JPH1081395A - パネル構造の箱状体 - Google Patents

パネル構造の箱状体

Info

Publication number
JPH1081395A
JPH1081395A JP8257808A JP25780896A JPH1081395A JP H1081395 A JPH1081395 A JP H1081395A JP 8257808 A JP8257808 A JP 8257808A JP 25780896 A JP25780896 A JP 25780896A JP H1081395 A JPH1081395 A JP H1081395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sandwich panel
box
shaped body
panel
panel structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8257808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602274B2 (ja
Inventor
Mitsuo Yoshida
光雄 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP25780896A priority Critical patent/JP3602274B2/ja
Publication of JPH1081395A publication Critical patent/JPH1081395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3602274B2 publication Critical patent/JP3602274B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、フィレットシールが剥れにくく、水
密性,気密性,密閉性,防水性,断熱性等に優れ、第2
に、荷重が作用した場合にサンドイッチパネルに応力集
中が生じにくく、強度に優れ、第3に、サンドイッチパ
ネルの嵌挿,組付け作業も容易化され、製作時の作業性
に優れ、第4に、接着剤やシーリング材がサンドイッチ
パネルの嵌挿,組付け時にそぎ落とされることも少な
く、第5に、しかもこれらが簡単容易に実現される、パ
ネル構造の箱状体を提案する。 【解決手段】 このパネル構造の箱状体は、縦横に配さ
れた骨組たる各コーナー型材1間に、それぞれ面板たる
サンドイッチパネル2が組付けられている。そして、こ
のコーナー型材1は、角筒状をなす本体部3に一体形成
された突条部4の先端面11が、サンドイッチパネル2
に対し角度θ2 が鋭角をなすように、傾斜しており、接
触端縁部分Fが鋭角形状をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル構造の箱状
体に関する。すなわち、箱状をなし移動可能で、内部に
機器,機材,荷物,飲食物,その他の物品が収納され
る、パネル構造の箱状体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3,図4は、この種従来例のパネル構
造の箱状体の説明に供し、図3の(1)図は、要部の正
断面図、(2)図は、フィレットシールを施した例の要
部の正断面図,(3)図は、荷重が作用した例の要部の
正断面図である。図4の(1)図は、組付け前の要部の
正断面図、(2)図は、組付け後の要部の正断面図であ
る。
【0003】これらの図面にも示したように、このパネ
ル構造の箱状体、例えば移動シェルタ,コンテナ,食品
カート,函体等は、縦横に配された骨組たる各コーナー
型材1間に、面板たるサンドイッチパネル2がそれぞれ
組付けられ、もって全体的に箱状をなし、内部に機器,
機材,荷物,飲食物,その他の物品が収納され、移動可
能となっている。そして各コーナー型材1は、角筒状を
なす本体部3と、本体部3に一体形成され内面にサンド
イッチパネル2の端部が組付けられる突条部4と、から
なる。図示例の突条部4は、本体部3の面を延出する態
様で内外2枚が平行に対向突設されると共に、その間に
サンドイッチパネル2の端部が嵌挿,組付けられ、又、
このような2枚1組の突条部4が、直交する位置関係で
2組ずつ突設されている。そして、この種従来例のパネ
ル構造の箱状体においては、このようなコーナー型材1
の突条部4の先端面5は、サンドイッチパネル2に対す
る角度θ1 が、鈍角をなすように傾斜していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、この種のパネル構造の箱状体は、移動シェルタ,
コンテナ,食品カート,その他のカート,函体等の用途
に応じ、屋外で使用したり内部を暖めたり冷やしたりす
ることが多く、更に細菌等の侵入防止への配慮が求めら
れることもあり、水密性,気密性,密閉性,防水性,断
熱性等も要求される。もって、コーナー型材1の突条部
4の先端面5と、対応するサンドイッチパネル2との間
に、フィレットシールAが施されていることが多い(図
3の(2)図を参照)。ところが、このようなフィレッ
トシールAは、角度θ1 が鈍角をなす先端面5とサンド
イッチパネル2との間に介装されていたので、外部への
露出面が大きく、もって、外部から衝撃を受けやすく、
更に永年使用すると日光,紫外線等の影響を受けて劣化
しやすく、結局、剥がれやすいという問題が指摘されて
いた。そこで、従来のこの種のパネル構造の箱状体につ
いては、フィレットシールAによる水密性,気密性,密
閉性,防水性,断熱性等の維持に、不安が指摘されてい
た。
【0005】第2に、サンドイッチパネル2に矢示方向
(図3の(3)図を参照)、例えば略直角方向に荷重L
が作用した場合に、コーナー型材1の突条部4の先端面
5に対応するサンドイッチパネル2に、応力集中が発生
しやすかった。つまり、この種従来例の突条部4は、先
端面5のサンドイッチパネル2に対する角度θ1 が鈍角
をなし、サンドイッチパネル2との接触端縁部分Bが鋭
角形状をなしており、もって、このような接触端縁部分
Bに対応したサンドイッチパネル2側の部位に、局部的
に大きな応力が生じやすかった。もって、従来のこの種
のパネル構造の箱状体については、このようにサンドイ
ッチパネル2側に応力集中が生じやすく、強度面に不安
が指摘されていた。
【0006】第3に、前述したようにこの種のパネル構
造の箱状体では、水密性,気密性,密閉性,防水性,断
熱性等が要求されることが多いので、コーナー型材1の
内外間に対向設された突条部4間の間隔寸法と、サンド
イッチパネル2の幅寸法とが、余裕なく設定され、もっ
て、突条部4間にサンドイッチパネル2の端部が、隙間
なく密に嵌挿,組付けられるようになっている。ところ
が、このような嵌挿,組付けに際し、差込まれようとす
るサンドイッチパネル2の端部が、差込み対象のコーナ
ー型材1の突条部4の角度θ1 が鈍角をなす先端面5の
縁、つまり鋭角形状をなす接触端縁部分Bに当たりやす
く(図4の(1)図を参照)、もって、嵌挿,組付け作
業が面倒で手間取る、という指摘があった。このよう
に、従来のこの種のパネル構造の箱状体については、製
作時の作業性にも問題があった。
【0007】第4に、更に上述した第3の点に関連し、
次のような問題も指摘されていた。すなわち、前述した
水密性,気密性,密閉性,防水性,断熱性等を向上させ
たり、組付け接着強度を向上させるために、製作時にお
いて、まず、サンドイッチパネル2の端部の外表面に予
め接着剤Cやシーリング材を塗布しておき、このような
サンドイッチパネル2の端部を、コーナー型材1の突条
部4間に嵌挿,組付けることも行われていた(図4の
(1)図を参照)。ところが、このような嵌挿,組付け
に際し、差込まれようとするサンドイッチパネル2の端
部に塗布されていた接着剤Cやシーリング材が、コーナ
ー型材1の突条部4の角度θ1 が鈍角をなす先端面5の
縁にて、つまり突条部4の鋭角形状をなす接触端縁部分
Bにて、そぎ落とされてしまうことが多い(図4の
(2)図を参照)、という問題が指摘されていた。従来
のこの種のパネル構造の箱状体については、このように
接着剤Cやシーリング材がそぎ落とされその残留性が悪
いので、この面からも、水密性,気密性,密閉性,防水
性,断熱性等や、組付け接着強度面に不安が指摘されて
いた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、コーナ
ー型材の突条部の先端面について、サンドイッチパネル
に対する角度が鋭角をなすように、傾斜せしめたことに
より、第1に、フィレットシールが剥がれにくいと共
に、第2に、サンドイッチパネルに応力集中が生じにく
く、第3に、サンドイッチパネルの嵌挿,組付け作業も
容易化され、第4に、接着剤やシーリング材が、サンド
イッチパネルの嵌挿,組付け時にそぎ落とされることも
少なく、第5に、しかもこれらが簡単容易に実現され
る、パネル構造の箱状体を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のパネル構造の箱状体は、縦横に配された骨組たる各コ
ーナー型材間に、面板たるサンドイッチパネルがそれぞ
れ組付けられ、もって全体的に箱状をなし、内部に機
器,機材,荷物,飲食物,その他の物品が収納され、移
動可能である。そして各該コーナー型材は、角筒状をな
す本体部と、該本体部に一体形成され内面に該サンドイ
ッチパネルの端部が組付けられる突条部と、を有してな
り、該突条部の先端面は、該サンドイッチパネルに対す
る角度が鋭角をなすように傾斜していること、を特徴と
する。
【0010】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のパネル構造の箱状体は、請求項
1に記載したパネル構造の箱状体において、該コーナー
型材の突条部は、該本体部の面を延出する態様で内外2
枚が平行に対向突設されると共に、その間に該サンドイ
ッチパネルの端部が嵌挿,組付けられ、又、このような
2枚1組の該突条部が、直交する位置関係で2組ずつ突
設されていること、を特徴とする。次に、請求項3につ
いては次のとおり。すなわち、この請求項3のパネル構
造の箱状体は、請求項1に記載したパネル構造の箱状体
において、該コーナー型材の突条部の先端面と、対応す
る該サンドイッチパネルとの間に、フィレットシールが
施されていること、を特徴とする。
【0011】このパネル構造の箱状体は、このように、
各コーナー型材間にそれぞれサンドイッチパネルが組付
けられており、組付け用のコーナー型材の突条部は、そ
の先端面がサンドイッチパネルに対し鋭角をなすように
傾斜し、サンドイッチパネルとの接触端縁部分が鈍角形
状をなしている。そしてコーナー型材は、このような突
条部が、例えば、内外2枚1組となり直交する位置関係
で2組ずつ突設され、両突条部間にそれぞれサンドイッ
チパネルの端部が、嵌挿,組付けられる。なお、突条部
の先端面と対応するサンドイッチパネルとの間に、フィ
レットシールが施されたり、サンドイッチパネルの端部
に接着剤やシーリング材を塗布してから、突条部間に嵌
挿,組付けることも行われる。又、このような嵌挿,組
付けに際し、サンドイッチパネルの端部は、コーナー型
材の突条部の鋭角をなす先端面、そして鈍角形状をなす
その接触端縁部分にて、ガイドされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2
は、本発明の実施の形態の説明に供し、図1の(1)図
は、要部の正断面図、(2)図は、フィレットシールを
施した例の拡大した正断面図、(3)図は、突条部の先
端面の1例を示す拡大した正断面図である。又、図2の
(1)図は、組付け前の要部の正断面図、(2)図は、
組付け後の要部の正断面図である。図5は、パネル構造
の箱状体の1例である移動シェルタの説明に供し、図5
の(1)図は、全体の正面説明図、図5の(2)図は、
全体の正断面分解図である。
【0013】まず図5により、このパネル構造の箱状体
6について一般的に述べる。この箱状体6は、縦横に配
された骨組たる各コーナー型材1間に、面板たるサンド
イッチパネル2がそれぞれ組付けられ、もって全体的に
箱状をなす。そして、内部Dに機器,機材,荷物,飲食
物,その他の物品Eが収納され、移動可能となってい
る。
【0014】すなわち、この箱状体6は、各4本のフロ
アフレーム,ルーフフレーム,サイドフレーム等、直交
する縦横の各コーナー型材1間に、床板,天井板,両側
板,正背面板等の6面を形成するサンドイッチパネル2
が、前後,左右,上下にそれぞれ固定的に組付けられ、
パネル構造をなす。コーナー型材1としては、例えばア
ルミ押出し型材が使用され、又、サンドイッチパネル2
の芯材7としては、この図5の(2)図の例のようにハ
ニカムコアや、図1,図2,図3,図4等に示したよう
に発泡プラスチックが用いられ、このような芯材7の内
外両面に接着される表面板8としては、アルミ等の金属
板,各種樹脂板,その他の板体が用いられる。なお、芯
材7たるハニカムコアの母材としては、樹脂が付着,含
浸された合成紙を始め、各種の樹脂シート,金属箔,そ
の他軽量な材質のものが用いられる。
【0015】そしてパネル構造の箱状体6は、全体的に
箱状をなし、例えば移動シェルタ,コンテナ,食品カー
ト,その他のカート,函体等に用いられる。図中9はド
アであるが、単に装置等を収納するだけの函体の場合
は、ドア9は付設されず操作窓のみ設けられることもあ
る。又、図示の移動シェルタの場合は、物品Eとして、
レーダー装置,無線通信装置,その他の電子機器や精密
機器,それらの収納棚,テーブル等が、内部Dに収納さ
れるが、更に内部Dが居住空間として利用されることも
ある。そして、トラック等の自動車や鉄道車輌,航空
機,船舶等の輸送手段に積み込まれて移動され、屋外の
目的地において設置,使用される。又、食品カートの場
合は、内部Dを暖めたり冷やしたりすることも多く、例
えば航空機内における飲食物の提供サービス用に使用さ
れる。パネル構造の箱状体6は、一般的にこのようにな
っている。
【0016】以下、図1および図2を参照しつつ、コー
ナー型材1について詳述する。このパネル構造の箱状体
6の各コーナー型材1は、角筒状をなす本体部3と、本
体部3に一体形成され内面にサンドイッチパネル2の端
部が組付けられる突条部4と、を有してなる。図示例の
コーナー型材1の突条部4は、本体部3の面を延出する
態様で、内外2枚が平行に対向突設されると共に、その
間にサンドイッチパネル2の端部が、差し込みにより当
て込まれ、嵌挿,組付けられている。又、このような2
枚1組の突条部4が、直交する位置関係で2組ずつ突設
されている。
【0017】これらについて更に詳述する。まず、この
パネル構造の箱状体6において、コーナー型材1の本体
部3は、角柱空間10が内部に存した四角筒状をなす。
コーナー型材1の突条部4は、ほぞ突起とも称され本体
部3の面を延出する態様で一体形成され、もって内外2
枚が、サンドイッチパネル2の端部を嵌挿可能な間隔
で、本体部3から平行に対向突設されている。そして、
このような2枚1組の突条部4が、例えば図示のように
縦横に直交する位置関係で、2組設けられている。な
お、図1の(2)図に示したように、コーナー型材1の
突条部4の先端面11と、対応するサンドイッチパネル
2の表面板8との間に、フィレットシールAが施される
ことも多く、フィレットシールAとしては、接着剤Cや
シーリング材が用いられる。
【0018】さて、このようなパネル構造の箱状体6の
コーナー型材1において、この突条部4の先端面11
は、サンドイッチパネル2に対する角度θ2 が鋭角をな
すように、傾斜している。すなわち、この突条部4の先
端面11は、嵌挿,組付けられたサンドイッチパネル2
の表面板8に対し傾斜しており、この傾斜は、前述した
図3や図4の従来例の角度θ1 のように鈍角をなし、サ
ンドイッチパネル2の表面板8との接触端縁部分Bが鋭
角形状をなすのではなく、傾斜の角度θ2 が鋭角をな
し、サンドイッチパネル2の表面板8との接触端縁部分
Fが鈍角形状をなす。なお、表面板8のこのような傾斜
は、全体的に完全に断面直線状をなす必要はなく、例え
ば図1の(3)図に示したように、接触端縁部分F側
に、部分的にわん曲したアール部Rが形成されるように
してもよい。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このパネル構造の箱状
体6は、このように、各コーナー型材1間にそれぞれサ
ンドイッチパネル2の端部が組付けられてなる。そし
て、この組付け用のコーナー型材1は、角筒状をなす本
体部3に一体形成された突条部4の先端面11が、サン
ドイッチパネル2に対し角度θ2 が鋭角をなすように、
傾斜している。もって、このコーナー型材1の突条部4
は、サンドイッチパネル2との接触端縁部分Fが、鈍角
形状をなしている。
【0020】そして、このコーナー型材1は、このよう
な先端面11よりなる突条部4が、例えば、内外2枚1
組となり直交する位置関係で2組ずつ本体部3から突設
されると共に、両突条部4間にそれぞれサンドイッチパ
ネル2の端部が、嵌挿,組付けられている。なお、この
ような突条部4の先端面11と、対応するサンドイッチ
パネル2との間に、フィレットシールAが施されている
ことも多い(図1の(2)図を参照)。又、サンドイッ
チパネル2の端部の表面板8外表面に、予め接着剤Cや
シーリング材を塗布しておき(図2の(1)図を参
照)、それから、このように接着剤Cやシーリング材付
のサンドイッチパネル2の端部を、突条部4間に嵌挿,
組付けることも行われる(図2の(2)図を参照)。な
お図示例では、サンドイッチパネル2の端部の一方(図
面上では外側)の表面板8外表面にのみ、予め接着剤C
やシーリング材が塗布されているが、これに加え、他方
(図面上では内側)の表面板8外表面にも、予め接着剤
Cやシーリング材を塗布しておいてから、嵌挿,組付け
を実施することも行われる。このようにサンドイッチパ
ネル2の端部は、コーナー型材1の突条部4間に嵌挿,
組付けられる際、更に適宜接着され、もって、より一層
の組付け接着強度の向上や、水密性,気密性,密閉性,
防水性,断熱性等の向上が図られている。
【0021】ところで、このような嵌挿,組付けに際
し、サンドイッチパネル2の端部は、コーナー型材1の
突条部4のこれに対し角度θ2 が鋭角をなす先端面1
1、そして鈍角形状をなすその接触端縁部分Fにて、外
から内へとガイドされる。さてそこで、このパネル構造
の箱状体6にあっては、次の第1,第2,第3,第4,
第5のようになる。
【0022】第1に、フィレットシールAは、サンドイ
ッチパネル2と、角度θ2 が鋭角をなすコーナー型材1
の突条部4の先端面11との間に、介装される(図1の
(2)図を参照)。そこで、外部への露出面が小さく
(前述したこの種従来例を示す図3の(2)図のフィレ
ットシールAと、比較対照)、もって、外部からの衝撃
を受けにくく、更に、永年使用しても日光,紫外線等の
影響を受けにくく、劣化もしにくい。従って、このパネ
ル構造の箱状体6では、フィレットシールAが、剥がれ
にくい。
【0023】第2に、このコーナー型材1の突条部4の
先端面11は、嵌挿,組付けられたサンドイッチパネル
2に対し、角度θ2 が鋭角をなし、突条部4のサンドイ
ッチパネル2との接触端縁部分Fが、鈍角形状をなす。
そこで、サンドイッチパネル2に対し、例えば略直角方
向に荷重Lが作用した場合に(前述した図3の(3)図
を参照)、サンドイッチパネル2の接触端縁部分Fに対
する対応部位について、生じる応力が緩和される。つま
り、このパネル構造の箱状体6は、先端面5の角度θ1
が鈍角をなし接触端縁部分Bが鋭角をなす前述したこの
従来例(図3の(3)図等を参照)に比し、応力集中が
発生しにくくなる。特に、突条部4の先端面11の接触
端縁部分F側に、部分的にアール部Rが形成されている
場合は(図1の(3)図を参照)、応力集中が大きく緩
和される。
【0024】第3に、この種のパネル構造の箱状体6で
は、水密性,気密性,密閉性,防水性,断熱性等が要求
されることが多いので、コーナー型材1の内外間に対向
突設された2枚の突条部4間の間隔寸法と、サンドイッ
チパネル2の表面板8間の幅寸法とが、余裕なく設定さ
れている。つまり、コーナー型材1の突条部4間に、サ
ンドイッチパネル2の端部が、隙間なく密に嵌挿,組付
けられるようになっている。
【0025】そして、このような嵌挿,組付けに際し、
サンドイッチパネル2の端部は、コーナー型材1の突条
部4の角度θ2 が鋭角をなす先端面11、そして突条部
4の鈍角形状をなす接触端縁部分Fにて、ガイドされる
ようになる(図2の(1)図,(2)図を参照)。つま
り、先端面5の角度θ1 が鈍角をなし、接触端縁部分B
が鋭角形状をなす前述したこの種従来例(図4等を参
照)のように、サンドイッチパネル2の端部が、これら
に当たり、嵌挿,組付けしにくいようなことは回避され
る。このように、このパネル構造の箱状体6は、サンド
イッチパネル2の嵌挿,組付けが、スムーズに行われ
る。
【0026】第4に、上述した第3の点でも述べたよう
に、この種のパネル構造の箱状体6では、コーナー型材
1の突条部4間に、サンドイッチパネル2の端部が、隙
間なく密に嵌挿,組付けられている。これと共に、この
ような嵌挿,組付けに先立ち、接着剤Cやシーリング材
を、サンドイッチパネル2の端部外表面に塗布してお
き、それから、嵌挿,組付けが実施されることも多い
(図2の(1)図を参照)。
【0027】そして、このコーナー型材1の突条部4先
端面11は、嵌挿,組付けられるサンドイッチパネル2
の端部外表面との角度θ2 が、鋭角をなし、突条部4の
サンドイッチパネル2との接触端縁部分Bが鈍角形状を
なす。そこで、このパネル構造の箱状体6では、上述し
た嵌挿,組付けに際し、サンドイッチパネル2の端部に
塗布されていた接着剤Cやシーリング材が、そぎ落とさ
れてしまうようなことは回避される(図2の(2)図を
参照)。つまり、先端面5の角度θ1 が鈍角をなし、接
触端縁部分Bが鋭角形状をなす前述したこの種従来例
(図4を参照)のように、嵌挿,組付けに際し、サンド
イッチパネル2の端部に塗布されていた接着剤Cやシー
リング材が、そぎ落とされることは少なくなる。
【0028】第5に、このパネル構造の箱状体6は、コ
ーナー型材1の突条部4の先端面11の角度θ2 を、所
定のごとく鋭角に設定した、簡単な構成よりなる。もっ
て、このような簡単な構成により、上述した各点が容易
に実現される。
【0029】
【発明の効果】本発明に係るパネル構造の箱状体は、以
上説明したように、コーナー型材の突条部の先端面につ
いて、サンドイッチパネルに対する角度が鋭角をなすよ
うに、傾斜せしめてなることにより、次の効果を発揮す
る。
【0030】第1に、フィレットシールが剥れにくくな
る。すなわち、このパネル構造の箱状体において、フィ
レットシールは、サンドイッチパネルと角度が鋭角をな
すコーナー型材の突条部の先端面との間に介装されるの
で、前述したこの種従来例に比し、外部への露出面が小
さい。そこでその分だけ、外部からの衝撃を受けにく
く、日光,紫外線等の影響を受けにくく、劣化もしにく
い。もって、このパネル構造の箱状体は、フィレットシ
ールが剥れにくいので、その分、水密性,気密性,密閉
性,防水性,断熱性等に優れている。
【0031】第2に、サンドイッチパネルに応力集中が
生じにくい。すなわち、このパネル構造の箱状体では、
コーナー型材の突条部の先端面について、サンドイッチ
パネルに対する角度が鋭角をなす。そして、突条部のサ
ンドイッチパネルとの接触端縁部分が鈍角形状をなすの
で、サンドイッチパネルに対し荷重が作用した場合で
も、前述したこの種従来例に比し、サンドイッチパネル
の対応部位に応力集中が生じにくくなる。このように、
サンドイッチパネルについて局部的に大きな応力が生じ
にくく、その分だけ、このパネル構造の箱状体は、強度
面に優れている。
【0032】第3に、サンドイッチパネルの嵌挿,組付
け作業も容易化される。すなわち、この種のパネル構造
の箱状体では、コーナー型材の突条部間にサンドイッチ
パネルの端部が、隙間なく密に嵌挿,組付けられる。そ
して、このような嵌挿,組付けに際し、つまりパネル構
造の箱状体の製作時において、サンドイッチパネルの端
部は、コーナー型材の突条部の鋭角をなす先端面そして
鈍角形状をなす接触端縁部分にて、ガイドされるように
なり、嵌挿,組付け作業が、前述したこの種従来例のよ
うに面倒で手間取ることもなく、スムーズ化される。こ
のように、このパネル構造の箱状体は、製作時の作業性
にも優れている。
【0033】第4に、接着剤やシーリング材が、サンド
イッチパネルの嵌挿,組付け時に、そぎ落とされること
も少ない。すなわち、上述したようにこの種のパネル構
造の箱状体では、コーナー型材の突条部間にサンドイッ
チパネルの端部が、隙間なく密に嵌挿,組付けられる
が、その際、接着剤やシーリング材を予めサンドイッチ
パネルの端部の外表面に塗布していても、そぎ落とされ
ることが少なくなる。つまり、サンドイッチパネルの端
部に対しコーナー型材の突条部の先端面は鋭角をなし、
接触端縁部分が鈍角形状をなすので、前述したこの種従
来例に比し、サンドイッチパネル側の接着剤やシーリン
グ材が、製作時の嵌挿,組付けに際し、そぎ落とされに
くくなる。このように、接着剤やシーリング材の残留性
が向上するので、このパネル構造の箱状体は、この面か
らも、水密性,気密性,密閉性,防水性,断熱性等や組
付け接着強度面に優れている。
【0034】第5に、しかもこれらは簡単容易に実現さ
れる。すなわち、このパネル構造の箱状体は、コーナー
型材の突条部の先端面の角度を所定のごとく鋭角に設定
した、簡単な構成により、上述した第1,第2,第3,
第4の各点を、容易に実現可能である。このように、こ
の種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明
の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネル構造の箱状体について、そ
の発明の実施の形態の説明に供し、(1)図は、要部の
正断面図、(2)図は、フィレットシールを施した例の
拡大した正断面図、(3)図は、突条部の先端面の1例
を示す拡大した正断面図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、組付け前の要部の正断面図、(2)図は、組付け後
の要部の正断面図である。
【図3】従来例のパネル構造の箱状体の説明に供し、
(1)図は、要部の正断面図、(2)図は、フィレット
シールを施した例の要部の正断面図、(3)図は、荷重
が作用した例の要部の正断面図である。
【図4】従来例のパネル構造の箱状体の説明に供し、
(1)図は、組付け前の要部の正断面図、(2)図は、
組付け後の要部の正断面図である。
【図5】パネル構造の箱状体の1例である移動シェルタ
の説明に供し、(1)図は、全体の正面説明図であり、
(2)図は、全体の正断面分解図である。
【符号の説明】
1 コーナー型材 2 サンドイッチパネル 3 本体部 4 突条部 5 先端面(従来例のもの) 6 箱状体 7 芯材 8 表面板 9 ドア 10 角柱空間 11 先端面(本発明のもの) θ1 角度(従来例のもの) θ2 角度(本発明のもの) A フィレットシール B 接触端縁部分(従来例のもの) C 接着剤 D 内部 E 物品 F 接触端縁部分(本発明のもの) L 荷重 R アール部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横に配された骨組たる各コーナー型材
    間に、面板たるサンドイッチパネルがそれぞれ組付けら
    れ、もって全体的に箱状をなし、内部に機器,機材,荷
    物,飲食物,その他の物品が収納され、移動可能なパネ
    ル構造の箱状体であって、 各該コーナー型材は、角筒状をなす本体部と、該本体部
    に一体形成され内面に該サンドイッチパネルの端部が組
    付けられる突条部と、を有してなり、該突条部の先端面
    は、該サンドイッチパネルに対する角度が鋭角をなすよ
    うに傾斜していること、を特徴とするパネル構造の箱状
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したパネル構造の箱状体
    において、該コーナー型材の突条部は、該本体部の面を
    延出する態様で内外2枚が平行に対向突設されると共
    に、その間に該サンドイッチパネルの端部が嵌挿,組付
    けられ、又、このような2枚1組の該突条部が、直交す
    る位置関係で2組ずつ突設されていること、を特徴とす
    るパネル構造の箱状体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したパネル構造の箱状体
    において、該コーナー型材の突条部の先端面と、対応す
    る該サンドイッチパネルとの間に、フィレットシールが
    施されていること、を特徴とするパネル構造の箱状体。
JP25780896A 1996-09-06 1996-09-06 パネル構造の箱状体 Expired - Fee Related JP3602274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25780896A JP3602274B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 パネル構造の箱状体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25780896A JP3602274B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 パネル構造の箱状体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1081395A true JPH1081395A (ja) 1998-03-31
JP3602274B2 JP3602274B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=17311410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25780896A Expired - Fee Related JP3602274B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 パネル構造の箱状体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3602274B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018966A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Bridgestone Corp 外壁断熱構造及び組立式貯液槽
KR100998210B1 (ko) 2010-09-02 2010-12-03 엘아이지넥스원 주식회사 샌드위치 패널 접합 구조체 및 샌드위치 패널의 접합방법
CN109573361A (zh) * 2018-11-23 2019-04-05 谢杰锋 一种具有预防大豆霉现象的重力隔断散落饲料圆仓
CN109823470A (zh) * 2018-08-29 2019-05-31 江苏科技大学 一种船用夹层板拐角连接结构及安装方法
CN114771668A (zh) * 2022-04-12 2022-07-22 上汽大通房车科技有限公司 一种车厢板连接结构及方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018966A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Bridgestone Corp 外壁断熱構造及び組立式貯液槽
KR100998210B1 (ko) 2010-09-02 2010-12-03 엘아이지넥스원 주식회사 샌드위치 패널 접합 구조체 및 샌드위치 패널의 접합방법
CN109823470A (zh) * 2018-08-29 2019-05-31 江苏科技大学 一种船用夹层板拐角连接结构及安装方法
CN109823470B (zh) * 2018-08-29 2023-12-26 江苏科技大学 一种船用夹层板拐角连接结构及安装方法
CN109573361A (zh) * 2018-11-23 2019-04-05 谢杰锋 一种具有预防大豆霉现象的重力隔断散落饲料圆仓
CN114771668A (zh) * 2022-04-12 2022-07-22 上汽大通房车科技有限公司 一种车厢板连接结构及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3602274B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2099577C (en) Interlockable structural members and foldable double wall containers assembled therefrom
US5204149A (en) Method and apparatus for making double wall containers
US3426482A (en) Door or related structure
US2058263A (en) Cabinet
US4385850A (en) Device for joining panels edge-to-edge
US6988344B1 (en) Modular wall structural elements, and methods of using same
US6179398B1 (en) Corner piece and cabinet frame
EP1908376A2 (en) A refrigerated display case door and method of manufacture
JPH02115489A (ja) ドアや窓等のフレーム組立物及びそのスキン部材
US20050194381A1 (en) Insulated cargo containers
US6354451B1 (en) Freight container
US6647677B1 (en) Window assembly for garage doors
US20130202841A1 (en) Sandwich panel
JPH1081395A (ja) パネル構造の箱状体
WO2002090683A3 (en) Improvements in a stackable construction panel system
US8944531B2 (en) Container assembly mountable to a door
GB2093085A (en) Sealed panel joint
GB2158931A (en) Vehicle body construction
JPH10101189A (ja) パネル構造の箱状体
JP4508059B2 (ja) 箱型収納家具
JPH05133678A (ja) 断熱箱
GB2071730A (en) Improvements in or relating to cavity closures
JPH108560A (ja) パネル構造の箱状体
KR101844991B1 (ko) 모듈패널형 컨테이너
JPH06100074A (ja) サンドイッチパネルを用いた箱状体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees