JPH1085322A - 人工心臓の可搬駆動システム - Google Patents

人工心臓の可搬駆動システム

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JPH1085322A
JPH1085322A JP9200638A JP20063897A JPH1085322A JP H1085322 A JPH1085322 A JP H1085322A JP 9200638 A JP9200638 A JP 9200638A JP 20063897 A JP20063897 A JP 20063897A JP H1085322 A JPH1085322 A JP H1085322A
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portable
unit
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blood
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JP9200638A
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Inventor
Toshio Mori
敏夫 森
Kenji Yamazaki
健二 山崎
Koji Higuchi
浩司 樋口
Keiichi Kaneko
恵一 金子
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Seiko Epson Corp
Sun Medical Technology Research Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Sun Medical Technology Research Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い安全性と信頼性を有し,かつ小型軽量で使
い勝手がよく生活範囲が広められる人工心臓の可搬駆動
装置を提供すること。 【解決手段】接触式の血液シール18を用いた回転軸1
3の軸封手段を有する血液ポンプ1と,前記血液シール
18へパージ液を循環供給するパージ液循環手段20,
前記血液ポンプ1を駆動するポンプ制御手段30,各手
段へ電力を供給する電力供給手段33、前記各手段の動
作状態を表示する表示手段40,外部へ情報を伝達する
通信手段50,および前記各手段を制御する制御手段1
00からなるシステム駆動部45と,システム駆動部4
5を搭載し可搬可能な搬送部60と,前記血液ポンプ1
とシステム駆動部45を接続する接続部70とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,人体に使用される
医療機器に関し,特に移動できる人工心臓の可搬駆動シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人工心臓の駆動システムは大型で
容易に移動できないため,人工心臓を使用する患者の生
活範囲は病院内に限定されていた。近年人工心臓の駆動
システムの小型化が試みられているが,未だ大きさ,安
全性の面から病院外での生活を前提とするシステムは実
用化されていない。
【0003】人工心臓の駆動システムが大型のため,患
者の生活範囲は病院内に制限されていた。しかし,患者
の生活の質的向上,および精神的リハビリの意味からす
れば,患者の生活範囲の制限を無くし自宅で生活が送れ
ることが望ましい。そのためには人工心臓付帯設備の小
型化,信頼性の向上,安全対策の確立などが必要とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
を鑑みてなされたものであり,人工心臓を植え込んだ患
者の生活の範囲を制限せず,かつ高い安全性を考慮した
人工心臓の駆動システムを提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の人工心臓の可搬
駆動システムは,体内に埋設される血液ポンプ1と,血
液ポンプ1を体外より制御するシステム駆動部45と,
前記血液ポンプ1とシステム駆動部45を接続する接続
部70とから構成され,接続部70は患者の表皮Fを貫
通している。
【0006】前記システム駆動部45は,前記血液ポン
プ1の回転軸13の血液に対する軸封を維持するため,
血液ポンプ1に内存する血液シール18の接触面に流体
(以下パージ液)を循環供給するパージ液循環手段2
0,モータケーブル71を介し前記血液ポンプ1の駆動
を電気的に制御するポンプ制御手段30,前記各手段の
動作状態およびデータを表示する表示手段40,外部と
情報交換を行う通信手段50,前記各手段へ電力を供給
する電力供給手段33,および前記各手段を制御する制
御手段100と,前記システム駆動部45を搭載し移動
可能とする搬送部60を有し,さらに前記血液シール1
8にはメカニカルシールおよびオイルシールの接触式シ
ールを有する。
【0007】さらに前記接続部70は,前記血液ポンプ
1と前記パージ液循環手段20とを接続し、前記血液シ
ール18の接触面との間をパージ液が循環するパージ管
24,25,血液ポンプ1へ電力を供給するモータケー
ブル71,前記パージ管24,25およびモータケーブ
ル71の体内埋設部と体外露出部を接続する接続ターミ
ナル80, パージ管24,25およびモータケーブル
71の表皮F貫通部と表皮Fとを固着する保持部90,
パージ液の流れを遮断する弁機構75,および前記パー
ジ管24,25およびモータケーブル71の体外露出部
分を覆う保護管72とから構成されてなり,前記システ
ム駆動部45は,複数のポンプ制御手段30および電力
供給手段33を有してなり,そのうち最低1系統のポン
プ制御手段30および電力供給手段33を前記接続ター
ミナル80内またはその近傍に有し,さらに,前記電力
供給手段33の電力残留量が規定値を下回った場合,前
記ポンプ制御手段30のみ電力を供給する機構を有す
る。
【0008】前記パージ液循環手段20には,前記血液
ポンプ1の内部を循環するパージ液と,パージ液に添加
される消毒剤,パージ液を循環させるパージ液循環ポン
プ22,パージ液を蓄える柔軟なリザーバ21,パージ
液をろ過するフィルタ23を有し,パージ液の流路には
バイパス流路26が設けられてなり,さらに,パージ液
の流路には,パージ液の温度と圧力を検出する検出器を
設けてなり,さらに,パージ液の流出を防止する弁機構
75を有する。
【0009】また,前記制御手段100は搬送部60の
移動に要する運動負荷を検出する運動負荷検出機構31
を有し,前記検出機構の出力に応じて血液ポンプ1の回
転数を制御する機能を有しており,また,可搬駆動シス
テムを構成する各要素の出力信号を監視し,前記可搬駆
動システムを構成する各手段の異常を検出する自己診断
機能,および前記各手段へ制御信号を送信する手段を有
し,前記表示手段40には前記制御手段100の出力信
号から得られる情報を表示するモニタ,各構成要素の運
転パラメータを変更する操作ボタン42を有し,また,
前記通信手段50には,人工心臓の可搬駆動システムの
動作状態を病院などの管理センタへ送信する送信機能,
および管理センタからの指示を受信する受信機能を有
し,また,前記接続部70は伸縮自在なる機構を有し,
さらに前記保護管72を補強し破壊を防止する機構を有
する。
【0010】また,前記保持部90には接続部70と表
皮Fが強固に癒着することにより経皮感染を防止し,体
動によっても剥離が生じない機構を有する。
【0011】本発明の人工心臓の可搬駆動システムの作
用は以下の通りである。
【0012】まず,請求項1記載の発明においては,血
液ポンプの回転軸の血液に対する軸封を維持するパージ
液循環手段,血液ポンプの駆動を電気的に制御するポン
プ制御手段,人工心臓の可搬駆動システムを構成する各
要素の動作状態の表示および各要素の条件を入力する表
示手段, 前記各手段へ電力を供給する電力供給手段,
外部との情報交換をおこなう通信手段,および前記各手
段を制御する制御手段から構成されるシステム駆動部
を,移動可能な搬送部上にコンパクトに構築し,接続部
により体内に埋設された血液ポンプと連結することによ
り,小型軽量で移動可能な人工心臓の可搬駆動システム
が得られ,患者の生活範囲が拡大される。
【0013】また,請求項2記載の発明においては,血
液シールとしてメカニカルシールまたはオイルシールを
用い,前記パージ液循環手段で血液シールの接触面へパ
ージ液を循環供給することにより,シール摺動面の潤滑
が安定するためシール性能は長期間に渡り維持される。
さらに,シール摺動面が冷却されるためシール摺動面内
に拡散により浸入した血液のたんぱく成分の熱変成によ
る血液シール接触面の破壊は生じない。さらに,拡散に
よりパージ液中へ浸入する血液成分は多量のパージ液に
より洗い流されるため回転軸を凝固させない。また,パ
ージ液はパージ液流路を循環するだけで血液シール部か
ら漏洩する量は極めて少なくすることができる。
【0014】また,請求項3〜請求項4記載の発明にお
いては,電力供給手段に内蔵されるバッテリの残留電力
量が規定値を下回った場合には,予備のポンプ制御手段
へ電力を優先的に供給し,前記人工心臓の可搬駆動シス
テムの稼動を少しでも延長することにより,安全性を高
めることができる。
【0015】また,請求項5〜請求項6記載の発明にお
いては,血液ポンプの作動に要する根幹機能であるポン
プ制御手段と電力供給手段を複数系統有することにより
人工心臓の可搬駆動システムの安全性を高くすることが
できる。さらに,最低1系統のポンプ制御手段と電力供
給手段とを搬送部から分離し,患者の体表近傍に設けた
ことにより,搬送部の破損,接続部の切断などの重篤な
トラブルが発生しても血液ポンプの停止を回避できるた
め,人工心臓の可搬駆動システムの安全性はさらに高ま
る。
【0016】また,請求項7〜請求項8記載の発明にお
いては,パージ液が循環する流路の途中に限外ろ過膜を
用いたフィルタを設けたことにより,パージ液は常にク
リーンに維持され,人工心臓の血液ポンプのシールおよ
び軸受部での血液凝固の発生を防止でき,かつ同時にパ
ージ液の無菌化,無毒化を維持できる。さらに,消毒剤
をパージ液中に添加することにより,リザーバ内,限外
ろ過フィルタ内も消毒できる。これらにより人工心臓の
血液ポンプ内へ流入するパージ液は物理的,化学的に消
毒されることになり,二重の安全機構を有することにな
る。
【0017】また,請求項9記載の発明においては,限
外ろ過フィルタの目詰まりを予防するためバイパス流路
が設けられたクロスフロー循環路とすることにより,次
の役割を兼ねることが可能となる。
【0018】1.フィルタ内のエアは自動的にバイパス
流路を通して抜気されるため,エアトラップによるフィ
ルタの機能低下を起こさない。
【0019】2.バイパス流路が安全弁として働くた
め,パージ圧の上昇を一定値以下に保つことができる。
【0020】3.クロスフロー循環路を設けたことによ
り,体外にあるパージ液循環手段を流れるパージ液流量
がバイパス流路を通るパージ液流量分だけ大きくなり,
パージ液の放熱効果が高まる。
【0021】また,請求項10記載の発明においては,
リザーバ,パージ液循環ポンプ,限外ろ過フィルタをユ
ニット化することにより,定期的な交換作業を極めて簡
便かつ清潔に行うことが可能である。
【0022】また,請求項11記載の発明においては,
リザーバを柔軟な構造とすることにより,パージ液の血
液シール摺動面を介した流出による容量変化,および搬
送部の移動に伴う変位,振動等に柔軟に対応可能であ
り,パージ液の循環を安全に維持できる。
【0023】また,請求項12記載の発明においては,
フィルタの入り口,出口に圧力を検出するセンサを取付
け,圧力をモニタすることによりパージ液循環回路の閉
塞,フィルタの目詰まりなどを検出できる。
【0024】また,請求項13記載の発明においては,
パージ管に温度を検出するセンサを設けパージ液の温度
を計測することにより,次の役割を果たすことが出来
る。
【0025】1.パージ液の循環量を変化させパージ液
の温度を血液のたんぱく成分の熱変成温度に達しないよ
う管理することにより,人工心臓の可搬駆動システムの
安全性を高めることができる。
【0026】2.生体と人工心臓の可搬駆動システムと
の間の熱量の移動が少なくなるようにパージ液流量を制
御することにより,生体への負荷の少ない人工心臓の可
搬駆動システムが構築できる。
【0027】また,請求項14〜請求項19記載の発明
においては,患者の運動負荷を検出する機構を設け,負
荷の大きさに応じて血液ポンプの回転数を制御すること
により,患者の生活の質を向上できる。
【0028】運動負荷は搬送部の車輪に設けられた回転
検出器から搬送部の移動速度を計算することにより容易
に検出できる。さらに,生体の心拍動数に同期した血液
ポンプの負荷変動周期から推定される心拍動数に応じて
血液ポンプの回転数を変化させることもできる。これら
をそれぞれ単独に用いても良いが,両方用いれば運動負
荷による心拍動数の変化と,精神的な緊張,興奮等に起
因する心拍動数の変化を分離でき,さらに詳細な血液ポ
ンプの制御が可能となる。これにより患者の生活の質的
向上が得られる。
【0029】また,請求項20〜請求項21記載の発明
において,人工心臓の各構成要素にセンサを付加し,表
示手段を用いることにより作動状態を常に表示,監視が
でき,またセンサから得られた値と設定値とを比較し,
設定値から外れた場合,警報を発すると共に前記表示手
段に表示される。さらに前記通信手段を用いて外部の管
理センターへ情報が転送され,さらに外部の管理センタ
ーより適切な指示が折り返し転送されることにより,患
者の病院外での生活の安全性が確保される。
【0030】また,請求項22記載の発明において,接
続部の体内埋設部分と体外部分は接続ターミナルにより
接続されており,接続ターミナルはベルト状の腹帯に固
定されることから,体動による外力が接続部の体内埋設
部分へ直接伝わらない。さらに,接続部は接続ターミナ
ル部で分割できるため,搬送部の交換,メンテナンスが
容易にできる。
【0031】また,請求項23〜請求項25記載の発明
において,接続部は伸縮自在であり患者の活動を妨げな
い。さらに,パージ管およびモータケーブルを補強され
た保護管で覆うことにより,破損が防止できる。また,
保護管の伸び量がパージ管およびモータケーブルの伸び
量より小さいことから,パージ管およびモータケーブル
の引っ張り破損を防止できる。
【0032】また,請求項26〜請求項27記載の発明
において,前記パージ液循環手段のトラブル等によりパ
ージ液の循環が停止した場合には,パージ管内に設けら
れた弁が自動的に閉鎖され,前記血液ポンプの血液シー
ル背面のパージ液の流出を防止できるるため,血液シー
ルの軸封作用を安全に維持することが可能となる。さら
に,人工心臓の可搬駆動システムのうち,体外露出部分
が破損の危険性が大きいことを考慮して,前記弁機構は
体内埋設部に設置することにより、より安全性が高ま
る。
【0033】また,請求項28記載の発明において,人
工心臓の可搬駆動システムのうち,破損の危険性が低い
接続ターミナルから体内埋設部に前記ポンプ制御手段お
よび電力供給手段の1系統を体内埋設部に設置すること
が好ましい。
【0034】また,請求項29記載の発明において,表
面に多数の小孔を有する炭素繊維からなる保持部を接続
部の体内埋設部の表皮貫通部分に設けたことにより,前
記保持部が表皮と強固に癒着し経皮感染を防止できる。
【0035】また,請求項30〜請求項32記載の発明
において,体外に配設される各手段は,搬送部上に搭載
され人体と共に搬送が可能となり,かつ,防水防染構造
を有し,搬送に伴う振動,衝撃を吸収する機構を有する
ことにより,搬送部の安全性を高めることができる。
【0036】また,請求項33記載の発明において,搬
送部の電力供給手段は商用交流電源,自動車等の車載電
源,または搬送部に内蔵される2次電池等で駆動するこ
とが可能であり,患者の活動範囲を制限しない。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を人工心臓に用
いた例について説明する。
【0038】図1は本発明の一実施例における人工心臓
の可搬駆動システムの構成図である。図において人工心
臓の可搬駆動システムは,体内に埋設される血液ポンプ
1と,血液ポンプ1を体外から制御するシステム駆動部
45,および血液ポンプ1とシステム駆動部45を連結
する接続部70から構成される。
【0039】さらに,血液ポンプ1の回転軸13の軸受
け19への血液の浸入を防止するため,前記血液ポンプ
1に内存する血液シール18の接触部へパージ液を循環
供給するパージ液循環手段20,モータケーブル71を
介し前記血液ポンプ1の駆動を電気的に制御するポンプ
制御手段30,前記各手段の動作状態およびデータを表
示する表示手段40,外部と情報交換を行う通信手段5
0,前記各手段へ電力を供給する電力供給手段33,お
よび前記各手段を制御する制御手段100とからなるシ
ステム駆動部45,前記システム駆動部45を搭載し可
搬可能とする搬送部60とから構成される。
【0040】また,接続部70は血液ポンプ1とシステ
ム駆動部45のパージ液循環手段20を連結するパージ
管24,25および血液ポンプ1とポンプ制御手段30
を連結するモータケーブル71からなり,接続部70の
体内埋設部と体外露出部を接続する接続ターミナル8
0,パージ管24,25およびモータケーブル71の体
内埋設部と患者の表皮Fを強固に癒着させる保持部90
から構成される。また,接続ターミナル80には,予備
のポンプ制御手段30および電力供給手段33を有す
る。
【0041】本人工心臓の場合,心臓ポンプの停止は患
者の生命へ重篤な影響を及ぼす。一方,通信手段50や
運動負荷検出機構31などの高度な機能は一時的に停止
しても患者の生命を直接脅かすことはない。また血液ポ
ンプ1の回転軸13の血液シール18に関しても, 血
液シール18背面のパージ液が消失しなければ,パージ
液の循環が途絶えても数時間程度は問題ない。従って,
本システムにおいて2重3重の安全性が必要なのは血液
ポンプ1の回転に要する根幹機能であるポンプ制御手段
30と電力供給手段33であり,この根幹機能を重複し
て装備することにより人工心臓の可搬駆動システムの安
全性を高めている。
【0042】しかしながら,接続部70の切断やシステ
ム駆動部45そのものが大破した場合は,システム駆動
部45に設けた2重3重の安全対策は何の役にも立たな
い。この点を考慮し,予備のポンプ制御手段30と電力
供給手段33を前記のような事故発生の危険性の少ない
患者の体表近傍に設置している。
【0043】図2に血液ポンプ1の一例を,図3に人工
心臓の可搬駆動システムの人体への装着例を示す。
【0044】血液ポンプ1は円筒形のモータ部11を有
するポンプ基部10と,前記ポンプ基部10に接続され
るポンプ部12から構成され,ポンプ部12にはモータ
部11より延伸した回転軸13を介して駆動されるポン
プ翼14とポンプ翼14を覆う様にポンプ基部10に接
続されるケーシング15から構成され,ケーシング15
の端点に設けられた流入口16から左心室A内の血液が
ケーシング15内へ流入し,ケーシング15内のポンプ
翼14によりエネルギーを付加された後,ケーシング1
5の側面に設けられた流出口17および人工血管Cを経
て大動脈Bへ吐出される。
【0045】ポンプ基部10とポンプ翼14の間には端
面接触式の血液シール18(以下メカニカルシール)が
あり,血液成分の浸入による回転軸13の軸受け19の
凝着を防止している。また、ポンプ基部10にはパージ
液の入口8および出口9が形成されており、これらパー
ジ液の入口8および出口9はパージ管24,25を介し
て後述するパージ液の循環装置に接続される。パージ液
循環手段20によりメカニカルシール18内部にパージ
液を循環させ,メカニカルシール摺動面の潤滑,冷却,
および拡散によってパージ液中へ浸入する微量の血液成
分を除去することにより,メカニカルシール18および
軸受け19の摺動面は常にクリーンに維持される。
【0046】本例では血液ポンプ1に遠心ポンプを用い
た例を示したが,軸流ポンプまたは斜流ポンプでも実施
可能である。さらに,血液シール18はメカニカルシー
ルに限定されるものではなく,オイルシール等他の接触
式シールでも実施可能である。
【0047】また、前記血液ポンプ1に内存するメカニ
カルシール18へパージ液を供給するパージ液循環手段
20,モータケーブル71を介し前記血液ポンプ1の駆
動を電気的に制御するポンプ制御手段30,前記各手段
の動作状態およびデータを表示する表示手段40,外部
と情報交換を行う通信手段50,前記各手段へ電力を供
給する電力供給手段33,および前記各手段を制御する
制御手段100とからなるシステム駆動部45はコンパ
クトな筐体61内に構築され,車輪62およびハンドル
63を有する手動式の搬送部60に搭載される。
【0048】また,本例においては搬送部60は手押し
車の形態をなすが,その他に車椅子状のもの,バッグ状
などもあり,患者の容体および生活環境に適した形態の
ものが用いられる。さらに,車輪62にモータを付加し
た電動移動型の搬送部60も用いられる。
【0049】図4にポンプ制御手段30の構成図の一例
を示す。
【0050】制御手段100は,演算器101,メモリ
102,各種インタフェイス103を有するワンボード
マイコン等からなる。A/D変換器104を介して演算
器101へ入力された前記各手段に設けられた各センサ
の出力信号はメモリ102のROMに記憶された制御プ
ログラムに従い処理がおこなわれ、計算結果はD/A変
換器105を介して出力される。また、インタフェイス
103を介して各構成手段の演算器101とデータの交
換もおこなわれる。前記各データはメモリ102のRA
Mに保存され、前記表示手段40により表示される。
【0051】通常血液ポンプ1の制御は制御手段100
によりおこなわれる。制御手段100は,ポンプ制御の
うちロータ106の回転位置に対応した位置信号の計算
をおこなう。血液ポンプ1のモータ部11に内存するホ
ールセンサ108の出力からロータ106の回転を検出
し,血液ポンプ1の回転数が一定になる様に制御手段1
00の演算器101で計算し,接続ターミナル80部に
内存する電力供給器107で位置信号に応じた電力をモ
ータの固定子巻線109に供給する。
【0052】本実施例ではホールセンサ108を用いた
回転数制御をおこなっているが,センサレス駆動も実施
可能であり,制御方法も回転数一定制御に限定するもの
ではない。
【0053】また,予備のポンプ制御手段30が接続タ
ーミナル80内にあり,前記制御手段100と予備のポ
ンプ制御手段30はインタフェイス103を介し,それ
ぞれの演算器101を相互に監視している。例えば,制
御手段100の演算器101に異常が発生した時には予
備のポンプ制御手段30へ血液ポンプ1の制御が切換え
られ,インタフェイス103を介して制御手段100の
演算器101のリセットがおこなわれる。制御手段10
0の演算器101のリセット後正常になった時は,心臓
ポンプの制御は制御手段100へ移管し,予備のポンプ
制御手段30は制御手段100の演算器101の監視の
みをおこなう。逆に予備のポンプ制御手段30の演算器
101に異常を検出した場合は,予備のポンプ制御手段
30をリセットする。
【0054】本実施例ではポンプ制御手段30および電
力供給手段33を2系統有しているが、これに限定する
ものではなく、さらに重複化することも可能である。
【0055】また、運動負荷検出機構31は,搬送部6
0の車輪62に回転検出器32を設けてなり、制御手段
100は回転検出器32の信号から人工心臓の可搬駆動
システムの移動速度を計算し,移動速度に応じて血液ポ
ンプ1のモータの回転数を増減させる。患者の運動量を
容易に検出できるため,患者の生活の質の向上が得られ
る。
【0056】また,生体の拍動に応じて変化する血液ポ
ンプ1のモータの負荷変動から心拍数を計算し,心拍数
の変化に応じて血液ポンプ1のモータの回転数を増減す
る様制御することも可能である。
【0057】図5は生体の心拍動数の推測方法を説明す
るものであり、図2に示した遠心ポンプを回転数一定で
制御した場合の特性を示している。
【0058】生体の左心室Aより脱血し大動脈Bへ送血
する本血液ポンプ1は,生体の心拍動による左心室A内
圧の変化に伴いモータ部11の負荷は大きく変動する。
例えば,血液ポンプ1の流入圧力に相当する左心室A内
圧と、流出圧に相当する大動脈B圧の差が心拍動に伴い
P1からP2の間で変動すると,血液ポンプ1の流量は
Q1からQ2の間で変動する。血液ポンプ1の流量がQ
1からQ2の間で変動する時,血液ポンプ1の電流値も
I1からI2の間で変動するため,電流値の変動の周期
をモニタすれば生体の心拍動数が推測できる。図は示さ
ないが血液ポンプ1を電流値一定で制御した場合も同様
の特性を示し,血液ポンプ1の回転数の変動から生体の
心拍動数が推測できる。
【0059】これらにより,患者の運動負荷量に応じて
血液ポンプ1の動作点を自動的に増減させることによ
り,患者の生活の質が改善可能となる。なお,前記制御
方法はそれぞれ単独で用いても,同時に用いても良い。
【0060】また、前記検出手段はいずれも極めてシン
プルな構造にて実現できるため,誤作動,故障も少なく
でき,患者の生活の質を向上させることが可能となる。
【0061】図6に電力供給手段33の構成図の一例を
示す。
【0062】電力供給手段33は,使用する電源の切換
えおよび内蔵するバッテリ35の充放電を制御する電力
供給手段制御部34、ニッケル水素2次電池またはリチ
ウムイオン2次電池からなる複数のバッテリ35、充電
器36などを有し、システム駆動部45および接続ター
ミナル80内に設けられいる。商用交流電源または車載
用電源などの外部電源37が利用できる場合は、可搬駆
動システムは外部電源37で駆動し、同時に内蔵する複
数のバッテリ35の充電を充電器36を用いておこな
う。外部電源37が利用できない場合は、システム駆動
部45に複数有するバッテリ35を順次使用する。接続
ターミナル80内にあるバッテリ35はシステム駆動部
45の破損時などシステム駆動部45内の電力供給手段
33が利用できない場合に用いられるものであり、通常
動作時はシステム駆動部45の電力供給手段33を用い
る。また、システム駆動部45のバッテリ35の残留値
が規定値を下回った場合は,システム駆動部45を構成
する各手段への電力供給を停止し,接続ターミナル80
内の予備のポンプ制御手段30のみへ電力を供給するこ
とにより,可搬駆動システムの駆動時間の延長をはか
る。
【0063】内蔵されるバッテリ35にはそれぞれバッ
テリ制御回路38が設けてなり、バッテリ35の残量と
充放電回数,電圧値などをモニタしている。電力供給手
段制御部34はバッテリ制御回路38より前記データを
受信し、バッテリ毎に順次切り替えて充放電を制御して
いる。
【0064】また、バッテリ毎に設けられた温度を検出
するセンサ39の出力を制御手段100により監視し、
バッテリ35の異常発熱による発火、爆発事故を防止す
る。
【0065】制御手段100と電力供給手段33の演算
器101とはインタフェイス103を介して相互の構成
要素の動作情報の交換および動作状態を監視する。例え
ば,電力供給手段33の演算器101から使用する電源
の種類,バッテリ35の残量と充放電回数,電圧値,バ
ッテリ35の温度などの情報を受信し,制御手段100
の演算器101で動作内容を判断し,前記表示手段40
に情報を表示する。また,電力供給手段制御部34の演
算器101に異常が発生した場合は、インタフェイス1
03を介して電力供給手段制御部34の演算器101の
リセットがおこなわれる。制御手段100の構成は前記
と共通でありここでは説明は省略する。
【0066】図7はパージ液循環手段20の構成図の一
例である。
【0067】パージ液循環手段20は,血液に対する血
液ポンプ1の回転軸13の軸封を維持するため前記メカ
ニカルシールの接触面へパージ液を循環供給するもので
あり,消毒剤が添加されたパージ液は,パージ液を蓄え
るリザーバ21からパージ液を循環させるパージ液循環
ポンプ22により,パージ液をろ過するフィルタ23を
通過し,一方はパージ管24を通り体内に埋設された血
液ポンプ1の内部へ流入し,メカニカルシールの接触面
へ達した後,再びパージ管25を通りリザーバ21へ戻
る。さらにフィルタ23から流出するもう一方のパージ
液はバイパス流路26を通りリザーバ21へ戻る。
【0068】また、パージ管24,25の途中には弁機
構75を有する。弁機構75はパージ液循環が停止した
瞬間にパージ管24,25を閉鎖するものであり、血液
ポンプ1内にパージ液を保留することにより血液シール
18の機能を維持する。
【0069】前記血液ポンプ1のメカニカルシールの接
触面の潤滑薄膜を介して拡散によりパージ液中へ浸入し
た血液のたんぱく成分は,パージ液が循環する流路の途
中に設けられたフィルタ23によりろ過され,パージ液
は常にクリーンに維持され血液ポンプ1の回転軸13の
軸受け19の凝着を防止できる。さらに,フィルタ23
に限外ろ過膜を用いることにより,細菌,ウィルス,細
菌毒素も除去可能となり,パージ液の無菌化,無毒化を
達成する。
【0070】また,パージ液の交換作業,搬送部60の
破損などによりパージ液中への細菌,ウィルスの浸入の
恐れもありパージ液そのもが殺菌作用を有する方が好ま
しいことから,パージ液の消毒手段として,次亜塩素酸
などを用いた塩素消毒法を用いる。前記次亜塩素酸は1
ppmの低濃度でほとんどあらゆる細菌,ウィルスを殺
菌することが可能であり,生体内では有機物と結合して
有機塩素化合物となり無毒化する。さらに消毒剤をパー
ジ液中に添加することにより,リザーバ21およびフィ
ルタ23も消毒する。
【0071】これらにより人工心臓の血液ポンプ1の内
部へ流入するパージ液は物理的,化学的に消毒されるこ
とになり,二重の安全機構を有することになる。
【0072】細菌,ウィルス,細菌毒素を除去し,さら
に軸受の凝着を引き起こすフィブリノーゲンを除去する
ために,限外ろ過膜を用いたフィルタ23のポアサイズ
は分子量34万以下に設定する。
【0073】また,フィルタ23の目詰まりを予防する
ためバイパス流路26が設けられたクロスフロー循環路
とすることにより,クロスフロー循環路は次の3つの役
割を兼ねることが可能となる。
【0074】一つはホロファイバ型の限外ろ過フィルタ
23を用いる場合に,ファイバ内のエアは自動的にバイ
パス流路26を通して抜気されるため,エアトラップに
よるフィルタ23の機能低下を起こさない。
【0075】人工心臓の血液ポンプ1と体外のシステム
駆動部45を接続する接続部70が外力(例えば踏まれ
るとかドアに挟まれる)により閉塞された場合,クロス
フロー循環路を持つパージ液循環手段20では,このよ
うな緊急時にパージ液のバイパス流路26が安全弁とし
て働き,パージ圧の上昇を一定値以下に保ちパージ循環
手段の破損を防止することができる。
【0076】クロスフロー循環路を持つパージ回路で
は,体外にあるパージ循環手段を流れるパージ流量がバ
イパス流路26を通るパージ流量分だけ大きくなる。パ
ージ液の冷却はパージ液と外気の温度較差に起因する熱
放散によって行われるのでパージ循環流量が大きくなる
ほどパージ液の放熱効果が高まる。
【0077】さらに,パージ液はメカニカルシールの接
触面からの微量の漏れにより減少するため,リザーバ2
1を一定期間毎に交換する必要がある。また,フィルタ
23もたんぱく質が付着すると細菌の増殖の原因となる
恐れがあるため一定期間毎に交換する必要がある。リザ
ーバ21,パージ液循環ポンプ22,限外ろ過膜を用い
たフィルタ23をユニット化し,定期的な交換作業を極
めて簡便かつ清潔に行うことが可能である。
【0078】パージ液循環ポンプ22は小型で効率が高
く,シール不要で消毒できる信頼性の高い容積式ポンプ
が適する。図においてはローラポンプを用いているが,
ローラポンプはパージ液の流れるパイプをパイプ外部よ
りしごくことにより内部のパージ液を送り出す構造とな
っており,パージ液に接する部分がパイプの内側だけの
ため好ましい。図には示さないが他には小型のダイアフ
ラム型ポンプ,ギヤポンプなども用いられる。
【0079】さらに,フィルタ23の入口および出口に
圧力を検出するセンサ27a,27bを取付け,センサ
27a,27bの出力を制御手段100でモニタするこ
とによりパージ液循環回路の閉塞,フィルタ23の目詰
まりなどを監視する。
【0080】また、血液ポンプ1からパージ液循環手段
20へ環流するパージ液の温度を検出するセンサ28a
をパージ管25に取り付け,パージ液の温度が血液のた
んぱく成分の熱変成温度に達しないようパージ液循環ポ
ンプ22の運転条件を制御する。本実施例では制御部1
00の演算器101で運転条件を計算し、パージ液循環
手段制御部110の演算器101が制御手段100の指
示内容に従いパージ液循環ポンプ22を制御する。
【0081】さらに、パージ液循環手段20から血液ポ
ンプ1へ循環するパージ液の温度を検出するセンサ28
bをパージ管24に取り付け、血液ポンプ1へ流入、流
出するパージ液温度を比較することにより生体と人工心
臓の可搬駆動システムとの間の熱の移動が把握できる。
この熱の移動を少なくするようパージ液循環ポンプ22
の運転条件を制御することにより、生体への負荷の少な
い人工心臓の可搬駆動システムが構築できる。
【0082】圧力センサ、温度センサの他に,流量セン
サ,血液センサ等を付加することによって,パージ液循
環手段20の動作状態を更に詳しく把握することも可能
である。
【0083】さらに,パージ液の入ったリザーバ21は
柔軟な袋状の形態をなし,パージ液の消費に伴う容積変
化,搬送部60の移動に伴う姿勢変動,変動などに対応
できる。
【0084】さらに、リザーバ21にはパージ液の容積
を検出するセンサ29が設けてあり、センサ29の出力
を制御手段100でモニタすることによりパージ液の漏
れを監視する。
【0085】また,制御手段100はパージ液循環手段
制御部110の演算器101をインタフェイス103を
介して監視をおこない,パージ液循環手段制御部110
の演算器101にエラーが発生した場合,パージ液循環
手段制御部110の演算器101のリセットをおこな
う。
【0086】表示手段40は情報を表示する表示部4
1、表示情報の切り替えおよびデータ入力のための入力
手段(図示せず)を有する。表示部41は,制御手段1
00で処理された人工心臓の各構成手段の作動情報を常
に表示する。また,前記作動情報が設定値から外れた場
合,警報を発すると共に前記表示部41に対応策などの
詳細な情報が表示される。
【0087】図8(a)〜図8(c)は表示部41の表
示例を示したものである。
【0088】図8(a)は通常の表示状態である。最上
段は本人工心臓の可搬駆動システムの使用日数を示す。
左列は上から外気温度、心拍数、接続ターミナル80の
動作状態を表す。右列は上から血液ポンプ1、パージ液
循環手段20、バッテリ35の状態を示す。右下は充放
電、外部電源37の使用を示すものである。通常は前記
の様な基本的な動作情報が表示されており、各構成手段
のより詳細な動作情報も入力手段により表示できる。
【0089】図8(b)はパージ液循環手段20の動作
状態の詳細を表したものである。上段はパージ液循環手
段20を構成するの血液ポンプ1,リザーバ21,パー
ジ液循環ポンプ22,フィルタ23とパージ管24,2
5の動作状態を表す。下段は左から外気温度、パージ液
制御手段100の演算器101の動作状態、パージ液温
度を表す。
【0090】異常発生時には図8(c)に示すようなメ
ッセージが表示され、異常内容の詳細は入力手段により
切り替えることにより表示できる。(図示せず)その他
には、運転パラメータの変更等も入力手段により変更で
きる。
【0091】通信手段50は電話回線に接続するための
接続端子が設けられ、病院等のコンピュータと接続可能
となっており、この病院のコンピュータによって、人工
心臓の可搬駆動システムの制御、監視が可能となる。携
帯電話などの移動通信手段50を組み込むことにより、
人工心臓の可搬駆動システムの情報は適宜病院等へ転送
され、適切な指示が折り返し転送されるため,患者の病
院外での生活の安全性はさらに高まる。
【0092】図9に接続ターミナル80の一例を示す。
【0093】接続ターミナル80は前記接続部70の体
内埋設部と体外露出部を接続するものである。接続ター
ミナル80はベルト状の腹帯81に固定され,接続部7
0の体外露出部は伸縮自在に形成されているため,体動
による外力は接続部70の体内埋設部分へ直接伝わらな
い。
【0094】また、接続ターミナル80は表示部41を
有し,血液ポンプ1のモータの回転数,バッテリ残量な
どの情報が操作ボタン42で切り替えることにより順次
表示される。また,エラー発生時はエラー表示器43の
点灯および警報により告知される。
【0095】また,接続ターミナル80の内部には予備
のポンプ制御手段30と電力供給手段33が内蔵されて
おり,システム駆動部45が何らかのトラブルで停止し
た際は、接続ターミナル80内部の予備のポンプ制御手
段30と電力供給手段33により血液ポンプ1は駆動さ
れる。
【0096】また, 図示してはいないが,接続部70
の体外露出部は接続ターミナル80で分割可能に接続さ
ており、また接続ターミナル80にはパージ管24,2
5およびモータケーブル71の予備端子が内蔵されてお
り,システム駆動部45のメンテナンス時も容易にアク
セスできる。
【0097】図10に保持部90の一例を示す。保持部
90は表面に多数の小孔を有する複数の炭素繊維からな
る構造物であり,円筒部91とつば部92からなる。つ
ば部92は腹直筋Dと腹直筋鞘Eの間に設置され,円筒
部91の一端は表皮Fに達する。保持部90は接触する
組織と強固に癒着し体動による接続部70の剥離を防止
し,接続部70を介した感染症を防止する。
【0098】図11に接続部70の一例を示す。接続部
70はパージ管24,25,およびモータケーブル71
と,それらを覆う保護管72から構成される。パージ管
24,25,およびモータケーブル71は螺旋状,保護
管72は蛇腹状に形成されてなり,それぞれが伸縮性を
有し,患者の体動を妨げないようになっているが,パー
ジ管24,25,およびモータケーブル71の伸び量よ
り,保護管72の伸び量を短くし,保護管72の最大伸
び量にて接続部70の伸び量を制限することにより,パ
ージ管24,25,およびモータケーブル71の破損を
防止する構造になっている。さらに,保護管72にはケ
プラー繊維等の破損に強い材料が用いられ,その表面に
は防水処理が施される。さらに,保護管72には金属,
樹脂等の円形リング73を複数個埋設し接続部70に荷
重が直接作用してもパージ管24,25およびモータケ
ーブル71の変形,破損を防止する構造となっている。
【0099】本発明において人工心臓に用いた例につい
て説明したが,人工心肺,人工透析等に使用しても同様
な効果が得られる。
【0100】
【発明の効果】
1.搬送部上にポンプ制御手段,パージ液循環手段,制御
手段,表示手段,通信手段,電力供給手段をコンパクト
化し載置させたことにより病院外での生活が可能とな
る。
【0101】2.ポンプ制御手段および電力供給手段を複
数設けたことにより,異常時でも血液循環を安全に維持
できる。
【0102】3.パージ液中に消毒剤を添加させることに
より血液の凝固をなくし,限外ろ過フィルタと共に雑菌
を除去,滅殺することができ,清浄なパージ液を循環さ
せることができる。
【0103】4.制御手段により運動負荷に応じて血液ポ
ンプの回転数の制御ができ,常に安定かつ安全な血液循
環を維持できる。
【0104】5.表示手段により人工心臓の駆動状況をモ
ニタリングできるため,自己管理ができ異常時にも自己
または第三者により対応できる。
【0105】6.通信手段により人工心臓の異常時に対す
る医師,病院の対応が迅速になされるため,病院外の生
活での安全性が大きく向上する。
【0106】7.接続ターミナルを腹帯状のベルトに取り
付けることにより外見を奇にすることなく,日常生活を
行うことができる。また,体動による表皮への影響も少
なくできる。
【0107】8.炭素繊維からなる保持部を体内表皮近傍
に埋設したことにより,保持部と細胞が強固に癒着し感
染症を防止することができる。
【0108】9.接続部に伸縮性と強度を同時に保持させ
ることにより,使い勝手と安全性の両立を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における人工心臓の可搬駆動
システムの構成図。
【図2】図1の血液ポンプの拡大断面図。
【図3】図1の人工心臓の可搬駆動システムを生体に取
り付けた状態を示す説明図。
【図4】図1のポンプ制御手段の説明図。
【図5】図1の運動負荷検出機構の説明図。
【図6】図1の電力供給手段の説明図。
【図7】図1のパージ液循環手段の説明図。
【図8】図1の表示手段の説明図。
【図9】図1の接続ターミナル説明図。
【図10】図1の保持部の拡大断面図。
【図11】図1の接続部の拡大断面図。
【符号の説明】
A・・・左心室 B・・・大動脈 C・・・人工血管 D・・・腹直筋 E・・・腹直筋鞘 F・・・表皮 1・・・血液ポンプ 8・・・パージ液入口 9・・・パージ液出口 10・・・ポンプ基部 11・・・モータ部 12・・・ポンプ部 13・・・回転軸 14・・・ポンプ翼 15・・・ケーシング 16・・・流入口 17・・・流出口 18・・・血液シール 19・・・軸受け 20・・・パージ液循環手段 21・・・リザーバ 22・・・パージ液循環ポンプ 23・・・フィルタ 24,25・・・パージ管 26・・・バイパス流路 27a,27b,28a,28b ,29,39・・・
センサ 30・・・ポンプ制御手段 31・・・運動負荷検出機構 32・・・回転検出器 33・・・電力供給手段 34・・・電力供給手段制御部 35・・・バッテリ 36・・・充電器 37・・・外部電源 38・・・バッテリ制御回路 40・・・表示手段 41・・・表示部 42・・・操作ボタン 43・・・エラー表示器 45・・・システム駆動部 50・・・通信手段 60・・・搬送部 61・・・筐体 62・・・車輪 63・・・ハンドル 70・・・接続部 71・・・モータケーブル 72・・・保護管 73・・・円形リング 74・・・接続手段 75・・・弁機構 80・・・接続ターミナル 81・・・腹帯 90・・・保持部 91・・・円筒部 92・・・つば部 100・・・制御手段 101・・・演算器 102・・・メモリ 103・・・インタフェイス 104・・・A/D変換器 105・・・D/A変換器 106・・・ロータ 107・・・電力供給器 108・・・ホールセンサ 109・・・固定子巻線 110・・・パージ液循環手段制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 浩司 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 金子 恵一 長野県諏訪市渋崎1801−16

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体に使用される人工心臓を駆動するため
    の駆動軸を有する円筒形のモータ部11、前記モータ部
    11より伸延し軸受け19に軸承される回転軸13を介
    して駆動され血液を流動させるポンプ翼14と,前記軸
    受け19への血液成分の浸入を防止する接触式の血液シ
    ール18を具備し、前記モータ部11に接続されポンプ
    翼14を覆うケーシング15により構成され、血液を流
    動させる血液ポンプ1と,血液に対する前記回転軸13
    の軸封を維持するため前記血液シール18の接触部へ流
    体(以下パージ液)を循環供給するパージ液循環手段2
    0,モータケーブル71を介し前記血液ポンプ1のモー
    タ部11の駆動を電気的に制御するポンプ制御手段3
    0,各手段へ電力を供給する電力供給手段33,前記各
    手段の動作状態およびデータを表示する表示手段40,
    外部との情報交換をおこなう通信手段50、および前記
    各手段を駆動制御する制御手段100とからなるシステ
    ム駆動部45と,前記システム駆動部45を搭載し移動
    可能な搬送部60と,前記血液ポンプ1とシステム駆動
    部45を接続する接続部70,および前記接続部70を
    表皮F上に保持する保持部90からなる接続手段74と
    を有してなることを特徴とする人工心臓の可搬駆動シス
    テム。
  2. 【請求項2】前記血液ポンプ1は,血液シール18とし
    てメカニカルシール,またはオイルシールを用いること
    を特徴とする請求項1記載の人工心臓の可搬駆動システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記システム駆動部45は,前記各手段に
    優先度を設けてなり,前記電力供給手段33の電力残留
    値が規定値を下回った場合,前記構成手段のうち優先度
    が高い手段のみ電力を供給することを特徴とする請求項
    1記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  4. 【請求項4】前記システム駆動部45は,各手段のうち
    前記ポンプ制御手段30の優先度を高くすることを特徴
    とする請求項3記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  5. 【請求項5】前記システム駆動部45は,ポンプ制御手
    段30および電力供給手段33を複数系統有することを
    特徴とする請求項1記載の人工心臓の可搬駆動システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記システム駆動部45は,最低1系統の
    ポンプ制御手段30および電力供給手段33を搬送部6
    0以外の箇所に設置することを特徴とする請求項5記載
    の人工心臓の可搬駆動システム。
  7. 【請求項7】前記パージ液循環手段20は, パージ液
    を貯留するリザーバ21と前記血液ポンプ1の血液シー
    ル18との間でパージ液を循環させるパージ液循環ポン
    プ22と,パージ液をろ過するフィルタ23と,前記各
    要素を接続するパージ液循環経路を有して構成され,パ
    ージ液をフィルタ23を介して前記血液ポンプ1の内部
    に循環させてなることを特徴とする請求項1記載の人工
    心臓の可搬駆動システム。
  8. 【請求項8】前記パージ液は,純水もしくは生理食塩水
    からなり,パージ液を無菌状態にて維持するために消毒
    剤を添加させることを特徴とする請求項7記載の人工心
    臓の可搬駆動システム。
  9. 【請求項9】前記パージ液の流路中には,目詰まり防止
    のバイパス流路26を設け,パージ液の循環路をクロス
    フローさせてなることを特徴とする請求項7記載の人工
    心臓の可搬駆動システム。
  10. 【請求項10】前記パージ液循環ポンプ22と前記フィ
    ルタ23および前記リザーバ21をユニット化させてな
    ることを特徴とする請求項7記載の人工心臓の可搬駆動
    システム。
  11. 【請求項11】前記パージ液循環手段20において,リ
    ザーバ21は柔軟な材質であることを特徴とする請求項
    7記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  12. 【請求項12】前記パージ液循環手段20において,フ
    ィルタ23の前後に少なくとも1つづつ圧力を検出する
    センサ27a、27bを設けてなることを特徴とする請
    求項7記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  13. 【請求項13】前記パージ液循環手段20において,パ
    ージ液の温度を検出するセンサ28a,28bを少なく
    とも1箇所以上に設置することを特徴とする請求項7記
    載の人工心臓の可搬駆動システム。
  14. 【請求項14】前記制御手段100は,前記可搬駆動シ
    ステムを用いる患者の運動負荷を検出する運動負荷検出
    機構31を有し,前記検出機構の出力に応じて前記血液
    ポンプ1の運転条件を制御することを特徴とする請求項
    1記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  15. 【請求項15】前記運動負荷検出機構31は,前記搬送
    部60の移動速度を検出することを特徴とする請求項1
    4記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  16. 【請求項16】前記運動負荷検出機構31は,生体の心
    臓と接続された前記血液ポンプ1の,生体の心拍動数に
    同期した前記モータ部11の負荷変動を検出し,推定さ
    れた生体の心拍動数から患者の運動負荷を検出すること
    を特徴とする請求項14記載の人工心臓の可搬駆動シス
    テム。
  17. 【請求項17】前記運動負荷検出機構31は,前記搬送
    部60の移動速度を検出する手段と,前記生体の心拍動
    数を検出する手段の2つを有することを特徴とする請求
    項14記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  18. 【請求項18】前記運動負荷検出機構31は,前記血液
    ポンプ1のモータ部11の電流値の変動を検出し,推定
    された生体の心拍動数から患者の運動負荷を検出するこ
    とを特徴とする請求項16記載の人工心臓の可搬駆動シ
    ステム。
  19. 【請求項19】前記運動負荷検出機構31は,前記血液
    ポンプ1のモータ部11の回転数の変動を検出し,推定
    された生体の心拍動数から患者の運動負荷を検出するこ
    とを特徴とする請求項16記載の人工心臓の可搬駆動シ
    ステム。
  20. 【請求項20】前記表示手段40は,前記人工心臓の可
    搬駆動システムを構成する各要素の動作状態をモニタに
    表示し,設定値を外れた場合に警告を発することを特徴
    とする請求項1記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  21. 【請求項21】前記システム駆動部45は,外部と情報
    交換を行う通信手段50を有し,患者と病院もしくは医
    師との連絡,指示可能な送受信機能を有してなることを
    特徴とする請求項1記載の人工心臓の可搬駆動システ
    ム。
  22. 【請求項22】前記接続部70は,前記血液ポンプ1と
    前記パージ液循環手段20を接続するパージ管24,2
    5と,前記血液ポンプ1と前記ポンプ制御手段30を接
    続するモータケーブル71とからなり,患者の腰部近傍
    に巻かれたベルト状の腹帯81上に設置された接続ター
    ミナル80で分割可能に接続されることを特徴とする請
    求項1記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  23. 【請求項23】前記接続部70は,前記パージ管24,
    25と前記モータケーブル71とを螺旋状に形成し,そ
    れらを覆う蛇腹状の保護管72を有してなり,伸縮自在
    なることを特徴とする請求項22記載の人工心臓の可搬
    駆動システム。
  24. 【請求項24】前記接続部70は,前記保護管72の伸
    び量を,前記パージ管24,25,およびモータケーブ
    ル71の伸び量より短く形成させてなることを特徴とす
    る請求項22記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  25. 【請求項25】前記保護管72は円形なるリング73を
    複数埋設させてなることを特徴とする請求項22記載の
    人工心臓の可搬駆動システム。
  26. 【請求項26】前記パージ管24,25には,パージ液
    の流れを遮断する弁機構75を有することを特徴とする
    請求項22記載の人工心臓の可搬駆動システム。
  27. 【請求項27】前記弁機構75は,前記接続ターミナル
    80と前記血液ポンプ1との間に設置されてなることを
    特徴とする請求項26記載の人工心臓の可搬駆動システ
    ム。
  28. 【請求項28】前記接続ターミナル80には,最低1系
    統のポンプ制御手段30および電力供給手段33を有す
    ることを特徴とする請求項22記載の人工心臓の可搬駆
    動システム。
  29. 【請求項29】前記保持部90は,表面に多数の空隙を
    有する炭素繊維構造物から構成され人体の表皮Fの内部
    に装着されることを特徴とする請求項1記載の人工心臓
    の可搬駆動システム。
  30. 【請求項30】前記搬送部60は,体外に配設される前
    記システム駆動部45を搭載し搬送可能な車輪62付き
    載置台を有し,自動または手動操作により人体と共に搬
    送されることを特徴とする請求項1記載の人工心臓の可
    搬駆動システム。
  31. 【請求項31】前記搬送部60は,前記システム駆動部
    45への汚水,ほこり等の侵入を防止する防水,汚染防
    止機構を有することを特徴とする請求項30記載の人工
    心臓の可搬駆動システム。
  32. 【請求項32】前記搬送部60は,移動に伴う振動,衝
    撃を前記システム駆動部45へ伝達しないように衝撃吸
    収機構を有することを特徴とする請求項30記載の人工
    心臓の可搬駆動システム。
  33. 【請求項33】前記電力供給手段33は,商用交流電
    源,自動車等の車載電源,または前記搬送部60に内蔵
    した2次電池などの複数の電源を切り替えて使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の人工心臓の可搬駆動シス
    テム。
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