JPH107912A - 淡色ロジン金属塩の製造法 - Google Patents

淡色ロジン金属塩の製造法

Info

Publication number
JPH107912A
JPH107912A JP18128096A JP18128096A JPH107912A JP H107912 A JPH107912 A JP H107912A JP 18128096 A JP18128096 A JP 18128096A JP 18128096 A JP18128096 A JP 18128096A JP H107912 A JPH107912 A JP H107912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin
light
metal
reaction
metal salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18128096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3902268B2 (ja
Inventor
Masao Maeda
正雄 前田
Eisuke Natsuhara
英介 夏原
Hiroshi Matsumoto
寛 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP18128096A priority Critical patent/JP3902268B2/ja
Publication of JPH107912A publication Critical patent/JPH107912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3902268B2 publication Critical patent/JP3902268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 精製安定化ロジンを、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム及び亜鉛のう
ちのいずれか少なくとも1種の金属を含有する金属化合
物により造塩反応させると同時に、水素化または脱水素
化することを特徴とする淡色ロジンの金属塩の製造法。 【効果】 色調、臭気、安定性等の諸性能が顕著に改良
された淡色ロジン金属塩を生産効率よく提供しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、淡色ロジン金属塩
の製造法に関する。
【0002】
【従来技術】従来よりロジン金属塩は、粘接着剤用のタ
ッキファイヤー、ゴム類や各種プラスチック類の改質
剤、トラフィックペイント用樹脂、製紙用サイズ剤、合
成ゴム用乳化剤、インキ用樹脂、塗料用樹脂等の原料と
して各種用途に使用されている。しかし、該ロジン金属
塩は、その外観が黄色ないし黄褐色に着色しており、し
かも臭気や加熱安定性、耐候性(以下、安定性という)
等の点で満足しうるものではなかった。
【0003】また、該ロジン金属塩の上記欠点を解決す
るために、未精製ロジンを不均化して熱安定性を改良し
た不均化ロジン又は未精製ロジンを水素添加してある程
度安定性を改良した水添ロジンと、金属化合物とを造塩
反応させてなるロジン金属塩が市販されているが、いず
れも色調、安定性等の点で不充分であった。
【0004】このように、従来のいずれのロジン金属塩
も色調、臭気、安定性のすべての性能を同時に満足しう
るものではないため、斯界において該性能を具備する淡
色ロジン金属塩の出現が切望されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記の如
き実状に鑑み、従来公知のロジン金属塩に比し、色調、
臭気、安定性が一層改良されたロジン金属塩を生産効率
よく提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて、本発
明者は原料ロジン種、精製操作、安定化反応操作、更に
は金属化合物の種類などの各種条件に着目することによ
って前記諸性能を改良すべく鋭意研究を行なった。その
結果、特定の安定化ロジンを使用し、これを特定の金属
化合物と造塩反応させると同時に安定化反応せしめるこ
とにより、本発明の目的に合致する優れた諸性能を有す
る淡色ロジン金属塩を収得しうることを見い出した。本
発明はかかる知見に基づき完成されたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、精製安定化ロ
ジンと、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、カルシウム及び亜鉛のうちのいずれか少なくとも1
種の金属を含有する金属化合物とを造塩反応させると同
時に、水素化または脱水素化することを特徴とする淡色
ロジン金属塩の製造法に係る。
【0008】本発明においては、得られるロジン金属塩
の色調、安定性などの点から、造塩反応および、水素化
または脱水素化反応に供するロジン物質として、下記の
精製安定化ロジンを使用することが必須とされる。該精
製安定化ロジンとは、ガムロジン、ウッドロジンまたは
トール油ロジン(以下、これらを未精製ロジンという)
を不均化または水素化し、ついで精製してなるものであ
る。
【0009】前記の精製安定化ロジンを調製するための
最初の反応工程である、水素化または不均化反応に際し
ては、該反応条件は特に限定されず、いずれも公知の条
件から適宜に選択すれば良い。
【0010】前記精製安定化ロジンを調製するための水
素化反応は、水素化触媒の存在下に水素加圧下で、前記
未精製ロジンを加熱して行なう。該触媒としては、パラ
ジウムカーボン、ロジウムカーボン、白金カーボンなど
の担持触媒、ニッケル、白金等の金属粉末、ヨウ素、ヨ
ウ化鉄等のヨウ化物等の各種公知のものを例示しうる。
該触媒の使用量は、該未精製ロジンに対して通常0.0
1〜5重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%であ
り、水素化圧は50〜200Kg/cm2 であり、反応
温度は100〜300℃、好ましくは150〜290℃
である。
【0011】また、前記精製安定化ロジンを調製するた
めの不均化反応は、不均化触媒の存在下に水素を供給す
ることなく、前記未精製ロジンを加熱して行なう。不均
化触媒としては、前記水素化触媒と同様のものを使用で
き、その使用量も同様である。また反応温度も前記水素
化反応におけるのと同様である。
【0012】本発明で用いる精製安定化ロジンを調製す
るには、前記工程で得られた未精製安定化ロジン(未精
製ロジンの不均化物または未精製ロジンの水素化物)を
精製することが必須とされる。ここに精製とは、該操作
に供する未精製安定化ロジンに含有される過酸化物から
生起したと考えられる高分子量物、及び該未精製安定化
ロジンにもともと含まれていた不ケン化物を除去するこ
とを意味する。具体的には蒸留、再結晶、抽出等の操作
を行なえばよく、工業的には蒸留による精製が好まし
い。蒸留による場合は、通常は温度200〜300℃、
圧力1〜10mmHgの範囲から蒸留時間を考慮して適
宜選択される。再結晶の場合は例えば未精製安定化ロジ
ンを良溶媒に溶解し、ついで溶媒を留去して濃厚な溶液
となし、この溶液に貧溶媒を添加することにより行なう
ことができる。良溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロロホルム、低級アルコール、アセトン等の
ケトン類、酢酸エチル等の酢酸エステル類等が挙げら
れ、貧溶媒としてはn−ヘキサン、n−ヘプタン、シク
ロヘキサン、イソオクタン等が挙げられる。更に前記精
製としては、未精製安定化ロジンをアルカリ水を用いて
アルカリ水溶液となし、不溶性の不ケン化物を有機溶媒
により抽出したのち水層を中和してもよく、これにより
精製安定化ロジンをうることもできる。
【0013】本発明の製造法においては、前記で得られ
た精製安定化ロジンを下記の金属化合物と造塩反応させ
ると同時に、水素化または脱水素化反応させる工程(以
下、必要に応じて同時反応工程という)が必須とされ
る。
【0014】本発明で用いる金属化合物としては、前記
精製安定化ロジンとの反応性、得られるロジン金属塩の
色調、臭気、安定性などを考慮して決定され、具体的に
はリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カ
ルシウム及び亜鉛のうちのいずれか少なくとも1種の金
属を含有する金属化合物であり、より好ましくは該金属
の酢酸塩、酸化物及び水酸化物のうちのいずれかであ
る。
【0015】本発明においては、前記精製安定化ロジン
を同時反応工程に付することより、目的とする淡色ロジ
ン金属塩を生産効率よく収得しうる。該同時反応におけ
る諸条件は特に限定はされず、従来公知の造塩反応条件
および、従来公知の水素化または脱水素化反応条件のう
ちから、造塩反応と水素化または脱水素化反応とが容易
に同時進行するような条件を適宜に選択することができ
る。
【0016】該同時反応工程における造塩反応条件を設
定するにあたっては、該造塩反応と同時に進行する水素
化や脱水素化を阻害しないこと、および該造塩反応が容
易に進行することなどを考慮する必要がある。例えば、
同時反応工程での温度条件や圧力条件は、基本的には造
塩反応と同時に進行する後述の水素化条件や脱水素化条
件における温度や圧力に依存する。従って、該同時反応
工程における造塩反応条件のうち特に重要なものとして
は、精製安定化ロジンに対する前記金属化合物の作用の
させ方であり、より具体的には、前記精製安定化ロジン
と前記金属化合物を有機溶剤の存在下または不存在下に
直接反応させる方法(直接法)が好適な方法である。
【0017】前記直接法において有機溶剤を使用する場
合には、精製安定化ロジンに対する溶解性、水分離性な
ど、更には同時に進行する水素化や脱水素化反応の非阻
害性を考慮して好適な有機溶剤を選定することが必要と
され、通常はトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
系溶剤や、シクロヘキサン、デカリンなどの脂環族炭化
水素系溶剤が好ましい。該有機溶剤の使用量は特に限定
はされないが、通常は精製安定化ロジン類の使用量に対
し200重量%未満程度である。
【0018】前記の同時反応工程において、精製安定化
ロジンと金属化合物の反応割合は、一義的には決定でき
ないが、通常は精製安定化ロジンのカルボキシル基に対
する金属導入量が5〜100当量%、好ましくは10〜
100当量%とされる。なお、金属導入量が約25当量
%未満の場合、前記有機溶剤を使用することなく直接的
に溶融状態で反応させうるため、経済的に有利である。
【0019】同時反応工程における水素化条件として
は、前記造塩反応を阻害せず、しかも水素化反応が充分
進行するような条件とされるが、実質的には前記精製安
定化ロジンの調製時の水素化条件と同様である。
【0020】また、同時反応工程における脱水素化条件
としては、前記造塩反応を阻害せず、しかも脱水素化反
応が充分進行するような条件とされる。具体的には、前
記所定量の精製安定化ロジンと金属化合物とを脱水素化
触媒の存在下、密閉容器中で水素圧が10Kg/cm2
未満、好ましくは5Kg/cm2 未満、反応温度が10
0〜300℃、好ましくは200〜280℃の範囲で加
熱することにより行う。なお、常圧付近で反応を行う場
合には必ずしも密閉容器を使用するには及ばない。ここ
では脱水素化反応であるため実質的には水素は不必要で
あるが、生成水素を系内に存在する過酸化物の還元に利
用する意図から、水素圧を10Kg/cm2 未満とした
ものである。水素圧の調整は、生成水素の自圧に応じ
て、水素を外部より供給したり、水素を外部に放出する
ことにより、行えばよい。上記脱水素化触媒としては特
に限定はされず各種公知のものが使用できるが、好まし
くはパラジウム系、ロジウム系、白金系の触媒を例示で
きる。該触媒は通常シリカ、カーボンなどの担体に担持
して使用される。また該触媒の使用量は精製安定化ロジ
ン金属塩に対して通常0.01〜5重量%程度、好まし
くは0.02〜2重量%とされる。
【0021】前記諸工程を経て本発明の淡色ロジン金属
塩を生産効率よく、容易に収得できる。また、本発明の
淡色ロジン金属塩を微粒子化する方法としては、特に制
限なく公知の各種の微粒化方法を採用できる。例えば、
(1) 該淡色ロジン金属塩の固形物に機械的シェアーを加
えて湿式または乾式にて粉砕処理する方法、(2) 前記同
時反応が終了した後、有機溶剤を留去することなく、溶
液状態にて水、ならびに必要に応じて界面活性剤および
/または水溶性高分子を添加し、ついで機械的シェアー
を加えて乳化分散を行った後、水および有機溶剤を留去
する方法が例示できる。(2) の方法で使用する界面活性
剤および/または水溶性高分子としては特に制限はされ
ず、公知各種のものを使用できる。より具体的には、ノ
ニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ポリビニ
ルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ金属
塩、(メタ)アクリル酸−アクリルアミド系共重合体、
水溶性セルロース、デンプンなどが挙げられる。なお、
(2) の方法では、脱溶剤後に、水洗操作などを施し、淡
色ロジン金属塩から界面活性剤や水溶性高分子を除去す
ることもできる。
【0022】本発明の製造法で得られた淡色ロジン金属
塩は、その外観がほとんど無色に近い色調(ガードナー
2以下)をしており、しかも加熱時の臭気、安定性、相
溶性等の諸性能に優れているものである。したがって、
化粧品添加物、石鹸系洗浄剤組成物の改質剤として好適
に使用できるのみならず、当該ロジンのアルカリ金属塩
は合成ゴム、乳化重合用乳化剤として好適に使用でき
る。また、各種合成樹脂用の添加剤や改質剤としても好
適である。なお、本発明の製造法で得られた淡色ロジン
金属塩に対し、必要に応じて公知の酸化防止剤を添加し
ても良く、特に好ましくは有機リン系酸化防止剤であ
る。該酸化防止剤の添加は造塩反応後に行うのが好まし
い。
【0023】
【発明の効果】本発明により、従来公知のロジン金属塩
に比較して色調、臭気、安定性等の諸性能を顕著に改良
したロジン金属塩を生産効率よく提供しうるという効果
が奏される。
【0024】
【実施例】以下、参考例、実施例及び比較例をあげて本
発明方法を更に詳しく説明するが、本発明がこれら実施
例に限定されないことはもとよりである。
【0025】参考例1 (1)不均化反応 酸価172、軟化点75℃、色調ガードナー6の未精製
中国産ガムロジン1000gと不均化触媒として5%パ
ラジウムカーボン(含水率50%)0.3gをを加え、
窒素シール下、280℃で4時間撹拌して不均化反応を
行ない、酸価160.0、軟化点78℃、色調ガードナ
ー7の未精製不均化ロジンを得た。
【0026】(2)精製 前記未精製不均化ロジンを窒素シール下に3mmHgの
減圧下で蒸留し、酸価176.5、軟化点82℃、色調
ガードナー3の一般恒数を有する表1に示す主留を精製
不均化ロジン(以下、精製安定化ロジンという)とし
た。
【0027】
【表1】
【0028】参考例2 (1)水素化反応 実施例1に記載の未精製中国産ガムロジン400gと前
記5%パラジウムカーボン(含水率50%)1gを前記
オートクレーブに仕込み、系内の酸素を除去した後、系
内を水素にて75Kg/cm2 に加圧し260℃まで昇
温し、同温度で3時間水素化反応を行ない、酸価16
9.0、軟化点82℃、色調ハーゼン100の未精製水
素化ロジンを得た。
【0029】(2)精製 前記未精製水素化ロジンを窒素シール下に3mmHgの
減圧下で蒸留し、酸価175.2、軟化点83℃、色調
ガードナー2の一般恒数を有する表2に示す主留を精製
水素化ロジン(以下、精製安定化ロジンという)とし
た。
【0030】
【表2】
【0031】実施例1 参考例1(2)で得た精製安定化ロジン200g、4
8%水酸化ナトリウム水溶液10.5gおよび脱水素化
触媒として5%パラジウムカーボン(含水率50%)
0.6gを1リットルの振とう式オートクレーブに仕込
み、系内の酸素を除去した後、系内を水素にて0.5K
g/cm2 に加圧し、振とうしながら260℃まで昇温
し、同温度で3時間保持することにより、造塩および脱
水素化反応を同時に行なった。その後、系内の水分を留
去した後、 触媒を濾別することにより、軟化点99℃、
色調ハーゼン130の本発明の淡色ロジン部分ナトリウ
ム塩を得た。
【0032】実施例2 実施例1において、48%水酸化ナトリウム水溶液に代
えて48%水酸化カリウム水溶液14.7gを使用した
他は実施例1と同様に行い、軟化点102℃、色調ハー
ゼン170の本発明の淡色ロジン部分カリウム塩を得
た。
【0033】実施例3 実施例1において、48%水酸化ナトリウム水溶液に代
えて水酸化リチウム1水和物5.3gを使用した他は実
施例1と同様に行い、軟化点100℃、色調ハーゼン1
00の本発明の淡色ロジン部分リチウム塩を得た。
【0034】実施例4 実施例1において、48%水酸化ナトリウム水溶液に代
えて水酸化マグネシウム3.7gを使用した他は実施例
1と同様に行い、軟化点104℃、色調ハーゼン200
の本発明の淡色ロジン部分マグネシウム塩を得た。
【0035】実施例5 実施例1において、48%水酸化ナトリウム水溶液に代
えて水酸化亜鉛6.3gを使用した他は実施例1と同様
に行い、軟化点105℃、色調ハーゼン150の本発明
の淡色ロジン部分亜鉛塩を得た。
【0036】実施例6 実施例1において、精製安定化ロジンに代えて参考例
2(2)で得た精製安定化ロジンを使用した他は、実
施例1と同様に、造塩および脱水素化反応を同時に行な
い、同様に処理することにより、軟化点98℃、色調ハ
ーゼン120の本発明の淡色ロジン部分ナトリウム塩を
得た。
【0037】実施例7 参考例1(2)で得た精製安定化ロジン200gと4
8%水酸化ナトリウム水溶液10.5g及び水素化触媒
として5%パラジウムカーボン(含水率50%)1gを
振とう式オートクレーブに仕込み、系内の酸素を除去し
た後、系内を水素にて75Kg/cm2 に加圧し、振と
うしながら260℃まで昇温し、同温度で3時間保持す
ることにより、造塩および水素化反応を同時に行なっ
た。その後、系内の水分を留去した後、触媒を濾別する
ことにより、軟化点96℃、色調ハーゼン100の本発
明の淡色ロジン部分ナトリウム塩を得た。
【0038】実施例8 参考例2(2)で得た精製安定化ロジンを用いた他は
実施例7と同様にして造塩および水素化反応を同時に行
ない、同様に処理することにより、軟化点95℃、色調
ハーゼン110の本発明の淡色ロジン部分ナトリウム塩
を得た。
【0039】比較例1 参考例1(1)に記載の未精製不均化ロジンを用いた他
は、実施例1と同様にして造塩および脱水素化反応を同
時に行ない、同様に処理することにより、軟化点96
℃、色調ガードナー6のロジン部分ナトリウム塩を得
た。
【0040】比較例2 参考例1(1)に記載の未精製不均化ロジンを用いた他
は、実施例7と同様にして造塩および水素化反応を同時
に行ない、同様に処理することにより、軟化点95℃、
色調ガードナー5のロジン部分ナトリウム塩を得た。
【0041】比較例3 参考例2(1)に記載の未精製水素化ロジンを用いた他
は、実施例1と同様にして造塩および脱水素化反応を同
時に行ない、同様に処理することにより、軟化点94
℃、色調ガードナー5のロジン部分ナトリウム塩を得
た。
【0042】諸性能の測定方法は以下の通りである。結
果は表3に示す。 (加熱安定性)内径1.5cm、高さ15cmの試験管
にサンプル10gを入れ、蓋をしないまま200℃の循
風乾燥器に静置して経時による色調(ガードナー)の変
化を観察した。 (耐候性)60〜100メッシュの粒度に揃えた樹脂
2.0gを内径5.6cm、高さ1cmの軟膏缶 に入
れ、400W水銀灯を40cmの距離から15時間照射
したときの重量増加(酸素吸収量)及び色調(ガードナ
ー)の変化を観察した。尚、色調は50%トルエン溶液
での評価による 。
【0043】
【表3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精製安定化ロジンと、リチウム、ナトリ
    ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム及び亜鉛の
    うちのいずれか少なくとも1種の金属を含有する金属化
    合物とを造塩反応させると同時に、水素化または脱水素
    化することを特徴とする淡色ロジン金属塩の製造法。
  2. 【請求項2】 金属化合物が、前記金属の酢酸塩、酸化
    物及び水酸化物のうちのいずれかである請求項1記載の
    淡色ロジン金属塩の製造法。
  3. 【請求項3】 精製安定化ロジンが、ガムロジン、ウッ
    ドロジンまたはトール油ロジンを水素化または不均化し
    た後、精製してなるものである請求項1記載の淡色ロジ
    ン金属塩の製造法。
  4. 【請求項4】 淡色ロジン金属塩のガードナー色調が2
    以下である請求項1記載の淡色ロジン金属塩の製造法。
  5. 【請求項5】 有機溶剤の存在下または不存在下に、造
    塩反応と同時に水素化または脱水素化する請求項1記載
    の淡色ロジン金属塩の製造法。
JP18128096A 1996-06-21 1996-06-21 淡色ロジン金属塩の製造法 Expired - Lifetime JP3902268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18128096A JP3902268B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 淡色ロジン金属塩の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18128096A JP3902268B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 淡色ロジン金属塩の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH107912A true JPH107912A (ja) 1998-01-13
JP3902268B2 JP3902268B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=16097938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18128096A Expired - Lifetime JP3902268B2 (ja) 1996-06-21 1996-06-21 淡色ロジン金属塩の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3902268B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4882503A (en) * 1986-03-17 1989-11-21 Horiba, Ltd. Method of correcting a dead time

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4882503A (en) * 1986-03-17 1989-11-21 Horiba, Ltd. Method of correcting a dead time

Also Published As

Publication number Publication date
JP3902268B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2539811B2 (ja) ロジンエステルの製造法
JP2666651B2 (ja) 無色ロジン誘導体およびその製造法
WO1993013180A1 (en) Process for producing rosin ester and colorless rosin
JP3371982B2 (ja) 無色ロジンの製造法
EP2749614B1 (en) Method for purification of rosin
CN110563553A (zh) 一种1,12-十二烷二醇的制备方法
JP2539851B2 (ja) 無色ロジンの製造法
JP2953187B2 (ja) 無色ロジンの製造法
JP3902268B2 (ja) 淡色ロジン金属塩の製造法
JP2795018B2 (ja) ロジンエステルの製造法
JPH06279734A (ja) 水素添加ロジンの製造方法
JP4793519B2 (ja) 無色重合ロジンの製造法
US4906733A (en) Process for preparing colorless rosin
JPH08170053A (ja) 淡色ロジン金属塩の製造法
JP3922470B2 (ja) 淡色ロジン金属塩の製造方法
JPH08259897A (ja) 淡色ロジン金属塩の製造法
JPH0711194A (ja) 無色ロジンエステルの製造法
JPH08277364A (ja) 安定化ロジン金属塩と安定化ロジンエステルからなる淡色混合物の製造法
JP3371972B2 (ja) ロジンエステルの製造法
JP2002201434A (ja) 無色重合ロジンエステルの製造法
JPH08253688A (ja) 安定化ロジン金属塩と安定化ロジンエステルからなる淡色混合物の製造法
CN100582118C (zh) 7-去氢胆固醇的制备方法
JPH0586333A (ja) 無色ロジンエステル誘導体およびその製造法
CN111484393A (zh) 一种顺,顺-3,5-二甲基-1-环己醇的制备方法
DE10035644C1 (de) Verfahren zur Herstellung von Platin-Alkenylpolysiloxan-Komplexen, insbesondere von Platin-Divinyltetramethyldisiloxan

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061228

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term