JPH1082100A - ストラット材と構造体の連結装置 - Google Patents

ストラット材と構造体の連結装置

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JPH1082100A
JPH1082100A JP23813996A JP23813996A JPH1082100A JP H1082100 A JPH1082100 A JP H1082100A JP 23813996 A JP23813996 A JP 23813996A JP 23813996 A JP23813996 A JP 23813996A JP H1082100 A JPH1082100 A JP H1082100A
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森 真 一 杉
Hisanari Tawara
久 成 俵
Hideki Minamii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストラット材と接合ボルトの係止用部材とを
溶接で連結した装置では、ストラット材と他の構造体と
の連結強度が溶接部分の強度に依存しており、ストラッ
ト材本来の強度を生かし切れていない等の問題があっ
た。 【解決手段】 接合ボルト2と、接合ボルト2を係止す
る係止用部材3と、接合ボルト2の回転操作用のエンド
部材4を備え、ストラット材1にタッピングホール1a
と取付け用ねじ5を備えた保持手段を設けて係止用部材
3をストラット材1に取付け、接合ボルト2を他の構造
体であるハブ6に螺着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空状のストラッ
ト材の端部を他の構造体に連結する装置に関し、例え
ば、トラスにおいてストラット材をハブに連結するのに
用いるストラット材と構造体の連結装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のストラット材と構造体の連結装
置としては、例えば図4に示すようなものがあった。図
4(a)に示すストラット材101は、断面円形の中空
部材である。連結装置は、接合ボルト102と、接合ボ
ルト102の頭部を係止する係止用部材103と、カラ
ー104を同軸状態に備えている。接合ボルト102
は、係止用部材103に対して、ストラット材101側
から軸方向に移動自在に貫通していると共に、カラー1
04に対して、軸回りに回転不能な状態で軸方向に移動
自在に貫通している。そして、ストラット材101の端
部に、係止用部材103を溶接により固定してある。
【0003】上記構成の連結装置は、カラー104とと
もに接合ボルト102を回転させ、図4(b)に示すよ
うに、他の構造体105に設けためねじ部105aに接
合ボルト102のおねじ部102aを螺着することによ
り、ストラット材101を他の構造体105に連結す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のストラット材と構造体の連結装置にあっ
ては、ストラット材101と他の構造体105との連結
強度が、引張強度および圧縮強度のいずれもストラット
材101と係止用部材103の溶接部分の強度に依存し
ており、ストラット材本来の強度を生かし切れていない
と共に、各部材に被膜や着色を施す表面処理に対して溶
接が悪影響を与えやすく、溶接部分によって外観体裁が
損なわれることがあるという問題があり、このような問
題を解決することが課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、ストラット材本来の強度を生かすことが
できると共に、外観体裁を高めることができるストラッ
ト材と構造体の連結装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるストラッ
ト材と構造体の連結装置は、請求項1として、中空状の
ストラット材の端部を他の構造体に連結する装置であっ
て、接合ボルトと、接合ボルトの頭部を係止する係止用
部材と、エンド部材を同軸状態に備え、接合ボルトはエ
ンド部材に対して軸回りに回転不能な状態で軸方向に移
動自在に貫通しており、他方の構造体は、接合ボルトの
おねじ部に対応するめねじ部を備え、ストラット材に係
止用部材の軸方向の移動を規制する保持手段を設けると
共に、保持手段により係止用部材をストラット材に取付
け、エンド部材とともに接合ボルトを回転させて接合ボ
ルトのおねじ部を他の構造体のめねじ部に螺着すること
によりストラット材を他の構造体に連結する構成とし、
請求項2として、保持手段が、ストラット材の内側に設
けた突起部と、係止用部材を通して突起部に螺着する取
付け用ねじを備えている構成とし、請求項3として、保
持手段の突起部が、ストラット材の軸方向に沿って形成
したタッピングホールである構成とし、請求項4とし
て、保持手段が、ストラット材の内側に設けた突起部
と、突起部に係止する保持部材と、係止用部材を通して
保持部材に螺着する取付け用ねじを備えている構成と
し、請求項5として、保持手段が、ストラット材の内側
において係止用部材を係止する突起部と、突起部と係止
用部材に軸方向から係合する位置決め部材を備えている
構成とし、請求項6として、保持手段の突起部が、スト
ラット材の軸方向に沿って形成したタッピングホールで
あり、タッピングホールの軸方向の中間部に部材係止用
の切欠部が形成してある構成としており、上記の構成を
従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるストラット材
と構造体の連結装置では、保持手段によりストラット材
に係止用部材を軸方向の移動を規制した状態で取付け、
この係止用部材に頭部を係止させた接合ボルトをエンド
部材の回転とともに他の構造体に螺着してストラット材
と他の構造体を連結するので、保持手段によってストラ
ット材と係止用部材とが強固に連結された状態となり、
これに伴ってストラット材と他の構造体との連結強度が
高められ、全体としてストラット材本来の強度が生かさ
れることとなる。
【0008】本発明の請求項2に係わるストラット材と
構造体の連結装置では、ストラット材の内側に設けた突
起部自体、および突起部とこれに螺着する取付け用ねじ
とのねじ結合部分により、ストラット材と係止用部材と
の連結強度が得られることとなる。
【0009】本発明の請求項3に係わるストラット材と
構造体の連結装置では、保持手段の突起部をストラット
材の軸方向に沿って形成したタッピングホールとしたの
で、突起部自体の軸方向の強度が高く、このタッピング
ホールに取付け用ねじを直接ねじ込むだけで係止用部材
の取付けが成され、また、取付け用ねじのおねじ部を長
くすればねじ結合部分の範囲が大きくなり、これにより
ストラット材と係止用部材との連結強度が増大する。
【0010】本発明の請求項4に係わるストラット材と
構造体の連結装置では、ストラット材の内側に設けた突
起部自体、突起部とこれに係止する保持部材との係止部
分、および保持部材とこれに螺着する取付け用ねじとの
ねじ結合部分により、ストラット材と係止用部材との連
結強度が得られることとなる。
【0011】本発明の請求項5に係わるストラット材と
構造体の連結装置では、ストラット材の内側に設けた突
起部自体、および突起部とこれに係止する係止用部材と
の係止部分により、ストラット材と係止用部材との連結
強度が得られることとなり、しかも、突起部と係止用部
材に軸方向から係合する位置決め部材により、突起部と
係止用部材がストラット材の軸に直交する方向にずれる
のを防止する。
【0012】本発明の請求項6に係わるストラット材と
構造体の連結装置では、保持手段の突起部をストラット
材の軸方向に沿って形成したタッピングホールとしたの
で、突起部自体の軸方向の強度が高く、請求項4の場合
にはタッピングホールに形成した切欠部に保持部材が係
止することとなり、また、請求項5の場合にはタッピン
グホールに形成した切欠部に係止用部材が係止すること
となり、しかも、タッピングホールを請求項4の取付け
用ねじあるいは請求項5の位置決め部材の挿通部として
使用し得る。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の請求項1〜3に係わるスト
ラット材と構造体の連結装置の一実施例を説明する図で
ある。この実施例では、トラスにおいて、ストラット材
を他の構造体であるハブに連結する場合を示している。
【0014】図1(a)および(b)に示すように、ス
トラット材1は、断面円形で両端部が開放された中空状
部材であって、内側には、後記する保持手段を構成する
突起部として、断面において90度間隔で4か所にタッ
ピングホール1aが軸方向に沿って形成してある。タッ
ピングホール1aを有するストラット材1は、例えば押
出し加工により製造される。
【0015】ストラット材1とハブの連結装置は、接合
ボルト2と、接合ボルト2の頭部2aを係止する係止用
部材3と、エンド部材4を同軸状態に備えている。
【0016】係止用部材3は、ストラット材1と同一の
直径を有する円盤状部材であって、中心に接合ボルト2
のボルト通し孔3aを有すると共に、ストラット材1の
各タッピングホール1aに対応する位置に4つの取付け
用ねじ5のねじ通し孔3bを有している。なお、係止用
部材3のエンド部材4側の面には、エンド部材4の回転
を妨げないようにするために、取付け用ねじ5の頭部を
収容する座ぐり(あるいは円周方向にわたる溝)3cが
形成してある。
【0017】エンド部材4は、ストラット材1と同一の
直径を有し且つハブ6側の外周にテーパを形成した略円
筒状部材であって、軸心上に接合ボルト2のボルト通し
孔4aが形成してある。ここで、接合ボルト2は、胴部
分に、直径方向に貫通する規制用ピン7が設けてある。
これに対して、エンド部材4のボルト通し孔4aは、図
1(c)に示すように、接合ボルト2の通過部分の両側
に、接合ボルト2の両側に突出した規制用ピン7を通過
させる溝を設けた断面形状を有している。これにより、
接合ボルト2は、エンド部材4に対して、規制用ピン7
により軸回りに回転不能であり且つ軸方向に移動自在に
貫通している。
【0018】他の構造体であるハブ6は、接合ボルト2
のおねじ部2bに対応するめねじ部6aを有している。
なお、図ではハブ6に1本のストラット材1を連結する
場合を示しているが、トラスにおいては、ハブ6に複数
本のストラット材を連結することがある。また、図では
ストラット材1の一端部のみを示しているが、図示しな
い他端部にも別のハブとの連結装置が設けられる。
【0019】ストラット材1とハブ6を連結するには、
ストラット材1側から係止用部材3のボルト通し孔3a
に接合ボルト2を貫通させたのち、係止用部材3の各ね
じ通し孔3bに通した取付け用ねじ5をストラット材1
の各タッピングホール1aにねじ込み固定する。これに
より、係止用部材3はストラット材1に完全に固定され
る。つまり、この実施例では、ストラット材1の内側に
設けた突起部であるタッピングホール1aと、係止用部
材3を通してタッピングホール1aに螺着する取付け用
ねじ5により、ストラット材1に対して係止用部材3の
軸方向の移動を規制する保持手段を構成している。
【0020】そして、接合ボルト2に規制用ピン7を取
付けてエンド部材4のボルト通し孔4aに貫通させたの
ち、エンド部材4とともに接合ボルト2を回転させて接
合ボルト2のおねじ部2bをハブ6のめねじ部6aに螺
着することにより、ストラット材1はハブ6に連結され
ることとなる。
【0021】このように、上記実施例のストラット材1
とハブ6の連結装置では、保持手段を構成する突起部と
してストラット材1の軸方向に連続するタッピングホー
ル1aを採用しているので、突起部自体の軸方向の強度
が高いものとなっており、このタッピングホール1aに
取付け用ねじ5を直接ねじ込むだけで係止用部材3の取
付けが成される。
【0022】また、保持手段を構成するタッピングホー
ル1aと取付け用ねじ5により、ストラット材1に係止
用部材3を軸方向の移動を規制した状態で取付け、この
係止用部材3に頭部2aを係止させた接合ボルト2をエ
ンド部材4の回転とともにハブ6に螺着するので、主と
して、タッピングホール1aと各取付け用ねじ5とのね
じ結合部分により、ストラット材1と係止用部材2との
連結強度が得られることとなり、例えば溶接と比較し
て、ストラット材1と係止用部材3とが強固に連結され
た状態となり、これに伴ってストラット材1とハブ6と
の連結強度が高められる。
【0023】さらに、上記実施例のストラット材1とハ
ブ6の連結装置では、取付け用ねじ5のおねじ部を長く
すればタッピングホール1aとのねじ結合部分の範囲が
大きくなり、これによりストラット材1と係止用部材3
との連結強度がさらに増大する。
【0024】つまり、上記の連結装置においては、スト
ラット材1とハブ6の連結強度は、引張力に関しては、
タッピングホール1と取付け用ねじ5とのねじ結合部分
の強度をストラット材1の引張強度よりも高く設定する
ことにより、ストラット材1の本来の強度が生かされる
こととなり、圧縮力に関しても、ねじ結合部分では荷重
の分担が無いため、ストラット材1の本来の強度が生か
されることとなる。
【0025】しかも、従来のようにストラット材1と係
止用部材3との連結に溶接を用いないので、連結前ある
いは連結後に被膜や着色を施す表面処理を問題なく行う
ことが可能であり、外観体裁も良好であり、さらに、タ
ッピングホール1と取付け用ねじ5とのねじ結合部分の
範囲を調整することにより、ストラット材1の引張強度
以下の範囲で各部材の破壊強度を調整し得ることとな
る。
【0026】図2は、本発明の請求項4および6に係わ
るストラット材と構造体の連結装置の一実施例を説明す
る図である。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】図2(a)に示す実施例では、ストラット
材1の内側に設けた突起部であるタッピングホール1a
と、タッピングホール1aに係止する保持部材11と、
係止用部材3を通して保持部材11に螺着する取付け用
ねじ15により、ストラット材1に対して係止用部材3
の軸方向の移動を規制する保持手段を構成している。ま
た、各タッピングホール1aの軸方向の中間部には、ス
トラット材1の端部から同じ長さの位置に、切欠部1b
が形成してある。取付け用ねじ15は、タッピングホー
ル1aに挿設し得る直径を有している。
【0028】保持部材11は、図2(c)に示すよう
に、ストラット材1の内側に挿設し得る直径を有してお
り、円周方向に90度間隔で4か所に、各タッピングホ
ール1aを通過させるためのU字形の切込み11aを有
すると共に、各切込み11aと45度異なる4か所に、
取付け用ねじ15を螺着するためのめねじ孔11bを有
している。また、保持部材11は、タッピングホール1
aの中間部に形成した切欠部1bの長さよりもやや小さ
い厚さを有している。
【0029】この保持部材11は、各切込み11aを各
タッピングホール1aに合わせた状態にしてストラット
材1内に挿入され、切欠部1bの位置において45度回
転させることにより、図2(b)に示すように、各タッ
ピングホール1aとめねじ孔11bが一致すると共に、
タッピングホール1aに対して軸方向に係止可能とな
る。
【0030】そして、この実施例のストラット材1とハ
ブ6の連結装置は、係止用部材3に貫通させた各取付け
用ねじ15を各タッピングホール1aに通し、これらを
保持部材11の各めねじ孔11bに螺着することによ
り、ストラット材1に対して係止用部材3をその軸方向
の移動を規制した状態に連結し、以下、先の実施例と同
様にストラット材1をハブ6に連結する。
【0031】このように、上記実施例の連結装置では、
タッピングホール1aが取付け用ねじ15の挿通部とし
て使用され、また、ストラット材1の内側に設けたタッ
ピングホール1a自体、タッピングホール1aとこれに
係止する保持部材11との係止部分、および保持部材1
1とこれに螺着する取付け用ねじ15とのねじ結合部分
により、ストラット材1と係止用部材3との連結強度が
得られ、先の実施例と同様の作用および効果を得ること
ができる。
【0032】また、上記実施例のストラット材と構造体
の連結装置では、切欠部1bの長さを変えることによ
り、ストラット材1の引張破壊強度を変えることなく、
ストラット材1の塑性変形による外力の吸収量を変更す
ることが可能であると共に、ストラット材1の端部から
切欠部1bまでの長さ、あるいは保持部材11と取付け
用ねじ15とのねじ結合部分の範囲を調整することによ
り、切欠部1b部分の引張強度以下の範囲で各部材の破
壊強度を調整し得ることとなる。
【0033】図3は、本発明の請求項5および6に係わ
るストラット材と構造体の連結装置の一実施例を説明す
る図である。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同
一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0034】図示の実施例では、ストラット材1の内側
において係止用部材3を直接的に係止する突起部である
タッピングホール1aと、タッピングホール1aと係止
用部材3に軸方向から係合する位置決め部材としての位
置決めピン12により、ストラット材1に対して係止用
部材3の軸方向の移動を規制する保持手段を構成してい
る。また、各タッピングホール1aの軸方向の中間部に
は、ストラット材1の端部から同じ長さの位置に切欠部
1bが形成してある。
【0035】この実施例における係止用部材3は、先の
実施例における保持部材(図2参照)と同様の形態を成
していてストラット材1内に挿設可能であり、接合ボル
ト2のボルト通し孔3aを有すると共に、先の実施例の
保持部材(11)におけるめねじ孔(11b)と同じ位
置に、位置決め部材ピンのピン通し孔3dを有してお
り、切欠部1bにおいて各タッピングホール1aに通し
た位置決めピン12をピン通し孔3dに嵌挿することに
よって軸回りの回転が規制される。
【0036】そして、この実施例のストラット材1とハ
ブ6の連結装置では、エンド部材4の回転操作により接
合ボルト2をハブ6に螺着完了した状態において、係止
用部材3がタッピングホール1aに完全に係止すること
となる。
【0037】このように、上記実施例の連結装置では、
タッピングホール1aが位置決めピン12の挿通部とし
て使用され、また、ストラット材1の内側に設けたタッ
ピングホール1a自体、タッピングホール1aとこれに
係止する係止用部材3との係止部分により、ストラット
材1と係止用部材3との連結強度が得られ、先の実施例
と同様の作用および効果を得ることができ、このほか
に、係止用部材3がストラット材1内に収容されるの
で、先の各実施例よりもさらにシンプルな外観体裁が得
られる。
【0038】なお、上記の実施例では、位置決め部材と
して位置決めピン12を用いた場合を示したが、位置決
め部材としてねじを用いることも可能であって、この場
合には、係止用部材3のピン通し孔3dを図2に示す保
持部材11と同様にめねじ孔11bとする。
【0039】また、上記の各実施例では、ストラット材
1における突起部として4つのタッピングホール1aを
設けた場合を例示したが、突起部はそれ以外の数であっ
てもよく、いずれの場合でも、軸回りに均一な連結強度
を得るために軸回りに等間隔で設けることがより望まし
い。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるストラット材
と構造体の連結装置によれば、保持手段によりストラッ
ト材に係止用部材を軸方向の移動を規制した状態で取付
け、この係止用部材に頭部を係止させた接合ボルトをエ
ンド部材の回転とともに他の構造体に螺着してストラッ
ト材と他の構造体を連結することから、例えばストラッ
ト材と係止用部材を溶接で連結していた従来に比べて、
保持手段によってストラット材と係止用部材との強固な
連結状態が得られ、これに伴ってストラット材と他の構
造体との連結強度を大幅に高めることができると共に、
全体においてストラット材本来の強度を充分に生かすこ
とができる。また、溶接の廃止により、ストラット材と
係止用部材との連結前あるいは連結後において、各部材
に被膜や着色等を施す表面処理を行っても何ら問題がな
く、各部材の連結部分を含めて全体の外観体裁を著しく
高めることができる。
【0041】本発明の請求項2に係わるストラット材と
構造体の連結装置によれば、請求項1と同様の効果を得
ることができるうえに、ストラット材の内側に設けた突
起部とこれに螺着する取付け用ねじを備えた保持手段を
採用したことから、取付け用ねじを用いた簡単な作業で
ストラット材に対して係止用部材を充分な強度で連結す
ることができる。また、突起部と取付け用ねじとのねじ
結合部分の軸方向の長さを変更することにより、ストラ
ット材と係止用部材の連結強度を調整することができ
る。
【0042】本発明の請求項3に係わるストラット材と
構造体の連結装置によれば、請求項2と同様の効果を得
ることができるうえに、突起部がタッピングホールであ
る保持手段を採用したことから、例えばストラット材を
押出し加工により成形すれば、この際に突起部を同時に
形成することが容易であると共に、突起部自体に充分な
強度をもたせることができ、また、軸方向に連続するタ
ッピングホールによってストラット材の強度を高めるこ
ともできる。
【0043】本発明の請求項4に係わるストラット材と
構造体の連結装置によれば、ストラット材の内側に設け
た突起部と、突起部に係止する保持部材と、係止用部材
を通して保持部材に螺着する取付け用ねじを備えた保持
手段により、請求項1と同様にストラット材と係止用部
材との強固な連結状態が得られ、ストラット材本来の強
度を充分に生かすことができると共に、外観体裁を高め
ることができる。さらに、保持部材の軸方向の大きさの
変更に伴って、保持部材と取付け用ねじとのねじ結合部
分の軸方向の長さを変更することにより、保持部材と係
止用部材の連結強度ならびにストラット材と係止用部材
の連結強度を調整することができる。
【0044】本発明の請求項5に係わるストラット材と
構造体の連結装置によれば、ストラット材の内側におい
て係止用部材を係止する突起部と、突起部と係止用部材
に軸方向から係合する位置決め部材を備えた保持手段に
より、突起部と係止用部材がストラット材の軸に直交す
る方向にずれるのを確実に防止したうえで、ストラット
材と係止用部材との強固な連結状態が得られ、ストラッ
ト材本来の強度を充分に生かすことができ、さらに、係
止用部材をストラット部材の内部に設けることが可能に
なるので、外観体裁をより高めることができる。
【0045】本発明の請求項6に係わるストラット材と
構造体の連結装置によれば、請求項3と同様の効果を得
ることができるうえに、切欠部を用いて間接的あるいは
直接的に係止用部材をストラット材に強固に連結するこ
とができ、また、突起部であるタッピングホールを請求
項4の取付け用ねじや請求項5の位置決め部材の挿通部
として使用することができ、これらのねじや部材の取付
け作業を容易にすることができる。さらに、タッピング
ホールの軸方向における切欠部の位置を選択して、スト
ラット材の端部から切欠部までのタッピングホール(突
起部)の長さを変更することにより、請求項4の保持部
材や請求項5の係止用部材が係止される突起部自体の強
度を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜3に係わるストラット材と
構造体の連結装置の一実施例を示す断面図(a)、スト
ラット材の端面図(b)およびエンド部材の直径方向の
断面図(c)である。
【図2】本発明の請求項4および6に係わるストラット
材と構造体の連結装置の一実施例を示す断面図(a)、
保持部材を装着した状態でのストラット材の端面図
(b)、保持部材の正面図(c)である。
【図3】本発明の請求項5および6に係わるストラット
材と構造体の連結装置の一実施例を示す断面図である。
【図4】従来におけるストラット材と構造体の連結装置
として、連結前のストラット材を示す断面図(a)およ
び連結後の状態を示す断面図(b)である。
【符号の説明】
1 ストラット材 1a タッピングホール(突起部) 2 接合ボルト 2b おねじ部 3 係止用部材 4 エンド部材 5 15 取付け用ねじ 6 ハブ(他の構造体) 6a めねじ部 11 保持部材 12 位置決めピン(位置決め部材) (1a,5 保持手段) (1a,11,15 保持手段) (1a,12 保持手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状のストラット材の端部を他の構造
    体に連結する装置であって、接合ボルトと、接合ボルト
    の頭部を係止する係止用部材と、エンド部材を同軸状態
    に備え、接合ボルトはエンド部材に対して軸回りに回転
    不能な状態で軸方向に移動自在に貫通しており、他方の
    構造体は、接合ボルトのおねじ部に対応するめねじ部を
    備え、ストラット材に係止用部材の軸方向の移動を規制
    する保持手段を設けると共に、保持手段により係止用部
    材をストラット材に取付け、エンド部材とともに接合ボ
    ルトを回転させて接合ボルトのおねじ部を他の構造体の
    めねじ部に螺着することによりストラット材を他の構造
    体に連結することを特徴とするストラット材と構造体の
    連結装置。
  2. 【請求項2】 保持手段が、ストラット材の内側に設け
    た突起部と、係止用部材を通して突起部に螺着する取付
    け用ねじを備えていることを特徴とする請求項1に記載
    のストラット材と構造体の連結装置。
  3. 【請求項3】 保持手段の突起部が、ストラット材の軸
    方向に沿って形成したタッピングホールであることを特
    徴とする請求項2に記載のストラット材と構造体の連結
    装置。
  4. 【請求項4】 保持手段が、ストラット材の内側に設け
    た突起部と、突起部に係止する保持部材と、係止用部材
    を通して保持部材に螺着する取付け用ねじを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のストラット材と構造
    体の連結装置。
  5. 【請求項5】 保持手段が、ストラット材の内側におい
    て係止用部材を係止する突起部と、突起部と係止用部材
    に軸方向から係合する位置決め部材を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載のストラット材と構造体の連
    結装置。
  6. 【請求項6】 保持手段の突起部が、ストラット材の軸
    方向に沿って形成したタッピングホールであり、タッピ
    ングホールの軸方向の中間部に部材係止用の切欠部が形
    成してあることを特徴とする請求項4または5に記載の
    ストラット材と構造体の連結装置。
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