶金炉へ吹き込む。上記配合合成
樹脂材の水分含有率を所定値以下に調整する。上記配合
合成樹脂材のハロゲン含有率を所定値以下に調整する。 【効果】 従来使用の高発熱量合成樹脂材と同様冶金炉
へ吹込むことができ、コークスの一部代替となり、有効
利用し且つ環境問題解決にも寄与する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄鉱石、石灰石
および珪石等並びにコークスを炉頂から装入し、一方、
羽口から熱風を吹き込んで溶銑を製造する高炉等の冶金
炉の操業において、産業廃棄物等から回収された合成樹
脂材をコークスの一部代替として羽口から吹き込む方法
に関するものである。
および珪石等並びにコークスを炉頂から装入し、一方、
羽口から熱風を吹き込んで溶銑を製造する高炉等の冶金
炉の操業において、産業廃棄物等から回収された合成樹
脂材をコークスの一部代替として羽口から吹き込む方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冶金炉において鉄鉱石を還元して銑鉄を
製造する代表的なプロセスとしての高炉では、従来、鉄
鉱石、各種副原料およびコークスを炉頂から装入し、炉
下部の羽口から高温(約1000〜1200℃)の空気
を吹き込み、これにより羽口先に降下したコークスを燃
焼させてCOガス主体の高温還元性ガスを発生させる。
この還元性ガスは酸化鉄を主成分とする鉄鉱石を還元
し、また副原料の造滓材が鉄鉱石から脈石成分を除去し
て溶銑が製造される。
製造する代表的なプロセスとしての高炉では、従来、鉄
鉱石、各種副原料およびコークスを炉頂から装入し、炉
下部の羽口から高温(約1000〜1200℃)の空気
を吹き込み、これにより羽口先に降下したコークスを燃
焼させてCOガス主体の高温還元性ガスを発生させる。
この還元性ガスは酸化鉄を主成分とする鉄鉱石を還元
し、また副原料の造滓材が鉄鉱石から脈石成分を除去し
て溶銑が製造される。
【0003】上記高炉用コークスの製造にはいわゆる原
料炭を必要とするが、原料炭の産地は限定されており、
一般炭よりも高価である。そこで、従来コークスの一部
代替として、例えば、微粉炭、石油、重油およびナフサ
等を羽口から吹き込んでいる。これは、これらのものが
安価で発熱量が高く、且つ良質な還元剤となるからであ
る。
料炭を必要とするが、原料炭の産地は限定されており、
一般炭よりも高価である。そこで、従来コークスの一部
代替として、例えば、微粉炭、石油、重油およびナフサ
等を羽口から吹き込んでいる。これは、これらのものが
安価で発熱量が高く、且つ良質な還元剤となるからであ
る。
【0004】一方、近年、廃棄合成樹脂材の処理方法
が、社会的並びに環境上問題となっている。廃棄合成樹
脂材の処理方法としては、埋立処理および焼却処理が主
流となっているが、埋立処理においては埋立用地不足が
問題となっており、また、焼却処理においては合成樹脂
材が高い発熱量を有することから焼却炉内で局部的なホ
ットスポットが発生して炉壁耐火物を損傷することが問
題となっている。
が、社会的並びに環境上問題となっている。廃棄合成樹
脂材の処理方法としては、埋立処理および焼却処理が主
流となっているが、埋立処理においては埋立用地不足が
問題となっており、また、焼却処理においては合成樹脂
材が高い発熱量を有することから焼却炉内で局部的なホ
ットスポットが発生して炉壁耐火物を損傷することが問
題となっている。
【0005】上記情勢下、最近においては環境保護の観
点から廃棄合成樹脂材を有効に処理することが強く要請
され、その効果的な方法として各種合成樹脂材を高炉に
吹き込んで使用している。この方法では、高炉の羽口か
ら吹き込まれた合成樹脂材は熱風と反応して高温のCO
およびH2 ガスとなり、鉄鉱石の溶融還元剤として利用
している。合成樹脂材のこのような作用は、合成樹脂材
が塊状あるいは粒状にて高温状態の高炉内に吹き込まれ
ると、熱風と反応して高温のCOおよびH2 ガスを生成
し、装入原料が充填され炉内壁が保護された炉内で装入
物を加熱すると共に、鉄鉱石を効率的に還元することに
ある。従って、高炉内への合成樹脂材の吹込みにより鉄
鉱石は速やかに金属状態に還元されると共に溶融して高
温の溶銑となる。
点から廃棄合成樹脂材を有効に処理することが強く要請
され、その効果的な方法として各種合成樹脂材を高炉に
吹き込んで使用している。この方法では、高炉の羽口か
ら吹き込まれた合成樹脂材は熱風と反応して高温のCO
およびH2 ガスとなり、鉄鉱石の溶融還元剤として利用
している。合成樹脂材のこのような作用は、合成樹脂材
が塊状あるいは粒状にて高温状態の高炉内に吹き込まれ
ると、熱風と反応して高温のCOおよびH2 ガスを生成
し、装入原料が充填され炉内壁が保護された炉内で装入
物を加熱すると共に、鉄鉱石を効率的に還元することに
ある。従って、高炉内への合成樹脂材の吹込みにより鉄
鉱石は速やかに金属状態に還元されると共に溶融して高
温の溶銑となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在供給される廃棄合
成樹脂材の種類と形態は多種多様であり、発熱量の異な
るもの、紙、布および金属等の不純物が混入するもの、
およびハロゲンを含有するもの等がある。ところが高炉
での合成樹脂材使用は上述したように、コークスの一部
代替とすることを目的としているので、発熱量が高位安
定していることに加え、鉄鉱石の良好な還元剤となるこ
とを要求される。
成樹脂材の種類と形態は多種多様であり、発熱量の異な
るもの、紙、布および金属等の不純物が混入するもの、
およびハロゲンを含有するもの等がある。ところが高炉
での合成樹脂材使用は上述したように、コークスの一部
代替とすることを目的としているので、発熱量が高位安
定していることに加え、鉄鉱石の良好な還元剤となるこ
とを要求される。
【0007】一般に、合成樹脂材は主にCとHとで構成
され、石油・石炭に比べてS等および灰分が少ない。従
って、合成樹脂材はCOおよびH2 へとガス化させると
還元剤として作用する。一方、合成樹脂材は高炉羽口か
ら1200℃前後の熱風と共に吹き込まれるので直ちに
ガス化してCOおよびH2 ガスとなり、極めて優れた還
元剤となる。このような合成樹脂材として従来、高炉へ
の吹込みにポリプロピレンやポリエチレンが使用されて
いる。ところがCおよびHが少なく灰分の多い合成樹脂
材は発熱量が低く還元力も小さい。従って、有効な原料
として使用することができなかった。また、これらを用
いるためには高炉の必要熱量を確保するために余分なエ
ネルギーを必要としていた。
され、石油・石炭に比べてS等および灰分が少ない。従
って、合成樹脂材はCOおよびH2 へとガス化させると
還元剤として作用する。一方、合成樹脂材は高炉羽口か
ら1200℃前後の熱風と共に吹き込まれるので直ちに
ガス化してCOおよびH2 ガスとなり、極めて優れた還
元剤となる。このような合成樹脂材として従来、高炉へ
の吹込みにポリプロピレンやポリエチレンが使用されて
いる。ところがCおよびHが少なく灰分の多い合成樹脂
材は発熱量が低く還元力も小さい。従って、有効な原料
として使用することができなかった。また、これらを用
いるためには高炉の必要熱量を確保するために余分なエ
ネルギーを必要としていた。
【0008】このように従来、高炉で使用される合成樹
脂材は専らポリプロピレンおよびポリエチレン等の不純
物混入が少なく高純度であって且つ高発熱量を有するも
のに限られていた。従って、上記以外の合成樹脂材、即
ち、発熱量の低いものや不純物が混入したものの効果的
処理が望まれていた。
脂材は専らポリプロピレンおよびポリエチレン等の不純
物混入が少なく高純度であって且つ高発熱量を有するも
のに限られていた。従って、上記以外の合成樹脂材、即
ち、発熱量の低いものや不純物が混入したものの効果的
処理が望まれていた。
【0009】従って、この発明の目的は上述した問題を
解決し、従来、高炉に利用されていなかった低発熱量の
廃棄合成樹脂材もコークスの一部代替として高炉羽口か
ら吹き込み、燃料および還元剤として有効に利用するこ
とができる、冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法を提供
することにある。
解決し、従来、高炉に利用されていなかった低発熱量の
廃棄合成樹脂材もコークスの一部代替として高炉羽口か
ら吹き込み、燃料および還元剤として有効に利用するこ
とができる、冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。一般に、合成樹脂
類は炭化水素より構成されており、高炉に吹き込まれる
と羽口近傍で完全にCおよびH原子レベルまで分解し還
元剤として作用する。従って、吹込み単位重量当たりの
CおよびH原子数が多い合成樹脂材ほど発熱量が大き
く、且つ、還元剤としても有効性が高い。そこで、還元
能力と加熱能力の両方を発熱量で評価することにした。
従って、低還元力で低発熱量の合成樹脂材を、高還元力
で高発熱量の合成樹脂材に適当量配合することにより、
従来使用することができなかった合成樹脂材を使用する
ことができるようになった。
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。一般に、合成樹脂
類は炭化水素より構成されており、高炉に吹き込まれる
と羽口近傍で完全にCおよびH原子レベルまで分解し還
元剤として作用する。従って、吹込み単位重量当たりの
CおよびH原子数が多い合成樹脂材ほど発熱量が大き
く、且つ、還元剤としても有効性が高い。そこで、還元
能力と加熱能力の両方を発熱量で評価することにした。
従って、低還元力で低発熱量の合成樹脂材を、高還元力
で高発熱量の合成樹脂材に適当量配合することにより、
従来使用することができなかった合成樹脂材を使用する
ことができるようになった。
【0011】上述したように複数の合成樹脂材を配合し
調製するためには、先ず廃棄合成樹脂材を合成樹脂材質
別に仕分けること、合成樹脂材質別の発熱量を求めるこ
と、そして各合成樹脂材を所定の配合割合計算式により
その発熱量が所定の発熱量以上となるように配合するこ
とが必要である。
調製するためには、先ず廃棄合成樹脂材を合成樹脂材質
別に仕分けること、合成樹脂材質別の発熱量を求めるこ
と、そして各合成樹脂材を所定の配合割合計算式により
その発熱量が所定の発熱量以上となるように配合するこ
とが必要である。
【0012】この発明は上記知見に基づきなされたもの
であり、請求項1記載の冶金炉への合成樹脂材の吹込み
方法は下記の通りである。羽口から複数種の合成樹脂材
を吹き込む冶金炉の操業において、合成樹脂材の材質を
所定の判別方法で判別することができ、且つ紙、布およ
び金属等不純物の混入が認められない場合にはその材質
判別結果より合成樹脂材の発熱量を求め、上記不純物の
混入が認められる場合には所定の測定方法で実測するこ
とにより当該合成樹脂材の発熱量を求め、一方、合成樹
脂材の材質を上記所定の判別方法で判別することができ
ない場合には上記所定の測定方法で実測することにより
合成樹脂材の発熱量を求め、次いで、複数種の合成樹脂
材の内の二種以上の合成樹脂材からなる混合物が所定の
発熱量となるように上述した方法で求められた二種以上
の合成樹脂材の各発熱量の値を用いてその二種以上の合
成樹脂材を配合し、そして、このようにして配合された
合成樹脂材を羽口から吹き込むことに特徴を有するもの
である。
であり、請求項1記載の冶金炉への合成樹脂材の吹込み
方法は下記の通りである。羽口から複数種の合成樹脂材
を吹き込む冶金炉の操業において、合成樹脂材の材質を
所定の判別方法で判別することができ、且つ紙、布およ
び金属等不純物の混入が認められない場合にはその材質
判別結果より合成樹脂材の発熱量を求め、上記不純物の
混入が認められる場合には所定の測定方法で実測するこ
とにより当該合成樹脂材の発熱量を求め、一方、合成樹
脂材の材質を上記所定の判別方法で判別することができ
ない場合には上記所定の測定方法で実測することにより
合成樹脂材の発熱量を求め、次いで、複数種の合成樹脂
材の内の二種以上の合成樹脂材からなる混合物が所定の
発熱量となるように上述した方法で求められた二種以上
の合成樹脂材の各発熱量の値を用いてその二種以上の合
成樹脂材を配合し、そして、このようにして配合された
合成樹脂材を羽口から吹き込むことに特徴を有するもの
である。
【0013】請求項2記載の冶金炉への合成樹脂材の吹
込み方法は、請求項1記載の発明において、配合合成樹
脂材の水分含有率を所定値以下に調整することに特徴を
有するものである。また、請求項3記載の冶金炉への合
成樹脂材の吹込み方法は、請求項1または2記載の発明
において、配合合成樹脂材のハロゲン含有率を所定値以
下に調整することに特徴を有するものである。
込み方法は、請求項1記載の発明において、配合合成樹
脂材の水分含有率を所定値以下に調整することに特徴を
有するものである。また、請求項3記載の冶金炉への合
成樹脂材の吹込み方法は、請求項1または2記載の発明
において、配合合成樹脂材のハロゲン含有率を所定値以
下に調整することに特徴を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。図1は、この発明で冶金
炉に吹き込むべき合成樹脂材の材質判別と発熱量付与の
関係を示すフロー図である。廃棄合成樹脂材を、フィル
ム状合成樹脂材を主体とするもの(以下、「フィルム系
合成樹脂材」という)、その他の板状およびボトル等固
形合成樹脂材を主体とするもの(以下、「固形合成樹脂
材」という)とに仕分ける。仕分けされた合成樹脂材を
材質判別装置で分析する。その結果、A1において材質
が判明したものについては、A2において紙、布および
/または金属等不純物の噛込み・付着等混入の有無を観
察し、不純物の混入がないものについてはA3におい
て、判明した当該材質に対応する既知の発熱量を付与す
る。
図面を参照しながら説明する。図1は、この発明で冶金
炉に吹き込むべき合成樹脂材の材質判別と発熱量付与の
関係を示すフロー図である。廃棄合成樹脂材を、フィル
ム状合成樹脂材を主体とするもの(以下、「フィルム系
合成樹脂材」という)、その他の板状およびボトル等固
形合成樹脂材を主体とするもの(以下、「固形合成樹脂
材」という)とに仕分ける。仕分けされた合成樹脂材を
材質判別装置で分析する。その結果、A1において材質
が判明したものについては、A2において紙、布および
/または金属等不純物の噛込み・付着等混入の有無を観
察し、不純物の混入がないものについてはA3におい
て、判明した当該材質に対応する既知の発熱量を付与す
る。
【0015】もし、A2で不純物の混入があるものは、
当該合成樹脂材の材質は判明しても不純物の混入により
発熱量が減少するので、A4において所定の方法で当該
合成樹脂材の発熱量を実測し、得られた値を付与する。
一方、A1において何らかの理由により材質が判明しな
かったものについても、A4において当該合成樹脂材の
発熱量を実測し、得られた値を当該合成樹脂材の発熱量
として付与する。合成樹脂材の発熱量の測定方法は、例
えば、JISM8814による。
当該合成樹脂材の材質は判明しても不純物の混入により
発熱量が減少するので、A4において所定の方法で当該
合成樹脂材の発熱量を実測し、得られた値を付与する。
一方、A1において何らかの理由により材質が判明しな
かったものについても、A4において当該合成樹脂材の
発熱量を実測し、得られた値を当該合成樹脂材の発熱量
として付与する。合成樹脂材の発熱量の測定方法は、例
えば、JISM8814による。
【0016】上述した方法により発熱量を付与された合
成樹脂材の中にはコークスの発熱量よりも低いものがあ
る。この発明の特徴の一つは、かかるコークスよりも発
熱量が低く、従来、高炉等冶金炉への吹込みが行なわれ
ていなかった合成樹脂材をも吹き込むために、これを従
来使用していたコークスの発熱量よりも高い発熱量を有
する合成樹脂材に適正な割合で配合することにより、所
定の発熱量を有する配合合成樹脂材とすることにより有
効利用するものである。そのために、下記(1)および
(2)式を満たすように合成樹脂材を配合する。
成樹脂材の中にはコークスの発熱量よりも低いものがあ
る。この発明の特徴の一つは、かかるコークスよりも発
熱量が低く、従来、高炉等冶金炉への吹込みが行なわれ
ていなかった合成樹脂材をも吹き込むために、これを従
来使用していたコークスの発熱量よりも高い発熱量を有
する合成樹脂材に適正な割合で配合することにより、所
定の発熱量を有する配合合成樹脂材とすることにより有
効利用するものである。そのために、下記(1)および
(2)式を満たすように合成樹脂材を配合する。
【0017】 (aα+bβ+cγ+・・・)/100≧Q ------------ (1) α+β+γ+・・・・=100 ------------ (2) 但し、a,b,c,・・・:材質A,B,C,・・・の
各合成樹脂材の発熱量(kcal/kg) α,β,γ,・・・:材質A,B,C,・・・の各合成
樹脂材の配合割合(wt.%) Q:操業時の代表的なコークス発熱量(kcal/kg) 次に、合成樹脂材の材質判別を行なう工程上の場所に関
しては、廃棄合成樹脂材を受入れ後、高炉等冶金炉へ吹
き込むまでの事前加工処理工程において、材質別合成樹
脂材を所定の配合割合で切出し量を管理するのに好都合
な位置を選定すべきである。従って、廃棄合成樹脂材を
受入れてから炉内への吹込み装置までに配設する装置の
種類と順番等により最適な場所を決定すべきである。
各合成樹脂材の発熱量(kcal/kg) α,β,γ,・・・:材質A,B,C,・・・の各合成
樹脂材の配合割合(wt.%) Q:操業時の代表的なコークス発熱量(kcal/kg) 次に、合成樹脂材の材質判別を行なう工程上の場所に関
しては、廃棄合成樹脂材を受入れ後、高炉等冶金炉へ吹
き込むまでの事前加工処理工程において、材質別合成樹
脂材を所定の配合割合で切出し量を管理するのに好都合
な位置を選定すべきである。従って、廃棄合成樹脂材を
受入れてから炉内への吹込み装置までに配設する装置の
種類と順番等により最適な場所を決定すべきである。
【0018】図2は、この発明に基づき冶金炉へ合成樹
脂材を吹込むための設備配置図の一例である。フィルム
状合成樹脂材および固形合成樹脂材を受入れ後、事前加
工処理し、異なった材質の合成樹脂材を所定の割合に配
合して適正な発熱量を有する配合合成樹脂材に調製し、
これを高炉等冶金炉へ吹き込むためのものである。
脂材を吹込むための設備配置図の一例である。フィルム
状合成樹脂材および固形合成樹脂材を受入れ後、事前加
工処理し、異なった材質の合成樹脂材を所定の割合に配
合して適正な発熱量を有する配合合成樹脂材に調製し、
これを高炉等冶金炉へ吹き込むためのものである。
【0019】貯留ヤード(図示せず)から移送されたフ
ィルム状合成樹脂材1aは、切断装置3で所定形状に切
断された後、切断摩擦熱で擬似付着し、重なり合ったフ
ィルム状合成樹脂小片となるので、分離機4で分散させ
る。分散したフィルム状合成樹脂小片を磁選機5で処理
し鉄屑類を除去した後、合成樹脂材質判別装置2aに通
して当該合成樹脂材の種類を判別する。
ィルム状合成樹脂材1aは、切断装置3で所定形状に切
断された後、切断摩擦熱で擬似付着し、重なり合ったフ
ィルム状合成樹脂小片となるので、分離機4で分散させ
る。分散したフィルム状合成樹脂小片を磁選機5で処理
し鉄屑類を除去した後、合成樹脂材質判別装置2aに通
して当該合成樹脂材の種類を判別する。
【0020】合成樹脂材質判別装置2aは材質判別機と
搬送ベルトとを備え、材質判別機の探触子が所定の速度
で連続的に移送される搬送ベルト上のフィルム状合成樹
脂小片と所定時間同調して移動し、当該探触子スポット
領域の合成樹脂材質を分析する。次いで、材質判明の成
否により上述した方法で当該合成樹脂材に発熱量を付与
する(図1参照)。そして、フィルム状合成樹脂小片を
溶融・固化造粒装置9に装入し、所定の処理を施す。
搬送ベルトとを備え、材質判別機の探触子が所定の速度
で連続的に移送される搬送ベルト上のフィルム状合成樹
脂小片と所定時間同調して移動し、当該探触子スポット
領域の合成樹脂材質を分析する。次いで、材質判明の成
否により上述した方法で当該合成樹脂材に発熱量を付与
する(図1参照)。そして、フィルム状合成樹脂小片を
溶融・固化造粒装置9に装入し、所定の処理を施す。
【0021】溶融・固化造粒装置9で造粒された粒状合
成樹脂材1a’は篩分けおよび分離機10を経て、所定
粒径未満のものは順次、発熱量別ホッパー6a,6b,
6c,・・・に蓄えられる。ここで、発熱量別ホッパー
内の粒状合成樹脂材の発熱量はそれぞれ、p1,p2,p3,
・・・ (kcal/kg)であるとする。また所定粒径以上のもの
は大粒と小粒に分け、大粒は再度切断装置3へリターン
し、小粒は高炉炉頂(34’)からコークスと共に装入
するか、本実施設備系外(8)へ搬出しコークス炉装
入、焼結炉装入又は石灰配合にリターンする。
成樹脂材1a’は篩分けおよび分離機10を経て、所定
粒径未満のものは順次、発熱量別ホッパー6a,6b,
6c,・・・に蓄えられる。ここで、発熱量別ホッパー
内の粒状合成樹脂材の発熱量はそれぞれ、p1,p2,p3,
・・・ (kcal/kg)であるとする。また所定粒径以上のもの
は大粒と小粒に分け、大粒は再度切断装置3へリターン
し、小粒は高炉炉頂(34’)からコークスと共に装入
するか、本実施設備系外(8)へ搬出しコークス炉装
入、焼結炉装入又は石灰配合にリターンする。
【0022】発熱量別ホッパー6に蓄えられた粒状合成
樹脂材1a’は、この後の工程で、固形合成樹脂材1b
が所定の処理を施された後砕片樹脂材貯留槽29に蓄え
られた砕片合成樹脂材と所定配合にて混合される。
樹脂材1a’は、この後の工程で、固形合成樹脂材1b
が所定の処理を施された後砕片樹脂材貯留槽29に蓄え
られた砕片合成樹脂材と所定配合にて混合される。
【0023】一方、固形合成樹脂材1bは、一次破砕機
20で粗破砕され、一次磁選機21で処理して鉄屑類が
除去された後、二次破砕機22で細かく砕かれ、二次磁
選機23で処理して鉄屑その他異物が除去された後、分
離機24で破砕摩擦熱で擬似付着した合成樹脂材を砕片
合成樹脂材1b’に分散させる。分散した砕片合成樹脂
材1b’を合成樹脂材質判別装置2bに通して当該合成
樹脂材の材質を分析する。この合成樹脂材質判別装置2
bも上記2aと同様、材質判別機と搬送ベルトとを備
え、所定の速度で連続的に移送される搬送ベルト上の砕
片合成樹脂材の材質を分析する。なお、合成樹脂材質判
別装置2aを兼用してもよい。
20で粗破砕され、一次磁選機21で処理して鉄屑類が
除去された後、二次破砕機22で細かく砕かれ、二次磁
選機23で処理して鉄屑その他異物が除去された後、分
離機24で破砕摩擦熱で擬似付着した合成樹脂材を砕片
合成樹脂材1b’に分散させる。分散した砕片合成樹脂
材1b’を合成樹脂材質判別装置2bに通して当該合成
樹脂材の材質を分析する。この合成樹脂材質判別装置2
bも上記2aと同様、材質判別機と搬送ベルトとを備
え、所定の速度で連続的に移送される搬送ベルト上の砕
片合成樹脂材の材質を分析する。なお、合成樹脂材質判
別装置2aを兼用してもよい。
【0024】次いで、材質判明の成否により上述した方
法で当該合成樹脂材に発熱量を付与する(図1参照)。
そして、砕片合成樹脂材もその発熱量別ホッパー25
a,25b,25c,・・・に貯留する。各ホッパーに
蓄えられた砕片合成樹脂材の内、その発熱量が所定の発
熱量よりも高いものと低いものとを切出し・配合装置2
6にて次のように配合し、混合する。
法で当該合成樹脂材に発熱量を付与する(図1参照)。
そして、砕片合成樹脂材もその発熱量別ホッパー25
a,25b,25c,・・・に貯留する。各ホッパーに
蓄えられた砕片合成樹脂材の内、その発熱量が所定の発
熱量よりも高いものと低いものとを切出し・配合装置2
6にて次のように配合し、混合する。
【0025】混合された砕片合成樹脂材1b”の発熱量
をn(kcal/kg)とするために、各砕片合成樹脂材の発熱
量q1,q2,q3,・・・(kcal/kg)と配合割合β1,β2,β
3,・・・(wt.%)とが下記(3)および(4)式を満た
し、且つ、各砕片合成樹脂材の貯留量および受入れ予定
量による需給予測および各砕片合成樹脂材の発熱量に基
づき計算制御器26aを用いて決定する。
をn(kcal/kg)とするために、各砕片合成樹脂材の発熱
量q1,q2,q3,・・・(kcal/kg)と配合割合β1,β2,β
3,・・・(wt.%)とが下記(3)および(4)式を満た
し、且つ、各砕片合成樹脂材の貯留量および受入れ予定
量による需給予測および各砕片合成樹脂材の発熱量に基
づき計算制御器26aを用いて決定する。
【0026】 (q1 β1 +q2 β2 +q3 β3 +・・・)/100=n ------------------(3) β1 +β2 +β3 +・・・=100 ------------------(4) 但し、n:例えば、コークスの発熱量7500kcal/kg
以上の一定値 そして、切出弁26bが計算制御器26aの指示により
作動し砕片合成樹脂材を自動的に切り出し、ミキサー2
7で混合され、篩分けおよび分離機28を経て、所定砕
片径未満のものは砕片樹脂貯留槽29に蓄えられる。ま
た所定砕片径以上のものは上記粒状合成樹脂材と同様、
大砕片と小砕片に分け、大砕片は再度切断装置3へリタ
ーンし、小砕片は高炉炉頂(34’)からコークスと共
に装入するか、本発明実施設備系外(8)へ搬出しコー
クス炉装入、焼結炉装入又は石灰配合にリターンする。
以上の一定値 そして、切出弁26bが計算制御器26aの指示により
作動し砕片合成樹脂材を自動的に切り出し、ミキサー2
7で混合され、篩分けおよび分離機28を経て、所定砕
片径未満のものは砕片樹脂貯留槽29に蓄えられる。ま
た所定砕片径以上のものは上記粒状合成樹脂材と同様、
大砕片と小砕片に分け、大砕片は再度切断装置3へリタ
ーンし、小砕片は高炉炉頂(34’)からコークスと共
に装入するか、本発明実施設備系外(8)へ搬出しコー
クス炉装入、焼結炉装入又は石灰配合にリターンする。
【0027】以上のようにして、各発熱量別ホッパー6
a,6b,・・・、および29にはそれぞれ、発熱量が
p1,p2,p3,・・・(kcal/kg)、およびn(kcal/kg)の
合成樹脂材が蓄えられる。次いで、冶金炉としての高炉
34に、コークスの一部代替として吹き込むための配合
合成樹脂材を、上記各合成樹脂材を配合して調製する。
配合合成樹脂材の発熱量は、操業時使用コークスの代表
的発熱量より大きくすることが必要である。従って、配
合は計算制御器30の指示に従い秤量・切出し装置7お
よび29aにより、下記(5)および(6)式を満たす
ように自動的に行なう。
a,6b,・・・、および29にはそれぞれ、発熱量が
p1,p2,p3,・・・(kcal/kg)、およびn(kcal/kg)の
合成樹脂材が蓄えられる。次いで、冶金炉としての高炉
34に、コークスの一部代替として吹き込むための配合
合成樹脂材を、上記各合成樹脂材を配合して調製する。
配合合成樹脂材の発熱量は、操業時使用コークスの代表
的発熱量より大きくすることが必要である。従って、配
合は計算制御器30の指示に従い秤量・切出し装置7お
よび29aにより、下記(5)および(6)式を満たす
ように自動的に行なう。
【0028】 {(p1 x1 +p2 x2 +p3 x3 +・・・)/100}+ny/100=Q ------------------(5) (x1 +x2 +x3 +・・・)+y=100 ------------------(6) 但し、p1,p2,p3,・・・:粒状合成樹脂材の発熱量
(kcal/kg) x1,x2,x3,・・・:粒状合成樹脂材の配合割合(wt.
%) n:砕片合成樹脂材のみの混合材の発熱量(kcal/kg) y:砕片合成樹脂材のみの混合材の配合割合(wt.%) Q:操業時の代表的なコークス発熱量(kcal/kg) このようにして切り出された粒状合成樹脂材1a’およ
び砕片合成樹脂材1b”はミキサー31で混合される。
(kcal/kg) x1,x2,x3,・・・:粒状合成樹脂材の配合割合(wt.
%) n:砕片合成樹脂材のみの混合材の発熱量(kcal/kg) y:砕片合成樹脂材のみの混合材の配合割合(wt.%) Q:操業時の代表的なコークス発熱量(kcal/kg) このようにして切り出された粒状合成樹脂材1a’およ
び砕片合成樹脂材1b”はミキサー31で混合される。
【0029】かくして調製された低発熱量の合成樹脂材
と高発熱量の合成樹脂材とからなる配合合成樹脂材1c
を気送設備32に輸送し、吹込み管33を経て高炉34
の羽口35から吹き込む。気送設備32では配合合成樹
脂材1cが、サービスタンク32a、貯留槽32b、均
圧タンク32cそして吹込みタンク32dへの順に空気
輸送され、アキュームレータ32eからの圧空により高
炉34内へ吹き込まれる。
と高発熱量の合成樹脂材とからなる配合合成樹脂材1c
を気送設備32に輸送し、吹込み管33を経て高炉34
の羽口35から吹き込む。気送設備32では配合合成樹
脂材1cが、サービスタンク32a、貯留槽32b、均
圧タンク32cそして吹込みタンク32dへの順に空気
輸送され、アキュームレータ32eからの圧空により高
炉34内へ吹き込まれる。
【0030】次に、フィルム状合成樹脂材1aおよび固
形合成樹脂材1bは貯留ヤードにおいて雨水にぬれると
水分が上昇し見かけ上発熱量が低下する。特に、ウレタ
ン類や紙付きの合成樹脂材において水分上昇が著しい。
フィルム状合成樹脂材1aは溶融・固化造粒工程で水分
は除去されるが、固形合成樹脂材1bは水分を含んだま
ま一次破砕工程から高炉への吹込みまで移送され気送さ
れるので、この間での配管詰まり等の輸送トラブルが発
生する。更に、廃棄合成樹脂材には塩化ビニール等のよ
うにハロゲンを含むものがあり、上述したハロゲンによ
る装置腐食問題がある。ハロゲンは特に高炉の排ガス回
収配管内で一定の温度条件下でH2 Oと反応して酸腐食
を助長する。
形合成樹脂材1bは貯留ヤードにおいて雨水にぬれると
水分が上昇し見かけ上発熱量が低下する。特に、ウレタ
ン類や紙付きの合成樹脂材において水分上昇が著しい。
フィルム状合成樹脂材1aは溶融・固化造粒工程で水分
は除去されるが、固形合成樹脂材1bは水分を含んだま
ま一次破砕工程から高炉への吹込みまで移送され気送さ
れるので、この間での配管詰まり等の輸送トラブルが発
生する。更に、廃棄合成樹脂材には塩化ビニール等のよ
うにハロゲンを含むものがあり、上述したハロゲンによ
る装置腐食問題がある。ハロゲンは特に高炉の排ガス回
収配管内で一定の温度条件下でH2 Oと反応して酸腐食
を助長する。
【0031】そこで、本発明者等が上記問題解決のため
に試験を重ねた結果、配合合成樹脂材の水分は8wt.%以
下であることが必要であり、また、そのハロゲン含有率
は3wt.%以下であることが必要であることがわかった。
従って、この発明においては上記条件を満たすものとす
る。更に、配合合成樹脂材の水分含有率およびハロゲン
含有率共に上記条件を満たせば一層望ましい。
に試験を重ねた結果、配合合成樹脂材の水分は8wt.%以
下であることが必要であり、また、そのハロゲン含有率
は3wt.%以下であることが必要であることがわかった。
従って、この発明においては上記条件を満たすものとす
る。更に、配合合成樹脂材の水分含有率およびハロゲン
含有率共に上記条件を満たせば一層望ましい。
【0032】
【実施例】次に、この発明を実施例により、更に詳細に
説明する。図1に示した合成樹脂材質の判別方法と当該
合成樹脂材が有する発熱量の評価方法、並びに、図2に
示した高炉操業の設備配置図を用い、上述した方法で下
記の試験を行なった。但し、実施例4のみは図2の高炉
の代わりに高炉をモデルにした竪型試験炉を使用した。
説明する。図1に示した合成樹脂材質の判別方法と当該
合成樹脂材が有する発熱量の評価方法、並びに、図2に
示した高炉操業の設備配置図を用い、上述した方法で下
記の試験を行なった。但し、実施例4のみは図2の高炉
の代わりに高炉をモデルにした竪型試験炉を使用した。
【0033】(実施例1)実用高炉において、表1に示
す高炉操業条件および合成樹脂材吹込み条件のもとに本
発明の試験を実施した。合成樹脂材質判別装置2aおよ
び2bのそれぞれでフィルム状合成樹脂材1aおよび固
形合成樹脂材1bの材質を判別した。合成樹脂材1aお
よび1bは共に、紙、布および金属等の不純物混入のな
いものであった。材質判別の結果は、フィルム状合成樹
脂材1aはポリエチレンおよびポリアセタールであり、
固形合成樹脂材1bはポリウレタンおよびPETであっ
た。各合成樹脂材の発熱量を、既知データによりポリエ
チレン:11000kcal/kg、ポリアセタール:300
0kcal/kg 、ポリウレタン:6500kcal/kg およびP
ET:5000kcal/kg とした。材質判別後下記処理を
した。
す高炉操業条件および合成樹脂材吹込み条件のもとに本
発明の試験を実施した。合成樹脂材質判別装置2aおよ
び2bのそれぞれでフィルム状合成樹脂材1aおよび固
形合成樹脂材1bの材質を判別した。合成樹脂材1aお
よび1bは共に、紙、布および金属等の不純物混入のな
いものであった。材質判別の結果は、フィルム状合成樹
脂材1aはポリエチレンおよびポリアセタールであり、
固形合成樹脂材1bはポリウレタンおよびPETであっ
た。各合成樹脂材の発熱量を、既知データによりポリエ
チレン:11000kcal/kg、ポリアセタール:300
0kcal/kg 、ポリウレタン:6500kcal/kg およびP
ET:5000kcal/kg とした。材質判別後下記処理を
した。
【0034】フィルム状合成樹脂材1aのポリエチレン
およびポリアセタールについては、順次別々に、溶融・
固化造粒装置9で処理し粒状合成樹脂材1a’にした
後、それぞれを発熱量別ホッパー6a,6bに貯留し
た。
およびポリアセタールについては、順次別々に、溶融・
固化造粒装置9で処理し粒状合成樹脂材1a’にした
後、それぞれを発熱量別ホッパー6a,6bに貯留し
た。
【0035】一方、固形合成樹脂材1bのポリウレタン
およびPETについては、それぞれに発熱量が付与さ
れ、発熱量別ホッパー25a,25bに貯留された後、
配合割合が60.0wt.%および40.0wt.%で切り出し
混合された。混合された砕片合成樹脂材1b”の発熱量
は5900kcal/kg となる。次いで、篩分け・分離後、
粒径6mm以下に調製し、砕片樹脂材貯留槽29に蓄え
た。
およびPETについては、それぞれに発熱量が付与さ
れ、発熱量別ホッパー25a,25bに貯留された後、
配合割合が60.0wt.%および40.0wt.%で切り出し
混合された。混合された砕片合成樹脂材1b”の発熱量
は5900kcal/kg となる。次いで、篩分け・分離後、
粒径6mm以下に調製し、砕片樹脂材貯留槽29に蓄え
た。
【0036】次いで、上記粒状合成樹脂材1a’のポリ
エチレンを55.0wt.%、ポリアセタールを20.0w
t.%、および、上記ポリウレタンとPETとが混合され
た砕片合成樹脂材を25.0wt.%の配合にてミキサー3
1で混合した配合合成樹脂材1cをサービスタンク32
aへ気送した。かくして調製された配合合成樹脂材1c
の発熱量は8125kcal/kg となる。
エチレンを55.0wt.%、ポリアセタールを20.0w
t.%、および、上記ポリウレタンとPETとが混合され
た砕片合成樹脂材を25.0wt.%の配合にてミキサー3
1で混合した配合合成樹脂材1cをサービスタンク32
aへ気送した。かくして調製された配合合成樹脂材1c
の発熱量は8125kcal/kg となる。
【0037】以上の通り事前加工処理された配合合成樹
脂材1cを気送設備32により高炉34内へ吹き込ん
だ。なお、配合合成樹脂材1cの配合経過に基づき、合
成樹脂材質別の配合割合を算出すると、表2に示す通り
である。
脂材1cを気送設備32により高炉34内へ吹き込ん
だ。なお、配合合成樹脂材1cの配合経過に基づき、合
成樹脂材質別の配合割合を算出すると、表2に示す通り
である。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】上記実施例を2日間連続操業で行なった結
果、操業状況はすこぶる良好であり、合成樹脂材を吹込
まない通常の高炉操業時の操業結果と比較しても遜色の
ないものであった。
果、操業状況はすこぶる良好であり、合成樹脂材を吹込
まない通常の高炉操業時の操業結果と比較しても遜色の
ないものであった。
【0041】(実施例2)同じく実用高炉において、表
1に示す高炉操業条件および合成樹脂材吹込み条件のも
とに本発明の試験を実施した。合成樹脂材質判別装置2
aおよび2bのそれぞれでフィルム状合成樹脂材1aお
よび固形合成樹脂材1bの材質を判別した。
1に示す高炉操業条件および合成樹脂材吹込み条件のも
とに本発明の試験を実施した。合成樹脂材質判別装置2
aおよび2bのそれぞれでフィルム状合成樹脂材1aお
よび固形合成樹脂材1bの材質を判別した。
【0042】フィルム状合成樹脂材1aは、紙、布およ
び金属等の不純物混合のないものであり、その材質はポ
リプロピレンであった。そこで、その発熱量は既知デー
タにより、11000kcal/kg とした。次いで、溶融・
固化造粒処理後、篩分け・分離後、粒径6mm以下の粒
状合成樹脂材1b’を、発熱量別ホッパー7に蓄えた。
び金属等の不純物混合のないものであり、その材質はポ
リプロピレンであった。そこで、その発熱量は既知デー
タにより、11000kcal/kg とした。次いで、溶融・
固化造粒処理後、篩分け・分離後、粒径6mm以下の粒
状合成樹脂材1b’を、発熱量別ホッパー7に蓄えた。
【0043】一方、固形合成樹脂材1bの材質はポリウ
レタン、ABSおよびPETであることが判明した。そ
こで、ポリウレタンについては発熱量を既知データによ
り6500kcal/kg として発熱量別ホッパー25aに貯
留した。しかしながら、ABSおよびPETは二次破砕
され、分離機24で処理後の砕片合成樹脂材1b’にお
いても、紙および布が噛み込んでいることが確認され
た。そこで、発熱量別ホッパー25b,25cへこれら
を貯留する前に、各々のサンプリングをし、JISM8
814により発熱量を実測した。その結果、紙混入のA
BSは4500kcal/kg 、布混入のPETは3500kc
al/kg であった。ポリウレタン、紙混入のABSおよび
布混入のPETを順次、発熱量別ホッパー25a,25
b,25cに貯留し、それぞれの配合割合が33.3w
t.%、22.2wt.%および44.5wt.%となるように切
り出し、発熱量4722kcal/kg の混合された砕片合成
樹脂材1b”を得た。次いで、篩分け・分離後、砕片径
6mm以下のものを砕片樹脂材槽29に蓄えた。
レタン、ABSおよびPETであることが判明した。そ
こで、ポリウレタンについては発熱量を既知データによ
り6500kcal/kg として発熱量別ホッパー25aに貯
留した。しかしながら、ABSおよびPETは二次破砕
され、分離機24で処理後の砕片合成樹脂材1b’にお
いても、紙および布が噛み込んでいることが確認され
た。そこで、発熱量別ホッパー25b,25cへこれら
を貯留する前に、各々のサンプリングをし、JISM8
814により発熱量を実測した。その結果、紙混入のA
BSは4500kcal/kg 、布混入のPETは3500kc
al/kg であった。ポリウレタン、紙混入のABSおよび
布混入のPETを順次、発熱量別ホッパー25a,25
b,25cに貯留し、それぞれの配合割合が33.3w
t.%、22.2wt.%および44.5wt.%となるように切
り出し、発熱量4722kcal/kg の混合された砕片合成
樹脂材1b”を得た。次いで、篩分け・分離後、砕片径
6mm以下のものを砕片樹脂材槽29に蓄えた。
【0044】次に、ポリプロピレンの粒状合成樹脂材1
a”と、ポリウレタン、紙混入ABSおよび布混入PE
T混合からなる砕片合成樹脂材1b”との配合割合が5
5.0wt.%と45.0wt.%とになるように配合し、配合
合成樹脂材1cをサービスタンク32aへ気送した。か
くして調整された配合合成樹脂材1cの発熱量は817
5kcal/kg となる。
a”と、ポリウレタン、紙混入ABSおよび布混入PE
T混合からなる砕片合成樹脂材1b”との配合割合が5
5.0wt.%と45.0wt.%とになるように配合し、配合
合成樹脂材1cをサービスタンク32aへ気送した。か
くして調整された配合合成樹脂材1cの発熱量は817
5kcal/kg となる。
【0045】以上の通り事前加工処理された配合合成樹
脂材1cを気送設備32により高炉34内へ吹き込ん
だ。なお、配合合成樹脂材1cの配合経過に基づき、合
成樹脂材質別の配合割合を算出すると、表3に示す通り
である。
脂材1cを気送設備32により高炉34内へ吹き込ん
だ。なお、配合合成樹脂材1cの配合経過に基づき、合
成樹脂材質別の配合割合を算出すると、表3に示す通り
である。
【0046】
【表3】
【0047】なお、粒径または砕片径が6mm〜35m
mのものは高炉の炉頂からコークスと一緒に装入し、3
5mm超えのものは切断装置3または一次破砕機20へ
リターンして再使用した。
mのものは高炉の炉頂からコークスと一緒に装入し、3
5mm超えのものは切断装置3または一次破砕機20へ
リターンして再使用した。
【0048】上記実施例を2日間連続操業で行なった結
果、操業状況はすこぶる良好であり、合成樹脂材を吹込
まない通常の高炉操業時の操業結果と比較しても遜色の
ないものであった。
果、操業状況はすこぶる良好であり、合成樹脂材を吹込
まない通常の高炉操業時の操業結果と比較しても遜色の
ないものであった。
【0049】(実施例3)実用高炉において、表1に示
す高炉操業条件および合成樹脂材吹込み条件のもとに本
発明の試験を実施した。使用した合成樹脂材は全ロッ
ト、固形合成樹脂材1bであり、その内1ロットは貯留
ヤードにおいて雨水で著しく含水したものであった。水
分分析の結果その含有率は約40wt.%と高いものであっ
た。このまま一次破砕機20以後の工程に流すと配管お
よびタンクでの閉塞発生の原因となる。そこで、別途、
間接型乾燥機で水分が5wt.%以下になるまで乾燥させ
た。
す高炉操業条件および合成樹脂材吹込み条件のもとに本
発明の試験を実施した。使用した合成樹脂材は全ロッ
ト、固形合成樹脂材1bであり、その内1ロットは貯留
ヤードにおいて雨水で著しく含水したものであった。水
分分析の結果その含有率は約40wt.%と高いものであっ
た。このまま一次破砕機20以後の工程に流すと配管お
よびタンクでの閉塞発生の原因となる。そこで、別途、
間接型乾燥機で水分が5wt.%以下になるまで乾燥させ
た。
【0050】各ロットに所定の処理を施し、合成樹脂材
質判別装置2bにより、ポリプロピレン、ポリウレタ
ン、紙付きABSおよび布付きPETであることが判明
した。水分を乾燥させたものは、紙付きABSであっ
た。各合成樹脂材の配合割合は、表4に示すように行な
い、配合合成樹脂材1cの発熱量は8375kcal/kg 、
水分含有率は0.9wt.%とした。
質判別装置2bにより、ポリプロピレン、ポリウレタ
ン、紙付きABSおよび布付きPETであることが判明
した。水分を乾燥させたものは、紙付きABSであっ
た。各合成樹脂材の配合割合は、表4に示すように行な
い、配合合成樹脂材1cの発熱量は8375kcal/kg 、
水分含有率は0.9wt.%とした。
【0051】以上の通り事前加工処理され、砕片径が6
mm以下の配合合成樹脂材1cを気送設備32により高
炉34内へ吹き込んだ。
mm以下の配合合成樹脂材1cを気送設備32により高
炉34内へ吹き込んだ。
【0052】
【表4】
【0053】上記実施例を2日間連続操業で行なった結
果、操業状況は良好であり、合成樹脂材を吹込まない通
常の高炉操業時の操業結果と比較しても遜色のないもの
であった。
果、操業状況は良好であり、合成樹脂材を吹込まない通
常の高炉操業時の操業結果と比較しても遜色のないもの
であった。
【0054】(実施例4)次に、ポリ塩化ビニールのよ
うにハロゲンを含有する合成樹脂材の冶金炉への吹込み
試験を行なった(実施例4−1〜4−3)。使用した冶
金炉は、図2の高炉を模擬して製作した燃焼試験装置で
ある。また、合成樹脂材の事前加工処理は図2の設備を
利用し、実施例1におけるのと同様に行なった。但し、
炉内吹込み用合成樹脂材はすべて、材質既知のものを使
用し、紙、布および金属等の不純物混入はなく、また雨
濡れないものである。
うにハロゲンを含有する合成樹脂材の冶金炉への吹込み
試験を行なった(実施例4−1〜4−3)。使用した冶
金炉は、図2の高炉を模擬して製作した燃焼試験装置で
ある。また、合成樹脂材の事前加工処理は図2の設備を
利用し、実施例1におけるのと同様に行なった。但し、
炉内吹込み用合成樹脂材はすべて、材質既知のものを使
用し、紙、布および金属等の不純物混入はなく、また雨
濡れないものである。
【0055】表5に、ハロゲン含有合成樹脂材の吹込み
試験における、試験炉の操業条件および合成樹脂材吹込
み条件を示す。試験は実施例4−1、4−2および4−
3からなり、実施例4−1ではポリエチレンとポリ塩化
ビニール、実施例4−2ではポリエチレンとポリフッ化
ビニール、そして実施例4−3ではポリエチレンと臭素
を含有するプリント基板を配合した。これらの配合割合
はいずれにおいても、吹込み合成樹脂材中のハロゲン含
有率が3wt.%となるようにした。
試験における、試験炉の操業条件および合成樹脂材吹込
み条件を示す。試験は実施例4−1、4−2および4−
3からなり、実施例4−1ではポリエチレンとポリ塩化
ビニール、実施例4−2ではポリエチレンとポリフッ化
ビニール、そして実施例4−3ではポリエチレンと臭素
を含有するプリント基板を配合した。これらの配合割合
はいずれにおいても、吹込み合成樹脂材中のハロゲン含
有率が3wt.%となるようにした。
【0056】表6に、実施例4−1〜4−3の各試験に
おける合成樹脂材吹込み条件の詳細および配合合成樹脂
材の発熱量を示す。合成樹脂材はすべて固形合成樹脂材
であり、砕片径が6mm以下のものを吹き込んだ。
おける合成樹脂材吹込み条件の詳細および配合合成樹脂
材の発熱量を示す。合成樹脂材はすべて固形合成樹脂材
であり、砕片径が6mm以下のものを吹き込んだ。
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】試験炉からの排ガス分析によれば、それぞ
れ塩化水素、フッ化水素および臭化水素が検出されたが
環境上および装置類の酸腐食に対して全く問題のないも
のであった。また、溶銑製造実績についても所期の成績
を得た。
れ塩化水素、フッ化水素および臭化水素が検出されたが
環境上および装置類の酸腐食に対して全く問題のないも
のであった。また、溶銑製造実績についても所期の成績
を得た。
【0060】上述した実施例の試験結果より、下記事項
が判明した。 従来、高炉吹込みに使用されていなかった低発熱量
の合成樹脂材であっても、高発熱量の合成樹脂材と配合
して所定の発熱量を維持すれば、正常な高炉操業を継続
することができる。 廃棄合成樹脂材の高炉への吹込みに当たり、発熱量
をパラメーターとして配合割合を決定することにより、
合成樹脂材をコークスの一部代替燃料として利用できる
と共に、鉄鉱石の還元剤としても利用することができ
る。即ち、廃棄合成樹脂材を高炉原料としてマテリアル
リサイクルが可能となる。 配合合成樹脂材中の水分を約8wt.%以下に抑えるこ
とにより、高炉吹込み操業中の気送配管の詰まりトラブ
ルは解消する。 配合合成樹脂材中のハロゲン含有率を約3wt.%以下
に抑えることにより、高炉吹込みによる排ガス中のハロ
ゲン化水素による装置類の酸腐食や環境上への悪影響を
なくすことができる。
が判明した。 従来、高炉吹込みに使用されていなかった低発熱量
の合成樹脂材であっても、高発熱量の合成樹脂材と配合
して所定の発熱量を維持すれば、正常な高炉操業を継続
することができる。 廃棄合成樹脂材の高炉への吹込みに当たり、発熱量
をパラメーターとして配合割合を決定することにより、
合成樹脂材をコークスの一部代替燃料として利用できる
と共に、鉄鉱石の還元剤としても利用することができ
る。即ち、廃棄合成樹脂材を高炉原料としてマテリアル
リサイクルが可能となる。 配合合成樹脂材中の水分を約8wt.%以下に抑えるこ
とにより、高炉吹込み操業中の気送配管の詰まりトラブ
ルは解消する。 配合合成樹脂材中のハロゲン含有率を約3wt.%以下
に抑えることにより、高炉吹込みによる排ガス中のハロ
ゲン化水素による装置類の酸腐食や環境上への悪影響を
なくすことができる。
【0061】
【発明の効果】この発明は、上述したように構成したの
で、発熱量の低い合成樹脂材を他の高発熱量の合成樹脂
材と配合することにより見かけ上所定の発熱量にまで高
めることができるとともに、還元剤としても有効に利用
することができる。従って、従来使用されている高発熱
量の合成樹脂材と同様、高炉内へ吹込むことができ、コ
ークスの一部代替燃料となる。また、焼却および埋立て
により処理されている廃棄合成樹脂材の有効利用により
環境問題の解決にも寄与する。このように、この発明の
冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法は工業上有用な効果
がもたらされる。
で、発熱量の低い合成樹脂材を他の高発熱量の合成樹脂
材と配合することにより見かけ上所定の発熱量にまで高
めることができるとともに、還元剤としても有効に利用
することができる。従って、従来使用されている高発熱
量の合成樹脂材と同様、高炉内へ吹込むことができ、コ
ークスの一部代替燃料となる。また、焼却および埋立て
により処理されている廃棄合成樹脂材の有効利用により
環境問題の解決にも寄与する。このように、この発明の
冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法は工業上有用な効果
がもたらされる。
【図1】この発明で冶金炉に吹き込むべき合成樹脂材の
材質判別と発熱量付与の関係を示すフロー図である。
材質判別と発熱量付与の関係を示すフロー図である。
【図2】この発明に基づき冶金炉へ合成樹脂材を吹込む
ための設備配置図の一例である。
ための設備配置図の一例である。
1 合成樹脂材 1a フィルム状合成樹脂材 1a’粒状合成樹脂材 1b 固形合成樹脂材 1b’砕片合成樹脂材 1b”砕片合成樹脂材(混合後) 1c 配合合成樹脂材 2a 合成樹脂材判別装置 2b 合成樹脂材判別装置 3 切断装置 4 分離機 5 磁選機 6、6a、6b、6c、・・・ 発熱量別ホッパー 7、7a、7b、7c、・・・ 秤量・切出し装置 8 本発明実施設備系外 9 溶融・固化造粒装置 10 篩分け・分離機 20 一次破砕機 21 磁選機 22 二次破砕機 23 磁選機 24 分離機 25、25a、25b、25c、・・・ 発熱量別ホッ
パー 26 秤量・切出し装置 26a 計算・制御器 26b 切出し弁 27 ミキサー 28 篩分け・分離装置 29 砕片樹脂材貯留槽 29a 秤量・切出し装置 30 計算・制御器 31 ミキサー 32 気送装置 32a サービスタンク 32b 貯留槽 32c 均圧タンク 32d 吹込みタンク 32e アキュームレーター 33 吹込み管 34 高炉 34’ 炉口 35 羽口
パー 26 秤量・切出し装置 26a 計算・制御器 26b 切出し弁 27 ミキサー 28 篩分け・分離装置 29 砕片樹脂材貯留槽 29a 秤量・切出し装置 30 計算・制御器 31 ミキサー 32 気送装置 32a サービスタンク 32b 貯留槽 32c 均圧タンク 32d 吹込みタンク 32e アキュームレーター 33 吹込み管 34 高炉 34’ 炉口 35 羽口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅沼 稔 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山田 裕 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤井 益弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 脇元 一政 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 羽口から複数種の合成樹脂材を吹き込む
冶金炉の操業において、前記合成樹脂材の材質を所定の
判別方法で判別することができ、且つ紙、布および金属
等不純物の混入が認められない場合には当該材質判別結
果より当該合成樹脂材の発熱量を求め、前記不純物の混
入が認められる場合には所定の測定方法で実測すること
により当該合成樹脂材の発熱量を求め、一方、前記合成
樹脂材の材質を前記所定の判別方法で判別することがで
きない場合には前記所定の測定方法で実測することによ
り当該合成樹脂材の発熱量を求め、次いで、前記複数種
の合成樹脂材の内の二種以上の合成樹脂材からなる混合
物が所定の発熱量となるように上述した方法で求められ
た前記二種以上の合成樹脂材の各発熱量の値を用いて前
記二種以上の合成樹脂材を配合し、そして、このように
して配合された合成樹脂材を羽口から吹き込むことを特
徴とする、冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法。 - 【請求項2】 前記配合合成樹脂材の水分含有率を所定
値以下に調整することを特徴とする請求項1記載の冶金
炉への合成樹脂材の吹込み方法。 - 【請求項3】 前記配合合成樹脂材のハロゲン含有率を
所定値以下に調整することを特徴とする請求項1または
2記載の冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法。
Priority Applications (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8243921A JPH1088210A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法 |
US08/814,878 US5992335A (en) | 1996-09-13 | 1997-03-13 | Method of blowing synthetic resin into furnace and apparatus therefor |
KR1019970008780A KR100236583B1 (ko) | 1996-09-13 | 1997-03-14 | 로에 대한 합성수지의 장입방법,취입방법 및 그 장치 |
DE69713974T DE69713974T2 (de) | 1996-09-13 | 1997-03-17 | Verfahren und Vorrichtung zum Einblasen von Kunststoff in einem Ofen |
TW086103429A TW351695B (en) | 1996-09-13 | 1997-03-17 | Method of blowing synthetic resin into furnace and apparatus therefor |
EP20020000238 EP1217082A3 (en) | 1996-09-13 | 1997-03-17 | Method of blowing synthetic resin into furnace and apparatus therefor |
EP19970104513 EP0829544B1 (en) | 1996-09-13 | 1997-03-17 | Method for blowing synthetic resin into furnace and apparatus therefor |
CNB00118881XA CN1226424C (zh) | 1996-09-13 | 1997-03-28 | 向炉内吹入合成树脂的吹入方法 |
CN97109927A CN1064409C (zh) | 1996-09-13 | 1997-03-28 | 向炉内吹入合成树脂的吹入方法及其装置 |
US09/309,537 US6085672A (en) | 1996-09-13 | 1999-05-11 | Apparatus for blowing synthetic resin into furnace |
US09/488,842 US6230634B1 (en) | 1996-09-13 | 2000-01-21 | Method of blowing synthetic resin into a furnace |
US09/730,068 US6540798B2 (en) | 1996-09-13 | 2000-12-05 | Method of processing synthetic resins into a furnace fuel and method for blowing synthetic resins as a fuel into a furnace |
US10/339,238 US6660052B1 (en) | 1996-09-13 | 2003-01-09 | Method for blowing synthetic resins as a fuel into a furnace |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8243921A JPH1088210A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088210A true JPH1088210A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17111008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8243921A Pending JPH1088210A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 冶金炉への合成樹脂材の吹込み方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088210A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008532762A (ja) * | 2005-03-21 | 2008-08-21 | シーブイピー・クリーン・バリュー・プラスティクス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンタク・ハフツング | 廃プラスチックの粉砕および清浄化のための方法および装置 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP8243921A patent/JPH1088210A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008532762A (ja) * | 2005-03-21 | 2008-08-21 | シーブイピー・クリーン・バリュー・プラスティクス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンタク・ハフツング | 廃プラスチックの粉砕および清浄化のための方法および装置 |
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