JPH1080394A - 食器乾燥機及び食器洗浄機 - Google Patents

食器乾燥機及び食器洗浄機

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JPH1080394A
JPH1080394A JP23777096A JP23777096A JPH1080394A JP H1080394 A JPH1080394 A JP H1080394A JP 23777096 A JP23777096 A JP 23777096A JP 23777096 A JP23777096 A JP 23777096A JP H1080394 A JPH1080394 A JP H1080394A
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JP
Japan
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hot water
drying
rinsing
water
tableware
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JP23777096A
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Inventor
Shinichi Hagiwara
伸一 萩原
Yoshi Sadakuni
由 定国
Makoto Sano
真 佐野
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除菌作用を有し、かつ乾燥性能が向上した食
器乾燥機及び食器洗浄機を提供する。 【解決手段】 食器を乾燥させる乾燥工程を行うことが
できる食器乾燥機において、前記乾燥工程に先立って、
又は前記乾燥工程中の前段に、温水によるすすぎ工程を
設けてある食器乾燥機、並びに食器を乾燥させる乾燥工
程のみを選択して行うことができる食器洗浄機におい
て、前記乾燥工程に先立って、又は前記乾燥工程中の前
段に、温水によるすすぎ工程を設けてある食器洗浄機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器を乾燥させる
乾燥工程を行うことができる食器乾燥機、及び食器を乾
燥させる乾燥工程のみを選択して行うことができる食器
洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の食器乾燥機では、食器類を導入す
る槽内を加熱する加熱器に、槽内で温風を循環させる送
風器や、水切り性を良くするための乾燥仕上げ剤などを
併用することにより、食器類を乾燥させる乾燥工程が行
われていた。また、従来の食器洗浄機においても、乾燥
モードを選択して乾燥工程のみを行う場合、上記と同様
の乾燥工程が行われていた。そして、前記の加熱器とし
ては、通電により加熱を行う電気ヒータや、温水を通水
して加熱を行う温水ヒータが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
乾燥工程によると、いずれの方式のヒータを用いる場合
でも、ヒータから遠い位置に存在する食器類は、温度が
十分上昇せず(例えば40℃以下)乾燥は行われるもの
の、除菌作用が有るとはいい難かった。また、特に温水
ヒータを用いる場合では、温水ヒータの最高温度が87
℃程度であり、槽内温度を十分高めることができず、乾
燥性能に改善の余地があった。また、電気ヒータを用い
る場合では、ヒータ温度をより高温にすることで槽内温
度を高めることも可能であるが、局部的な高温加熱によ
り、食器類が劣化するという問題が生じる。
【0004】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、除菌作用を有し、かつ乾燥性能
が向上した食器乾燥機及び食器洗浄機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の食器乾燥機の特徴構成は、食器を乾燥させる
乾燥工程を行うことができる食器乾燥機において、前記
乾燥工程に先立って、又は前記乾燥工程中の前段に、温
水によるすすぎ工程を設けてある点にある。ここで、乾
燥工程中の前段とは、乾燥工程における最初の工程、も
しくは途中の工程であって最後の工程でない工程をい
い、温水によるすすぎ工程の後に、すすぎを行わない本
来の乾燥工程が存在すればよい。また、温水とは、すす
ぎ時間との関係で細菌類を殺菌できるような温度の水を
いい、具体的には70℃で3分間以上温水すすぎを行う
のが好ましい。
【0006】また、上記目的を達成するための本発明の
食器洗浄機の特徴構成は、食器を乾燥させる乾燥工程の
みを選択して行うことができる食器洗浄機において、前
記乾燥工程に先立って、又は前記乾燥工程中の前段に、
温水によるすすぎ工程を設けてある点にある。そして、
前記乾燥工程における加熱が、温水ヒータにより行われ
るものであることが、後述の作用効果より好ましい。
【0007】〔作用効果〕本発明の食器乾燥機の上記特
徴構成によると、前記乾燥工程に先立って、又は前記乾
燥工程中の前段に、温水によるすすぎ工程を設けてある
ため、その温水が食器類に付着した細菌類の殺菌を行
い、また、温水が食器類を予備加熱して保有熱量を高め
るため、付着した水滴が蒸発し易くなり、後の乾燥工程
における乾燥時間を短縮することができる。なお、温水
による予備加熱は、熱風による予備加熱と比較して、水
が空気より単位体積あたりの熱容量が数桁大きく、更に
熱伝導率も高いため、食器類を加熱する速度が大きい。
その結果、除菌作用を有し、かつ乾燥性能が向上した食
器乾燥機を提供することができた。
【0008】本発明の食器洗浄機の上記特徴構成による
と、前記乾燥工程に先立って、又は前記乾燥工程中の前
段に、温水によるすすぎ工程を設けてあるため、その温
水が食器類に付着した細菌類の殺菌を行い、また、温水
が食器類を予備加熱して保有熱量を高めるため、付着し
た水滴が蒸発し易くなり、後の乾燥工程における乾燥時
間を短縮することができる。なお、温水による予備加熱
は、熱風による予備加熱と比較して、水が空気より単位
体積あたりの熱容量が数桁大きく、更に熱伝導率も高い
ため、食器類を加熱する速度が大きい。その結果、除菌
作用を有し、かつ乾燥性能が向上した食器洗浄機を提供
することができた。
【0009】また、前記乾燥工程における加熱が、温水
ヒータにより行われる場合、前述のように温水ヒータの
最高温度との関係で乾燥性能が不十分であっても、温水
すすぎによる予備乾燥により、保有熱量が高められて付
着した水滴が蒸発し易くなるため、乾燥性能をより高め
ることができ、乾燥時間をより短縮化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の食器洗浄機にかか
る実施形態について図面に基いて説明する。図2、図3
に本発明に係る食器洗浄機が示されている。この食器洗
浄機は、正面が開放された略矩形箱状の本体ケース1
に、下端部の横軸芯周りで揺動開閉自在な扉2が備えら
れ、本体ケース1の内部に、食器類である被洗浄物を洗
浄するための洗浄槽3が設けられている。そして、洗浄
槽3は、正面が被洗浄物の出入口Dとして広く開放され
ており、且つ、扉2を閉じることにより扉2の内側面に
より洗浄槽3が密閉状に閉塞される構成となっている。
そして、この洗浄槽3により形成される密閉状に閉塞さ
れた洗浄空間K内において、支持レール4にて取り外し
可能にスライド自在に支持された上下2つの網カゴ5
a,5bの内部に被洗浄物を収納した状態で、下側の網
カゴ5aの下方側に設けられた下噴出ノズル6a、上側
の網カゴ5bの下方側に設けられた中噴出ノズル6b、
並びに、上側の網カゴ5bの上方側に設けられた上噴出
ノズル6cの夫々に形成された多数の噴出孔7から洗浄
水を噴出させて、被洗浄物の洗浄を行うように構成され
ている。
【0011】この食器洗浄機には、図1に示すように、
前記洗浄槽3に対して洗浄水を供給する給水路8、洗浄
槽3内の洗浄水を外部に排出させる排出路9、洗浄槽3
内に貯溜される洗浄水を前記各洗浄ノズル6a,6b,
6cまで搬送させる搬送路10の夫々が洗浄槽3に接続
される状態で備えられている。前記給水路8は、洗浄槽
3の上下方向中間位置付近において洗浄槽3の内部に開
放される状態で接続され、その途中部には運転作動中は
開弁状態に設定される手動開閉弁11と電磁式の給水弁
12とが備えられている。手動開閉弁11及び給水弁1
2が共に開弁されると、水道等の給水源の給水圧により
洗浄槽3内に給水されることになる。前記排出路9は、
その途中部に設けられた排水ポンプ13にて洗浄槽3の
底部に形成された開口部14から洗浄水を吸引すると共
に、洗浄槽3の横側部に設けられた逆流防止用の鉛直経
路部分9aを通過した後に排出部9bより洗浄水を外部
に排出させるように構成されている。
【0012】洗浄槽3内に給水される際に洗浄槽3内に
貯溜される水位が設定水位になったか否かを検出する水
位センサ15が備えられ、水位センサ15がONして設
定水位に達したことが検出されると、給水弁12が閉弁
され、自動的に給水が停止されるように構成されてい
る。
【0013】前記搬送路10は、その途中部に備えられ
た循環ポンプ16の作動により洗浄槽3内に貯溜されて
いる洗浄水を、前記開口部14から吸引する吸引用搬送
路部分10aと、循環ポンプ16の下手側から下噴出ノ
ズル6aに向けて洗浄水を強制的に搬送させる第1搬送
路部分10bと、循環ポンプ16の下手側から上噴出ノ
ズル6cに向けて洗浄水を強制的に搬送させる第2搬送
路部分10cとで構成されている。下噴出ノズル6a
は、洗浄槽3の底面に対して、長手方向中間部において
縦軸芯周りで回動自在に支持される構成となっており、
中噴出ノズル6bは、網カゴ5bに対して、縦軸芯周り
で回動自在に支持される構成となっている。又、各噴出
ノズル6a,6b,6cは、夫々の噴出孔7が互いに逆
向きの斜め上方に洗浄水を噴出させるように構成され、
洗浄水の噴出力の反作用によって、噴出ノズル自体が縦
軸芯周りで低速で回動するように構成され、洗浄水が被
洗浄物に対して隅々まで吹きつけられ、有効に洗浄が行
われるようになっている。尚、上噴出ノズル6cは洗浄
槽3に対して位置固定状態で洗浄水を噴出させるように
構成され、中噴出ノズル6bに対しては上噴出ノズル6
cから噴出された洗浄水が給水部6b1 より供給される
構成となっている。従って、前記搬送路10、循環ポン
プ16、各噴出ノズル6a,6b,6cにて洗浄手段S
が構成されることになる。
【0014】洗浄槽3の底部における前記開口部14に
は、図4に示すように、洗浄作用によって発生する残菜
等の塵埃を受け止める回収具としてのフィルターFが設
けられている。このフィルターFは、網目が粗い粗目フ
ィルターと、網目が細かい細目フィルターとで成ってお
り、開口部14の内周縁に沿って載置支持されており、
容易に取り外すことができるように構成されている。
【0015】図2に示すように、前記扉2の内面には、
洗浄用の洗剤及び乾燥用の仕上げ剤を予め貯溜してお
き、適切なタイミングでその洗剤や仕上げ剤を洗浄槽3
内に供給するための洗剤供給部17と、仕上げ剤供給部
18とが設けられている。
【0016】洗剤供給部17の構成について簡単に説明
すると、電気ヒータを利用した熱動弁の開閉により、洗
剤が貯溜されるケースの蓋体を開状態にすることで、貯
溜されている洗剤を洗浄槽3内に供給するように構成さ
れている。
【0017】また、仕上げ剤供給部18は、上記と同様
の熱動弁の操作に伴って、仕上げ剤が貯溜されている貯
溜部に形成された供給口を開閉操作させるように構成さ
れている。
【0018】洗浄槽3の底部には、洗浄工程においては
洗浄槽3に供給された洗浄水を加熱すると共に、洗浄水
が排出された後の乾燥工程においては洗浄槽3内部の空
気を加熱するヒータ19が設けられている。このヒータ
19は、外部の熱源機20により加熱された温水が温水
供給路21を通して通流供給されることによって加熱す
る温水ヒータ19で構成されている。
【0019】前記温水ヒータ19は、図4(イ),
(ロ)に示すように、洗浄槽3の底部において、洗浄槽
3底面のほぼ全面にわたって配設され、蛇行状に屈曲し
た一連の通流経路を備えた管路にて構成され、図1に示
すように、温水供給路21を通して熱源機20から供給
された温水は、温水ヒータ19を通流した後に、戻り路
22を通して熱源機20に循環するように構成され、戻
り路22には排出路9に接続される分岐路23が設けら
れている。尚、熱源機20より供給される温水は、約8
0℃の温度で一定になるように構成されている。温水供
給路21には電磁開閉式の温水弁24が備えられ、分岐
路23には電磁開閉式の排出弁25が備えられている。
前記温水弁24を開弁させ、排出弁25を閉弁させるこ
とで、温水ヒータ19に温水供給を行うことができ、温
水弁24を閉弁させ、排出弁25を開弁させることで、
温水ヒータ19への温水供給が停止されるように構成さ
れている。従って、温水弁24及び排出弁25を開閉操
作させることで、温水ヒータ19による加熱状態を変更
調整することができるようになっている。
【0020】洗浄槽3の内部には、洗浄槽3内の温度を
検出する温度検出手段としての温度センサ26と、扉2
が閉じられた状態であるか否かを検出する扉スイッチ2
7が備えられている。
【0021】そして、上述したような各部の動作を制御
する制御手段としてのマイクロコンピュータ利用の制御
装置28と、制御装置28に制御情報を指令する操作部
29とが備えられている。操作部29は扉2の上部外面
側に設けられ、電源の入り切りを指令する電源スイッチ
30、洗浄動作の開始を指令するスタートスイッチ3
1、乾燥時間を変更設定する時間設定スイッチ32、モ
ード切換スイッチ33等が設けられている。
【0022】次に標準動作モードにおける前記制御装置
28の制御動作について図5、図6のフローチャートに
基づいて説明する。洗浄作動を開始するに先立って、扉
2を開けて洗浄槽3内に被洗浄物としての食器類を網カ
ゴ5a,5b内に収納すると共に、専用の洗剤及び乾燥
用の仕上げ剤を夫々洗剤供給部17、仕上げ剤供給部1
8に装填する。そして、扉2を閉めると、扉スイッチ2
7がONして、運転可能な状態にセットされる(ステッ
プ1)。電源スイッチ30がON操作され、且つ、スタ
ートスイッチ31がON操作されると、運転が開始され
る(ステップ2,3)。運転が開始されると、先ず、洗
浄槽3内の洗浄水を排出させる(ステップ4)。つま
り、排水ポンプ13が作動して水位センサ15がOFF
すると排水ポンプ13が停止する。次に洗浄槽3内に洗
浄水が給水される(ステップ5)。つまり、給水弁12
が開弁され水位センサ15がONして設定水位に達した
ことが検出されると給水弁12が閉弁する。
【0023】次に予備洗浄が実行される(ステップ
6)。この予備洗浄工程では、循環ポンプ16が約1分
間作動し、各噴出ノズル6a,6b,6cから洗浄水が
噴出され、被洗浄物のおおまかな汚れを洗い落とす。予
備洗浄が終了すると、洗浄水が排出される(ステップ
7,8)。
【0024】次の本洗浄工程に移り、給水が行われた
後、循環ポンプ16を作動させると共に、温水ヒータ1
9に約80℃の湯を通湯させる(ステップ9,10)。
又、このとき、前記熱動弁に通電を開始して、洗剤供給
部17から洗剤を供給させる(ステップ11)。このよ
うに洗浄が実行されているとき、温度センサ26の検出
値、つまり、洗浄槽3内温度が約60℃に維持されるよ
うに、温水弁24及び排出弁25の動作を制御して通湯
状態を調整する(ステップ12)。そして、設定時間
(約26分間)が経過すると、循環ポンプ16の作動を
停止させると共に、温水ヒータ19への通湯を停止させ
た後に洗浄水を排出する(ステップ13,14,1
5)。このような本洗浄工程においては、噴出孔7から
噴霧状に噴出された洗浄水が温水ヒータ19に接触して
効率よく加熱され、温水にて洗浄が実行される。又、上
述したように、下側及び中側の噴出ノズル6a,6b
は、洗浄水の噴出力にて縦軸芯周りで回転して、被洗浄
物の隅々まで確実に洗浄されるようになっている。
【0025】次にすすぎ洗浄工程に移り、給水が行われ
た後、循環ポンプ16を設定時間(約1分間)作動させ
てすすぎ洗浄を行い、洗浄水を排出させるという動作
が、3回繰り返して実行されると(ステップ16〜2
0)、4回目のすすぎ洗浄の際には、給水された後、温
水ヒータ19に通湯され、温水でのすすぎ洗浄が実行さ
れる(ステップ21,22,23)。このとき、温度セ
ンサ26の検出値が約70℃に維持されるように通湯に
よる加熱状態が調整制御され(ステップ24)、このよ
うな温水すすぎ洗浄が設定時間の5分前まで(約25分
間)継続される。その後、乾燥仕上げ剤が供給されて
(ステップ27)更に温水すすぎを行い、温水すすぎ洗
浄が開始されてから設定時間(約30分間)が経過する
と、すすぎ洗浄が終了して洗浄水が排出される(ステッ
プ30,31)。
【0026】次に乾燥工程に移行し、温水ヒータ19に
通湯され、温度センサ26の検出値が約70℃に維持さ
れるように通湯による加熱状態が調整制御され(ステッ
プ32,33)、洗浄槽3内の空気が約70℃に加熱さ
れ、被洗浄物の乾燥が行われる。このような乾燥作動が
設定時間(約20分間)継続すると、通湯が停止され乾
燥工程が終了する(ステップ34,35)。尚、この乾
燥のための設定時間は時間設定スイッチ32にて、約4
0分間に変更することもできる。乾燥工程が終了して約
10分間経過すると、自動的に電源スイッチ30がOF
F状態に切り換えられ、運転が終了する(ステップ3
6,37)。
【0027】以上の説明は、標準動作モードにおける前
記制御装置28の制御動作に関するものであるが、本発
明にかかる乾燥動作モード(乾燥コース)では、以下の
ような制御動作が行われる。
【0028】即ち、本発明では図7のように乾燥工程に
先立って温水によるすすぎ工程を行うように制御され
る。具体的には、乾燥コースが選択されると、まず排水
が行われ、温水すすぎの準備が行われる(ステップ5
0,51)。温水すすぎの際には、給水された後、温水
ヒータ19に通湯され、温水でのすすぎが実行される
(ステップ52〜54)。このとき、温度センサ26の
検出値が約70℃に維持されるように通湯による加熱状
態が調整制御され(ステップ55)、このような温水す
すぎが設定時間の5分前まで(約20〜25分間)継続
される。その後、乾燥仕上げ剤が供給されて(ステップ
57)更に温水すすぎを行い、温水すすぎが開始されて
から設定時間(約5分間)が経過すると、すすぎが終了
して水が排出される(ステップ58,59)。なお、上
記の給水に際し、熱源機からの温水を供給するように構
成して、温水の温度上昇のための時間を短縮できるよう
にしてもよい。また、温水すすぎ時のヒータ温度は、設
定時間にもよるが60℃〜80℃の範囲とするのが好ま
しい。
【0029】次に本来の乾燥工程に移行し、温水ヒータ
19に通湯され、温度センサ26の検出値が約70℃に
維持されるように通湯による加熱状態が調整制御され
(ステップ60,61)、洗浄槽3内の空気が約70℃
に加熱され、被洗浄物の乾燥が行われる。このような乾
燥作動が設定時間(約20分間)継続すると、通湯が停
止され乾燥工程が終了する(ステップ62,63)。
尚、この乾燥のための設定時間は時間設定スイッチ32
にて、約40分間に変更することもできる。乾燥工程が
終了して約10分間経過すると、自動的に電源スイッチ
30がOFF状態に切り換えられ、運転が終了する(ス
テップ64,65)。
【0030】前記各工程における各設定時間は、例示し
たような値に限定されるものではなく、適宜変更させて
実施してもよい。
【0031】以上のような実施形態によると、前記乾燥
工程に先立って温水によるすすぎ工程を設けてあるた
め、その温水が食器類に付着した細菌類の殺菌が行え、
特に、加熱が温水ヒータにより行われる場合でも、温水
が食器類を予備加熱して保有熱量を高めるため、付着し
た水滴が蒸発し易くなり、後の乾燥工程における乾燥時
間を短縮することができる。その結果、除菌作用を有
し、かつ乾燥性能が向上した食器洗浄機を提供すること
ができた。
【0032】〔別実施形態〕以下に、本発明の別実施形
態を示す。 (1)上記実施形態では、本発明の食器洗浄機にかかる
実施形態を示したが、本発明の食器乾燥機の実施形態を
示すと以下のようになる。食器乾燥機の場合も基本的に
は、上記実施形態のような食器洗浄機と同様な構成と
し、乾燥工程を行う専用機とするため、洗剤供給手段を
省略した装置構成として、洗浄工程及び水すすぎ工程を
有さない制御動作を行えばよい。つまり、通常公知の食
器乾燥機において、上記実施形態で示した乾燥コース時
の制御動作を行えるようにすればよく、各装置構成も上
記実施形態と同様に構成すればよい。以上のような実施
形態によると、前記乾燥工程に先立って温水によるすす
ぎ工程を設けてあるため、その温水が食器類に付着した
細菌類の殺菌が行え、特に、加熱が温水ヒータにより行
われる場合でも、温水が食器類を予備加熱して保有熱量
を高めるため、付着した水滴が蒸発し易くなり、後の乾
燥工程における乾燥時間を短縮することができる。その
結果、除菌作用を有し、かつ乾燥性能が向上した食器乾
燥機を提供することができた。
【0033】(2)上記実施形態では、加熱が温水ヒー
タにより行われる例を示したが、温水すすぎ時および乾
燥時の加熱を電気ヒータにより行う構成としてもよく、
両者を併用してもよい。その場合、温度検知手段に基づ
いて電気ヒータへの通電をオンオフさせることにより、
高温を保持するように制御すればよい。電気ヒータによ
り加熱を行う構成によると、温水ヒータにより加熱を行
う場合に比べて、ヒータ自身の最高温度を高めることが
できるため、槽内温度等をより早く高温にして乾燥効率
を高めることができる。
【0034】(3)上記実施形態では、乾燥工程におい
て循環ファンを用いないものを例示したが、循環ファン
を設けて槽内で温風を循環させることにより、熱対流を
積極的に生じさせて乾燥速度を向上させてもよい。その
場合、温水すすぎ工程では節電のため循環ファンを停止
することが望ましいが、温水すすぎ工程でも循環ファン
を作動させるようにしてもよい。なお、循環ファン及び
ヒータを使用しつつ、温水すすぎを行う場合、形式的に
温水すすぎ工程が乾燥工程中で行われることになり、乾
燥工程中の前段に、温水によるすすぎ工程を設けてある
ことになる。また、槽内の空気を外部に一部排出して換
気しうる構造にしてもよい。
【0035】(4)上記実施形態では、乾燥仕上げ剤を
温水すすぎ時に供給するものの例を示したが、乾燥仕上
げ剤を全く使用しない実施形態をとることも可能であ
る。その場合、多少食器類の水切り性が悪くなるため乾
燥時間が延びるが、本発明における温水による予熱効果
により、その点を改善することができる。また、温水す
すぎ時の数回に応じて乾燥仕上げ剤を供給するような構
成としてもよい。
【0036】(5)上記実施形態では、洗浄手段として
洗浄水をノズルから噴出させる構成としたが、このよう
な構成に限らず、例えば、超音波にて洗浄する構成や、
洗浄水を渦巻き状に旋回させて洗浄する構成等、各種の
形態で洗浄する構成であってもよい。
【0037】
【実施例】
実施例および比較例 上記実施形態における、図1〜図4に示すような食器洗
浄機を用いて、乾燥コースにおいて、図7に示す制御を
行う場合(実施例)と図8に示す制御を行う場合(比較
例)の室温、槽内温度(食器類の温度)、並びに温水ヒ
ータの入口側および出口側の温度を経時的にモニタし
た。なお、実施例および比較例における温水すすぎの設
定時間は30分とし、乾燥時には温風送風のためのファ
ンを併用した。その結果を、図9(実施例)と図10
(比較例)に示す。両者の比較より明らかなように、温
水すすぎを行わない比較例では、食器類の温度がほとん
ど上昇しておらず(30分で約5℃上昇)、除菌効果が
期待できず、また乾燥性能も不十分である。これに対し
て温水すすぎを行う実施例では、食器類の温度が急激に
上昇しており、更に約70℃で10分間温度が維持され
ており、除菌効果が期待できると共に、乾燥性能の向上
も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】食器洗浄機の概略構成図
【図2】扉開状態の斜視図
【図3】扉閉状態の斜視図
【図4】温水ヒータの配設状態を示す図
【図5】標準モードでの制御動作のフローチャート
【図6】標準モードでの制御動作のフローチャート
【図7】乾燥コースでの制御動作のフローチャート
【図8】比較例での制御動作のフローチャート
【図9】実施例の結果を示すグラフ
【図10】比較例の結果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 真 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器を乾燥させる乾燥工程を行うことが
    できる食器乾燥機であって、 前記乾燥工程に先立って、又は前記乾燥工程中の前段
    に、温水によるすすぎ工程を設けてある食器乾燥機。
  2. 【請求項2】 食器を乾燥させる乾燥工程のみを選択し
    て行うことができる食器洗浄機であって、 前記乾燥工程に先立って、又は前記乾燥工程中の前段
    に、温水によるすすぎ工程を設けてある食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記乾燥工程における加熱が、温水ヒー
    タにより行われるものである請求項2記載の食器洗浄
    機。
JP23777096A 1996-09-09 1996-09-09 食器乾燥機及び食器洗浄機 Pending JPH1080394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23777096A JPH1080394A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 食器乾燥機及び食器洗浄機

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