JPH1087634A - 核酸結合オリゴマー - Google Patents

核酸結合オリゴマー

Info

Publication number
JPH1087634A
JPH1087634A JP9181890A JP18189097A JPH1087634A JP H1087634 A JPH1087634 A JP H1087634A JP 9181890 A JP9181890 A JP 9181890A JP 18189097 A JP18189097 A JP 18189097A JP H1087634 A JPH1087634 A JP H1087634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
group
benzyl
chr
naphthylmethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9181890A
Other languages
English (en)
Inventor
Stephan Dr Jordan
シユテフアン・ヨルダン
Winfried Dr Kosch
ビンフリート・コシユ
Axel Dr Kretschmer
アクセル・クレチユマー
Christoph Dr Schwemler
クリストフ・シユベムラー
Udo Dr Stropp
ウド・シユトロプ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19635064A external-priority patent/DE19635064A1/de
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH1087634A publication Critical patent/JPH1087634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/001Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof by chemical synthesis
    • C07K14/003Peptide-nucleic acids (PNAs)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬用途をもつ核酸置換ポリアミドの提供。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 式中、個々の基は特定の基である、の化合物、及びこれ
らの医薬としての使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】ペプチド核酸は、側鎖にプリンまたはピ
リミジンを保有するポリアミドの化合物である。従っ
て、これらは、デオキシリボースリン酸の骨格構造をペ
プチドバックボーンで置き換えた形式上DNA類似化合
物である。
【0002】相補的な核酸、いわゆるアンチセンスオリ
ゴヌクレオチドで特異的に遺伝子発現のスイッチを切る
ことは、治療の新規の方法を示す。可能な応用は、ウイ
ルス感染の治療から癌の治療までに及ぶ(S.Agra
wal、Tibtech 10、152(1992);
W.James、Antiviral Chemist
ry & Chemotherapy 、191(1
991);B.Calabretta、Cancer
Research 51、4504(1991))。遺
伝子発現はDNA及びRNAのレベルで制御され、そし
て非修飾のオリゴヌクレオチドを用いてさえ達成される
ことができる(C.Helene、Anti−Canc
er Drug Design 、569(199
1);E.Uhlmann、A.Peymann、Ch
emical Reviews 90、543(199
0))。しかしながら、そのようなオリゴヌクレオチド
は酵素に対して不十分に安定であり、そしてセルロース
系への取り込みが非常に低いので、これらは治療用途に
は適さない。治療用途には、化学的に修飾したアンチセ
ンスオリゴヌクレオチドが必要である。
【0003】アンチセンス法に加えて、センス法によっ
ても遺伝子発現を抑制することができる。この場合、セ
ンスオリゴヌクレオチドは、転写因子のようなDNA結
合タンパク質と特異的に競合する(M.Blumeng
eld、Nucleic Acids Researc
21、3405(1993))。
【0004】修飾したヌクレオチド間リン酸またはリン
酸なしのヌクレオチド間結合を有するオリゴヌクレオチ
ドは、多数の研究において体系的に調べられてきている
が、しかしながら、これらを合成することは非常に費用
がかかり、そして観察される治療効果は不十分であるこ
とが見いだされた(E.Uhlmann、A.Peym
an、Chemical Reviews 90、54
3(1990))。
【0005】核酸中のリン酸基を修飾または置換するこ
との代案は、リボース及びリン酸を他のバックボーンで
完全に置き換えることである。この概念は、Pitha
等により初めて実現され、彼らは、リボースリン酸をポ
リ−N−ビニル誘導体で置き換え、それによりいわゆる
「作り物の」DNAを生じた(J.Pitha、P.
O.P.Ts’O、J.Org.Chem.33、13
41(1968);J.Pitha、J.Adv.Po
lym.Sci.50、1(1983))。しかしなが
ら、それははっきり限定して合成される特定の配列を与
えない。
【0006】特定の配列の合成は、例えば、従来のペプ
チド合成(M.Bodanszky、Principl
es of Peptide Synthesis、S
pringer、Berlin 1984)の類推で徐
々に作られるポリアミドのバックボーンを糖リン酸の代
わりに用いるなら、達成される。この概念は、様々な研
究グループにより異なる方法で実現されている(J.
E.Summerton等、WO第86/05518
号;R.S.Varma等、WO第92/18518
号;O.Buchardt等、WO第92/20702
号;H.Wang、D.D.Weller、Tetra
hedron Letters 32、7385(19
91);P.Garner、J.U.Yoo、Tetr
ahedronLetters 34、1275(19
93);S.−B.Huang、J.S.Nelso
n、D.D.Weller、J.Org.Chem.
、6007(1991);EP第646 595A1
号、EP第646 596A1号、及びEP第700 9
28A1号;EP第672 661A1号、EP第67
2677A2号、及びEP第672 700A1号)。
【0007】ポリアミド核酸はまた、診断及び分子生物
学の用途にも適する(Buchardt等、WO第92
/20703号及びGlaxo Inc.WO第93/
12129号)。
【0008】
【発明の構成】そのような構造に関する研究の間に、新
規のC分岐及びN分岐したオリゴマーの核酸を合成する
ことに成功した。これらの核酸は、DNA及びRNAに
意外にもよく結合することが見いだされた。これらの物
質は遺伝子発現を制御するのに適し、そして抗ウイルス
特性を示す。さらに、この特質を有する物質は、核酸を
単離、同定、及び定量するために、診断及び分子生物学
において用いられることができる。
【0009】本発明は、一般式(I)
【0010】
【化2】
【0011】式中、Aは、−CO−、−CHRまたはC
RR’−を表し、Bは、チミン、ウラシル、シトシン、
アデニン、グアニンもしくはヒポキサンチン、または化
学修飾によりこれらから誘導される誘導体のような全て
の天然もしくは非天然の核酸塩基、あるいはアセチル、
トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベンゾイ
ル、フェニルアセチル、ベンジルオキシカルボニル
(Z)、tert−ブチルオキシカルボニル(Bo
c)、アリルオキシカルボニル、(9−フルオレニル)
メトキシカルボニル(Fmoc)のような保護基、また
はペプチド化学及び核酸化学において通例である他の保
護基により、場合よってはアミノ基において置換された
これらのハロゲン化前駆体を表し、Cは、Cが一様にS
またはR配置にあることができる−CH−または−CR
−を表し、Dは、−NH−、−NR−、−CH2−、−
CHR−または−CRR’−を表し、Eは、−NH−、
−NR−、−CH2−、−CHR−、−CRR’−、−
O−または−S−を表し、A及びEは、アルキル鎖
[(−CH2n−、式中、nは0、1または2である]
を介して互いに連結されることができ、Fは、−CH2
−、−CO−、−SO2−、−SO−または−CS−を
表し、Gは、−NH−、−NR−、−O−または−S−
を表し、Hは、結合−CH2−CH2−または−CR12
−、式中、R1は、水素またはメチルを表し、そしてR2
は、水素または場合によってはアミノもしくはヒドロキ
シルにより置換されるC1−C4−アルキルを表し、ある
いはメルカプトメチル、メチルチオエチル、カルボキシ
メチル、カルボキシエチル、カルバモイルメチル、カル
バモイルエチルまたはグアニジノプロピルを表し、ある
いは場合によってはアミノ、ニトロ、ハロゲン、ヒドロ
キシルまたはメトキシにより置換されるフェニルまたは
ベンジルを表し、あるいはナフチルメチル、インドリル
メチル、イミダゾリルメチル、トリアゾリルメチルまた
はピリジルメチルを表し、その際に官能基が場合によっ
ては保護され、そして基−CR12−が立体化学的にL
形またはD形に一様に配置されることができる、を表
し、G及びHは、アルキル鎖[(−CH2n−、式中、
nは3または4である]を介して互いに連結されること
ができ、Lは、pが0、1もしくは2である(−C
2p−、−CHR−または−CRR’−を表し、M
は、−CH2−、−CO−、−SO2−、−SO−または
−CS−を表し、Qは、NH、O、SまたはR3がC1
8−アルキル、C2−C8−アルケニル、フェニル、ピ
リジル、ベンジルもしくはナフチルメチルを表すNR3
を表し、Kは、水素、キャリヤー系、可溶性を媒介する
基または天然もしくは非天然のアミノ酸(C−連結した
アミノ酸)のアシル基を表し、Tは、ヒドロキシル、キ
ャリヤー系、可溶性を媒介する基またはアミドで(N
−)連結した天然もしくは非天然のアミノ酸を表し、R
及びR’は、各場合において、互いに独立して、OH、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、sec−ブチルもしくはtert−
ブチル、ベンジル、α−ナフチルメチルもしくはβ−ナ
フチルメチルのようなアラルキルまたは場合によっては
メチル、ハロゲンもしくはNO2により置換される、フ
ェニル、2−ピリジルもしくは4−ピリジルのようなア
リールもしくはヘタリールを表し、rは、0または1を
表し、そしてsは、1から30までの値を表す、の化合
物に関する。
【0012】rが全てのモノマーにおいて1である場
合、この構成要素は交互に現れ、完全な分子の50%を
表す。rが個別のモノマーにおいて0である場合、この
構成要素の割合は、付随して、例えば40、30または
20%まで減少される。この構成要素は、完全な分子中
に少なくとも1回現れなければならない。
【0013】新規の化合物は、式(I)により一般的に
定義される。
【0014】Aが、好ましくは、−CO−、−CHR−
または−CRR’−を表す。
【0015】Bが、好ましくは、チミン、ウラシル、シ
トシン、アデニン、グアニンもしくはヒポキサンチンの
ような全ての天然の核酸塩基、またはアセチル、トリフ
ルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベンゾイル、フ
ェニルアセチル、ベンジルオキシカルボニル、tert
−ブチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、
(9−フルオレニル)メトキシカルボニルのような保護
基もしくはペプチド化学及び核酸化学において通例であ
る他の保護基により、場合によってはアミノ基において
置換されるこれらのハロゲン化前駆物質を表す。
【0016】Cが、好ましくは、Cが一様にSまたはR
配置にあることができる−CH−または−CR−を表
す。
【0017】Dが、好ましくは、−NH−、−NR−、
−CH2−、−CHR−または−CRR’−を表す。
【0018】Eが、好ましくは、−NH−、−NR−、
−CH2−、−CHR−、−CRR’−または−O−を
表す。
【0019】A及びEが、好ましくは、アルキル鎖
[(−CH2n−、式中、nが0、1または2である]
を介して互いに連結されることができる。
【0020】Fが、好ましくは、−CH2−、−CO−
または−CS−を表す。
【0021】Gが、好ましくは、−NH−、−NR−ま
たは−O−を表す。
【0022】Hが、好ましくは、結合−CH2−CH2
または−CR12−、式中、R1が、水素またはメチル
を表し、そしてR2が、水素、メチル、イソプロピル、
イソブチル、sec−ブチル、ヒドロキシメチル、1−
ヒドロキシエチル、メルカプトメチル、2−メチルチオ
エチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、カル
ボキシメチル、2−カルボキシエチル、カルバモイルメ
チル、2−カルバモイルエチル、3−グアニジノプロピ
ル、フェニル、ベンジル、4−ヒドロキシベンジル、4
−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、3−ニトロ
ベンジル、4−ニトロベンジル、2−アミノベンジル、
3−アミノベンジル、4−アミノベンジル、3,4−ジ
クロロベンジル、4−ヨードベンジル、α−ナフチルメ
チル、β−ナフチルメチル、3−インドリルメチル、4
−イミダゾリルメチル、1,2,3−トリアゾール−1
−イル−メチル、1,2,4−トリアゾール−1−イル
ーメチル、2−ピリジルメチルまたは4−ピリジルメチ
ルを表し、その際に官能基が場合によっては保護され、
そして基−CR12−が立体化学的にL形またはD形に
一様に配置される、を表す。
【0023】G及びHが、好ましくは、アルキル鎖
[(−CH2n−、式中、nが3または4である]を介
して互いに連結されることができる。
【0024】Lが、好ましくは、pが0、1もしくは2
である(−CH2p−、−CHR−または−CRR’−
を表す。
【0025】Mが、好ましくは、−CH2−、−CO−
または−CS−を表す。
【0026】Qが、好ましくは、NH、OまたはR3
1−C4−アルキル、C2−C4−アルケニル、フェニ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、ベンジル、α−ナフ
チルメチルもしくはβ−ナフチルメチルを表すNR3
表す。
【0027】Kが、好ましくは、水素、キャリヤー系、
可溶性を媒介する基または天然もしくは非天然のアミノ
酸(C−連結したアミノ酸)のアシル基を表す。
【0028】Tが、好ましくは、ヒドロキシル、キャリ
ヤー系、可溶性を媒介する基またはアミドで(N−)連
結した天然もしくは非天然のアミノ酸を表す。
【0029】R及びR’が、好ましくは、各場合におい
て、互いに独立して、OH、メチル、エチル、n−プロ
ピルもしくはn−ブチル、ベンジルまたは場合によって
はメチル、フッ素、塩素、臭素もしくはNO2により置
換されるフェニルを表す。
【0030】rが、好ましくは、0または1を表す。
【0031】sが、好ましくは、1から20までの値を
表す。
【0032】Aが、特に好ましくは、−CO−、−CH
R−または−CRR’−を表す。
【0033】Bが、特に好ましくは、チミン、ウラシ
ル、シトシン、アデニン、グアニンもしくはヒポキサン
チンのような全ての天然の核酸塩基、またはアセチル、
トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベンゾイ
ル、フェニルアセチル、ベンジルオキシカルボニル、t
ert−ブチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボ
ニル、(9−フルオレニル)メトキシカルボニルのよう
な保護基もしくはペプチド化学及び核酸化学において通
例である他の保護基により、場合によってはアミノ基に
おいて置換されるこれらのハロゲン化前駆物質を表す。
【0034】Cが、特に好ましくは、Cが一様にSまた
はR配置にあることができる−CH−または−CR−を
表す。
【0035】Dが、特に好ましくは、−NH−、−N
(CH3)−、−CH2−、−CHR−または−CRR’
−を表す。
【0036】Eが、特に好ましくは、−NH−、−NR
−、−CH2−または−CHR−を表す。
【0037】Fが、特に好ましくは、−CH2−、−C
O−または−CS−を表す。
【0038】Gが、特に好ましくは、−NH−または−
N(CH3)−を表す。
【0039】Hが、特に好ましくは、結合−CH2−C
2−または−CR12−、式中、R1が、水素またはメ
チルを表し、そして、R2が、水素、メチル、イソプロ
ピル、イソブチル、sec−ブチル、ヒドロキシメチ
ル、1−ヒドロキシエチル、メルカプトメチル、2−メ
チルチオエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチ
ル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、カルバ
モイルメチル、2−カルバモイルエチル、3−グアニジ
ノプロピル、フェニル、ベンジルまたは4−ヒドロキシ
ベンジルを表し、その際に官能基が場合によっては保護
され、そして基−CR12−が立体化学的にL形または
D形に一様に配置される、を表す。
【0040】Lが、特に好ましくは、pが0、1もしく
は2である(−CH2p−、−CHR−または−CR
R’−を表す。
【0041】Mが、特に好ましくは、−CH2−、−C
O−または−CS−を表す。
【0042】Qが、特に好ましくは、NH、OまたはR
3がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ビニル、アリル、フェニル、2−ピリジル、4−
ピリジル、ベンジル、α−ナフチルメチルもしくはβ−
ナフチルメチルを表すNR3を表す。
【0043】Kが、特に好ましくは、水素、キャリヤー
系、可溶性を媒介する基、または天然もしくは非天然の
アミノ酸(C−連結したアミノ酸)のアシル基を表す。
【0044】Tが、特に好ましくは、ヒドロキシル、キ
ャリヤー系、可溶性を媒介する基またはアミドで(N
−)連結した天然もしくは非天然のアミノ酸を表す。
【0045】R及びR’が、特に好ましくは、各場合に
おいて、互いに独立して、OH、メチルまたはベンジル
を表す。
【0046】rが、特に好ましくは、0または1を表
す。
【0047】sが、特に好ましくは、2から15までの
値を表す。
【0048】ペプチド化学から既知である保護基は、例
えば、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、
Protective Groups in Orga
nic Synthesis、第2版、John Wi
ley & Sons、New York 1991に
おいて挙げられている。
【0049】キャリヤー系は、細胞表面に特異的に結合
し、そして本発明が基づく核酸結合オリゴマーのインタ
ーナリゼーションをもたらす細胞特異的結合及び認識因
子を意味する。インターナリゼーションは、様々な方法
で、例えば、エンドサイトーシスまたは能動輸送作用に
よりもたらされることができる。
【0050】細胞表面の構造は、タンパク質、ポリペプ
チド、炭水化物、脂質またはこれらの組み合わせである
ことができる。典型的には、細胞への取り込みは表面レ
セプターによりもたらされる。こういう理由で、結合及
び認識因子は、レセプターの天然または合成のリガンド
であることができる。
【0051】リガンドは、細胞表面構造により認識され
ることのできるように配置される官能基を備えた、タン
パク質、ポリペプチド、炭水化物もしくは脂質またはこ
れらの組み合わせであることができる。リガンドはま
た、生物学的有機体、例えば、ウイルスもしくは細胞の
構成要素もしくは全体でもあることができ、またはリポ
ソームのような人工の輸送系でもあることができる。加
えて、リガンドは抗体または抗体の類似体であることが
できる。
【0052】化合物を異なる細胞に導くためには、異な
るリガンドを用いなければならない。
【0053】化合物をマクロファージに導くための好ま
しいリガンドは、マンノースのような炭水化物、ポリリ
ジン、ポリアルギニンまたはポリオルニチンのようなポ
リカチオン、アビジンのような塩基性タンパク質、及び
糖ペプチド、ペプチドまたはリポペプチドでもある
(G.Y.Chu等、WO第9304701号)。
【0054】可溶性を媒介する基は、水中の可溶性を媒
介する官能基を意味すると理解される。これに関連し
て、これらの基は、例えばアミノ酸のエステルもしくは
アミド、ヒドロキシカルボン酸、アミノスルホン酸、ヒ
ドロキシスルホン酸またはジアミンであることができ
る。オルニチン、リジンまたは2,4−ジアミノ酪酸の
ようなジアミノカルボン酸のアミドが好ましい。
【0055】キャリヤー系または可溶性を媒介する基が
基Kを表す場合、その結合点は、例えばペプチド化学に
おける末端基のN末端結合の類推において、アシル基
(すなわち、基Gを含んで、その結合はアミド、エステ
ルまたはチオエステル官能基を介してもたらされる)で
あり、または炭水化物基の場合、好ましくはグリコシド
のヒドロキシル基の酸素である。キャリヤー系または可
溶性を媒介する基が基Tを表す場合、その結合部位は、
ペプチド化学においてC末端で連結される末端基の類推
において、キャリヤー系または可溶性を媒介する基のア
ミノ基またはヒドロキシル基の酸素原子または窒素原子
である。
【0056】上に挙げた一般的な基の定義もしくは分
類、または優先範囲において挙げたものは、これらの間
で随意に組み合わせることができ、それは個々の範囲及
び優先範囲の間でもである。これらは、最終産物に並び
に前駆物質及び中間体に対応するように適用される。
【0057】本発明によると、式(I)の化合物は、好
ましいとして上に挙げた意義の組み合わせがあることに
おいて好ましい。
【0058】本発明によると、式(I)の化合物は、特
に好ましいとして上に挙げた意義の組み合わせがあるこ
とにおいて特に好ましい。
【0059】アルキルまたはアルケニルのような飽和ま
たは不飽和の炭化水素基は、アルコキシにおけるような
ヘテロ原子と結合した場合でさえ、可能な限り各場合に
おいて直鎖または分岐鎖であることができる。
【0060】多置換の場合において、場合によっては置
換される基は、可能である場合、同一または異なる置換
基に対して一回または一回より多く置換されることがで
きる。
【0061】式(I)の新規化合物の例は、様々な割合
のα−メチル化α,ω−ジアミノカルボン酸構成要素を
有する式(I−a)のペプチド核酸である。
【0062】
【化3】
【0063】nは2、3または4であり、rは0または
1で少なくとも一回は1であり、sは1−30である。
【0064】
【化4】
【0065】など。
【0066】この型の化合物において、天然の核酸の糖
リン酸バックボーンは、アミノエチルグリシン構成要素
に結合した、N−メチルリジン、N−メチルオルニチン
またはN−メチル−2,4−ジアミノ酪酸のようなαメ
チル化α,ω−ジアミノカルボン酸で置き換えられる。
核酸塩基は、アシルスペーサーを介してα−アミノ基に
結合される。
【0067】実験の記述 一般項モノマーの構成要素の合成 市販されているδ−N−Boc−保護したL−オルニチ
ンメチルエステル1で開始し、還元的アミノ化(例え
ば、シアノホウ水素化ナトリウムの存在下でベンズアル
デヒド)によりα−アミノ基上にベンジル保護基を導入
する(化合物2)。次に、(3を形成するために、例え
ば炭酸カリウムの存在下でヨウ化メチルと反応させるこ
とにより)α−N−メチル化を行い、そしてその後、N
−ベンジル保護基を水素化によりもう一度取り除く。例
えば、N’−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エ
チルカルボジイミド(EDCI)及び1−ヒドロキシ−
1H−ベンゾトリアゾール(HOBt)の存在下で、化
合物4を1−カルボキシメチルチミンと反応させること
により、核酸塩基を導入する。5を加水分解することに
より、オリゴマー化に適した構築ブロック6を得る。
【0068】
【化5】
【0069】類似した方法で、他の核酸塩基及びリジン
または2,4−ジアミノ酪酸のような他のα,ω−ジア
ミノカルボン酸の誘導体を得ることができる。D−アミ
ノ酸誘導体をL−アミノ酸誘導体の代わりに用いること
もできる。2,4−ジアミノ酪酸誘導体の場合、開始化
合物としてグルタミン酸を用いて合成を行うこともでき
る。
【0070】Fmoc保護したL−グルタミン酸7で開
始して、p−トルエンスルホン酸の存在下でパラホルム
アルデヒドとの反応により、オキサゾリジノン8を生じ
る。次に、α−Fmoc−γ−Z−保護したオキサゾリ
ジノン誘導体9を得るために、ベンジルアルコールの存
在下でクルチウス分解を行う。9をトリエチルシラン及
びTFAと反応させることにより、α−N−メチル化
2,4−ジアミノ酪酸誘導体10を得る。セシウム塩法
に従ってヨウ化メチルとエステル化すると、11を生じ
る。Fmoc保護基をピペリジンで除き、続いて核酸塩
基(例えば、カルボキシメチルチミン)を導入した後、
化合物12を得る。メチルエステルを加水分解し、Z保
護基を除き、続いてBoc保護基を導入した後、固相合
成に適した構築ブロック13を得る。
【0071】
【化6】
【0072】オリゴマー化 オリゴマーを形成するための構築ブロックの連結を溶液
中で行うことができるが、好ましくは固相合成により行
う(Merrifield、R.B.、J.Am.Ch
em.Soc.、85、(1963、2149)を参
照)。好ましくは、ペプチド合成機、特にApplie
d Biosystemsモデル431−Aをこの目的
のために用いる。様々な市販されている樹脂をポリマー
担体として使用でき、Applied Biosyst
emsにより供給されるPAM、MBHA及びHMP樹
脂を用いることが好ましい。従来のペプチド合成の類推
で、保護基法の的確な使用、好ましくはFmocまたは
Boc法の使用により、構築ブロックをN末端で連結す
る。通例、ヒドロキシベンゾトリアゾール/ジシクロヘ
キシルカルボジイミドとの反応により、N−メチル−2
−ピロリドン(NMP)中で、そうでなければペプチド
化学から既知である他の活性化法(例えば、NMP、ま
たはDMF、DMSO、もしくはDCMのような他の溶
媒中、TBTU、HBTU、BOP、PyBOP等のよ
うなuronium塩)を用いて活性化を行う。オリゴ
マー化後、HFまたはトリフルオロメタンスルホン酸
(Boc法;PAM樹脂またはMBHA樹脂)のような
特別な開裂剤を用いて、またはトリフルオロ酢酸(Fm
oc法;HMP樹脂)を用いて、固相に結合した化合物
を分離し、そして濾過によりポリマー担体から取り除
く。用いた方法の詳細な説明を含んでいるよく知られた
総説文献の例は、a)Barany、G.、Kneib
−Cordonier、N.、Mullen、D.
G.、Int.J.Pept.Protein Re
s.、30、1987、705ff及びb)Field
s、G.B.Noble、R.C.、Int.J.Pe
pt.ProteinRes.、35、1990、16
1−214である。分取HPLCにより、特に、RP8
カラム及びアセトニトリルまたはアセトニトリル/水中
のトリフルオロ酢酸の上昇勾配のような溶媒混合物を用
いた逆相法を用いて、反応生成物を単離する。これらの
化合物を特に質量分光学により特徴づける。
【0073】ハイブリダイゼーション特性 ハイブリダイゼーション特性、並びにヌクレアーゼ及び
プロテアーゼに対する安定性の研究を、EP第646
595A1号における実験の類推で行った。
【0074】実験項モノマー
【0075】
【実施例】
実施例1:δ−N−Boc−α−N−ベンジル−L−オ
ルニチンメチルエステル13.03gのω−N−Boc
−L−オルニチンメチルエステル塩酸塩を50mlのメ
タノールに溶解する。この溶液にモレキュラーシーブ
(3Å)及びトリエチルアミン(6.9ml)を加え、
その全部を室温で30分間撹拌する。次に、ベンズアル
デヒド(4.93ml)、続いてNaBH3CN(3.
19g)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌する。反
応が終了した後、混合物を乾燥状態まで蒸発させ、そし
て残留物を酢酸エチルに溶解し、この溶液をNaHCO
3の飽和溶液及びNaClの飽和溶液で数回連続して洗
浄する。有機相をNa2SO4上で乾燥させる。その後、
乾燥状態まで蒸発させ、そして残留物をシリカゲル上で
クロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル/n−ヘキサ
ン 1:1)により分離する。
【0076】収量:9.13g Rf:0.47 移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:1 実施例2:δ−N−Boc−α−N−ベンジル−α−N
−メチル−L−オルニチンメチルエステル 5gのδ−N−Boc−α−N−ベンジル−L−オルニ
チンメチルエステルを50mlのDMFに溶解する。次
に、2.05gのK2CO3を加える。最後に、得られた
懸濁液にヨウ化メチル(0.92ml)をゆっくりと一
滴ずつ加え、その全部を室温で一晩撹拌する。その後、
DMFを蒸留して除き、そして残留物を酢酸エチルに溶
解する。有機相をチオ硫酸ナトリウムの10%溶液及び
NaCl溶液で連続して洗浄する。続いて、有機相をN
2SO4上で乾燥させ、次に乾燥状態まで蒸発させる。
収量:4.77g Rf:0.49 移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:2 実施例3:δ−N−Boc−α−N−L−オルニチンメ
チルエステル 4.77gのδ−N−Boc−α−N−ベンジル−α−
N−メチル−L−オルニチンメチルエステルを150m
lのメタノールに溶解する。この溶液に木炭上パラジウ
ム(10%、1g)を加え、水素化を一晩行う。次に、
触媒を吸引で濾過して除き、濾過液を乾燥状態まで蒸発
させる。
【0077】収量:3.37g Rf:0.55 移動相:CH2Cl2/CH3OH
9:1 実施例4:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N−
(チミン−1−イル)−アセチル−L−オルニチンメチ
ルエステル 6.23gの1−カルボキシメチルチミンを100ml
のDMFに溶解し、この溶液をー30℃まで冷却する。
次に、6.9gの1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリア
ゾール(HOBt)、続いて8.5gのN’−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−N−エチルカルボジイミド
(EDCI)を加える。この混合物を−30℃でさらに
15分間撹拌したままにする。その後、DMFに溶解し
た3.37gのδ−N−Boc−α−N−メチル−L−
オルニチンメチルエステルを一滴ずつ加える。添加を終
了した後、この混合物をトリエチルアミンで9のpHに
調整し、そして−30℃でさらに60分間撹拌する。反
応を完了するために室温で一晩撹拌したままにする。こ
の後、混合物を乾燥状態まで蒸発させ、そして残留物を
酢酸エチルに溶解し、次に、その有機相をHClの1N
溶液、NaHCO3の飽和溶液、及びNaClの飽和溶
液で連続して洗浄する。続いて、有機相をNa2SO4
で乾燥させ、次に乾燥状態まで蒸発させる。
【0078】収量:3.95g Rf:0.80 移動相:CH2Cl2/CH3OH/H
OAc 80:20:1 実施例5:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N−
(チミン−1−イル)アセチル−L−オルニチン 3.95gのδ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(チミン−1−イル)アセチル−L−オルニチンメチ
ルエステルを100mlのジオキサンに溶解し、この溶
液に10.2mlの1N NaOHを加える。この混合
物を室温で2時間撹拌する。この後、さらに10.2m
lの1N NaOHを加え、その混合物を室温で一晩撹
拌する。次に、ジオキサンを蒸留して除き、そして残留
物に酢酸エチル及び1N HClを加える。酸性化した
水相を酢酸エチルで数回逆抽出する。合わせた有機相を
Na2SO4上で乾燥させ、最後に乾燥状態まで蒸発させ
る。
【0079】収量:2.9g Rf:0.31 移動相:CH2Cl2/CH3OH/H
OAc 80:20:1 実施例6:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N−
(N4−Z−シトシン−1−イル)アセチル−L−オル
ニチンメチルエステル 4.69gのN4−Z−1−カルボキシメチルシトシン
を100mlのDMFに溶解し、そして実施例4の類推
で、この溶液を3.36gのδ−N−Boc−α−N−
メチル−L−オルニチンメチルエステルと反応させる。
【0080】収量:6.5g Rf:0.53 移動相:CH2Cl2/CH3OH
9:1 実施例7:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N−
(N4−Z−シトシン−1−イル)アセチル−L−オル
ニチン 6.5gのδ−N−Boc−α−N−メチル−α−N−
(N4−Z−シトシン−1−イル)アセチル−L−オル
ニチンメチルエステルを100mlのジオキサンに溶解
し、そして実施例5の類推で反応させる。
【0081】収量:5.06g Rf:0.45 移動相:CH2Cl2/CH3OH/H
OAc 80:20:1 実施例8:α−N−ベンジル−γ−N−Boc−L−
2,4−ジアミノ酪酸メチル γ−N−Boc−L−2,4−ジアミノ酪酸メチル
(2.33g)を40mlのCH3OHに溶解する。こ
の溶液に1.15gのベンズアルデヒドを加え、その混
合物を室温で15分間撹拌する。次に、660mgのシ
アノホウ水素化ナトリウムを加え、この混合物を室温で
一晩撹拌する。最後にこれを乾燥状態まで蒸発させ、そ
して残留物を酢酸エチルに溶解し、この溶液をNaHC
3の飽和溶液及びNaClの飽和溶液で数回洗浄す
る。洗浄後、有機相をNa2SO4上で乾燥させ、次に乾
燥状態まで蒸発させる。残留物をシリカゲル上でクロマ
トグラフィー(移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:1)により分離する。
【0082】収量:700mg Rf:0.47 移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:1 実施例9:α−N−ベンジル−α−N−メチル−γ−N
−Boc−L−2,4−ジアミノ酪酸メチル α−N−ベンジル−γ−N−Boc−L−2,4−ジア
ミノ酪酸メチル(1.56g)をDMFに溶解し、次
に、701mgのK2CO3及び309μlのCH3Iを
加える。続いて、この混合物を室温で3日間撹拌する。
この後、これを乾燥状態まで濃縮し、そして残留物を酢
酸エチルに溶解する。有機相をチオ硫酸ナトリウムの1
0%溶液及びNaClの飽和溶液で連続して洗浄する。
相の分離後、有機相をNa2SO4上で乾燥させ、そして
溶媒を蒸発させる。
【0083】収量:7.45g Rf:0.65 移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:1 実施例10:δ−N−メチル−γ−N−Boc−L−
2,4−ジアミノ酪酸メチル 1.45gのα−N−ベンジル−α−N−メチル−γ−
N−Boc−L−2,4−ジアミノ酪酸メチルを150
mlのCH3OHに溶解し、Pd/C(10%)上で水
素化する。反応が終了した後、触媒を濾過して除き、濾
過液を乾燥状態まで蒸発させる。
【0084】収量:1.0g Rf:0.51 移動相:CH2Cl2/CH3OH
9:1 実施例11:α−N−メチル−α−N−(チミン−1−
イル)アセチル−γ−N−Boc−L−2,4−ジアミ
ノ酪酸メチル 実施例4の類推で、1.1gのα−N−メチル−γ−N
−Boc−L−2,4−ジアミノ酪酸メチルを2.1g
の1−カルボキシメチルチミン、2.05gのHOB
t、及び2.9gのEDCIと反応させる。
【0085】収量:1.53g Rf:0.55 移動相:CH2Cl2/CH3OH
9:1 実施例12:α−N−メチル−α−N−(チミン−1−
イル)アセチル−γ−N−Boc−L−2,4−ジアミ
ノ酪酸 実施例5の類推で、1.5gのα−N−メチル−α−N
−(チミン−1−イル)アセチル−γ−N−Boc−L
−2,4−ジアミノ酪酸メチルを1N NaOHとの反
応により加水分解する。
【0086】収量:300mg Rf:0.28 移動相:CH2Cl2/CH3OH/H
OAc 80:20:1 実施例13:α−N−Fmoc−4−(N−Z−2−ア
ミノ−エチル)−オキサゾリジン−5−オン Fmoc−L−グルタミン酸(9.22g)を最初に5
00mlのトルエンに添加し、次に、パラホルムアルデ
ヒド(4.85g)及びp−トルエンスホン酸(485
mg)を加える。続いて、この混合物を水分離機上、還
流下で2.5時間沸騰させる。この後、混合物を室温ま
で冷却させ、そしてベンジルアルコール(3g)、トリ
エチルアミン(3.8ml)、及びアジ化ジフェニルホ
スホリル(5.9ml)を加える。最後に、この溶液を
90から95℃までで4時間加熱する。その後、トルエ
ン相をクエン酸溶液、NaHCO3の飽和溶液、水、及
びNaClの飽和溶液で数回連続して洗浄する。これを
Na2SO4上で乾燥させ、次に乾燥状態まで蒸発させ
る。生成物を酢酸エチル/n−ヘキサン 1:1から沈
殿させる。
【0087】収量:3.61g Rf:0.49 移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:1 実施例14:α−N−Fmoc−α−N−メチル−γ−
N−Z−L−2,4−ジアミノ酪酸 14.5gのα−N−Fmoc−4−(N−Z−2−ア
ミノエチル)−オキサゾリジン−5−オンを150ml
のCH2Cl2に溶解する。この溶液に10.3gのトリ
エチルシラン、次いで150mlのTFAを加え、この
全部を室温で18時間撹拌したままにする。次に、混合
物を乾燥状態まで蒸発させ、そして残留物をトルエンで
数回共蒸留する。最後に、残留物を、精製のために移動
相としてCH2Cl2/CH3OH 4:1を用いてシリカ
ゲルカラム上でクロマトグラフィーにより分離する。
【0088】収量:8.8g Rf:0.41 移動相:CH2Cl2/CH3OH
4:1 実施例15:α−N−Fmoc−α−N−メチル−γ−
N−Z−L−2,4−ジアミノ酪酸メチル 530mgのα−N−Fmoc−α−N−メチル−γ−
N−Z−L−2,4−ジアミノ酪酸を水/エタノール
(1:1)の混合物に溶解し、そして200mgのCs
2CO3を加える。次に、この全部を室温で1時間撹拌す
る。この後、混合物を乾燥状態まで蒸発させ、そして残
留物をトルエンで数回共蒸留する。次に最後にこれをD
MFに溶解し、その後この溶液に155mgのヨウ化メ
チルを加える。最後に、この混合物を室温で一晩撹拌す
る。反応が終了した後、混合物を乾燥状態まで蒸発さ
せ、そして残留物をトルエンで数回共蒸留する。次に、
これを酢酸エチルに溶解し、そして有機相をNaClの
飽和溶液、NaHCO3の飽和溶液、及びもう一度Na
Clの飽和溶液で連続して洗浄する。有機相をNa2
4上で乾燥させ、その後、乾燥状態まで蒸発させる。
精製のために、残留物をシリカゲル上でクロマトグラフ
ィー(移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン 1:1)に
より分離する。
【0089】収量:260mg Rf:0.57 移動相:酢酸エチル/n−ヘキサン
1:1 実施例16:α−N−メチル−γ−N−Z−L−2,4
−ジアミノ酪酸メチル 500mgのα−N−Fmoc−α−N−メチル−γ−
N−Z−L−2,4−ジアミノ酪酸メチルをDMFに溶
解し、この溶液を0.15mlのピペリジンで室温で1
0分間処理する。次に、この混合物を乾燥状態まで蒸発
させ、残留物をCH2Cl2に溶解し、そして有機相を水
で洗浄する。相を分離した後、有機相をNa2SO4上で
乾燥させ、そして乾燥状態まで蒸発させる。精製のため
に、この残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィー
(移動相:CH2Cl2/CH3OH10:1)により分
離する。
【0090】収量:216mg Rf:0.58 移動相:CH2Cl2/CH3OH 1
0:1 実施例17:γ−N−Z−α−N−メチル−α−N−
(チミン−1−イル)アセチル−L−2,4−ジアミノ
酪酸メチル 実施例4の類推で、200mgのγ−Z−α−N−メチ
ル−L−2,4−ジアミノ酪酸メチルを、トリエチルア
ミンの存在下で1−カルボキシメチルチミン、EDC
I、及びHOBtと反応させる。この操作(worki
ng−up)の後得られる残留物を、精製のためにシリ
カゲル上でクロマトグラフィー(移動相:CH2Cl2
CH3OH 10:1)により分離する。
【0091】収量:290mg Rf:0.49 移動相:CH2Cl2/CH3OH 1
0:1 実施例18:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(N6−Z−アデニン−9−イル)アセチル−L−オ
ルニチンメチルエステル 0.8gのN6−Z−カルボキシメチルアデニンを50
mlのDMFに溶解し、そして実施例4の類推で、1.
1gのδ−N−Boc−α−N−メチル−L−オルニチ
ンメチルエステルと反応させる。
【0092】収量:1.53g Rf:0.62 移動相:CH2Cl2/CH3OH 1
0:1 実施例19:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(N6−Z−アデニン−9−イル)アセチル−L−オ
ルニチン 1.53gのδ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(N6−Z−アデニン−9−イル)アセチル−L−オ
ルニチンメチルエステルを50mlのジオキサンに溶解
し、そして実施例5の類推で反応させる。
【0093】収量:0.96g Rf:0.41 移動相:CH2Cl2/CH3OH/H
OAc 80:20:1 実施例20:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(O6−ベンジル−N2−Z−グアニン−9−イル)ア
セチル−L−オルニチンメチルエステル 0.2gのO6−ベンジル−N2−Z−9−カルボキシメ
チルグアニンを5mlのDMFに溶解し、次に1.3当
量(eq.)のδ−N−Boc−α−N−メチル−L−
オルニチンメチルエステル、続いて各1.25当量(e
q.)の塩化ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−
トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウム(BOPC
l)及びHOBt、並びに1.3当量(eq.)のN−
エチルジイソプロピルアミンを加える。この混合物を室
温で3.5時間撹拌した後、溶媒を除く。残っている油
状物を酢酸エチル及び塩化ナトリウム溶液の間で分け
る。有機相を分離して除き、水相を酢酸エチルでもう数
回抽出する。合わせた有機相を0.1N HCl、Na
HCO3の飽和溶液、及びNaCl溶液で洗浄する。硫
酸ナトリウム上で乾燥させた後、残留物が残り、これを
シリカゲル上でクロマトグラフィー(移動相:CH2
2/CH3OH 20:1)により分離する。
【0094】収量:197mg Rf:0.64 移動相:CH2Cl2/CH3OH 1
0:1 実施例21:δ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(O6−ベンジル−N2−Z−グアニン−9−イル)ア
セチル−L−オルニチン 172mgのδ−N−Boc−α−N−メチル−α−N
−(O6−ベンジル−N2−Z−グアニン−9−イル)ア
セチル−L−オルニチンメチルエステルを10mlのジ
オキサンに溶解し、そして実施例5の類推で反応させ
る。
【0095】収量:145mg Rf:0.72 移動相:CH2Cl2/CH3OH
1:1オリゴマー 実施例22:NH2−(T1−T2)6−Lys−NH
2の固相合成 T1=WO第92/20703号に従ったアミノエチル
グリシン−チミンの構築ブロック T2=(例えば、実施例5からの)δ−N−Boc−α
−N−メチル−α−N−(チミン−1−イル)アセチル
−L−オルニチン ABI 431−Aペプチド合成機において利用できる
Boc小規模反応のためのプログラムのわずかに改変し
たものを用いてオリゴマー化を行う。
【0096】32.5mg(0.025mmol)のM
BHA樹脂(被覆物:0.77mmol/g)を最初に
反応容器に添加する。担体をジイソプロピルエチルアミ
ンで中和し、そしてDCMで洗浄する。1mmolのB
oc−Lys(2−クロロ−Z)−OH(0.41g、
Applied Biosystems)及び各場合に
おいて52mgのT2構築ブロックまたは48mgのT
1構築ブロックを、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)中135mg(1.0mmol)のヒドロキシベン
ゾトリアゾールまたはヒドロキシベンゾトリアゾール及
びヒドロキシアザベンゾトリアゾール(Perspec
tive Biosystems)の対応する1:1の
混合物、並びに206mg(1.0mmol)のジシク
ロヘキシルカルボジイミドとの反応により活性化する。
これに関連して、構築ブロックの可溶性を高めるため
に、ヒドロキシ(アザ)ベンゾトリアゾールをNMPと
一緒に、アミノ酸を含んでいるカートリッジに添加す
る。各結合工程の前にトリフルオロ酢酸で処理すること
により、担体に結合した中間体のtert−ブチルオキ
シカルボニル保護基を除去し、次に、担体をジイソプロ
ピルエチルアミンで中和し、そしてDCMで洗浄する。
次に、ポリマー担体上で順次的な結合を行う。最後の結
合後、トリフルオロ酢酸で処理することにより、Boc
保護基を取り除く。乾燥した担体の重さを量ると、4
2.0mgの結合したペプチドを示す。ポリマーをテフ
ロンフラスコ中で4.5mlのHF及び0.5mlのア
ニソールで0℃で2時間処理することにより、担体から
オリゴマーを切断する。HF切断後、吸着しているアニ
ソールを溶解して除くために、残留物を15mlの無水
ジエチルエーテルで4回撹拌する。各場合において15
分後、エーテルを注意深くデカントして除く。次に、オ
リゴマーを60mlの30%酢酸(4 x 15ml、各
場合において15分間)で抽出し、その溶液をD3フリ
ットに通すことによりポリマーから分離し、そして濾過
液を凍結乾燥する。
【0097】38.0mgの粗生成物を得、この生成物
をRP−HPLCによる純粋な状態の調製のために準備
する。以下の用いる溶出系、 溶離剤A:水中0.1%のTFA 溶離剤B:水/アセトニトリル(3/7)中0.1%の
TFA での固定分離媒質として、「Eurosil Bios
elect 300A(5μm)」カラムを用いる。
【0098】勾配を以下のように設定する。
【0099】 勾配(分) 溶離剤A(%) 溶離剤B(%) 0.00 95 05 30.00 40 60 40.00 20 80 45.00 20 80 50.00 95 05 検出は、UV検出器を用いて260nmである。標的物
質の保持時間は21.5分である。
【0100】HPLC後、精製したPNAを凍結乾燥す
る。8.2mg(0.0023mmol;理論的に可能
な量に基づくと9.2%;樹脂に実際に結合した量に基
づくと19.5%)の非常に純粋な生成物の収量を得
る。このPNAを質量分光学(LDI法)により特徴づ
ける。理論上の分子量は3509.5g/molであ
り、3508.6g/molが測定される。
【0101】アニーリング温度の測定 製造業者のApplied Biosystemsの小
規模サイクルを用いて、ABI 380B DNA合成機
でホスホルアミダイト法により、対応する相補的なDN
A鎖(A12)を調製する。
【0102】Perkin Elmer「Lambda
Bio」UV/Vis分光光度計で、製造業者により
特定された「PE−TEMP」法を用いて、アニーリン
グ温度を測定した。
【0103】この目的のために、上記の実施例からの十
分なPNAを700μlの水に溶解し、0.3の吸収を
与える。対応するA12DNA鎖で同じことを行う。次
に、これらの2本の鎖を合わせ、そして水の容量を1.
5mlに増やす。次に、Styropore容器中で合
わせた鎖を95℃で5分間加熱し、次に一晩ゆっくりと
冷却する。続いて、20℃−80℃の温度範囲における
二本鎖の吸収を「PE−TEMP」法を用いて調べる。
そして、得られた吸収曲線の変曲点(一次導関数の最
大)が温度基準で測定されたアニーリング温度に対応す
る。
【0104】この方法を用いる場合、上記の実施例にお
けるDNA−PNAハイブリダイゼーションに対して、
41℃のアニーリング温度を確認することができる。
【0105】DNA一本鎖結合のゲルシフト分析による
例示 実施例23 ポリヌクレオチドキナーゼ及びγ−ATPを用いて10
μlの容量で、1μgの適当な塩基配列のオリゴヌクレ
オチドを既知の方法で5’末端で標識する(Sambr
ook、Fritsch、Maniatis:Mole
cular Cloning、A Laborator
y Manual、Cold Spring Harb
or、1989)。標識後、酵素を変性するためにサン
プルを70℃で10分間加熱し、次に、9μgの非標識
オリゴマーと混合する。所望する量の試験する核酸結合
オリゴマー(1−10μg)を1μlのこの混合物に加
え、そして全部を20μlの容量で22℃(室温)で3
0分間インキュベート(ハイブリダイゼーション)す
る。その後、サンプルを氷上に30分間置く。ハイブリ
ダイズしない標識オリゴマーを同じように処理し、コン
トロールとして用いる。これらのサンプルを1 x トリ
ス/ホウ酸塩/EDTAバッファーを用いた15%ポリ
アクリルアミドゲル上に添加する。ゲル及びバッファー
を冷蔵庫(8℃)で前もって冷やし、そして電気泳動を
55Vで冷蔵庫中で一晩泳動したままにした。電気泳動
後、AGFAフィルムにオートラジオグラフを調製した
(露出時間16時間、図1)。
【0106】図1の説明 1:1μgのP−33標識したポリA、12−mer 2:1μgのP−33標識したポリA、12−mer
+ 1μg(I) 3:1μgのP−33標識したポリ
A、12−mer + 5μg(I) 4:1μgのP−
33標識したポリA、12−mer + 1μg(II)
5:1μgのP−33標識したポリA、12−mer
+ 5μg(II) 6:1μgのP−33標識したポリ
A、12−mer + 10μg(II) 7:1μgのP−33標識したポリA、12−mer
+ 実施例18からの1μg 8:1μgのP−33標識したポリA、12−mer
+ 実施例18からの5μg 9:1μgのP−33標識したポリA、12−mer
+ 実施例18からの10μg (I)=以下の組成の陽性コントロール物質(12−m
er):TE=アミノエチルグリシン−チミジン型、Tp
=4−R−アミノ−L−プロリン−チミジン型、及びT
Y=D−トランス−ピロリジンカルボン酸−チミジン型
であるNH2−(TE−TP−TE−TP−TE−グリシン−
Y2−L−リジン−NH2 (II) 以下の組成の陰性コントロール物質(12−m
er):TB=L−アミノ酪酸−チミジン型であるNH2
−(TE−TE−グリシン−TB4−L−リジン−NH2 結果 図1におけるレーン1は、移動していない誘導体の位置
を示す。レーン2及び3は、確かに移動する化合物での
滴定を示す。レーン4−6は、移動しない化合物での滴
定である。レーン7−9は、実施例18からの新規化合
物の明らかな移動を示す。
【0107】二本鎖プラスミドDNAにおける鎖置換の
例示 実施例24 実施例18からのPNA型によるDNA二本鎖置換を実
験的に例示するための試験を以下に記述する。DNA二
本鎖置換のこの特性は、核酸塩基のリボースリン酸結
合、リボースメチルホスホン酸塩結合、及びリボースモ
ノチオリン酸塩結合、並びに他の核酸様バックボーン型
で達成されることはできず、従って、実施例18からの
PNA型の特異的な生物学的活性を構成する。
【0108】この実施例において用いるプラスミドDN
Aは、DNA二本鎖置換を例示するためのモデル基質で
ある。調べる実施例18からのPNAに相補的な核酸塩
基配列を有する適当な標的配列を含む他のプラスミド
を、同じようにこの試験のために用いることができる。
このことは、実施例18からのPNA型に相補的な、疾
病を決定する遺伝子からの核酸塩基配列にこのPNA型
が結合し、それによりその遺伝子を不活性化することが
できると結論することを可能にする。
【0109】この実施例において、4880塩基対の長
さで、そして1150塩基対離れた間隔で少なくとも9
個の連続するアデニンヌクレオチドを有する2つのポリ
アデニン配列領域を含む二本鎖の環状プラスミドDNA
を、ここに記述する試験において用いる。
【0110】平行して調製し、(1−8)と示す8個の
サンプルは、各々、14μlのH2O中0.5μgの非
切断プラスミドDNAを含んだ。各場合において1.0
μgの試験物質を含んでいる1.0μlの溶液を、サン
プル2−8の各々に加えた。サンプル2(図2参照)
は、1.0μgの実施例18からのPNA型を含んだ。
サンプル8は、陽性コントロールとして10merの2
−アミノエチルグリシン−チミンPNA型を含んだ。図
2に示す試験設定の全ての他のサンプル(1、3−7)
は、他の試験物質を含んだ。サンプル1は、陰性コント
ロールとして使用した。
【0111】きつく閉じたエッペンドルフ反応チューブ
中で、これらのサンプルを37℃で45分間インキュベ
ートした。次に、全てのサンプルに4μlのバッファー
(250mM酢酸Na、1M NaCl、2.5%グリ
セロール、5mM ZnCl2、pH 4.4)、及び各
場合において10U/mlの活性を有する1.0μlの
(Boehringer Mannheimからの)ア
スペルギルス・オリザエ(Aspergillus o
ryzae)S1ヌクレアーゼを加えた。30℃で15
分のインキュベーション後、これらのサンプルを氷上に
置き、そして1μlの0.5M EDTA及び3μlの
ローディングバッファー(50%グリセロール、40m
Mトリス−HCl中0.25%のブロモフェノールブル
ー、20mM酢酸ナトリウム、1mM EDTA、pH
=7.2)を加え、次に、これらのサンプルを遅滞する
ことなく1.2%アガロースゲル上で電気泳動的に分
け、そして臭化エチジウムで染色後、トランスイルミネ
ーター上で254nmのUV光で、分子量標準(GIB
CO−BRLからの1kbラダー。D−76339Eg
genstein、図2におけるサンプル9)との比較
により、ゲル中に得られたプラスミドフラグメントの大
きさを決定する。
【0112】これらの条件下で、1.3 x 105Mの
濃度を有するサンプル2中の実施例18からのPNA型
が、4880塩基対より大きい見かけの分子量を有する
コイル状の環状プラスミドに結合し(図2における上の
バンドを参照)、二本鎖置換をもたらすことが見いださ
れた。大きさ4880塩基対(直鎖状化)、3730塩
基対、及び1150塩基対(これらの条件下で、後者の
フラグメントは図2においてほどんど見えない)のDN
Aフラグメントが、S1ヌクレアーゼ反応により形成さ
れる。これらの特異的に形成されたDNAフラグメント
は、実施例18からのPNA型の二本鎖DNAに対する
配列選択的結合を示す。類似した反応結果が、陽性コン
トロール、2−アミノエチルグリシル−PNA型を有す
るサンプル8において得られた(図2)。2−アミノエ
チルグリシル−PNAは、配列選択的なDNA二本鎖置
換をもたらすことが文献において示されている(Van
dim Demidov等、Nucelic Acid
s Research 21、2103(199
3))。
【0113】(Boehringer Mannhei
mからの)酵素XbaIでの制限酵素消化により直鎖状
にしたプラスミドDNAを環状の未消化プラスミドDN
Aの代わりにサンプルに加える、修正した試験設定を用
いてもまた、長さ3730及び1150のDNAフラグ
メントを試験混合物2及び8において生じ、用いたPN
A型の配列特異的結合によりこの現象を説明することが
できる。
【0114】実施例18からのPNA型によるDNA二
本鎖置換をさらに、水の代わりに5mMトリスHCl、
1mM MgCl2、10mM NaCl、pH 7.0を
用いて、比較的高塩濃度の存在下での二本鎖プラスミド
DNAについても示した。
【0115】この一連の試験により、実施例18からの
PNA型の二本鎖DNAに対する配列選択的な結合、及
びそれから生じる一本鎖DNAのS1ヌクレアーゼ消化
による検出を示すことが可能であった。
【0116】図2の説明 臭化エチジウムで染色し、試験混合物(上を参照)を含
むアガロースゲルの写真。この電気泳動ゲルにより、S
1ヌクレアーゼの存在下で、プラスミドDNA上に実施
例18からのPNA型によりもたらされた二本鎖置換か
ら生じたDNAフラグメントを示す。電気泳動レーン1
−9は、以下のサンプル及び試験混合物を含む。
【0117】1−8:0.5μgの未消化プラスミドD
NA(各試験混合物に対して同一である基質)及び10
UのS1ヌクレアーゼ。
【0118】1: 陰性コントロール;加えた試験物
質はいかなる二本鎖置換ももたらさない。
【0119】2: 1.0μgの実施例18からのP
NA型の添加。
【0120】3−7:実施例18からのPNA型に対応
せず、そしていかなる二本鎖置換も生じない他の試験物
質の添加。
【0121】8: 陽性コントロールとしての1.0
μgの2−アミノエチルグリシル−PNAの添加は、実
施例18からのPNA型を含んでいる混合物2における
試験物質と同じように、3730塩基対でのフラグメン
トの出現により二本鎖置換の例示をもたらす。
【0122】9: 分子量標準(GIBCO−BRL
からの1kbラダー) 本発明の主要な態様を以下に挙げる。
【0123】1.一般式(I)
【0124】
【化7】
【0125】式中、Aは、−CO−、−CHR−または
−CRR’−を表し、Bは、チミン、ウラシル、シトシ
ン、アデニン、グアニンもしくはヒポキサンチン、また
は化学修飾によりこれらから誘導される誘導体のような
全ての天然または非天然の核酸塩基、あるいはアセチ
ル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベン
ゾイル、フェニルアセチル、ベンジルオキシカルボニ
ル、tert−ブチルオキシカルボニル、アリルオキシ
カルボニル、(9−フルオレニル)メトキシカルボニル
のような保護基、またはペプチド化学及び核酸化学にお
いて通例である他の保護基により、場合によってはアミ
ノ基において置換されたこれらのハロゲン化前駆物質を
表し、Cは、Cが一様にSまたはR配置にあることがで
きる−CH−または−CR−を表し、Dは、−NH−、
−NR−、−CH2−、−CHR−または−CRR’−
を表し、Eは、−NH−、−NR−、−CH2−、−C
HR−、−CRR’−、−O−または−S−を表し、A
及びEは、アルキル鎖[(−CH2n−、式中、nは
0、1または2である]を介して互いに連結されること
ができ、Fは、−CH2−、−CO−、−SO2−、−S
O−または−CS−を表し、Gは、−NH−、−NR
−、−O−または−S−を表し、Hは、結合−CH2
CH2−または−CR12−、式中、R1は、水素または
メチルを表し、そしてR2は、水素または場合によって
はアミノもしくはヒドロキシルにより置換されるC1
4−アルキルを表し、あるいはメルカプトメチル、メ
チルチオエチル、カルボキシメチル、カルボキシエチ
ル、カルバモイルメチル、カルバモイルエチルまたはグ
アニジノプロピルを表し、あるいは場合によってはアミ
ノ、ニトロ、ハロゲン、ヒドロキシルまたはメトキシに
より置換されるフェニルまたはベンジルを表し、あるい
はナフチルメチル、インドリルメチル、イミダゾリルメ
チル、トリアゾリルメチルまたはピリジルメチルを表
し、その際に官能基が場合によっては保護され、そして
基−CR12−が立体化学的にL形またはD形に一様に
配置されることができる、を表し、G及びHは、アルキ
ル鎖[(−CH2n−、式中、nは3または4である]
を介して互いに連結されることができ、Lは、pが0、
1もしくは2である(−CH2p−、−CHR−または
−CRR’−を表し、Mは、−CH2−、−CO−、−
SO2−、−SO−または−CS−を表し、Qは、N
H、O、SまたはR3がC1−C8−アルキル、C2−C8
−アルケニル、フェニル、ピリジル、ベンジルもしくは
ナフチルメチルを表すNR3を表し、Kは、水素、キャ
リヤー系、可溶性を媒介する基または天然もしくは非天
然のアミノ酸(C−連結したアミノ酸)のアシル基を表
し、Tは、ヒドロキシル、キャリヤー系、可溶性を媒介
する基またはアミドで(N−)連結した天然もしくは非
天然のアミノ酸を表し、R及びR’は、各場合において
互いに独立して、OH、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチルもしくはtert−ブチル、ベンジル、α−ナフ
チルメチル、もしくはβ−ナフチルメチルのようなアラ
ルキル、または場合によってはメチル、ハロゲンもしく
はNO2により置換される、フェニル、2−ピリジルも
しくは4−ピリジルのようなアリールもしくはヘタリー
ルを表し、rは、0または1を表し、そしてsは、1か
ら30までの値を表す、の化合物。
【0126】2.式中、Aが、−CO−、−CHR−ま
たは−CRR’−を表し、Bが、チミン、ウラシル、シ
トシン、アデニン、グアニンもしくはヒポキサンチンの
ような全ての天然の核酸塩基、またはアセチル、トリフ
ルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベンゾイル、フ
ェニルアセチル、ベンジルオキシカルボニル、tert
−ブチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、
(9−フルオレニル)メトキシカルボニルのような保護
基、またはペプチド化学及び核酸化学において通例であ
る他の保護基により、場合によってはアミノ基において
置換されるこれらのハロゲン化前駆物質を表し、Cが、
Cが一様にSまたはR配置にあることができる−CH−
または−CR−を表し、Dが、−NH−、−NR−、−
CH2−、−CHR−または−CRR’−を表し、E
が、−NH−、−NR−、−CH2−、−CHR−、−
CRR’−または−O−を表し、A及びEが、アルキル
鎖[(−CH2n−、式中、nが0、1または2であ
る]を介して互いに連結されることができ、Fが、−C
2−、−CO−または−CS−を表し、Gが、−NH
−、−NR−または−O−を表し、Hが、結合−CH2
−CH2−または−CR12−、式中、R1が、水素また
はメチルを表し、そしてR2が、水素、メチル、イソプ
ロピル、イソブチル、sec−ブチル、ヒドロキシメチ
ル、1−ヒドロキシエチル、メルカプトメチル、2−メ
チルチオエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチ
ル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、カルバ
モイルメチル、2−カルバモイルエチル、3−グアニジ
ノプロピル、フェニル、ベンジル、4−ヒドロキシベン
ジル、4−メトキシベンジル、2−ニトロベンジル、3
−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、2−アミノベ
ンジル、3−アミノベンジル、4−アミノベンジル、
3,4−ジクロロベンジル、4−ヨードベンジル、α−
ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、3−インドリル
メチル、4−イミダゾリルメチル、1,2,3−トリア
ゾール−1−イル−メチル、1,2,4−トリアゾール
−1−イル−メチル、2−ピリジルメチルまたは4−ピ
リジルメチルを表し、その際に官能基が場合によっては
保護され、そして基−CR12−が立体化学的にL形ま
たはD形に一様に配置される、を表し、G及びHが、ア
ルキル鎖[(−CH2n−、式中、nが3または4であ
る]を介して互いに連結されることができ、Lが、pが
0、1もしくは2である(−CH2p−、−CHR−ま
たは−CRR’−を表し、Mが、−CH2−、−CO−
または−CS−を表し、Qが、NH、OまたはR3がC1
−C4−アルキル、C2−C4−アルケニル、フェニル、
2−ピリジル、4−ピリジル、ベンジル、α−ナフチル
メチルもしくはβ−ナフチルメチルを表すNR3を表
し、Kが、水素、キャリヤー系、可溶性を媒介する基ま
たは天然もしくは非天然のアミノ酸(C−連結したアミ
ノ酸)のアシル基を表し、Tが、ヒドロキシル、キャリ
ヤー系、可溶性を媒介する基またはアミドで(N−)連
結した天然もしくは非天然のアミノ酸を表し、R及び
R’が、各場合において互いに独立して、OH、メチ
ル、エチル、n−プロピルもしくはn−ブチル、ベンジ
ルまたは場合によってはメチル、フッ素、塩素、臭素も
しくはNO2により置換されるフェニルを表し、rが、
0または1を表し、そしてsが、1から20までの値を
表す、前記1に記載の一般式(I)の化合物。
【0127】3.式中、Aが、−CO−、−CHR−ま
たは−CRR’−を表し、Bが、チミン、ウラシル、シ
トシン、アデニン、グアニンもしくはヒポキサンチンの
ような全ての天然の核酸塩基、またはアセチル、トリフ
ルオロアセチル、トリクロロアセチル、ベンゾイル、フ
ェニルアセチル、ベンジルオキシカルボニル、tert
−ブチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、
(9−フルオレニル)メトキシカルボニルのような保護
基、もしくはペプチド化学及び核酸化学において通例で
ある他の保護基により、場合によってはアミノ基におい
て置換されるこれらのハロゲン化前駆物質を表し、C
が、Cが一様にSまたはR配置にあることができる−C
H−または−CR−を表し、Dが、−NH−、−N(C
3)−、−CH2−、−CHR−または−CRR’−を
表し、Eが、−NH−、−NR−、−CH2−または−
CHR−を表し、Fが、−CH2−、−CO−または−
CS−を表し、Gが、−NH−または−N(CH3)−
を表し、Hが、結合−CH2−CH2−または−CR12
−、式中、R1が、水素またはメチルを表し、そしてR2
が、水素、メチル、イソプロピル、イソブチル、sec
−ブチル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、
メルカプトメチル、2−メチルチオエチル、3−アミノ
プロピル、4−アミノブチル、カルボキシメチル、2−
カルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモ
イルエチル、3−グアニジノプロピル、フェニル、ベン
ジルまたは4−ヒドロキシベンジルを表し、その際に官
能基が場合によっては保護され、そして基−CR12
が立体化学的にL形またはD形に一様に配置される、を
表し、Lが、pが0、1もしくは2である(−CH2p
−、−CHR−または−CRR’−を表し、Mが、−C
2−、−CO−または−CS−を表し、Qが、NH、
OまたはR3がメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、ビニル、アリル、フェニル、2−ピリ
ジル、4−ピリジル、ベンジル、α−ナフチルメチルも
しくはβ−ナフチルメチルを表すNR3を表し、Kが、
水素、キャリヤー系、可溶性を媒介する基または天然も
しくは非天然のアミノ酸(C−連結したアミノ酸)のア
シル基を表し、Tが、ヒドロキシル、キャリヤー系、可
溶性を媒介する基またはアミドで(N−)連結した天然
もしくは非天然のアミノ酸を表し、R及びR’が、各場
合において互いに独立して、OH、メチルまたはベンジ
ルを表し、rが、0または1を表し、そしてsが、2か
ら15までの値を表す、前記1に記載の一般式(I)の
化合物。
【0128】4.前記1ないし3に記載の一つまたはそ
れより多い化合物を含んでいる医薬。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例23で行ったポリアクリルアミドゲル電
気泳動の結果を表すオートラジオグラフを示す図に代わ
る写真である。
【図2】実施例24で行った電気泳動(臭化エチジウム
染色)の結果を示す図に代わる写真である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 473/32 C07K 1/00 C07K 1/00 A61K 37/02 C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA (72)発明者 アクセル・クレチユマー ドイツ51429ベルギツシユグラートバツ ハ・リヒヤルト−ツエルナー−シユトラー セ32 (72)発明者 クリストフ・シユベムラー ドイツ42799ライヒリンゲン・アムクロス ター59 (72)発明者 ウド・シユトロプ ドイツ42781ハーン・ズイトベルトウスベ ーク8

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 式中、 Aは、−CO−、−CHR−または−CRR’−を表
    し、 Bは、チミン、ウラシル、シトシン、アデニン、グアニ
    ンもしくはヒポキサンチン、または化学修飾によりこれ
    らから誘導される誘導体のような全ての天然または非天
    然の核酸塩基、あるいはアセチル、トリフルオロアセチ
    ル、トリクロロアセチル、ベンゾイル、フェニルアセチ
    ル、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブチルオキ
    シカルボニル、アリルオキシカルボニル、(9−フルオ
    レニル)メトキシカルボニルのような保護基またはペプ
    チド化学及び核酸化学において通例である他の保護基に
    より、場合によってはアミノ基において置換されたこれ
    らのハロゲン化前駆体を表し、 Cは、Cが一様にSまたはR配置にあることができる−
    CH−または−CR−を表し、 Dは、−NH−、−NR−、−CH2−、−CHR−ま
    たは−CRR’−を表し、 Eは、−NH−、−NR−、−CH2−、−CHR−、
    −CRR’−、−O−または−S−を表し、 A及びEは、アルキル鎖[(−CH2n−、式中、nは
    0、1または2である]を介して互いに連結されること
    ができ、 Fは、−CH2−、−CO−、−SO2−、−SO−また
    は−CS−を表し、 Gは、−NH−、−NR−、−O−または−S−を表
    し、 Hは、結合−CH2−CH2−または−CR12−、式
    中、 R1は、水素またはメチルを表し、そして、 R2は、水素または場合によってはアミノもしくはヒド
    ロキシルにより置換されるC1−C4−アルキルを表し、
    あるいはメルカプトメチル、メチルチオエチル、カルボ
    キシメチル、カルボキシエチル、カルバモイルメチル、
    カルバモイルエチルまたはグアニジノプロピルを表し、
    あるいは場合によってアミノ、ニトロ、ハロゲン、ヒド
    ロキシルまたはメトキシにより置換されるフェニルまた
    はベンジルを表し、あるいはナフチルメチル、インドリ
    ルメチル、イミダゾリルメチル、トリアゾリルメチルま
    たはピリジルメチルを表し、 その際に官能基が場合によっては保護され、そして基−
    CR12−が立体化学的にL形またはD形に一様に配置
    されることができる、を表し、 G及びHは、アルキル鎖[(−CH2n−、式中、nは
    3または4である]を介して互いに連結されることがで
    き、 Lは、pが0、1もしくは2である(−CH2p−、−
    CHR−または−CRR’−を表し、 Mは、−CH2−、−CO−、−SO2−、−SO−また
    は−CS−を表し、 Qは、NH、O、SまたはR3がC1−C8−アルキル、
    2−C8−アルケニル、フェニル、ピリジル、ベンジル
    もしくはナフチルメチルを表すNR3を表し、 Kは、水素、キャリヤー系、可溶性を媒介する基または
    天然もしくは非天然のアミノ酸(C−連結したアミノ
    酸)のアシル基を表し、 Tは、ヒドロキシル、キャリヤー系、可溶性を媒介する
    基またはアミドで(N−)連結した天然もしくは非天然
    のアミノ酸を表し、 R及びR’は、各場合において、互いに独立して、O
    H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
    −ブチル、イソブチル、sec−ブチル、もしくはte
    rt−ブチル、ベンジル、α−ナフチルメチルもしくは
    β−ナフチルメチルのようなアラルキル、または場合に
    よってはメチル、ハロゲンもしくはNO2により置換さ
    れる、フェニル、2−ピリジルもしくは4−ピリジルの
    ようなアリールもしくはヘタリールを表し、 rは、0または1を表し、そしてsは、1から30まで
    の値を表す、の化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の1種以上の化合物を含有
    する医薬。
JP9181890A 1996-06-27 1997-06-24 核酸結合オリゴマー Pending JPH1087634A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19625782 1996-06-27
DE19635064.6 1996-08-30
DE19625782.4 1996-08-30
DE19635064A DE19635064A1 (de) 1996-06-27 1996-08-30 Nukleinsäure-bindende Oligomere

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1087634A true JPH1087634A (ja) 1998-04-07

Family

ID=26026992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9181890A Pending JPH1087634A (ja) 1996-06-27 1997-06-24 核酸結合オリゴマー

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0816379A3 (ja)
JP (1) JPH1087634A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6054568A (en) * 1998-01-16 2000-04-25 The Perkin-Elmer Corporation Nucleobase oligomers
ITMI991516A1 (it) 1999-07-09 2001-01-09 Ausimont Spa Sintesi dei copolimeri peralogenati termoprocesabili del clorotrifluoroetilene

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992012129A1 (en) * 1991-01-10 1992-07-23 Santen Pharmaceutical Co., Ltd. Cyclic compound
DE4427980A1 (de) * 1994-08-08 1996-02-15 Bayer Ag Nukleinsäuren-bindende Oligomere für Therapie und Diagnostik

Also Published As

Publication number Publication date
EP0816379A2 (de) 1998-01-07
EP0816379A3 (de) 1998-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5623049A (en) Nucleic acid-binding oligomers possessing N-branching for therapy and diagnostics
EP0773950B1 (en) Linked peptide nucleic acids
US5786461A (en) Peptide nucleic acids having amino acid side chains
US5714331A (en) Peptide nucleic acids having enhanced binding affinity, sequence specificity and solubility
US5766855A (en) Peptide nucleic acids having enhanced binding affinity and sequence specificity
US6228982B1 (en) Double-stranded peptide nucleic acids
JP2758988B2 (ja) ペプチド核酸
JP3273135B2 (ja) 新規ペプチド核酸
JP3306073B2 (ja) 増加した結合親和性、配列特異性および溶解性を有するペプチド核酸
US6414112B1 (en) Peptide nucleic acids having 2,6-diaminopurine nucleobases
US6441130B1 (en) Linked peptide nucleic acids
US5849893A (en) Nucleic acid-binding oligomers possessing C-branching for therapy and diagnostics
De Cola et al. Carboxyalkyl peptoid PNAs: synthesis and hybridization properties
JP2001500387A (ja) ペプチド核酸のモノマー及びオリゴマー
US6713602B1 (en) Synthetic procedures for peptide nucleic acids
US5955571A (en) Nucleic acid-binding oligomers for therapy and diagnosis
JPH1087634A (ja) 核酸結合オリゴマー
US6710164B1 (en) Peptide nucleic acids having enhanced binding affinity, sequence specificity and solubility
US6872809B2 (en) Nucleoside derivatives
US20030105286A1 (en) Linked peptide nucleic acids
DE19635064A1 (de) Nukleinsäure-bindende Oligomere