JPH1084590A - 双方向2線式遠隔制御方式 - Google Patents

双方向2線式遠隔制御方式

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JPH1084590A
JPH1084590A JP8239394A JP23939496A JPH1084590A JP H1084590 A JPH1084590 A JP H1084590A JP 8239394 A JP8239394 A JP 8239394A JP 23939496 A JP23939496 A JP 23939496A JP H1084590 A JPH1084590 A JP H1084590A
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JP
Japan
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remote control
serial data
voltage
control device
microcomputer
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JP8239394A
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Inventor
Yoshihiko Teranaka
吉彦 寺中
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Yamaha Living Tech Co Ltd
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Yamaha Living Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波による変復調を行うことなく、2線を
用いて、双方向のデータ通信と制御対象(本体)側から
遠隔制御装置(リモコン)側への電力供給とを同時に行
うことができる双方向2線式遠隔制御方式を提供する。 【解決手段】 本体30はリモコン40へ供給する電源
信号の電圧を送信しようとするシリアルデータと同一の
周期で当該シリアルデータに応じて変化させる。一方、
リモコン40は上記電源信号の電圧変化に基づいて本体
30から送信されたシリアルデータを取得するととも
に、自らの消費電流を送信しようとするシリアルデータ
と同一の周期で当該シリアルデータに応じて変化させ
る。また、本体30は上記電源信号の電圧変化による回
路全体の電流変化を求め、これを考慮して上記消費電流
の変化を抽出し、当該変化に基づいてリモコン40から
送信されたシリアルデータを取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔制御装置と制
御対象とを2線式ケーブル(以後、2線)によって接続
したシステムに用いて好適な双方向2線式遠隔制御方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給湯機,エアコン等の機器で
は、遠隔制御装置(リモコン)と制御対象(本体)とを
2線を用いて接続し、双方向のデータ通信と本体側から
リモコン側への電力供給とを同時に行う双方向2線式遠
隔制御方式を採用している。従来の双方向2線式遠隔制
御方式の一例として、高周波による変復調を利用した方
式について、図6および図7を参照して説明する。
【0003】図6は高周波による変復調を行う双方向2
線式遠隔制御方式を適用したシステムの構成例を示すブ
ロック図であり、この図において、制御対象である本体
10には端子T1,T2、リモコン20には端子T3,
T4が設けられており、各端子は2線によって、対応す
る端子T1と端子T3、ならびに端子T2と端子T4が
接続されている。
【0004】本体10には、リモコン20とのデータ通
信の制御等を行うマイコン11、マイコン11から出力
されるパルス列を高周波によって変調し高周波信号を出
力する高周波変調回路12、高周波変調回路12の出力
端と端子T1との間に挿入されたキャパシタンス13、
一端が電圧12Vの電源に接続され他端が端子T1とキ
ャパシタンス13との間に接続された平滑化用のリアク
タンス14、入力端が高周波変調回路12の出力端とキ
ャパシタンス13との間に接続され入力端から入力され
る高周波信号を高周波によって復調し、復調したパルス
列をマイコン11へ供給する高周波復調回路15が設け
られている。なお、端子T2は本体10内で接地されて
いる。
【0005】一方、リモコン20には、本体10とのデ
ータ通信を制御するとともにリモコンの表示パネルへの
表示やスイッチ群の操作状態の検出等を行うマイコン2
1が設けられ、このマイコン21をマイコン11と見立
てた場合に本体10と同様の配置で、高周波変調回路2
2、キャパシタンス23、高周波復調回路25が設けら
れている。ただし、キャパシタンス23と端子T3との
間には、2対の入出力端子を有するダイオードブリッジ
26が挿入されており、ダイオードブリッジ26の一方
の入力端子に端子T3が、一方の出力端子にキャパシタ
ンス23が接続されている。また、ダイオードブリッジ
26の一方の出力端子には、平滑化用のリアクタンス2
4を介して、マイコン21へ電力を供給する電源回路2
7が接続されている。
【0006】このような構成において、双方向のデータ
通信における回路動作について説明する。なお、本体1
0およびリモコン20のいずれへの送信かによらず、本
体10のリアクタンス14、端子T1、2線、リモコン
20の端子T3、ダイオードブリッジ26、およびリア
クタンス24を介して、電圧12Vの電源信号が電源回
路27へ供給されている。
【0007】本体10からリモコン20への送信 本体10からリモコン20への送信時には、まず、本体
10において、送信パルス列(図7中上側参照)がマイ
コン11から高周波変調回路12へ供給され、高周波信
号に変調される。この高周波信号はキャパシタンス13
を介して上記電源信号の交流成分となり(図7中下側参
照)、リモコン20へ送信される。当該交流成分はリモ
コン20のキャパシタンス23により抽出されて高周波
信号となり、さらに高周波復調回路25により復調さ
れ、受信パルス列としてマイコン21へ供給される。
【0008】リモコン20から本体10への送信 リモコン20から本体10への送信時には、まず、リモ
コン20において、送信パルス列がマイコン21から高
周波変調回路22へ供給され、高周波信号に変調され
る。この高周波信号はキャパシタンス23を介して上記
電源信号の交流成分となり本体10へ送信される。当該
交流成分は本体10のキャパシタンス13により抽出さ
れて高周波信号となり、さらに高周波復調回路15によ
り復調され、受信パルス列としてマイコン11へ供給さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図6
に示される構成のシステムでは、送信パルス列を、電圧
12Vの直流電圧信号(電源信号)の交流成分として送
信している。このため、本体10、リモコン20の両方
において、高周波変復調回路が必要となっており、回路
構成が複雑・高価になってしまうという欠点があった。
また、このようなシステムにおいて、送受される信号に
混入してくるノイズは一般に高周波となるため、信号と
ノイズとの弁別が極めて困難になるという問題がある。
【0010】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、高周波による変復調を行うことなく、2線を用い
て、双方向のデータ通信と制御対象(被遠隔制御装置)
側から遠隔制御装置側への電力供給とを同時に行うこと
ができる双方向2線式遠隔制御方式を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の双方向2線式遠隔制御方式
は、電源を備えた被遠隔制御装置と遠隔制御装置とを2
線式ケーブルを介して接続し、被遠隔制御装置から遠隔
制御装置への電源信号の供給と両装置間での双方向通信
とを同時に行う双方向2線式遠隔制御方式において、被
遠隔制御装置は送信しようとするシリアルデータと同一
の周期で該シリアルデータに応じて前記電源信号の電圧
を変化させ、遠隔制御装置は前記電源信号の電圧変化に
基づいて被遠隔制御装置から送信されたシリアルデータ
を取得するとともに、送信しようとするシリアルデータ
と同一の周期で該シリアルデータに応じて自らの消費電
流を変化させ、被遠隔制御装置は前記電源信号の電圧変
化による影響を排除して前記消費電流の変化を抽出し、
該変化に基づいて被遠隔制御装置から送信されたシリア
ルデータを取得することを特徴としている。また、請求
項2に記載の双方向2線式遠隔制御方式は、請求項1記
載の方式において、前記被遠隔制御装置は前記電源信号
の電圧変化による回路全体の電流変化に基づいて前記消
費電流の変化を抽出することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態について説明する。 [実施形態の構成]図1は本発明の一実施形態による遠
隔制御システムの構成を示す回路図であり、この図に示
すシステムでは、データ通信に交流成分を使用せず、直
流成分のみを用いて本体30からリモコン40への電力
供給と双方向のデータ通信とを2線を介して実現してい
る。もちろん、本体30とリモコン40とは2線によっ
て接続されており、なお、図1において、図6と共通す
る部分には同一の符号が付されている。
【0013】本体30において、31はリモコン40と
のデータ通信の制御等を行うマイクロコンピュータ(以
後、マイコン)であり、出力端からリモコン40へ送信
するシリアルデータを出力するとともに、入力端からリ
モコン40からの受信パルス列を入力する。マイコン3
1の通信制御に関する具体的な機能については後述す
る。
【0014】32はマイコン31から供給されるシリア
ルデータに応じてリモコン40へ供給する電源信号の電
圧を切り換える送信電圧切換回路であり、npn型のト
ランジスタTR1とダイオードDとからなる。トランジ
スタTR1のベース端子はマイコン31の出力端に、エ
ミッタ端子は端子T1に接続され、コレクタ端子には所
定の電圧(電圧値VH)が印可されている。すなわち、
トランジスタTR1はマイコン31から出力されるシリ
アルデータに応じて端子T1へのVHの電圧の印可/非
印可を切り換えるよう機能する。また、端子T1には、
ダイオードDを介して所定の電圧(電圧値VL)が印可
されている。
【0015】リモコン40において、41は本体30と
のデータ通信を制御するとともにリモコンの表示パネル
への表示やスイッチ群の操作状態の検出等を行うマイコ
ンであり、出力端から本体30へ送信するシリアルデー
タを出力するとともに、本体30からの受信パルス列を
入力端から入力する。マイコン41の通信制御に関する
具体的な機能については後述する。
【0016】42はダイオードブリッジ26の一方の出
力端子に接続された安定化電源回路であり、端子T1、
2線、端子T3、およびダイオードブリッジ26を介し
て供給される電圧可変の電源信号を入力し、所定の電圧
の電力をマイコン41や図示せぬ表示回路、スイッチ回
路等へ供給する。なお、安定化電源回路42からマイコ
ン41へ供給された、すなわちマイコン41で消費され
た電流値ILの電流(以後、消費電流)は、マイコン4
1からダイオードブリッジ26の他方の入力端子に入力
されるよう構成されている。
【0017】43はダイオードブリッジ26の一方の出
力端子に接続された受信電圧比較回路であり、コンパレ
ータCP2から構成され、端子T3およびダイオードブ
リッジ26等を介して供給される電源信号を一方の入力
端子へ入力し、この電源信号の電圧と、他方の入力端子
に印可される基準電圧(電圧値Vr2)とを比較し、電
源信号の電圧値がVr2以上であれば高電圧(例えば、
5V)の信号を、Vr2未満であれば低電圧(例えば、
0V)の信号をマイコン41の入力端へ供給する。上記
Vr2は安定化電源回路42の出力端に一端が接続され
た抵抗R3と一端が接地されたR4との接続点の電圧で
あり、抵抗R3および抵抗R4の抵抗値を適宜設定する
ことにより、VH>Vr2>VLとなるよう設定され
る。
【0018】44はマイコン41の出力端に接続された
送信電流切換回路であり、npn型のトランジスタTR
2と当該トランジスタTR2のコレクタ端子に一端が接
続された抵抗R2とからなる。抵抗R2の他端はコンパ
レータCP2の一方の入力端子に接続されており、ダイ
オードブリッジ26の一方の出力端子から出力される電
流の一部(抵抗R2の抵抗値に応じた電流値Is)が抵
抗R2を介してトランジスタTR2のコレクタ端子に流
入するよう構成されている。
【0019】トランジスタTR2のベース端子はマイコ
ン41の出力端、エミッタ端子はダイオードブリッジ2
6の他方の出力端子に接続されており、トランジスタT
R2はマイコン41から出力される送信パルス列に応じ
てダイオードブリッジ26の他方の入力端子へのIsの
電流の供給/遮断を切り換えるよう機能する。また、ダ
イオードブリッジ26の他方の出力端子は端子T4に接
続されていることから、送信電流切換回路44から出力
される電流とマイコン41の消費電流との和電流がT4
から出力されることになる。なお、トランジスタTR
1,TR2としてpnp型のトランジスタを採用するこ
とも可能であり、その場合にはエミッタとコレクタの機
能が逆になるよう回路を構成する。
【0020】再び、本体30において、33は受信電流
比較回路であり、コンパレータCP1と一端が接地され
た抵抗R1とから構成されている。コンパレータCP1
の一方の入力端子は、リモコン40の端子T4と接続さ
れる本体30の端子T2に接続されるとともに、抵抗R
1の他端に接続されている。すなわち、コンパレータC
P1の一方の入力端子には端子T2を介して入力された
信号の電流値に応じた電圧が印可されるよう構成されて
いる。また、コンパレータCP1の他方の入力端子には
所定の電圧値Vr1の基準電圧が印可されており、コン
パレータCP1は一方の入力端子に印可された電圧がV
r1以上であれば高電圧(例えば、5V)の信号を、V
r1未満であれば低電圧(例えば、0V)の信号をマイ
コン31の入力端へ供給する。
【0021】ところで、本システムにおいては、電流値
Is、すなわち抵抗R2の抵抗値はVHとVLとの電位
差に相当するよう設定されており、コンパレータCP1
において単純に電圧値を比較しただけでは、コンパレー
タCP1からマイコン31へ供給される信号がリモコン
40から本体30へのパルス列なのか本体30からリモ
コン40への信号送信により生じた回路電圧の変動の結
果として検出されたパルス列なのか判断できない。
【0022】したがって、マイコン31は、自ら送信し
ている期間に本体30に入力されたパルス列を除外し、
自らが送信していない期間に本体30に入力されたパル
ス列のみをシリアルデータとしてハードまたはソフト的
に認識する機能を有する。 ハード的には、例えば、コンパレータCP1の他端に
印可される基準電圧の電圧値Vr1を、自らの送信期間
においては、当該送信による電圧変動を十分に上回った
電圧値とする。 ソフト的には、マイコン31の動作プログラムを、自
らが送信している期間の受信データを無視するようなプ
ログラムとする。
【0023】また、マイコン31は送受信していない期
間が所定の待機期間に満たない場合にはシリアルデータ
を出力しない。一方、マイコン41は本体30からのパ
ルス列を受信した後、上記待機時間経過前にシリアルデ
ータを出力するよう設定されている。すなわち、本体3
0からのパルス列を受信することなくマイコン41が自
発的にシリアルデータを出力することはない。
【0024】このように、本体30とリモコン40との
通信はいわゆる半二重通信となり、マイコン31の入力
端において、送信しているシリアルデータと受信パルス
列とが重なることはない。なお、マイコン31は所定の
周期でシリアルデータを出力し、これに呼応するパルス
列を受信するよう設定されているので、当該所定の周期
を十分に短くすれば、本体30とリモコン40との通信
において所望のデータ転送速度を得ることができる。
【0025】[実施形態の動作]次に、双方向のデータ
通信における上述した遠隔制御システムの回路動作につ
いて、図1および図2を参照して説明する。図2は、本
システムの各点a〜dにおける信号波形の例を示すグラ
フであり、左上が点a、左下が点b、右上が点c、右下
が点dにおける信号波形の例を示している。
【0026】なお、本体30およびリモコン40のいず
れへの送信かによらず、本体30のダイオードD、端子
T1、2線、リモコン40の端子T3、ダイオードブリ
ッジ26を介して、電圧値が最低でもVLの電源信号が
リモコン40へ供給されている。また、リモコン40の
マイコン41の消費電流ILはダイオードブリッジ2
6、2線、端子T4を介して本体30の端子T2へ供給
されている。
【0027】本体30からリモコン40への送信 本体30からリモコン40への送信時には、まず、本体
30において、図2中左上側に示されるようなシリアル
データがマイコン31から送信電圧切換回路32のトラ
ンジスタTR1のベース端子に供給される。これによ
り、トランジスタTR1のエミッタ端子および端子T1
の電圧は、送信パルス列の低電圧の部分ではVL、高電
圧の部分ではVHとなる(図2中左下側参照)。
【0028】このようなパルス列がリモコン40の端子
T3およびダイオードブリッジ26を介してコンパレー
タCP2の一方の入力端子に入力されると、その電圧値
がVr2と比較され、Vr2以上であれば高電圧(この
例では5V)、Vr2未満であれば低電圧(この例では
0V)の信号がコンパレータCP2から出力される。前
述したように、VH>Vr2>VLであるので、コンパ
レータCP2の出力パルス列は点aにおけるシリアルデ
ータと同一となり、このパルス列がシリアルデータとし
てマイコン41に入力される。
【0029】リモコン40から本体30への送信 本体30からのパルス列の受信を完了すると、マイコン
41は、受信を完了した時点から前述の待機時間経過前
に、スイッチ群(図示略)の操作状態等を示すシリアル
データ(図2中右上側参照)を出力する。このシリアル
データは送信電流切換回路44のトランジスタTR2の
ベース端子に供給される。これにより、ダイオードブリ
ッジ26および端子T4を介して本体30へ供給される
信号の電流値は、シリアルデータにおいて低電圧の部分
ではIL、高電圧の部分ではIH=IL+Isとなる
(図2中右下側参照)。
【0030】このような信号は、2線および端子T2を
介して本体30へ供給され、抵抗R1により電流値が相
当する電圧値に変換され、コンパレータCP1の一方の
入力端子に印可される。コンパレータCP1において、
当該信号の電圧値はVr1と比較され、Vr1以上であ
れば高電圧(この例では5V)、Vr1未満であれば低
電圧(この例では0V)の信号がコンパレータCP1か
ら出力される。電圧値Vr1は、ILに相当する電圧値
以上、かつIH=IL+Isに相当する電圧値未満に予
め設定されており、かつ本体30からの送信による回路
電圧の変動もないので、マイコン31はマイコン41か
ら出力されたシリアルデータを取得することができる。
【0031】以上説明してきたように、上述した一実施
形態によれば、直流成分の電圧変化および電流変化を利
用しシリアルデータを直接的に送受することで、簡素か
つ安価な構成で双方向のデータ通信と電力供給とを同時
に行うことができる。シリアルデータを直接的に送受す
ることにより、高周波で変調する場合に比較して、低い
送信周波数(ベースバンド信号の周波数)でも十分に高
い密度でデータを送受することができる。
【0032】また、シリアルデータは、マイコンに直接
的に入出力可能であるので、高機能化のためにマイコン
を内蔵している近年のリモコンに用いて好適である。さ
らに、従来のシステムに比較して信号周波数が低く、か
つ電流駆動のため、信号インピーダンスが低く、ノイズ
の影響を受けにくいという利点もある。
【0033】[複数のリモコンへの応用例]なお、説明
が煩雑になるのを避けるために、上述した一実施形態で
は、リモコンが1つの場合について述べてきたが、マイ
コン31およびマイコン41に後述する機能を付加すれ
ば、複数のリモコンを有するシステムにも容易に対応可
能である。
【0034】例えば、図1に示す構成において、点bお
よび点dにおいて他のリモコンを並列接続し、各々に固
有の識別情報を付与し、本体30のマイコン31が送信
するシリアル信号中に各リモコン(以後、リモコンRC
1,RC2)の識別情報を付加し、各リモコンRC1,
RC2のマイコン41では、当該識別情報を参照して自
身宛のデータか否かを判断するようにし、さらに、図3
に示されるように、各リモコンとの通信を所定の時間間
隔で順に行うようにすればよい。ただし、本体30の端
子T2に供給される電流値はリモコンの数によって変動
するので、Vr1を適宜設定する必要がある。
【0035】図3において(イ)は本体30のマイコン
31から出力されるシリアルデータ、(ロ)はリモコン
RC1のマイコン41から出力されるシリアルデータ、
(ハ)はリモコンRC2のマイコン41から出力される
シリアルデータ、(ニ)は本体30のマイコン31が検
出するパルス列(電圧変動)を示している。この図から
明らかなように、本体30のマイコン31はシリアルデ
ータを出力した直後に検出したパルス列を、当該シリア
ルデータの宛先から返送されてきたシリアルデータとし
て認識することができる。もちろん、本体30から各リ
モコンRC1,RC2への送信時にマイコン31におい
て検出されるパルス列はマイコン31において排除され
る。
【0036】なお、各リモコンのマイコン41に、出力
するシリアルデータに宛先の識別情報を付与する機能を
与え、本体30のマイコン31に、各リモコンRC1,
RC2からのシリアルデータが他のリモコン宛のデータ
である場合には、当該データに付加された識別情報で示
される宛先へ転送する機能を与えることにより、リモコ
ン間での通信も可能となる。
【0037】また、前述した一実施形態による遠隔制御
システムを変形して全二重通信を行うようにすることも
できる。以下、全二重通信可能な応用例について説明す
る。 [全二重通信への応用例1]図4は前述した一実施形態
による遠隔制御システムを全二重通信可能とした応用例
1の双方向通信過程を示す図であり、この図において、
(イ)は点a(図1参照)における電圧変動に相当する
電流変動、(ロ)は点dにおける電流変動、(ハ)は点
eにおける電流変動、(ニ)は受信電流比較回路33か
らマイコン31に入力されるパルス列を示す図である。
なお、この図において、IαとはVHとVLとの電位差
に相当する電流値である。
【0038】この図に示されるように、本応用例1で
は、抵抗R2の抵抗値を小とし、Isを点aにおける電
圧変動幅よりも十分に大としている。したがって、マイ
コン31が、コンパレータCP1の他方の入力端子に印
可される基準電圧の電圧値Vr1を、当該Vr1に相当
する電流値THがIH>TH>IL+Iαとなるよう、
すなわちIL+Is>TH>IL+Iαとなるよう設定
することにより、(ハ)および(ニ)に示されるよう
に、マイコン41から出力されたシリアルデータのみを
マイコン31へ入力することができる。よって、Vr1
を変動させることなく全二重通信を実現することができ
る。
【0039】[全二重通信への応用例2]図5は前述し
た一実施形態による遠隔制御システムを全二重通信可能
とした応用例2の双方向通信過程を示す図であり、この
図において、(イ)〜(ニ)は図4中の(イ)〜(ニ)
に対応している。Iαについては前述した通りである。
この図に示されるように、本応用例2では、抵抗R2の
抵抗値を変更せずに、すなわち、Iα=Isの条件下で
Vr1を変動させている。
【0040】具体的には、マイコン31が、Vr2を、
マイコン31がシリアルデータを出力している期間にお
いてはVr2に相当する電流値がTH2となるよう、ま
た、マイコン31がシリアルデータを出力していない期
間においてはVr2に相当する電流値がTH1となるよ
う変動させている。ただし、IH+Iα>TH2>IH
>TH1>IL、あるいはIH+Is>TH2>IH>
TH1>ILである。したがって、(ハ)および(ニ)
に示されるように、マイコン41から出力されたシリア
ルデータをマイコン31へ入力することができる。よっ
て、リモコン40から本体30への送信時に大電流を流
すことなく全二重通信を実現することができる。
【0041】なお、上述した一実施形態および各変形例
から、本発明は特許請求の範囲に記載の発明の他、以下
の発明の態様を含むことが明らかである。 (1)2線式ケーブルを介して電源を備えた被遠隔制御
装置に接続され、被遠隔制御装置から電源信号の供給を
受けるとともに、被遠隔制御装置との間で双方向通信を
行う遠隔制御装置において、前記電源信号の電圧変化に
基づいて被遠隔制御装置から送信されたシリアルデータ
を取得するとともに、送信しようとするシリアルデータ
と同一の周期で該シリアルデータに応じて自らの消費電
流を変化させることを特徴とする遠隔制御装置。
【0042】(2)電源を備え、2線式ケーブルを介し
て遠隔制御装置に接続され、遠隔制御装置への電源信号
を供給するとともに、被遠隔制御装置との間で双方向通
信を行う被遠隔制御装置において、送信しようとするシ
リアルデータと同一の周期で該シリアルデータに応じて
前記電源信号の電圧を変化させるとともに、前記電源信
号の電圧変化による影響を排除して遠隔制御装置の消費
電流の変化を抽出し該変化に基づいて遠隔制御装置から
送信されたシリアルデータを取得することを特徴とする
被遠隔制御装置。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被遠隔制御装置から遠隔制御装置への送信においては、
送信しようとするシリアルデータを高周波に変調せず、
その電圧変化をそのまま電源信号に反映させ、遠隔制御
装置から被遠隔制御装置への送信においては、送信しよ
うとするシリアルデータの電圧変化に対応する電流変化
をそのまま遠隔制御装置の消費電流に反映させることに
より、2線式ケーブルを介した電源信号の供給と両装置
間での双方向通信とを同時に行うことができる。また、
シリアルデータを高周波に変調しないので、高価な変復
調回路を設ける必要がなく、被遠隔制御装置および遠隔
制御装置の部品コストを低く抑制することができるとと
もに、両装置の構成を簡素とすることができる。さら
に、被遠隔制御装置は電源信号の電圧変化による影響を
排除して消費電流の変化を抽出するようにしているた
め、誤検出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による遠隔制御システム
の構成を示す回路図である。
【図2】 同システムの各点a〜dにおける信号波形の
例を示しており、左上が点a、左下が点b、右上が点
c、右下が点dにおける信号波形の例を示すグラフであ
る。
【図3】 同システムを複数のリモコンを有するシステ
ムに適用した場合の信号送受タイミングを表す図であ
る。
【図4】 同システムを全二重通信可能とした応用例1
の信号送受タイミングを表す図である。
【図5】 同システムを全二重通信可能とした応用例2
の信号送受タイミングを表す図である。
【図6】 従来の高周波による変復調を行う双方向2線
式遠隔制御方式を適用したシステムの構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】 同システムの変復調処理を説明するための図
である。
【符号の説明】
26…ダイオードブリッジ、30…本体、31,41…
マイクロコンピュータ(マイコン)、32…送信電圧切
換回路、33…受信電流比較回路、40…リモコン、4
2…安定化電源回路、43…受信電圧比較回路、44…
送信電流切換回路、CP1,CP2…コンパレータ、D
…ダイオード、R1〜R4…抵抗、TR1,TR2…ト
ランジスタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源を備えた被遠隔制御装置と遠隔制御
    装置とを2線式ケーブルを介して接続し、被遠隔制御装
    置から遠隔制御装置への電源信号の供給と両装置間での
    双方向通信とを同時に行う双方向2線式遠隔制御方式に
    おいて、 被遠隔制御装置は送信しようとするシリアルデータと同
    一の周期で該シリアルデータに応じて前記電源信号の電
    圧を変化させ、 遠隔制御装置は前記電源信号の電圧変化に基づいて被遠
    隔制御装置から送信されたシリアルデータを取得すると
    ともに、送信しようとするシリアルデータと同一の周期
    で該シリアルデータに応じて自らの消費電流を変化さ
    せ、 被遠隔制御装置は前記電源信号の電圧変化による影響を
    排除して前記消費電流の変化を抽出し、該変化に基づい
    て被遠隔制御装置から送信されたシリアルデータを取得
    することを特徴とする双方向2線式遠隔制御方式。
  2. 【請求項2】 前記被遠隔制御装置は前記電源信号の電
    圧変化による回路全体の電流変化に基づいて前記消費電
    流の変化を抽出することを特徴とする請求項1記載の双
    方向2線式遠隔制御方式。
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