JPH1087500A - ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドまたはその塩を有効成分とする腫瘍治療剤 - Google Patents

ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドまたはその塩を有効成分とする腫瘍治療剤

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JPH1087500A
JPH1087500A JP9191107A JP19110797A JPH1087500A JP H1087500 A JPH1087500 A JP H1087500A JP 9191107 A JP9191107 A JP 9191107A JP 19110797 A JP19110797 A JP 19110797A JP H1087500 A JPH1087500 A JP H1087500A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 結腸癌、肺癌、黒色肉腫、腎臓癌乳房癌等の
治療に有効な腫瘍治療剤を提供する。 【解決手段】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドまた
はその塩を有効成分とする腫瘍治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ(ヘキサメチ
レン)ビグアニド(以下ではPHMBと略称する)また
はその塩を有効成分とする腫瘍治療剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】PHMBが殺菌性と防かび性を有するこ
とは知られている(たとえば英国特許1,202,49
5号参照)。PHMBは例えば溶液または噴霧液状で使
用され、食品工業では室内や機械器具の清浄殺菌に、水
泳プ−ルでは藻やバクテリアの成育阻止に使用される。
ドイツ特許公報DE−OS3,537,627から、少
量のポリエチレングリコールを含む分子量1,700 から2,
500 のPHMBが、傷の局所殺菌剤として用いられるこ
とは公知である。このドイツ特許公報DE−OSによれ
ばPHMBの市販品としては、たとえばICI社のVa
ntocilIB(登録商標)がある。
【0003】ヨ−ロッパ特許EP0450,117に
は、殺菌作用のある局部外傷処理剤としてのリンゲル液
とその応用が記載され、この乳酸フリーのリンゲル液
は、PHMB塩酸塩20重量%及び100 ml当たり1gのポ
リエチレングリコール(分子量約4,000 ,以下でPEG
と略称する)を含む溶液を0.1 %〜0.2 %含有するもの
である。PHMBとしては、同じくVantocilI
Bが適当であると記載されている。Lavasept
(登録商標)は傷薬として知られている。これはLav
aseptの濃度がPHMB20重量%とポリエチレング
リコール4,000 の1重量%水溶液であり、このPHMB
は市販品のVantocilIBである。USP4,7
58,591には、PHMBまたはその水溶性塩の微生
物、真菌に有効に作用するものは、PHMB0.000001〜
0.0003重量%を含む水溶液であり、コンタクトレンズ、
眼科検眼具や皮膚腫瘍に使用されることが記載されてい
る。GBPS1,432,345から、目とコンタクト
レンズの結合部に使用する組成は、少なくとも角膜受容
ビグアニドポリマーを含むことが知られている。腫瘍は
前記のように最も多い病気に属し、種々の効能をもつ多
くの薬剤が提案されている。新しい抗腫瘍剤の合成と開
発並びにすでに公知の物質から抗腫瘍性物質をスクリー
ニングすることが今日の癌研究の主たる課題である。前
記のように、腫瘍ないし腫瘍疾患に有効に使用できる薬
剤は大きな需要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
はとくに局部的に場合によっては全身的に投与でき、腫
瘍に高度に有効な、腫瘍の周囲の組織を破壊しない腫瘍
疾患に有効で速く治癒する薬剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、意外にも本
発明により局部的に場合によっては全身的に投与でき、
腫瘍に高度に有効なPHMBまたはその塩を使用するこ
とによって解決できることが見いだされた。本発明はP
HMBまたはその塩を有効成分とする腫瘍治療剤を要旨
とする。PHMBは、種々の腫瘍種の増殖を抑制するこ
とができる。さらに本発明によりPHMBが、意外にも
特定の腫瘍タイプ、とくに結腸腫瘍に選択的に作用する
ことがわかった。PHMBに対して感受性の高い腫瘍
(即ちPHMBが有効な腫瘍)のなかには他の公知の抗
腫瘍剤[たとえばEur J Cancer Clin. Oncol, 1987,12
3;937-948;Fiebig,Berger,(eds.)Immunodeficient Mice
in Oncology,Contrib.Basel,Karger,1992,Vol 42,321-
351:Med.Welt 1984;35:52-58,81-86 参照] に対して高
い抵抗性を示すものがある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、PHMBは平均
分子量が15,000以下のものが優れている。とくに好まし
いPHMBは、平均分子量が1,000 から8,000 とくに平
均分子量1,700 〜5,000 、たとえば平均分子量2,600 、
2,800 、3,500 、4,000 または4,500のPHMBであ
る。平均分子量の測定はビスコシメター法で行われる。
本発明で使用されるPHMBの製造は、公知の方法で行
われる。たとえばDE−PS1,620,938または
GBPS1,202,495に開示された方法で行われ
る。この方法で得られたPHMBは、望ましくない不純
物を、たとえば透析、モレキュラシーブ、HPLC,ゲ
ル浸透クロマトグラフィー(GPC)などの公知の方法
で分離できる。これに関連してPCT/EP94/01
587が参考となる。本発明においては市販のPHM
B、たとえばVantocilIB、Cosmocil
CQまたはArlagardEや他の市販品から前記方
法で望ましくない有害成分を分離して使用する。
【0007】本発明において使用するPHMBは、遊離
体または塩酸塩のような水溶性塩が使用可能であり、10
0 %濃度の粉末(たとえば凍結乾燥品)または水溶液で
ある。これは濃度がたとえば2〜40重量%、好ましくは
3〜30重量%、とくに好ましくは4〜20重量%たとえば
4重量%、4.5 重量%、 5重量%、6重量%の水溶液
(濃度として)が使用される。本発明におけるPHMB
の塩は、たとえば、塩酸塩のような水溶性塩である。本
発明で腫瘍または腫瘍疾患に使用するPHMBまたはP
HMBの水溶液濃度は、その使用目的によって異なる。
適当な濃度は、一般に0.0001ないし1重量%、好ましく
は0.0005〜0.1 重量%、さらに好ましくは0.001 〜0.04
重量%、たとえば0.01〜0.03重量%(純PHMBベース
で)である。本発明で用いるPHMBは、たとえばPE
Gのような表面張力抑制剤とともに用いることができ
る。好ましくは分子量が1,500 〜6,000 で、とくに分子
量4,000 のPEGは、BASF社から市販されているL
utorol(登録商標)が好適である。PHMB/表
面張力抑制剤の比は6:1〜24:1好ましくは12:
1〜22:1とくに20:1である。
【0008】本発明の腫瘍治療剤は局部的または全身的
に、たとえば経口、直腸、膣または腸管外投与、好まし
くは局部的に投与される。本発明の腫瘍治療剤の剤形
は、意図する治療方針によって、たとえば水溶液(場合
によっては乳酸フリーのリンゲル液または食塩溶液、と
くに乳酸フリーのリンゲル液)、エマルジョン、サスペ
ンジョン、ゲル、軟膏、パスタ、クリーム、糖衣錠また
は錠剤として使用される。また対象とする腫瘍の種類に
よってたとえば、黒芽細胞腫のような皮膚癌には腫瘍内
注射液、ゲル、軟膏、パスタが;腹腔内への転移癌(結
腸癌)の腹腔内洗浄用液、結腸洗浄用液 、尿道洗浄用
溶液などの投与態様;選択的に腸に作用する耐胃酸性の
糖衣錠のような投与態様;選択的に胃に作用する投与態
様などが可能である。これらの用途に調製したPHMB
には(PCT/EP94/01587に記載)低分子部
分を除去した平均分子量2,900 〜15,000のものがある。
これらの投与剤には必要に応じて補助剤および添加剤を
添加することができる。本発明の腫瘍治療剤のヒトおよ
び動物への適用では、とくにヒトの場合に効果的であ
る。
【0009】
【実施例】次に、本発明を実施例をあげて説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0010】(実施例1)平均分子量2,800 のPHM
B、分子量4,000 のPEG(LutrolE 4,000 BASF製)お
よび水を混合して下記組成の溶液を調製した。 PHMB 20重量% PEG 1重量% 水 79重量% 調製した相当する濃度の液を腫瘍の治療に用いた。PH
MB塩酸塩としては、市販のPHMB製剤であるVan
tocilIB,CosmocilCQおよびArla
gardEが使用された。VantocilIB、Co
smocilCQおよびArlagardEは、PHM
B塩酸塩を有効成分として20重量%含む水溶液であ
る。
【0011】(実施例2)実施例1のPHMB塩酸塩の
代わりに、相当するPHMBを使用した以外は実施例1
と同じ方法を繰り返した。
【0012】(実施例3) PHMB塩酸塩(平均分子量2,800 )の抗腫瘍性試験 この試験は、実施例1の溶液を使用して次のように行っ
た。試験は、表1に示す各腫瘍について行った。腫瘍の
性質は文献 [たとえばBerger et al.:Establishment an
d Characterization of Human Tumor Xenografts in th
ymusaplastic nude mice. In: Fiebig,Berger(eds.) Im
munodeficient Mice in Oncology.Contrib.Oncol.,Base
l,Karger,1992;Vol.42,S. 97-97 und Fiebig,Berger(e
ds.) Immunodeficient Mice in Oncology,Contrib.Onco
l.,Basel,Karger,1992,Vol.42,S. 148-151] を参考にし
【0013】
【表1】
【0014】各タイプの腫瘍細胞種片に対するPHMB
の試験管内活性は、次の文献記載の2層式ソフト寒天培
養システムによって測定された。Fiebig et al.[Eur J
Cancer Clin. Oncol. 1987,123:937-938;Fiebig,Berge
r,(eds.)Immunodeficient Mice in Oncology, Contrib.
Oncol.Basel,Karger,1992,Vol 42,321-351:Med. Welt 1
984;35:52-58,81-86]modifizierten Protokoll des Zwe
i-Lagen-Weichagar-Kulturverfahrens(two-layer-soft
agar culture system) nach Hamburger und Salmon(Sci
ence 197:461-463,1977)]
【0015】以下個々の試験について述べる。固体の腫
瘍物質をストマッヘル内で注意深く機械的に細分し0.05
%コラゲナーゼ、0.07%DNAseと0.1 %ヒアルロニ
ダーゼからなる酵素カクテルで37℃で30分培養した。つ
いで細胞を細胞培養培地中で2回成長させ200 μmと50
μmのフイルターを通過させた。細胞の生死の判定は、
トリパンブルー染色法によって行った(生きた細胞は着
色しない)。腫瘍細胞の懸濁液を牛の胎児の血清20%と
寒天 0.7%のIscove培地 0.2mlを含むボトム層を
介して24個のくぼみをもつマルチ力価プレートに注入し
た。寒天0.4 %の同じ培地0.2 mlに20,000から200,000
個の細胞を添加し、この懸濁液をボトム層上に注入し
た。僅かの寒天成分によって腫瘍コロニーの3次元的成
長が可能な海綿状構造の培地が得られた。検体は0.2 ml
の細胞培地で種々の濃度でブランクテストと共に3回連
続試験(ドラッグオーバレイ法)した。培養は飽和湿度
の大気中で、7%CO2 ,37℃、6〜18日間行つた。
【0016】腫瘍コロニー成長の測定は、活性物質のな
いコントロールバッチ内で転回顕微鏡により行った。培
養の継続により成長した試験管内のコロニーは直径50μ
m を超えた。コロニー成長が最大になった時点でマルチ
力価プレートを自動映像分析機(Bausch und Lomb Omun
icom FAS 1V ) で評価した。造影を良くするため、コロ
ニーは評価する24時間前にテトラゾリウムコロライドで
染色した。
【0017】(検体の試験培養方法)PHMB塩酸塩(
平均分子量2,800)を、10、30、100 、300 および1,000
μg/mlの各段階ごとに試験した。培養時間は細胞増殖
時間毎に5〜18日であった。検体を培地で3倍希釈し、
これをトップ層としてマルチ 力価プレートのクボミに注入
した。こうしてボトム層と腫瘍細胞層において拡散され
検体の濃度を所望のものとした。検体を含まないコント
ロールバッチでは、各試験とも急速に腫瘍細胞が増殖し
た。対照試験製剤5−FUのバッチは急速に陽性コント
ロールとなった。検体に対する効果を計算するために、
各種腫瘍細胞の生存細胞数を百分率で表した。検体処理
バッチのコロニー数Tとコントロールバッチ(検体非処
理)のコロニー数Cとの間の次式が使用される。 T/C=[コロニー数(処理コントロール)/コロニー数(非処理コントロ
ール)]×100 テストは次の基準が満たされたとき完全に評価できる。 a)コントロールバッチ内のコロニー数のうち直径50μm
以上のものが20より大、 b)コントロールバッチ内の最初の1日当りコロニー数が
0であるかまたは、最終のコロニー数の30%が2より
大、 c)コントロール群の変動率が50%未満、 d)対照試験製剤5−FUの投与量 1,000μg /mlの時の
各種腫瘍細胞の生存率が非処理コントロールの各種腫瘍
細胞の生存率の30%より小さい。
【0018】(試験結果)PHMB 300μg /ml濃度
で、供試17例中13例で、コロニー成長を非処理コントロ
ールの30%未満にまで抑止し、PHMB 100μg /mlの
濃度で、供試例中の5例で非処理コントロールの30%ま
で抑制された。結果は表2および図1のグラフに示す。
表2のIC70値とは、70%のコロニーが消滅するPHM
B濃度(μg/ml)である。最も感受性の高い腫瘍は、
結腸癌CXF280,CXF609およびCXFHT2
9X,肺癌LXFS650、黒色肉腫MEFX989、
腎臓癌RXF486およびRXF1220、および乳房
癌MCF7であった。
【0019】表2に種々の腫瘍の成育に対するPHMB
の効果をIC70値で示した。
【表2】
【0020】結腸癌CXF280及びCXF609、肺
癌LXFS650はPHMBに対して他の感受性の高い
腫瘍タイプよりも更に一桁高い感受性を示した。3番目
の結腸癌CXFHT29XがPHMBに対して最も高い
感受性を示した。
【0021】(実施例4)平均分子量 2,800のPHMB
の坑腫瘍性試験、実施例2で調製したのと同じ溶液を使
用して実施例3の方法により実施した。この試験結果は
実施例3の結果と同等である。 (実施例5)ポリエチレングリコール(分子量 4,000)
の代りに水を使用した以外は実施例1と全く同様の方法
で実施した。溶液の組成は下記の通りであった。この溶
液は実施例3と全く同じ方法で試験され、この結果は実
施例3の結果と同等である。 PHMB塩酸塩(平均分子量 2,800) 20重量% 水 80重量% (実施例6)PHMB塩酸塩の代りに相当するPHMB
が使用された以外は全く実施例5と同じ方法で試験を実
施した。
【0022】(実施例7)PHMBの平均分子量を 3,5
00とし、ポリエチレングリコール分子量を 4,000とし、
水を使用した下記の組成の溶液を使用した以外は実施例
1と全く同じ方法で試験した。PHMB塩酸塩は市販品
のPHMB即ち Vantocil IB、Cosmocil CQ またはArla
gard Eを公知のフラクション蒸留で精製して使用した。
VantocilIB、Cosmocil CQ またはArlagard Eは20%の
PHMB塩酸塩を活性成分として含有する水溶液であ
る。 PHMB塩酸塩 20重量% PEG 1重量% 水 79重量% (実施例8)実施例7の平均分子量 3,500のPHMB塩
酸塩の代りに平均分子量 5,000のPHMB塩酸塩を使用
した以外は全く実施例7と同じ方法で試験を実施した。
【0023】(実施例9)下記の組成の溶媒を使用して
試験を実施した。PHMBは実施例7で述べられた方法
で得た。図2は市販のPHMB(平均分子量 2,610)と
PHMB(平均分子量 4,000)の分子量分布を示したも
のである。 PHMB(平均分子量 4,000) 4.5重量% 水 95.5重量% (実施例10)PHMB(平均分子量 5,000)の水溶液
で試験した。PHMBは実施例7記載の方法で得た。 PHMB 4.0重量% 水 96.0重量%
【0024】(実施例11)実施例7の方法で調製した
下記組成のPHMB水溶液を使用して試験した。 PHMB(平均分子量 4,500) 4.2重量% 水 95.8重量% (実施例12)平均分子量 4,000のPHMBの水溶液を
使用して試験した。PHMBは実施例7の方法で調製し
た。 PHMB 20重量% 水 80重量%
【0025】(実施例13)静脈投与用液は実施例11
の溶液をラクテートフリーのリンゲル液で希釈して最終
PHMB濃度0.0012重量%(平均分子量 4,500)として
調製した。 (実施例14)他の静脈投与用液は実施例11の溶液を
ラクテートフリーのリンゲル液でPHMB(平均分子量
4,500)濃度0.01重量%に希釈して調製した。 (実施例15)他の静脈投与用液は実施例10の溶液を
0.9%の食塩水で希釈して最終のPHMB(平均分子量
5,000)濃度 0.005重量%に希釈して調製した。
【0026】
【発明の効果】本発明で用いるPHMBは、たとえば結
腸腫瘍、黒芽細胞腫、腎臓腫瘍、卵巣腫瘍、肺臓腫瘍、
乳房腫瘍、膵臓腫瘍などに有効である。とくにこれは、
結腸腫瘍、肺臓腫瘍、乳房腫瘍に使用されるが、とくに
結腸腫瘍の治療に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】PHMB各種腫瘍の成育に対する抑止効果を示
すグラフである。
【図2】分子量 2,610のPHMBと分子量4,000 のPH
MBの分子量分布を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク イエトン ドイツ、デー−61350 バート ホムブル ク ファウ.デー.ハー. ファルケンシ ュタイナー シュトラーセ 34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドまた
    はその塩を有効成分とする腫瘍治療剤。
  2. 【請求項2】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドの平
    均分子量が 15,000以下である請求項1に記載の腫瘍治
    療剤。
  3. 【請求項3】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドの平
    均分子量が1,000 から8,000 である請求項1に記載の腫
    瘍治療剤。
  4. 【請求項4】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドが平
    均分子量1,700 から5,000 である請求項1に記載の腫瘍
    治療剤。
  5. 【請求項5】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドを表
    面張力抑制剤と共用することを特徴とする請求項1から
    4のいずれかの項に記載の腫瘍治療剤。
  6. 【請求項6】 表面張力抑制剤が、ポリエチレングリコ
    −ルである請求項5に記載の腫瘍治療剤。
  7. 【請求項7】 ポリエチレングリコ−ルに対するポリ
    (ヘキサメチレン)ビグアニドの割合が6:1から2
    4:1である請求項6に記載の腫瘍治療剤。
  8. 【請求項8】 ポリエチレングリコ−ルに対するポリ
    (ヘキサメチレン)ビグアニドの割合が12:1ないし
    22:1である請求項7に記載の腫瘍治療剤。
  9. 【請求項9】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドが乳
    酸フリーのリンゲル液または食塩溶液に含有される請求
    項1から8のいずれかの項に記載の腫瘍治療剤。
  10. 【請求項10】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドの
    濃度が0.0001ないし1重量%である請求項1から9のい
    ずれかの項に記載の腫瘍治療剤。
  11. 【請求項11】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドの
    濃度が0.0005ないし0.1 重量%である請求項1から9の
    いずれかの項に記載の腫瘍治療剤。
  12. 【請求項12】 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドの
    濃度が 0.001ないし0.04%である請求項1から9のいず
    れかの項に記載の腫瘍治療剤。
JP19110797A 1996-07-16 1997-07-16 ポリ(ヘキサメチレン)ビグアニドまたはその塩を有効成分とする腫瘍治療剤 Expired - Fee Related JP4171086B2 (ja)

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