JPH1079936A - 映像符号化装置 - Google Patents

映像符号化装置

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JPH1079936A
JPH1079936A JP23320196A JP23320196A JPH1079936A JP H1079936 A JPH1079936 A JP H1079936A JP 23320196 A JP23320196 A JP 23320196A JP 23320196 A JP23320196 A JP 23320196A JP H1079936 A JPH1079936 A JP H1079936A
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JP23320196A
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Makoto Senda
誠 千田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信のようにエラー率の高い伝送路で映
像通信を行う場合に、画像乱れをなくすと共に伝送遅延
を少くする。 【解決手段】 フレームメモリ213内の映像信号はフ
レーム間符号化により符号化され、その符号化データは
送信バッファ221に蓄積される。符号化制御部201
は、蓄積フレーム検出部237、送出量検出部211に
より送信バッファ221の蓄積量を検出し、所定の蓄積
量を越えたらフレーム廃棄制御部238により、蓄積デ
ータをフレーム単位で廃棄させる。その後の1フレーム
の映像信号をフレーム内符号化して送信バッファ221
に蓄積する。従って、フレーム廃棄しても画像が乱れ
ず、伝送遅延も少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイム性を
必要とする映像データをエラー率の高い伝送路で伝送す
る場合等に用いて好適な映像符号化装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログ回線の伝送路は伝送レー
トが低く、このため音声や低速データの伝送に主として
使用され、画像データの伝送は静止画像に限られてい
た。しかし、近年の通信技術や半導体技術、光技術の進
展に伴い、高速のデジタル回線が整備され、高速で大容
量のデータ伝送が可能になった。また、画像圧縮技術も
進展し、かなり高圧縮しても画像品質をそれほど落とさ
なくても済む圧縮技術が開発され実用化されている。特
に、ITU−Tでは、テレビ電話/会議の符号化方式と
して、H.261が勧告化され、相互通信性も保証され
ているので電話のようにテレビ電話も普及することが期
待されている。今のところは、上記の勧告の対象がIS
DNやPOTSのような回線が対象であるが、今後は有
線でもより高速な回線であるATMや携帯電話やポケッ
トベルのような無線通信が急速に普及すると見られてお
り、このような回線での映像伝送も必要になってくると
考えられる。
【0003】画像通信の場合は、主として静止画像と動
画像の2種類あり、静止画像の場合には、再送等により
時間遅延しても利用することが十分可能であるが、動画
像の場合には、リアルタイムのデータであるために、あ
る時間内に相手端末に送信完了しないと意味のないデー
タとなってしまうので時間的制約が大きい。また、有線
通信の場合は、公共性や技術的な難しさもあり、局所的
な無線通信や、TV等のような放送に関する通信以外に
は有線通信に比べてかなりレートが低いために、映像の
ように大量データが必要な場合には、非常に高い圧縮を
する必要がある。
【0004】また、無線通信の場合には、RF信号レベ
ルの減衰により発生するランダムエラーと、変調技術に
よるエラー増幅を発生してしまうショートバーストエラ
ーと、フェージングやマルチパス等によるロングバース
トエラー等の様々なエラーが混在して発生する。即ち、
無線通信は有線通信に比べて著しく環境に左右される特
性をもっており、回線品質も10-4〜10-3と、有線通
信の10-8〜10-9に比べると、極端に悪いものとなっ
ている。
【0005】そこで従来では、データの並び変えによる
インターリーブ処理と、エラーを訂正するための訂正ビ
ットを付加して転送し、受信側でエラー箇所に対してエ
ラー訂正ビットを利用して訂正するエラー訂正処理と、
エラーが発生していることを受信側より教えてもらい、
エラーがあった場合には再度転送する再送処理とを行う
ことで、上記エラーによる障害を軽減するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の技
術によれば、エラー率の高い伝送路(特に無線)で通信
する場合には、ノンリアルタイムのデータであれば、エ
ラーの訂正やデータの再送をすることにより、エラー無
しのデータを送信することができる。また、リアルタイ
ム性を要求されるデータについても、上記エラーに対し
ての対策を講ずることにより、ある程度のエラーを軽減
することができる。しかしながら、完全にエラー無しに
することはできないので、ある時間内にデータ通信を完
了しなければならないリアルタイム通信では、時間が間
に合わず、エラーを残したままの状態になり、このため
映像に乱れを生じるという問題があった。
【0007】また、データの再送等を行うと、送信端末
側に送信できずに蓄積されるデータが増加してしまい、
データの遅延が発生するという問題が生じたり、あるい
は時間経過したデータが残ってしまい、送信完了したと
しても時間内に送れずに使い物にならないデータになっ
てしまうという問題があった。
【0008】本発明は上記のような問題を解決するため
になされたもので、エラー率の高い伝送路においても、
伝送効率の高い、遅延時間の少い映像通信を行うことの
できる映像符号化装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、映像信号を符号化し符号化データを出力する第1の
符号化手段と、上記符号化データを蓄積する蓄積手段
と、上記蓄積手段のデータ蓄積量が所定値を越えたこと
を検出し、この検出に基づいて上記蓄積された符号化デ
ータをフレーム単位で廃棄させる制御手段と、上記廃棄
後の1フレームの上記映像信号をフレーム内符号化しそ
の符号化データを上記蓄積手段に送る第2の符号化手段
とを設けている。
【0010】請求項2の発明においては、映像信号を符
号化し符号化データを出力する第1の符号化手段と、上
記符号化データを蓄積する蓄積手段と、上記符号化時に
2つのフレーム間の差分値が所定値より大きい領域を記
憶する記憶手段と、上記蓄積手段のデータ蓄積量が所定
値を越えたことを検出し、この検出に基づいて上記蓄積
された符号化データをフレーム単位で廃棄させる制御手
段と、上記廃棄された符号化データのフレームに関して
上記記憶手段に記憶された領域を指定する指定手段と、
上記廃棄後の上記映像信号の上記指定された領域をフレ
ーム内符号化しその符号化データを上記蓄積手段に送る
第2の符号化手段とを設けている。
【0011】請求項5の発明においては、映像信号をフ
レーム間符号化し符号化データを出力する第1の符号化
手段と、上記符号化データを蓄積する蓄積手段と、参照
フレームの符号化データと現フレームの符号化データと
を記憶する記憶手段と、上記蓄積手段のデータ蓄積量が
所定値を越えたことを検出し、この検出に基づいて上記
蓄積された符号化データをフレーム単位で廃棄させる制
御手段と、上記廃棄後に上記記憶手段に記憶された上記
参照フレームの符号化データを再度利用してフレーム内
符号化しその符号化データを上記蓄積手段及び記憶手段
に送る第2の符号化手段とを設けている。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、第1の符号化手段で
符号化された映像信号の符号化データは蓄積手段に蓄積
される。制御手段は蓄積されたデータ量を検出し、所定
のデータ量を越えたときにその蓄積データをフレーム単
位で廃棄させると共に、その後の映像信号が第2の符号
化手段でフレーム内符号化される。従って、フレーム廃
棄しても画像の乱れがなく、伝送遅延も少くすることが
できる。
【0013】請求項2の発明によれば、第1の符号化手
段でフレーム間符号化等により符号化された映像信号の
符号化データは蓄積手段に蓄積される。制御手段は蓄積
データ量を検出し、所定のデータ量を越えたとき蓄積デ
ータをフレーム単位で廃棄させる。その後第2の符号化
手段は、映像信号における記憶手段で指定される領域に
ついてフレーム内符号化を行う。従って、フレーム廃棄
しても画像の乱れがなく、また伝送遅延も少くすること
ができる。
【0014】請求項5の発明によれば、第1の符号化手
段でフレーム間符号化された映像信号の符号化データは
蓄積されると共に参照フレームと現フレームのデータが
記憶手段に記憶される。制御手段は蓄積データ量を検出
し、所定のデータ量を越えると蓄積データをフレーム単
位で廃棄させる。その後、第2の符号化手段は、上記記
憶された参照フレームのデータを再度利用してフレーム
内符号化する。従って、フレーム廃棄しても画像の乱れ
がなく、また伝送遅延も少くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1〜4の実施の
形態を図面を参照して説明する。図2は本発明を適用し
得るTV電話装置の全体の構成ブロック図である。図2
において、1は、本装置の音声入力手段の一つであるマ
イク、2は、本装置の音声出力手段の一つであるスピー
カ、3は、システム制御部10の指示により、音量レベ
ル調整のための利得調整機能と、マイク2とスピーカ3
とを使用した場合に生じるエコーを消去するためのエコ
ーキャンセル機能とを持つ音声インターフェース部、4
は、システム制御部10の指示により、64kbpsP
CM(A−law)、64kbpsPCM(μ−la
w)、7kHzオーディオ(SB−ADPCM)、32
kbpsADPCM、16kbps(例えば、APC−
AB)8kbpsなどの音声符号化/復号化アルゴリズ
ムに従って送信音声信号をA/D変換し符号化する機能
と、受信音声信号を復号化してD/A変換する機能とを
持つ音声コーデック部である。
【0016】5は、標準装備され人物を撮像するカメ
ラ、6は、カメラ5よりの入力画像や相手側からの受信
画像やシステム制御部12からの画像を表示するモニ
タ、7は、システム制御部10の指示により、上記各画
像入力の切り換え機能と、各画像の表示切り換え及び表
示分割機能と、各画像入出力の映像信号と電気的/信号
的に整合をとるための信号変換機能とを持つ画像インタ
ーフェース部である。
【0017】8は、送信画像をA/D変換し符号化する
機能と、受信画像を復号化しD/A変換する機能とをも
つ画像コーデック部であり、大容量の画像の生データに
対して動き補償、駒落とし、フレーム間補償及びフレー
ム間補償、DCT変換、ベクトル量子化変換などの種々
の手法によって帯域圧縮を行い、小容量化してデジタル
回線で伝送可能にしている。現在、低速回線の伝送速度
でも伝送可能な画像の符号化方式としてはITU−T勧
告H.261、H.263がある。
【0018】9は、本装置の制御をするために制御情報
入力に使用するキーボード、タッチパネルなどの操作
部、10は、CPU、ROM、RAM、補助記憶装置、
キャラクタジェネレータ、画像信号生成回路などを備
え、各部の状態を監視し装置全体の制御、状態に応じた
操作/表示画面作成およびアプリケーションプログラム
の実行などを行うシステム制御部である。
【0019】11は、音声コーデック部4からの音声デ
ータ、画像コーデック部8からの画像データ、システム
制御部10からの制御信号を送信フレーム単位に多重化
するとともに、受信フレームを構成単位の各メディアに
分離し各部に通知する多重分離部であり、ITU−T勧
告としては、H.221、H.223がある。本発明に
おいては、無線等の伝送路を主に含めるために、上記以
外の多重分離化方式や各メディアごとにパケット化して
データ伝送するパケット伝送方式も含めるものとする。
【0020】12は、回線を制御する回線インターフェ
ース部である。回線としては、有線/無線等いろいろあ
るが、本発明に関しては、無線通信のように回線品質が
環境によって大きく変化するような回線レートが一定し
ない回線に特に有効である。有線としては、ATMのよ
うに回線使用率に応じて回線レートを変化させるような
回線でも有効である。しかし、それ以外の用途としても
利用可能なため特に限定しない。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態としての
図2の画像コーデック部8の内部構成図である。図1に
おいて、201は、システム制御部10からの指示に従
い判別処理し、その判別結果に基づいて各部の制御をし
たり、必要な情報の生成を行う符号化制御部、202
は、符号化対象となる画像フレームを間引くことにより
発生符号量を抑制するコマ落とし制御部、203は、前
フレームと現フレームの同一のMB(マクロブロック、
これについては後述する)について、フレーム間の平均
二乗誤差やフレーム内の分散等を算出してINTER
(前フレームと現フレームとの画像の差分値)/INT
RA(現フレームの原画像値)を判別するINTER/
INTRA判別処理部、204は、対象となる現フレー
ムのブロックが前フレームのある範囲内をサーチしてパ
ターンマッチングするかどうか、つまり動き補償するか
否かを判別するMC判別部、205は、MC判別部20
4の判別結果により動き補償と動きベクトル(方向、大
きさ)を指示することによりMC処理を行うMC処理部
である。
【0022】206は、INTER/INTRA判別部
203の判別結果によりINTER/INTRA処理を
各部へ指示するINTER/INTRA処理部、207
は、動き補償した後にフィルタ処理を指示するフィルタ
処理部、208は、同一のMBに対してINTERが続
くと受信側で量子化誤差が累積する、あるいは伝送エラ
ーなどによる復号画像の乱れが生じた場合に復旧できな
いなどの問題が生じるために、ある期間でINTERに
して、リフレッシュするためのリフレッシュ周期カウン
タ、209は、量子化した際のデータの発生効率をよく
するためにしきい値を制御し、ある値以下のデータは0
値としてデータを発生しないようにする量子化しきい値
制御部、210は、送信バッファ221のデータ蓄積量
に応じて量子化ステップサイズを制御する量子化ステッ
プサイズ制御部、211は、送信バッファ221の蓄積
量を検出する送信量検出部、212は、フレームヘッ
ダ、GOBヘッダ、MBヘッダを生成するヘッダ情報生
成部である。
【0023】213はフレームメモリ、214、215
は、INTER/INTRAを選択するスイッチ、21
6は、INTERの際の前フレームと現フレームの差分
をとる減算器、217は、直交変換により空間領域から
の周波数領域に変換するDCT変換部(不可逆符号
化)、218は量子化器、219は、発生したデータを
可変長の可逆符号化するVLC部(可逆符号化)、22
0は多重化部、221は、送信バッファ、222は、誤
り訂正フレームを生成するBCH部である。
【0024】223は逆量子化器、224は逆DCT変
換部、225は、前フレームと現フレームとを加算する
加算器、228、229は、符号化するための参照画像
である前フレームと符号化処理後の現フレームを記憶す
るフレームメモリ(FMO、FMIとする)、226、
227は、読みだしフレームと書込みフレームを交互に
切換えるスイッチ、230は、スイッチ226、227
とフレームメモリ228、229を制御するFM制御
部、231は、前フレームをサーチして現フレームとの
パターンマッチングを検出する動き補償部、232、2
33は、フィルタのON/OFFを選択するスイッチ、
234はフィルタ処理部、235は、FIFO236へ
のデータの入力をON/OFFするスイッチ、236は
FIFOである。
【0025】237は、送信バッファ221に蓄積され
ているフレームを検出する蓄積フレーム検出部、238
は、送信バッファ221に蓄積されているフレームデー
タをフレーム単位に廃棄するための制御部、239は、
蓄積フレーム検出部237からのフレーム情報を管理す
るフレーム管理部である。
【0026】図3は映像信号の符号化処理を行う場合の
画像フォーマットを示す。H.261勧告においては、
取り扱う映像信号は、NTSC、PAL、デジタルテレ
ビ規格などの異なった複数の規格が存在するため、互い
に通信ができるように図3のような世界共通のビデオ信
号フォーマットを採用している。このフォーマットは、
CIFフォーマットと称し、図3(a)のように標本数
が輝度Yは352画素×288ライン、色差Cr、Cb
は176画素×144ラインで規定されている。標本点
(サンプリング点)については図3(c)のように色差
(Cr、Cb)は、輝度4地点(Y1、Y2、T3、Y
4)の等距離にある点と定められている。
【0027】更に、CIFの1/4はQCIFフォーマ
ットと称し、図3(b)のように標本数が輝度Yは17
6画素×144ライン、色差Cr、Cbは88画素×7
2ラインで定義されている。また、CIFフォーマット
は、GOBフォーマット複数個で構成され、このGOB
フォーマットはMB(マクロブロック)フォーマット3
3個で構成される。更に、MBフォーマットは8画素×
8ラインの輝度ブロックをY1、Y2、Y3、Y4の4
ブロックと8画素×8ラインの色差ブロックをCr、C
bの2ブロックとで構成されており、階層構造になって
いる。この階層構造により符号化をMB単位で行うこと
が可能となる。
【0028】GOBは、標本数が輝度176画素×48
ライン、色差Cr、Cb88画素×24ラインに定義さ
れ、CIFの1/12、QCIFの1/3に相当し、G
OBの番号がCIFはGOB1からCOB12まで、Q
CIFは、GOB1、GOB3、GOB5が割り当てら
れている。
【0029】次に、符号化された画像データのフレーム
構成は図4に示すような多重化フレーム構成となってい
る。ここでは説明の都合上、FH(フレームヘッダ)を
付加した状態を示している。図4(a)はGOBのブロ
ックによる構成を示している。図示のように画面の1フ
レームのデータの先頭にFHがつき、画面を12分割し
た1ブロックをGOBとして、GOB1からGOB12
まで順次伝送される。GOBの分割方法は、図1に示す
通りである。
【0030】図4(b)は、(a)のFHとGOBの詳
細な内容を示している。FHは、PSCとTRとPTY
PEとで構成されている。PSCはフレーム開始符号で
20ビットの“0000 0000 00000001
0000”である。TRはフレーム番号で5ビットの
“1”から“30”までの値を使用する。PTYPEは
タイプ情報で6ビットで、スプリット・スクリーン指示
情報、書画カメラ指示情報、画面凍結解除、情報源フォ
ーマット指示情報(CIF、QCIF)が含まれてい
る。従って、上記内容の解読結果をシステム制御部10
に通知することになる。
【0031】次に、GOBヘッダは、GBSCとGNと
GQUANTとで構成されている。GBSCはGOB開
始符号で16ビットの“0000 0000 0000
0001”である。GNはGOB番号で4ビットで
“1”から“12”まで使用する。GNが“0”の場合
にはPSCで使用しているので、FHのPSCとGOB
のGBSC+GNは、共に20ビットで連続した値と見
なすことができる。GQUANTは量子化特性情報で5
ビットで量子化ステップサイズの情報を含む。
【0032】次に、MBヘッダはマクロブロック(M
B)と称する画素ブロックのヘッダである。MBは上述
したように33個のMBで1つのGOBを構成してお
り、1MBは8画素×8ラインの輝度信号(Y)4個と
8画素×8ラインの色差信号(Cb、Cr)2個で構成
されている。ここで、各ブロックの番号として、Yには
1から4まで、Cbには5、Crには6の番号が割当て
られている。
【0033】このMBヘッダはMBAとMTYPEとM
QUANTとMVDとCBPとで構成されている。MB
AはMBの位置を表すマクロブロックアドレスで先頭の
MBのみ絶対値で、それ以降は差分の可変長符号であ
る。MTYPEはMBのタイプ情報で、INTRA(フ
レーム内符号化)、INTER(フレーム間差分符号
化)、MC(動き補償付きフレーム間差分符号化)、F
IL(フィルタ)など、そのMBのデータに処理を施し
た処理タイプが挿入されている。MQUANTはGQU
ANTと同じである。MVDは動きベクトル情報であ
る。CBPは有意ブロックパターンで先ほどのMBのY
の4個とCr、Cbのうちの有効な画素ブロックの番号
を情報として含んでいる。このMBヘッダのあとには、
圧縮符号化した画像データが先述したように、Y4個C
r、Cbのうち有意ブロックとなった画素ブロックが番
号順に入っている。
【0034】次に、多重分離部11に出力されるデータ
は、図5に示すようなフォーマットの誤り訂正フレーム
である。1フレームは、誤り訂正フレームビット(S
n)が1ビット、フィル識別子(Fi)が1ビット、画
像データが492ビット、誤り訂正パリティーが18ビ
ットの512ビットで構成されている。更に、このフレ
ームが8フレームで1マルチフレームを構成している。
この画像の圧縮方法は、ITU−TでH.261勧告と
して勧告化されており、その勧告に準拠していれば、他
の勧告に準拠した映像通信装置とも相互通信が可能とな
る。
【0035】次に符号化方法を簡単に説明すると、画像
の圧縮技術として、まず、自然界の映像には画素間の相
関が強いことや周波数成分が低周波に集中し高周波は小
さいことなどを利用しフレーム内のデータを8画素×8
画素のブロックとし2次元DCT変換するフレーム内符
号化と、前フレームと現フレームの同位置の画素ブロッ
クにおいて両者の相関が強い時にフレーム間の差分を取
り、その差分値に対して8画素×8画素のブロックを2
次元DCT変換するフレーム間符号化と、前フレームか
ら現フレームへ類似した画素ブロックが相対的に隣接移
動した場合ち、これを検知してその画像ブロックの移動
量と移動方向の情報を送るのみで画像データそのものを
送らずに済ませることで発生データ量を減らす動き補償
と、DCT変換後の各周波数ごとの係数値が低周波領域
では値が発生するが、高周波領域では値が発生しにくく
ゼロ値が続くことを利用したゼロランレングス符号化
と、データの発生量に応じてデータの量子化ステップ幅
を変更する事でデータの発生量を調整する量子化と、発
生頻度の高いデータパターンに対しては短い符号値を、
発生頻度の低いデータパターンに対しては長い符号値を
割当てることで、トータル的に発生したデータ量よりも
少ない量に変換する可変長符号化と、フレームをスキッ
プして、画像データそのものを落してしまう駒落し、な
ど複数の圧縮技術をハイブリットにして低レートの通信
においても動画像を通信可能としている。
【0036】図6は送信バッファ221の内部構成を示
す。(a)は、FIFOを用いた場合の構成で、(b)
は、ランダムアクセス可能なメモリを用いた場合の構成
である。(a)から説明すると、601、602、60
3は書き込み信号WR、読み出し信号RDにより画像コ
ーディック部8から符号化データを入力し多重分離部1
1へ符号化データを出力するFIFO(First In First
Out)で、フレーム単位にバッファリングする容量を持
つ。604は、FIFOの符号化データ蓄積量のコント
ロールをしたり、フレーム単位に管理したり廃棄する機
能を有するFIFO制御である。
【0037】まず、画像コーデック部8から1フレーム
分の符号化データが入力されると、蓄積フレーム検出部
237に1フレームの蓄積完了を知らせてフレーム単位
に各FIFOに蓄積され、このFIFOに蓄積された符
号化データの多重分離部11への送出を開始する。これ
とともに送出量検出部211にデータの送出量を知らせ
る。
【0038】ここで、フレーム廃棄制御部238からフ
レーム廃棄の指示がくるとFIFO制御部604は指示
されたフレームを廃棄するために、まず、そのフレーム
が蓄積されているFIFOにクリア信号を出して蓄積さ
れている符号化データをクリアし、その空きになったF
IFOに次のフレームの符号化データを転送する。この
ようにしてフレーム単位で符号化データを廃棄すること
ができる。
【0039】次に(b)を説明すると、605はデータ
を記憶するメモリ、606は、メモリ605へのデータ
書き込みのためのアドレスを発生する書き込みアドレス
カウンタ、607は、メモリ605からのデータの読み
出しのためのアドレスを発生する読み出しアドレスカウ
ンタ、608は、書き込みアドレスカウンタ606と読
み出しアドレスカウンタ607から出力されるアドレス
を選択してメモリ605に供給するセレクタ、609
は、メモリ605の符号化データ蓄積量を制御したり、
フレーム単位に管理したり廃棄する機能を有するバッフ
ァ制御部である。
【0040】まず、画像コーデック部8から1フレーム
分の符号化データが入力されると、蓄積フレーム検出部
237に1フレームの蓄積完了を知らせてフレーム単位
に書き込みアドレスカウンタ606が出力するアドレス
に従いメモリ605に蓄積される。メモリ605に蓄積
された符号化データを多重分離部11へ送出する際に
は、読み出しアドレスカウンタ607が出力するアドレ
スに従い、メモリ605から符号化データを読み出し、
その読み出されたデータ量を送出量検出部211に知ら
せる。
【0041】ここで、フレーム廃棄制御部238からフ
レーム廃棄の指示がくるとバッファ制御部604は指示
されたフレームを廃棄するためにまず、そのフレームが
蓄積されているメモリ空間を有効データとしての対象か
ら外し空き空間として登録し、多重分離部11へのデー
タ転送時には、そのメモリ空間を飛ばしてアクセスす
る。このようにしてフレーム単位で符号化データを廃棄
することができる。
【0042】次に、本発明の動作について説明する。ま
ず、動作を簡単に説明すると、送信バッファ221から
多重分離部11への画像符号化データの送出が回線上の
エラー率が高くなることによって滞った場合に、符号化
制御部201は、蓄積フレーム検出部237と送出量検
出部211の検出によりデータが送信バッファ221に
滞っていると判定し、送信バッファ221内の符号化デ
ータのフレームの廃棄処理に入る。その直後の画像符号
化方法に関しては、最初の1フレーム分のみすべての画
像ブロックをフレーム内符号化処理(INTRA処理)
し、その後は通常の符号化処理を行う。
【0043】次に、上記説明の符号化制御部201の動
作について図7、図8の動作フローとともに説明する。
まず、ステップS1〜S3で、フレーム管理から蓄積量
を検出し、バッファからの符号化データの送出量を検出
し、上記検出された情報からバッファ蓄積量を算出す
る。次に、このバッファ蓄積量がある任意の蓄積量を超
過しているか否かをステップS4で判定し、超過してい
ない場合は、次にステップS5でフレーム内符号化処理
ビットがNOかOFFかを判定し、OFFならばステッ
プS6で通常の画像符号化処理を行う。
【0044】フレーム内符号化処理ビットがONの場合
には、ステップS7でフレーム内符号化(INTRA)
処理を実行した後、ステップS8で1フレームの符号化
処理が完了したかを確認し、完了していなければそのま
ま次のステップS10へ行き、完了していればステップ
S9でフレーム内符号化処理ビットをOFFする。
【0045】次に、ステップS10で上記で符号化され
た符号化データを送信バッファ221に蓄積した後、ス
テップS11で1フレームの蓄積が完了したか否かを確
認し、1フレーム完了していなければそのまま次のステ
ップS16に行き、1フレーム完了していればステップ
S12で蓄積フレーム検出を検出してフレーム管理部2
39に登録する。
【0046】ステップS4で任意の蓄積量を超過してい
る場合には、ステップS13でフレーム廃棄処理を行
い、ステップS14でフレーム廃棄による符号化処理ビ
ットを“ON”して、ステップS15でフレーム管理か
ら廃棄されたフレームを抹消する。
【0047】次に、ステップS16でバッファの読み出
しをするか否かを確認し、バッファ読み出しをしない場
合にはそのまま次のステップS19に行く。バッファ読
み出しをする場合には、ステップS17でバッファから
符号化データを読み出して多重分離部11に転送しステ
ップS18で回線インターフェース部12に転送し相手
端末に通信する通信処理を行う。次にステップS19で
通信を終了するか否かを確認し、終了する場合には終了
し、終了しない場合には、ステップS1のフレーム管理
からの蓄積量検出に戻る。以上により、フレーム廃棄を
しても、画像乱れがなく、伝送遅延が少ない良好な映像
通信が可能になる。
【0048】次に第2の実施の形態を図9とともに説明
する。図9は図1に画像ブロック管理ブロック241を
追加した構成である。それ以外の構成要素については説
明を省く。画像ブロック管理部241は、図3で示した
マクロブロック(MB)単位での符号化処理となるの
で、このマクロブロック単位での管理となる。管理する
情報としては、その画像ブロックを符号化するのに有効
なブロックか無効なブロックかを登録しておく。その有
効/無効の判断基準であるが、まず、INTER/IN
TRA判別基準に基づいてINTERと判断された画像
ブロックのうち、2フレーム間の差分値がある任意の値
以下であった画像ブロックに対して符号化の際に無視し
ても画像品質に大きな影響がないと判断して無効ブロッ
クとして登録する。
【0049】ここで、通常の場合のINTER/INT
RA判別基準であるが、縦軸を下式(1)の対象となる
MRの現フレームのブロック内(B)の差分の分散値と
し、 f−dif=ΣB2 /256−(ΣB/256)2 ………(1) 横軸は、下式の対象となるMBの前フレームの動き補償
後のブロック(MCB)と現フレームのブロック(B)
との差分の平均二乗誤差値とし、 mc−dif=Σ|B−MCB|2 /256 ………(2) 判別基準としては、mc−difがある値より小さい場
合には、無条件に、INTERモートと判別され、f−
dif≧mc−difの時は、INTER、f−dif
<mc−difの時は、INTRAと判別される。
【0050】図10に上記判断に基づいて無効ブロック
を登録した画像ブロック管理を示す。ここで、MB No.
の指定方法は、GOB No.とSTART MB No.により指定
され管理されている。START MB No.は、GOB No.内
の無効ブロックとして登録された最初のMB No.であ
り、END MB No.は、GOB No.内の無効ブロックとし
て連続して登録された最後のMB No.である。つまり、
このSTART MB No.とEND MB No.間のMBが無効ブロ
ックとして登録されたMBとなる。従って、符号化する
場合には、上記の無効ブロック以外を有効ブロックとし
て符号化処理を施す。また、複数のフレームを廃棄した
場合には、両フレームで無効ブロックとして登録されて
いるすべての画像ブロックを無効ブロックとみなし、そ
れ以外の画像ブロックを有効画像ブロックとして符号化
処理を施す。
【0051】次に動作について説明する。まず、動作を
簡単に説明すると、送信バッファ221から多重分離部
11への画像符号化データの送出が回線上のエラー率が
高くなることによって滞った場合に、符号化制御部20
1は、蓄積フレーム検出部237と送出量検出部211
の検出によりデータ送信がバッファ221に滞っている
と判定し、バッファ内の符号化データのフレームの廃棄
処理に入る。その直後の画像符号化方法に関しては、廃
棄されたフレームを対象に画像ブロック管理部241か
ら無効ブロックを検索して、その無効ブロック以外を有
効ブロックとしてフレーム内符号化処理(INTRA処
理)し、その後は通常の符号化処理を行う。
【0052】次に符号化制御部201の動作について図
11、図8の動作フローとともに説明する。まず、ステ
ップS1〜S4により図7の場合と同様にしてフレーム
管理から蓄積量を検出し、バッファからの符号化データ
の送出量を検出し、検出された情報からバッファ蓄積量
を算出する。次にこのバッファ蓄積量がある任意の蓄積
量を超過しているか否かを判定し、超過していない場合
は、ステップS21でフレーム内符号化処理ビットがO
NかOFFかを判定し、OFFならば、ステップS22
で通常の画像符号化処理を行い、ステップS23、S2
4で上記方法により無効ブロックか否かを判別し、無効
ブロックと確認されればステップS25で画像ブロック
管理にその画像ブロックを無効ブロックとして登録す
る。
【0053】フレーム内符号化処理ビットがONの場合
には、ステップS26で画像ブロック管理部241から
無効ブロックを検索し(もし複数のフレームが廃棄され
た場合には、その複数のフレームで無効ブロックと登録
されているすべての画像ブロックが無効ブロックとみな
される)、ステップS27で無効ブロックであれば、そ
のまま次のステップS29に行き、無効ブロックでなけ
れば(つまり有効ブロックであれば)、ステップS28
でフレーム内符号化(INTRA)処理を実行する。そ
してステップS29で1フレームの符号化処理が完了し
たかを確認し、完了していなければそのまま次のステッ
プS31へ行き、完了していればステップS30でフレ
ーム内符号化処理ビットをOFFする。
【0054】次に、ステップS31で符号化された符号
化データを送信バッファ221に蓄積した後、ステップ
S32で1フレームの蓄積が完了したか否かを確認し、
1フレーム完了してしなければそのまま次のステップS
16(図8)に行き、1フレーム完了していればステッ
プS33で蓄積フレーム検出してフレーム管理に登録す
る。
【0055】ステップS4で任意の蓄積量を超過してい
る場合は、ステップS13〜S15により図7と同様に
してフレーム廃棄処理を行い、フレーム廃棄による符号
化処理ビットを“ON”にして、フレーム管理から廃棄
されたフレームを抹消する。
【0056】次に、図8のステップS16〜S19によ
り、送信バッファ221の読み出しをするか否かを確認
し、バッファ読み出しをしない場合にはそのまま次に行
き、バッファ読み出しをする場合には、バッファから符
号化データを読み出して多重分離部11に転送し、回線
インターフェース部12に転送し、相手端末に通信する
通信処理を行う。そして通信を終了するか否かを確認
し、終了する場合には終了し、終了しない場合にはフレ
ーム管理からの蓄積量検出に戻る。以上によりフレーム
廃棄をしても、画像乱れを極力抑えつつ、伝送遅延が少
ない良好な映像通信が可能になる。
【0057】次に第3の実施の形態について図12とと
もに説明する。図12は、図1にフレーム切換制御部2
40を設けた構成であり、他は図1と同一構成されてい
る。上記フレーム切換制御部240はフレームメモリ2
28、229(FM0、FM1)を切換える機能を持つ
ものである。
【0058】次に動作について説明する。まず、動作を
簡単に説明すると、送信バッファ221から多重分離部
11への画像符号化データの検出が回線上のエラー率が
高くなることによって滞った場合に、符号化制御201
は、蓄積フレーム検出部237と送出量検出部211の
検出によりデータが送信バッファ221に滞っていると
判定し、バッファ内の符号化データの1フレーム分の廃
棄処理に入る。その直後の画像符号化方法に関しては、
フレームメモリ228、229を切り換えずに参照フレ
ームのままとして通常の符号化処理を行うが、その後は
通常の符号化処理を行う。
【0059】次に符号化制御部201の動作について図
13、図8の動作フローとともに説明する。まず、ステ
ップS1〜S4により図7の場合と同様の処理が行われ
る。
【0060】そしてステップS4でバッファ蓄積量があ
る任意の蓄積量を超過していない場合は、ステップS4
1〜S44により次にフレーム廃棄ビットがONかOF
Fかを判定し、OFFならば、フレームメモリ228、
229を切り換えて通常の画像符号化処理を行う。フレ
ーム廃棄ビットがONの場合には、フレーム廃棄ビット
をOFFして通常の画像符号化処理を行う。
【0061】次にステップS45〜S47で符号化され
た符号化データを送信バッファ221に蓄積し、1フレ
ームの蓄積が完了したか否かを確認し、1フレーム完了
していなければそのまま次のステップS16に行き、1
フレーム完了していれば蓄積フレーム検出してフレーム
管理部239に登録する。
【0062】ステップS4で任意の蓄積量を超過してい
る場合には、ステップS13〜S15により指定された
n個分のフレーム廃棄処理を行い、フレーム廃棄ビット
を“ON”して、フレーム管理から廃棄されたフレーム
を抹消する。
【0063】次に図8のステップS16〜S19の処理
が行われる。このようにしてフレーム廃棄をしても、画
像が乱れることなく伝送遅延が少ない良好な映像通信が
可能になる。
【0064】次に第4の実施例を図14とともに説明す
る。図14は図12に複数のフレームメモリ228〜2
42(FM0〜FMn)を追加した構成となっている。
このように複数のフレームメモリを追加することによ
り、フレーム廃棄する場合に複数のフレームの廃棄が可
能になる。
【0065】次に動作について説明する。まず、動作を
簡単に説明すると、送信バッファ221から多重分離部
11への画像符号化データの送出が回線上のエラー率の
高くなることによって滞った場合に、符号化制御部20
1は、蓄積フレーム検出部237と送出量検出部211
の検出によりデータが送信バッファ221に滞っている
と判定し、バッファ内の符号化データの複数のフレーム
の廃棄処理に入る。その直後の画像符号化方法に関して
は、廃棄された複数のフレーム分画像フレームをさかの
ぼるために、複数のフレームメモリのうち、該当する参
照フレームになるようにフレームメモリを切り換えて符
号化処理に入るが、その後は通常の符号化処理を行う。
【0066】次に符号化制御部201の動作について図
15、図8の動作フローとともに説明する。ステップS
1〜S4が前述と同様に行われる。そしてバッファ蓄積
量がある任意の蓄積量を超過していない場合は、ステッ
プS51〜S55によりフレーム廃棄ビットがONかO
FFかを判定し、OFFならば、次のフレームメモリに
切り換えて通常の画像符号化処理を行う。フレーム廃棄
ビットがONの場合には、n個分のFMを戻して参照画
像を用意し、フレーム廃棄ビットをOFFして通常の画
像符号化処理を行う。
【0067】次にステップS56〜S58により、上記
符号化された符号化データを送信バッファ221に蓄積
し、1フレームの蓄積が完了したか否かを確認し、1フ
レーム完了していなければそのまま次のステップS16
に行き、1フレーム完了していれば蓄積フレーム検出し
てフレーム管理部239に登録する。
【0068】また、ステップS4で任意の蓄積量を超過
している場合には、ステップS13a〜S15で指定さ
れたn個分のフレーム廃棄処理を行い、フレーム廃棄ビ
ットを“ON”して、フレーム管理から廃棄されたフレ
ームを抹消する。
【0069】次に図8のステップS16〜S19の処理
が前述と同様に行われる。このようにしてフレーム廃棄
をしても、画像が乱れることなく、伝送遅延が少ない良
好な映像通信が可能になる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4の発
明によれば、エラー率の高い伝送路(特に無線)で通信
する場合でも、送信データが滞らないように符号化デー
タを廃棄し、その後の符号化処理において、廃棄された
データの影響を極力軽減するように符号化処理すること
ができる。従ってエラー率の高い伝送路で映像通信する
場合でも、伝送効率の向上や遅延時間の軽減の向上に効
果がある。
【0071】また、請求項5、6の発明によれば、エラ
ー率の高い伝送路(特に無線)で通信する場合でも、送
信データが滞らないように符号化データを廃棄し、その
後の符号化処理において、廃棄されたフレームまで参照
フレームの画像に遡って再度符号化処理が可能になるの
で画像データをエラーすることなく符号化処理すること
ができる。従って、エラー率の高い伝送路で映像通信す
る場合でも、伝送効率の向上や遅延時間の軽減、あるい
は画質の向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明を適用し得るTV電話装置を示すブロッ
ク図である。
【図3】符号化処理で用いられる画像フォーマットを示
す構成図である。
【図4】画像データの多重化フレームを示す構成図であ
る。
【図5】誤り訂正フレーム周期(BCH)を示す構成図
である。
【図6】送信バッファの構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】第1の実施の形態の動作を示すフローチャート
である。
【図8】第1〜第4の実施の形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図10】画像ブロック管理部を示す構成図である。
【図11】第2の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図
である。
【図13】第3の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
である。
【図15】第4の実施の形態の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
8 画像コーデック部 201 符号化制御部 203 INTER/INTRA判別処理部 206 INTER/INTRA処理部 211 送出量検出部 213、228、229、242 フレームメモリ 214、215、227、228、232、233 ス
イッチ 216 減算器 217 DCT変換部 218 量子化器 219 VLC部 220 多重化部 221 送信バッファ 223 逆量子化器 224 逆DCT変換部 225 加算器 230 FM制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を符号化し符号化データを出力
    する第1の符号化手段と、 上記符号化データを蓄積する蓄積手段と、 上記蓄積手段のデータ蓄積量が所定値を越えたことを検
    出し、この検出に基づいて上記蓄積された符号化データ
    をフレーム単位で廃棄させる制御手段と、 上記廃棄後の1フレームの上記映像信号をフレーム内符
    号化しその符号化データを上記蓄積手段に送る第2の符
    号化手段とを備えた映像符号化装置。
  2. 【請求項2】 映像信号を符号化し符号化データを出力
    する第1の符号化手段と、 上記符号化データを蓄積する蓄積手段と、 上記符号化時に2つのフレーム間の差分値が所定値より
    大きい領域を記憶する記憶手段と、 上記蓄積手段のデータ蓄積量が所定値を越えたことを検
    出し、この検出に基づいて上記蓄積された符号化データ
    をフレーム単位で廃棄させる制御手段と、 上記廃棄された符号化データのフレームに関して上記記
    憶手段に記憶された領域を指定する指定手段と、 上記廃棄後の上記映像信号の上記指定された領域をフレ
    ーム内符号化しその符号化データを上記蓄積手段に送る
    第2の符号化手段とを備えた映像符号化装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記廃棄を行う際に、
    新しく符号化されたフレームから廃棄することを特徴と
    する請求項1記載の映像符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の符号化手段は、フレーム間符
    号化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の映像
    符号化装置。
  5. 【請求項5】 映像信号をフレーム間符号化し符号化デ
    ータを出力する第1の符号化手段と、 上記符号化データを蓄積する蓄積手段と、 参照フレームの符号化データと現フレームの符号化デー
    タとを記憶する記憶手段と、 上記蓄積手段のデータ蓄積量が所定値を越えたことを検
    出し、この検出に基づいて上記蓄積された符号化データ
    をフレーム単位で廃棄させる制御手段と、 上記廃棄後に上記記憶手段に記憶された上記参照フレー
    ムの符号化データを再度利用してフレーム内符号化しそ
    の符号化データを上記蓄積手段及び記憶手段に送る第2
    の符号化手段とを備えた映像符号化装置。
  6. 【請求項6】 上記記憶手段は、複数フレーム分の符号
    化データを記憶するように成され、上記制御手段は、上
    記蓄積手段から複数フレーム分の符号化データを廃棄す
    るように成されていることを特徴とする請求項5記載の
    映像符号化装置。
JP23320196A 1996-09-03 1996-09-03 映像符号化装置 Pending JPH1079936A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014155084A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp 画像符号化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014155084A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp 画像符号化装置

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