JPH1087117A - 電子写真記録装置に用いられる紙搬送機構 - Google Patents

電子写真記録装置に用いられる紙搬送機構

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JPH1087117A
JPH1087117A JP8247855A JP24785596A JPH1087117A JP H1087117 A JPH1087117 A JP H1087117A JP 8247855 A JP8247855 A JP 8247855A JP 24785596 A JP24785596 A JP 24785596A JP H1087117 A JPH1087117 A JP H1087117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座屈による記録紙の損傷を確実に防止すると
ともに、レジストローラ対により記録紙を精度良くレジ
スト位置に位置決めする。 【解決手段】 ローラ圧調整手段22により圧接力FR
調整する際には、圧接力FRを最小にした状態で、搬送
ローラ対21により記録紙Pを挾持搬送するとともに、搬
送ローラ対21の下流位置で記録紙Pを固定して記録紙P
の搬送力FPを測定する。この状態では、加圧ローラ21b
が記録紙Pに対して空転した状態になるが、ローラ圧調
整手段22により圧接力FRを徐々に増加させることによ
り、搬送力FPの測定値が圧接力FRに応じて増加して行
くことになる。そして、搬送力FPの測定値が200gf〜3
00gfの範囲から選択された所望の値になった時にロー
ラ圧調整手段22による圧接力FRの大きさを固定するこ
とにより、適正な圧接力FRが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の記録紙とし
て普通紙を用いるファクシミリ装置、複写機、プリンタ
装置等の電子写真記録装置に用いられる紙搬送機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の紙搬送機構を備えた電子写
真記録装置における要部の構成図である。1は像担持体
である感光体ドラムであり、この感光体ドラム1には、
作像ユニット部2において帯電、露光、現像等からなる
公知の電子写真プロセスに基づきトナー像が形成され
る。3は感光体ドラム1と共に記録紙Pを挾持する転写
位置で感光体ドラム1上のトナー像を記録紙Pに転写す
る転写ローラであり、転写位置でトナー像が転写された
記録紙Pは、定着器(図示省略)に搬送されてトナー像が
定着された後に、装置本体4の外部に排紙される。
【0003】5は装置本体4に対して着脱可能に装着さ
れ、記録紙Pの束が装填される給紙カセットであり、こ
の給紙カセット5内には、装填された記録紙Pの束を上
方に付勢する底板5a、及びこの底板5aにより付勢され
た記録紙Pの先端部を掛止するコーナ爪5bが配置され
ている。6は給紙カセット5に装填された記録紙Pの束
から1枚の記録紙Pを分離し、分岐路7a内に給紙する
給紙コロである。図6には、1台の給紙カセット5のみ
が装着された状態を示しているが、一般に、装置本体4
は、作像ユニット部2に給紙される記録紙Pの種類に応
じて複数の給紙カセット5が装着可能に構成されてお
り、これらの給紙カセット5が装着される装着部には、
それぞれ給紙コロ6が配置されるとともに、紙搬送路7
から分岐した分岐路7aが接続している。8は紙搬送路
7に沿って搬送される記録紙Pの紙長に応じたピッチ毎
に配置され搬送ローラ対であり、図6には、転写位置の
上流側で、かつ転写位置に最も近接した1つの搬送ロー
ラ対8のみが示されている。
【0004】9は紙搬送路7において搬送ローラ対8と
転写位置との中間に配置されたレジストローラ対であ
り、互いに当接した一対のローラ9a,9bによってニッ
プ部を形成している。10は紙搬送路7において搬送ロー
ラ対8とレジストローラ対9との中間に配置されたレジ
ストセンサである。また、レジストセンサ10の手前で紙
搬送路7から分岐した分岐路7bは、装置本体4に装着
される手差し給紙ユニット(図示省略)に接続し、手差し
給紙ユニットから1枚ずつ給紙された記録紙Pを紙搬送
路7内に案内する。
【0005】次に、上記のように構成された電子写真記
録装置における転写位置への記録紙Pの搬送動作を説明
する。給紙コロ6が矢印方向に1回転することにより、
給紙カセット5から1枚の記録紙Pが分離され分岐路7
aを通して紙搬送路7内に給紙される。この記録紙P
は、搬送ローラ対8のニップ部に挿入され、搬送ローラ
対8により挾持搬送される。レジストセンサ10は、搬送
ローラ対8により挾持搬送されている記録紙Pの先端が
検知レバー10aに当接することにより、記録紙Pの先端
の位置を検知して検知信号を出力する。このレジストセ
ンサ10からの検知信号は図示を省略した制御部に入力
し、制御部は、レジストセンサ10からの検知信号が入力
した時から記録紙Pを位置決め完了するまでの所要時間
tが経過した後に、搬送ローラ対8の回転が一旦停止す
るように搬送モータを制御する。ここで、時間tは、搬
送ローラ対8により一定速度で搬送されている記録紙P
の先端がレジストローラ対9のニップ部に当接するため
に計算上必要となる時間t1に、搬送ローラ対8の搬送
力により記録紙Pの先端をレジストローラ対9のニップ
部に加圧して記録紙Pを位置決めするために必要となる
時間t2を加算したものであり、時間t2は、搬送ローラ
対8が記録紙Pに対して空転することよる搬送距離のバ
ラツキを吸収するとともに、記録紙Pが搬送方向に対し
て傾斜した状態で搬送された場合に記録紙Pの先端をニ
ップ部に加圧して傾斜(スキュー)を修正するために必要
な時間である。
【0006】レジストセンサ10がオンになった後、搬送
ローラ対8が時間tだけ回転することより、記録紙Pの
先端がレジストローラ対9のニップ部に加圧されてレジ
ストローラ対9による搬送開始時に基準となるレジスト
位置に位置決めされる。この後、レジストローラ対9
は、感光体ドラム1でトナー像が形成された領域と記録
紙Pでトナー像が転写される領域とが転写位置において
一致するようなタイミングで、記録紙Pを搬送開始す
る。レジストローラ対9により記録紙Pは、感光体ドラ
ム1及び転写ローラ3により挾持される転写位置に挿入
され、この転写位置において静電的な力により感光体ド
ラム1上からトナー像が転写される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような電子写真記録装置では、記録紙Pの先端をレジ
ストローラ対9のニップ部に当接させた状態で、最長、
時間t2だけ記録紙Pを搬送ローラ対8により搬送させ
ることにより、その際の搬送ローラ対8の回転量に応じ
て記録紙Pには弛み部が形成される。この弛み部の湾曲
量は、搬送ローラ対8の記録紙Pに対する空転量と時間
2とにより規定されるが、搬送ローラ対8の記録紙P
に対する空転量が紙厚や紙質等に影響されて一定ではな
いことからバラツキが生じる。このとき、記録紙Pの湾
曲量が紙搬送路7の紙厚方向での幅より大きくなり、紙
搬送路7内に弛み部を収納するスペースが消失した状態
で、搬送ローラ対8が更に記録紙Pの搬送を継続する
と、レジストローラ対9の手前の位置で記録紙Pが座屈
してしまい、記録紙Pにシワや折り目等の損傷を生じさ
せジャムの原因になったり、ユーザに対して座屈による
異音が装置外部に漏れて装置故障が起きたかのような誤
解を与える原因になってしまう。また、記録紙Pが座屈
することを防止するため、レジストローラ対9の手前で
紙搬送路7の幅を広くすると、装置本体4が大型化する
という問題を生じさせる。
【0008】一方、記録紙Pにおける弛み部の湾曲量が
過度に大きくならないように、時間t2を短めに設定す
ると、搬送ローラ対8の記録紙Pに対する空転量が何ら
かの原因により増加した場合に、記録紙Pの先端がレジ
ストローラ対9のニップ部に十分加圧されず、記録紙P
の位置決めが不安定になったり、記録紙Pのスキュー修
正が不十分になったりするおそれがある。
【0009】本発明の目的は、上記の問題を解決するた
め、座屈による記録紙の損傷を確実に防止するととも
に、レジストローラ対により記録紙が精度良くレジスト
位置に位置決めされる電子写真記録装置の紙搬送機構を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載された紙搬送機構は、記録
紙装填部から給紙された記録紙を挾持して紙搬送路に沿
って搬送する搬送ローラ対と、一対のローラを互いに当
接させてニップ部を形成し、前記搬送ローラ対によって
挾持搬送されている記録紙の先端に、ニップ部を当接さ
せて記録紙の先端をレジスト位置に位置決めした後、こ
の記録紙を像担持体からトナー像が転写される転写位置
に挾持搬送するレジストローラ対とを備えた紙搬送機構
において、前記紙搬送路に、前記ニップ部に当接した状
態で前記搬送ローラ対により搬送方向に送り出される記
録紙に形成される弛み部が当接する弛み規制部を設け、
かつ前記搬送ローラ対に、前記弛み規制部に当接した記
録紙の抵抗力により駆動側のローラが記録紙に対して空
転するように、搬送ローラ対の記録紙に対する圧接力を
設定するローラ圧調整手段を設けたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載された紙搬送機構
は、前記紙搬送路において前記搬送ローラ対の下流側
で、かつ前記レジストローラ対の上流側となる位置に設
けられ、記録紙に接触して記録紙を検知する記録紙セン
サと、この記録紙センサからの検知信号を用いて前記ニ
ップ部に当接した記録紙に前記弛み部が形成されたこと
を判断し、前記搬送ローラ対により記録紙を前記ニップ
部に加圧することを終了させる制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】また、請求項3に記載された紙搬送機構
は、前記記録紙センサを、前記弛み規制部に設けたこと
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の紙搬送
機構の第1の実施形態における要部の構成図であり、図
6に基づいて説明した部材に対応する部材については同
一符号を付し、その説明を省略する。21はレジストロー
ラ対9の上流側でレジストローラ対9に最も近接した位
置に配置された搬送ローラ対であり、駆動ローラ21a及
び加圧ローラ21bにより構成されている。22は軸受部21c
を介して加圧ローラ21bに対して駆動ローラ21a方向に付
勢力を作用させたローラ圧調整手段であり、加圧ローラ
21bに対する付勢力の大きさを調整可能に構成されてい
る。このローラ圧調整手段22は、例えば、コイルバネ,
板バネ等の弾性部材を備えており、この弾性部材の初期
状態での変形量を外部からの操作によって変えることに
より加圧ローラ21bに対する付勢力の大きさを調整す
る。ここで、ローラ圧調整手段22により付勢された加圧
ローラ21bは、加圧ローラ21bに対する付勢力に対応する
圧接力FRで駆動ローラ21aに圧接する。従って、ローラ
圧調整手段22によって加圧ローラ21bに対する付勢力の
大きさを調整することにより、圧接力FRについて、そ
の大きさを所望の大きさに設定することができる。23及
び24は、それぞれ下ガイド板及び弛み規制面であり、搬
送ローラ対21とレジストローラ対9との間で記録紙Pを
案内する紙搬送路7を構成している。
【0014】また、25は紙搬送機構を制御する制御部で
あり、タイマ25aを内蔵している。26は制御部25からの
駆動信号のオンにより駆動する搬送系の駆動モータ、27
は制御部25からのクラッチ信号のオン/オフにより駆動
力を伝達し/切り離すレジストクラッチであり、ここ
で、搬送ローラ対21の駆動ローラ21aは駆動モータ26に
連結されており、レジストローラ対9の一方のローラ9
aはレジストクラッチ27を介して駆動モータ26に連結さ
れている。
【0015】上記のように構成された紙搬送機構では、
電子写真記録装置の使用開始前、あるいはメンテナンス
時に、圧接力FRが適正値に設定されるようにローラ圧
調整手段22によって加圧ローラ21bに対する付勢力を調
整する。具体的には、搬送ローラ対21により挾持搬送さ
れる記録紙Pに座屈を生じさせる荷重よりも小さく、か
つ記録紙Pをレジストローラ対9のニップ部により位置
決めするために必要となる加圧力より大きい力(搬送力
P)で、記録紙Pが搬送方向に押し出されるように圧接
力FRの大きさを設定する。そして、このような搬送力
Pとしては、一般的な記録紙Pを用いる場合には200g
f〜300gfの大きさにすればよいことが実験的に明らか
になっている。
【0016】ローラ圧調整手段22により圧接力FRを調
整する際には、圧接力FRを最小にした状態で、搬送ロ
ーラ対21により記録紙Pを挾持搬送するとともに、搬送
ローラ対21の下流位置で記録紙Pを固定して記録紙Pへ
の搬送力FPを測定する。この状態では、加圧ローラ21b
が記録紙Pに対して空転した状態になるが、ローラ圧調
整手段22により圧接力FRを徐々に増加させることによ
り、搬送力FPの測定値が圧接力FRに応じて増加して行
くことになる。そして、搬送力FPの測定値が200gf〜3
00gfの範囲から選択された所望の値になった時にロー
ラ圧調整手段22による圧接力FRの大きさを固定するこ
とにより、適正な圧接力FRが得られる。
【0017】図2は本実施形態の紙搬送機構における搬
送動作の制御の一例を示すフローチャートであり、図1
及び図2に基づいて本実施形態の紙搬送機構における記
録紙Pを搬送する際の制御及び動作を説明する。制御部
25は、記録紙装填部である給紙カセット5からの記録紙
Pの給紙に連動させて搬送モータ26を駆動させるととも
に、レジストクラッチ27をオフにしてレジストローラ対
9の回転を停止させておく(ステップS1)。この後、記
録紙Pは、搬送ローラ対21によりレジストセンサ10の手
前の紙搬送路7に挿入されて搬送が継続される。紙搬送
路7内において、記録紙Pは、その先端をレジストセン
サ10の検知レバー10aに当接させ、検知レバー10aを図1
(b)に示す検知位置に揺動させてレジストセンサ10をオ
ンにする。制御部25は、レジストセンサ10からの検知信
号をトリガとしてタイマ25aをオンにし計時を開始する
(ステップS2〜3)。
【0018】制御部25は、タイマ25aによる計時時間が
所定の送り時間tFになったタイミングで(ステップS4
でイエス)、感光体ドラム1が所定の同期位置に到達し
ていないと判断した場合(ステップS5でノー)、駆動モ
ータ26を一旦停止させ(ステップS6)、また感光体ドラ
ム1が所定の同期位置に到達したと判断した場合(ステ
ップS5でイエス)、駆動モータ26及びレジストクラッ
チ27をオンにしてレジストローラ対9により記録紙Pを
転写位置に搬送開始する(ステップS7)。転写位置にお
いて、転写ローラ3は記録紙Pに感光体ドラム1上から
トナー像を転写する。トナー像が転写された記録紙P
は、転写位置の下流側に配置された搬送ローラ対(図示
省略)により搬送が継続され、定着等の処理が行われた
後に装置本体4から排紙される。制御部25は、記録紙P
が排紙されたことを判断したならば、駆動モータ26をオ
フにして紙搬送機構の動作を停止させる(ステップS8
〜9)。
【0019】上記の制御において、ステップS4で用い
た送り時間tFは、搬送ローラ対21により一定速度で搬
送されている記録紙Pの先端がレジストセンサ10をオン
にした後にレジストローラ対9のニップ部に当接するた
めに計算上必要となる時間t1に、搬送ローラ対21の搬
送力により記録紙Pの先端をレジストローラ対9のニッ
プ部に加圧して記録紙Pを確実に位置決めするために必
要となる時間t2を加算した時間あるいは、この時間よ
り僅かに長く設定した時間とすればよい。さらに、時間
2は、搬送ローラ対21が記録紙Pに対して空転するこ
とよる搬送距離のバラツキを吸収するとともに、記録紙
Pが搬送方向に対して傾斜した状態で搬送された場合に
記録紙Pの先端をニップ部に加圧して傾斜(スキュー)を
修正するために必要な時間である。従って、レジストセ
ンサ10がオンになった後、搬送ローラ対21が送り時間t
Fだけ回転することより、搬送力FPで記録紙Pの先端が
レジストローラ対9のニップ部に加圧されてレジストロ
ーラ対9によりレジスト位置に位置決めされるととも
に、図1(c)に示すように記録紙Pが弛み規制面24の方
向に湾曲して弛み部が形成される。そして、記録紙Pの
弛み部が、送り時間tFの経過前に弛み規制面24に当接
した場合には、記録紙Pの搬送抵抗が増加することによ
り、駆動ローラ21aが記録紙Pに対して空転し記録紙P
には搬送力FPより過大な力が作用しないことになる。
【0020】以上説明したように本実施形態の紙搬送機
構において、記録紙Pに対する搬送ローラ対8による搬
送力FPが200gf〜300gfの範囲内となるように加圧ロ
ーラ21bの圧接力FRを調整し、図2に示す制御を実行す
れば、図1(b)に示すように搬送ローラ対8に挾持搬送
された記録紙Pの先端がレジストローラ対9のニップ部
に当接することにより、記録紙Pがレジスト位置に位置
決めされるとともにスキューが修正される。この後、座
屈を生じさせる荷重より小さい力で記録紙Pが撓むこと
により、図1(c)に示すようにレジストローラ対9の手
前の紙搬送路7内で記録紙Pに弛み部が形成され、この
弛み部の頂点付近が弛み規制面24に当接した場合には、
記録紙Pの搬送抵抗が増加するが、記録紙Pに座屈が発
生する前に駆動ローラ21aが空転することにより、記録
紙Pには設定された搬送力FPより大きな力が作用しな
いので、レジストローラ対9の手前の紙搬送路7内での
記録紙Pの座屈により記録紙Pにシワや折り目等の損傷
を生じさせることを確実に防止できる。この結果、記録
紙Pのシワや折り目等の損傷によりジャムが発生した
り、ユーザに対して記録紙Pの座屈による異音が装置外
部に漏れて装置故障が起きたかのような誤解を与えるこ
とを防止できる。さらに、記録紙Pの弛み部が弛み規制
面24に当接する前に、記録紙Pが十分な搬送力FPでレ
ジストローラ対9のニップ部に押圧されるので、記録紙
Pをレジスト位置に精度良く位置決めでき、かつスキュ
ーも確実に修正することができる。
【0021】図3は本実施形態の紙搬送機構における搬
送動作の制御の他の例を示すフローチャートである。図
3において図2に示す制御と異なる点は、レジストセン
サ10がオンになった場合(ステップS12でイエス)に、タ
イマ25aにより送り時間tFを計時することなく、レジス
トセンサ10がオフになったタイミング(ステップS13が
イエス)で、図2におけるステップS5に対応するステ
ップS14の処理に移行することであり、他のステップで
は同一の処理が実行される。これは、記録紙Pによりレ
ジストセンサ10がオンになった後、記録紙Pが撓んで検
知レバー10aから離間することにより、レジストセンサ1
0がオフになるので、レジストセンサ10がオフになった
時点では記録紙Pがレジストローラ対9のニップ部に十
分加圧されて位置決め及びスキューの修正が完了してい
ることによる。
【0022】以上説明したように本実施形態の紙搬送機
構において、記録紙Pに対する搬送ローラ対8による搬
送力FPが200gf〜300gfの範囲内となるように加圧ロ
ーラ21bの圧接力FRを設定し、図3に示す制御を実行す
れば、前記した図2に示す制御を実行した場合の効果に
加え、レジストセンサ10がオンからオフに変化すること
により、送り時間tFの経過を待つことなく、レジスト
ローラ対9により記録紙Pを搬送開始することができる
ので、レジストセンサ10がオンになってから記録紙Pが
レジストローラ対9により搬送開始されるまでの時間を
短縮して、給紙開始から排紙完了までの記録紙Pの平均
的な搬送時間を短縮することができる。さらに、一般的
な記録紙Pよりも極端に薄い記録紙Pを用いた場合で
も、レジストセンサ10の検知レバー10aの可動ストロー
ク及び弛み規制面24の位置を適宜に設定することによ
り、記録紙Pの弛み部が弛み規制面24に圧接することが
ないようにすることができるので、このような場合で
も、駆動ローラ21aからの搬送力FPによって記録紙Pが
座屈することを防止できる。
【0023】図4は本発明の紙搬送機構の第2の実施形
態における要部の構成図であり、図1及び図6に基づい
て説明した部材に対応する部材については同一符号を付
し、その説明を省略する。30は下ガイド板23と共に搬送
ローラ対21とレジストローラ対9との間で紙搬送路7を
構成した弛み規制面であり、図1に示す第1の実施形態
の弛み規制面24と比較して下ガイド板23に近接し、記録
紙Pの厚さ方向で幅の狭い紙搬送路7を構成している。
31は弛み規制面30に配置された記録紙センサであり、検
知突起31aを弛み規制面31から紙搬送路7内に突出させ
ている。図4に示す紙搬送機構でも、第1の実施形態の
紙搬送機構と同様に電子写真記録装置の使用開始前、あ
るいはメンテナンス時に、圧接力FRが適正値に設定さ
れるようにローラ圧調整手段22によって加圧ローラ21b
に対する付勢力を調整し、この調整により、搬送力FP
を200gf〜300gfの大きさにする。
【0024】図5は本実施形態の紙搬送機構における搬
送動作の制御を示すフローチャートであり、図4及び図
5に基づいて本実施形態の紙搬送機構における記録紙P
を搬送する際の制御及び動作を説明する。制御部25は、
給紙カセット5からの記録紙Pの給紙に連動させて搬送
モータ26を駆動させるとともに、レジストクラッチ27を
オフにしてレジストローラ対9の回転を停止させておく
(ステップS21)。この後、記録紙Pは、搬送ローラ対21
によりレジストセンサ10の手前の紙搬送路7に挿入され
て搬送が継続される。紙搬送路7内において、記録紙P
は、その先端をレジストセンサ10の検知レバー10aに当
接させ、検知レバー10aを図4(b)に示す検知位置に揺動
させてレジストセンサ10をオンにした後、搬送ローラ対
21からの搬送力FPにより弛み規制面30の方向に湾曲
し、弛み部の頂点付近により検知突起31aを押圧して記
録紙センサ31をオンにする。
【0025】制御部25は、レジストセンサ10がオンにな
り、更に記録紙センサ31がオンになったタイミングで
(ステップS22〜23)、感光体ドラム1が所定の同期位置
に到達していないと判断した場合(ステップS24でノ
ー)、駆動モータ26を一旦停止させ(ステップS25)、ま
た感光体ドラム1が所定の同期位置に到達したていると
判断した場合(ステップS24でイエス)、駆動モータ26及
びレジストクラッチ27をオンにしてレジストローラ対9
により記録紙Pを転写位置に搬送開始する(ステップS2
6)。ここでは、レジストローラ対9の手前の紙搬送路7
で記録紙Pに弛み部が形成されたことを、弛み規制面30
に配置した記録紙センサ31により検知して記録紙Pをレ
ジストローラ対9のニップ部に加圧することを終了させ
ている。第1の実施形態において説明したように、レジ
ストセンサ10により記録紙Pの弛み部を検知する場合に
は、レジストセンサ10の検知レバー10aのオン/オフの
切換位置にバラツキがあることにより、弛み部を検知し
た際の記録紙Pの弛み量にもバラツキが生じるが、本実
施形態の紙搬送機構のように、記録紙センサ31により記
録紙Pの弛み部を検知した場合には、常に記録紙Pに一
定の弛み量が生じたタイミングで弛み部を検知できる。
さらに、搬送ローラ対21の記録紙Pに対する空転量のバ
ラツキを考慮して、紙搬送路7の記録紙Pの厚さ方向で
の幅を広くする必要がないので、レジストローラ対9の
手前での紙搬送路7の幅を狭くすることが可能になる。
【0026】転写位置において、転写ローラ3はレジス
トローラ対9により搬送される記録紙Pに感光体ドラム
1上からトナー像を転写する。トナー像が転写された記
録紙Pは、転写位置の下流側に配置された搬送ローラ対
(図示省略)により搬送が継続され、定着等の処理が行わ
れた後に装置本体4から排紙される。制御部25は、記録
紙Pが排紙されたことを判断したならば、駆動モータ26
をオフにして紙搬送機構の動作を停止させる(ステップ
S27〜28)。
【0027】本実施形態の紙搬送機構によれば、記録紙
Pに対する搬送ローラ対8による搬送力FPが200gf〜3
00gfの範囲内となるように加圧ローラ21bの圧接力FR
を設定し、図5に示す制御を実行すれば、第1の実施形
態の紙搬送機構による効果に加え、常に記録紙Pに一定
の弛み量が生じたタイミングで弛み部を検知できるの
で、記録紙Pの位置決め及びスキューの修正を精度良く
行えるとともに、駆動ローラ21aからの搬送力FPによっ
て記録紙Pが座屈することを確実に防止でき、さらに搬
送ローラ対21の記録紙Pに対する空転量のバラツキを考
慮して、紙搬送路7の記録紙Pの厚さ方向での幅を広く
する必要がないので、レジストローラ対9の手前での紙
搬送路7の幅を狭くして装置を小型化することも可能に
なる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の紙搬送機構によれば、紙搬送路に、ニップ部に当
接した状態で前記搬送ローラ対により搬送方向に送り出
される記録紙に形成される弛み部が当接する弛み規制部
を設け、かつ搬送ローラ対に、弛み規制部に当接した記
録紙の抵抗力により駆動側のローラが記録紙に対して空
転するように、搬送ローラ対の記録紙に対する圧接力を
設定するローラ圧調整手段を設けたことにより、記録紙
にはローラ圧調整手段の圧接力によって規定される搬送
力より大きな力が作用しないので、レジストローラ対の
手前の紙搬送路内での座屈により記録紙にシワや折り目
等の損傷を生じさせることを確実に防止でき、記録紙の
シワや折り目等の損傷によりジャムが発生したり、ユー
ザに対して記録紙の座屈による異音が装置外部に漏れて
装置故障が起きたかのような誤解を与えることを防止で
き、さらに、記録紙の弛み部が弛み規制面に当接する前
に、記録紙が十分な搬送力でレジストローラ対のニップ
部に加圧されるので、記録紙をレジスト位置に精度良く
位置決めでき、かつスキューも確実に修正することがで
きる。
【0029】また、請求項2記載の紙搬送機構によれ
ば、紙搬送路において搬送ローラ対の下流側で、かつレ
ジストローラ対の上流側となる位置に設けられ、記録紙
に接触して記録紙を検知する記録紙センサを備え、制御
手段が、記録紙センサからの検知信号を用いてニップ部
に当接した記録紙に弛み部が形成されたことを判断し、
搬送ローラ対により記録紙をニップ部に加圧することを
終了させることにより、搬送ローラ対が記録紙に対して
空転することを考慮して記録紙に弛み部が形成された後
に余分な時間の経過を待つ必要がなくなるので、記録紙
センサがオンになってから記録紙がレジストローラ対に
より搬送開始されるまでの時間を短縮して、給紙開始か
ら排紙完了までの記録紙の平均的な搬送時間を短縮する
ことができ、さらに、一般的な記録紙よりも薄い記録紙
を用いた場合でも、記録紙センサの作動位置及び弛み規
制面の位置等を適宜に設定することにより、記録紙の弛
み部が弛み規制面に圧接することを防止できるので、搬
送ローラ対からの搬送力によって記録紙が座屈すること
を防止できる。
【0030】また、請求項3記載された紙搬送機構によ
れば、記録紙センサを、弛み規制部に設けたことによ
り、常に記録紙に一定の弛み量が生じたタイミングで弛
み部を検知できるので、記録紙の位置決め及びスキュー
の修正を精度良く行えるとともに、搬送ローラ対からの
搬送力によって記録紙が座屈することを確実に防止で
き、さらに搬送ローラ対の記録紙に対する空転量のバラ
ツキを考慮して、紙搬送路の記録紙の厚さ方向での幅を
広くする必要がないので、レジストローラ対手前での紙
搬送路の幅を狭くして装置を小型化することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙搬送機構の第1の実施形態における
要部の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の紙搬送機構における
搬送動作の制御の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態の紙搬送機構における
搬送動作の制御の他の例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の紙搬送機構の第2の実施形態における
要部の構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の紙搬送機構における
搬送動作の制御を示すフローチャートである。
【図6】従来の紙搬送機構を備えた電子写真記録装置に
おける要部の構成図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、 2…作像ユニット部、 3…転写
ローラ、 4…装置本体、5…給紙カセット、 6…給
紙コロ、 7…紙搬送路、 9…レジストローラ対、9
a,9b…ローラ、 10…レジストセンサ、 10a…検知
レバー、 21…搬送ローラ対、 21a…駆動ローラ、 2
1b…加圧ローラ、 22…ローラ圧調整手段、 23…下ガ
イド板、 24,30…弛み規制面、 25…制御部、 25a
…タイマ、26…駆動モータ、 27…レジストクラッチ、
31…記録紙センサ、 31a…検知突起。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙装填部から給紙された記録紙を挾
    持して紙搬送路に沿って搬送する搬送ローラ対と、一対
    のローラを互いに当接させてニップ部を形成し、前記搬
    送ローラ対によって挾持搬送されている記録紙の先端
    に、ニップ部を当接させて記録紙の先端をレジスト位置
    に位置決めした後、この記録紙を像担持体からトナー像
    が転写される転写位置に挾持搬送するレジストローラ対
    とを備えた紙搬送機構において、 前記紙搬送路に、前記ニップ部に当接した状態で前記搬
    送ローラ対により搬送方向に送り出される記録紙に形成
    される弛み部が当接する弛み規制部を設け、 かつ前記搬送ローラ対に、前記弛み規制部に当接した記
    録紙の抵抗力により駆動側のローラが記録紙に対して空
    転するように、搬送ローラ対の記録紙に対する圧接力を
    設定するローラ圧調整手段を設けたことを特徴とする紙
    搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記紙搬送路において前記搬送ローラ対
    の下流側で、かつ前記レジストローラ対の上流側となる
    位置に設けられ、記録紙に接触して記録紙を検知する記
    録紙センサと、この記録紙センサからの検知信号を用い
    て前記ニップ部に当接した記録紙に前記弛み部が形成さ
    れたことを判断し、前記搬送ローラ対により記録紙を前
    記ニップ部に加圧することを終了させる制御手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の紙搬送機構。
  3. 【請求項3】 前記記録紙センサを、前記弛み規制部に
    設けたことを特徴とする請求項2記載の紙搬送機構。
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