JPH1079625A - 光受信回路 - Google Patents

光受信回路

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JPH1079625A
JPH1079625A JP8235535A JP23553596A JPH1079625A JP H1079625 A JPH1079625 A JP H1079625A JP 8235535 A JP8235535 A JP 8235535A JP 23553596 A JP23553596 A JP 23553596A JP H1079625 A JPH1079625 A JP H1079625A
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寛典 斉藤
Osamu Yumoto
攻 湯本
Kiichi Yamashita
喜市 山下
Akihisa Azumaguchi
晃久 東口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、ダイナミックレンジの広い光
受信回路を提供することにある。 【解決手段】光受信回路は、光−電気変換素子100
と、前置増幅器200と、主増幅器300と、波形整形
回路400から構成されている。ここで、前置増幅器2
00は、光−電気変換素子100が出力する信号を反転
増幅する反転増幅器210と、反転増幅器210の入力
端子と出力端子の間に並列接続された帰還抵抗220,
230と、光−電気変換素子100に入射する光信号の
強度に応じて、帰還抵抗220,230に流れる電流を
調整する電流分配制御回路240とから構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光受信回路に係
り、特に、受光ダイナミックレンジの広い光受信回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光受信回路の中の前置増幅回路と
しては、例えば、特開平2−199934号公報に記載
のように、反転増幅器の帰還抵抗として、2種類の抵抗
を並列接続し、一方の帰還抵抗は、制御回路によって制
御されるスイッチ素子を介して接続される構成となって
いる。
【0003】制御回路は、光−電気変換素子に入射する
光信号の大きさに応じて、入射する光信号が大きい場合
には、スイッチ素子をオンさせて、帰還抵抗値を小さく
し、反転増幅器の変換利得を小さくすることにより、前
置増幅回路の飽和特性を改善するようにしていた。
【0004】ここで、スイッチ素子をオンさせるため
に、光信号の大小を検出回路によって検出識別し、制御
回路の制御入力信号にあらかじめ設定した制御信号を入
力する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光受信
回路においては、スイッチ素子のオン・オフ動作を制御
する制御回路を必要とするため、直流回路設計において
は、この制御回路を構成するトランジスタが正常動作す
る直流レベルを確保しなければならない。ところが、光
−電気変換素子に入射する光信号が大きくなればなるほ
ど、光受信回路の出力信号の直流レベルは、低いレベル
となり、光−電気変換素子に入射可能な光信号の大き
さ,つまり、ダイナミックレンジは、制御回路を付加し
たことによって制限されることとなり、ダイナミックレ
ンジが狭くなるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、ダイナミックレンジの広
い光受信回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光−電気変換素子と、この光−電気変換
素子が出力する電流信号を電圧信号に変換する前置増幅
器と、この前置増幅器が出力する信号を増幅する主増幅
器と、この主増幅器が出力する信号を基準に電圧に基づ
いて波形整形する波形整形回路とを有する光受信回路に
おいて、上記前置増幅器は、上記光−電気変換素子が出
力する信号を反転増幅する反転増幅器と、この反転増幅
器の入力端子と出力端子の間に並列接続された複数の帰
還抵抗と、上記光−電気変換素子に入射する光信号の強
度に応じて、上記複数の帰還抵抗に流れる電流を調整す
る電流分配制御回路とから構成するようにしたものであ
り、かかる構成により、ダイナミックレンジを広くし得
るものとなる。
【0008】上記光受信回路において、好ましくは、上
記電流分配制御回路は、上記光−電気変換素子に入力す
る電流に基づいて、上記複数の帰還抵抗に流れる電流を
調整するようにしたものである。
【0009】上記光受信回路において、好ましくは、上
記電流分配制御回路は、前置増幅器が出力する電流に基
づいて、上記複数の帰還抵抗に流れる電流を調整するよ
うにしたものである。
【0010】上記光受信回路において、好ましくは、上
記電流分配制御回路は、上記帰還抵抗の一つに接続され
たカレントミラー回路から構成するようにしたものであ
る。
【0011】上記光受信回路において、好ましくは、上
記反転増幅器の入力段は、エミッタフォロワ構成のトラ
ンジスタ2段方式の増幅部から構成するようにしたもの
であり、かかる構成により、直線線形入力範囲を広げ得
るものとなる。
【0012】上記光受信回路において、好ましくは、上
記入力部の初段トランジスタのエミッタを抵抗を介して
接地するようにしたものであり、かかる構成により、h
FEを高くして、低雑音化し得るものとなる。
【0013】上記光受信回路において、好ましくは、上
記波形整形回路は、基準電圧を発生する基準電圧発生回
路と、この基準電圧発生回路が発生する基準電圧に基づ
いて、スレッシュホールド電圧を発生するスレッシュホ
ールド電圧発生手段とから構成され、上記スレッシュホ
ールド電圧発生手段が発生するスレッシュホールド電圧
に基づいて、上記光−電気変換素子に入射する光信号に
対応する電気信号の波形整形するとともに、上記基準電
圧発生回路は、上記前置増幅器を構成する反転増幅器
と、帰還抵抗と、電流分配制御回路と同一回路から構成
するようにしたものであり、かかる構成により、雑音に
よるパルス幅歪みを低減し得るものとなる。
【0014】上記光受信回路において、好ましくは、上
記基準電圧発生回路を構成する反転増幅器の入力側にコ
ンデンサを接続し、このコンデンサの容量を、上記前置
増幅器の入力容量値に等しく設定するようにしたもので
あり、かかる構成により、雑音によるパルス幅歪みを低
減し得るものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1を用いて、本発明の一
実施形態による光受信回路の構成について説明する。図
1は、本発明の一実施形態による光受信回路のブロック
図である。
【0016】光−電気変換素子100は、入力した光信
号を電気信号に変換する。光−電気変換素子100が出
力する電流信号は、前置増幅器200に入力する。前置
増幅器200は、入力した電流信号を電圧信号に変換す
る。前置増幅器200の構成については、後述する。前
置増幅器200の出力信号は、主増幅器300に入力
し、電圧増幅される。主増幅器300の出力信号は、波
形整形回路400に入力する。波形整形回路400は、
入力した信号を、スレッシュホールドレベルに基づいて
波形整形し、光−電気変換素子100に入力したデジタ
ル光信号に対応するデジタル電気信号を出力する。
【0017】次に、前置増幅器200の構成について説
明する。前置増幅器200は、反転増幅器210と,帰
還抵抗220,230と、電流分配制御回路240によ
って構成されており、トランスインピ−ダンス型増幅回
路を基本としている。電流分配制御回路240は、反転
増幅器210の入力端子と帰還抵抗220,230との
間に接続されている。電流分配制御回路240は、反転
増幅器210の入力電流i1に応じて、帰還抵抗220
を流れる電流i2と帰還抵抗230を流れる電流i3の
電流分配率を変化させる。反転増幅器210の入力電流
i1が小さい時,即ち、光−電気変換素子100に入射
する光信号が弱い時には、電流i3は殆ど流れない。従
って、前置増幅器200の変換利得は、帰還抵抗220
の抵抗値と電流i2によって決まる大きな値となる。
【0018】また、反転増幅器210の入力電流i1が
大きくなると、電流i3が流れ始め、帰還抵抗220と
帰還抵抗230が並列接続される。帰還抵抗220を流
れる電流i2と帰還抵抗230を流れる電流i3の電流
分配率は、反転増幅器210の入力電流i1に応じて変
化するため、前置増幅器200の変換利得は、帰還抵抗
220,帰還抵抗230と、電流i2,電流i3によっ
て決まる小さい値となる。
【0019】例えば、帰還抵抗220の抵抗値を40k
Ωとし、帰還抵抗220の抵抗値を2kΩとした時、光
−電気変換素子100に入射する光信号の強度が小さく
なり、帰還抵抗220にのみ電流が流れる時の前置増幅
器200の変換利得を約90dBとすると、光−電気変
換素子100に入射する光信号の強度が大きくなり、帰
還抵抗220と帰還抵抗230に電流が流れる時の前置
増幅器200の変換利得を約30dBとすることがで
き、変換利得の変化率を大きくとることができる。
【0020】以上のようにして、反転増幅器に入力する
電流に応じて、反転増幅器の帰還率を制御するようにし
ている。従来の回路においては、前置増幅器の出力電圧
に基づいて、反転増幅器の帰還抵抗に直列接続したスイ
ッチング素子のオン・オフを制御する外部制御信号を作
成するようにしていたため、光−電気変換素子に入射す
る光信号が大きくなると、反転増幅器の出力電圧の直流
レベルが低くなり、前置増幅器のダイナミックが狭くな
っていたが、本実施形態においては、反転増幅器に入力
する電流に応じて、反転増幅器の帰還率を制御するよう
にしているため、光−電気変換素子に入射する光信号が
大きくなると、反転増幅器に入力する電流も大きくな
り、反転増幅器のダイナミックレンジを広くすることが
できるものとなる。その結果、従来は、前置増幅器のダ
イナミックレンジによって、光受信回路のダイナミック
レンジが制限されていたのに対して、本実施形態では、
光受信回路のダイナミックレンジを広くすることができ
る。
【0021】本実施形態によれば、光受信回路のダイナ
ミックレンジを広くすることが可能となる。
【0022】次に、図2を用いて、本発明の他の実施形
態による光受信回路の構成について説明する。図2は、
本発明の他の実施形態による光受信回路のブロック図で
ある。
【0023】光−電気変換素子100は、入力した光信
号を電気信号に変換する。光−電気変換素子100が出
力する電流信号は、前置増幅器200Aに入力する。前
置増幅器200Aは、入力した電流信号を電圧信号に変
換する。前置増幅器200Aの構成については、後述す
る。前置増幅器200Aの出力信号は、主増幅器300
に入力し、電圧増幅される。主増幅器300の出力信号
は、波形整形回路400に入力する。波形整形回路40
0は、入力した信号を、スレッシュホールドレベルに基
づいて波形整形し、光−電気変換素子100に入力した
デジタル光信号に対応するデジタル電気信号を出力す
る。前置増幅器200Aの構成以外は、図1に示したも
のと同一である。
【0024】次に、前置増幅器200Aの構成について
説明する。前置増幅器200Aは、反転増幅器210
と,帰還抵抗220,230と、電流分配制御回路24
0Aによって構成されており、トランスインピ−ダンス
型増幅回路を基本としている。電流分配制御回路240
A以外の構成は、図1と同一である。電流分配制御回路
240Aは、反転増幅器210の出力端子と帰還抵抗2
20,230との間に接続されている。電流分配制御回
路240Aは、反転増幅器210の出力電流i5に応じ
て、帰還抵抗220を流れる電流i2と帰還抵抗230
を流れる電流i3の電流分配率を変化させる。反転増幅
器210の出力電流i5が小さい時,即ち、光−電気変
換素子100に入射する光信号が弱い時には、電流i3
は殆ど流れない。従って、前置増幅器200Aの変換利
得は、帰還抵抗220の抵抗値と電流i2によって決ま
る大きな値となる。
【0025】また、反転増幅器210の出力電流i5が
大きくなると、電流i3が流れ始め、帰還抵抗220と
帰還抵抗230が並列接続される。帰還抵抗220を流
れる電流i2と帰還抵抗230を流れる電流i3の電流
分配率は、反転増幅器210の入力電流i1に応じて変
化するため、前置増幅器200Aの変換利得は、帰還抵
抗220,帰還抵抗230と、電流i2,電流i3によ
って決まる小さい値となる。
【0026】以上のようにして、反転増幅器の出力電流
に応じて、反転増幅器の帰還率を制御するようにしてい
る。従来の回路においては、前置増幅器の出力電圧に基
づいて、反転増幅器の帰還抵抗に直列接続したスイッチ
ング素子のオン・オフを制御する外部制御信号を作成す
るようにしていたため、前置増幅器のダイナミックが狭
くなっていたが、本実施形態においては、反転増幅器の
出力電流に応じて、反転増幅器の帰還率を制御するよう
にしているため、光−電気変換素子に入射する光信号が
大きくなると、反転増幅器に入力する電流も大きくな
り、反転増幅器のダイナミックレンジを広くすることが
できるものとなる。その結果、従来は、前置増幅器のダ
イナミックレンジによって、光受信回路のダイナミック
レンジが制限されていたのに対して、本実施形態では、
光受信回路のダイナミックレンジを広くすることができ
る。
【0027】本実施形態によれば、光受信回路のダイナ
ミックレンジを広くすることが可能となる。
【0028】次に、図3を用いて、図1に示した前置増
幅器の具体的回路構成について説明する。図3は、本発
明の一実施形態による光受信回路に用いる前置増幅器の
回路図である。
【0029】図3に示す前置増幅器は、トランスインピ
−ダンス型増幅回路構成を基本としている。
【0030】光−電気変換素子100は、入射した光信
号を電気信号に変換する。光−電気変換素子100によ
って変換された電流信号は、前置増幅器200の入力段
増幅部210Aに入力する。入力段増幅部210Aは、
エミッタフォロワ構成のトランジスタ2段方式としてい
る。即ち、トランジスタ210A1のエミッタが、トラ
ンジスタ210A2のベースに接続されており、トラン
ジスタ210A1のベースに光−電気変換素子100か
らの入力信号が入力し、トランジスタ210A2のコレ
クタから出力を取り出す構成となっている。トランジス
タ210A1のコレクタは、電源電圧Vccに接続さ
れ、トランジスタ210A2のコレクタは、抵抗210
A3を介して、電源電圧Vccに接続されている。トラ
ンジスタ210A1のエミッタは、抵抗210A4を介
して接地され、トランジスタ210A2のエミッタは、
接地されている。
【0031】入力段増幅部210Aをエミッタフォロワ
構成のトランジスタ2段方式とすることにより、光−電
気変換素子100に入射する光信号が無入力状態の時、
初段のトランジスタ210A1のベ−スレベルを、接地
レベルGNDから2倍のVBEだけ高いレベルにすること
ができるため、直流線形入力範囲を広げることができ
る。即ち、従来は、光−電気変換素子に入射する光信号
が無入力状態の時、入力初段のトランジスタのベ−スレ
ベルは、接地レベルGNDから1VBE上がった分しか確
保できず、直流線形入力範囲が狭いものであったが、上
述したように、接地レベルGNDから2倍のVBEだけ高
いレベルにすることができるため、直流線形入力範囲を
広げることができるものとなる。
【0032】また、初段のエミッタフォロワのトランジ
スタ210A1に流す電流値を抵抗210A4を用いて
小さくすることで、入力段部分は容易に高hFE化するこ
とができ、低雑音化することができる。
【0033】出力段増幅部は、ベース共通入力の帰還部
210Bと出力バッファ210Cにより構成している。
帰還部210Bは、トランジスタ210B1と、抵抗2
10B2によって構成されている。トランジスタ210
B1のコレクタは、電源電圧Vccに接続され、エミッ
タは、抵抗210B2を介して接地されている。トラン
ジスタ210B1のベースには、入力段増幅部210A
の出力信号が入力する。帰還部210Bは、帰還抵抗2
20及び帰還抵抗230に流れる帰還電流i5を取り出
すために用いられる。
【0034】出力バッファ210Cは、トランジスタ2
10C1と、抵抗210C2によって構成されている。
トランジスタ210C1のコレクタは、電源電圧Vcc
に接続され、エミッタは、接地されている。トランジス
タ210C1のベースには、入力段増幅部210Aの出
力信号が入力する。前置増幅器200の出力側の負荷が
大きいため、出力インピーダンスを大きくとるため、帰
還部210Bとは独立して、出力バッファを構成してい
る。出力段210Cは、次段回路の駆動能力を考慮した
場合有効である。
【0035】入力段増幅部210Aと帰還部210Bと
出力バッファ210Cにより、図1に示した反転増幅器
210を構成している。
【0036】帰還抵抗220と帰還抵抗230は、入力
段増幅部210Aの入力側と帰還部210Bを構成する
トランジスタ210B1のエミッタの間に並列接続され
ている。帰還抵抗220と並列接続されているコンデン
サ222及び帰還抵抗230と並列接続されているコン
デンサ222は、それぞれ、位相補償用のコンデンサで
ある。
【0037】さらに、入力段増幅部210Aの入力側と
帰還抵抗230の間には、電流分配制御回路240が接
続されている。電流分配制御回路240は、2個のPN
Pトランジスタ240A,240Bを用いたカレントミ
ラ−回路によって構成している。即ち、トランジスタ2
40Aとトランジスタ240Bのエミッタは、それぞ
れ、入力段増幅部210Aの入力側に共通接続されてお
り、トランジスタ240Aとトランジスタ240Bのベ
ースは、互いに接続されている。トランジスタ240A
のコレクタとベースを接続した上で、コレクタは、帰還
抵抗230に接続されている。トランジスタ240Bの
コレクタは、接地されている。
【0038】ここで、光−電気変換素子100に入射さ
れる光信号が小さい時は、電流i3とi4はほとんど流
れない。従って、前置増幅器200の変換利得は、電流
i2と帰還抵抗220で決まる大きい値となる。逆に、
光−電気変換素子100に入射される光信号が大きい時
は、トランジスタ210A1のベ−スとトランジスタ2
10B1のエミッタとの電位差が大きくなり、電流分配
制御回路240が動作しはじめる。この時、電流i2,
i3が流れ、帰還抵抗220,230が並列接続になる
と同時に、カレントミラ−によって電流i3と同じ電流
量i4を回路外部に引き抜く。電流i3と電流i4の値
は、光−電気変換素子100に入射される光信号の大き
さによって異なり、電流i2,i3,i4の電流比を連
続的に変化させることができる。変換利得は、電流i
2,i3と帰還抵抗220,230の合成抵抗で決ま
り、小さい値となる。
【0039】本実施形態によれば、光受信回路のダイナ
ミックレンジを広くすることが可能となる。
【0040】また、反転増幅器の入力段を2段のエミッ
タフォロワとすることにより、初段トランジスタのベー
スレベルを高くして、直線線形入力範囲を広げることが
できる。
【0041】また、初段のトランジスタに流れる電流を
小さくすることにより、高hFEか可能となり、低雑音化
を図ることができる。
【0042】なお、以上の図3の説明は、図1に示した
回路の具体的な回路構成であったが、図2に示した電流
分配制御回路についても、同様にカレントミラー回路を
帰還部210B側に使用することにより、実現できるも
のである。
【0043】次に、図4を用いて、本発明の第3の実施
形態による光受信回路について説明する。図4は、本発
明の第3の実施形態による光受信回路の回路図である。
なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0044】光−電気変換素子100は、入力した光信
号を電気信号に変換する。光−電気変換素子100が出
力する電流信号は、前置増幅器200に入力する。前置
増幅器200は、入力した電流信号を電圧信号に変換す
る。前置増幅器200の構成については、後述する。前
置増幅器200の出力信号は、主増幅器300に入力
し、電圧増幅される。主増幅器300の出力信号は、波
形整形回路400に入力する。波形整形回路400は、
入力した信号を、スレッシュホールドレベルに基づいて
波形整形し、光−電気変換素子100に入力したデジタ
ル光信号に対応するデジタル電気信号を出力する。
【0045】前置増幅器200は、図1において説明し
たように、反転増幅器210と,帰還抵抗220,23
0と、電流分配制御回路240によって構成されてお
り、トランスインピ−ダンス型増幅回路を基本としてい
る。前置増幅器200の動作構成については、図1及び
図3に説明したとおりである。
【0046】本実施形態では、波形整形回路400は、
次のように構成されている。基準電圧発生回路410
は、光−電気変換素子100に入射するデイジタル光信
号が”0”レベルに相当する基準電圧を発生する。抵抗
420及び抵抗430の直列回路は、主増幅器300の
出力端子及び基準電圧発生回路410の出力端子に接続
されている。ここで、抵抗420と抵抗430の抵抗値
を等しくするならば、抵抗420,430の中点には、
主増幅器300の出力電圧Vout2と基準電圧発生回
路410が発生する基準電圧Vrefの中間の電圧(V
out2+Vref)/2が出力する。抵抗420,4
30の中点電圧は、ピークホールド回路440に入力す
る。
【0047】ピークホールド回路440は、抵抗42
0,430の中点電圧のピーク値をホールドする回路で
あり、従って、主増幅器300が出力する電圧の中で、
光−電気変換素子に入射するデイジタル光信号が”1”
レベルに相当する電圧と、基準電圧発生回路410が発
生する光−電気変換素子100に入射するデイジタル光
信号が”0”レベルに相当する基準電圧との中間の電圧
をスレッシュホールド電圧Vthとして出力する。
【0048】ピークホールド回路440の出力は、差動
増幅器450の逆相入力に入力する。差動増幅器450
の正相入力には、主増幅器300の出力が入力してい
る。従って、差動増幅器450は、ピークホールド回路
440が出力するスレッシュホールド電圧Vthを基準
として、主増幅器300の出力を波形整形し、光−電気
変換素子100に入射したデイジタル光信号に対応した
デイジタル電気信号を出力する。
【0049】次に、基準電圧発生回路410の構成につ
いて説明する。基準電圧発生回路410は、基本的に前
置増幅器200と同一の構成としている。即ち、基準電
圧発生回路410は、反転増幅器411と,帰還抵抗4
13,415と、電流分配制御回路417によって構成
されており、トランスインピ−ダンス型増幅回路を基本
としている。電流分配制御回路417は、反転増幅器4
11の入力端子と帰還抵抗413,415との間に接続
されている。電流分配制御回路417は、反転増幅器4
11の入力電流i1に応じて、帰還抵抗413を流れる
電流と帰還抵抗415を流れる電流の電流分配率を変化
させる。
【0050】さらに、反転増幅器411の入力は、コン
デンサ419を介して電源電圧Vccに接続されてい
る。コンデンサ419の容量は、前置増幅器200の入
力容量値と等しくなるように選択されている。
【0051】従って、基準電圧発生回路410は、光−
電気変換素子100に入射する光信号が”0”レベルに
相当するときの前置増幅器200の出力に等しい電圧を
基準電圧Vrefとして出力する。ここで、基準電圧発
生回路410の回路構成を前置増幅器200の回路構成
と等しくすることにより、外部雑音や内部雑音に対し
て、基準電圧発生回路410と前置増幅器200とは、
等しく動作する。従って、外部雑音や内部雑音の影響に
よって、”0”レベル電圧の変動が生じても、この変動
をキャンセルして、波形整形を行えるため、パルス幅歪
みの小さなデイジタル信号波形を得ることができる。
【0052】なお、抵抗420,430の抵抗値は、等
しいものとして説明したが、光受信回路として要求され
るダイナミックレンジを考慮して、それぞれの抵抗値を
設定することができる。
【0053】また、抵抗420と抵抗430の中点電圧
をピークホールド回路440によりピークホールドする
ようにしているが、主増幅器300の出力電圧をピーク
ホールド回路によりピークホールドし、このピークホー
ルド回路の出力を直列抵抗回路の一方の入力とし、直列
抵抗回路の中点電圧を直接差動増幅器450の逆相入力
に入力するようにしてもよい。いずれにしても、波形整
形回路400は、基準電圧に基づいて、スレッシュホー
ルド電圧を生成し、このスレッシュホールド電圧に基づ
いて、光信号に対応する電気信号を波形整形するように
する。
【0054】本実施形態によれば、光受信回路のダイナ
ミックレンジを広くすることが可能となる。
【0055】また、デイジタル信号波形のパルス幅歪み
を小さくすることが可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、光受信回路のダイナミ
ックレンジを広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光受信回路のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の他の実施形態による光受信回路のブロ
ック図である。
【図3】本発明の一実施形態による光受信回路に用いる
前置増幅器の回路図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による光受信回路の回
路図である。
【符号の説明】
100…光−電気変換素子 200,200A…前置増幅器 210…反転増幅器 210A…入力段増幅器 210A1,210A2,210B1,210C1,2
40A,240B…トランジスタ 210A3,210A4,210B2,210C2,4
20,430…抵抗 210B…帰還部 210C…出力バッファ回路 220,230…帰還抵抗 222,232…コンデンサ 240,240A…電流分配制御回路 300…主増幅器 400…波形整形回路 410…基準電圧発生回路 440…ピ−クホ−ルド回路 450…差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06 (72)発明者 東口 晃久 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光−電気変換素子と、 この光−電気変換素子が出力する電流信号を電圧信号に
    変換する前置増幅器と、 この前置増幅器が出力する信号を増幅する主増幅器と、 この主増幅器が出力する信号を基準に電圧に基づいて波
    形整形する波形整形回路とを有する光受信回路におい
    て、 上記前置増幅器は、 上記光−電気変換素子が出力する信号を反転増幅する反
    転増幅器と、 この反転増幅器の入力端子と出力端子の間に並列接続さ
    れた複数の帰還抵抗と、 上記光−電気変換素子に入射する光信号の強度に応じ
    て、上記複数の帰還抵抗に流れる電流を調整する電流分
    配制御回路とから構成されることを特徴とする光受信回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光受信回路において、 上記電流分配制御回路は、上記光−電気変換素子に入力
    する電流に基づいて、上記複数の帰還抵抗に流れる電流
    を調整することを特徴とする光受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光受信回路において、 上記電流分配制御回路は、前置増幅器が出力する電流に
    基づいて、上記複数の帰還抵抗に流れる電流を調整する
    ことを特徴とする光受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項2若しくは請求項3のいづれかに
    記載の光受信回路において、 上記電流分配制御回路は、上記帰還抵抗の一つに接続さ
    れたカレントミラー回路から構成されることを特徴とす
    る光受信回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光受信回路において、 上記反転増幅器の入力段は、エミッタフォロワ構成のト
    ランジスタ2段方式の増幅部から構成されることを特徴
    とする光受信回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光受信回路において、 上記入力部の初段トランジスタのエミッタを抵抗を介し
    て接地したことを特徴とする光受信回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の光受信回路において、 上記波形整形回路は、 基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、 この基準電圧発生回路が発生する基準電圧に基づいて、
    スレッシュホールド電圧を発生するスレッシュホールド
    電圧発生手段とから構成され、 上記スレッシュホールド電圧発生手段が発生するスレッ
    シュホールド電圧に基づいて、上記光−電気変換素子に
    入射する光信号に対応する電気信号の波形整形するとと
    もに、 上記基準電圧発生回路は、上記前置増幅器を構成する反
    転増幅器と、帰還抵抗と、電流分配制御回路と同一回路
    から構成されることを特徴とする光受信回路。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の光受信回路において、 上記基準電圧発生回路を構成する反転増幅器の入力側に
    コンデンサを接続し、 このコンデンサの容量を、上記前置増幅器の入力容量値
    に等しく設定したことを特徴とする光受信回路。
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