JPH1082404A - 電気液体圧ステッピングシリンダ装置 - Google Patents

電気液体圧ステッピングシリンダ装置

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JPH1082404A
JPH1082404A JP23697796A JP23697796A JPH1082404A JP H1082404 A JPH1082404 A JP H1082404A JP 23697796 A JP23697796 A JP 23697796A JP 23697796 A JP23697796 A JP 23697796A JP H1082404 A JPH1082404 A JP H1082404A
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JP
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spool
piston
hydraulic
electro
liquid pressure
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JP23697796A
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English (en)
Inventor
Katsusuke Awano
勝介 粟野
Shigeo Kajita
重夫 梶田
Nobuaki Matoba
信明 的場
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気液体圧ステッピングシリンダ装置に関
し、シリンダ内を摺動するピストン内部の摺動孔に、上
記ピストン摺動方向に摺動可能に配設された液体圧サー
ボ用パイロット弁のスプールを、非常時に強制的に駆動
せしめ上記ピストンを原点復帰させて、上記電気液体圧
ステッピングシリンダ装置の安全を向上する。 【解決手段】 シリンダ20内を摺動するピストン22
内部の摺動孔29に、ピストン22の摺動方向に摺動可
能に配設された液体圧サーボ用パイロット弁のスプール
24を、非常時に上記スプール24とピストン22内部
の摺動孔29との間に形成された液体圧室28cに、圧
液体を給排せしめて強制的にスプール24を駆動し、ピ
ストン22を原点復帰させる復帰手段Rを設け、上記電
気液体圧ステッピングシリンダ装置の安全を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧,水圧等の液
体圧に適用する電気液体圧ステッピングシリンダ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電気液体圧ステッピング
シリンダ装置は各分野の工業技術の広い分野にサーボ機
構として使用されているが、以下油圧を適用した場合に
ついて説明する。このサーボ機構は物体の位置・方位・
姿勢等を制御量(出力)とし、目標値(入力)の任意の
変化に追従するように構成された自動制御系や油圧回路
に使用されている。
【0003】例えば、船舶,航空機の自動操縦,各種工
業動力の操作機構,位置伝達機構,トルクの増幅機構,
遠隔測定装置等の工業技術の広い分野に上記サーボ機構
が使用されている。そして、上記サーボ機構には、工作
機械のならい制御のように、入力は本来機械的位置であ
るが、電子式自動平衡計のように、電圧や電流を入力す
るものがある。
【0004】又、上記サーボ機構はサーボモータの種類
によって、電気式,油圧式或いは電気─油圧式等があ
り、制御対象はこのサーボモータの負荷として、機械的
に一体となっていることが多い。そして、計器サーボで
は、負荷が記録用ペンぐらいであるから小型の二相サー
ボモータでよいが、パワーサーボでは、負荷の要求する
動力に見合う容量のサーボモータを必要とし、直流サー
ボモータ或いは油圧サーボモータは、容量の大きいパワ
ーサーボに適している。
【0005】次に、従来の上記油圧サーボモータの、一
例として従来の電気油圧ステッピングシリンダ装置を図
4について説明する。図4において、1はロッド1aの
一端に接続され他端が、図示しない被制御部側に接続さ
れ上記油圧サーボモータのシリンダ4内を摺動するピス
トンである。5はシリンダ4の一端のロッド1a側の開
口6を閉じると共に、ロッド室5bに圧油を供給するた
めの油圧供給ポート8が設けられたロッドカバーであ
る。
【0006】9はシリンダ4の他端のヘッド側の開口1
0を閉塞するヘッドカバーである。この電気油圧ステッ
ピングシリンダ装置は、図示しないオペレータの操作や
作動信号により、電気パルスモータ2を駆動して送りネ
ジ3を介してスプール13を矢印f方向に作動すると、
ポートa,bが連通するので、油圧源44から圧油が、
圧油供給ポート8,ロッド室5b及びピストン1に設け
られたポートa,ポートbを介して供給されるので、ヘ
ッド室5a内に圧力が惹起する。
【0007】この時、シリンダ4のヘッド室5a側の受
圧面積S1はロッド室5b側の受圧面積S2よりも大き
いので、ピストン1は矢印f方向に作動しポートaとポ
ートbとが遮断されるとピストン1は停止する。一方、
電気パルスモータ2を駆動して送りネジ3を介してスプ
ール4を矢印r方向に作動するとポートbとポートcと
が連通し、上記圧油がヘッド室5a,ポートb,cを介
して戻りポートTからリザーバタンク7に流出し、シリ
ンダのヘッド室5aの圧力が低下するので、シリンダ4
のロッド室5b側の受圧面積S2に作用する圧力がヘッ
ド室5aの圧力に打ち勝ってピストン1を矢印r方向に
作動せしめて、ポートbとポートcが遮断されるとピス
トン1は停止するように形成されている。
【0008】又、Dはドレーンポートである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電気油圧ステッピングシリンダ装置では、ス
プール13の摺動抵抗の増大等により電気パルスモータ
2に加わる負荷が過大になると、電気パルスに対応した
回転が得られない脱調現象が生じる。これは、スプール
13の送りネジ3が電気パルスモータ2の回転軸2aと
軸継ぎ手2bを介して同軸上に連結されて回転するよう
に形成されているので、上記負荷の増大により、送りネ
ジ3の回動によるスプール13の上記軸線方向の移動が
できなくなるためである。
【0010】従って、電気パルスに対応したピストン1
のストローク制御が困難となり、ピストン1の頭部1b
がヘッドカバー9の内面9aに当接する、所謂原点復帰
ができなくなる。例えば、上記スプール13がf方向へ
作動中に上記過剰負荷がかかると、ピストン1がロッド
1aを介して被制御部側から受ける過剰負荷に対してヘ
ッド室5aに過剰の圧油が作用し続けることになり、上
記の被制御部側又は電気油圧ステッピングシリンダ装置
を破損する恐れがある。
【0011】又、電気パルスモータ2が故障した場合
に、上記のスプール13の送りネジ3を駆動することが
できないので、シリンダ4のピストン1及びスプール1
3を上記原点復帰させることができず、電気油圧ステッ
プピングシリンダ装置に不具合を惹起する恐れがあり、
従って上記電気パルスモータの脱調現象時や故障時に
は、非常処置を行なうことができないという課題があ
る。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、シリンダ内を摺動するピストン内部の摺動孔
に該ピストンの摺動方向に作動可能に組み込まれた液体
圧サーボ用パイロット弁のスプールを、非常時に上記の
スプールとピストン内部の摺動孔との間に形成される液
体圧室に液体圧源から圧液体を給排せしめ強制的に上記
スプールを駆動し、ピストンを原点復帰させる復帰手段
とを設けたことにより、非常時に同装置の破損を防止す
ることができる電気液体圧ステッピングシリンダ装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の電気液体圧ステッピングシリンダ装置は、シ
リンダ内を摺動するピストン内部の摺動孔に摺動可能に
組み込まれた液体圧サーボ用パイロット弁のスプールを
電動モータ又は電磁ソレノイド作動装置等で形成される
駆動手段により駆動して上記ピストンのストローク制御
を可能とする電気液体圧ステッピングモータにおいて、
非常時に上記液体圧サーボ用パイロット弁のスプールと
上記ピストン内部の摺動孔との間に形成される液体圧室
に圧液体を給排せしめ強制的に上記スプールを駆動して
上記ピストンを原点復帰させる復帰手段とを設けたこと
を特徴としている。
【0014】請求項2記載の本発明の電気液体圧ステッ
ピングシリンダ装置は、シリンダ内を摺動するピストン
内部の摺動孔に摺動可能に組み込まれた液体圧サーボ用
パイロット弁のスプールを電気パルスモータで駆動して
電気パルスに対応した上記ピストンのストローク制御を
可能とする電気液体圧ステッピングモータにおいて、上
記液体圧サーボ用パイロット弁のスプールの長手方向軸
線に沿って設けられたラックと、該ラックに係合する電
気パルスモータのピニオンと、非常時に上記液体圧サー
ボ用パイロット弁のスプールと上記ピストン内部の摺動
孔との間に構成される液体圧室と、該液体圧室に液体圧
源から液体圧を給排せしめ強制的に上記スプールを駆動
して上記ピストンを原点復帰させる復帰手段とを設けた
ことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の本発明の電気液体圧ステッ
ピングシリンダ装置は、請求項1又は2記載の構成にお
いて、上記原点復帰手段は上記スプールの長手軸線方向
に沿って穿たれた液路をそなえ、該液路の一端が上記液
体圧室に連通され他端が切換弁を介して液体圧源に接続
されていることを特徴としている。請求項4記載の本発
明の電気液体圧ステッピングシリンダ装置は、請求項1
又は3記載の構成において、上記スプールの駆動手段が
電磁ソレノイド作動装置で形成され、上記パイロット弁
のスプールを中立位置に保持する中立位置保持手段を備
えていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施形態】以下、説明する本発明の各実施形態
では、油圧,水圧等の液体圧のうち油圧を適用した場合
の電気液体圧ステッピングシリンダ装置について説明す
る。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態を示す説
明図、図2は図1の2A−2A線に沿う断面を示す断面
図である。
【0017】図1又は2において、電気油圧ステッピン
グシリンダ装置のシリンダ20内を摺動するピストン2
2内部に、ピストン22の上記摺動方向の軸線に沿って
穿たれた摺動孔29に組み込まれた油圧サーボ用パイロ
ット弁のスプール24を駆動手段Kである電気パルスモ
ータ26で駆動することにより、電気パルスに対応した
ピストン22のストロークを制御ができるように電気油
圧ステッピングモータが形成されている。
【0018】又、図1,2に示したように、シリンダ2
0の一端開口に嵌合し、ヘッド室28aを形成するヘッ
ドカバー30が設けられ、更にヘッドカバー30の外側
面には電気パルスモータ26を収容するケーシング32
が嵌合して取り付けられている。上記のスプール24の
長手方向軸線に沿って延在するように設けられ、上記の
ヘッドカバー30,ケーシング32内を上記長手軸線方
向に貫通するラック34と、ラック34に係合する減速
機36付き電気パルスモータ26のピニオン38を有し
ている。
【0019】又、シリンダ20の他端開口を閉塞しロッ
ド室28bが形成されると共に、ロッド室28bに油圧
源44から圧油を供給するための供給ポート41を備え
ているロッドカバ40が設けられている。又、上記油圧
サーボ用パイロット弁のスプール24とピストン22内
部の摺動孔29との間に形成される油圧室28cに、圧
油を給排せしめるため、電磁切換弁42を介して油圧源
44が連結されている。
【0020】又、46は電磁切換弁42をスプール24
の油路28に接続すためのプラグであり、又ケーシング
32に漏洩した圧油をリザーバタンク48に帰還させる
ドレーンポートDが設けられている。上記のヘッド室2
8aは、ポートa,bが連通することにより油路28
d,28eを介してロッド室28bに連通するようにな
っており、又ポートb,cが連通することにより油路2
8fを介してリザーバタンク48に連通せしめる戻りポ
ートTが設けられている。
【0021】本第1実施形態は上記のように構成されて
いるので、通常時には、電気パルスモータ26を駆動し
て、減速機36,ピニオン38を介してスプール24を
矢印f方向に作動するとポートa,bが連通するので、
油圧源44からポート41,ロッド室28b,ポート
a,ポートb,油路28eに圧油が流れ、シリンダ20
のヘッド室28aに圧油が導かれる。
【0022】そして、ロッド25の縦断面積がスプール
24の縦断面積より大きいので、即ちピストン22のヘ
ッド室28a側の受圧面積S1は、ロッド室28b側の
受圧面積S2よりも大きいので、ピストン22は矢印f
方向に動き、ポートaとポートbが再度遮断されるとピ
ストン22は停止する。一方、電気パルスモータ26に
よりスプール24を矢印r方向に作動すると、ポート
b,cが連通するので、ヘッド室28aの圧油が油路2
8e,ポートb,ポートcに流れ、油路28f,戻りポ
ートTを介してリザーバタンク48に排出されるため、
シリンダ20のヘッド室28aの圧力が低下し、ピスト
ン22のロッド室28b側の受圧面積S2に作用する圧
力で、ピストン22は矢印r方向に動き、ポートbとポ
ートcが再度遮断されるとピストン1は停止する。
【0023】以上の作用で、電気パルスに対応したピス
トン22のストローク制御が実現される。又、上記ピス
トン22のロッド25に接続される、図示しない被制御
部側から過大な負荷がかかる等の非常時の状態では、電
気パルスモータ26に過負荷が作用し、電気パルスに対
応した回転が得られない脱調現象が発生し電気パルスに
対応したピストン22のストローク制御が困難になる。
【0024】上記のような、脱調現象が発生した場合に
は、電気油圧ステッピングシリンダ装置の破損の防止や
安全のため、ピストン22を強制的に最縮小位置の、所
謂原点位置に復帰させる必要がある。次に、上記ピスト
ン22の原点復帰手段Rについて説明する。本実施形態
の原点復帰手段Rでは、図示しないオペレータが作業中
に上記過負荷であることを検知して、例えば切換弁であ
る電磁切換弁42を、図示しないスイッチをONにし
て、位置44Aからスプリング45に抗して左方向に移
動し位置44Bに切り換えると、油路44a,44bと
が連通せしめられ、油圧源44から圧油が油路28を介
してスプール24とピストン22内部の摺動孔29とで
形成される油圧室28cに圧油が供給される。
【0025】従って、スプール24の中央に設けられた
油路28を介して油圧室28cに圧油が導かれので、ス
プール24は矢印rの方向に作動する。又、スプール2
4のケーシング32側のストッパ部24aがケーシング
32の内周壁32aに当接するまで移動する。従って、
ヘッド室28aの圧油は油路28e,ポートb,ポート
c,油路28f,ポートTを介してリザーバタンク48
に排出されるので、ヘッド室28aの圧力が低下し、ピ
ストン22のロッド室28b側の受圧面積S2に作用す
る圧油でピストン22は矢印r方向に動き、ピストン2
2は最縮の原点位置に復帰して停止せしめる。
【0026】上記の第1実施形態の電気油圧ステッピン
グシリンダ装置では、電気パルスモータ26が脱調した
場合あるいは電気パルスモータ26が故障した場合に
は,上記圧油により強制的にスプール24を駆動してピ
ストン22を上記原点復帰させることができるので、上
記装置の安全を確保することができる。上記第1実施形
態では原点復帰させる復帰手段Rの油圧室28cへの油
圧源44からの圧油を電磁切換弁42を介してスプール
24の長手方向軸線に沿って設けられた油路28により
供給するように形成したが、図2に二点鎖線で示したよ
うに油圧室28cに連通するロッド26に設けられた油
路28gにプラグ46を介して上記の電磁切換弁42に
連結するように形成しても、上記第1実施形態と同様の
作用効果を奏することができる。
【0027】(第2実施形態)以下、図3により、本発
明の第2実施形態について説明するが、上記第1実施形
態と実質的に同一部位には同一符号を付して上記第1実
施形態と相違する点について説明する。上記第1実施形
態では、スプール24の作動に駆動手段Kである電気パ
ルスモータ26を使用したが、本実施形態においては、
電磁ソレノイド65aからなる電気ソレノイド作動装置
65を使用したものである。
【0028】即ち、図3に示したように、ケーシング3
2内に挿入されたスプール24に設けられた鍔部60を
有している。この鍔部60とケーシング内壁60aとの
間には、スプール24を図3において左方向に付勢せし
めるスプリング62aが配設され、又鍔部60とケーシ
ング内壁60bとの間には、上記右方向に付勢せしめる
スプリング62bが設けられ、図3に示したように上記
のスプリング62a,62b,鍔部60等により、スプ
ール24を中立状態に保持できるように中立位置保持手
段Mが形成されている。
【0029】更に、ケーシング32内には、スプール2
4を駆動せしめる電磁ソレノイド作動装置65が配設さ
れている。又、電磁ソレノイド作動装置65は、図示し
ないが供給電流の電流方向を切換える切換スッチや増幅
器や自動制御する場合には、図示しない被制御部側の制
御量を検出する検出部,該検出部で検出された検出値と
目標値とを比較して誤差信号として出力する比較器等か
ら構成される制御装置69がが接続されている。
【0030】従って、本実施形態では、スプール24の
駆動を上記の制御装置69の仕様の変更により、手動駆
動,自動駆動のいずれにも適用することができるように
形成されている。本実施形態は上記のように構成されて
いるので、制御装置69等からの出力信号により電磁ソ
レノイド作動装置65を作動し、例えばスプール24を
矢印f方向に作動すると、上記第1実施形態で説明した
ようにポートaからポートbに圧油が流れ、シリンダ2
0のヘッド室28aに圧油が導かれる。
【0031】そして、シリンダのヘッド室28a側の受
圧面積S1は、ロッド室28b側の受圧面積S2よりも
大きいので、ピストン22は矢印f方向に動き、ポート
aとポートbが再度遮断されるとピストン22は停止す
る。一方、電磁ソレノイド作動装置65に上記とは逆方
向の電流を入力し、スプール24を矢印r方向に作動す
ると、ポートb,cが連通し、ポートbからポートcに
圧油が流れ、油路28f,戻りポートTを介してリザー
バタンク48に排出されるので、シリンダ20のヘッド
室28aの圧力が低下し、シリンダ20のロッド室28
b側の受圧面積S2に作用する圧力で、ピストン22は
矢印r方向に動き、ポートbとポートcが再度遮断され
るとピストン22は停止する。
【0032】又、上記ピストン22のロッド25に接続
される、図示しない被制御部側から過大な負荷がかかる
等の非常時の状態では、上記過負荷が作用すると、上記
出力信号に対応した作動が得られない脱調現象が発生す
る。この時、上記第1実施形態で説明したように、図示
しない、オペレータが作業中に上記過負荷であること
を、検知して電磁切換弁42を図示しないスイッチをO
Nにして、図3に示した位置44Aからスプリング45
に抗して左方向に移動し位置44Bに切り換えると、油
路44a,44bとが連通されるので、油圧源44から
圧油が油路28を介して油圧室28cに供給される。
【0033】従って、スプール24の中央に設けられた
油路28を介して油圧室28cに圧油が導かれので、ス
プール24は矢印rの方向に作動する。従って、ヘッド
室28aの圧油は油路28e,ポートb、ポートc,油
路28f,ポートTを介してリザーバタンク48に排出
されので、ヘッド室28aの圧力が低下し、ピストン2
2のロッド室28bの受圧面積S2に作用する圧力でピ
ストン22は矢印r方向に動き、ピストン22は最縮の
原点位置に復帰して停止する。
【0034】上記の第2実施形態の電気油圧ステッピン
グシリンダ装置では、電磁ソレイノイド作動措置65が
脱調した場合あるいは電磁ソレノイド作動装置65がが
故障した場合には,油圧源44からの圧油により強制的
にスプール24を駆動してピストン22を上記原点復帰
させることができるので、上記装置の安全を確保するこ
とができる。
【0035】上記の第1実施形態の電気パルスモータ2
6に制御装置69を設けても、第2実施形態と略同一の
作用効果を奏することができる。又、上記各実施形態で
は、油圧を適用した場合について説明したが、水圧等の
液体圧を適用してもよく、この場合には上記実施形態で
説明した、油圧を液体圧に、油圧室を液体圧室に、油路
を液路に、油圧源を液体圧源等に読みかえた構成にすれ
ば、上記各実施形態と略同様の作用効果を奏することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の電気液体圧ステッピングシリンダ装置によれば、
シリンダ内を摺動するピストン内部の摺動孔に摺動可能
に組み込まれた液体圧サーボ用パイロット弁のスプール
を電動モータ又は電磁ソレノイド作動装置等で形成され
る駆動手段により駆動して上記ピストンのストローク制
御を可能とする電気液体圧ステッピングモータにおい
て、非常時に上記の液体圧サーボ用パイロット弁のスプ
ールと上記のピストン内部の摺動孔との間に形成される
液体圧室に圧液体を供給せしめ強制的に上記スプールを
駆動して上記ピストンを原点復帰させる復帰手段を設け
たので、上記のスプールの摺動抵抗の増大等により上記
スプールの駆動手段に加わる負荷が過大となり、制御信
号に対応した回転が得られない脱調現象が生じたり、又
上記スプールの駆動手段が故障した場合には、上記原点
復帰手段の作動により、上記液体圧室に圧液体を供給し
て強制的にスプールを駆動してシリンダを原点復帰させ
ることができるので、上記装置の破損を防止すると共
に、安全を確保することができる。
【0037】請求項2記載の本発明の電気液体圧ステッ
ピングシリンダ装置によれば、シリンダ内を摺動するピ
ストン内部の摺動孔に摺動可能に組み込まれた液体圧サ
ーボ用パイロット弁のスプールを電気パルスモータで駆
動して電気パルスに対応した上記ピストンのストローク
制御を可能とする電気液体圧ステッピングモータにおい
て、上記液体圧サーボ用パイロット弁のスプールの長手
方向軸線に沿って設けられたラックと、該ラックに係合
する電気パルスモータのピニオンと、非常時に上記液体
圧サーボ用パイロット弁のスプールと上記ピストン内部
の摺動孔との間に形成される液体圧室と、該液体圧室に
液体圧源からの圧液体を給排せしめ、強制的に上記スプ
ールを駆動して上記ピストンを原点復帰させる復帰手段
とを設けたので、電気液体圧ステッピングモータでは、
上記のスプールの摺動抵抗の増大等により上記電気パル
スモータに加わる負荷が過大となり、電気パルスに対応
した回転が得られない脱調現象が生じたり、又上記電気
パルスモータが故障した場合には、上記原点復帰手段の
作動により、上記液体圧室に圧液体を供給して強制的に
スプールを駆動してピストンを原点復帰させることがで
きるので、上記装置の破損を防止すると共に、安全を確
保することができる。
【0038】請求項3記載の本発明の電気液体圧ステッ
ピングシリンダ装置によれば、請求項1又は2記載の構
成において、上記原点復帰手段は上記スプールの長手軸
線方向に沿って穿たれた液路をそなえ、該液路の一端が
上記液体圧室に連通され他端が切換弁を介して液体圧源
に接続されているので、液体圧源から上記液体圧室に供
給される液体回路がコンパクトに簡単に且つコストが廉
価にできると共に、上記原点復帰手段の作動により、上
記液体圧室に圧液体を供給して強制的にスプールを駆動
して上記ピストンを原点復帰させることができるので、
上記装置の破損を防止すると共に、安全を確保すること
ができる。
【0039】請求項4記載の本発明の電気液体圧ステッ
ピングシリンダ装置によれば、請求項1又は3記載の構
成において、上記スプールの駆動手段が電磁ソレノイド
作動装置で形成され、上記パイロット弁のスプールを中
立位置に保持する中立位置保持手段を備えているため、
上記スプールの駆動手段が簡素化されコンパクトに形成
することができると共に、上記液体圧室に圧液体を供給
して強制的にスプールを駆動して上記ピストンを原点復
帰させることができるので、上記装置の破損を防止し、
安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す説明図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施形態を示す説明図である。
【図4】従来例の電気油圧ステッピングシリンダ装置の
図2と同様の断面を示す断面図である。
【符号の説明】
20 シリンダ 22 ピストン 24 スプール 25 ロッド 26 電気パルスモータ 28 油路(液路) 28a ヘッド室 28b ロッド室 28c 油圧室(液体圧室) 28d 油路(液路) 28f 油路(液路) 28e 油路(液路) 28g 油路(液路) 30 ヘッドカバー 32 ケーシング 34 ラック 36 減速機 38 ピニオン 40 ロッドカバ 41 ポート 42 電磁切換弁 44 油圧源(液体圧源) 46 プラグ 48 リザーバタンク 65 電磁ソレノイド作動装置 65a 電磁ソレノイド 69 制御装置 D ドレーンポート K 駆動手段 M 中立位置保持手段 R 復帰手段 S1,S2 受圧面積 T 戻りポート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内を摺動するピストン内の摺動孔
    に摺動可能に組み込まれた液体圧サーボ用パイロット弁
    のスプールを電動モータ又は電磁ソレノイド作動装置等
    で形成される駆動手段により駆動して上記ピストンのス
    トローク制御を可能とする電気液体圧ステッピングモー
    タにおいて、非常時に上記液体圧サーボ用パイロット弁
    のスプールと上記ピストン内部の摺動孔との間に形成さ
    れる液体圧室に圧液体を給排せしめ強制的に上記スプー
    ルを駆動して上記ピストンを原点復帰させる復帰手段を
    設けたことを特徴とする、電気液体圧ステッピングシリ
    ンダ装置。
  2. 【請求項2】シリンダ内を摺動するピストン内部の摺動
    孔に摺動可能に組み込まれた液体圧サーボ用パイロット
    弁のスプールを電気パルスモータで駆動して電気パルス
    に対応した上記ピストンのストローク制御を可能とする
    電気液体圧ステッピングモータにおいて、上記液体圧サ
    ーボ用パイロット弁のスプールの長手方向軸線に沿って
    設けられたラックと、該ラックに係合する電気パルスモ
    ータのピニオンと、非常時に上記液体圧サーボ用パイロ
    ット弁のスプールと上記ピストン内部の摺動孔との間に
    構成される液体圧室と、該液体圧室に液体圧源から液体
    圧を給排せしめ強制的に上記スプールを駆動して上記ピ
    ストンを原点復帰させる復帰手段とを設けたことを特徴
    とする、電気液体圧ステッピングシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 上記原点復帰手段は上記スプールの長手
    軸線方向に沿って穿たれた液路をそなえ、該液路の一端
    が上記液体圧室に連通され他端が切換弁を介して液体圧
    源に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2
    記載の電気液体圧ステッピングシリンダ装置。
  4. 【請求項4】 上記スプールの駆動手段が電磁ソレノイ
    ド作動装置で形成され、上記パイロット弁のスプールを
    中立位置に保持する中立位置保持手段を備えていること
    を特徴とする、請求項1又は3記載の電気液体圧ステッ
    ピングシリンダ装置。
JP23697796A 1996-09-06 1996-09-06 電気液体圧ステッピングシリンダ装置 Withdrawn JPH1082404A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108317121A (zh) * 2018-04-13 2018-07-24 北京亿美博科技有限公司 一种新型数字液压伺服缸

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