JPH1086998A - 液状内容物の充填装置及び充填方法 - Google Patents

液状内容物の充填装置及び充填方法

Info

Publication number
JPH1086998A
JPH1086998A JP26667996A JP26667996A JPH1086998A JP H1086998 A JPH1086998 A JP H1086998A JP 26667996 A JP26667996 A JP 26667996A JP 26667996 A JP26667996 A JP 26667996A JP H1086998 A JPH1086998 A JP H1086998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filling
liquid
liquid content
turret
heads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26667996A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shimizu
孝志 清水
Kazuyuki Kurosawa
和之 黒澤
Yoshihiko Kimura
義彦 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP26667996A priority Critical patent/JPH1086998A/ja
Publication of JPH1086998A publication Critical patent/JPH1086998A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁流量計の測定精度を高めるとともに、充
填装置の作動中にも充填ヘッドの監視あるいは制御を行
なえるようにする。 【解決手段】 ターレット上に複数の充填ヘッド160
を有し、これら充填ヘッドを介して容器に液状内容物を
充填するロータリタイプの充填装置において、液状内容
物を貯留するフィラーボール150と、このフィラーボ
ールから前記各充填ヘッドに液状内容物を供給する垂下
及び直線的に下り傾斜状態で配管した複数の給液管15
1と、これら給液管の途中にそれぞれ設けられた電磁流
量計170と、前記各充填ヘッドを制御するための制御
信号及び前記各電磁流量計からのデータ信号をスリップ
リング210を介して制御装置200との間で授受させ
る導線とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶あるいはボトル
等の容器に一定量の液状内容物を充填する装置に関し、
特に、液状内容物の正確な充填と、充填中における入味
量の変更等を可能とした液状内容物の充填装置及び充填
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液状内容物、たとえば、ビール,炭酸飲
料等の飲料用液体を缶やボトル等に充填するときには、
その充填量を計量して一定量ずつ充填する必要がある。
したがって、従来から各種の充填装置が開発されてお
り、代表的なものとして液面制御式、チャンバ式あるい
は各種流量計を用いたインプロセス・ボルメトリック式
のものが採用されている。これらのうち、近年における
容器形状、容器容量の多様化にかんがみ、入味量の変更
を簡単に行なえるといった観点、及び装置構造の簡素化
と保守の容易化等といった観点から各種流量計を用いた
インプロセス・ボルメトリック式の充填装置が注目され
ている。
【0003】インプロセス・ボルメトリック式の充填装
置に用いる流量計としては、流路中に羽根車を挿入して
この羽根車の回転数によって流量を測定するタービン式
流量計、流路中に棒を垂直に挿入しカルマン渦の渦周期
を測定し、その周期から流量を求める渦式流量計、及び
ファラデーの電磁誘導の法則を用いた電磁流量計等があ
るが、理論的には、流路中に流れを阻害するものを一切
挿入することがなく、応答も速いといった特徴を有する
電磁流量計が最も優れていると思われる。
【0004】特開昭63−218003号公報には、液
体の供給管に設けた電磁流量計がファラデー効果によっ
て流量計を通る流速による種々の電気信号を出力し、こ
の信号を入力した電子変換回路が方形パルスに変換し、
さらにこのパルスを計数器がカウントし、そのカウント
数が計数器内に設定された設定数に達すると電子回路が
供給管の途中に設けられたソレノイドバルブに信号を送
って弁を閉じることによって一定量の液体をコンテナに
充填する装置が開示されている。
【0005】本発明者達は、特開昭63−218003
号公報の発明にもとづいて装置を製作し、缶へのビール
の充填実験を行なった。しかし、パルスを設定された数
だけ計数したときにバルブを閉じても缶に充填されたビ
ール量にばらつきがあり、しかも、このばらつきが大き
く許容範囲を超えるものであるため、とても実用化する
ことはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者達は、特開昭
63−218003号で開示された発明にもとづいて行
なった実験の失敗の原因を鋭意検討したところ、次の点
に失敗の原因があることを見出した。すなわち、特開昭
63−218003号の充填装置によると、フィラーボ
ールから電磁流量計を介して充填ヘッドに至るまでの給
液管の配管が矩形状となっているため、配管中に混入し
た気泡の逃げ途がなく、配管中に常時多量の気泡が滞留
してしまう。そして、この気泡が液体とともに電磁流量
計中を流れるために、電磁流量計の計測結果に誤差を生
じさせてしまい、これに起因して液体の充填量に大きな
ばらつきを生じることとなっていた。
【0007】また、実験を行なっている過程で、特開昭
63−218003号にはまったく開示されていない
が、次のような技術も充填装置に付加すると有意義であ
ることが判明した。すなわち、充填装置の作動中に、各
充填ヘッド(ソレノイドバルブ)及び電磁流量計と外部
制御装置との間で信号の授受を可能ならしめ、作動中に
おける各充填ヘッドの監視及び制御を行なえるようにし
て、入味量の変更や充填量の補正を行なえるようにする
ことである。
【0008】本発明は、上記事情にかんがみなされたも
のであり、特開昭63−218003号の充填装置が有
する欠点を除去するとともに、同装置の有していない、
まったく新たな機能を付加した装置、具体的には、フィ
ラーボールから電磁流量計を介して充填ヘッドに至るま
での配管中に一切気泡が滞留しないようにするととも
に、充填装置の作動中にも充填ヘッドの監視あるいは制
御を行なえるようにした液状内容物の充填装置及び充填
方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の液状内容物の充填装置は、ターレ
ット上に複数の充填ヘッドを有し、これら充填ヘッドを
介して容器に液状内容物を充填するロータリタイプの充
填装置において、液状内容物を貯留するフィラーボール
と、このフィラーボールから各充填ヘッドに液状内容物
を供給する給液管と、この給液管の途中にそれぞれ設け
られた電磁流量計と、前記充填ヘッドを制御するための
制御信号及び前記電磁流量計からのデータ信号を制御装
置との間で授受させる導線とを具備した構成としてあ
る。
【0010】また、請求項2に記載の液状内容物の充填
装置は、前記フィラーボールを前記充填ヘッドより高い
位置に設け、前記給液管をフィラーボールから充填ヘッ
ドに向けて垂下及び/又は直線的な下り傾斜状態で配管
した構成としてある。
【0011】また、請求項3に記載の液状内容物の充填
装置は、前記制御装置を回転する前記ターレットと別個
に配置するとともに、前記導線の間にスリップリングを
介設した構成としてある。
【0012】また、請求項4に記載の液状内容物の充填
方法は、請求項3記載の液状内容物の充填装置を用い
て、液状内容物の充填中に、前記電磁流量計及び前記充
填ヘッドと前記制御装置との間で信号の授受を行なわせ
各充填ヘッドを独立して制御する構成としてある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係る液状内容物の充填装置の概略全体正面図、図
2は、同じく充填装置の一部を省略した平面図、図3は
同じく充填装置の一部要部拡大正面図を示す。100は
充填装置で、図2に示すように、供給ターレット11を
介して送られてくる缶10に液体を充填した後ベルトコ
ンベアを介してシーマ工程に送り出す。200は制御装
置であり、後述する導線を介して充填装置100から各
種信号を受けるとともに、外部の制御装置から充填装置
100に制御信号を送って各種制御を行なう。
【0014】充填装置100は、図1に示すように、脚
部111によって床に固定された基台110と、この基
台110の上部外周に形成した軸受112を介して回転
自在に配設された第一ターレット120と、この第一タ
ーレット120の上方に配設され、第一ターレット12
0と一体となって回転する第二ターレット130を有し
ている。
【0015】具体的には、これら基台110と第一ター
レット120と第二ターレット130の中心には、中心
軸140が貫設してあり、基台110はこの中心軸14
0を固定し、第一ターレット120と第二ターレット1
30はこの中心軸140の最外周に設けた回転体141
に一体的に取り付けてある。また、第一ターレット12
0には、図示しない伝達手段を介して供給ターレット1
1の回転が伝えられ、中心軸140を中心として回転体
141とともに回転するようになっている。したがっ
て、第一ターレット120と第二ターレット130は、
供給ターレット11が回転すると同期回転を行なう。
【0016】中心軸140は、図示してないが、二重の
中空構造となっており、液体供給管142を介してビー
ル等の液体を、またガス供給管144を介して炭酸ガス
等のガスを充填装置100内に導入し、かつ液体分配器
143及びガス分配器145を介して液体及びガスを充
填装置100におけるフィラーボール150に送る。
【0017】第二ターレット130は上部中央に装置側
制御盤131を搭載しており、充填装置100の外側に
配置してある制御装置200とスリップリング210を
介して電気的に接続している。具体的には、装置側制御
盤131は、90度の間隔で放射状にブリッジ132を
設け、ブリッジ132の先端には、これらブリッジ13
2の先端を結ぶリング状の配管ダクト133を設けてあ
る。そして、これらブリッジ132と配管ダクト133
を介して充填装置100における電源導線,制御信号導
線及びデータ信号導線が装置側制御盤131に集められ
ている。また、装置側制御盤131の中心(第二ターレ
ット130の中心)上部には電源導線,制御信号導線及
びデータ信号導線を集約した回転子134が突設してあ
る。
【0018】一方、外部の制御装置200からは、充填
装置100の中心上方に向って配管ダクト201が配設
してあり、その先端には配管ダクト201内の各種導線
と接続する図示しない接触子が設けてある。ここで、接
触子と前記回転子134によってスリップリング210
が構成される。
【0019】したがって、充填装置100における各充
填ヘッド160及び電磁流量計170等はそれぞれ独立
して外部の制御装置200と電気的に接続しており、し
かも、充填装置100における第二ターレット130,
第一ターレット120が回転中、すなわち、後述する、
缶10への液体の供給中であっても電気的接続を保ち、
電源,制御信号,データ信号の授受を行なっている。
【0020】装置台130の外周には、取付台135を
介して所定の間隔で多数の充填ヘッド160が配設され
ている。これら充填ヘッド160は、それぞれ給液管1
51を介してフィラーボール150と連結している。こ
こで、フィラーボール150は、リング状に形成されて
おり、前述した液体分配器143から放射状に配管され
た液体分配管146の先端と連結し、かつ支持された状
態で、第二ターレット130の外周上方に配設されてい
る。このフィラーボール150には、ガス分配器145
から放射状に配管されたガス分配管147も連結してい
る。したがって、フィラーボール150には、ビール等
の液体及び炭酸ガス等のガスが充填装置100の外部か
ら連続的に供給される。
【0021】なお、フィラーボール150と配管ダクト
133は同径のリング状であって、かつ、フィラーボー
ル150の上部に配管ダクト133が一体的に載置固定
された状態となっている。
【0022】充填ヘッド160は、図3に示すように、
フィラーボール150より低い位置に配設してあり、ま
たフィラーボール150から充填ヘッド160に液体を
供給する給液管151は、フィラーボール150から充
填ヘッド160に向って垂下及び直線的な下り傾斜状態
となるように配管してある。また、これら各給液管15
1の途中には電磁流量計170が給液管151の下り傾
斜状態を妨げないよう、すなわち電磁流量計170を給
液管151の傾斜と同じだけ傾斜させて取り付けてあ
る。これにより、充填ヘッド160による缶への液体の
充填の際に発生し、給液管151中に混入した気泡を、
確実にフィラーボール150へ逃すことができ、給液管
151中及び電磁流量計170中には気泡が残留しな
い。なお、給液管151中に混入した気泡を、確実にフ
ィラーボール150へ逃すには、フィラーボール150
と充填ヘッド160の位置関係に応じ(ただし、フィラ
ーボール150は常に充填ヘッド160よりも高い位置
にある)、給液管151の配管を垂下状態あるいは直線
的な下り傾斜状態のみとしてもよい。
【0023】充填ヘッド160は、図4〜図6に示すよ
うに、大別するとバルブ部1610と、バルブ部161
0の操作部1620とからなっている。バルブ部161
0は、バルブケース1611と、給液管151の先端に
固定されたノズル1612と、このノズル1612内を
移動してノズル1612の開閉を行なう弁体1613を
有している。バルブケース1611の缶10のフランジ
部分と当接する位置にはシール部材1614が埋設して
あり、また、弁体1613のノズル1612の絞り部分
と当接する位置にもシール部材1615が埋設してあ
る。
【0024】弁体1613は中心軸線に沿って通孔16
13aを設けるとともに、その上部をノズル1612の
上壁から突設してある。そして、ノズル1612から突
設した部分には通孔1613aとガス管152又はスニ
フト管路1616aを選択的に連通させる電磁切換弁1
616が設けてある。また、弁体1613の上端は、操
作部1620のピストンと対向して配置してある。さら
に、ノズル1612は前記給液管151と連通してい
る。
【0025】ノズル1612の上壁と電磁切換弁161
6との間においては、弁体1613の突出部に弱い押圧
スプリング1617が介設してある。すなわち、弁体1
613は通常時は給液管151にかかっているフィラー
ボール内のガス圧と、給液管151内の液体の自重によ
って下方に付勢されてノズル1612は閉じている。次
に缶10がシール部材1614でシールされ、ガス管1
52から送り込まれたガスによって、缶内の圧力が、給
液管151にかかっているフィラーボールからのガス圧
と同じになると、押圧スプリング1617の付勢力によ
って弁体1613が上昇するようになっている。
【0026】一方、操作部1620は、第二ターレット
130に固定された取付台135にスタッドバー162
1を介して固着された固定プレート1622と、この固
定プレート1622及び取付台135に移動自在に支承
され、先端にバルブケース1611を固着したスライド
軸1623と、このスライド軸1623にローラ支持部
1624aを介して固着され、後述するカム113に沿
ってスライド軸1623を上下動させるローラ1624
と、固定プレート1622とローラ支持部1624aの
間に介設され、通常時、スライド軸1623を下方に付
勢する押圧スプリング1625と、前記弁体1613の
先端と対向するピストン1626aを有する、固定プレ
ート1622に固着された弁体制御部1626を有して
いる。
【0027】第一ターレット120の外周部には、図3
に示すように、充填ヘッド160と対応した位置で缶1
0を保持する受部121が設けてある。したがって、第
一ターレット120の受部に缶10が送り込まれると缶
10は自動的に位置決めされ充填ヘッド160による液
体の供給が可能な状態となる。また、第一ターレット1
20の受部121の近傍には、受部121に缶10が送
られてきたことを検知するセンサ122が設けてある。
【0028】充填ヘッド160のローラ1624を上下
動させるカム113は、充填装置100の基台110の
外周部に設けられている。このカム113は、少なくと
も、図2に示すNゾーン,Oゾーン,Iゾーン,Jゾー
ンにわたって配設されている。
【0029】次に、上記実施形態にかかる装置を用いた
液状内容物の充填方法について説明する。図2に示す供
給ターレット11によって空缶10が充填装置100の
回転する第一ターレット120に設けられた受部121
に送り込まれ、缶10が充填ヘッド160の真下に位置
すると、センサ122がこの状態を検知する。そして、
この検知信号はセンサ122から配管ダクト133,ブ
リッジ132の内部の導線,装置側制御盤131,スリ
ップリング210及び配管ダクト201内の導線等を介
して制御装置200に送られる。なお、このとき、カム
113は、充填ヘッド160が供給ターレット10から
受部121へ送り込まれてくる缶10と干渉しないよう
に、充填ヘッド160を缶10の上方へ位置させるべく
ローラ1624を高い位置でガイドしている(図4参
照)。
【0030】制御装置200は、センサ122から缶1
0の検知信号を受けるとセンサ122からデータ信号を
受けたときと逆の経路で制御信号を充填ヘッド160の
電磁切換弁1616に送る。これにより、電磁切換弁1
616は、弁体1613の通孔1613aと給ガス管1
52を連通させフィラーボール150内の炭酸ガス等の
ガスを缶10の内部に向って吹き込む(図4参照)。こ
のように、缶10の内部にガスを吹き込んで缶内の空気
をガスに置換する工程はガッシング工程と称され、図2
におけるIゾーン(約25度の範囲)で行なわれる。
【0031】Iゾーンに続くJゾーンではカム113が
順次低くなるように形成されている。したがって、第一
ターレット120及び第二ターレット130の同期回転
により、缶10と充填ヘッド160がJゾーンまで送ら
れてくるとローラ1624が順次下降し、バルブケース
1611で缶10の口部を覆う。このとき、押圧スプリ
ング1625によってバルブケース1611は適度に下
方へ付勢されているので、バルブケース1611に埋設
されたシール部材が缶10のフランジ10aに圧接し、
ガスを缶10の外部に漏らさないようにシールする。こ
の加工工程は図2におけるJゾーン(約15度の範囲)
で行なわれる。
【0032】Jゾーンに続くKゾーンでは、バルブケー
ス1611による缶10のシールが引続き行なわれるよ
う、カム113はJゾーンにおける低位置を維持する高
さとなっている。したがって、Kゾーンの初めの範囲で
は缶10の内部にフィラーボール150から引続きガス
が供給され、缶内圧がフィラーボール150の内部圧力
と同じとなる。この結果、Kゾーンのそれ以降の範囲で
は、弁体1613が上昇してノズル1612が開き、缶
10の内部に、フィラーボール150から給液管151
及び電磁流量計170を通過してきた液体が供給され
る。液体の供給にともない缶内のガスは通孔1613
a,電磁切換弁1616及び給ガス管152を介してフ
ィラーボール150内に戻る(図5参照)。
【0033】一方、電磁流量計170は、フィラーボー
ル150から缶10に供給されている液体の量を時々刻
々測定して、そのデータを導線とスリップリング210
を介して制御装置200に送る。そして、制御装置20
0は、この流量データ信号にもとづいて、あらかじめ定
められている量だけ缶10に液体が充填されたと判断す
ると、弁体制御部1626に制御信号を送ってピストン
1626aを突出させる。これにより、弁体1613
は、押圧スプリング1617の付勢力に抗して下降しノ
ズル1612を閉じ、液体の供給を停止する(図6参
照)。この結果、缶10の内部には制御装置200で設
定された量の液体が充填される。この充填工程は図2に
おけるKゾーン(約180度の範囲)で行なわれる。
【0034】朝一番の作業始めの充填工程においては、
給液管151の内部でガス成分が液体から分離(泡の発
生)する場合がある。しかし、この充填装置によれば、
給液管151がフィラーボール150から垂下したのち
充填ヘッド160に向って直線的な下り傾斜の状態で配
管してあるので、給液管151及び電磁流量計170中
におけるガスはすべてフィラーボール150に戻る。し
たがって、給液管151及び電磁流量計170の内部に
ガスが滞留することはなく、常に液体で満たされている
ので、流れの安定性を保てて流速のばらつきがなくな
り、電磁流量計170の測定精度が向上し、ひいては、
充填量の精度を向上させることができる。
【0035】缶10への液体の充填が終了すると、制御
装置200は、電磁切換弁1616に制御信号を送り通
孔1613aとスニフト管路1616aの連通状態に切
り替える。これにより、缶10の内部のガスは通孔16
13a及びスニフト管路1616aを介して大気へ逃
げ、缶10の内部の圧力は大気圧と等しくなる(図6参
照)。その後、制御装置200は弁体制御部1626へ
制御信号を送ってピストン1626aを引込める。この
スニフト工程は、図2におけるLゾーン(約40度の範
囲)で行なわれる。なお、このLゾーンにおいても、バ
ルブケース1611による缶10のシールを継続させる
ため、カム113の位置はKゾーンの場合と同じ高さに
してある。
【0036】Lゾーンに続くMゾーンでは、カム113
が順次高くなるように形成されている。したがって、第
一ターレット120及び第二ターレット130の同期回
転により、缶10と充填ヘッド160がMゾーンまで送
られてくるとローラ1624が順次上昇する。これによ
り、バルブケース1611も上昇して缶10から離れた
状態となる。このバルブケース上昇工程を行なうMゾー
ンは約20度の範囲となっている。
【0037】液体を充填させた缶10は、続いてNゾー
ンに送られ、このNゾーンにおいて直線コンベア12に
移送され、次のシーマ工程へ送られる。このときも、バ
ルブケース1611が缶10と干渉しないようにしてお
くため、カム113はMゾーンにおける高位置を維持す
る高さとなっている。この移送工程を行なうNゾーンは
約30度の範囲となっている。
【0038】このようにして、缶10への液体(内容
物)の充填作業が行なわれるが、充填中においても、充
填装置100における電磁流量計170等からのデータ
は時々刻々制御装置200へ送られている。したがっ
て、各充填ヘッドの監視を個々に行なうことができ、ま
た充填量の過不足を起した充填ヘッドを見つけたときに
は、充填作業中であっても対象の充填ヘッドに補正信号
を送り補正を行なうことができる。また、入味量の変更
も充填装置を停止させることなく行なうことができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の充
填ヘッド及び電磁流量計と制御装置との間で信号の授受
が可能となり、各充填ヘッドに個別的な制御信号を送
り、個別的に入味量の変更,充填量の補正等の制御を行
なうことができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、給液
管及び電磁流量計中の気泡をフィラーボールに戻し、給
液管及び電磁流量計の内部に気泡が滞留しないようにす
ることができるので、流量の正確な測定が可能となり、
充填精度の高精度化を図ることができる。
【0041】さらに、請求項3,4記載の発明によれ
ば、充填中においても各充填ヘッド及び電磁流量計と制
御装置との間の信号の授受を行なえるので、内容物の充
填中すなわち充填装置の作動中に各充填ヘッドの監視や
充填量の補正あるいは入味量の変更等の制御が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液状内容物の充填装
置の概略全体正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る液状内容物の充填装
置の一部を省略した平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る液状内容物の充填装
置の一部要部拡大正面図である。
【図4】充填ヘッドの作動状態を示す充填ヘッドの一部
裁断拡大図である。
【図5】充填ヘッドの作動状態を示す充填ヘッドの一部
裁断拡大図である。
【図6】充填ヘッドの作動状態を示す充填ヘッドの一部
裁断拡大図である。
【符号の説明】
10 缶 100 充填装置 113 カム 120 第一ターレット 130 第二ターレット 150 フィラーボール 151 給液管 152 給ガス管 160 充填ヘッド 1610 バルブ部 1611 バルブケース 1612 ノズル 1613 弁体 1616 電磁切換弁 1620 操作部 1626 弁体制御部 1626a ピストン 170 電磁流量計 200 制御装置 201 配管ダクト 210 スリップリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターレット上に複数の充填ヘッドを有し、
    これら充填ヘッドを介して容器に液状内容物を充填する
    ロータリタイプの充填装置において、 液状内容物を貯留するフィラーボールと、 このフィラーボールから前記各充填ヘッドに液状内容物
    を供給する、前記各充填ヘッドに対応して設けられた複
    数の給液管と、 これら給液管の途中にそれぞれ設けられた電磁流量計
    と、 前記各充填ヘッドを制御するための制御信号及び前記各
    電磁流量計からのデータ信号を制御装置との間で授受さ
    せる導線とを具備したことを特徴とする液状内容物の充
    填装置。
  2. 【請求項2】 前記フィラーボールを前記充填ヘッドよ
    り高い位置に設け、前記給液管をフィラーボールから充
    填ヘッドに向けて垂下及び/又は直線的な下り傾斜状態
    で配管した請求項1記載の液状内容物の充填装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置を回転する前記ターレット
    と別個に配置するとともに、前記導線の間にスリップリ
    ングを介設した請求項1又は2記載の液状内容物の充填
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の液状内容物の充填装置を
    用いて、 液状内容物の充填中に、前記電磁流量計及び前記充填ヘ
    ッドと前記制御装置との間で信号の授受を行なわせ各充
    填ヘッドを個別的に制御することを特徴とした液状内容
    物の充填方法。
JP26667996A 1996-09-17 1996-09-17 液状内容物の充填装置及び充填方法 Pending JPH1086998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26667996A JPH1086998A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 液状内容物の充填装置及び充填方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26667996A JPH1086998A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 液状内容物の充填装置及び充填方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1086998A true JPH1086998A (ja) 1998-04-07

Family

ID=17434197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26667996A Pending JPH1086998A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 液状内容物の充填装置及び充填方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1086998A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011018808A1 (en) * 2009-08-12 2011-02-17 Sidel S.P.A. Con Socio Unico Container-handling machine
WO2016148325A1 (ko) * 2015-03-19 2016-09-22 디에스플랜트(주) 펄스타입 전자식 유량계를 사용하는 회전식 고속 유체 충진 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011018808A1 (en) * 2009-08-12 2011-02-17 Sidel S.P.A. Con Socio Unico Container-handling machine
US8714343B2 (en) 2009-08-12 2014-05-06 Sidel S.P.A. Con Socio Unico Container-handling machine
WO2016148325A1 (ko) * 2015-03-19 2016-09-22 디에스플랜트(주) 펄스타입 전자식 유량계를 사용하는 회전식 고속 유체 충진 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3490772B2 (ja) 液体の容器への充填装置
EP1243546A2 (en) Filling machine
US9428373B2 (en) Rotary-type filling machine and method for calculating filling quantity for rotary-type filling machine
US9809330B2 (en) Container filling apparatus and method
KR900006602B1 (ko) 액체충전방법 및 장치
JPH06144489A (ja) 瓶、缶または類似の容器の充填方法およびこの方法を実施するための充填機
US20120037268A1 (en) Device for the metered dispensing of liquid or viscous products and method for implementing this device
JPH1086998A (ja) 液状内容物の充填装置及び充填方法
CN107735353A (zh) 用于用灌装产品灌装容器的设备和方法
GB2086861A (en) Controlling operation of filling elements of a filling machine
JPH08512009A (ja) ビンや缶等の容器に所定量の液体を充填するための回転装置
AU2002241254B2 (en) Container filling machine
CN107507345A (zh) 一种液体流量计量系统及方法
CN208121070U (zh) 一种全自动调酒机
CN208898482U (zh) 液体灌装机
WO2005003017A1 (en) Equipment for filling containers
CN1306933A (zh) 称重式饮料自动灌装机及其控制方法
US5697406A (en) System for detecting missing vent tubes on a bottle filling apparatus
JP3568277B2 (ja) 液体充填方法
JPH11310297A (ja) 飲料の充填装置
CN113544082A (zh) 容器处理设备、容器承载件和用于灌装容器的方法
WO2002098785A1 (en) Precise filling method
US20020178781A1 (en) Method and apparatus for monitoring oxygen concentration in beverage production process
EP0843162B1 (en) Determining liquid volumes in cup-like vessels being positioned on a rotor having a run-out in vertical direction
CN106925471A (zh) 钢坯自动涂料设备

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Effective date: 20060705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Written amendment

Effective date: 20070411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002