JPH1084838A - 自走式防除機の補助噴霧装置 - Google Patents

自走式防除機の補助噴霧装置

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JPH1084838A
JPH1084838A JP24474796A JP24474796A JPH1084838A JP H1084838 A JPH1084838 A JP H1084838A JP 24474796 A JP24474796 A JP 24474796A JP 24474796 A JP24474796 A JP 24474796A JP H1084838 A JPH1084838 A JP H1084838A
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JP
Japan
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nozzle
spraying
auxiliary
self
pest control
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Pending
Application number
JP24474796A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiaki Kadota
千昭 門田
Hideji Nishimura
秀司 西村
Susumu Yamamoto
進 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
New Delta Industrial Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
New Delta Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の上部噴霧装置のノズルは支柱の上端の
一点に固定され、その噴霧方向や位置は作業前に調節し
て固定する構成としており、噴霧作業時の噴霧方向はそ
のノズルの向く方向であって限定され、固定されてい
た。従って、上方からの噴霧範囲は狭く、同じ方向から
噴霧されるので、散布できない部分も生じていた。 【解決手段】 機体後部に噴霧部Fを有する自走式防除
機において、前記噴霧部Fの後上方に上下位置調節可能
に補助噴霧装置Dを配設し、該補助噴霧装置Dの噴口
が、水流によって回転可能に構成した。また、前記補助
噴霧装置Dの噴口を支持する支持管において、該支持管
が二股もしくは三股以上に分け、その先端部が各々水圧
により伸縮可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行車両に防除装
置を搭載し、高所位置から薬液の散布を行い果樹等の防
除作業を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、機体前部に運転部を配置し、
その後部に薬液タンクを配置し、その後部に動力噴霧機
やエンジン等を配置し、機体後端部に薬液を噴霧する噴
霧部を配置した自走式防除機は公知となっている。前記
噴霧部にはノズルを後面視扇形に放射方向に複数配設
し、駆動モーター及びリンク機構等によって前後左右に
揺動可能に構成していた。また、前記噴霧部に加えて該
噴霧部上方に高さ調節可能とした上部噴霧装置を設け、
前記噴霧部だけでは散布できない範囲を該上部噴霧装置
にて補い、ある程度上部から下部まで薬液の散布を行う
ようにした技術が本出願人より提案済みである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上部噴
霧装置のノズルは支柱の上端の一点に固定され、その噴
霧方向や位置は作業前に調節して固定する構成としてお
り、噴霧作業時の噴霧方向はそのノズルの向く方向に限
定されていた。従って、上方からの噴霧範囲は狭く、同
じ方向から噴霧されるので、散布できない部分も生じて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、機体後部に噴霧部Fを有する
自走式防除機において、前記噴霧部Fの後上方に上下位
置調節可能に補助噴霧装置Dを配設し、該補助噴霧装置
Dの噴口が、水流によって回転可能に構成したことであ
る。
【0005】また、前記補助噴霧装置Dの噴口に連通す
る支持管を二股もしくは三股以上に分け、その先端部に
噴口支持部を伸縮可能に設け、各々の噴口支持部を水圧
により伸長すべく構成したことである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の補助噴霧装置を装着した自走式防
除機の全体側面図、図2は補助噴霧装置の後面図、図3
は同じく断面図、図4は本発明の噴口の実施例を示す断
面図、図5は第二の実施例を示す断面図、図6は第三の
実施例を示す断面図、図7は流水管とノズル口の位置関
係を示す正面図、図8は第四の実施例を示す断面図、図
9は主管の底面図である。
【0007】まず、本発明に係る自走式防除機について
図1より全体構成から説明する。左右クローラ10を巻
回してなるクローラ走行装置A上にシャーシ9が固設さ
れていて、該シャーシ9の前部上に、運転部Bが形成さ
れ、上方にルーフ20を配置して該運転部Bを覆ってい
る。該運転部Bの前方には操向レバーを配置した操作コ
ラム12が立設され、該操作コラム12上に操向レバー
3と駐車ブレーキレバー4を配置している。該運転部B
の後部の左右中央に運転席11を配置し、該運転席11
の左側にサイドコラムが設けられ、主変速レバー5や副
変速レバーや、動力噴霧機2を作動させる動噴クラッチ
レバーや、後部の噴霧部F及び補助噴霧装置Dへの送水
の開閉を行うコック等を配置している。
【0008】そして、運転席11の後方のシャーシ9上
において、前部に薬液タンク13を設けて、後部に動力
室14を設けて、走行駆動及び動力噴霧機駆動用のエン
ジンE、ミッションケース、手散布用ホースリール、バ
ッテリ19及び動力噴霧機2等を収納し、これらをカバ
ーにて被覆している。該カバーは左右に配置されて、上
部中央を中心に上方へはね上げて開けることができる様
にしている。前記薬液タンク13の上部には薬液投入用
の上部蓋を設けている。
【0009】また、前記噴霧部Fにおいて、該噴霧部F
の外部は、噴霧部カバー16にて覆われていて、該噴霧
部カバー16に収納される如く、揺動噴霧部Fbを後面
視扇型に形成している。該揺動噴霧部Fbの左右下端部
より下方に下部噴霧部27を突設している。前記揺動噴
霧部Fbの外周部および前記下部噴霧部27には、複数
個のノズルFa・Fa・・・を放射状に突設しており、
揺動機構によって、各ノズルFa・Fa・・・を円又は
楕円状に旋回させている。これらのノズルFa・Fa・
・・により、動力噴霧機2から噴霧部Fへ圧送されてき
た薬液が散布される。前記揺動噴霧部Fbは、左右及び
中央上部の三分割状になっていて、それぞれ独立して噴
霧制御できるようになっている。例えば、樹木間の上方
に枝葉がない場合には、中央の噴霧部のノズルへの薬液
の圧送を停止して、左右両側のノズルより薬液を噴霧す
るのである。
【0010】次に、前記噴霧部Fの後上方に配設してい
る本発明の補助噴霧装置Dについて説明する。前記シャ
ーシ9後部には後方にバンパー25を突設しており、該
バンパー25後端部に固着した固定プレート28に支持
筒29が固設されている。該支持筒29上部より、支柱
30の下部が摺動自在に嵌入して、該支柱30が上下方
向任意位置で固定可能にしており、支持筒29の上部外
周面に挿入孔と軸芯を同じくする螺合ナット32を固設
し、該螺合ナット32にノブネジ33を螺合して、ノブ
ネジ33を螺装して支柱30を締めつけて任意の位置で
固定できるようにしている。
【0011】前記補助噴霧装置Dは水流によって回転可
能な噴口70と、該噴口70を支持している支持部69
と、先端が二股もしくは三股以上に分かれた先端に前記
支持部69を伸縮自在に挿入した支持管68と、動力噴
霧機2から圧送される薬液を該支持管68へ導く薬液ホ
ース23と、前記支持管68と薬液ホース23とを連結
するジョイント40とで構成している。また、前記支持
管68が前記支柱30の上部に、固定金具39を介して
固設され、前記補助噴霧装置Dが噴霧部Fの後上方に配
設されている。尚、前記支持筒29の上下途中部にはホ
ースガイド34を設けて薬液ホース23がふらつかない
ようにしている。
【0012】また、前記噴口70は後述するように水流
により回転または揺動可能に構成されているので、動力
噴霧機2から圧送されてきた薬液を広範囲に散布するこ
とが可能で、上下方向においても、前記支柱30をノブ
ネジ33を緩めて上下移動して任意の高さに固定して散
布することができる。また、運転部のサイドコラム上に
配設されたコックにより、補助噴霧装置Dか噴霧部Fの
三分割された中央上部の噴霧部かのどちらか一方を選択
して噴霧できるように構成している。
【0013】図2、図3において補助噴霧装置Dの説明
を行う。本実施例においては、管状体である前記支持管
68は上端部で二本の分岐管68a・68aに分かれ後
面視略Y字状に形成されている。該分岐管68a・68
aには、管状体で後面視略「く」字状に形成された支持
部69・69がそれぞれ摺動自在に挿入されている。該
支持部69・69は屈曲部より先端側が略水平になるよ
う配設され、先端は閉じている。また、該支持部69・
69の水平部の下面には噴口70・70を支持し、支持
管68から支持部69・69へ圧送されてきた薬液を更
に噴口70・70へ案内して該噴口70・70から吐出
できるようにしている。
【0014】また、前記分岐管68a・68aの上側面
には該分岐管68aの軸芯方向に直線的に複数の孔が略
等間隔に穿設されている。該孔にストッパー71・71
・・・がそれぞれ進退可能に嵌入され、該ストッパー7
1・71・・・の先端が分岐管68a・68a内部へ突
出した状態、もしくは突出しない状態にそれぞれ固定可
能に構成している。そして、分岐管68a・68aに挿
入した支持部69・69の根元部端は該支持部69・6
9の外周がつば状に形成された係止部69a・69aと
なっており、該支持部69・69が先端方向へ摺動して
いくと、分岐管68a・68a内部へ突出した状態で固
定された前記ストッパー71・71と係止部69a・6
9aとが係止し、それ以上先端方向へは摺動できなくな
る。この機構により、ストッパー71・71・・・のい
づれかを選択して(一本の分岐管68aに対し)、先端
が分岐管68a内部に突出した状態で固定することによ
って、支持部69の摺動長さを任意に設定することがで
きる。
【0015】以上の如く構成した支持管68及び分岐管
68a・68aに薬液が圧送されると、その水圧により
支持部69・69はストッパー71・71・・・によっ
て設定した長さ分だけ先端方向へ延出する(69’)。
これにより該支持部69・69にそれぞれ支持された噴
口70・70のお互いの間隔が広がり、高さも高くなる
のでより広範囲に散布することが可能となる。
【0016】次に、噴口70の構成について図4を用い
て説明を行う。該噴口70は、ケーシング50内に圧力
室79とギヤ室61と送水室62とを配置し、前記圧力
室と外部を連通するプラグ51を挿着し、前記送水室6
2内から外部に向けて、薬液を吐出するノズル66を回
転自在に設けて構成している。前記圧力室79と送水室
62とは水流管65によって連通され、送水室62内に
は水車56を収納している。このように構成して、プラ
グ51を前記支持部69と接続し、支持部69から圧送
されてきた薬液を圧力室79内に案内し、更に水流管6
5を通じて送水室62に吹き出し、その水流を利用して
前記水車56を回転させ、この回転がギヤ室61内で減
速されてノズル66に伝達され、該ノズル66が回転し
ながら薬液を吐出するようにしている。
【0017】次に、具体的な構成を説明する。ケーシン
グ50の右側に圧力室79を形成し、該圧力室79右側
面に外部と連通する、左右方向に軸芯を持つ貫通孔を開
口して、その貫通孔に外部からストレーナ52を挿入し
たうえでプラグ51を螺装している。
【0018】圧力室79の左側にはケーシング50中央
部に位置するギヤ室61が形成され、該ギヤ室61の左
側に配設した駆動軸受け63と伝動軸受け64によって
密封されている。前記駆動軸受け63とギヤ室61右壁
との間に駆動軸56が、前記伝動軸受け64とギヤ室6
1右壁との間には伝動軸57が平行に横架されている。
前記駆動軸56には駆動歯車55が固設され、その右側
に減速歯車53が遊嵌され、前記伝動軸57には減速歯
車53が遊嵌され、その右側に伝動歯車54が固設され
ている。
【0019】前記減速歯車53は大径歯車と小径歯車の
二連歯車で構成されており、前記駆動歯車55と伝動軸
57に遊嵌された減速歯車53の大径歯車とが、該減速
歯車53の小径歯車と駆動軸56に遊嵌された減速歯車
53の大径歯車とが、該減速歯車53の小径歯車と前記
伝動歯車54とが噛合することによって、駆動力を駆動
軸56から減速して伝動軸57へ伝えるように構成して
いる。
【0020】ギヤ室61の左側にはケーシング50左部
に位置する送水室62が形成されている。前記駆動軸5
6は駆動軸受け63左端から送水室62内に突出してお
り、その端部に水車56を固設し送水室62内右方に配
設している。また、伝動軸57は伝動軸受け64左端か
ら送水室62内に突出し、その端部に駆動歯車59を固
設し送水室内62左方に配設している。
【0021】前記送水室62左壁には該送水室内62か
ら外部へ薬液を吐出するノズル66が軸受け67によっ
て回転自在に支持されている。送水室62内の前記ノズ
ル66には、伝動歯車60が固設されている。該伝動歯
車60と前記駆動歯車59が噛合することにより前記伝
動軸57に伝えられた駆動力がノズル66にまで伝達さ
れて、該ノズル66が回転することとなる。
【0022】前記ノズル66は管状体で、ケーシング5
0に回転自在に支持された軸部66aと、該軸部66a
先端から直角方向に突出した継部66b、該継部66b
の先端から軸部66aと逆方向に突出した先端部66c
から構成されている。この様に構成したことで、軸部6
6aが回転すると、先端部66cは回転軸心からずれて
円運動を行うのである。
【0023】このように構成し、前記支持部69にノズ
ル66の先端部66cが下方に位置するようプラグ51
を接続することによって、プラグ51に送られてきた薬
液はストレーナ52で濾過されて、圧力室79内に侵入
し、水流管65へ流れて吐出口65aから水車56の羽
根に向かって吹き出し水車52を回転させる。この回転
は駆動軸56から駆動歯車55、減速歯車53・53、
伝動歯車54と減速しながら伝わって伝動軸57を駆動
する。この駆動力は伝動軸57に固設した駆動歯車59
からノズル66に固設した伝動歯車60へ伝えられノズ
ル66は回転する。また、水流管65から吹き出した薬
液は送水室62内に溜まりノズル66から吐出される。
このようにしてノズル66が回転しながら吐出するので
遠心力により広範囲に散布することができる。
【0024】噴口の第二の実施例として、次のようにも
構成できる。図5に示す如く、噴口100は、支持部6
9下面から下方に突出した円筒状の圧力室72と、該圧
力室72側面から突出した副ノズル73と、前記圧力室
72先端に回転自在に接続された主ノズル75と、該主
ノズル75に固設した水車76と、支持部69に回転自
在に支持され、圧力室72、副ノズル73、主ノズル7
5、水車76を収納するよう配設したケース100aと
から構成されている。
【0025】前記ケース100aは下端が閉じた円筒状
で上端が支持部69に回転自在に支持されている。該ケ
ース100aの下端側面外周上には半径方向外側に突出
した複数の側面ノズル100b・100b・・・が略等
間隔に配設されている。前記圧力室72は前記ケース1
00a内に収納されるように配設されており、該圧力室
72側面には半径方向外側に突出し途中部で下方に屈曲
した略L字状の副ノズル73が設けられ、圧力室72下
端には下方に吐出を行う主ノズル75が回転自在に接続
されている。該主ノズル75はその先端部75aが回転
中心からずれており、該主ノズル75が回転すると先端
部75aは円運動を行う。また、前記主ノズル75の軸
部75bには水車76が固設されており水車が回転する
と主ノズル75も同時に回転するよう構成し、該水車7
6の羽根部は前記副ノズル73の先端部に位置してい
る。また、主ノズル75の先端部75aは前記ケース1
00aの底面に外部と連通するように固着され、該先端
部75aから吐出可能としている。
【0026】このようにノズル75と水車76とケース
100aは一体的に構成しているので副ノズル73から
薬液が吐出されるとその水流によって水車76が回転
し、それと同時にノズル75とケース100aも回転す
ることとなる。また、副ノズル73から吐出されタンク
内部74に溜まった薬液は、タンク下端側面の側面ノズ
ル100b・100b・・・から吐出されるよう構成し
ている。
【0027】以上のように構成したので、支持部69に
送られてきた薬液は圧力室72に案内され、その一部は
副ノズル73へ流れ込み吐出され、その水流によって水
車76が回転し、それとともにノズル75とケース10
0aも回転する。圧力室に案内された残りの薬液はノズ
ル75へ送られ、円運動を行っている先端部75aから
遠心力によって広範囲に散布される。また、副ノズル7
3から吐出されタンク内部74に溜まった薬液は回転し
ているケース100aの側面ノズル100bから更に広
範囲に散布される。
【0028】次に噴口の第三の実施例の構成を説明す
る。図6において噴口101は、内部に圧力室80bを
設けた固定台80と、該固定台80から突出した流水管
81と、該流水管81に回転自在に取付けられ内部にフ
ィン85を固設したノズル体82から構成されている。
【0029】固定台80は、内部に圧力室80bが形成
され、外部から薬液を取り込む給水口80aが左側面に
開口し、右側面には管状の流水管81が水平方向外部に
突出している。ノズル体82は両端を閉じた円筒体で内
部に送水室83を形成し、その一端面の円中心より外周
側に前記流水管81をベアリング86を介して回転自在
に嵌挿し、前記圧力室80bと送水室83を連通してい
る。送水室83内略中央にはフィン85を固設してい
る。また、ノズル体82の水流管81の嵌挿面と逆面に
は、円中心より外周側にノズル口84が開口している。
そして、ノズル体82のノズル口84の開口側は先端に
いくにつれて先細りとなっている。尚、流水管81の嵌
挿位置とノズル口84の開口位置は、図7の如く正面視
円中心に対してお互いに反対方向となっている。
【0030】以上のように構成したので、固定台80の
給水口80aから圧力室80bへ薬液が送られてくる
と、流水管81から送水室83内のフィン85の羽根に
向かって吹き出し、フィン85を回転させようとする。
フィン85はノズル体82に固着されているので、フィ
ン85と共にノズル体85も流水管81を中心に回転を
行う。このように回転しているノズル体82の先端に開
口しているノズル口84は円運動を行い、それと共に送
水室内83に供給された薬液を遠心力によって広範囲に
散布するのである。
【0031】次に、第四の実施例として図8、図9に示
す如く噴口のノズルが揺動する構成にすることも可能で
ある。まず、噴口102はケーシング87内下部に圧力
室88が配設されており、該圧力室88には外部から給
水する給水ホース89が接続されている。また、両端を
閉じた円柱体の主管90の下半部が前記圧力室88上方
より内部へ突入している。前記主管90の側面からは管
状体の副ノズル91が水平方向に突出し、途中から上方
へ屈曲して略L字状に形成され、該主管90上端には流
水管92の一端が接続されている。該流水管92の他端
は、両端を閉じた円柱体で先端にノズル口93aを設け
た揺動ノズル93の根部に接続されている。これにより
前記主管90と揺動ノズル93が連通されている。ま
た、該流水管92は揺動ノズルが揺動してもその動きに
追従できるよう、柔軟な素材で構成されている。
【0032】前記揺動ノズル93は、ケーシング87内
上方に先端のノズル口93がケーシング87の外部に突
出する位置で水平に配設され、該揺動ノズル93中央部
において円柱軸と垂直方向に横架された揺動支点軸93
bにて揺動可能に支持されている。このように配設され
た揺動ノズル93の基部下方には前記副ノズル91の先
端が位置し、該基部上方にはケーシング87の上面に吊
着したバネ94が位置している。前記揺動ノズル93の
先端部にはリンク96aの一端を回動可能に支持し、該
リンク96aの他端は、揺動ノズル93の下方に回動可
能に配設したベルクランク95と回動可能に接続してい
る。また、リンク96bは、前記ベルクランク95と、
前記主管90底面に回動可能に配設した弁板98とを連
結している。
【0033】図9に示す如く、主管90の底面には供給
孔90aが開口し、弁板98が支点98aを中心に回動
可能に取付けられている。該弁板98には前記リンク9
6bが枢支点98bで回動可能に枢支している。前記供
給孔90aは弁板98の回動位置により開口したり閉口
したりするよう構成している。即ち、リンク96bが右
方に移動すると弁板98は支点98aを中心にして左回
りに回動し、供給孔90aは開口する。逆にリンク96
bが左方に移動すると弁板98は右回りに回動して供給
孔90aを塞ぎ該供給孔は閉口する。また、前記圧力室
88にはリリーフ弁88aが設けられており、該圧力室
88内が異常に高圧になった際に圧力室88内からケー
シング87へ逃がすよう構成している。そして、ケーシ
ング87下部にはドレンホース99を接続して該ケーシ
ング87内に溜まった薬液を薬液タンク13へ戻すよう
構成している。
【0034】以上のように構成したので、供給ホース8
9から圧力室88内へ供給された薬液は、主管90底面
の開口状態である供給孔90aから該主管90内へ侵入
する。そして、その一部は副ノズル91から吐出され揺
動ノズル93の基部に当たり、該揺動ノズル93の基部
を上方に回動させ、同時に該基部はバネ94を圧縮す
る。基部が上方へ回動した揺動ノズル93は先端が下方
へ回動し、リンク96aを下方に押し下げ、ベルクラン
ク95を回動させる。これに伴いリンク96bは左方へ
移動し、弁板98を右回りに回動させて供給孔90aを
閉口させる。
【0035】該供給孔90aが閉口すると圧力室88か
らの主管90への薬液の供給は絶たれ、副ノズル91か
らの薬液の吐出は停止する。すると、揺動ノズル93は
その基部が圧縮していたバネ94の反発力により下方に
回動されて、先端は上方に回動する。この回動によりリ
ンク96aは上方に引き上げられベルクランク95を回
動させ、リンク96bを右方へ移動させるので弁板98
は左回りに回動し供給孔90aを開口する。これにより
主管90に再び薬液が供給されることとなり、副ノズル
91からの吐出が再開し揺動ノズル93の基部を上方に
回動させる。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、補助噴霧装置Dの
噴口を支持する支持管において、該支持管の先端部を二
股もしくは三股以上に分かれさせ、その先端部が各々水
流により伸縮可能に構成したので、樹間が離れている樹
木においても上部から広範囲に均一に噴霧することがで
き、加えて噴霧部Fで側方から噴霧しただけでは散布で
きない部分にも散布できるようになり、散布ムラを無く
すことができ、薬剤の付着性能が向上できた。その上支
持管の伸縮距離も調節可能としたので、立木状況に応じ
て適切で無駄のない散布が可能となった。
【0037】また、前記支持管に取付けた噴口を散布す
る薬液の水流によって回転または揺動可能に構成したの
で、モーターやリンク機構が不要になり簡単な構成とす
ることができ、噴口の部品点数の削減や組立の容易化が
実現し、バッテリー等の動力源も不要となった。その結
果故障の減少やコストの低減が可能となった。その上、
噴口の回転運動により、更に広範囲に均一に散布するこ
とも可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】補助噴霧装置を装着した自走式防除機の全体側
面図である。
【図2】補助噴霧装置の後面図である。
【図3】同じく断面図である。
【図4】本発明の噴口の実施例を示す断面図である。
【図5】第二の実施例を示す断面図である。
【図6】第三の実施例を示す断面図である。
【図7】流水管とノズル口の位置関係を示す正面図であ
る。
【図8】第四の実施例を示す断面図である。
【図9】主管の底面図である。
【符号の説明】
D 補助噴霧装置 F 噴霧部 68 支持管 69 支持部 70 噴口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 進 静岡県三島市梅名767番地 ニューデルタ 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体後部に噴霧部Fを有する自走式防除
    機において、前記噴霧部Fの後上方に上下位置調節可能
    に補助噴霧装置Dを配設し、該補助噴霧装置Dの噴口
    が、水流によって回転可能に構成したことを特徴とする
    自走式防除機の補助噴霧装置。
  2. 【請求項2】 機体後部に噴霧部Fを有する自走式防除
    機において、前記噴霧部Fの上方に上下位置調節可能に
    補助噴霧装置Dを配設し、該補助噴霧装置Dの噴口に連
    通する支持管を二股もしくは三股以上に分け、その先端
    部に噴口支持部を伸縮可能に設け、各々の噴口支持部を
    水圧により伸長すべく構成したことを特徴とする自走式
    防除機の補助噴霧装置。
JP24474796A 1996-09-17 1996-09-17 自走式防除機の補助噴霧装置 Pending JPH1084838A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102166548A (zh) * 2010-12-30 2011-08-31 镇江和盛环境科技有限公司 棚室用自调控高效静电喷雾施药机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102166548A (zh) * 2010-12-30 2011-08-31 镇江和盛环境科技有限公司 棚室用自调控高效静电喷雾施药机

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