JPH1080606A - 真空濾過方法および真空濾過装置 - Google Patents

真空濾過方法および真空濾過装置

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JPH1080606A
JPH1080606A JP8237072A JP23707296A JPH1080606A JP H1080606 A JPH1080606 A JP H1080606A JP 8237072 A JP8237072 A JP 8237072A JP 23707296 A JP23707296 A JP 23707296A JP H1080606 A JPH1080606 A JP H1080606A
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Yoshihiko Nakazawa
義彦 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾布1の走行方向FにおけるケーキQの厚さ
を均一とし、ケーキQの含水率や洗浄効果の均一化を図
る。 【解決手段】 所定の走行方向Fに移動可能とされた濾
布1と、この濾布1の上に被処理物Pを供給する供給装
置15と、この供給装置15の下方にあって濾布1の下
に配置され、被処理物Pの供給域Aを形成する無真空ト
レイ5と、この無真空トレイ5の走行方向F側の濾布1
の下に配置され、濾布1を介して被処理物Pを真空吸引
する脱水域Bを形成する真空トレイ6とを備え、これら
供給域Aと脱水域Bとの境界部Eに、濾布1の上を横切
るように配設された回転軸19に攪拌羽根22が取り付
けられた攪拌装置17等の抑制手段を設け、真空トレイ
6からの真空吸引による供給域A上の被処理物Pからの
ケーキQの形成を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として有機・無
機化学、食品、医薬工業の分野に使用され、混合物から
固液分離した被処理物を濾過、洗浄するための真空濾過
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の真空濾過装置としては、無端状
に巻回されて所定の走行方向に周回移動可能とされた濾
布と、この濾布の上に被処理物を供給する供給装置と、
濾布の下に配置されて脱水域を形成する真空トレイとを
備え、この真空トレイの真空吸引力により被処理物を濾
布を介して真空吸引して脱水濾過し、ケーキを形成す
る、いわゆる水平ベルト式の真空濾過装置が一般に知ら
れている。そして、さらにこの水平ベルト式の真空濾過
装置は、濾布が連続的に周回移動するとともに真空トレ
イが上記走行方向に往復移動可能とされたタイプのもの
と、濾布が間欠的に移動するとともに真空トレイが固定
されたタイプのものとに大別される。
【0003】すなわち、前者の往復移動式真空トレイの
濾過装置では、供給装置の固定された分散板により被処
理物を濾布の幅方向に広げながら濾布の上に供給し、真
空吸引力をかけた状態で真空トレイを濾布に同調させて
その走行方向に前進させ、その間に真空トレイにより濾
布を介して被処理物を真空吸引して脱水濾過する。そし
て、真空トレイが一定距離進んだ後に、真空吸引力を切
って真空トレイのみを当初の位置に戻し、このような操
作を繰り返し行うことで被処理物を連続的に真空濾過し
てゆく。また、後者の固定式真空トレイの濾過装置で
は、供給装置の分散板が一定距離往復移動可能に設けら
れており、この移動する分散板により被処理物を濾布の
幅方向に広げつつ上記走行方向に沿って濾布上に供給
し、次いで濾布の間欠移動により被処理物を真空トレイ
上に前進させ、真空吸引力をかけて被処理物を真空吸引
して脱水濾過する。そして、一定時間経過後、真空吸引
力を切って再び濾布を前進移動させ、このような操作を
繰り返し行うことで濾布上に供給された被処理物を順次
真空濾過してゆく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの真
空濾過装置では、真空トレイが往復移動式であるか固定
式であるかに関わらず、分散板から被処理物が供給され
る濾布上の供給域に対して、濾布の下に真空吸引を行わ
ない無真空トレイが上記濾布の走行方向において真空ト
レイの後方側に隣接して配置されており、この供給域に
おいて被処理物中の固形物がある程度自然沈降して、略
均一な厚さのケーキを形成するようになされている。と
ころが、その一方で、やはり真空トレイが往復移動式で
あるか固定式であるかに関わらず、この真空トレイによ
る真空吸引がなされている間は、上記真空トレイおよび
無真空トレイと濾布およびその上の被処理物とは相対的
に固定された位置関係にあり、従って脱水域を形成する
真空トレイの真空吸引力が、隣接する無真空トレイ上の
供給域に供給された被処理物にも作用することは避けら
れない。
【0005】このため、例えば被処理物中の固形物の分
級が激しい場合や沈降性が激しい場合、あるいは広い粒
度分布である場合など、被処理物の性状によっては、上
記無真空トレイにより形成される供給域と真空トレイに
より形成される脱水域との境界部において、真空トレイ
の真空吸引力によって供給域側の被処理物中の固形物が
脱水域側に吸着されてしまい、この境界部に位置したケ
ーキの厚さが他の部分に比べて厚くなって、濾布の走行
方向におけるケーキの厚さに不均一を生じることにな
る。しかるに、このようなケーキ厚の不均一が生じる
と、ケーキの通気量にも変化が生じるため、脱水域にお
いて脱水濾過されたケーキの含水率も不均一となってし
まうとともに、この脱水濾過の後にケーキに洗浄液を供
給して洗浄を行う場合などにあっては、ケーキの洗浄比
率が不均一となるので洗浄効果にもばらつきが生じるこ
とになる。
【0006】本発明は、このような事情を鑑みて為され
たもので、濾布の走行方向におけるケーキの厚さを均一
とすることにより、ケーキの含水率や洗浄効果の均一化
を図ることが可能な真空濾過方法および真空濾過装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明の真空濾過方法
は、所定の走行方向に移動可能とされた濾布の上に被処
理物を供給し、この被処理物を上記濾布を介して真空吸
引して脱水濾過する真空濾過方法において、上記濾布上
に上記被処理物が供給される供給域と上記被処理物が真
空吸引される脱水域との境界部では、真空吸引による上
記被処理物からのケーキの形成を抑制することを特徴と
し、また本発明の真空濾過装置は、所定の走行方向に移
動可能とされた濾布と、この濾布の上に被処理物を供給
する供給装置と、この供給装置の下方にあって上記濾布
の下に配置され、上記被処理物の供給域を形成する無真
空トレイと、この無真空トレイの上記走行方向側の濾布
下に配置され、該濾布を介して上記被処理物を真空吸引
する脱水域を形成する真空トレイとを備え、上記無真空
トレイによる被処理物の供給域と上記真空トレイによる
脱水域との境界部に、上記真空トレイからの真空吸引に
よる上記被処理物からのケーキの形成を抑制する抑制手
段を設けたことを特徴とするものであり、このように被
処理物の供給域と脱水域との境界部でのケーキの形成が
抑制されることにより、この境界部においてケーキの厚
さが他と比べて厚くなるのを抑えることができ、濾布の
走行方向に沿って均一な厚さのケーキを形成することが
できる。
【0008】ここで、上記真空濾過方法では、上記境界
部において、上記被処理物を攪拌することにより、また
上記真空濾過装置においては、上記抑制手段に、上記境
界部において被処理物を攪拌する攪拌装置を備えること
により、確実かつ効率的にこの境界部におけるケーキの
形成を抑制することができる。また、上記真空濾過装置
において、上記抑制手段の攪拌装置としては、上記濾布
の上を横切るように配設された回転軸に攪拌羽根が取り
付けられたものや、上記濾布の上方に立設された回転軸
に攪拌羽根が取り付けられたもの、または上記濾布の上
を横切るように配設された往復移動可能な軸に攪拌羽根
が取り付けられたものなど、攪拌羽根によって被処理物
を直接的に攪拌するものや、あるいは上記境界部におけ
る被処理物中に圧空を供給する圧空供給手段を備えて、
この圧空による泡立ち効果により被処理物を攪拌するも
のなどを用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、本発明の第1
の実施形態を示すものである。これらの図において符号
1で示すのは、複数のリターンロール2…に順次巻き掛
けられた無端ベルト状の濾布であり、この濾布1の上側
部分は水平方向に延びるように配置されるとともに、こ
の濾布1の水平部分1Aの一端側(図1において左側)
が巻き掛けられるロール2Aは図示しない駆動装置に連
結されており、この駆動装置によって濾布1は図中反時
計回り方向に連続的に周回駆動され、これに伴い濾布1
の上記水平部分1Aも図中に符号Fで示す走行方向に連
続的に走行させられる。なお、濾布1を駆動する上記ロ
ール2Aの外周側には、濾布1上に供給された被処理物
Pから最終的に脱水されて形成されるケーキQを濾布1
から掻き落として排出するためのナイフ3が、上記ロー
ル2Aとの間で濾布1を挟むように設けられている。さ
らに、上記ロール2Aの下側には、このナイフ3によっ
てケーキQが掻き落とされた後の濾布1の表面を洗浄す
る洗浄装置4が設けられている。
【0010】一方、濾布1の上記水平部分1Aの下に
は、この水平部分1Aの上記他端側から濾布1の上記走
行方向F側に向かって順に、被処理物Pの供給域Aを形
成する無真空トレイ5と、第1の脱水域Bを形成する2
つの真空トレイ6,6と、ケーキ洗浄域Cを形成する2
つの真空トレイ7,7と、第2の脱水域Dを形成する2
つの真空トレイ8,8とが配列されている。ここで、上
記無真空トレイ5は他のトレイ6,7,8と上面が面一
とされた板状をなしており、これら無真空トレイ5およ
び真空トレイ6,7,8は、互いに隣り合うもの同士が
連結されて、上記水平部分1Aの下に上記走行方向Fに
沿って敷設されたレール9上に車輪10…により一体的
に走行可能に載置されている。さらに、上記無真空トレ
イ5には上記走行方向Fに平行に出没する駆動シリンダ
ー11が連結されており、この駆動シリンダー11によ
り全てのトレイ5,6,7,8は、上記トレイ6,7,
8の1つ分の上記走行方向Fのスパンと等しいストロー
クで走行方向Fに沿って往復移動可能とされている。
【0011】また、上記各真空トレイ6,7,8には、
その上面に図示されない多数の開口部が形成されるとと
もに、真空遮断弁12Aおよび真空解除弁12Bを備え
て真空源12Cに連結される吸引管12…がそれぞれ接
続され、上記開口部から濾布1を介して濾液が真空吸引
される。なお、これらの吸引管12…は、真空トレイ
6,7,8の往復移動に支障を来さないようフレキシブ
ル管とされている。さらに、無真空トレイ5および真空
トレイ6,7,8の上面の両側縁部13,13は、図4
に示すように上方に向かうに従い両側方に広がるように
傾斜した樋状に形成されており、これに合わせて濾布1
の両側縁部も上方に向けて傾斜して、供給された被処理
物Pを保持するようになされている。
【0012】さらにまた、本実施形態では、上記真空ト
レイ7,7により形成されるケーキ洗浄域Cにおいて、
これらの真空トレイ7,7の上方にケーキ洗浄装置14
が設けられており、上記第1の脱水域Bにおいて被処理
物Pから形成されたケーキQにこのケーキ洗浄装置14
から洗浄液を供給することにより、ケーキQに付着して
いる不純物を除去することができる。そして、このよう
に洗浄されたケーキQを、その後の第2の脱水域Dにお
いてさらに脱水濾過することにより、被処理物Pに対し
て効果的な洗浄脱水濾過の操作を図ることが可能とな
る。
【0013】一方、供給域Aを形成する上記無真空トレ
イ5の上方には、被処理物Pの供給装置15が固定して
設けられている。この供給装置15は、供給管から連続
的に供給される被処理物Pを、分散板16により濾布1
の幅方向に分散させて該濾布1上に流し込んむものであ
り、この供給装置15による被処理物Pの濾布1上への
供給位置は、濾布1の水平部分1Aの他端側が巻回され
るロール2Bよりも僅かに濾布1の走行方向F側とされ
ている。そして、この供給位置よりもさらに上記走行方
向F側の供給域Aと第1の脱水域Bとの境界部E、すな
わち上記無真空トレイ5と真空トレイ6との連結部分の
直上には、本第1実施形態における抑制手段としての攪
拌装置17が、往復移動する無真空トレイ5および真空
トレイ6の上記連結部に取り付けられて、これらと一体
に往復移動可能に設けられている。
【0014】この第1実施形態における攪拌装置17に
おいては、図3および図4に示すように上記無真空トレ
イ5と真空トレイ6との連結部の両側縁部13,13に
取り付けられた軸受18に、濾布1の走行方向Fに直交
する水平方向に濾布1上を横切るように回転軸19が回
転自在に設けられ、この回転軸19の一端部には真空ト
レイ6の側部にブラケット20を介して取り付けられた
モータ21等の駆動装置が連結される一方、回転軸19
の中央部には回転羽根22が取り付けられている。さら
に、本第1実施形態ではこの回転羽根22は、上記回転
軸19の外周に、この回転軸19の軸線方向から見て回
転軸19を中心に十字状に延びる攪拌軸23…が、上記
軸線方向に間隔をおいて多数配設されるとともに、この
軸線方向に列をなす攪拌軸23…の先端にはそれぞれ攪
拌棒24が上記軸線に平行に取り付けられて構成されて
いる。
【0015】このように構成された真空濾過装置では、
上記供給域Aにおいて供給装置15から供給される被処
理物Pは、供給装置15の分散板16により濾布1の幅
方向に広げられるとともに、ロール2Aによる濾布1の
連続移動に伴い供給域A上に送り出される濾布1上に連
続的に流し込まれ、供給域Aにおける無真空トレイ5の
上の濾布1上に全面的に敷き詰められる。そして、無真
空トレイ5および真空トレイ6,7,8が、その上記走
行方向Fへの移動のストロークエンドに達して駆動シリ
ンダー11によって急速に引き戻されることにより、上
記供給域Aにあった被処理物Pは真空トレイ6上の第1
の脱水域Bに配置されて真空吸引され、ケーキQの形成
がなされるとともに、濾布1の上記水平部分1Aの他端
側に引き戻された無真空トレイ5上には、連続的に送り
出される濾布1の上に再び上記供給装置15から被処理
物Pが供給される。
【0016】しかるに、本第1実施形態の真空濾過装置
においては、被処理物P中の固形分の分級や沈降性が激
しい場合や粒度分布が広い場合などに、脱水域Bにおけ
る真空トレイ6からの真空吸引力によって供給域A側の
被処理物Pの固形物が脱水域B側に吸着されようとして
も、この供給域Aを形成する無真空トレイ5と第1の脱
水域Bを形成する真空トレイ6との連結部、つまり供給
域Aと脱水域Bとの境界部Eに攪拌装置17が設けられ
ており、この攪拌装置17によって上記境界部Eにおけ
るケーキQの形成を抑制することにより、該境界部Eに
おいて他の部分よりもケーキQの厚さが厚くなるのを防
いでケーキQの厚さの均一化を図ることができる。従っ
て、上記脱水域Bにおいては、ケーキQの通気量を全面
的に均一として満遍なく脱水濾過することが可能となる
ので、ケーキQの含水率に不均一が生じるような事態を
防ぎ、均質なケーキQを形成することができる。
【0017】また、本実施形態では、このように厚さが
均一化されたケーキQは、上述のように第1の脱水域B
で真空吸引されて脱水濾過された後、濾布1の移動およ
び各トレイの往復移動によりケーキ洗浄域Cに送られ、
ケーキ洗浄装置14から被処理物Pに対してケーキ洗浄
液が供給されるとともに真空トレイ7,7により真空吸
引されてケーキQに付着している不純物が除去され、洗
浄される。さらに、こうして洗浄されたケーキQは、続
いて第2の脱水域Dにおいて再び真空吸引されて脱水濾
過され、濾布1の上記水平部分1Aの一端側から上記ナ
イフ3により掻き落とされて排出される。しかるに、本
実施形態によれば、上記攪拌装置17によって境界部E
におけるケーキQの形成が抑制されて、ケーキQの厚さ
の均一化が図られることにより、上記ケーキ洗浄装置1
4において供給された洗浄液によるケーキQの洗浄比率
も均一とすることができるので、かかる洗浄液による洗
浄効果にばらつきが生じることをも防ぐことができ、よ
り均質なケーキQの形成を図ることが可能となる。
【0018】一方、本第1実施形態では、上記攪拌装置
17が無真空トレイ5と真空トレイ6との連結部に取り
付けられてこれらのトレイ5,6と一体に往復移動可能
とされており、従って上記境界部EにおけるケーキQの
形成をより確実に抑制することが可能である。また、こ
の第1の実施形態では、上記攪拌装置17が、濾布1の
上を横切るように配設された回転軸19に、攪拌軸23
…および攪拌棒24よりなる攪拌羽根22が取り付けら
れた構成とされており、図4に示すようにこの攪拌羽根
22を濾布1の略全幅に渡るように設けることにより、
境界部Eにおいて脱水域B側に吸着されようとする被処
理物Pの固形物を満遍なく攪拌して、この境界部Eにお
けるケーキQの形成をさらに確実に抑制することが可能
である。なお、上記攪拌羽根22としては、上述のよう
な構成のものの他に、例えば攪拌軸22だけのものや、
各攪拌軸22の先端や外周に各種の攪拌部材が取り付け
られたもの、あるいは回転軸19の外周に取り付けられ
たスクリュー状のものなどを採用することもできる。
【0019】また、上記第1の実施形態では、上述のよ
うに濾布1の上を横切るように配設された回転軸19に
攪拌羽根22が取り付けられた攪拌装置17を用いてい
るが、このような攪拌装置17に代えて、図5ないし図
10に示す第2〜4の実施形態のような攪拌装置25〜
27を用いることもできる。ただし、これらの図に示す
実施形態において、上記第1の実施形態と共通する部分
には、同一の符号を配して説明を省略する。
【0020】すなわち、図5および図6に示す第2の実
施形態の攪拌装置25では、上記無真空トレイ5と真空
トレイ6との連結部の両側面部13,13に門型のフレ
ーム28が濾布1の幅方向に渡って取り付けられてお
り、このフレーム28には、モータ29等の回転駆動装
置に装着された複数の回転軸30…が垂下して取り付け
られて濾布1の上方に立設されており、これらの回転軸
30…の下端には、T字状の攪拌軸31の両端に四角形
の攪拌部材32,32が設けられた攪拌羽根33が取り
付けられている。しかるに、このような第2の実施形態
の攪拌装置25によれば、上記攪拌装置17と略同様の
効果を得られる他、回転軸30が濾布1に対して立設さ
れて、攪拌羽根33が常に被処理物P中に埋没した状態
となっているので、第1実施形態の攪拌装置17に比べ
て攪拌羽根33が被処理物PやケーキQを掻き上げる作
用が少なく、このため上記境界部Eにおける攪拌によっ
て脱水域BにおけるケーキQの形成までもが影響を受け
るのを抑えることができる。
【0021】また、図7および図8に示す第3の実施形
態における攪拌装置26では、上記無真空トレイ5と真
空トレイ6との連結部の両側縁部13,13に門型のフ
レーム34が設けられ、このフレーム34に軸35が上
記走行方向Fに直交する水平方向に摺動可能に渡されて
おり、この軸35の一端には上記フレーム34に支持さ
れた駆動シリンダー36が連結されていて該軸35は上
記水平方向に往復移動可能とされている。そして、この
軸35には濾布1に向けて垂下するように複数の攪拌軸
37…が設けられており、その下端には平板状の攪拌羽
根38がそれぞれ取り付けられている。なお、これらの
攪拌羽根38…は、濾布1に対向する平面視において上
記走行方向Fに斜交する方向に配置されている。しかる
に、このように構成された第3の実施形態の攪拌装置2
6によれば、上記第2の実施形態の攪拌装置25よりも
さらに掻き上げ作用が少なく、境界部Eにおけるケーキ
Qの形成を確実に抑制しつつも、脱水域Bへの影響をよ
り小さく抑えることができるとともに、攪拌羽根38が
濾布1の走行方向Fに対して斜交する方向に配置されて
いるので、無真空トレイ5および真空トレイ6とともに
攪拌装置26が元の位置に戻る際に、攪拌羽根38が被
処理物Pから受ける抵抗が少ないという利点も得ること
ができる。
【0022】さらに、図9および図10に示す第4の実
施形態の攪拌装置27では、無真空トレイ5と真空トレ
イ6との連結部の側縁部13,13に設けられた取付部
材39,39に、これら無真空トレイ5および真空トレ
イ6の上面形状に合わせて曲折された複数の攪拌パイプ
40…が圧空供給手段として取り付けられ、これらの攪
拌パイプ40…の一端は封止されるとともに、他端には
バルブ41を介して圧空供給管(図示略)が連結され、
さらに攪拌パイプ40の下面には多数の噴射口42…が
形成されている。また、これらの攪拌パイプ40に対す
る濾布1の上記走行方向Fの後方側には、この走行方向
F後方側に向かうに従い先細りとなるナイフ部材43が
設けられている。しかるに、このような攪拌装置27に
よれば、上記圧空供給管から供給される圧空が攪拌パイ
プ40の噴射口42…から被処理物P中に噴出されるこ
とにより、この圧空の泡立ち効果によって境界部Eの被
処理物Pが攪拌され、ケーキQの形成が抑制される。ま
た、上記第1〜3の実施形態の攪拌装置17,25,2
6のように機械的可動部分がないため構造が簡単であ
り、しかも上記走行方向F後方側にナイフ部材43が設
けられていることとも相俟って、元の位置に戻る際の被
処理物Pからの抵抗をさらに少なく抑えることができ
る。
【0023】なお、上記第1〜4の実施形態では、いず
れも濾布1が走行方向Fに連続して移動するとともに、
無真空トレイ5および真空トレイ6,7,8が駆動シリ
ンダー11により往復移動し、さらに被処理物Pの供給
装置15が固定されている場合について説明したが、本
発明は、図11に示す第5の実施形態のように、無真空
トレイ5および真空トレイ6が固定されているとともに
供給装置15が濾布1の走行方向Fに沿って往復移動可
能であり、さらに濾布1が走行方向Fに間欠的に移動す
る真空濾過装置、およびかかる真空濾過装置を用いた真
空濾過方法にも適用可能である。すなわち、図11に示
す実施形態においては、供給装置15の分散板16に駆
動シリンダー44が連結されており、濾布1がその間欠
移動において停止している間に分散板16が移動しなが
ら、供給域A上に配置された濾布1上に被処理物Pを供
給する。次いで、濾布1が走行方向Fに移動することに
より、上記被処理物Pは脱水域Bの真空トレイ6上に位
置して真空吸引されるとともに、分散板16は元の位置
に復帰して供給域A上に送り出された新たな濾布1に被
処理物Pを供給する。
【0024】しかるに、本第5実施形態においても、こ
れら供給域Aを形成する無真空トレイ5と脱水域Bを形
成する真空トレイ6との連結部に、上記第1〜4実施形
態と同様の攪拌装置17,25,26,27を適宜配設
することにより、この供給域Aと脱水域Bとの境界部E
におけるケーキQの形成を抑制し、従ってケーキQの厚
さの均一化を図って均質なケーキQの形成を促すことが
可能となる。なお、濾布1を間欠移動させるには、図1
に示す真空濾過装置においてロール2Aを間欠的に回転
させるようにすればよいが、これ以外にも、例えばこの
濾布1の走行方向F側の一端が巻回されるロール2Aを
駆動シリンダー等に連結して該走行方向F側に進退可能
とし、ロール2Aが前進する際には濾布1を該ロール2
Aに係止して一体に前進させ、後退する際には係止を解
いて濾布1を順次送り出すようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の真空濾過
方法および真空濾過装置によれば、被処理物の供給域と
脱水域との境界部においてケーキの形成を抑制すること
により、脱水域における真空吸引力によって供給域の被
処理物中の固形物が吸着されて境界部においてケーキ厚
が厚くなるのを防ぐことができ、ケーキ厚の均一化を図
ることができる。従って、たとえ被処理物中の固形分の
分級や沈降性が激しく、また粒度分布が広い場合であっ
ても、ケーキの通気量が部分的に変化して脱水されたケ
ーキの含水率が不均一となったり、あるいはケーキを洗
浄する際に洗浄比率に変化が生じて洗浄効果がばらつい
たりするような事態を防止することができ、これにより
均質なケーキの形成を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の真空濾過装置の第1の実施形態を示
す概略図である。
【図2】 図1における供給域Aと脱水域Bとの境界部
Eの拡大図である。
【図3】 第1の実施形態の攪拌装置17を示す側面図
である。
【図4】 図3におけるWW断面図である。
【図5】 本発明の真空濾過装置の第2の実施形態の攪
拌装置25を示す側面図である。
【図6】 図5におけるXX断面図である。
【図7】 本発明の真空濾過装置の第3の実施形態の攪
拌装置26を示す側面図である。
【図8】 図7におけるYY断面図である。
【図9】 本発明の真空濾過装置の第4の実施形態の攪
拌装置27を示す側面図である。
【図10】 図9におけるZZ断面図である。
【図11】 本発明の真空濾過装置の第5の実施形態を
示す境界部Eの拡大図である。
【符号の説明】
1 濾布 5 無真空トレイ 6,7,8 真空トレイ 11,44 駆動シリンダー 14 ケーキ洗浄装置 15 供給装置 16 分散板 17,25,26,27 攪拌装置(抑制手段) 19,30 回転軸 22,33,38 攪拌羽根 35 軸 40 攪拌パイプ(圧空供給手段) 43 ナイフ部材 P 被処理物 Q ケーキ A 被処理物Pの供給域 B 第1の脱水域 C ケーキ洗浄域 D 第2の脱水域 E 供給域Aと脱水域Bとの境界部 F 濾布1の走行方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行方向に移動可能とされた濾布
    の上に被処理物を供給し、この被処理物を上記濾布を介
    して真空吸引して脱水濾過する真空濾過方法において、
    上記濾布上に上記被処理物が供給される供給域と上記被
    処理物が真空吸引される脱水域との境界部では、真空吸
    引による上記被処理物からのケーキの形成を抑制するこ
    とを特徴とする真空濾過方法。
  2. 【請求項2】 上記境界部においては、上記被処理物を
    攪拌することによりケーキの形成を抑制することを特徴
    とする請求項1に記載の真空濾過方法。
  3. 【請求項3】 所定の走行方向に移動可能とされた濾布
    と、この濾布の上に被処理物を供給する供給装置と、こ
    の供給装置の下方にあって上記濾布の下に配置され、上
    記被処理物の供給域を形成する無真空トレイと、この無
    真空トレイの上記走行方向側の濾布下に配置され、該濾
    布を介して上記被処理物を真空吸引する脱水域を形成す
    る真空トレイとを備え、上記無真空トレイによる被処理
    物の供給域と上記真空トレイによる脱水域との境界部
    に、上記真空トレイからの真空吸引による上記被処理物
    からのケーキの形成を抑制する抑制手段が設けられてい
    ることを特徴とする真空濾過装置。
  4. 【請求項4】 上記抑制手段は、上記境界部において被
    処理物を攪拌する攪拌装置を備えていることを特徴とす
    る請求項3に記載の真空濾過装置。
  5. 【請求項5】 上記攪拌装置においては、上記濾布の上
    を横切るように配設された回転軸に攪拌羽根が取り付け
    られていることを特徴とする請求項4に記載の真空濾過
    装置。
  6. 【請求項6】 上記攪拌装置においては、上記濾布の上
    方に立設された回転軸に攪拌羽根が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の真空濾過装置。
  7. 【請求項7】 上記攪拌装置においては、上記濾布の上
    を横切るように配設された往復移動可能な軸に攪拌羽根
    が取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載
    の真空濾過装置。
  8. 【請求項8】 上記攪拌装置においては、上記境界部に
    おける被処理物中に圧空を供給する圧空供給手段が備え
    られていることを特徴とする請求項4に記載の真空濾過
    装置。
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JP2013208580A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Narita Koki Kk 夾雑物を含有した排水の微細浮遊物除去装置
CN116328332A (zh) * 2023-03-07 2023-06-27 营口营新化工科技有限公司 一种丙二腈制备装置

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